説明

走行車両用キャビン装置

【課題】 キャビン装置の左右幅が狭くなるように形成した場合でも、室内空間を極力大きく取りつつ、十分な強度が得られるようにする。
【解決手段】 上部枠と下部枠とが左右一対の前支柱及び左右一対の後支柱で連結されたキャビンフレームを備えた走行車両用キャビン装置であって、
前記上部枠の側部に、外側方に突出した補強部が上部枠の側部に沿って前後方向に設けられている。また、上部枠と下部枠との間に乗降用ドアが設けられ、前記補強部は、乗降用ドアの上方に庇状に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラクタ等の走行車両用キャビン装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
トラクタ等の走行車両用キャビン装置には、上部枠と下部枠とが左右一対の前支柱及び左右一対の後支柱で連結されたキャビンフレームを備え、上部枠は、左右一対の前支柱の上端部間を連結する上前梁と、左右一対の後支柱の上端を連結した上後梁と、前支柱の上端部から後方に突出されて上後梁に連結された左右一対の上側梁とを有するものがある(例えば特許文献1〜3)。この種の従来の走行車両用キャビン装置では、キャビンフレームの上部枠、即ち、上前梁、上後梁、左右一対の上側梁等を、断面矩形状等のの四方が閉塞した閉断面形状に形成したり、断面形状を大きくしたりして、キャビンフレームの強度を確保するようにしていた。
【特許文献1】特開平8−118972号公報
【特許文献2】実公平6−35748号公報
【特許文献3】実公平5−18942号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来の場合、キャビン装置の室内空間を大きく取るにはキャビンフレームのサイズを広げる必要があり、特に、キャビン装置を左右幅が狭くなるように形成(ナロー型に)する場合には不適当であった。
本発明は、上記問題点に鑑み、キャビン装置の左右幅が狭くなるように形成した場合でも、室内空間を極力大きく取りつつ、十分な強度が得られるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、上部枠と下部枠とが左右一対の前支柱及び左右一対の後支柱で連結されたキャビンフレームを備えた走行車両用キャビン装置であって、
前記上部枠の側部に、外側方に突出した補強部が上部枠の側部に沿って前後方向に設けられている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記上部枠と下部枠との間に乗降用ドアが設けられ、前記補強部は、乗降用ドアの上方に庇状に配置されている点にある。
【0005】
また、本発明の他の技術的手段は、前記上部枠は、左右一対の前支柱の上端部間を連結する上前梁と、左右一対の後支柱の上端を連結した上後梁と、前支柱の上端部から後方に突出されて上後梁に連結された左右一対の上側梁とを有し、左右一対の上側梁に前記補強部が外側方に突設されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記左右一対の上側梁は、左右方向内方が開口した断面コの字状に形成され、前記補強部は前後方向に長い板材により構成されて、上側梁から外側方に突出するように左右一対の上側梁の外側面にそれぞれ固着されている点にある。
【0006】
また、本発明の他の技術的手段は、前記左右一対の上側梁は、左右方向内方が開口した断面形状であって外側方に突出した前記補強部を一体に有するように断面異形に形成されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記キャビンフレームは、左右一対の前支柱と左右一対の後支柱との間に中間縦支柱を備え、左右一対の中間縦支柱は、左右方向の内方側が開口したチャネル材により構成され、中間縦支柱内にエアコンホースが配置され、このエアコンホースを通して、キャビン装置のルーフ側に設けたエアコン本体からの空調空気をキャビン装置内に送るようにしている点にある。
【0007】
また、本発明の他の技術的手段は、前記エアコンホースの下端側は、中間縦支柱の下端部からキャビンフレームのフェンダ支持部材内を通って、フェンダ支持部材の前部側からキャビン装置内の前部側に挿入され、エアコンホースの上端側は、中間縦支柱の上端部からキャビンフレームの上側梁内を通って、ルーフ側のエアコン本体に連結されている点にある。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、キャビンフレームの上部枠の側部に、外側方に突出した補強部が上部枠の側部に沿って前後方向に設けられているので、キャビンフレームのフレームサイズを広げなくても、補強部によってキャビンフレームの強度を確保することができ、しかも、外側方に突出した補強部でキャビン装置内の居住空間を狭めることもないため、キャビン装置の居住空間の確保と強度の確保とを両立することができる。従って、キャビン装置の左右幅が狭くなるように形成した場合でも、室内空間を極力大きく取りつつ、十分な強度が得られるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2において、トラクタ1はエンジン、クラッチハウジング、ミッションケース4等を直結してトラクタ車体6が構成され、トラクタ車体6の前側にエンジン等を覆うボンネットが設けられると共に、左右一対の前輪が支持され、トラクタ車体6の後部側に左右後車軸ケース7を介して左右一対の後輪(車輪)9が支持され、このトラクタ車体6の後上部に走行車両用キャビン装置11が独立懸架状態で搭載されている。
前記キャビン装置11の前部は、ミッションケース4等に突出した支持体に防振部材を介して載置固定され、キャビン装置11の後部は、後車軸ケース7に防振部材13を介して載置固定されている。
【0010】
図1〜5において、キャビン装置11は骨組みとなる箱形枠形状のキャビンフレーム12を備えている。
前記キャビンフレーム12は、上部枠17と下部枠18と左右一対の前支柱22と左右一対の後支柱24と左右一対の中間縦支柱23と左右一対の取付支柱21とを有し、上部枠17と下部枠18とが左右一対の前支柱22及び左右一対の後支柱24で連結され、上部枠17と下部枠18とが左右一対の前支柱22と左右一対の後支柱24との間で左右一対の中間縦支柱23により連結され、左右一対の前支柱22と、左右一対の中間縦支柱23と、左右一対の後支柱24とで縦方向の支柱部が構成されている。下部枠18の後部から左右一対の取付支柱21が下方に突出されている。
【0011】
図6及び図7に示すように、左右一対の中間縦支柱23は、左右方向の内方側が開口した断面C字型のチャネル材により構成されている。
上部枠17は、左右一対の前支柱22の上端部間を連結する上前梁25と、中途部で左右一対の後支柱24の上端を連結したコの字状の上後梁26と、前支柱22の上端部から後方に突出されて上後梁26に連結された左右一対の上側梁27とを有し、左右一対の上側梁27は、左右の同じ側にある前支柱22と中間縦支柱23の上端部間をそれぞれ連結している。
【0012】
図1〜5に示すように、上部枠17の側部に、外側方に突出した補強部29が上部枠17の側部に沿って前後方向に設けられている。補強部29は、左右一対の上側梁27の前端部から上後梁26の前部に亘って外側方に突設されている。
左右一対の上側梁27は、左右方向内方が開口した断面コの字状に形成されている。上後梁26は、前部で左右方向内方側が開口すると共に後部で前方側が開口した断面コの字状に形成されている。図8及び図9に示すように、上後梁26の左右一対の前端部と左右一対の上側梁27の後端部とは互いに嵌合して溶接等により相互に固着されている。補強部29は、前後方向に長い板材により構成されて、上側梁27から外側方に突出するように左右一対の上側梁27の外側面に溶接等により固着されると共に、上後梁26の前部から外側方に突出するように上後梁26の前部の外側面に溶接等により固着されている。
【0013】
図1〜5に示すように、下部枠18は、左右一対の前支柱22の下端から左右内方へ突出した下前材と、左右一対の前支柱22の下端から後方へ突出した左右一対の下側材32と、この左右一対の下側材32の後端と左右一対の中間縦支柱23の下端との間にそれぞれ連結されている左右一対のフェンダ支持部材33と、左右一対の中間縦支柱23の下端部間を連結しかつ中途部に左右一対の後支柱24の下端が連結される下後部材34とを有している。左右一対のフェンダ支持部材33は左右方向の内方側が開口した断面C字型のチャネル材により構成されている。
【0014】
キャビンフレーム12の下部枠18の下側に左右一対の後輪フェンダ37が設けられると共に、左右一対の後輪フェンダ37間にフロアシート38が設けられている。左右一対の後輪フェンダ37はそれぞれ下部枠18のフェンダ支持部材33に溶接等により連結されている。
フロアシート38は、運転席を取り付ける取付部40とこの取付部40の後端から立ち上がった背壁部41と取付部から前方に突出されたステップ部42とを有している。取付部40の上には運転席支持台が搭載され、運転席支持台の上に図示省略の運転席が搭載される。
【0015】
フロアシート38の背壁部41の上端から天壁部43が後方に突設され、天壁部43が下部枠18の後部の下面に添って配置されると共に下部枠18に連結され、背壁部41の左右両端が左右一対の後輪フェンダ37にそれぞれ溶接等により連結されている。フロアシート38の天壁部43は、後輪フェンダ37の後部上端と略同一高さに設定され、天壁部43の左右両端が後輪フェンダ37の後部上端に溶接等により連結されている。
図8に示すように、キャビンフレーム12の上部にはルーフ49が設けられており、このルーフ49は、インナールーフ50とアウタールーフ51とを備え、インナールーフ50は内側に配置されて後述するキャビン室59内の天井部を構成し、アウタールーフ51は、インナールーフ50の上方に配置され、インナールーフ50とアウタールーフ51との間に中空部52が形成されている。上部枠17の上側梁27とアウタールーフ49との間に、ルーフシール54が設けられている。
【0016】
図8に示すように、キャビンフレーム12の前部側の両側であって上部枠17と下部枠18との間に乗降用ドア56が設けられている。乗降用ドア56は、キャビンフレーム12の前支柱22と上側梁27と中間縦支柱23とフェンダ支持部材33と下側材32との間を塞ぐように配置され、乗降用ドア56の上部後端が、中間縦支柱23に縦軸廻りに回動自在に取付られて、乗降用ドア56はその上部後端を支点に外側方に開閉自在に支持されている。補強部29は、ルーフシール54の下方であって乗降用ドア56の上方に庇状に配置されている。乗降用ドア56を閉めた際に、乗降用ドア56の上端部が補強部29の下方に位置すると共に上側梁27の外側方に位置し、乗降用ドア56の上端部等にシール材(ウエザーストリップ)55が装着されており、乗降用ドア56を閉めた際にシール材55を介して乗降用ドア56の上端部が上側梁27の外面及び補強部29の下面に密着状に接当するようになっている。
【0017】
而して、キャビン装置11の内部にルーフ49、フロントガラス、フロントパネル、乗降用ドア56、サイドガラス57、リヤガラス58及びフロアシート38等に取り囲まれたキャビン室59が形成されている。このキャビン室59の後部側に運転席が設けられ、図3に示すように、キャビン室59の前部側にステアリングハンドル60が設けられている。
ルーフ49の前部の、インナールーフ50とアウタールーフ51との間の中空部52に、図3に示すエアコン本体63が設けられている。
【0018】
エアコン本体63は、冷媒を気化させて周囲から熱を奪って周囲を低温状態とするエバポレータを具備し、エアコン本体63の内気導入口又は外気導入口から導入した空気を冷却して空調空気を送出するように構成されている。
なお、キャビン装置11の前方のボンネット内等には、冷媒を圧縮するコンプレッサーと、このコンプレッサーで圧縮された冷媒を放熱させながら凝縮・液化させる放熱器(コンデンサー)と、この放熱器で液化された冷媒を減圧して気化し易い状態とする膨張弁等とが収納されており、前記エアコン本体63のエバポレータは、膨張弁で減圧された冷媒を気化させた後、コンプレッサーへともどすように、コンプレッサー及び膨張弁とパイプ、ホース等を介して接続されている。
【0019】
図9に示すように、左右一対の上側梁27の下端部側であって、中間縦支柱23に対応する部分に切欠凹部64が設けられ、この切欠凹部64によって上側梁27内と中間縦支柱23内とが連通されている。中間縦支柱23内にエアコンホース65が上下方向に配置されている。エアコンホース65の下端側は、中間縦支柱23の下端部からキャビンフレーム12のフェンダ支持部材33内を通って、フェンダ支持部材33の前部側からキャビン装置11内の前部側に挿入されている。エアコンホース65の上端側は、中間縦支柱23内から切欠凹部64を通してキャビンフレーム12の上側梁27内に挿入され、上側梁27内を通ってキャビン装置11の前側に配置されて、ルーフ49内のエアコン本体63に連結されており、エアコンホース65を通して、キャビン装置11のルーフ49側のエアコン本体63からの空調空気をキャビン装置11内に送るようにしている。
【0020】
前記エアコンホース65を組み付けた左右一対の上側梁27にそれぞれ補強プレート66が設けられている。各上側梁27の後端部に後固定片69が上端開口縁部と下端開口縁部とを連結するように設けられ、各上側梁27の前後方向中途部に、上端開口縁部から前固定片70が下方に突設されており、補強プレート66の前端部と後端部がボルト等の締結具71により後固定片69及び前固定片70に締め付け固定され、これにより、補強プレート66が、上側梁27の左右方向内方側の開口を塞ぐように上側梁27に着脱自在に固着されている。
【0021】
上記実施の形態によれば、左右一対の上側梁27は左右方向内方が開口した断面コの字状に形成され、前後方向に長い板材により構成された補強部29が、上側梁27から外側方に突出するように左右一対の上側梁27の外側面にそれぞれ固着されて、キャビンフレーム12上部枠17の側部に、外側方に突出した補強部29が上部枠17の側部に沿って前後方向に設けられているので、キャビンフレーム12のフレームサイズを広げなくても、補強部29によってキャビンフレーム12の強度を確保することができ、しかも、外側方に突出した補強部29でキャビン装置11内の居住空間を狭めることもないため、キャビン装置11の居住空間の確保と強度の確保とを両立することができる。従って、キャビン装置の左右幅が狭くなるように形成した場合でも、室内空間を極力大きく取りつつ、十分な強度が得られるようになる。
【0022】
また、補強部29は、乗降用ドア56の上方に庇状に配置されているので、乗降用ドア56を開閉する際等に、補強部29によってキャビン装置11内へのほこりや水の侵入を防止することができる。また、上部枠17の上側梁27とアウタールーフ49との間にルーフシール54が設けられ、ルーフシール54の下方に補強部29が庇状に配置されているため、洗車時に高圧水がルーフシール54に直接当たらなくなり、このため、アウタールーフとインナールーフとの間に水の侵入を防止することができる。
また、エアコンホース65の組み付けたコの字状の上側梁27に、その開口を塞ぐように補強プレート66を固着するようにしたので、上側梁27に対してエアコンホース65の組み付けが容易になるし、キャビン装置11の室内空間を確保すると共にコンパクトな車幅を損なうこともなく、補強プレート66によってもキャビンフレーム12の強度を高めることができる。
【0023】
図10は他の実施形態を示し、前記左右一対の上側梁27は、左右方向内方が開口した断面形状であって外側方に突出した補強部29を一体に有するように断面異形に形成されている。その他の点は前記実施の形態の場合と同様の構成であり、乗降用ドア56を閉めた際にシール材55を介して乗降用ドア56の上端部が上側梁27の外面及び補強部29の下面に密着状に接当するようになっている。
なお、前記実施の形態では、本発明をトラクタに適用実施しているが、これに代え、本発明をバックホーその他の走行車両に適用実施するようにしてもよい。また、本発明が適用されるキャビン装置は、前記実施の形態のものに限定されず、例えば中間縦支柱23がないキャビン装置であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施の形態を示すトラクタの後部側の側面図である。
【図2】同トラクタの後部側の背面図である。
【図3】同トラクタのキャビン装置部分の側面図である。
【図4】同トラクタのキャビン装置部分の斜視図である。
【図5】同シート及びフェンダ後部の側面図である。
【図6】同図3のH−H線断面図である。
【図7】同キャビン装置の上側梁、上後梁及び中間縦支柱部分の側面断面図である。
【図8】同図3のA−A線断面図である。
【図9】同キャビン装置の上側梁及び中間縦支柱部分を内側から見た斜視図である。
【図10】他の実施の形態を示すキャビン装置の背面断面図である。
【符号の説明】
【0025】
1 トラクタ
6 トラクタ車体
11 キャビン装置
12 キャビンフレーム
17 上部枠
18 下部枠
22 前支柱
23 中間縦支柱
24 後支柱
25 上側梁
26 上後梁
27 上側梁
29 補強部
33 フェンダー支持材
49 ルーフ
56 乗降用ドア
63 エアコン本体
65 エアコンホース
66 補強プレート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部枠(17)と下部枠(18)とが左右一対の前支柱(22)及び左右一対の後支柱(24)で連結されたキャビンフレーム(12)を備えた走行車両用キャビン装置であって、
前記上部枠(17)の側部に、外側方に突出した補強部(29)が上部枠(17)の側部に沿って前後方向に設けられていることを特徴とする走行車両用キャビン装置。
【請求項2】
前記上部枠(17)と下部枠(18)との間に乗降用ドア(56)が設けられ、前記補強部(29)は、乗降用ドア(56)の上方に庇状に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の走行車両用キャビン装置。
【請求項3】
前記上部枠(17)は、左右一対の前支柱(22)の上端部間を連結する上前梁(25)と、左右一対の後支柱(24)の上端を連結した上後梁(26)と、前支柱(22)の上端部から後方に突出されて上後梁(26)に連結された左右一対の上側梁(27)とを有し、左右一対の上側梁(27)に前記補強部(29)が外側方に突設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の走行車両用キャビン装置。
【請求項4】
前記左右一対の上側梁(27)は、左右方向内方が開口した断面コの字状に形成され、前記補強部(29)は前後方向に長い板材により構成されて、上側梁(27)から外側方に突出するように左右一対の上側梁(27)の外側面にそれぞれ固着されていることを特徴とする請求項3に記載の走行車両用キャビン装置。
【請求項5】
前記左右一対の上側梁(27)は、左右方向内方が開口した断面形状であって外側方に突出した前記補強部(29)を一体に有するように断面異形に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の走行車両用キャビン装置。
【請求項6】
前記上側梁(27)の左右方向内方側の開口を塞ぐように、補強プレート(66)が上側梁(27)に着脱自在に固着されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の走行車両用キャビン装置。
【請求項7】
前記キャビンフレーム(12)は、左右一対の前支柱(22)と左右一対の後支柱(24)との間に中間縦支柱(23)を備え、左右一対の中間縦支柱(23)は、左右方向の内方側が開口したチャネル材により構成され、中間縦支柱(23)内にエアコンホース(65)が配置され、このエアコンホース(65)を通して、キャビン装置のルーフ(49)側に設けたエアコン本体(63)からの空調空気をキャビン装置内に送るようにしていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の走行車両用キャビン装置。
【請求項8】
前記エアコンホース(65)の下端側は、中間縦支柱(23)の下端部からキャビンフレーム(12)のフェンダ支持部材(33)内を通って、フェンダ支持部材(33)の前部側からキャビン装置内の前部側に挿入され、エアコンホース(65)の上端側は、中間縦支柱(23)の上端部からキャビンフレーム(12)の上側梁(27)内を通って、ルーフ(49)側のエアコン本体(63)に連結されていることを特徴とする請求項7に記載の走行車両用キャビン装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−143477(P2009−143477A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−324699(P2007−324699)
【出願日】平成19年12月17日(2007.12.17)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】