走行速度関連情報管理装置、ナビゲーション装置、走行速度関連情報管理システム、ナビゲーションシステム、走行速度関連情報管理サーバ、ナビゲーションサーバ、走行速度関連情報管理方法、ナビゲーション方法、および、プログラム
【課題】案内経路となっている道路が所在する地域性を考慮して、走行時間を含む走行速度に関する情報を求めることができる走行速度関連情報管理装置、ナビゲーション装置、走行速度関連情報管理システム、ナビゲーションシステム、走行速度関連情報管理サーバ、ナビゲーションサーバ、走行速度関連情報管理方法、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成し、走行速度関連情報および生成された経路情報に基づき、案内経路における走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成し、生成された経路情報および生成された案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させる。
【解決手段】本発明は、出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成し、走行速度関連情報および生成された経路情報に基づき、案内経路における走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成し、生成された経路情報および生成された案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、走行速度関連情報管理装置、ナビゲーション装置、走行速度関連情報管理システム、ナビゲーションシステム、走行速度関連情報管理サーバ、ナビゲーションサーバ、走行速度関連情報管理方法、ナビゲーション方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来から、走行時間に関する情報を推測する技術が開示されている。
【０００３】
例えば、特許文献１に記載のナビゲーション装置においては、道路種別、および、時間帯に基づいて設定された速度テーブルを用いて、経路通過に要する所要時間を算出する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開平１０−１９７２７０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１に記載の従来のナビゲーション装置においては、国道等の同じ属性の道路を通る経路であっても、都市または地方等の地域性によって、速度が異なるため、算出される所要時間が実際の所要時間とかけ離れてしまうことがあるという問題点を有していた。
【０００６】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、案内経路となっている道路が所在する地域性を考慮して、走行時間を含む走行速度に関する情報を求めることができる走行速度関連情報管理装置、ナビゲーション装置、走行速度関連情報管理システム、ナビゲーションシステム、走行速度関連情報管理サーバ、ナビゲーションサーバ、走行速度関連情報管理方法、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
このような目的を達成するため、本発明の走行速度関連情報管理装置は、制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理装置であって、上記制御部は、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得手段と、上記走行速度取得手段により取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成手段と、を備えたことを特徴とする。
【０００８】
また、本発明のナビゲーション装置は、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部は、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得する経路探索要求取得手段と、上記経路探索要求取得手段により取得された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成手段により生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【０００９】
また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記記憶部は、時間帯毎の道路の混雑度合に関する混雑度合情報を記憶する混雑度合情報記憶手段、を更に備え、上記走行速度関連情報記憶手段は、上記地域属性に関する上記地域属性情報と、当該地域属性における上記時間帯を含む道路環境毎の上記走行速度関連情報と、を対応付けて記憶し、上記経路探索条件は、更に、出発時刻または到着時刻を含み、上記案内経路走行速度関連情報生成手段は、更に、上記走行速度関連情報に対応付けられた上記時間帯、上記混雑度合情報記憶手段に記憶された上記混雑度合情報、および、上記出発時刻または上記到着時刻に基づき、上記案内経路走行速度関連情報を生成することを特徴とする。
【００１０】
また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記混雑度合情報記憶手段は、時間種別毎の上記混雑度合情報を記憶することを特徴とする。
【００１１】
また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記混雑度合情報記憶手段は、交通量特性区分毎の上記混雑度合情報を記憶することを特徴とする。
【００１２】
また、本発明の走行速度関連情報管理装置は、上記記載の走行速度関連情報管理装置において、上記制御部は、上記所定範囲の人口密度に基づき、上記所定範囲毎に上記地域属性を設定する地域属性設定手段、を更に備えたことを特徴とする。
【００１３】
また、本発明の走行速度関連情報管理装置は、上記記載の走行速度関連情報管理装置において、上記地域属性設定手段は、更に、上記所定範囲の道路の密集度合に基づき、上記地域属性を設定することを特徴とする。
【００１４】
また、本発明の走行速度関連情報管理システムは、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得手段と、上記走行速度取得手段により取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１５】
また、本発明のナビゲーションシステムは、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得する経路探索要求取得手段と、上記経路探索要求取得手段により取得された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成手段により生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１６】
また、本発明の走行速度関連情報管理サーバは、制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理サーバであって、上記制御部は、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得手段と、上記走行速度取得手段により取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１７】
また、本発明のナビゲーションシステムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信手段と、上記経路探索要求受信手段により受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成手段により生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段と、上記経路案内情報受信手段により受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１８】
また、本発明のナビゲーションサーバは、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部は、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信手段と、上記経路探索要求受信手段により受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成手段により生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を含む表示情報を生成する表示情報生成手段と、上記表示情報を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置の上記出力部を介して出力させる出力制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１９】
また、本発明の走行速度関連情報管理方法は、制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理装置において実行される走行速度関連情報管理方法であって、上記制御部において実行される、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得ステップと、上記走行速度取得ステップにて取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２０】
また、本発明のナビゲーション方法は、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得する経路探索要求取得ステップと、上記経路探索要求取得ステップにて取得された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２１】
また、本発明の走行速度関連情報管理方法は、走行速度関連情報管理システムにおいて実行される走行速度関連情報管理方法であって、上記走行速度関連情報管理システムは、走行速度取得手段と、走行速度関連情報生成手段と、を備え、上記走行速度取得手段が、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得ステップと、上記走行速度関連情報生成手段が、上記走行速度取得ステップにて取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２２】
また、本発明のナビゲーション方法は、ナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションシステムは、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、経路探索要求取得手段と、案内経路探索手段と、案内経路走行速度関連情報生成手段と、経路案内情報出力手段と、を備え、上記経路探索要求取得手段が、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得する経路探索要求取得ステップと、上記案内経路探索手段が、上記経路探索要求取得ステップにて取得された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路走行速度関連情報生成手段が、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記経路案内情報出力手段が、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２３】
また、本発明の走行速度関連情報管理方法は、制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理サーバにおいて実行される走行速度関連情報管理方法であって、上記制御部において実行される、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得ステップと、上記走行速度取得ステップにて取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２４】
また、本発明のナビゲーション方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記経路探索要求受信ステップにて受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報受信ステップにて受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２５】
また、本発明のナビゲーション方法は、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信ステップと、上記経路探索要求受信ステップにて受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を含む表示情報を生成する表示情報生成ステップと、上記表示情報を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置の上記出力部を介して出力させる出力制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２６】
また、本発明のプログラムは、制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理装置に実行させるためのプログラムであって、上記制御部において、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得ステップと、上記走行速度取得ステップにて取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００２７】
また、本発明のプログラムは、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部において、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得する経路探索要求取得ステップと、上記経路探索要求取得ステップにて取得された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００２８】
また、本発明のプログラムは、制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理サーバに実行させるためのプログラムであって、上記制御部において、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得ステップと、上記走行速度取得ステップにて取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００２９】
また、本発明のプログラムは、端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信ステップと、上記経路探索要求受信ステップにて受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００３０】
また、本発明のプログラムは、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信ステップと、上記経路探索要求受信ステップにて受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を含む表示情報を生成する表示情報生成ステップと、上記表示情報を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置の上記出力部を介して出力させる出力制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【００３１】
この発明によれば、所定範囲毎の実測走行速度を取得し、取得された所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、地域属性毎の走行速度関連情報を生成するので、都市または地方等の地域性に基づく平均速度等を取得することができるという効果を奏する。
【００３２】
また、この発明によれば、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得し、取得された経路探索要求に含まれる経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成し、走行速度関連情報、および、生成された経路情報に基づき、案内経路における走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成し、生成された経路情報、および、生成された案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させるので、案内経路の地域性に基づく走行速度および走行時間等を提供することができるという効果を奏する。
【００３３】
また、この発明によれば、経路探索条件は、更に、出発時刻または到着時刻を含み、更に、走行速度関連情報に対応付けられた時間帯、混雑度合情報、および、出発時刻または到着時刻に基づき、案内経路走行速度関連情報を生成するので、地域区分および時間帯を考慮することで、どの地域、またどの時間帯でも正確な所要時間を求めることができるという効果を奏する。
【００３４】
また、この発明によれば、時間種別毎の混雑度合情報を記憶するので、曜日、および／または、季節等に対応した案内経路の走行速度および走行時間等を求めることができるという効果を奏する。
【００３５】
また、この発明によれば、交通量特性区分毎の混雑度合情報を記憶するので、道路の上下線等の車の流れを考慮した走行速度および走行時間等を提供することができるという効果を奏する。
【００３６】
また、この発明によれば、所定範囲の人口密度に基づき、所定範囲毎に地域属性を設定するので、実測の走行速度情報が少ない地域でも実情に合った速度テーブルを形成することができるという効果を奏する。
【００３７】
また、この発明によれば、更に、所定範囲の道路の密集度合に基づき、地域属性を設定するので、実測の走行速度情報が少ない地域でも実情に合った速度テーブルを形成することができるという効果を奏する。
【００３８】
なお、上記において、本発明の走行速度関連情報管理装置およびナビゲーション装置を一例に効果の説明をしたが、走行速度関連情報管理システム、ナビゲーションシステム、走行速度関連情報管理サーバ、ナビゲーションサーバ、走行速度関連情報管理方法、ナビゲーション方法、および、プログラムにおいても同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００３９】
【図１】図１は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【図２】図２は、本実施形態におけるナビゲーションサーバの処理の一例を示すフローチャートである。
【図３】図３は、本実施形態における時間帯別混雑度合情報テーブルの一例を示す図である。
【図４】図４は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図５】図５は、本実施形態における速度テーブルの一例を示す図である。
【図６】図６は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図７】図７は、本実施形態における実証実験の一例を示す図である。
【図８】図８は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図９】図９は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの処理の一例を示すフローチャートである。
【図１０】図１０は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの処理の一例を示すフローチャートである。
【図１１】図１１は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図１２】図１２は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【図１３】図１３は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【図１４】図１４は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００４０】
以下に、本発明にかかるナビゲーションシステム（走行速度関連情報管理システム）、端末装置、ナビゲーションサーバ（走行速度関連情報管理サーバ）、ナビゲーション装置（走行速度関連情報管理装置）、走行速度関連情報管理方法、ナビゲーション方法、および、プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【００４１】
以下、本発明の構成および処理について、第１の実施形態（システム型）、第２の実施形態（サーバ主導型）、第３の実施形態（スタンドアローン型）の順にて詳細に説明する。
【００４２】
［第１の実施形態］
最初に、本発明の第１の実施形態（システム型）について、図１乃至図７を参照して以下に説明する。但し、以下に示す第１の実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのナビゲーションシステム（走行速度関連情報管理システム）を例示するものであって、本発明をこのナビゲーションシステムに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のナビゲーションシステムにも等しく適用し得るものである。例えば、第１の実施形態で例示するナビゲーションシステムにおけるサーバ側と端末側の機能分散の形態は以下に限られず、同様の効果や機能を奏し得る範囲において、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【００４３】
［ナビゲーションシステムの構成］
まず、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例について、図１を参照して以下に説明する。図１は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。なお、本実施形態においては、通信型のナビゲーションを提供するナビゲーションシステムを具体例として説明するが、本発明はこれに限ることなく、スタンドアローンタイプのナビゲーションシステムなどにも適用可能である。
【００４４】
図１に示すように、第１の実施形態のナビゲーションシステムは、概略的に、地図情報提供および経路探索等を行うことができるナビゲーションサーバ（走行速度関連情報管理サーバ）２００、および、単数または複数の経路案内アプリケーションおよび乗換案内アプリケーション等を搭載した端末装置１００、を通信可能に接続して構成される。ここで、図１に示すように、通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションシステムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【００４５】
図１に示すように、第１の実施形態のナビゲーションシステムにおいて、ナビゲーションサーバ２００は、概略的に、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えており、端末装置１００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１６）と入力部１１８と制御部１０２と記憶部１０６とを少なくとも備える。
【００４６】
［ナビゲーションサーバ２００の構成］
ここで、図１において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信し、受信された経路探索要求に含まれる経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成し、走行速度関連情報、および、生成された経路情報に基づき、案内経路における走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成し、生成された経路情報、および、生成された案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を端末装置１００に送信する等の機能を有する。ナビゲーションサーバ２００は、通信制御インターフェース部２０４を介してネットワーク３００を経由し、端末装置１００と相互に通信可能に接続されており、制御部２０２と記憶部２０６とを備える。制御部２０２は、各種処理を行う制御手段である。通信制御インターフェース部２０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、ナビゲーションサーバ２００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、端末装置１００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部２０６は、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）等の固定ディスク装置またはＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル（人口密度データベース２０６ａ、走行速度関連情報テーブル２０６ｂ、ネットワーク情報データベース２０６ｃ、交通情報データベース２０６ｄ、混雑度合情報テーブル２０６ｅ、地図情報データベース２０６ｆ、および、案内情報データベース２０６ｇ等）を格納する。
【００４７】
これら記憶部２０６の各構成要素のうち、人口密度データベース２０６ａは、人口密度を記憶する人口密度記憶手段である。ここで、人口密度は、１ｋｍ２（１ｋｍメッシュ）で区画された地図上の範囲（すなわち、縦横１ｋｍの正方形で囲まれる地図上の範囲）当たりの人口を表した値であってもよい。また、人口密度データベース２０６ａは、更に、昼間人口密度（例えば、就業・通学場所の人口密度等）、夜間人口密度（例えば、住んでいる場所の人口密度等）、および、人口等の人口統計情報を記憶していてもよい。これら人口密度は、人口密度データベース２０６ａに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的に、および／または、制御部２０２による処理に応じて（例えば、制御部２０２においてデータが必要となる契機等に）ネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、総務省統計局など）等からダウンロードして人口密度データベース２０６ａに記憶された人口密度をアップデートしてもよい。
【００４８】
また、走行速度関連情報テーブル２０６ｂは、地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段である。ここで、地域属性とは、地域性または地域区分等であってもよく、例えば、都市、都心、地方、または、郊外等の地域の環境などの属性であってもよい。また、地域属性は、人口密度、および／または、走行速度等に基づき設定されたものであってもよい。また、走行速度関連情報とは、走行速度（例えば、平均走行速度（ｋｍ／ｈ）等）、または、走行時間（例えば、平均走行時間（ｈ／ｋｍ）等）などであってもよい。また、走行速度関連情報テーブル２０６ｂは、地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における時間帯を含む道路環境毎の走行速度関連情報と、を対応付けて記憶していてもよい。ここで、時間帯とは、例えば、混雑時間帯（混雑時）、および、閑散時間帯（閑散時）等であってもよい。また、道路環境は、更に、道路種別（例えば、一般国道、高速自動車国道、県道、市道、および、自動車専用道路等）、および、道路の車線数（例えば、１、２、および、３等）などを含んでいてもよい。また、地域属性情報、および、走行速度関連情報は、制御部２０２により生成（算出）された情報であってもよい。
【００４９】
また、ネットワーク情報データベース２０６ｃは、交通網を規定するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段である。ここで、ネットワーク情報は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークに関する情報であってもよい。ここで、ネットワーク、すなわち、ノードおよびリンクには、地域属性が対応付けられており、ノードに関するノード情報、および、リンクに関するリンク情報には、地域属性情報が含まれていてもよい。また、ネットワーク情報は、道路ネットワーク情報、路線網ネットワーク情報、および、施設内ネットワーク情報を含んでいてもよい。これらネットワーク情報は、ネットワーク情報データベース２０６ｃに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的に、および／または、制御部２０２による処理に応じて（例えば、制御部２０２においてデータが必要となる契機等に）ネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、地図情報を提供する地図提供サーバなど）等からダウンロードしてネットワーク情報データベース２０６ｃに記憶されたネットワーク情報をアップデートしてもよい。
【００５０】
ここで、ネットワーク情報に含まれる道路ネットワーク情報は、道路網を規定するネットワーク情報であり、例えば、交差点等の道路網表現上の結節点であるノードに関するノード情報と、ノード間を接続する道路区間であるリンクに関するリンク情報との組み合わせによって表現されるネットワーク情報である。ここで、ノード情報には、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称、緯度経度高度等の位置座標等の位置情報、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、および、交差点名称等の情報を含んでいてもよい。また、リンク情報には、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、道路の種別、国道や県道や市道等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、リンク長（例えば、距離等）、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、レーン情報（例えば、車線数、路線バス専用通行帯、二輪専用通行帯、および二輪・軽車両専用通行帯等の専用通行帯、路線バス等優先通行帯、車両通行区分、ならびに、進行方向別通行区分などについての車両通行帯情報等）、制限速度、車線変更規制、高架、トンネルおよび橋等のリンク内属性、ならびに、名称等の情報を含んでいてもよい。また、道路ネットワーク情報は、利用料金データ等を含んでいてもよい。ここで、利用料金データは、自動車およびオートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金、ならびに、高速自動車国道および自動車専用道路等の有料道路の通行料金等を表す情報等であってもよい。また、道路ネットワーク情報は、自動車、オートバイ、自転車、および、徒歩等で移動する場合の経路上に存在する施設等の緯度経度情報などの位置情報等を記憶してもよい。
【００５１】
また、ネットワーク情報に含まれる路線網ネットワーク情報は、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関（例えば、公共交通機関等）の路線網を規定するネットワーク情報であり、例えば、路線網表現上の結節点であるノード（例えば、交通機関の停留地点である駅、停留場、停車場、停留所、空港、港、および、ターミナル等）に関するノード情報（例えば、停留地点情報）と、ノード間を接続するリンク（例えば、鉄道路線、航空路線、航路、および、バス路線等）に関するリンク情報（例えば、路線情報、および、運行経路情報等）との組み合わせによって表現されるネットワーク情報である。ここで、路線とは、交通機関が通過する出発地と目的地とを結ぶ線であってもよい。また、運行経路情報は、交通機関の路線が設定された交通機関が実際に移動する運行経路に関する情報であって、当該運行経路の位置情報を含んでいてもよい。また、鉄道とは、ルート上に設置された固定式案内路（レール、および案内軌条など）等に誘導されて走行し、旅客や貨物等を輸送する交通機関であり、例えば、電車、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、リニアモーターカー等であってもよい。また、ノード情報には、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称（例えば、交通機関の停留地点の名称である駅名、停留場名、停車場名、停留所名、空港名、港名、および、ターミナルの名称等）、および、緯度経度高度などの位置情報などの情報を含んでいてもよい。また、リンク情報には、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、種別、リンク長（例えば、距離等）、高架、トンネルおよび橋等のリンク内属性、リンクの名称（例えば、路線名など）、ならびに、緯度経度高度などの位置情報等の情報を含んでいてもよい。また、路線網ネットワーク情報は、更に、交通機関の種別（例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、および、普通など）に対応したノード（例えば、急行停車駅、準急停車駅、および、快速停車駅等）のノード情報と、当該ノード間を接続する鉄道路線、および、バス路線等のリンクのリンク情報との組み合わせによって表現されるネットワーク情報を当該種別に対応付けて含んでいてもよい。
【００５２】
また、路線網ネットワーク情報は、交通機関の乗降場所（例えば、駅のプラットホーム等）の位置情報（例えば、緯度経度高度等）、形状情報、配置情報（例えば、島式ホームおよび相対式ホーム等）、および、属性情報（例えば、プラットホーム番号などの乗降場所の名称および識別番号等）などを含む乗降場所情報を含んでいてもよい。また、路線網ネットワーク情報は、交通機関の利用運賃料金データを含んでいてもよい。ここで、利用運賃料金データは、例えば、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関を利用した場合に生じる運賃および料金等を表す情報等であってもよい。また、路線網ネットワーク情報は、乗車位置データを含んでいてもよい。ここで、乗車位置データは、例えば、電車、市電、モノレール、ケーブルカー、および、リニアモーターカー等の複数の車両が連結した交通機関の乗車位置（一例として、改札口に近い車両、乗換に便利な位置の車両、混雑率の低い車両、および、女性専用車両等）を表す情報等であってもよい。
【００５３】
また、ネットワーク情報に含まれる施設内ネットワーク情報は、施設内の経路網を規定するネットワーク情報である。ここで、施設内ネットワーク情報は、例えば、建造物内の店舗、会社、事務所、およびトイレ等の出入口、エレベータおよびエスカレータの乗降口、階段の出入口、飛行機等の搭乗口、駅のプラットホーム上の電車等の乗車位置、ならびに、駅の改札口等の、通路等を接続する結節点であるノードのノード情報と、ノード間を接続する通路、階段、動く歩道、エスカレータ、および、エレベータ等であるリンクのリンク情報との組み合わせによって表現されるネットワーク情報である。ここで、ノード情報には、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称（出入口名および乗降口名等）、緯度経度高度等の位置座標等の位置情報、ノード種別（例えば、出入口、乗降口、通路の曲がり角、および通路の分岐点等）、接続するリンク本数、および、接続ノード番号等の情報を含んでいてもよい。また、リンク情報には、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、リンク長、幅員、リンク種別（例えば、ノード間を接続する通路、階段、スロープ、エスカレータ、エレベータ、および動く歩道など）、および、バリアフリー化の情報を含んでいてもよい。ここで、施設とは、駅、オフィスビル、ホテル、デパート、スーパーマーケット、博物館、美術館、学校、水族館、地下通路、立体駐車場、地下駐車場、および、地下街等の屋内建造物であってもよい。また、施設とは、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等の屋外建造物であってもよい。
【００５４】
また、交通情報データベース２０６ｄは、交通情報を記憶する交通情報記憶手段である。ここで、交通情報は、交通機関の運行情報（例えば、遅延情報等）を含んでいてもよく、例えば、運行情報は、鉄道運行情報、航空運行情報、船舶運行情報、および、バス運行情報等を含んでいてもよい。また、運行情報は、交通機関の時刻表情報（運行時刻情報）を含んでいてもよい。また、運行情報は、交通機関単位の時刻表情報（例えば、各交通機関が経由する停留地点の経由時刻を定めた時刻表情報等）であってもよく、停留所単位の時刻表情報（例えば、各停留地点を経由する交通機関の到着時刻を定めた時刻表情報等）であってもよい。なお、運行情報は、路線または運行便毎の、経由する停留地点およびその経由予定時刻に関する情報を含んでいてもよい。ここで、時刻表情報は、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関の時刻表を表す情報であってもよい。また、時刻表情報は、更に、交通機関の行先情報（例えば、最終行先情報など）、および、交通機関の種別（例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、および、普通など）を含む情報であってもよい。また、時刻表情報は、更に、路線上のノード（すなわち、交通機関の停留地点）における交通機関の発着時刻（例えば、出発、経由、および到着の予定時刻など）、交通機関の路線の名称、および、交通機関の路線上のノード（すなわち、交通機関の停留地点）の名称等の属性情報を含む情報であってもよい。また、時刻表情報は、交通機関の路線上のノードを結ぶ区間（例えば、一つまたは複数のリンク等）毎に対応付けられた交通機関の属性情報（例えば、種別および行先情報等）を含んでいてもよい。また、時刻表情報は、各交通機関の乗降に用いられる乗降場所の名称および識別番号（例えば、プラットホーム番号など）等の乗降場所の属性情報を含んでいてもよい。
【００５５】
また、交通情報は、道路交通情報を含んでいてもよい。ここで、道路交通情報は、渋滞発生地点や渋滞距離や道路上の二地点間の通過時間（すなわち、旅行時間など）等の渋滞情報を含んでいてもよい。また、道路交通情報は、交通障害情報や交通規制情報等を含んでいてもよい。ここで、交通規制情報は、各種の交通規制を定義するデータであり、例えば、降水量規制、積雪・凍結規制、超波規制、風速規制、および視程規制等の異常気象時通行規制、高さ規制および重量規制等の車両通行規制、道路工事や作業、道路周辺の工事に伴う工事時規制、時間帯や車種により通行できる通行帯を規制している通行帯規制および道路の損壊等による車両通行止、交通の安全を確保するために設置されるコミュニティ・ゾーン等による一般車の進入禁止、ならびに、私有地への接続路であることによる一般車の進入禁止等の情報などを含んでもよい。また、交通規制情報は、工事、事故、または、車両故障等により車両通行帯等が走行不能または走行困難となる通行規制情報であってもよい。また、これら交通情報は、交通情報データベース２０６ｄに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的（例えば、５分毎等）に、および／または、制御部２０２による処理に応じて（例えば、制御部２０２においてデータが必要となる契機等に）ネットワーク３００を介して最新のデータを外部システム（例えば、警察庁、ＶＩＣＳ（登録商標）（Ｖｅｈｉｃｌｅ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ ａｎｄ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍ）、ＡＴｉＳ（登録商標）（Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｔｒａｆｆｉｃ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｓｅｒｖｉｃｅ）、日本道路交通情報センター（登録商標）（ＪＡＲＴＩＣ（登録商標））、鉄道会社、バス会社、および、交通情報配信サーバ（サービス）など）等からダウンロードして交通情報データベース２０６ｄに記憶された交通情報をアップデートしてもよい。
【００５６】
また、混雑度合情報テーブル２０６ｅは、時間帯毎の道路の混雑度合に関する混雑度合情報を記憶する混雑度合情報記憶手段である。ここで、混雑度合情報テーブル２０６ｅは、交通量特性区分毎の混雑度合情報を記憶していてもよい。ここで、交通量特性区分は、道路交通量の時間的変動特性の区分であってもよく、例えば、道路の上下線区分、出勤路、または、退勤路等の出退勤方向区分等であってもよい。また、交通量特性区分は、観光地に近づく道路、または、観光地から離れる道路の区分等であってもよい。また、交通量特性区分は、観光地内の道路かどうかの区分であってもよい。また、混雑度合情報テーブル２０６ｅは、日種（平日、土曜日、日曜日、または、休日等）、および、季節などの時間種別毎の混雑度合情報を記憶していてもよい。また、時間帯とは、１日を所定時間毎に分割した時間等であってもよい。また、混雑度合は、混雑状態での混雑度合を１、閑散状態での混雑度合を０とした場合の相対的な値であってもよい。ここで、混雑度合は、道路の走行速度に対応する値であってもよい。また、これら混雑度合情報は、混雑度合情報テーブル２０６ｅに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、複数の端末装置１００から所定時間毎に送信される端末装置１００の利用者の現在位置情報、および／または、端末装置１００の速度（例えば、車速等）に基づき、混雑度合情報テーブル２０６ｅに記憶された混雑度合情報をアップデートしてもよい。すなわち、混雑度合情報は、端末装置１００の利用者の現在位置情報、および／または、走行速度に基づくプローブ交通情報であってもよい。また、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的に、および／または、制御部２０２による処理に応じて（例えば、制御部２０２においてデータが必要となる契機等に）ネットワーク３００を介して最新のデータを外部システム（例えば、警察庁、ＶＩＣＳ（登録商標）、ＡＴｉＳ（登録商標）、日本道路交通情報センター（登録商標）、および、交通情報配信サーバ（サービス）など）等からダウンロードした交通情報に基づき、混雑度合情報テーブル２０６ｅに記憶された混雑度合情報をアップデートしてもよい。
【００５７】
また、地図情報データベース２０６ｆは、地図に関する地図情報を記憶する地図情報記憶手段である。ここで、地図情報データベース２０６ｆは、複数の縮尺の地図に関する地図情報、または、複数の縮尺の地図に対応可能な地図情報を記憶していてもよい。すなわち、地図情報は、複数の縮尺のラスタ形式の地図描画用の画像、または、ベクタ形式の地図描画用の画像等を含んでいてもよい。ここで、地図情報は、例えば、縮尺に従ってメッシュ化された地図情報（例えば、ＪＩＳ規格の第１乃至３次地域区画メッシュデータ、および、１００ｍメッシュデータ等）等の屋外地図情報であってもよい。また、地図情報は、全国および各地方の道路地図や路線図等の屋外地図情報を含んでいてもよい。また、地図情報は、例えば、高さ情報を持つ建築物（例えば、立体駐車場、駅、デパート、および、学校等）に関するフロア案内地図等の屋内地図情報を含んでいてもよい。また、地図情報データベース２０６ｆは、地図情報と、当該地図情報を一意に識別する地図ＩＤ（例えば、メッシュ番号等）と、を対応付けて記憶してもよい。
【００５８】
また、地図情報データベース２０６ｆは、更に、地図上に表示される地図オブジェクトに関する地図オブジェクト情報を記憶していてもよい。ここで、地図オブジェクト情報は、地図上に表示される地物（例えば、ビル、住宅、および、駅等の建造物、道路、線路、橋、トンネル、等高線、海岸線、および、湖岸線等の水涯線、海、河川、湖、池、沼、公園、および、屋外施設等の場地、行政界、行政区域、ならびに、街区等）の形状についての形状情報（ポリゴン、または、ポリライン等）、地図上に表示される注記（例えば、地名、住所、電話番号、店舗、公園、ビル、および、駅等の施設名称、名所、旧跡、河川、湖、湾、山、および、森林等の俗称を含む名称、道路、橋、および、トンネル等の名称、路線名称、地点情報、ならびに、口コミ情報、施設の営業時間、店舗の取扱商品、ＵＲＬ、写真データ、ならびに、クーポン情報等）の注記情報、ならびに、地図上に表示される記号（例えば、山、史跡、寺社、官庁、警察署、交番、消防署、駅、医療機関、美術館、博物館、学校、工場、および、墓地等の地図記号、飲食店、食料品店、酒店、タバコ店、百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、金融機関、および、郵便局等の店舗記号、道路上の信号、有料道路の出入口、料金所、サービスエリア、パーキングエリア、および、インターチェンジ等の記号、駐車場、駅、ホテル、美術館、および、博物館等の施設記号、ならびに、口コミ地点記号等）の記号情報等のデータを含んでいてもよい。ここで、形状情報は、地図オブジェクト描画用の画像（例えば、ポリゴン、および、ポリライン等）を含んでいてもよい。
【００５９】
また、地図情報データベース２０６ｆは、更に、ＰＯＩ（ｐｏｉｎｔ ｏｆ ｉｎｔｅｒｅｓｔ）の位置情報等を含むＰＯＩ情報を記憶していてもよい。ここで、ＰＯＩの位置（座標）情報は、ＰＯＩの緯度経度高度、ＰＯＩの電話番号、ＰＯＩの住所、ならびに、ＰＯＩの存在する地点の立地（都市部、郊外、港湾部、および、駅周辺等）および用途制限等を含んでいてもよい。また、ＰＯＩ情報は、ＰＯＩの名称、種別（カテゴリ）、ＵＲＬ、営業時間、取扱商品、平均価格（例えば、平均使用料金など）、評判、ランキング、立ち寄りやすさ、レコメンドスコア、写真データ、クーポン情報、口コミ（例えば、口コミ評価およびユーザコメントなど）、使用条件、使用可能性、施設規模、ＰＯＩ ＩＤ、当該ＰＯＩ情報へのアクセス回数またはアクセス頻度等の参照率、および、当該ＰＯＩ情報の更新日時等の情報を含んでいてもよい。ここで、ＰＯＩとは、便利な場所や興味のある場所などとして人が知覚する特定の地点および施設等であって、店舗、会社、事務所、公共施設、娯楽施設、および、屋外施設等であってもよい。ここで、店舗は、例えば、飲食店、食料品店、酒店、タバコ店、百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、金融機関、郵便局、立体駐車場、ならびに、ホテルおよび旅館等の宿泊施設等であってもよい。また、公共施設は、例えば、官庁、警察署、交番、消防署、駅、医療機関、美術館、博物館、および、学校等であってもよい。また、娯楽施設は、例えば、映画館、劇場、遊園地、パチンコ店、カジノ、および、競馬場等であってもよい。また、屋外施設は、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等であってもよい。また、ＰＯＩは、一時的に行われるイベント（例えば、祭り、展示会、博覧会、試合、コンサート、および、フリーマーケット等）の会場であってもよい。
【００６０】
また、地図情報に含まれる屋内地図情報は、施設等の構内における屋内経路についての構内経路データを含んでいてもよい。ここで、構内経路データとは、駅等の構内における移動経路データと、当該移動経路を含む地図（施設案内図）の地図情報と、に少なくとも基づくデータであってもよい。例えば、構内経路データは、施設案内図に移動経路が引いてある画像であってもよい。また、例えば、構内経路データは、更に、移動経路を説明するメッセージデータを含んでいてもよい。ここで、移動経路データに基づく移動経路とは、施設内で複数の交通機関の乗換えをする場合の改札口等を結ぶ最適経路（例えば、最短経路またはバリアフリー経路等）であってもよい。
【００６１】
また、これら地図情報等は、地図情報データベース２０６ｆに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的に、および／または、制御部２０２による処理に応じて（例えば、制御部２０２においてデータが必要となる契機等に）ネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、地図情報を提供する地図提供サーバなど）等からダウンロードして地図情報データベース２０６ｆに記憶された地図情報等をアップデートしてもよい。
【００６２】
また、案内情報データベース２０６ｇは、案内情報（音声案内情報および表示案内情報等）を記憶する案内情報記憶手段である。ここで、案内情報に含まれる表示案内情報は、分岐点等における進行方向等に対応付けられた、右左折等の誘導を画面に表示する矢印ナビゲーションであるターンバイターン（ＴＢＴ）、および、現在位置が目標物に近づいた旨を知らせる文字データ等であってもよく、例えば、端末装置１００の制御部１０２が表示案内を実行する際に用いられてもよい。また、表示案内情報は、交差点周辺の低縮尺の地図に関する地図情報（例えば、交差点拡大図等）、道路標識の道路標識画像、および、道路標示の道路表示画像等を含んでいてもよい。また、案内情報に含まれる音声案内情報は、現在位置周辺に渋滞している領域があることを知らせる音声情報であってもよく、渋滞箇所の案内に対応付けられた「この先渋滞しています」、分岐点等における進行方向等に対応付けられた「次の交差点を左に曲がります」、および、現在位置が目的地に近づいた場合に対応付けられた「まもなく目的地周辺です」等の音声情報であってもよく、例えば、端末装置１００の制御部１０２が音声案内を実行する際に用いられてもよい。
【００６３】
また、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、走行速度取得部２０２ａ、地域属性設定部２０２ｂ、走行速度関連情報生成部２０２ｃ、経路探索要求受信部２０２ｄ、案内経路探索部２０２ｅ、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆ、経路案内情報生成部２０２ｇ、および、経路案内情報送信部２０２ｈを備える。
【００６４】
また、走行速度取得部２０２ａは、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得手段である。ここで、所定範囲とは、メッシュで区画された地図上の範囲（例えば、第１乃至３次メッシュ等）であってもよい。また、走行速度取得部２０２ａは、ネットワーク情報データベース２０６ｃに記憶されたネットワーク情報に基づき、時間帯毎に、走行路の道路種別、および、車線数毎の実測走行速度を取得してもよい。また、走行速度取得部２０２ａは、更に、日種毎の実測走行速度を取得してもよい。また、所定範囲における実測走行速度は、所定範囲の平均走行速度等のプローブ交通情報であってもよい。例えば、走行速度取得部２０２ａは、複数の端末装置１００から送信される、取得時刻（例えば、位置情報信号に含まれる発信時刻等）を含む端末装置１００の利用者の現在位置情報、および／または、端末装置１００の速度（例えば、車速等）を受信し、当該現在位置情報、および／または、当該速度、ならびに、ネットワーク情報データベース２０６ｃに記憶されたネットワーク情報に基づき、所定範囲における実測走行速度を算出して取得してもよい。ここで、端末装置１００の速度は、端末装置１００の位置取得部１１２にて検出された速度であってもよく、端末装置１００が搭載された車両のＥＣＵから取得される速度（例えば、車速等）であってもよい。また、走行速度取得部２０２ａは、端末装置１００から送信される位置情報信号を受信してもよい。
【００６５】
また、地域属性設定部２０２ｂは、所定範囲毎に地域属性を設定する地域属性設定手段である。ここで、地域属性設定部２０２ｂは、所定範囲の人口密度に基づき、地域属性を設定してもよい。また、地域属性設定部２０２ｂは、更に、実測走行速度（例えば、当該所定範囲における一定条件を満たす道路または全道路の平均走行速度等）に基づき、地域属性を設定してもよい。また、地域属性設定部２０２ｂは、更に、道路の密集度合に基づき、地域属性を設定してもよい。
【００６６】
また、走行速度関連情報生成部２０２ｃは、走行速度取得部２０２ａにより取得された所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成手段である。ここで、走行速度関連情報生成部２０２ｃは、更に、走行速度関連情報を走行速度関連情報テーブル２０６ｂに格納してもよい。
【００６７】
また、経路探索要求受信部２０２ｄは、端末装置１００から送信される経路探索要求を受信する経路探索要求受信手段である。ここで、経路探索要求は、出発地、目的地、経由地、移動手段（例えば、交通機関利用、徒歩利用、自転車利用、または、自動車利用等）、出発時刻、経由時刻、到着時刻、および／または、日付等を含む経路探索条件を含んでいてもよい。ここで、出発地は、端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、出発時刻は、現在時刻等であってもよい。また、経路探索要求は、端末装置１００の利用者の現在位置情報を含んでいてもよい。また、経路探索要求は、端末装置１００の位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号を含んでいてもよい。また、経路探索条件は、端末装置１００の入力部１１８を介して入力されたものであってもよい。
【００６８】
また、案内経路探索部２０２ｅは、経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報データベース２０６ｃに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段である。ここで、案内経路探索部２０２ｅは、更に、案内経路を、交通情報データベース２０６ｄに記憶された交通情報に基づいて探索してもよい。例えば、案内経路探索部２０２ｅは、経路探索条件を満たす案内経路を、交通情報データベース２０６ｄに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース２０６ｃに記憶されたネットワーク情報を用いて探索してもよい。ここで、経路探索条件に経由地が含まれている場合、案内経路探索部２０２ｅは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【００６９】
また、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆは、走行速度関連情報テーブル２０６ｂに記憶された走行速度関連情報、および、案内経路探索部２０２ｅにより生成された経路情報に基づき、案内経路における走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成手段である。ここで、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆは、更に、混雑度合情報テーブル２０６ｅに記憶された混雑度合情報に基づき、案内経路走行速度関連情報を生成してもよい。また、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆは、更に、走行速度関連情報テーブル２０６ｂに記憶された走行速度関連情報に対応付けられた（中の）時間帯に基づき、案内経路走行速度関連情報を生成してもよい。また、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆは、更に、経路探索条件に含まれる出発時刻または到着時刻に基づき、案内経路走行速度関連情報を生成してもよい。
【００７０】
また、経路案内情報生成部２０２ｇは、経路案内情報を生成する経路案内情報生成手段である。ここで、経路案内情報生成部２０２ｇは、案内経路探索部２０２ｅにより生成された経路情報、および、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆにより生成された案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を生成してもよい。また、経路案内情報は、更に、地図情報データベース２０６ｆに記憶された、案内経路を含む地図に関する地図情報を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、案内情報データベース２０６ｇに記憶された、案内経路上において出力される案内情報（表示案内情報および音声案内情報等）を含んでいてもよい。
【００７１】
また、経路案内情報送信部２０２ｈは、経路案内情報を端末装置１００に送信する経路案内情報送信手段である。
【００７２】
［端末装置１００の構成］
また、図１において、端末装置１００は、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信し、経路案内情報を出力部を介して出力させる等の機能を有する。端末装置１００は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯電話、スマートフォン、ＰＨＳ、およびＰＤＡ等の携帯端末装置、および、走行経路案内等を行なうナビゲーション端末（例えば、カーナビゲーション装置など）等である。ここで、端末装置１００は、インターネットブラウザ等を搭載していてもよく、経路案内アプリケーション、乗換案内アプリケーション、および情報検索アプリケーション等を搭載していてもよい。また、端末装置１００は、リアルタイムに現在位置測位が行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する位置取得部１１２を備えていてもよい。また、端末装置１００は、表示部１１４と音声出力部１１６とを少なくとも含む出力部を備えていてもよい。また、端末装置１００は、データ入力等を行う入力部１１８を備えていてもよい。
【００７３】
ここで、表示部１１４は、アプリケーション等の表示画面を表示する表示手段（例えば、液晶または有機ＥＬ等から構成されるディスプレイおよびモニタ等）であってもよい。また、音声出力部１１６は、音声情報を音声として出力する音声出力手段（例えば、スピーカ等）であってもよい。また、入力部１１８は、例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、および、マイク等であってもよい。また、入出力制御インターフェース部１０８は、位置取得部１１２、表示部１１４、音声出力部１１６、および、入力部１１８等の制御を行う。
【００７４】
ここで、位置取得部１１２は、例えば、位置発信装置５００から発信される位置情報信号を受信する信号受信手段であってもよい。ここで、位置発信装置５００は、位置情報信号（ＧＰＳ信号）を発信するＧＰＳ装置（例えば、ＧＰＳ衛星等）であってもよい。ここで、位置情報信号（ＧＰＳ信号）は、ＧＰＳ装置に搭載された原子時計等からの時刻（例えば、発信時刻等）、および、ＧＰＳ装置の天体暦（例えば、軌道情報等）などを含んでいてもよい。また、位置発信装置５００は、端末装置１００との間で無線通信を行うための装置等である基地局（例えば、携帯電話、自動車電話、および、ＰＨＳの基地局等）であってもよい。また、位置発信装置５００は、ＧＰＳ信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするＩＭＥＳ（Ｉｎｄｏｏｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ）技術を実現するＩＭＥＳ装置であってもよい。
【００７５】
また、位置発信装置５００は、屋外で受信したＧＰＳ信号を屋内で発信するＧＰＳリピータであってもよい。また、位置発信装置５００は、建物（例えば、立体駐車場等）内の各フロアや地下構造物（例えば、地下鉄駅、地下街、地下連絡通路、および地下駐車場等）の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報（位置ＩＤ等）が割り振られている。そして、端末装置１００が通信可能範囲に入ると、端末装置１００は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグシステムやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置５００は、無線ＬＡＮのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、位置取得部１１２は、無線ＬＡＮ信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。そして、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。また、本実施形態において、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。ここで、位置情報は、緯度および経度により特定される絶対位置の他、基準となる位置からの相対位置を示すものであってもよい。
【００７６】
ここで、位置取得部１１２は、端末装置１００の変化量（例えば、ベクトル量等）を検出する速度センサ、加速度センサ、方位センサ、および、距離センサ等を備えていてもよい。ここで、位置取得部１１２は、速度センサにて速度を検出してもよい。また、位置取得部１１２は、加速度センサにて加速度を検出してもよい。また、位置取得部１１２は、方位センサにて方位（例えば、東・西・南・北・天・地等）および傾きを検出してもよい。また、位置取得部１１２は、距離センサにて移動距離（変位）を検出してもよい。ここで、速度センサは、レーザドップラ振動計等であってもよく、検出したドップラー効果によって生じた周波数の差等から端末装置１００の速度を検出してもよい。また、加速度センサは、機械式加速度センサ、ＦＢＧ光ファイバ式等の光学式加速度センサ、および、ＭＥＭＳ（Ｍｉｃｒｏ Ｅｌｅｃｔｒｏ Ｍｅｃｈａｎｉｃａｌ Ｓｙｓｔｅｍｓ）加速度センサ等の半導体式加速度センサなどであってもよい。また、方位センサには、絶対走行方位を検出する地磁気センサ、および、相対走行方位を検出する光ジャイロ等が使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位および傾きに関する情報を取得できる電子コンパス等であってもよい。また、距離センサは、端末装置１００が車両用の情報処理端末である場合、車軸の回転数に比例してパルス信号を発生させ、パルス信号の数量に比例した移動距離を検出してもよい。
【００７７】
また、位置取得部１１２は、更に、通信装置を備えていてもよく、端末装置１００が車両用の情報処理端末である場合、各車両に搭載された当該通信装置の車車間通信から自車位置を示す位置情報を取得してもよい。また、位置取得部１１２は、地図情報に基づいて端末装置１００の利用者の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。
【００７８】
また、通信制御インターフェース部１０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、端末装置１００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部１０４は、ナビゲーションサーバ２００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク３００は、端末装置１００およびナビゲーションサーバ２００と、外部の地図提供サーバ等の外部機器または外部システムとを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網（携帯端末回線網および一般電話回線網等）、イントラネット、または、電力線通信（ＰＬＣ）等であってもよい。
【００７９】
また、記憶部１０６は、ＨＤＤやＳＳＤ等の大容量のストレージ手段、および／または、ＳＲＡＭ（Ｓｔａｔｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等を用いて構成される小容量高速メモリ（例えば、キャッシュメモリ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやファイルやテーブル（経路案内情報ファイル１０６ａ等）を格納してもよい。ここで、記憶部１０６は、各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよい。
【００８０】
また、経路案内情報ファイル１０６ａは、経路案内情報を記憶する経路案内情報記憶手段である。
【００８１】
また、制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部１０２ａ、現在位置情報送信部１０２ｂ、経路探索要求送信部１０２ｃ、経路案内情報受信部１０２ｄ、および、経路案内情報出力部１０２ｅを備える。
【００８２】
ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を所定時間ごと（例えば、１秒ごと、または、３分ごと等）に、すなわち、所定周期で取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、更に、端末装置１００の利用者の現在位置情報をナビゲーションサーバ２００に送信してもよい。また、現在位置情報は、取得時刻（例えば、位置情報信号に含まれる発信時刻等）を含んでいてもよい。
【００８３】
また、現在位置情報取得部１０２ａは、利用者により入力部１１８を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部１１８を介して入力された現在位置情報に基づく現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えば、現在位置情報取得部１０２ａは、表示部１１４に表示された地図情報上で、利用者により入力部１１８を介して指定（例えば、タッチパネル式の表示部１１４での指定操作等）された表示位置に対応する地点情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【００８４】
また、現在位置情報送信部１０２ｂは、所定時間毎に端末装置１００の利用者の現在位置情報、および／または、端末装置１００の速度をナビゲーションサーバ２００に送信する速度送信手段である。
【００８５】
また、経路探索要求送信部１０２ｃは、経路探索要求をナビゲーションサーバ２００に送信する経路探索要求送信手段である。
【００８６】
また、経路案内情報受信部１０２ｄは、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段である。ここで、経路案内情報受信部１０２ｄは、更に、受信した経路案内情報を経路案内情報ファイル１０６ａに格納してもよい。ここで、経路案内情報受信部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに既存の経路案内情報が記憶されている場合、新たに設定された経路案内情報を、既存の経路案内情報に上書きして格納してもよい。
【００８７】
また、経路案内情報出力部１０２ｅは、経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段である。ここで、経路案内情報出力部１０２ｅは、経路案内情報を表示部１１４に表示させてもよい。例えば、経路案内情報出力部１０２ｅは、経路案内情報に含まれる、経路情報、案内経路走行速度関連情報、地図情報、および／または、表示案内情報を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｅは、更に、端末装置１００の利用者の現在位置情報を出力部を介して出力させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｅは、経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行してもよい。ここで、経路案内情報出力部１０２ｅは、入力部１１８を介して経路案内開始要求が入力された場合、経路案内を実行してもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｅは、表示に対応した音声情報（経路案内情報に含まれる音声案内情報等）を音声出力部１１６を介して出力させてもよい。
【００８８】
以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例の説明を終える。
【００８９】
［ナビゲーションシステムの処理］
次に、このように構成された第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例について、以下に図２乃至図７を参照して詳細に説明する。
【００９０】
［混雑度合情報テーブル生成処理］
図２および図３を参照して、第１の実施形態における混雑度合情報テーブル生成処理の一例について説明する。図２は、本実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例を示すフローチャートである。
【００９１】
図２に示すように、まず、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、一定条件を満たす道路、または、全ての道路に対して、時間帯毎の平均走行速度を算出する（ステップＳＡ−１）。
【００９２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、ステップＳＡ−１にて算出した、混雑時間帯の平均走行速度の混雑度合の相対値を１とし、閑散時間帯の平均走行速度の混雑度合の相対値を０とした場合の、時間帯毎（例えば、１時間毎）の混雑度合の相対値を算出する（ステップＳＡ−２）。
【００９３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、ステップＳＡ−２にて算出した時間帯毎の混雑度合の各相対値を混雑度合情報テーブル２０６ｅに格納する（ステップＳＡ−３）。ここで、制御部２０２は、混雑度合の各相対値を交通量特性区分、および／または、時間種別毎に格納してもよい。ここで、道路ごとの交通量特性区分は、地域ごとの交通の流入量、および、流出量の時間変動データを使用して、道路ネットワークを使用したシミュレーションを行って求めたものであってもよい。また、道路ごとの交通量特性区分は、重力モデル等を利用して都市間の交通量変動を算出し、そこからエリアごとの交通の方向および量を算出した後、道路毎に道路方向等の道路属性とこれらのデータとを比較することで簡易的に求めたものであってもよい。また、特定のエリアの道路を、異なる交通量特性区分として求めてもよい。例えば、観光入込客数等の情報を利用して観光地を判定し、観光地のエリアを、異なる交通量特性区分として求めてもよい。
【００９４】
ここで、図３を参照して、本実施形態における混雑度合情報テーブル２０６ｅの一例について説明する。図３は、本実施形態における混雑度合情報テーブル２０６ｅの一例を示す図である。
【００９５】
図３に示すように、混雑度合情報テーブル２０６ｅには、１日を１時間毎に分割した各時間帯と、当該時間帯毎の道路の混雑度合の相対値αが対応付けて格納されており、当該相対値αは、１日のうちで一番混雑する時間帯である混雑時（１７：００）においてα＝１となり、１日のうちで一番混雑しない時間帯である閑散時（６：００）においてα＝０となるように相対的に設定されている。
【００９６】
以上で、第１の実施形態における混雑度合情報テーブル生成処理の一例の説明を終える。
【００９７】
［速度テーブル生成処理］
図４および図５を参照して、第１の実施形態における速度テーブル生成処理の一例について説明する。図４は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【００９８】
図４に示すように、まず、端末装置１００の現在位置情報送信部１０２ｂは、現在位置情報取得部１０２ａにより所定時間毎に取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報、および／または、位置取得部１１２にて検出された端末装置１００の速度をナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＢ−１）。ここで、端末装置１００の速度は、端末装置１００が搭載された車両のＥＣＵから取得される車速等であってもよい。
【００９９】
そして、ナビゲーションサーバ２００の走行速度取得部２０２ａは、複数の端末装置１００から送信される、取得時刻を含む端末装置１００の利用者の現在位置情報、および／または、端末装置１００の速度を受信する（ステップＳＢ−２）。
【０１００】
そして、ナビゲーションサーバ２００の走行速度取得部２０２ａは、ステップＳＢ−２にて受信した端末装置１００の利用者の現在位置情報、および／または、端末装置１００の速度、ならびに、ネットワーク情報データベース２０６ｃに記憶されたネットワーク情報に基づき、各所定範囲、すなわち、メッシュで区画された地図上の範囲（例えば、第１乃至３次メッシュ等）において、混雑時間帯（混雑時）または閑散時間帯（閑散時）における、走行路の道路種別、および、車線数毎の平均走行速度を取得（算出）する（ステップＳＢ−３）。すなわち、走行速度取得部２０２ａは、メッシュ毎に、道路種別および車線数毎の速度の平均値を、混雑時および閑散時それぞれ集計する。例えば、走行速度取得部２０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報、および、ネットワーク情報に基づき、どの所定領域のどの種類の走行路に端末装置１００が存在するかを特定し、受信速度および受信時刻等に基づき、各時間帯における、走行路の道路種別、および、車線数毎の平均走行速度を算出してもよい。また、走行速度取得部２０２ａは、例えば、端末装置１００から速度が受信できない場合、所定時間毎に受信した端末装置１００の利用者の現在位置情報に基づき移動距離を算出し、当該移動距離および当該現在位置情報の取得時刻等から端末装置１００の速度を算出してもよい。
【０１０１】
そして、ナビゲーションサーバ２００の地域属性設定部２０２ｂは、人口密度データベース２０６ａに記憶された各１ｋｍメッシュの人口密度に基づき、各所定範囲の人口密度を算出する（ステップＳＢ−４）。
【０１０２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の地域属性設定部２０２ｂは、ステップＳＢ−４にて算出した各所定範囲の人口密度、および、走行速度取得部２０２ａにより取得された当該所定範囲における一定条件を満たす道路または全道路の平均走行速度に基づき、所定範囲毎に地域属性（都市、または、地方）を設定する（ステップＳＢ−５）。すなわち、地域属性設定部２０２ｂは、人口密度、当該所定範囲における道路の平均走行速度から、メッシュの地域区分を設定する。これは、人口密度と走行速度の関連性を考慮したものである。なお、これに限らず、地域属性設定部２０２ｂは、当該所定範囲の道路の密集度合を用いて地域属性を設定してもよい。
【０１０３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の走行速度関連情報生成部２０２ｃは、走行速度取得部２０２ａにより取得された所定範囲毎の平均走行速度、および、地域属性設定部２０２ｂにより当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、地域属性毎の混雑時または閑散時における、走行路の道路種別、および、車線数毎の走行速度関連情報（平均走行速度、および／または、走行時間等）を生成する（ステップＳＢ−６）。
【０１０４】
そして、ナビゲーションサーバ２００の走行速度関連情報生成部２０２ｃは、算出した走行速度関連情報を走行速度関連情報テーブル（速度テーブル）２０６ｂに格納する（ステップＳＢ−７）。
【０１０５】
ここで、図５を参照して、本実施形態における速度テーブル２０６ｂの一例について説明する。図５は、本実施形態における速度テーブル２０６ｂの一例を示す図である。
【０１０６】
図５に示すように、速度テーブル２０６ｂには、地域属性である地域区分（例えば、都市、または、地方等）、道路種別（例えば、一般国道、県道、または、市道等）、車線数（例えば、１車線、２車線、または、３車線等）、時間帯（例えば、混雑、または、閑散等）、および、走行速度関連情報である平均速度（例えば、２５ｋｍ／ｈ、３０ｋｍ／ｈ、３８ｋｍ／ｈ、または、４１ｋｍ／ｈ等）が対応付けて格納されている。
【０１０７】
以上で、第１の実施形態における速度テーブル生成処理の一例の説明を終える。
【０１０８】
［経路案内情報出力処理］
次に、図３、および、図５乃至図７を参照して、第１の実施形態における経路案内情報出力処理の一例について説明する。図６は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【０１０９】
図６に示すように、まず、端末装置１００の経路探索要求送信部１０２ｃは、利用者により入力部１１８を介して出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件が入力された場合、当該経路探索条件を含む経路探索要求をナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＣ−１）。ここで、出発地は、現在位置情報取得部１０２ａに取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、出発時刻は、現在時刻等であってもよい。また、経路探索条件は、経由地、経由時刻、および／または、日付等を含んでいてもよい。
【０１１０】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索要求受信部２０２ｄは、端末装置１００から送信される経路探索要求を受信する（ステップＳＣ−２）。
【０１１１】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路探索部２０２ｅは、経路探索要求受信部２０２ｄにより受信された経路探索要求に含まれる経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース２０６ｄに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース２０６ｃに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、経路探索条件に含まれる出発時刻または到着時刻に基づく当該案内経路の移動時間帯を含む、当該案内経路に関する経路情報を生成する（ステップＳＣ−３）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｅは、当該経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【０１１２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆは、案内経路探索部２０２ｅにより探索された案内経路を構成するリンクを特定し、案内経路探索部２０２ｅにより生成された経路情報に含まれる案内経路の移動時間帯に基づく当該リンクの移動時間帯を含む、当該リンクに関するリンク情報を取得する（ステップＳＣ−４）。
【０１１３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆは、走行速度関連情報テーブル２０６ｂに記憶された走行速度関連情報、および、当該走行速度関連情報に対応付けられた時間帯、混雑度合情報テーブル（時間帯別混雑度合情報テーブル）２０６ｅに記憶された混雑度合情報、ならびに、ステップＳＣ−４にて取得したリンク情報に基づき、案内経路における走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する（ステップＳＣ−５）。すなわち、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆは、特定したリンクについて、走行予測時間帯から混雑度合を取得し、当該リンクの地域を特定し、混雑時および閑散時の速度を混合して、走行速度等を算出する。また、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆは、算出した走行速度に基づいて、走行時間を算出してもよい。
【０１１４】
ここで、図３および図５を参照して、本実施形態における案内経路走行速度関連情報生成処理の一例について説明する。
【０１１５】
ここで、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆが、例えば、案内経路を構成する都市にある２車線一般国道のリンクにおける９時台の案内経路走行速度関連情報である平均速度を、図５に示す走行速度関連情報テーブル２０６ｂに記憶された走行速度関連情報に含まれる混雑時および閑散時の平均速度（２５ｋｍ／ｈ、および、３０ｋｍ／ｈ）、および、図３に示す混雑度合情報テーブル（時間帯別混雑度合情報テーブル）２０６ｅに記憶された混雑度合情報に含まれる９：００の混雑度合（０．７）に基づき算出する場合、当該平均速度は、０．７×２５ｋｍ／ｈ＋（１−０．７）×３０ｋｍ／ｈ＝２６．５ｋｍ／ｈと算出されてもよい。このように、図３に示すような混雑度合情報を記憶しておくことで、当該混雑度合情報から混雑度合（混雑度）を特定し、当該混雑度に基づいて速度を算出することができる。また、各道路の速度を計測したところ、速度差があるものの、道路種別に関わらず速度変化（混雑度合）の傾向は類似しているため、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆは、道路種別に関わらず、図３に示す時間帯別混雑度合情報テーブル２０６ｅを使って案内経路走行速度関連情報を生成してもよい。
【０１１６】
図６に戻り、ナビゲーションサーバ２００の経路案内情報生成部２０２ｇは、案内経路探索部２０２ｅにより生成された経路情報、および、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆにより生成された案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を生成する（ステップＳＣ−６）。ここで、経路案内情報は、更に、地図情報データベース２０６ｆに記憶された、案内経路を含む地図に関する地図情報を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、案内情報データベース２０６ｇに記憶された、案内経路上において出力される案内情報（表示案内情報および音声案内情報等）を含んでいてもよい。
【０１１７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路案内情報送信部２０２ｈは、経路案内情報生成部２０２ｇにより生成された経路案内情報を端末装置１００に送信する（ステップＳＣ−７）。
【０１１８】
そして、端末装置１００の経路案内情報受信部１０２ｄは、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信し、受信した経路案内情報を経路案内情報ファイル１０６ａに格納する（ステップＳＣ−８）。
【０１１９】
そして、端末装置１００の経路案内情報出力部１０２ｅは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる経路情報、および、走行速度関連情報（平均走行速度、および／または、走行時間等）を表示部１１４に表示させ（ステップＳＣ−９）、処理を終了する。ここで、経路案内情報出力部１０２ｅは、更に、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる地図情報上に、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる経路情報、および／または、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳して表示部１１４に表示させることにより、経路案内を実行してもよい。ここで、経路案内情報出力部１０２ｅは、利用者により入力部１１８を介して経路案内開始要求が入力された場合、経路案内を実行してもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｅは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる表示案内情報を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｅは、表示に対応した音声情報（経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる音声案内情報等）を音声出力部１１６を介して出力させてもよい。
【０１２０】
ここで、図７を参照して、本実施形態における実証実験の一例について説明する。図７は、本実施形態における実証実験の一例を示す図である。
【０１２１】
図７に示すように、地域性および時間帯を考慮していない場合と、地域性および時間帯を考慮した場合における予測速度を実測値と比較すると、時間帯を考慮して、速度を推測した方が、より実際の速度に近い値を算出できることが分かる。このように、本発明を走行速度予測に用いることで、より適切な速度値（走行速度および走行時間等）を提供することができる。
【０１２２】
以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例の説明を終える。
【０１２３】
［第２の実施形態］
続いて、本発明の第２の実施形態（サーバ主導型）について、図２、および、図８乃至図１０を参照して以下に説明する。ここで、図８は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ（走行速度関連情報管理サーバ）２００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【０１２４】
なお、第２の実施形態においては、ナビゲーションサーバ２００にて端末装置１００の表示部１１４に表示させるデータを生成し、これらのデータを端末装置１００に送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４を機能させている。このように、第２の実施形態は、ナビゲーションサーバ２００にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【０１２５】
［ナビゲーションサーバ２００の構成］
まず、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成の一例について、図８を参照して以下に説明する。
【０１２６】
図８に示すように、本発明の第２の実施形態のナビゲーションサーバ２００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１６）と入力部１１８と制御部１０２とを少なくとも備えた端末装置１００に通信可能に接続され、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備える。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションサーバ２００および端末装置１００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【０１２７】
図８において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信し、受信された経路探索要求に含まれる経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成し、走行速度関連情報、および、生成された経路情報に基づき、案内経路における走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成し、生成された経路情報、および、生成された案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を含む表示情報を生成し、表示情報を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置１００の出力部を介して出力させる等の機能を有する。
【０１２８】
なお、ナビゲーションサーバ２００における通信制御インターフェース部２０４および記憶部２０６（人口密度データベース２０６ａ、走行速度関連情報テーブル２０６ｂ、ネットワーク情報データベース２０６ｃ、交通情報データベース２０６ｄ、混雑度合情報テーブル２０６ｅ、地図情報データベース２０６ｆ、および、案内情報データベース２０６ｇ等）の機能、また、端末装置１００における位置取得部１１２、表示部１１４、音声出力部１１６、および、入力部１１８の機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１２９】
また、図８において、制御部２０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、走行速度取得部２０２ａ、地域属性設定部２０２ｂ、走行速度関連情報生成部２０２ｃ、経路探索要求受信部２０２ｄ、案内経路探索部２０２ｅ、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆ、経路案内情報生成部２０２ｇ、現在位置情報取得部２０２ｉ、表示情報生成部２０２ｊ、および、出力制御部２０２ｋを備える。なお、走行速度取得部２０２ａ、地域属性設定部２０２ｂ、走行速度関連情報生成部２０２ｃ、経路探索要求受信部２０２ｄ、案内経路探索部２０２ｅ、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆ、および、経路案内情報生成部２０２ｇの機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１３０】
このうち、現在位置情報取得部２０２ｉは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部２０２ｉは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を所定時間ごと（例えば、１秒ごと、または、３分ごと等）に、すなわち、所定周期で取得してもよい。また、現在位置情報取得部２０２ｉは、端末装置１００の位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号を端末装置１００から受信し、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部２０２ｉは、利用者により端末装置１００の入力部１１８を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を受信し、当該位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【０１３１】
また、表示情報生成部２０２ｊは、表示情報を生成する表示情報生成手段である。ここで、表示情報生成部２０２ｊは、経路案内情報を含む表示情報を生成してもよい。また、表示情報生成部２０２ｊは、更に、端末装置１００の利用者の現在位置情報を含む表示情報を生成してもよい。ここで、表示情報は、端末装置１００の表示部１１４に表示させる情報（例えば、画像、文字情報、または、表示画面等）であってもよい。
【０１３２】
また、出力制御部２０２ｋは、表示情報を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置１００の出力部を介して出力させる出力制御手段である。ここで、出力制御部２０２ｋは、表示情報を含む出力制御情報を端末装置１００に送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置１００の表示部１１４に表示させてもよい。また、出力制御部２０２ｋは、端末装置１００の入力部１１８を介して経路案内開始要求が入力された場合等、表示情報を含む出力制御情報を端末装置１００に送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置１００の表示部１１４に表示させることで、経路案内を実行してもよい。また、出力制御部２０２ｋは、更に、表示情報に対応した音声情報（例えば、案内情報データベース２０６ｇに記憶された音声案内情報等）を含む出力制御情報を端末装置１００に送信することにより、当該出力制御情報を端末装置１００の音声出力部１１６を介して出力させることで、音声案内を実行してもよい。
【０１３３】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例の説明を終える。
【０１３４】
［ナビゲーションサーバ２００の処理］
次に、このように構成された第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例について、以下に図２、図９、および、図１０を参照して詳細に説明する。
【０１３５】
［混雑度合情報テーブル生成処理］
第２の実施形態における混雑度合情報テーブル生成処理は、図２に示す第１の実施形態における混雑度合情報テーブル生成処理と同様であるため説明を省略する。
【０１３６】
［速度テーブル生成処理］
図９を参照して、第２の実施形態における速度テーブル生成処理の一例について説明する。図９は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１３７】
図９に示すように、まず、端末装置１００の制御部１０２は、位置取得部１１２にて所定時間毎に位置発信装置５００から受信した位置情報信号、および／または、位置取得部１１２にて検出された端末装置１００の速度をナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＤ−１）。ここで、速度は、端末装置１００が搭載された車両のＥＣＵから取得される車速等であってもよい。
【０１３８】
そして、ナビゲーションサーバ２００の走行速度取得部２０２ａは、複数の端末装置１００から送信される、位置発信装置５００からの発信時刻を含む位置情報信号、および／または、端末装置１００の速度を受信する（ステップＳＤ−２）。そして、現在位置情報取得部２０２ｉは、走行速度取得部２０２ａにより端末装置１００から受信された位置情報信号から位置情報を算出し、当該位置情報に基づき、取得時刻（発信時刻）を含む端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する。
【０１３９】
そして、ナビゲーションサーバ２００の走行速度取得部２０２ａは、ステップＳＤ−２にて現在位置情報取得部２０２ｉにより取得された、取得時刻を含む端末装置１００の利用者の現在位置情報、および／または、ステップＳＤ−２にて受信した端末装置１００の速度、ならびに、ネットワーク情報データベース２０６ｃに記憶されたネットワーク情報に基づき、各所定範囲において、混雑時間帯または閑散時間帯における、走行路の道路種別、および、車線数毎の平均走行速度を取得（算出）する（ステップＳＤ−３）。
【０１４０】
ここで、図９に示す第２の実施形態におけるステップＳＤ−４乃至ステップＳＤ−７の処理は、図４に示す第１の実施形態におけるステップＳＢ−４乃至ステップＳＢ−７の処理と同様であるため説明を省略する。
【０１４１】
以上で、第２の実施形態における速度テーブル生成処理の一例の説明を終える。
【０１４２】
［経路案内情報出力処理］
次に、図１０を参照して、第２の実施形態における経路案内情報出力処理の一例について説明する。図１０は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１４３】
図１０に示すように、まず、端末装置１００の制御部１０２は、利用者により入力部１１８を介して出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件が入力された場合、当該経路探索条件を含む経路探索要求をナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＥ−１）。ここで、制御部１０２は、更に、出発地が端末装置１００の利用者の現在位置である場合、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号を含む経路探索要求をナビゲーションサーバ２００に送信してもよい。
【０１４４】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索要求受信部２０２ｄは、端末装置１００から送信される経路探索要求を受信する（ステップＳＥ−２）。ここで、現在位置情報取得部２０２ｉは、経路探索要求受信部２０２ｄにより端末装置１００から受信された経路探索要求に位置情報信号が含まれる場合、当該位置情報信号から位置情報を算出し、当該位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得する。そして、経路探索要求受信部２０２ｄは、現在位置情報取得部２０２ｉにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置を、出発地に設定する。
【０１４５】
ここで、図１０に示す第２の実施形態におけるステップＳＥ−３乃至ステップＳＥ−６の処理は、図６に示す第１の実施形態におけるステップＳＣ−３乃至ステップＳＣ−６の処理と同様であるため説明を省略する。
【０１４６】
そして、ナビゲーションサーバ２００の表示情報生成部２０２ｊは、経路案内情報生成部２０２ｇにより生成された経路案内情報を含む表示情報を生成する（ステップＳＥ−７）。ここで、表示情報生成部２０２ｊは、更に、経路案内情報生成部２０２ｇにより生成された経路案内情報に含まれる地図情報上に、経路案内情報生成部２０２ｇにより生成された経路案内情報に含まれる経路情報、および／または、現在位置情報取得部２０２ｉにより取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示情報を生成してもよい。また、表示情報生成部２０２ｊは、更に、経路案内情報生成部２０２ｇにより生成された経路案内情報に含まれる表示案内情報を含む表示情報を生成してもよい。
【０１４７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の出力制御部２０２ｋは、表示情報生成部２０２ｊにより生成された表示情報を含む出力制御情報を端末装置１００に送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置１００の表示部１１４に表示させ（ステップＳＥ−８）、処理を終了する。ここで、出力制御部２０２ｋは、更に、利用者により端末装置１００の入力部１１８を介して経路案内開始要求が入力された場合等、表示情報生成部２０２ｊにより生成された表示情報を含む出力制御情報を端末装置１００に送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置１００の表示部１１４に表示させることで、経路案内を実行してもよい。また、出力制御部２０２ｋは、更に、表示情報に対応した音声情報（例えば、経路案内情報生成部２０２ｇにより生成された経路案内情報に含まれる音声案内情報等）を含む出力制御情報を端末装置１００に送信することにより、当該出力制御情報を端末装置１００の音声出力部１１６を介して出力させることで、音声案内を実行してもよい。
【０１４８】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例の説明を終える。
【０１４９】
［第３の実施形態］
続いて、本発明の第３の実施形態（スタンドアローン型）について、図１１乃至図１４を参照して以下に説明する。ここで、図１１は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置（走行速度関連情報管理装置）４００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【０１５０】
なお、第３の実施形態においては、全ての機能をナビゲーション装置４００に集約し、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得し、取得された経路探索要求に含まれる経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成し、走行速度関連情報、および、生成された経路情報に基づき、案内経路における走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成し、生成された経路情報、および、生成された案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させる等の機能を有する。このように、第３の実施形態は、ナビゲーション装置４００がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【０１５１】
［ナビゲーション装置４００の構成］
まず、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例について、図１１を参照して以下に説明する。
【０１５２】
図１１に示すように、本発明の第３の実施形態のナビゲーション装置４００は、位置取得部４１２と出力部（表示部４１４および音声出力部４１６）と入力部４１８と制御部４０２と記憶部４０６とを少なくとも備える。これらナビゲーション装置４００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されてもよい。ナビゲーション装置４００は、例えば、ＰＮＤ（Ｐｏｒｔａｂｌｅ Ｎａｖｉｇａｔｉｏｎ Ｄｅｖｉｃｅ）等の各種ナビゲーション端末、ノート型のパーソナルコンピュータ等の各種情報処理装置、または、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置等であってもよい。また、ナビゲーション装置４００は、通信制御インターフェース部（図示せず）を介してネットワーク３００を経由し、外部装置と相互に通信可能に接続されていてもよい。
【０１５３】
図１１において、入出力制御インターフェース部４０８、位置取得部４１２、表示部４１４、音声出力部４１６、および、入力部４１８の各機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部４０６の各部（人口密度データベース４０６ａ、走行速度関連情報テーブル４０６ｂ、ネットワーク情報データベース４０６ｃ、交通情報データベース４０６ｄ、混雑度合情報テーブル４０６ｅ、地図情報データベース４０６ｆ、および、案内情報データベース４０６ｇ等）についても、ナビゲーションサーバ２００ではなくナビゲーション装置４００に備えられている点を除き、各機能が第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１５４】
また、制御部４０２の各部については、本実施形態のナビゲーション装置４００がスタンドアローン型であり、制御部４０２が各送信部を備えていない点を除き、各機能は第１の実施形態と基本的に同様である。
【０１５５】
また、図１１において、制御部４０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部４０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部４０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部４０２ａ、走行速度取得部４０２ｂ、地域属性設定部４０２ｃ、走行速度関連情報生成部４０２ｄ、経路探索要求取得部４０２ｅ、案内経路探索部４０２ｆ、案内経路走行速度関連情報生成部４０２ｇ、経路案内情報生成部４０２ｈ、および、経路案内情報出力部４０２ｉを備える。
【０１５６】
このうち、現在位置情報取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を所定周期（例えば、１秒ごと、または、３分ごと等）で取得してもよい。また、現在位置情報取得部４０２ａは、位置取得部４１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報は、取得時刻（例えば、位置情報信号に含まれる発信時刻等）を含んでいてもよい。
【０１５７】
また、現在位置情報取得部４０２ａは、利用者により入力部４１８を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部４１８を介して入力された現在位置情報に基づく現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えば、現在位置情報取得部４０２ａは、入力部４１８を介して利用者に表示部４１４に表示された地図情報に基づく表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部４１４での指定操作等）させた座標をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の速度を取得してもよい。
【０１５８】
また、走行速度取得部４０２ｂは、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得手段である。ここで、走行速度取得部４０２ｂは、ネットワーク情報データベース４０６ｃに記憶されたネットワーク情報に基づき、時間帯（例えば、混雑時間帯、および、閑散時間帯等）毎に、走行路の道路種別、および、車線数毎の実測走行速度を取得してもよい。また、走行速度取得部４０２ｂは、更に、日種毎の実測走行速度を取得してもよい。また、走行速度取得部４０２ｂは、現在位置情報取得部４０２ａにより取得される、取得時刻を含むナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報、および／または、ナビゲーション装置４００の速度、ならびに、ネットワーク情報データベース４０６ｃに記憶されたネットワーク情報に基づき、所定範囲における実測走行速度を算出して取得してもよい。ここで、ナビゲーション装置４００の速度は、位置取得部４１２にて検出された速度であってもよく、ナビゲーション装置４００が搭載された車両のＥＣＵから取得される速度（例えば、車速等）であってもよい。
【０１５９】
また、地域属性設定部４０２ｃは、所定範囲毎に地域属性を設定する地域属性設定手段である。ここで、地域属性設定部４０２ｃは、所定範囲の人口密度に基づき、地域属性を設定してもよい。また、地域属性設定部４０２ｃは、更に、実測走行速度（例えば、当該所定範囲における一定条件を満たす道路または全道路の平均走行速度等）に基づき、地域属性を設定してもよい。また、地域属性設定部４０２ｃは、更に、道路の密集度合に基づき、地域属性を設定してもよい。
【０１６０】
また、走行速度関連情報生成部４０２ｄは、走行速度取得部４０２ｂにより取得された所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成手段である。ここで、走行速度関連情報生成部４０２ｄは、更に、走行速度関連情報を走行速度関連情報テーブル４０６ｂに格納してもよい。
【０１６１】
また、経路探索要求取得部４０２ｅは、経路探索要求を取得する経路探索要求取得手段である。ここで、経路探索要求は、出発地、目的地、経由地、移動手段（例えば、交通機関利用、徒歩利用、自転車利用、または、自動車利用等）、出発時刻、経由時刻、到着時刻、および／または、日付等を含む経路探索条件を含んでいてもよい。ここで、出発地は、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、ナビゲーション装置４００の入力部４１８を介して入力されたものであってもよい。
【０１６２】
また、案内経路探索部４０２ｆは、経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報データベース４０６ｃに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段である。ここで、案内経路探索部４０２ｆは、更に、案内経路を、交通情報データベース４０６ｄに記憶された交通情報に基づいて探索してもよい。例えば、案内経路探索部４０２ｆは、経路探索条件を満たす案内経路を、交通情報データベース４０６ｄに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース４０６ｃに記憶されたネットワーク情報を用いて探索してもよい。ここで、経路探索条件に経由地が含まれている場合、案内経路探索部４０２ｆは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【０１６３】
また、案内経路走行速度関連情報生成部４０２ｇは、走行速度関連情報テーブル４０６ｂに記憶された走行速度関連情報、および、案内経路探索部４０２ｆにより生成された経路情報に基づき、案内経路における走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成手段である。ここで、案内経路走行速度関連情報生成部４０２ｇは、更に、混雑度合情報テーブル４０６ｅに記憶された混雑度合情報に基づき、案内経路走行速度関連情報を生成してもよい。また、案内経路走行速度関連情報生成部４０２ｇは、更に、走行速度関連情報テーブル４０６ｂに記憶された走行速度関連情報に対応付けられた時間帯に基づき、案内経路走行速度関連情報を生成してもよい。また、案内経路走行速度関連情報生成部４０２ｇは、更に、経路探索条件に含まれる出発時刻または到着時刻に基づき、案内経路走行速度関連情報を生成してもよい。
【０１６４】
また、経路案内情報生成部４０２ｈは、経路案内情報を生成する経路案内情報生成手段である。ここで、経路案内情報生成部４０２ｈは、案内経路探索部４０２ｆにより生成された経路情報、および、案内経路走行速度関連情報生成部４０２ｇにより生成された案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を生成してもよい。また、経路案内情報は、更に、地図情報データベース４０６ｆに記憶された、案内経路を含む地図に関する地図情報を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、案内情報データベース４０６ｇに記憶された、案内経路上において出力される案内情報（表示案内情報および音声案内情報等）を含んでいてもよい。
【０１６５】
また、経路案内情報出力部４０２ｉは、経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段である。ここで、経路案内情報出力部４０２ｉは、経路案内情報を表示部４１４に表示させてもよい。例えば、経路案内情報出力部４０２ｉは、経路案内情報に含まれる、経路情報、案内経路走行速度関連情報、地図情報、および／または、表示案内情報を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｉは、更に、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を出力部を介して出力させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｉは、経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行してもよい。ここで、経路案内情報出力部４０２ｉは、入力部４１８を介して経路案内開始要求が入力された場合、経路案内を実行してもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｉは、表示に対応した音声情報（経路案内情報に含まれる音声案内情報等）を音声出力部４１６を介して出力させてもよい。
【０１６６】
以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例の説明を終える。
【０１６７】
［ナビゲーション装置４００の処理］
次に、このように構成された第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例について、以下に図１２乃至図１４を参照して詳細に説明する。
【０１６８】
［混雑度合情報テーブル生成処理］
図１２を参照して、第３の実施形態における混雑度合情報テーブル生成処理の一例について説明する。図１２は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１６９】
図１２に示すように、まず、制御部４０２は、一定条件を満たす道路、または、全ての道路に対して、時間帯毎の平均走行速度を算出する（ステップＳＦ−１）。
【０１７０】
そして、制御部４０２は、ステップＳＦ−１にて算出した、混雑時間帯の平均走行速度の混雑度合の相対値を１とし、閑散時間帯の平均走行速度の混雑度合の相対値を０とした場合の、時間帯毎（例えば、１時間毎）の混雑度合の相対値を算出する（ステップＳＦ−２）。
【０１７１】
そして、制御部４０２は、ステップＳＦ−２にて算出した時間帯毎の混雑度合の各相対値を混雑度合情報テーブル４０６ｅに格納する（ステップＳＦ−３）。ここで、制御部４０２は、混雑度合の各相対値を交通量特性区分、および／または、時間種別毎に格納してもよい。
【０１７２】
以上で、第３の実施形態における混雑度合情報テーブル生成処理の一例の説明を終える。
【０１７３】
［速度テーブル生成処理］
図１３を参照して、第３の実施形態における速度テーブル生成処理の一例について説明する。図１３は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１７４】
図１３に示すように、まず、現在位置情報取得部４０２ａは、所定時間毎に取得時刻を含むナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報、および／または、位置取得部４１２にて検出されたナビゲーション装置４００の速度を取得する（ステップＳＧ−１）。ここで、ナビゲーション装置４００の速度は、ナビゲーション装置４００が搭載された車両のＥＣＵから取得される車速等であってもよい。
【０１７５】
そして、走行速度取得部４０２ｂは、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された、取得時刻を含むナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報、および／または、ナビゲーション装置４００の速度、ならびに、ネットワーク情報データベース４０６ｃに記憶されたネットワーク情報に基づき、各所定範囲、すなわち、メッシュで区画された地図上の範囲において、混雑時間帯（混雑時）または閑散時間帯（閑散時）における、走行路の道路種別、および、車線数毎の平均走行速度を取得（算出）する（ステップＳＧ−２）。すなわち、走行速度取得部４０２ｂは、メッシュ毎に、道路種別および車線数毎の速度の平均値を、混雑時および閑散時それぞれ集計する。例えば、走行速度取得部４０２ｂは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報、および、ネットワーク情報に基づき、どの所定領域のどの種類の走行路にナビゲーション装置４００が存在するかを特定し、ナビゲーション装置４００の速度および取得時刻等に基づき、各時間帯における、走行路の道路種別、および、車線数毎の平均走行速度を算出してもよい。また、走行速度取得部４０２ｂは、例えば、ナビゲーション装置４００の速度が取得できない場合、所定時間毎に取得したナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報に基づき移動距離を算出し、当該移動距離および当該現在位置情報の取得時刻等からナビゲーション装置４００の速度を算出してもよい。
【０１７６】
そして、地域属性設定部４０２ｃは、人口密度データベース４０６ａに記憶された各１ｋｍメッシュの人口密度に基づき、各所定範囲の人口密度を算出し、ネットワーク情報データベース４０６ｃに記憶されたネットワーク情報に基づき、当該所定範囲の道路の密集度合を算出する（ステップＳＧ−３）。
【０１７７】
そして、地域属性設定部４０２ｃは、ステップＳＧ−３にて算出した各所定範囲の人口密度、および、走行速度取得部４０２ｂにより取得された当該所定範囲における一定条件を満たす道路または全道路の平均走行速度に基づき、所定範囲毎に地域属性（都市、または、地方）を設定する（ステップＳＧ−４）。なお、これに限らず、地域属性設定部４０２ｃは、当該所定範囲の道路の密集度合を用いて地域属性を設定してもよい。
【０１７８】
そして、走行速度関連情報生成部４０２ｄは、走行速度取得部４０２ｂにより取得された所定範囲毎の平均走行速度、および、地域属性設定部４０２ｃにより当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、地域属性毎の混雑時または閑散時における、走行路の道路種別、および、車線数毎の走行速度関連情報（平均走行速度、および／または、走行時間等）を生成する（ステップＳＧ−５）。
【０１７９】
そして、走行速度関連情報生成部４０２ｄは、算出した走行速度関連情報を走行速度関連情報テーブル（速度テーブル）４０６ｂに格納する（ステップＳＧ−６）。
【０１８０】
以上で、第３の実施形態における速度テーブル生成処理の一例の説明を終える。
【０１８１】
［経路案内情報出力処理］
次に、図１４を参照して、第３の実施形態における経路案内情報出力処理の一例について説明する。図１４は、第３の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【０１８２】
図６に示すように、まず、経路探索要求取得部４０２ｅは、利用者により入力部４１８を介して出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件を含む経路探索要求が入力された場合、当該経路探索要求を取得する（ステップＳＨ−１）。ここで、出発地は、現在位置情報取得部４０２ａに取得された現在位置情報に基づくナビゲーション装置４００の利用者の現在位置であってもよい。
【０１８３】
そして、案内経路探索部４０２ｆは、経路探索要求取得部４０２ｅにより取得された経路探索要求に含まれる経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース４０６ｄに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース４０６ｃに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、経路探索条件に含まれる出発時刻または到着時刻に基づく当該案内経路の移動時間帯を含む、当該案内経路に関する経路情報を生成する（ステップＳＨ−２）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｆは、当該経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【０１８４】
そして、案内経路走行速度関連情報生成部４０２ｇは、案内経路探索部４０２ｆにより探索された案内経路を構成するリンクを特定し、案内経路探索部４０２ｆにより生成された経路情報に含まれる案内経路の移動時間帯に基づく当該リンクの移動時間帯を含む、当該リンクに関するリンク情報を取得する（ステップＳＨ−３）。
【０１８５】
そして、案内経路走行速度関連情報生成部４０２ｇは、走行速度関連情報テーブル４０６ｂに記憶された走行速度関連情報、および、当該走行速度関連情報に対応付けられた時間帯、混雑度合情報テーブル４０６ｅに記憶された混雑度合情報、ならびに、ステップＳＨ−３にて取得したリンク情報に基づき、案内経路における走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する（ステップＳＨ−４）。
【０１８６】
そして、経路案内情報生成部４０２ｈは、案内経路探索部４０２ｆにより生成された経路情報、および、案内経路走行速度関連情報生成部４０２ｇにより生成された案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を生成する（ステップＳＨ−５）。ここで、経路案内情報は、更に、地図情報データベース４０６ｆに記憶された、案内経路を含む地図に関する地図情報を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、案内情報データベース４０６ｇに記憶された、案内経路上において出力される案内情報（表示案内情報および音声案内情報等）を含んでいてもよい。
【０１８７】
そして、経路案内情報出力部４０２ｉは、経路案内情報生成部４０２ｈにより生成された経路案内情報に含まれる経路情報、および、走行速度関連情報（平均走行速度、および／または、走行時間等）を表示部４１４に表示させ（ステップＳＨ−６）、処理を終了する。ここで、経路案内情報出力部４０２ｉは、更に、経路案内情報生成部４０２ｈにより生成された経路案内情報に含まれる地図情報上に、経路案内情報生成部４０２ｈにより生成された経路案内情報に含まれる経路情報、および／または、現在位置情報取得部４０２ａにより取得されたナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を重畳して表示部４１４に表示させることにより、経路案内を実行してもよい。ここで、経路案内情報出力部４０２ｉは、利用者により入力部４１８を介して経路案内開始要求が入力された場合、経路案内を実行してもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｉは、経路案内情報生成部４０２ｈにより生成された経路案内情報に含まれる表示案内情報を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｉは、表示に対応した音声情報（経路案内情報生成部４０２ｈにより生成された経路案内情報に含まれる音声案内情報等）を音声出力部４１６を介して出力させてもよい。
【０１８８】
以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例の説明を終える。
【０１８９】
［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
【０１９０】
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【０１９１】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【０１９２】
また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【０１９３】
例えば、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２、制御部２０２、および、制御部４０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤＤなどの記憶部１０６、記憶部２０６、および、記憶部４０６などには、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）として協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。
【０１９４】
また、このコンピュータプログラムは、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【０１９５】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、ＵＳＢメモリ、ＳＤカード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ、および、Ｂｌｕ−ｒａｙ Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【０１９６】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）に代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【０１９７】
記憶部１０６、記憶部２０６、および、記憶部４０６に格納される各種のデータベース等（経路案内情報ファイル１０６ａ、人口密度データベース２０６ａ、走行速度関連情報テーブル２０６ｂ、ネットワーク情報データベース２０６ｃ、交通情報データベース２０６ｄ、混雑度合情報テーブル２０６ｅ、地図情報データベース２０６ｆ、案内情報データベース２０６ｇ、人口密度データベース４０６ａ、走行速度関連情報テーブル４０６ｂ、ネットワーク情報データベース４０６ｃ、交通情報データベース４０６ｄ、混雑度合情報テーブル４０６ｅ、地図情報データベース４０６ｆ、および、案内情報データベース４０６ｇ）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【０１９８】
また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。
【０１９９】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【０２００】
以上詳述したように、本発明によれば、案内経路となっている道路が所在する地域性を考慮して、走行時間を含む走行速度に関する情報を求めることができる走行速度関連情報管理装置、ナビゲーション装置、走行速度関連情報管理システム、ナビゲーションシステム、走行速度関連情報管理サーバ、ナビゲーションサーバ、走行速度関連情報管理方法、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することができるので、ナビゲーションを支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。
【符号の説明】
【０２０１】
１００ 端末装置
１０２ 制御部
１０２ａ 現在位置情報取得部
１０２ｂ 現在位置情報送信部
１０２ｃ 経路探索要求送信部
１０２ｄ 経路案内情報受信部
１０２ｅ 経路案内情報出力部
１０４ 通信制御インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 経路案内情報ファイル
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１２ 位置取得部
１１４ 表示部
１１６ 音声出力部
１１８ 入力部
２００ ナビゲーションサーバ（走行速度関連情報管理サーバ）
２０２ 制御部
２０２ａ 走行速度取得部
２０２ｂ 地域属性設定部
２０２ｃ 走行速度関連情報生成部
２０２ｄ 経路探索要求受信部
２０２ｅ 案内経路探索部
２０２ｆ 案内経路走行速度関連情報生成部
２０２ｇ 経路案内情報生成部
２０２ｈ 経路案内情報送信部
２０２ｉ 現在位置情報取得部
２０２ｊ 表示情報生成部
２０２ｋ 出力制御部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ 人口密度データベース
２０６ｂ 走行速度関連情報テーブル
２０６ｃ ネットワーク情報データベース
２０６ｄ 交通情報データベース
２０６ｅ 混雑度合情報テーブル
２０６ｆ 地図情報データベース
２０６ｇ 案内情報データベース
３００ ネットワーク
４００ ナビゲーション装置（走行速度関連情報管理装置）
４０２ 制御部
４０２ａ 現在位置情報取得部
４０２ｂ 走行速度取得部
４０２ｃ 地域属性設定部
４０２ｄ 走行速度関連情報生成部
４０２ｅ 経路探索要求取得部
４０２ｆ 案内経路探索部
４０２ｇ 案内経路走行速度関連情報生成部
４０２ｈ 経路案内情報生成部
４０２ｉ 経路案内情報出力部
４０６ 記憶部
４０６ａ 人口密度データベース
４０６ｂ 走行速度関連情報テーブル
４０６ｃ ネットワーク情報データベース
４０６ｄ 交通情報データベース
４０６ｅ 混雑度合情報テーブル
４０６ｆ 地図情報データベース
４０６ｇ 案内情報データベース
４０８ 入出力制御インターフェース部
４１２ 位置取得部
４１４ 表示部
４１６ 音声出力部
４１８ 入力部
５００ 位置発信装置
【技術分野】
【０００１】
本発明は、走行速度関連情報管理装置、ナビゲーション装置、走行速度関連情報管理システム、ナビゲーションシステム、走行速度関連情報管理サーバ、ナビゲーションサーバ、走行速度関連情報管理方法、ナビゲーション方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来から、走行時間に関する情報を推測する技術が開示されている。
【０００３】
例えば、特許文献１に記載のナビゲーション装置においては、道路種別、および、時間帯に基づいて設定された速度テーブルを用いて、経路通過に要する所要時間を算出する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開平１０−１９７２７０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１に記載の従来のナビゲーション装置においては、国道等の同じ属性の道路を通る経路であっても、都市または地方等の地域性によって、速度が異なるため、算出される所要時間が実際の所要時間とかけ離れてしまうことがあるという問題点を有していた。
【０００６】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、案内経路となっている道路が所在する地域性を考慮して、走行時間を含む走行速度に関する情報を求めることができる走行速度関連情報管理装置、ナビゲーション装置、走行速度関連情報管理システム、ナビゲーションシステム、走行速度関連情報管理サーバ、ナビゲーションサーバ、走行速度関連情報管理方法、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
このような目的を達成するため、本発明の走行速度関連情報管理装置は、制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理装置であって、上記制御部は、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得手段と、上記走行速度取得手段により取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成手段と、を備えたことを特徴とする。
【０００８】
また、本発明のナビゲーション装置は、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部は、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得する経路探索要求取得手段と、上記経路探索要求取得手段により取得された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成手段により生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【０００９】
また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記記憶部は、時間帯毎の道路の混雑度合に関する混雑度合情報を記憶する混雑度合情報記憶手段、を更に備え、上記走行速度関連情報記憶手段は、上記地域属性に関する上記地域属性情報と、当該地域属性における上記時間帯を含む道路環境毎の上記走行速度関連情報と、を対応付けて記憶し、上記経路探索条件は、更に、出発時刻または到着時刻を含み、上記案内経路走行速度関連情報生成手段は、更に、上記走行速度関連情報に対応付けられた上記時間帯、上記混雑度合情報記憶手段に記憶された上記混雑度合情報、および、上記出発時刻または上記到着時刻に基づき、上記案内経路走行速度関連情報を生成することを特徴とする。
【００１０】
また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記混雑度合情報記憶手段は、時間種別毎の上記混雑度合情報を記憶することを特徴とする。
【００１１】
また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記混雑度合情報記憶手段は、交通量特性区分毎の上記混雑度合情報を記憶することを特徴とする。
【００１２】
また、本発明の走行速度関連情報管理装置は、上記記載の走行速度関連情報管理装置において、上記制御部は、上記所定範囲の人口密度に基づき、上記所定範囲毎に上記地域属性を設定する地域属性設定手段、を更に備えたことを特徴とする。
【００１３】
また、本発明の走行速度関連情報管理装置は、上記記載の走行速度関連情報管理装置において、上記地域属性設定手段は、更に、上記所定範囲の道路の密集度合に基づき、上記地域属性を設定することを特徴とする。
【００１４】
また、本発明の走行速度関連情報管理システムは、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得手段と、上記走行速度取得手段により取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１５】
また、本発明のナビゲーションシステムは、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得する経路探索要求取得手段と、上記経路探索要求取得手段により取得された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成手段により生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１６】
また、本発明の走行速度関連情報管理サーバは、制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理サーバであって、上記制御部は、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得手段と、上記走行速度取得手段により取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１７】
また、本発明のナビゲーションシステムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信手段と、上記経路探索要求受信手段により受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成手段により生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段と、上記経路案内情報受信手段により受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１８】
また、本発明のナビゲーションサーバは、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部は、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信手段と、上記経路探索要求受信手段により受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成手段により生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を含む表示情報を生成する表示情報生成手段と、上記表示情報を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置の上記出力部を介して出力させる出力制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１９】
また、本発明の走行速度関連情報管理方法は、制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理装置において実行される走行速度関連情報管理方法であって、上記制御部において実行される、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得ステップと、上記走行速度取得ステップにて取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２０】
また、本発明のナビゲーション方法は、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得する経路探索要求取得ステップと、上記経路探索要求取得ステップにて取得された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２１】
また、本発明の走行速度関連情報管理方法は、走行速度関連情報管理システムにおいて実行される走行速度関連情報管理方法であって、上記走行速度関連情報管理システムは、走行速度取得手段と、走行速度関連情報生成手段と、を備え、上記走行速度取得手段が、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得ステップと、上記走行速度関連情報生成手段が、上記走行速度取得ステップにて取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２２】
また、本発明のナビゲーション方法は、ナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションシステムは、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、経路探索要求取得手段と、案内経路探索手段と、案内経路走行速度関連情報生成手段と、経路案内情報出力手段と、を備え、上記経路探索要求取得手段が、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得する経路探索要求取得ステップと、上記案内経路探索手段が、上記経路探索要求取得ステップにて取得された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路走行速度関連情報生成手段が、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記経路案内情報出力手段が、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２３】
また、本発明の走行速度関連情報管理方法は、制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理サーバにおいて実行される走行速度関連情報管理方法であって、上記制御部において実行される、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得ステップと、上記走行速度取得ステップにて取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２４】
また、本発明のナビゲーション方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記経路探索要求受信ステップにて受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報受信ステップにて受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２５】
また、本発明のナビゲーション方法は、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信ステップと、上記経路探索要求受信ステップにて受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を含む表示情報を生成する表示情報生成ステップと、上記表示情報を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置の上記出力部を介して出力させる出力制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２６】
また、本発明のプログラムは、制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理装置に実行させるためのプログラムであって、上記制御部において、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得ステップと、上記走行速度取得ステップにて取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００２７】
また、本発明のプログラムは、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部において、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得する経路探索要求取得ステップと、上記経路探索要求取得ステップにて取得された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００２８】
また、本発明のプログラムは、制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理サーバに実行させるためのプログラムであって、上記制御部において、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得ステップと、上記走行速度取得ステップにて取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００２９】
また、本発明のプログラムは、端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信ステップと、上記経路探索要求受信ステップにて受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００３０】
また、本発明のプログラムは、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信ステップと、上記経路探索要求受信ステップにて受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を含む表示情報を生成する表示情報生成ステップと、上記表示情報を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置の上記出力部を介して出力させる出力制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【００３１】
この発明によれば、所定範囲毎の実測走行速度を取得し、取得された所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、地域属性毎の走行速度関連情報を生成するので、都市または地方等の地域性に基づく平均速度等を取得することができるという効果を奏する。
【００３２】
また、この発明によれば、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得し、取得された経路探索要求に含まれる経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成し、走行速度関連情報、および、生成された経路情報に基づき、案内経路における走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成し、生成された経路情報、および、生成された案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させるので、案内経路の地域性に基づく走行速度および走行時間等を提供することができるという効果を奏する。
【００３３】
また、この発明によれば、経路探索条件は、更に、出発時刻または到着時刻を含み、更に、走行速度関連情報に対応付けられた時間帯、混雑度合情報、および、出発時刻または到着時刻に基づき、案内経路走行速度関連情報を生成するので、地域区分および時間帯を考慮することで、どの地域、またどの時間帯でも正確な所要時間を求めることができるという効果を奏する。
【００３４】
また、この発明によれば、時間種別毎の混雑度合情報を記憶するので、曜日、および／または、季節等に対応した案内経路の走行速度および走行時間等を求めることができるという効果を奏する。
【００３５】
また、この発明によれば、交通量特性区分毎の混雑度合情報を記憶するので、道路の上下線等の車の流れを考慮した走行速度および走行時間等を提供することができるという効果を奏する。
【００３６】
また、この発明によれば、所定範囲の人口密度に基づき、所定範囲毎に地域属性を設定するので、実測の走行速度情報が少ない地域でも実情に合った速度テーブルを形成することができるという効果を奏する。
【００３７】
また、この発明によれば、更に、所定範囲の道路の密集度合に基づき、地域属性を設定するので、実測の走行速度情報が少ない地域でも実情に合った速度テーブルを形成することができるという効果を奏する。
【００３８】
なお、上記において、本発明の走行速度関連情報管理装置およびナビゲーション装置を一例に効果の説明をしたが、走行速度関連情報管理システム、ナビゲーションシステム、走行速度関連情報管理サーバ、ナビゲーションサーバ、走行速度関連情報管理方法、ナビゲーション方法、および、プログラムにおいても同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００３９】
【図１】図１は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【図２】図２は、本実施形態におけるナビゲーションサーバの処理の一例を示すフローチャートである。
【図３】図３は、本実施形態における時間帯別混雑度合情報テーブルの一例を示す図である。
【図４】図４は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図５】図５は、本実施形態における速度テーブルの一例を示す図である。
【図６】図６は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図７】図７は、本実施形態における実証実験の一例を示す図である。
【図８】図８は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図９】図９は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの処理の一例を示すフローチャートである。
【図１０】図１０は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの処理の一例を示すフローチャートである。
【図１１】図１１は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図１２】図１２は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【図１３】図１３は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【図１４】図１４は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００４０】
以下に、本発明にかかるナビゲーションシステム（走行速度関連情報管理システム）、端末装置、ナビゲーションサーバ（走行速度関連情報管理サーバ）、ナビゲーション装置（走行速度関連情報管理装置）、走行速度関連情報管理方法、ナビゲーション方法、および、プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【００４１】
以下、本発明の構成および処理について、第１の実施形態（システム型）、第２の実施形態（サーバ主導型）、第３の実施形態（スタンドアローン型）の順にて詳細に説明する。
【００４２】
［第１の実施形態］
最初に、本発明の第１の実施形態（システム型）について、図１乃至図７を参照して以下に説明する。但し、以下に示す第１の実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのナビゲーションシステム（走行速度関連情報管理システム）を例示するものであって、本発明をこのナビゲーションシステムに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のナビゲーションシステムにも等しく適用し得るものである。例えば、第１の実施形態で例示するナビゲーションシステムにおけるサーバ側と端末側の機能分散の形態は以下に限られず、同様の効果や機能を奏し得る範囲において、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【００４３】
［ナビゲーションシステムの構成］
まず、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例について、図１を参照して以下に説明する。図１は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。なお、本実施形態においては、通信型のナビゲーションを提供するナビゲーションシステムを具体例として説明するが、本発明はこれに限ることなく、スタンドアローンタイプのナビゲーションシステムなどにも適用可能である。
【００４４】
図１に示すように、第１の実施形態のナビゲーションシステムは、概略的に、地図情報提供および経路探索等を行うことができるナビゲーションサーバ（走行速度関連情報管理サーバ）２００、および、単数または複数の経路案内アプリケーションおよび乗換案内アプリケーション等を搭載した端末装置１００、を通信可能に接続して構成される。ここで、図１に示すように、通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションシステムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【００４５】
図１に示すように、第１の実施形態のナビゲーションシステムにおいて、ナビゲーションサーバ２００は、概略的に、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えており、端末装置１００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１６）と入力部１１８と制御部１０２と記憶部１０６とを少なくとも備える。
【００４６】
［ナビゲーションサーバ２００の構成］
ここで、図１において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信し、受信された経路探索要求に含まれる経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成し、走行速度関連情報、および、生成された経路情報に基づき、案内経路における走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成し、生成された経路情報、および、生成された案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を端末装置１００に送信する等の機能を有する。ナビゲーションサーバ２００は、通信制御インターフェース部２０４を介してネットワーク３００を経由し、端末装置１００と相互に通信可能に接続されており、制御部２０２と記憶部２０６とを備える。制御部２０２は、各種処理を行う制御手段である。通信制御インターフェース部２０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、ナビゲーションサーバ２００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、端末装置１００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部２０６は、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）等の固定ディスク装置またはＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル（人口密度データベース２０６ａ、走行速度関連情報テーブル２０６ｂ、ネットワーク情報データベース２０６ｃ、交通情報データベース２０６ｄ、混雑度合情報テーブル２０６ｅ、地図情報データベース２０６ｆ、および、案内情報データベース２０６ｇ等）を格納する。
【００４７】
これら記憶部２０６の各構成要素のうち、人口密度データベース２０６ａは、人口密度を記憶する人口密度記憶手段である。ここで、人口密度は、１ｋｍ２（１ｋｍメッシュ）で区画された地図上の範囲（すなわち、縦横１ｋｍの正方形で囲まれる地図上の範囲）当たりの人口を表した値であってもよい。また、人口密度データベース２０６ａは、更に、昼間人口密度（例えば、就業・通学場所の人口密度等）、夜間人口密度（例えば、住んでいる場所の人口密度等）、および、人口等の人口統計情報を記憶していてもよい。これら人口密度は、人口密度データベース２０６ａに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的に、および／または、制御部２０２による処理に応じて（例えば、制御部２０２においてデータが必要となる契機等に）ネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、総務省統計局など）等からダウンロードして人口密度データベース２０６ａに記憶された人口密度をアップデートしてもよい。
【００４８】
また、走行速度関連情報テーブル２０６ｂは、地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段である。ここで、地域属性とは、地域性または地域区分等であってもよく、例えば、都市、都心、地方、または、郊外等の地域の環境などの属性であってもよい。また、地域属性は、人口密度、および／または、走行速度等に基づき設定されたものであってもよい。また、走行速度関連情報とは、走行速度（例えば、平均走行速度（ｋｍ／ｈ）等）、または、走行時間（例えば、平均走行時間（ｈ／ｋｍ）等）などであってもよい。また、走行速度関連情報テーブル２０６ｂは、地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における時間帯を含む道路環境毎の走行速度関連情報と、を対応付けて記憶していてもよい。ここで、時間帯とは、例えば、混雑時間帯（混雑時）、および、閑散時間帯（閑散時）等であってもよい。また、道路環境は、更に、道路種別（例えば、一般国道、高速自動車国道、県道、市道、および、自動車専用道路等）、および、道路の車線数（例えば、１、２、および、３等）などを含んでいてもよい。また、地域属性情報、および、走行速度関連情報は、制御部２０２により生成（算出）された情報であってもよい。
【００４９】
また、ネットワーク情報データベース２０６ｃは、交通網を規定するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段である。ここで、ネットワーク情報は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークに関する情報であってもよい。ここで、ネットワーク、すなわち、ノードおよびリンクには、地域属性が対応付けられており、ノードに関するノード情報、および、リンクに関するリンク情報には、地域属性情報が含まれていてもよい。また、ネットワーク情報は、道路ネットワーク情報、路線網ネットワーク情報、および、施設内ネットワーク情報を含んでいてもよい。これらネットワーク情報は、ネットワーク情報データベース２０６ｃに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的に、および／または、制御部２０２による処理に応じて（例えば、制御部２０２においてデータが必要となる契機等に）ネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、地図情報を提供する地図提供サーバなど）等からダウンロードしてネットワーク情報データベース２０６ｃに記憶されたネットワーク情報をアップデートしてもよい。
【００５０】
ここで、ネットワーク情報に含まれる道路ネットワーク情報は、道路網を規定するネットワーク情報であり、例えば、交差点等の道路網表現上の結節点であるノードに関するノード情報と、ノード間を接続する道路区間であるリンクに関するリンク情報との組み合わせによって表現されるネットワーク情報である。ここで、ノード情報には、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称、緯度経度高度等の位置座標等の位置情報、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、および、交差点名称等の情報を含んでいてもよい。また、リンク情報には、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、道路の種別、国道や県道や市道等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、リンク長（例えば、距離等）、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、レーン情報（例えば、車線数、路線バス専用通行帯、二輪専用通行帯、および二輪・軽車両専用通行帯等の専用通行帯、路線バス等優先通行帯、車両通行区分、ならびに、進行方向別通行区分などについての車両通行帯情報等）、制限速度、車線変更規制、高架、トンネルおよび橋等のリンク内属性、ならびに、名称等の情報を含んでいてもよい。また、道路ネットワーク情報は、利用料金データ等を含んでいてもよい。ここで、利用料金データは、自動車およびオートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金、ならびに、高速自動車国道および自動車専用道路等の有料道路の通行料金等を表す情報等であってもよい。また、道路ネットワーク情報は、自動車、オートバイ、自転車、および、徒歩等で移動する場合の経路上に存在する施設等の緯度経度情報などの位置情報等を記憶してもよい。
【００５１】
また、ネットワーク情報に含まれる路線網ネットワーク情報は、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関（例えば、公共交通機関等）の路線網を規定するネットワーク情報であり、例えば、路線網表現上の結節点であるノード（例えば、交通機関の停留地点である駅、停留場、停車場、停留所、空港、港、および、ターミナル等）に関するノード情報（例えば、停留地点情報）と、ノード間を接続するリンク（例えば、鉄道路線、航空路線、航路、および、バス路線等）に関するリンク情報（例えば、路線情報、および、運行経路情報等）との組み合わせによって表現されるネットワーク情報である。ここで、路線とは、交通機関が通過する出発地と目的地とを結ぶ線であってもよい。また、運行経路情報は、交通機関の路線が設定された交通機関が実際に移動する運行経路に関する情報であって、当該運行経路の位置情報を含んでいてもよい。また、鉄道とは、ルート上に設置された固定式案内路（レール、および案内軌条など）等に誘導されて走行し、旅客や貨物等を輸送する交通機関であり、例えば、電車、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、リニアモーターカー等であってもよい。また、ノード情報には、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称（例えば、交通機関の停留地点の名称である駅名、停留場名、停車場名、停留所名、空港名、港名、および、ターミナルの名称等）、および、緯度経度高度などの位置情報などの情報を含んでいてもよい。また、リンク情報には、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、種別、リンク長（例えば、距離等）、高架、トンネルおよび橋等のリンク内属性、リンクの名称（例えば、路線名など）、ならびに、緯度経度高度などの位置情報等の情報を含んでいてもよい。また、路線網ネットワーク情報は、更に、交通機関の種別（例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、および、普通など）に対応したノード（例えば、急行停車駅、準急停車駅、および、快速停車駅等）のノード情報と、当該ノード間を接続する鉄道路線、および、バス路線等のリンクのリンク情報との組み合わせによって表現されるネットワーク情報を当該種別に対応付けて含んでいてもよい。
【００５２】
また、路線網ネットワーク情報は、交通機関の乗降場所（例えば、駅のプラットホーム等）の位置情報（例えば、緯度経度高度等）、形状情報、配置情報（例えば、島式ホームおよび相対式ホーム等）、および、属性情報（例えば、プラットホーム番号などの乗降場所の名称および識別番号等）などを含む乗降場所情報を含んでいてもよい。また、路線網ネットワーク情報は、交通機関の利用運賃料金データを含んでいてもよい。ここで、利用運賃料金データは、例えば、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関を利用した場合に生じる運賃および料金等を表す情報等であってもよい。また、路線網ネットワーク情報は、乗車位置データを含んでいてもよい。ここで、乗車位置データは、例えば、電車、市電、モノレール、ケーブルカー、および、リニアモーターカー等の複数の車両が連結した交通機関の乗車位置（一例として、改札口に近い車両、乗換に便利な位置の車両、混雑率の低い車両、および、女性専用車両等）を表す情報等であってもよい。
【００５３】
また、ネットワーク情報に含まれる施設内ネットワーク情報は、施設内の経路網を規定するネットワーク情報である。ここで、施設内ネットワーク情報は、例えば、建造物内の店舗、会社、事務所、およびトイレ等の出入口、エレベータおよびエスカレータの乗降口、階段の出入口、飛行機等の搭乗口、駅のプラットホーム上の電車等の乗車位置、ならびに、駅の改札口等の、通路等を接続する結節点であるノードのノード情報と、ノード間を接続する通路、階段、動く歩道、エスカレータ、および、エレベータ等であるリンクのリンク情報との組み合わせによって表現されるネットワーク情報である。ここで、ノード情報には、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称（出入口名および乗降口名等）、緯度経度高度等の位置座標等の位置情報、ノード種別（例えば、出入口、乗降口、通路の曲がり角、および通路の分岐点等）、接続するリンク本数、および、接続ノード番号等の情報を含んでいてもよい。また、リンク情報には、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、リンク長、幅員、リンク種別（例えば、ノード間を接続する通路、階段、スロープ、エスカレータ、エレベータ、および動く歩道など）、および、バリアフリー化の情報を含んでいてもよい。ここで、施設とは、駅、オフィスビル、ホテル、デパート、スーパーマーケット、博物館、美術館、学校、水族館、地下通路、立体駐車場、地下駐車場、および、地下街等の屋内建造物であってもよい。また、施設とは、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等の屋外建造物であってもよい。
【００５４】
また、交通情報データベース２０６ｄは、交通情報を記憶する交通情報記憶手段である。ここで、交通情報は、交通機関の運行情報（例えば、遅延情報等）を含んでいてもよく、例えば、運行情報は、鉄道運行情報、航空運行情報、船舶運行情報、および、バス運行情報等を含んでいてもよい。また、運行情報は、交通機関の時刻表情報（運行時刻情報）を含んでいてもよい。また、運行情報は、交通機関単位の時刻表情報（例えば、各交通機関が経由する停留地点の経由時刻を定めた時刻表情報等）であってもよく、停留所単位の時刻表情報（例えば、各停留地点を経由する交通機関の到着時刻を定めた時刻表情報等）であってもよい。なお、運行情報は、路線または運行便毎の、経由する停留地点およびその経由予定時刻に関する情報を含んでいてもよい。ここで、時刻表情報は、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関の時刻表を表す情報であってもよい。また、時刻表情報は、更に、交通機関の行先情報（例えば、最終行先情報など）、および、交通機関の種別（例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、および、普通など）を含む情報であってもよい。また、時刻表情報は、更に、路線上のノード（すなわち、交通機関の停留地点）における交通機関の発着時刻（例えば、出発、経由、および到着の予定時刻など）、交通機関の路線の名称、および、交通機関の路線上のノード（すなわち、交通機関の停留地点）の名称等の属性情報を含む情報であってもよい。また、時刻表情報は、交通機関の路線上のノードを結ぶ区間（例えば、一つまたは複数のリンク等）毎に対応付けられた交通機関の属性情報（例えば、種別および行先情報等）を含んでいてもよい。また、時刻表情報は、各交通機関の乗降に用いられる乗降場所の名称および識別番号（例えば、プラットホーム番号など）等の乗降場所の属性情報を含んでいてもよい。
【００５５】
また、交通情報は、道路交通情報を含んでいてもよい。ここで、道路交通情報は、渋滞発生地点や渋滞距離や道路上の二地点間の通過時間（すなわち、旅行時間など）等の渋滞情報を含んでいてもよい。また、道路交通情報は、交通障害情報や交通規制情報等を含んでいてもよい。ここで、交通規制情報は、各種の交通規制を定義するデータであり、例えば、降水量規制、積雪・凍結規制、超波規制、風速規制、および視程規制等の異常気象時通行規制、高さ規制および重量規制等の車両通行規制、道路工事や作業、道路周辺の工事に伴う工事時規制、時間帯や車種により通行できる通行帯を規制している通行帯規制および道路の損壊等による車両通行止、交通の安全を確保するために設置されるコミュニティ・ゾーン等による一般車の進入禁止、ならびに、私有地への接続路であることによる一般車の進入禁止等の情報などを含んでもよい。また、交通規制情報は、工事、事故、または、車両故障等により車両通行帯等が走行不能または走行困難となる通行規制情報であってもよい。また、これら交通情報は、交通情報データベース２０６ｄに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的（例えば、５分毎等）に、および／または、制御部２０２による処理に応じて（例えば、制御部２０２においてデータが必要となる契機等に）ネットワーク３００を介して最新のデータを外部システム（例えば、警察庁、ＶＩＣＳ（登録商標）（Ｖｅｈｉｃｌｅ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ ａｎｄ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍ）、ＡＴｉＳ（登録商標）（Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｔｒａｆｆｉｃ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｓｅｒｖｉｃｅ）、日本道路交通情報センター（登録商標）（ＪＡＲＴＩＣ（登録商標））、鉄道会社、バス会社、および、交通情報配信サーバ（サービス）など）等からダウンロードして交通情報データベース２０６ｄに記憶された交通情報をアップデートしてもよい。
【００５６】
また、混雑度合情報テーブル２０６ｅは、時間帯毎の道路の混雑度合に関する混雑度合情報を記憶する混雑度合情報記憶手段である。ここで、混雑度合情報テーブル２０６ｅは、交通量特性区分毎の混雑度合情報を記憶していてもよい。ここで、交通量特性区分は、道路交通量の時間的変動特性の区分であってもよく、例えば、道路の上下線区分、出勤路、または、退勤路等の出退勤方向区分等であってもよい。また、交通量特性区分は、観光地に近づく道路、または、観光地から離れる道路の区分等であってもよい。また、交通量特性区分は、観光地内の道路かどうかの区分であってもよい。また、混雑度合情報テーブル２０６ｅは、日種（平日、土曜日、日曜日、または、休日等）、および、季節などの時間種別毎の混雑度合情報を記憶していてもよい。また、時間帯とは、１日を所定時間毎に分割した時間等であってもよい。また、混雑度合は、混雑状態での混雑度合を１、閑散状態での混雑度合を０とした場合の相対的な値であってもよい。ここで、混雑度合は、道路の走行速度に対応する値であってもよい。また、これら混雑度合情報は、混雑度合情報テーブル２０６ｅに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、複数の端末装置１００から所定時間毎に送信される端末装置１００の利用者の現在位置情報、および／または、端末装置１００の速度（例えば、車速等）に基づき、混雑度合情報テーブル２０６ｅに記憶された混雑度合情報をアップデートしてもよい。すなわち、混雑度合情報は、端末装置１００の利用者の現在位置情報、および／または、走行速度に基づくプローブ交通情報であってもよい。また、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的に、および／または、制御部２０２による処理に応じて（例えば、制御部２０２においてデータが必要となる契機等に）ネットワーク３００を介して最新のデータを外部システム（例えば、警察庁、ＶＩＣＳ（登録商標）、ＡＴｉＳ（登録商標）、日本道路交通情報センター（登録商標）、および、交通情報配信サーバ（サービス）など）等からダウンロードした交通情報に基づき、混雑度合情報テーブル２０６ｅに記憶された混雑度合情報をアップデートしてもよい。
【００５７】
また、地図情報データベース２０６ｆは、地図に関する地図情報を記憶する地図情報記憶手段である。ここで、地図情報データベース２０６ｆは、複数の縮尺の地図に関する地図情報、または、複数の縮尺の地図に対応可能な地図情報を記憶していてもよい。すなわち、地図情報は、複数の縮尺のラスタ形式の地図描画用の画像、または、ベクタ形式の地図描画用の画像等を含んでいてもよい。ここで、地図情報は、例えば、縮尺に従ってメッシュ化された地図情報（例えば、ＪＩＳ規格の第１乃至３次地域区画メッシュデータ、および、１００ｍメッシュデータ等）等の屋外地図情報であってもよい。また、地図情報は、全国および各地方の道路地図や路線図等の屋外地図情報を含んでいてもよい。また、地図情報は、例えば、高さ情報を持つ建築物（例えば、立体駐車場、駅、デパート、および、学校等）に関するフロア案内地図等の屋内地図情報を含んでいてもよい。また、地図情報データベース２０６ｆは、地図情報と、当該地図情報を一意に識別する地図ＩＤ（例えば、メッシュ番号等）と、を対応付けて記憶してもよい。
【００５８】
また、地図情報データベース２０６ｆは、更に、地図上に表示される地図オブジェクトに関する地図オブジェクト情報を記憶していてもよい。ここで、地図オブジェクト情報は、地図上に表示される地物（例えば、ビル、住宅、および、駅等の建造物、道路、線路、橋、トンネル、等高線、海岸線、および、湖岸線等の水涯線、海、河川、湖、池、沼、公園、および、屋外施設等の場地、行政界、行政区域、ならびに、街区等）の形状についての形状情報（ポリゴン、または、ポリライン等）、地図上に表示される注記（例えば、地名、住所、電話番号、店舗、公園、ビル、および、駅等の施設名称、名所、旧跡、河川、湖、湾、山、および、森林等の俗称を含む名称、道路、橋、および、トンネル等の名称、路線名称、地点情報、ならびに、口コミ情報、施設の営業時間、店舗の取扱商品、ＵＲＬ、写真データ、ならびに、クーポン情報等）の注記情報、ならびに、地図上に表示される記号（例えば、山、史跡、寺社、官庁、警察署、交番、消防署、駅、医療機関、美術館、博物館、学校、工場、および、墓地等の地図記号、飲食店、食料品店、酒店、タバコ店、百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、金融機関、および、郵便局等の店舗記号、道路上の信号、有料道路の出入口、料金所、サービスエリア、パーキングエリア、および、インターチェンジ等の記号、駐車場、駅、ホテル、美術館、および、博物館等の施設記号、ならびに、口コミ地点記号等）の記号情報等のデータを含んでいてもよい。ここで、形状情報は、地図オブジェクト描画用の画像（例えば、ポリゴン、および、ポリライン等）を含んでいてもよい。
【００５９】
また、地図情報データベース２０６ｆは、更に、ＰＯＩ（ｐｏｉｎｔ ｏｆ ｉｎｔｅｒｅｓｔ）の位置情報等を含むＰＯＩ情報を記憶していてもよい。ここで、ＰＯＩの位置（座標）情報は、ＰＯＩの緯度経度高度、ＰＯＩの電話番号、ＰＯＩの住所、ならびに、ＰＯＩの存在する地点の立地（都市部、郊外、港湾部、および、駅周辺等）および用途制限等を含んでいてもよい。また、ＰＯＩ情報は、ＰＯＩの名称、種別（カテゴリ）、ＵＲＬ、営業時間、取扱商品、平均価格（例えば、平均使用料金など）、評判、ランキング、立ち寄りやすさ、レコメンドスコア、写真データ、クーポン情報、口コミ（例えば、口コミ評価およびユーザコメントなど）、使用条件、使用可能性、施設規模、ＰＯＩ ＩＤ、当該ＰＯＩ情報へのアクセス回数またはアクセス頻度等の参照率、および、当該ＰＯＩ情報の更新日時等の情報を含んでいてもよい。ここで、ＰＯＩとは、便利な場所や興味のある場所などとして人が知覚する特定の地点および施設等であって、店舗、会社、事務所、公共施設、娯楽施設、および、屋外施設等であってもよい。ここで、店舗は、例えば、飲食店、食料品店、酒店、タバコ店、百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、金融機関、郵便局、立体駐車場、ならびに、ホテルおよび旅館等の宿泊施設等であってもよい。また、公共施設は、例えば、官庁、警察署、交番、消防署、駅、医療機関、美術館、博物館、および、学校等であってもよい。また、娯楽施設は、例えば、映画館、劇場、遊園地、パチンコ店、カジノ、および、競馬場等であってもよい。また、屋外施設は、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等であってもよい。また、ＰＯＩは、一時的に行われるイベント（例えば、祭り、展示会、博覧会、試合、コンサート、および、フリーマーケット等）の会場であってもよい。
【００６０】
また、地図情報に含まれる屋内地図情報は、施設等の構内における屋内経路についての構内経路データを含んでいてもよい。ここで、構内経路データとは、駅等の構内における移動経路データと、当該移動経路を含む地図（施設案内図）の地図情報と、に少なくとも基づくデータであってもよい。例えば、構内経路データは、施設案内図に移動経路が引いてある画像であってもよい。また、例えば、構内経路データは、更に、移動経路を説明するメッセージデータを含んでいてもよい。ここで、移動経路データに基づく移動経路とは、施設内で複数の交通機関の乗換えをする場合の改札口等を結ぶ最適経路（例えば、最短経路またはバリアフリー経路等）であってもよい。
【００６１】
また、これら地図情報等は、地図情報データベース２０６ｆに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的に、および／または、制御部２０２による処理に応じて（例えば、制御部２０２においてデータが必要となる契機等に）ネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、地図情報を提供する地図提供サーバなど）等からダウンロードして地図情報データベース２０６ｆに記憶された地図情報等をアップデートしてもよい。
【００６２】
また、案内情報データベース２０６ｇは、案内情報（音声案内情報および表示案内情報等）を記憶する案内情報記憶手段である。ここで、案内情報に含まれる表示案内情報は、分岐点等における進行方向等に対応付けられた、右左折等の誘導を画面に表示する矢印ナビゲーションであるターンバイターン（ＴＢＴ）、および、現在位置が目標物に近づいた旨を知らせる文字データ等であってもよく、例えば、端末装置１００の制御部１０２が表示案内を実行する際に用いられてもよい。また、表示案内情報は、交差点周辺の低縮尺の地図に関する地図情報（例えば、交差点拡大図等）、道路標識の道路標識画像、および、道路標示の道路表示画像等を含んでいてもよい。また、案内情報に含まれる音声案内情報は、現在位置周辺に渋滞している領域があることを知らせる音声情報であってもよく、渋滞箇所の案内に対応付けられた「この先渋滞しています」、分岐点等における進行方向等に対応付けられた「次の交差点を左に曲がります」、および、現在位置が目的地に近づいた場合に対応付けられた「まもなく目的地周辺です」等の音声情報であってもよく、例えば、端末装置１００の制御部１０２が音声案内を実行する際に用いられてもよい。
【００６３】
また、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、走行速度取得部２０２ａ、地域属性設定部２０２ｂ、走行速度関連情報生成部２０２ｃ、経路探索要求受信部２０２ｄ、案内経路探索部２０２ｅ、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆ、経路案内情報生成部２０２ｇ、および、経路案内情報送信部２０２ｈを備える。
【００６４】
また、走行速度取得部２０２ａは、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得手段である。ここで、所定範囲とは、メッシュで区画された地図上の範囲（例えば、第１乃至３次メッシュ等）であってもよい。また、走行速度取得部２０２ａは、ネットワーク情報データベース２０６ｃに記憶されたネットワーク情報に基づき、時間帯毎に、走行路の道路種別、および、車線数毎の実測走行速度を取得してもよい。また、走行速度取得部２０２ａは、更に、日種毎の実測走行速度を取得してもよい。また、所定範囲における実測走行速度は、所定範囲の平均走行速度等のプローブ交通情報であってもよい。例えば、走行速度取得部２０２ａは、複数の端末装置１００から送信される、取得時刻（例えば、位置情報信号に含まれる発信時刻等）を含む端末装置１００の利用者の現在位置情報、および／または、端末装置１００の速度（例えば、車速等）を受信し、当該現在位置情報、および／または、当該速度、ならびに、ネットワーク情報データベース２０６ｃに記憶されたネットワーク情報に基づき、所定範囲における実測走行速度を算出して取得してもよい。ここで、端末装置１００の速度は、端末装置１００の位置取得部１１２にて検出された速度であってもよく、端末装置１００が搭載された車両のＥＣＵから取得される速度（例えば、車速等）であってもよい。また、走行速度取得部２０２ａは、端末装置１００から送信される位置情報信号を受信してもよい。
【００６５】
また、地域属性設定部２０２ｂは、所定範囲毎に地域属性を設定する地域属性設定手段である。ここで、地域属性設定部２０２ｂは、所定範囲の人口密度に基づき、地域属性を設定してもよい。また、地域属性設定部２０２ｂは、更に、実測走行速度（例えば、当該所定範囲における一定条件を満たす道路または全道路の平均走行速度等）に基づき、地域属性を設定してもよい。また、地域属性設定部２０２ｂは、更に、道路の密集度合に基づき、地域属性を設定してもよい。
【００６６】
また、走行速度関連情報生成部２０２ｃは、走行速度取得部２０２ａにより取得された所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成手段である。ここで、走行速度関連情報生成部２０２ｃは、更に、走行速度関連情報を走行速度関連情報テーブル２０６ｂに格納してもよい。
【００６７】
また、経路探索要求受信部２０２ｄは、端末装置１００から送信される経路探索要求を受信する経路探索要求受信手段である。ここで、経路探索要求は、出発地、目的地、経由地、移動手段（例えば、交通機関利用、徒歩利用、自転車利用、または、自動車利用等）、出発時刻、経由時刻、到着時刻、および／または、日付等を含む経路探索条件を含んでいてもよい。ここで、出発地は、端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、出発時刻は、現在時刻等であってもよい。また、経路探索要求は、端末装置１００の利用者の現在位置情報を含んでいてもよい。また、経路探索要求は、端末装置１００の位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号を含んでいてもよい。また、経路探索条件は、端末装置１００の入力部１１８を介して入力されたものであってもよい。
【００６８】
また、案内経路探索部２０２ｅは、経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報データベース２０６ｃに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段である。ここで、案内経路探索部２０２ｅは、更に、案内経路を、交通情報データベース２０６ｄに記憶された交通情報に基づいて探索してもよい。例えば、案内経路探索部２０２ｅは、経路探索条件を満たす案内経路を、交通情報データベース２０６ｄに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース２０６ｃに記憶されたネットワーク情報を用いて探索してもよい。ここで、経路探索条件に経由地が含まれている場合、案内経路探索部２０２ｅは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【００６９】
また、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆは、走行速度関連情報テーブル２０６ｂに記憶された走行速度関連情報、および、案内経路探索部２０２ｅにより生成された経路情報に基づき、案内経路における走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成手段である。ここで、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆは、更に、混雑度合情報テーブル２０６ｅに記憶された混雑度合情報に基づき、案内経路走行速度関連情報を生成してもよい。また、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆは、更に、走行速度関連情報テーブル２０６ｂに記憶された走行速度関連情報に対応付けられた（中の）時間帯に基づき、案内経路走行速度関連情報を生成してもよい。また、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆは、更に、経路探索条件に含まれる出発時刻または到着時刻に基づき、案内経路走行速度関連情報を生成してもよい。
【００７０】
また、経路案内情報生成部２０２ｇは、経路案内情報を生成する経路案内情報生成手段である。ここで、経路案内情報生成部２０２ｇは、案内経路探索部２０２ｅにより生成された経路情報、および、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆにより生成された案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を生成してもよい。また、経路案内情報は、更に、地図情報データベース２０６ｆに記憶された、案内経路を含む地図に関する地図情報を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、案内情報データベース２０６ｇに記憶された、案内経路上において出力される案内情報（表示案内情報および音声案内情報等）を含んでいてもよい。
【００７１】
また、経路案内情報送信部２０２ｈは、経路案内情報を端末装置１００に送信する経路案内情報送信手段である。
【００７２】
［端末装置１００の構成］
また、図１において、端末装置１００は、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信し、経路案内情報を出力部を介して出力させる等の機能を有する。端末装置１００は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯電話、スマートフォン、ＰＨＳ、およびＰＤＡ等の携帯端末装置、および、走行経路案内等を行なうナビゲーション端末（例えば、カーナビゲーション装置など）等である。ここで、端末装置１００は、インターネットブラウザ等を搭載していてもよく、経路案内アプリケーション、乗換案内アプリケーション、および情報検索アプリケーション等を搭載していてもよい。また、端末装置１００は、リアルタイムに現在位置測位が行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する位置取得部１１２を備えていてもよい。また、端末装置１００は、表示部１１４と音声出力部１１６とを少なくとも含む出力部を備えていてもよい。また、端末装置１００は、データ入力等を行う入力部１１８を備えていてもよい。
【００７３】
ここで、表示部１１４は、アプリケーション等の表示画面を表示する表示手段（例えば、液晶または有機ＥＬ等から構成されるディスプレイおよびモニタ等）であってもよい。また、音声出力部１１６は、音声情報を音声として出力する音声出力手段（例えば、スピーカ等）であってもよい。また、入力部１１８は、例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、および、マイク等であってもよい。また、入出力制御インターフェース部１０８は、位置取得部１１２、表示部１１４、音声出力部１１６、および、入力部１１８等の制御を行う。
【００７４】
ここで、位置取得部１１２は、例えば、位置発信装置５００から発信される位置情報信号を受信する信号受信手段であってもよい。ここで、位置発信装置５００は、位置情報信号（ＧＰＳ信号）を発信するＧＰＳ装置（例えば、ＧＰＳ衛星等）であってもよい。ここで、位置情報信号（ＧＰＳ信号）は、ＧＰＳ装置に搭載された原子時計等からの時刻（例えば、発信時刻等）、および、ＧＰＳ装置の天体暦（例えば、軌道情報等）などを含んでいてもよい。また、位置発信装置５００は、端末装置１００との間で無線通信を行うための装置等である基地局（例えば、携帯電話、自動車電話、および、ＰＨＳの基地局等）であってもよい。また、位置発信装置５００は、ＧＰＳ信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするＩＭＥＳ（Ｉｎｄｏｏｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ）技術を実現するＩＭＥＳ装置であってもよい。
【００７５】
また、位置発信装置５００は、屋外で受信したＧＰＳ信号を屋内で発信するＧＰＳリピータであってもよい。また、位置発信装置５００は、建物（例えば、立体駐車場等）内の各フロアや地下構造物（例えば、地下鉄駅、地下街、地下連絡通路、および地下駐車場等）の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報（位置ＩＤ等）が割り振られている。そして、端末装置１００が通信可能範囲に入ると、端末装置１００は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグシステムやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置５００は、無線ＬＡＮのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、位置取得部１１２は、無線ＬＡＮ信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。そして、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。また、本実施形態において、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。ここで、位置情報は、緯度および経度により特定される絶対位置の他、基準となる位置からの相対位置を示すものであってもよい。
【００７６】
ここで、位置取得部１１２は、端末装置１００の変化量（例えば、ベクトル量等）を検出する速度センサ、加速度センサ、方位センサ、および、距離センサ等を備えていてもよい。ここで、位置取得部１１２は、速度センサにて速度を検出してもよい。また、位置取得部１１２は、加速度センサにて加速度を検出してもよい。また、位置取得部１１２は、方位センサにて方位（例えば、東・西・南・北・天・地等）および傾きを検出してもよい。また、位置取得部１１２は、距離センサにて移動距離（変位）を検出してもよい。ここで、速度センサは、レーザドップラ振動計等であってもよく、検出したドップラー効果によって生じた周波数の差等から端末装置１００の速度を検出してもよい。また、加速度センサは、機械式加速度センサ、ＦＢＧ光ファイバ式等の光学式加速度センサ、および、ＭＥＭＳ（Ｍｉｃｒｏ Ｅｌｅｃｔｒｏ Ｍｅｃｈａｎｉｃａｌ Ｓｙｓｔｅｍｓ）加速度センサ等の半導体式加速度センサなどであってもよい。また、方位センサには、絶対走行方位を検出する地磁気センサ、および、相対走行方位を検出する光ジャイロ等が使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位および傾きに関する情報を取得できる電子コンパス等であってもよい。また、距離センサは、端末装置１００が車両用の情報処理端末である場合、車軸の回転数に比例してパルス信号を発生させ、パルス信号の数量に比例した移動距離を検出してもよい。
【００７７】
また、位置取得部１１２は、更に、通信装置を備えていてもよく、端末装置１００が車両用の情報処理端末である場合、各車両に搭載された当該通信装置の車車間通信から自車位置を示す位置情報を取得してもよい。また、位置取得部１１２は、地図情報に基づいて端末装置１００の利用者の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。
【００７８】
また、通信制御インターフェース部１０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、端末装置１００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部１０４は、ナビゲーションサーバ２００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク３００は、端末装置１００およびナビゲーションサーバ２００と、外部の地図提供サーバ等の外部機器または外部システムとを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網（携帯端末回線網および一般電話回線網等）、イントラネット、または、電力線通信（ＰＬＣ）等であってもよい。
【００７９】
また、記憶部１０６は、ＨＤＤやＳＳＤ等の大容量のストレージ手段、および／または、ＳＲＡＭ（Ｓｔａｔｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等を用いて構成される小容量高速メモリ（例えば、キャッシュメモリ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやファイルやテーブル（経路案内情報ファイル１０６ａ等）を格納してもよい。ここで、記憶部１０６は、各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよい。
【００８０】
また、経路案内情報ファイル１０６ａは、経路案内情報を記憶する経路案内情報記憶手段である。
【００８１】
また、制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部１０２ａ、現在位置情報送信部１０２ｂ、経路探索要求送信部１０２ｃ、経路案内情報受信部１０２ｄ、および、経路案内情報出力部１０２ｅを備える。
【００８２】
ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を所定時間ごと（例えば、１秒ごと、または、３分ごと等）に、すなわち、所定周期で取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、更に、端末装置１００の利用者の現在位置情報をナビゲーションサーバ２００に送信してもよい。また、現在位置情報は、取得時刻（例えば、位置情報信号に含まれる発信時刻等）を含んでいてもよい。
【００８３】
また、現在位置情報取得部１０２ａは、利用者により入力部１１８を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部１１８を介して入力された現在位置情報に基づく現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えば、現在位置情報取得部１０２ａは、表示部１１４に表示された地図情報上で、利用者により入力部１１８を介して指定（例えば、タッチパネル式の表示部１１４での指定操作等）された表示位置に対応する地点情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【００８４】
また、現在位置情報送信部１０２ｂは、所定時間毎に端末装置１００の利用者の現在位置情報、および／または、端末装置１００の速度をナビゲーションサーバ２００に送信する速度送信手段である。
【００８５】
また、経路探索要求送信部１０２ｃは、経路探索要求をナビゲーションサーバ２００に送信する経路探索要求送信手段である。
【００８６】
また、経路案内情報受信部１０２ｄは、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段である。ここで、経路案内情報受信部１０２ｄは、更に、受信した経路案内情報を経路案内情報ファイル１０６ａに格納してもよい。ここで、経路案内情報受信部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに既存の経路案内情報が記憶されている場合、新たに設定された経路案内情報を、既存の経路案内情報に上書きして格納してもよい。
【００８７】
また、経路案内情報出力部１０２ｅは、経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段である。ここで、経路案内情報出力部１０２ｅは、経路案内情報を表示部１１４に表示させてもよい。例えば、経路案内情報出力部１０２ｅは、経路案内情報に含まれる、経路情報、案内経路走行速度関連情報、地図情報、および／または、表示案内情報を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｅは、更に、端末装置１００の利用者の現在位置情報を出力部を介して出力させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｅは、経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行してもよい。ここで、経路案内情報出力部１０２ｅは、入力部１１８を介して経路案内開始要求が入力された場合、経路案内を実行してもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｅは、表示に対応した音声情報（経路案内情報に含まれる音声案内情報等）を音声出力部１１６を介して出力させてもよい。
【００８８】
以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例の説明を終える。
【００８９】
［ナビゲーションシステムの処理］
次に、このように構成された第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例について、以下に図２乃至図７を参照して詳細に説明する。
【００９０】
［混雑度合情報テーブル生成処理］
図２および図３を参照して、第１の実施形態における混雑度合情報テーブル生成処理の一例について説明する。図２は、本実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例を示すフローチャートである。
【００９１】
図２に示すように、まず、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、一定条件を満たす道路、または、全ての道路に対して、時間帯毎の平均走行速度を算出する（ステップＳＡ−１）。
【００９２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、ステップＳＡ−１にて算出した、混雑時間帯の平均走行速度の混雑度合の相対値を１とし、閑散時間帯の平均走行速度の混雑度合の相対値を０とした場合の、時間帯毎（例えば、１時間毎）の混雑度合の相対値を算出する（ステップＳＡ−２）。
【００９３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、ステップＳＡ−２にて算出した時間帯毎の混雑度合の各相対値を混雑度合情報テーブル２０６ｅに格納する（ステップＳＡ−３）。ここで、制御部２０２は、混雑度合の各相対値を交通量特性区分、および／または、時間種別毎に格納してもよい。ここで、道路ごとの交通量特性区分は、地域ごとの交通の流入量、および、流出量の時間変動データを使用して、道路ネットワークを使用したシミュレーションを行って求めたものであってもよい。また、道路ごとの交通量特性区分は、重力モデル等を利用して都市間の交通量変動を算出し、そこからエリアごとの交通の方向および量を算出した後、道路毎に道路方向等の道路属性とこれらのデータとを比較することで簡易的に求めたものであってもよい。また、特定のエリアの道路を、異なる交通量特性区分として求めてもよい。例えば、観光入込客数等の情報を利用して観光地を判定し、観光地のエリアを、異なる交通量特性区分として求めてもよい。
【００９４】
ここで、図３を参照して、本実施形態における混雑度合情報テーブル２０６ｅの一例について説明する。図３は、本実施形態における混雑度合情報テーブル２０６ｅの一例を示す図である。
【００９５】
図３に示すように、混雑度合情報テーブル２０６ｅには、１日を１時間毎に分割した各時間帯と、当該時間帯毎の道路の混雑度合の相対値αが対応付けて格納されており、当該相対値αは、１日のうちで一番混雑する時間帯である混雑時（１７：００）においてα＝１となり、１日のうちで一番混雑しない時間帯である閑散時（６：００）においてα＝０となるように相対的に設定されている。
【００９６】
以上で、第１の実施形態における混雑度合情報テーブル生成処理の一例の説明を終える。
【００９７】
［速度テーブル生成処理］
図４および図５を参照して、第１の実施形態における速度テーブル生成処理の一例について説明する。図４は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【００９８】
図４に示すように、まず、端末装置１００の現在位置情報送信部１０２ｂは、現在位置情報取得部１０２ａにより所定時間毎に取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報、および／または、位置取得部１１２にて検出された端末装置１００の速度をナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＢ−１）。ここで、端末装置１００の速度は、端末装置１００が搭載された車両のＥＣＵから取得される車速等であってもよい。
【００９９】
そして、ナビゲーションサーバ２００の走行速度取得部２０２ａは、複数の端末装置１００から送信される、取得時刻を含む端末装置１００の利用者の現在位置情報、および／または、端末装置１００の速度を受信する（ステップＳＢ−２）。
【０１００】
そして、ナビゲーションサーバ２００の走行速度取得部２０２ａは、ステップＳＢ−２にて受信した端末装置１００の利用者の現在位置情報、および／または、端末装置１００の速度、ならびに、ネットワーク情報データベース２０６ｃに記憶されたネットワーク情報に基づき、各所定範囲、すなわち、メッシュで区画された地図上の範囲（例えば、第１乃至３次メッシュ等）において、混雑時間帯（混雑時）または閑散時間帯（閑散時）における、走行路の道路種別、および、車線数毎の平均走行速度を取得（算出）する（ステップＳＢ−３）。すなわち、走行速度取得部２０２ａは、メッシュ毎に、道路種別および車線数毎の速度の平均値を、混雑時および閑散時それぞれ集計する。例えば、走行速度取得部２０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報、および、ネットワーク情報に基づき、どの所定領域のどの種類の走行路に端末装置１００が存在するかを特定し、受信速度および受信時刻等に基づき、各時間帯における、走行路の道路種別、および、車線数毎の平均走行速度を算出してもよい。また、走行速度取得部２０２ａは、例えば、端末装置１００から速度が受信できない場合、所定時間毎に受信した端末装置１００の利用者の現在位置情報に基づき移動距離を算出し、当該移動距離および当該現在位置情報の取得時刻等から端末装置１００の速度を算出してもよい。
【０１０１】
そして、ナビゲーションサーバ２００の地域属性設定部２０２ｂは、人口密度データベース２０６ａに記憶された各１ｋｍメッシュの人口密度に基づき、各所定範囲の人口密度を算出する（ステップＳＢ−４）。
【０１０２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の地域属性設定部２０２ｂは、ステップＳＢ−４にて算出した各所定範囲の人口密度、および、走行速度取得部２０２ａにより取得された当該所定範囲における一定条件を満たす道路または全道路の平均走行速度に基づき、所定範囲毎に地域属性（都市、または、地方）を設定する（ステップＳＢ−５）。すなわち、地域属性設定部２０２ｂは、人口密度、当該所定範囲における道路の平均走行速度から、メッシュの地域区分を設定する。これは、人口密度と走行速度の関連性を考慮したものである。なお、これに限らず、地域属性設定部２０２ｂは、当該所定範囲の道路の密集度合を用いて地域属性を設定してもよい。
【０１０３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の走行速度関連情報生成部２０２ｃは、走行速度取得部２０２ａにより取得された所定範囲毎の平均走行速度、および、地域属性設定部２０２ｂにより当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、地域属性毎の混雑時または閑散時における、走行路の道路種別、および、車線数毎の走行速度関連情報（平均走行速度、および／または、走行時間等）を生成する（ステップＳＢ−６）。
【０１０４】
そして、ナビゲーションサーバ２００の走行速度関連情報生成部２０２ｃは、算出した走行速度関連情報を走行速度関連情報テーブル（速度テーブル）２０６ｂに格納する（ステップＳＢ−７）。
【０１０５】
ここで、図５を参照して、本実施形態における速度テーブル２０６ｂの一例について説明する。図５は、本実施形態における速度テーブル２０６ｂの一例を示す図である。
【０１０６】
図５に示すように、速度テーブル２０６ｂには、地域属性である地域区分（例えば、都市、または、地方等）、道路種別（例えば、一般国道、県道、または、市道等）、車線数（例えば、１車線、２車線、または、３車線等）、時間帯（例えば、混雑、または、閑散等）、および、走行速度関連情報である平均速度（例えば、２５ｋｍ／ｈ、３０ｋｍ／ｈ、３８ｋｍ／ｈ、または、４１ｋｍ／ｈ等）が対応付けて格納されている。
【０１０７】
以上で、第１の実施形態における速度テーブル生成処理の一例の説明を終える。
【０１０８】
［経路案内情報出力処理］
次に、図３、および、図５乃至図７を参照して、第１の実施形態における経路案内情報出力処理の一例について説明する。図６は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【０１０９】
図６に示すように、まず、端末装置１００の経路探索要求送信部１０２ｃは、利用者により入力部１１８を介して出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件が入力された場合、当該経路探索条件を含む経路探索要求をナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＣ−１）。ここで、出発地は、現在位置情報取得部１０２ａに取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、出発時刻は、現在時刻等であってもよい。また、経路探索条件は、経由地、経由時刻、および／または、日付等を含んでいてもよい。
【０１１０】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索要求受信部２０２ｄは、端末装置１００から送信される経路探索要求を受信する（ステップＳＣ−２）。
【０１１１】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路探索部２０２ｅは、経路探索要求受信部２０２ｄにより受信された経路探索要求に含まれる経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース２０６ｄに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース２０６ｃに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、経路探索条件に含まれる出発時刻または到着時刻に基づく当該案内経路の移動時間帯を含む、当該案内経路に関する経路情報を生成する（ステップＳＣ−３）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｅは、当該経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【０１１２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆは、案内経路探索部２０２ｅにより探索された案内経路を構成するリンクを特定し、案内経路探索部２０２ｅにより生成された経路情報に含まれる案内経路の移動時間帯に基づく当該リンクの移動時間帯を含む、当該リンクに関するリンク情報を取得する（ステップＳＣ−４）。
【０１１３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆは、走行速度関連情報テーブル２０６ｂに記憶された走行速度関連情報、および、当該走行速度関連情報に対応付けられた時間帯、混雑度合情報テーブル（時間帯別混雑度合情報テーブル）２０６ｅに記憶された混雑度合情報、ならびに、ステップＳＣ−４にて取得したリンク情報に基づき、案内経路における走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する（ステップＳＣ−５）。すなわち、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆは、特定したリンクについて、走行予測時間帯から混雑度合を取得し、当該リンクの地域を特定し、混雑時および閑散時の速度を混合して、走行速度等を算出する。また、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆは、算出した走行速度に基づいて、走行時間を算出してもよい。
【０１１４】
ここで、図３および図５を参照して、本実施形態における案内経路走行速度関連情報生成処理の一例について説明する。
【０１１５】
ここで、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆが、例えば、案内経路を構成する都市にある２車線一般国道のリンクにおける９時台の案内経路走行速度関連情報である平均速度を、図５に示す走行速度関連情報テーブル２０６ｂに記憶された走行速度関連情報に含まれる混雑時および閑散時の平均速度（２５ｋｍ／ｈ、および、３０ｋｍ／ｈ）、および、図３に示す混雑度合情報テーブル（時間帯別混雑度合情報テーブル）２０６ｅに記憶された混雑度合情報に含まれる９：００の混雑度合（０．７）に基づき算出する場合、当該平均速度は、０．７×２５ｋｍ／ｈ＋（１−０．７）×３０ｋｍ／ｈ＝２６．５ｋｍ／ｈと算出されてもよい。このように、図３に示すような混雑度合情報を記憶しておくことで、当該混雑度合情報から混雑度合（混雑度）を特定し、当該混雑度に基づいて速度を算出することができる。また、各道路の速度を計測したところ、速度差があるものの、道路種別に関わらず速度変化（混雑度合）の傾向は類似しているため、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆは、道路種別に関わらず、図３に示す時間帯別混雑度合情報テーブル２０６ｅを使って案内経路走行速度関連情報を生成してもよい。
【０１１６】
図６に戻り、ナビゲーションサーバ２００の経路案内情報生成部２０２ｇは、案内経路探索部２０２ｅにより生成された経路情報、および、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆにより生成された案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を生成する（ステップＳＣ−６）。ここで、経路案内情報は、更に、地図情報データベース２０６ｆに記憶された、案内経路を含む地図に関する地図情報を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、案内情報データベース２０６ｇに記憶された、案内経路上において出力される案内情報（表示案内情報および音声案内情報等）を含んでいてもよい。
【０１１７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路案内情報送信部２０２ｈは、経路案内情報生成部２０２ｇにより生成された経路案内情報を端末装置１００に送信する（ステップＳＣ−７）。
【０１１８】
そして、端末装置１００の経路案内情報受信部１０２ｄは、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信し、受信した経路案内情報を経路案内情報ファイル１０６ａに格納する（ステップＳＣ−８）。
【０１１９】
そして、端末装置１００の経路案内情報出力部１０２ｅは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる経路情報、および、走行速度関連情報（平均走行速度、および／または、走行時間等）を表示部１１４に表示させ（ステップＳＣ−９）、処理を終了する。ここで、経路案内情報出力部１０２ｅは、更に、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる地図情報上に、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる経路情報、および／または、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳して表示部１１４に表示させることにより、経路案内を実行してもよい。ここで、経路案内情報出力部１０２ｅは、利用者により入力部１１８を介して経路案内開始要求が入力された場合、経路案内を実行してもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｅは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる表示案内情報を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｅは、表示に対応した音声情報（経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる音声案内情報等）を音声出力部１１６を介して出力させてもよい。
【０１２０】
ここで、図７を参照して、本実施形態における実証実験の一例について説明する。図７は、本実施形態における実証実験の一例を示す図である。
【０１２１】
図７に示すように、地域性および時間帯を考慮していない場合と、地域性および時間帯を考慮した場合における予測速度を実測値と比較すると、時間帯を考慮して、速度を推測した方が、より実際の速度に近い値を算出できることが分かる。このように、本発明を走行速度予測に用いることで、より適切な速度値（走行速度および走行時間等）を提供することができる。
【０１２２】
以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例の説明を終える。
【０１２３】
［第２の実施形態］
続いて、本発明の第２の実施形態（サーバ主導型）について、図２、および、図８乃至図１０を参照して以下に説明する。ここで、図８は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ（走行速度関連情報管理サーバ）２００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【０１２４】
なお、第２の実施形態においては、ナビゲーションサーバ２００にて端末装置１００の表示部１１４に表示させるデータを生成し、これらのデータを端末装置１００に送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４を機能させている。このように、第２の実施形態は、ナビゲーションサーバ２００にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【０１２５】
［ナビゲーションサーバ２００の構成］
まず、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成の一例について、図８を参照して以下に説明する。
【０１２６】
図８に示すように、本発明の第２の実施形態のナビゲーションサーバ２００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１６）と入力部１１８と制御部１０２とを少なくとも備えた端末装置１００に通信可能に接続され、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備える。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションサーバ２００および端末装置１００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【０１２７】
図８において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信し、受信された経路探索要求に含まれる経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成し、走行速度関連情報、および、生成された経路情報に基づき、案内経路における走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成し、生成された経路情報、および、生成された案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を含む表示情報を生成し、表示情報を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置１００の出力部を介して出力させる等の機能を有する。
【０１２８】
なお、ナビゲーションサーバ２００における通信制御インターフェース部２０４および記憶部２０６（人口密度データベース２０６ａ、走行速度関連情報テーブル２０６ｂ、ネットワーク情報データベース２０６ｃ、交通情報データベース２０６ｄ、混雑度合情報テーブル２０６ｅ、地図情報データベース２０６ｆ、および、案内情報データベース２０６ｇ等）の機能、また、端末装置１００における位置取得部１１２、表示部１１４、音声出力部１１６、および、入力部１１８の機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１２９】
また、図８において、制御部２０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、走行速度取得部２０２ａ、地域属性設定部２０２ｂ、走行速度関連情報生成部２０２ｃ、経路探索要求受信部２０２ｄ、案内経路探索部２０２ｅ、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆ、経路案内情報生成部２０２ｇ、現在位置情報取得部２０２ｉ、表示情報生成部２０２ｊ、および、出力制御部２０２ｋを備える。なお、走行速度取得部２０２ａ、地域属性設定部２０２ｂ、走行速度関連情報生成部２０２ｃ、経路探索要求受信部２０２ｄ、案内経路探索部２０２ｅ、案内経路走行速度関連情報生成部２０２ｆ、および、経路案内情報生成部２０２ｇの機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１３０】
このうち、現在位置情報取得部２０２ｉは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部２０２ｉは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を所定時間ごと（例えば、１秒ごと、または、３分ごと等）に、すなわち、所定周期で取得してもよい。また、現在位置情報取得部２０２ｉは、端末装置１００の位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号を端末装置１００から受信し、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部２０２ｉは、利用者により端末装置１００の入力部１１８を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を受信し、当該位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【０１３１】
また、表示情報生成部２０２ｊは、表示情報を生成する表示情報生成手段である。ここで、表示情報生成部２０２ｊは、経路案内情報を含む表示情報を生成してもよい。また、表示情報生成部２０２ｊは、更に、端末装置１００の利用者の現在位置情報を含む表示情報を生成してもよい。ここで、表示情報は、端末装置１００の表示部１１４に表示させる情報（例えば、画像、文字情報、または、表示画面等）であってもよい。
【０１３２】
また、出力制御部２０２ｋは、表示情報を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置１００の出力部を介して出力させる出力制御手段である。ここで、出力制御部２０２ｋは、表示情報を含む出力制御情報を端末装置１００に送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置１００の表示部１１４に表示させてもよい。また、出力制御部２０２ｋは、端末装置１００の入力部１１８を介して経路案内開始要求が入力された場合等、表示情報を含む出力制御情報を端末装置１００に送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置１００の表示部１１４に表示させることで、経路案内を実行してもよい。また、出力制御部２０２ｋは、更に、表示情報に対応した音声情報（例えば、案内情報データベース２０６ｇに記憶された音声案内情報等）を含む出力制御情報を端末装置１００に送信することにより、当該出力制御情報を端末装置１００の音声出力部１１６を介して出力させることで、音声案内を実行してもよい。
【０１３３】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例の説明を終える。
【０１３４】
［ナビゲーションサーバ２００の処理］
次に、このように構成された第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例について、以下に図２、図９、および、図１０を参照して詳細に説明する。
【０１３５】
［混雑度合情報テーブル生成処理］
第２の実施形態における混雑度合情報テーブル生成処理は、図２に示す第１の実施形態における混雑度合情報テーブル生成処理と同様であるため説明を省略する。
【０１３６】
［速度テーブル生成処理］
図９を参照して、第２の実施形態における速度テーブル生成処理の一例について説明する。図９は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１３７】
図９に示すように、まず、端末装置１００の制御部１０２は、位置取得部１１２にて所定時間毎に位置発信装置５００から受信した位置情報信号、および／または、位置取得部１１２にて検出された端末装置１００の速度をナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＤ−１）。ここで、速度は、端末装置１００が搭載された車両のＥＣＵから取得される車速等であってもよい。
【０１３８】
そして、ナビゲーションサーバ２００の走行速度取得部２０２ａは、複数の端末装置１００から送信される、位置発信装置５００からの発信時刻を含む位置情報信号、および／または、端末装置１００の速度を受信する（ステップＳＤ−２）。そして、現在位置情報取得部２０２ｉは、走行速度取得部２０２ａにより端末装置１００から受信された位置情報信号から位置情報を算出し、当該位置情報に基づき、取得時刻（発信時刻）を含む端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する。
【０１３９】
そして、ナビゲーションサーバ２００の走行速度取得部２０２ａは、ステップＳＤ−２にて現在位置情報取得部２０２ｉにより取得された、取得時刻を含む端末装置１００の利用者の現在位置情報、および／または、ステップＳＤ−２にて受信した端末装置１００の速度、ならびに、ネットワーク情報データベース２０６ｃに記憶されたネットワーク情報に基づき、各所定範囲において、混雑時間帯または閑散時間帯における、走行路の道路種別、および、車線数毎の平均走行速度を取得（算出）する（ステップＳＤ−３）。
【０１４０】
ここで、図９に示す第２の実施形態におけるステップＳＤ−４乃至ステップＳＤ−７の処理は、図４に示す第１の実施形態におけるステップＳＢ−４乃至ステップＳＢ−７の処理と同様であるため説明を省略する。
【０１４１】
以上で、第２の実施形態における速度テーブル生成処理の一例の説明を終える。
【０１４２】
［経路案内情報出力処理］
次に、図１０を参照して、第２の実施形態における経路案内情報出力処理の一例について説明する。図１０は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１４３】
図１０に示すように、まず、端末装置１００の制御部１０２は、利用者により入力部１１８を介して出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件が入力された場合、当該経路探索条件を含む経路探索要求をナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＥ−１）。ここで、制御部１０２は、更に、出発地が端末装置１００の利用者の現在位置である場合、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号を含む経路探索要求をナビゲーションサーバ２００に送信してもよい。
【０１４４】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索要求受信部２０２ｄは、端末装置１００から送信される経路探索要求を受信する（ステップＳＥ−２）。ここで、現在位置情報取得部２０２ｉは、経路探索要求受信部２０２ｄにより端末装置１００から受信された経路探索要求に位置情報信号が含まれる場合、当該位置情報信号から位置情報を算出し、当該位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得する。そして、経路探索要求受信部２０２ｄは、現在位置情報取得部２０２ｉにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置を、出発地に設定する。
【０１４５】
ここで、図１０に示す第２の実施形態におけるステップＳＥ−３乃至ステップＳＥ−６の処理は、図６に示す第１の実施形態におけるステップＳＣ−３乃至ステップＳＣ−６の処理と同様であるため説明を省略する。
【０１４６】
そして、ナビゲーションサーバ２００の表示情報生成部２０２ｊは、経路案内情報生成部２０２ｇにより生成された経路案内情報を含む表示情報を生成する（ステップＳＥ−７）。ここで、表示情報生成部２０２ｊは、更に、経路案内情報生成部２０２ｇにより生成された経路案内情報に含まれる地図情報上に、経路案内情報生成部２０２ｇにより生成された経路案内情報に含まれる経路情報、および／または、現在位置情報取得部２０２ｉにより取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示情報を生成してもよい。また、表示情報生成部２０２ｊは、更に、経路案内情報生成部２０２ｇにより生成された経路案内情報に含まれる表示案内情報を含む表示情報を生成してもよい。
【０１４７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の出力制御部２０２ｋは、表示情報生成部２０２ｊにより生成された表示情報を含む出力制御情報を端末装置１００に送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置１００の表示部１１４に表示させ（ステップＳＥ−８）、処理を終了する。ここで、出力制御部２０２ｋは、更に、利用者により端末装置１００の入力部１１８を介して経路案内開始要求が入力された場合等、表示情報生成部２０２ｊにより生成された表示情報を含む出力制御情報を端末装置１００に送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置１００の表示部１１４に表示させることで、経路案内を実行してもよい。また、出力制御部２０２ｋは、更に、表示情報に対応した音声情報（例えば、経路案内情報生成部２０２ｇにより生成された経路案内情報に含まれる音声案内情報等）を含む出力制御情報を端末装置１００に送信することにより、当該出力制御情報を端末装置１００の音声出力部１１６を介して出力させることで、音声案内を実行してもよい。
【０１４８】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例の説明を終える。
【０１４９】
［第３の実施形態］
続いて、本発明の第３の実施形態（スタンドアローン型）について、図１１乃至図１４を参照して以下に説明する。ここで、図１１は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置（走行速度関連情報管理装置）４００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【０１５０】
なお、第３の実施形態においては、全ての機能をナビゲーション装置４００に集約し、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得し、取得された経路探索要求に含まれる経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成し、走行速度関連情報、および、生成された経路情報に基づき、案内経路における走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成し、生成された経路情報、および、生成された案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させる等の機能を有する。このように、第３の実施形態は、ナビゲーション装置４００がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【０１５１】
［ナビゲーション装置４００の構成］
まず、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例について、図１１を参照して以下に説明する。
【０１５２】
図１１に示すように、本発明の第３の実施形態のナビゲーション装置４００は、位置取得部４１２と出力部（表示部４１４および音声出力部４１６）と入力部４１８と制御部４０２と記憶部４０６とを少なくとも備える。これらナビゲーション装置４００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されてもよい。ナビゲーション装置４００は、例えば、ＰＮＤ（Ｐｏｒｔａｂｌｅ Ｎａｖｉｇａｔｉｏｎ Ｄｅｖｉｃｅ）等の各種ナビゲーション端末、ノート型のパーソナルコンピュータ等の各種情報処理装置、または、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置等であってもよい。また、ナビゲーション装置４００は、通信制御インターフェース部（図示せず）を介してネットワーク３００を経由し、外部装置と相互に通信可能に接続されていてもよい。
【０１５３】
図１１において、入出力制御インターフェース部４０８、位置取得部４１２、表示部４１４、音声出力部４１６、および、入力部４１８の各機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部４０６の各部（人口密度データベース４０６ａ、走行速度関連情報テーブル４０６ｂ、ネットワーク情報データベース４０６ｃ、交通情報データベース４０６ｄ、混雑度合情報テーブル４０６ｅ、地図情報データベース４０６ｆ、および、案内情報データベース４０６ｇ等）についても、ナビゲーションサーバ２００ではなくナビゲーション装置４００に備えられている点を除き、各機能が第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１５４】
また、制御部４０２の各部については、本実施形態のナビゲーション装置４００がスタンドアローン型であり、制御部４０２が各送信部を備えていない点を除き、各機能は第１の実施形態と基本的に同様である。
【０１５５】
また、図１１において、制御部４０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部４０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部４０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部４０２ａ、走行速度取得部４０２ｂ、地域属性設定部４０２ｃ、走行速度関連情報生成部４０２ｄ、経路探索要求取得部４０２ｅ、案内経路探索部４０２ｆ、案内経路走行速度関連情報生成部４０２ｇ、経路案内情報生成部４０２ｈ、および、経路案内情報出力部４０２ｉを備える。
【０１５６】
このうち、現在位置情報取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を所定周期（例えば、１秒ごと、または、３分ごと等）で取得してもよい。また、現在位置情報取得部４０２ａは、位置取得部４１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報は、取得時刻（例えば、位置情報信号に含まれる発信時刻等）を含んでいてもよい。
【０１５７】
また、現在位置情報取得部４０２ａは、利用者により入力部４１８を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部４１８を介して入力された現在位置情報に基づく現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えば、現在位置情報取得部４０２ａは、入力部４１８を介して利用者に表示部４１４に表示された地図情報に基づく表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部４１４での指定操作等）させた座標をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の速度を取得してもよい。
【０１５８】
また、走行速度取得部４０２ｂは、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得手段である。ここで、走行速度取得部４０２ｂは、ネットワーク情報データベース４０６ｃに記憶されたネットワーク情報に基づき、時間帯（例えば、混雑時間帯、および、閑散時間帯等）毎に、走行路の道路種別、および、車線数毎の実測走行速度を取得してもよい。また、走行速度取得部４０２ｂは、更に、日種毎の実測走行速度を取得してもよい。また、走行速度取得部４０２ｂは、現在位置情報取得部４０２ａにより取得される、取得時刻を含むナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報、および／または、ナビゲーション装置４００の速度、ならびに、ネットワーク情報データベース４０６ｃに記憶されたネットワーク情報に基づき、所定範囲における実測走行速度を算出して取得してもよい。ここで、ナビゲーション装置４００の速度は、位置取得部４１２にて検出された速度であってもよく、ナビゲーション装置４００が搭載された車両のＥＣＵから取得される速度（例えば、車速等）であってもよい。
【０１５９】
また、地域属性設定部４０２ｃは、所定範囲毎に地域属性を設定する地域属性設定手段である。ここで、地域属性設定部４０２ｃは、所定範囲の人口密度に基づき、地域属性を設定してもよい。また、地域属性設定部４０２ｃは、更に、実測走行速度（例えば、当該所定範囲における一定条件を満たす道路または全道路の平均走行速度等）に基づき、地域属性を設定してもよい。また、地域属性設定部４０２ｃは、更に、道路の密集度合に基づき、地域属性を設定してもよい。
【０１６０】
また、走行速度関連情報生成部４０２ｄは、走行速度取得部４０２ｂにより取得された所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成手段である。ここで、走行速度関連情報生成部４０２ｄは、更に、走行速度関連情報を走行速度関連情報テーブル４０６ｂに格納してもよい。
【０１６１】
また、経路探索要求取得部４０２ｅは、経路探索要求を取得する経路探索要求取得手段である。ここで、経路探索要求は、出発地、目的地、経由地、移動手段（例えば、交通機関利用、徒歩利用、自転車利用、または、自動車利用等）、出発時刻、経由時刻、到着時刻、および／または、日付等を含む経路探索条件を含んでいてもよい。ここで、出発地は、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、ナビゲーション装置４００の入力部４１８を介して入力されたものであってもよい。
【０１６２】
また、案内経路探索部４０２ｆは、経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報データベース４０６ｃに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段である。ここで、案内経路探索部４０２ｆは、更に、案内経路を、交通情報データベース４０６ｄに記憶された交通情報に基づいて探索してもよい。例えば、案内経路探索部４０２ｆは、経路探索条件を満たす案内経路を、交通情報データベース４０６ｄに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース４０６ｃに記憶されたネットワーク情報を用いて探索してもよい。ここで、経路探索条件に経由地が含まれている場合、案内経路探索部４０２ｆは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【０１６３】
また、案内経路走行速度関連情報生成部４０２ｇは、走行速度関連情報テーブル４０６ｂに記憶された走行速度関連情報、および、案内経路探索部４０２ｆにより生成された経路情報に基づき、案内経路における走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成手段である。ここで、案内経路走行速度関連情報生成部４０２ｇは、更に、混雑度合情報テーブル４０６ｅに記憶された混雑度合情報に基づき、案内経路走行速度関連情報を生成してもよい。また、案内経路走行速度関連情報生成部４０２ｇは、更に、走行速度関連情報テーブル４０６ｂに記憶された走行速度関連情報に対応付けられた時間帯に基づき、案内経路走行速度関連情報を生成してもよい。また、案内経路走行速度関連情報生成部４０２ｇは、更に、経路探索条件に含まれる出発時刻または到着時刻に基づき、案内経路走行速度関連情報を生成してもよい。
【０１６４】
また、経路案内情報生成部４０２ｈは、経路案内情報を生成する経路案内情報生成手段である。ここで、経路案内情報生成部４０２ｈは、案内経路探索部４０２ｆにより生成された経路情報、および、案内経路走行速度関連情報生成部４０２ｇにより生成された案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を生成してもよい。また、経路案内情報は、更に、地図情報データベース４０６ｆに記憶された、案内経路を含む地図に関する地図情報を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、案内情報データベース４０６ｇに記憶された、案内経路上において出力される案内情報（表示案内情報および音声案内情報等）を含んでいてもよい。
【０１６５】
また、経路案内情報出力部４０２ｉは、経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段である。ここで、経路案内情報出力部４０２ｉは、経路案内情報を表示部４１４に表示させてもよい。例えば、経路案内情報出力部４０２ｉは、経路案内情報に含まれる、経路情報、案内経路走行速度関連情報、地図情報、および／または、表示案内情報を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｉは、更に、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を出力部を介して出力させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｉは、経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行してもよい。ここで、経路案内情報出力部４０２ｉは、入力部４１８を介して経路案内開始要求が入力された場合、経路案内を実行してもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｉは、表示に対応した音声情報（経路案内情報に含まれる音声案内情報等）を音声出力部４１６を介して出力させてもよい。
【０１６６】
以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例の説明を終える。
【０１６７】
［ナビゲーション装置４００の処理］
次に、このように構成された第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例について、以下に図１２乃至図１４を参照して詳細に説明する。
【０１６８】
［混雑度合情報テーブル生成処理］
図１２を参照して、第３の実施形態における混雑度合情報テーブル生成処理の一例について説明する。図１２は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１６９】
図１２に示すように、まず、制御部４０２は、一定条件を満たす道路、または、全ての道路に対して、時間帯毎の平均走行速度を算出する（ステップＳＦ−１）。
【０１７０】
そして、制御部４０２は、ステップＳＦ−１にて算出した、混雑時間帯の平均走行速度の混雑度合の相対値を１とし、閑散時間帯の平均走行速度の混雑度合の相対値を０とした場合の、時間帯毎（例えば、１時間毎）の混雑度合の相対値を算出する（ステップＳＦ−２）。
【０１７１】
そして、制御部４０２は、ステップＳＦ−２にて算出した時間帯毎の混雑度合の各相対値を混雑度合情報テーブル４０６ｅに格納する（ステップＳＦ−３）。ここで、制御部４０２は、混雑度合の各相対値を交通量特性区分、および／または、時間種別毎に格納してもよい。
【０１７２】
以上で、第３の実施形態における混雑度合情報テーブル生成処理の一例の説明を終える。
【０１７３】
［速度テーブル生成処理］
図１３を参照して、第３の実施形態における速度テーブル生成処理の一例について説明する。図１３は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１７４】
図１３に示すように、まず、現在位置情報取得部４０２ａは、所定時間毎に取得時刻を含むナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報、および／または、位置取得部４１２にて検出されたナビゲーション装置４００の速度を取得する（ステップＳＧ−１）。ここで、ナビゲーション装置４００の速度は、ナビゲーション装置４００が搭載された車両のＥＣＵから取得される車速等であってもよい。
【０１７５】
そして、走行速度取得部４０２ｂは、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された、取得時刻を含むナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報、および／または、ナビゲーション装置４００の速度、ならびに、ネットワーク情報データベース４０６ｃに記憶されたネットワーク情報に基づき、各所定範囲、すなわち、メッシュで区画された地図上の範囲において、混雑時間帯（混雑時）または閑散時間帯（閑散時）における、走行路の道路種別、および、車線数毎の平均走行速度を取得（算出）する（ステップＳＧ−２）。すなわち、走行速度取得部４０２ｂは、メッシュ毎に、道路種別および車線数毎の速度の平均値を、混雑時および閑散時それぞれ集計する。例えば、走行速度取得部４０２ｂは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報、および、ネットワーク情報に基づき、どの所定領域のどの種類の走行路にナビゲーション装置４００が存在するかを特定し、ナビゲーション装置４００の速度および取得時刻等に基づき、各時間帯における、走行路の道路種別、および、車線数毎の平均走行速度を算出してもよい。また、走行速度取得部４０２ｂは、例えば、ナビゲーション装置４００の速度が取得できない場合、所定時間毎に取得したナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報に基づき移動距離を算出し、当該移動距離および当該現在位置情報の取得時刻等からナビゲーション装置４００の速度を算出してもよい。
【０１７６】
そして、地域属性設定部４０２ｃは、人口密度データベース４０６ａに記憶された各１ｋｍメッシュの人口密度に基づき、各所定範囲の人口密度を算出し、ネットワーク情報データベース４０６ｃに記憶されたネットワーク情報に基づき、当該所定範囲の道路の密集度合を算出する（ステップＳＧ−３）。
【０１７７】
そして、地域属性設定部４０２ｃは、ステップＳＧ−３にて算出した各所定範囲の人口密度、および、走行速度取得部４０２ｂにより取得された当該所定範囲における一定条件を満たす道路または全道路の平均走行速度に基づき、所定範囲毎に地域属性（都市、または、地方）を設定する（ステップＳＧ−４）。なお、これに限らず、地域属性設定部４０２ｃは、当該所定範囲の道路の密集度合を用いて地域属性を設定してもよい。
【０１７８】
そして、走行速度関連情報生成部４０２ｄは、走行速度取得部４０２ｂにより取得された所定範囲毎の平均走行速度、および、地域属性設定部４０２ｃにより当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、地域属性毎の混雑時または閑散時における、走行路の道路種別、および、車線数毎の走行速度関連情報（平均走行速度、および／または、走行時間等）を生成する（ステップＳＧ−５）。
【０１７９】
そして、走行速度関連情報生成部４０２ｄは、算出した走行速度関連情報を走行速度関連情報テーブル（速度テーブル）４０６ｂに格納する（ステップＳＧ−６）。
【０１８０】
以上で、第３の実施形態における速度テーブル生成処理の一例の説明を終える。
【０１８１】
［経路案内情報出力処理］
次に、図１４を参照して、第３の実施形態における経路案内情報出力処理の一例について説明する。図１４は、第３の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【０１８２】
図６に示すように、まず、経路探索要求取得部４０２ｅは、利用者により入力部４１８を介して出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件を含む経路探索要求が入力された場合、当該経路探索要求を取得する（ステップＳＨ−１）。ここで、出発地は、現在位置情報取得部４０２ａに取得された現在位置情報に基づくナビゲーション装置４００の利用者の現在位置であってもよい。
【０１８３】
そして、案内経路探索部４０２ｆは、経路探索要求取得部４０２ｅにより取得された経路探索要求に含まれる経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース４０６ｄに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース４０６ｃに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、経路探索条件に含まれる出発時刻または到着時刻に基づく当該案内経路の移動時間帯を含む、当該案内経路に関する経路情報を生成する（ステップＳＨ−２）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｆは、当該経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【０１８４】
そして、案内経路走行速度関連情報生成部４０２ｇは、案内経路探索部４０２ｆにより探索された案内経路を構成するリンクを特定し、案内経路探索部４０２ｆにより生成された経路情報に含まれる案内経路の移動時間帯に基づく当該リンクの移動時間帯を含む、当該リンクに関するリンク情報を取得する（ステップＳＨ−３）。
【０１８５】
そして、案内経路走行速度関連情報生成部４０２ｇは、走行速度関連情報テーブル４０６ｂに記憶された走行速度関連情報、および、当該走行速度関連情報に対応付けられた時間帯、混雑度合情報テーブル４０６ｅに記憶された混雑度合情報、ならびに、ステップＳＨ−３にて取得したリンク情報に基づき、案内経路における走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する（ステップＳＨ−４）。
【０１８６】
そして、経路案内情報生成部４０２ｈは、案内経路探索部４０２ｆにより生成された経路情報、および、案内経路走行速度関連情報生成部４０２ｇにより生成された案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を生成する（ステップＳＨ−５）。ここで、経路案内情報は、更に、地図情報データベース４０６ｆに記憶された、案内経路を含む地図に関する地図情報を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、案内情報データベース４０６ｇに記憶された、案内経路上において出力される案内情報（表示案内情報および音声案内情報等）を含んでいてもよい。
【０１８７】
そして、経路案内情報出力部４０２ｉは、経路案内情報生成部４０２ｈにより生成された経路案内情報に含まれる経路情報、および、走行速度関連情報（平均走行速度、および／または、走行時間等）を表示部４１４に表示させ（ステップＳＨ−６）、処理を終了する。ここで、経路案内情報出力部４０２ｉは、更に、経路案内情報生成部４０２ｈにより生成された経路案内情報に含まれる地図情報上に、経路案内情報生成部４０２ｈにより生成された経路案内情報に含まれる経路情報、および／または、現在位置情報取得部４０２ａにより取得されたナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を重畳して表示部４１４に表示させることにより、経路案内を実行してもよい。ここで、経路案内情報出力部４０２ｉは、利用者により入力部４１８を介して経路案内開始要求が入力された場合、経路案内を実行してもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｉは、経路案内情報生成部４０２ｈにより生成された経路案内情報に含まれる表示案内情報を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｉは、表示に対応した音声情報（経路案内情報生成部４０２ｈにより生成された経路案内情報に含まれる音声案内情報等）を音声出力部４１６を介して出力させてもよい。
【０１８８】
以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例の説明を終える。
【０１８９】
［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
【０１９０】
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【０１９１】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【０１９２】
また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【０１９３】
例えば、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２、制御部２０２、および、制御部４０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤＤなどの記憶部１０６、記憶部２０６、および、記憶部４０６などには、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）として協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。
【０１９４】
また、このコンピュータプログラムは、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【０１９５】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、ＵＳＢメモリ、ＳＤカード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ、および、Ｂｌｕ−ｒａｙ Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【０１９６】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）に代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【０１９７】
記憶部１０６、記憶部２０６、および、記憶部４０６に格納される各種のデータベース等（経路案内情報ファイル１０６ａ、人口密度データベース２０６ａ、走行速度関連情報テーブル２０６ｂ、ネットワーク情報データベース２０６ｃ、交通情報データベース２０６ｄ、混雑度合情報テーブル２０６ｅ、地図情報データベース２０６ｆ、案内情報データベース２０６ｇ、人口密度データベース４０６ａ、走行速度関連情報テーブル４０６ｂ、ネットワーク情報データベース４０６ｃ、交通情報データベース４０６ｄ、混雑度合情報テーブル４０６ｅ、地図情報データベース４０６ｆ、および、案内情報データベース４０６ｇ）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【０１９８】
また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。
【０１９９】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【０２００】
以上詳述したように、本発明によれば、案内経路となっている道路が所在する地域性を考慮して、走行時間を含む走行速度に関する情報を求めることができる走行速度関連情報管理装置、ナビゲーション装置、走行速度関連情報管理システム、ナビゲーションシステム、走行速度関連情報管理サーバ、ナビゲーションサーバ、走行速度関連情報管理方法、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することができるので、ナビゲーションを支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。
【符号の説明】
【０２０１】
１００ 端末装置
１０２ 制御部
１０２ａ 現在位置情報取得部
１０２ｂ 現在位置情報送信部
１０２ｃ 経路探索要求送信部
１０２ｄ 経路案内情報受信部
１０２ｅ 経路案内情報出力部
１０４ 通信制御インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 経路案内情報ファイル
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１２ 位置取得部
１１４ 表示部
１１６ 音声出力部
１１８ 入力部
２００ ナビゲーションサーバ（走行速度関連情報管理サーバ）
２０２ 制御部
２０２ａ 走行速度取得部
２０２ｂ 地域属性設定部
２０２ｃ 走行速度関連情報生成部
２０２ｄ 経路探索要求受信部
２０２ｅ 案内経路探索部
２０２ｆ 案内経路走行速度関連情報生成部
２０２ｇ 経路案内情報生成部
２０２ｈ 経路案内情報送信部
２０２ｉ 現在位置情報取得部
２０２ｊ 表示情報生成部
２０２ｋ 出力制御部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ 人口密度データベース
２０６ｂ 走行速度関連情報テーブル
２０６ｃ ネットワーク情報データベース
２０６ｄ 交通情報データベース
２０６ｅ 混雑度合情報テーブル
２０６ｆ 地図情報データベース
２０６ｇ 案内情報データベース
３００ ネットワーク
４００ ナビゲーション装置（走行速度関連情報管理装置）
４０２ 制御部
４０２ａ 現在位置情報取得部
４０２ｂ 走行速度取得部
４０２ｃ 地域属性設定部
４０２ｄ 走行速度関連情報生成部
４０２ｅ 経路探索要求取得部
４０２ｆ 案内経路探索部
４０２ｇ 案内経路走行速度関連情報生成部
４０２ｈ 経路案内情報生成部
４０２ｉ 経路案内情報出力部
４０６ 記憶部
４０６ａ 人口密度データベース
４０６ｂ 走行速度関連情報テーブル
４０６ｃ ネットワーク情報データベース
４０６ｄ 交通情報データベース
４０６ｅ 混雑度合情報テーブル
４０６ｆ 地図情報データベース
４０６ｇ 案内情報データベース
４０８ 入出力制御インターフェース部
４１２ 位置取得部
４１４ 表示部
４１６ 音声出力部
４１８ 入力部
５００ 位置発信装置
【特許請求の範囲】
【請求項１】
制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理装置であって、上記制御部は、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得手段と、上記走行速度取得手段により取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成手段と、を備えたことを特徴とする、走行速度関連情報管理装置。
【請求項２】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部は、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得する経路探索要求取得手段と、上記経路探索要求取得手段により取得された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成手段により生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項３】
請求項２に記載のナビゲーション装置において、上記記憶部は、時間帯毎の道路の混雑度合に関する混雑度合情報を記憶する混雑度合情報記憶手段、を更に備え、上記走行速度関連情報記憶手段は、上記地域属性に関する上記地域属性情報と、当該地域属性における上記時間帯を含む道路環境毎の上記走行速度関連情報と、を対応付けて記憶し、上記経路探索条件は、更に、出発時刻または到着時刻を含み、上記案内経路走行速度関連情報生成手段は、更に、上記走行速度関連情報に対応付けられた上記時間帯、上記混雑度合情報記憶手段に記憶された上記混雑度合情報、および、上記出発時刻または上記到着時刻に基づき、上記案内経路走行速度関連情報を生成することを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項４】
請求項３に記載のナビゲーション装置において、上記混雑度合情報記憶手段は、時間種別毎の上記混雑度合情報を記憶することを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項５】
請求項３に記載のナビゲーション装置において、上記混雑度合情報記憶手段は、交通量特性区分毎の上記混雑度合情報を記憶することを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項６】
請求項１に記載の走行速度関連情報管理装置において、上記制御部は、上記所定範囲の人口密度に基づき、上記所定範囲毎に上記地域属性を設定する地域属性設定手段、を更に備えたことを特徴とする、走行速度関連情報管理装置。
【請求項７】
請求項６に記載の走行速度関連情報管理装置において、上記地域属性設定手段は、更に、上記所定範囲の道路の密集度合に基づき、上記地域属性を設定することを特徴とする、走行速度関連情報管理装置。
【請求項８】
所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得手段と、上記走行速度取得手段により取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成手段と、を備えたことを特徴とする、走行速度関連情報管理システム。
【請求項９】
交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得する経路探索要求取得手段と、上記経路探索要求取得手段により取得された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成手段により生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項１０】
制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理サーバであって、上記制御部は、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得手段と、上記走行速度取得手段により取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成手段と、を備えたことを特徴とする、走行速度関連情報管理サーバ。
【請求項１１】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信手段と、上記経路探索要求受信手段により受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成手段により生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段と、上記経路案内情報受信手段により受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項１２】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部は、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信手段と、上記経路探索要求受信手段により受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成手段により生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を含む表示情報を生成する表示情報生成手段と、上記表示情報を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置の上記出力部を介して出力させる出力制御手段と、を備えたことを特徴とする、ナビゲーションサーバ。
【請求項１３】
制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理装置において実行される走行速度関連情報管理方法であって、上記制御部において実行される、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得ステップと、上記走行速度取得ステップにて取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成ステップと、を含むことを特徴とする、走行速度関連情報管理方法。
【請求項１４】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得する経路探索要求取得ステップと、上記経路探索要求取得ステップにて取得された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１５】
走行速度関連情報管理システムにおいて実行される走行速度関連情報管理方法であって、上記走行速度関連情報管理システムは、走行速度取得手段と、走行速度関連情報生成手段と、を備え、上記走行速度取得手段が、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得ステップと、上記走行速度関連情報生成手段が、上記走行速度取得ステップにて取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成ステップと、を含むことを特徴とする、走行速度関連情報管理方法。
【請求項１６】
ナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションシステムは、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、経路探索要求取得手段と、案内経路探索手段と、案内経路走行速度関連情報生成手段と、経路案内情報出力手段と、を備え、上記経路探索要求取得手段が、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得する経路探索要求取得ステップと、上記案内経路探索手段が、上記経路探索要求取得ステップにて取得された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路走行速度関連情報生成手段が、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記経路案内情報出力手段が、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１７】
制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理サーバにおいて実行される走行速度関連情報管理方法であって、上記制御部において実行される、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得ステップと、上記走行速度取得ステップにて取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成ステップと、を含むことを特徴とする、走行速度関連情報管理方法。
【請求項１８】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記経路探索要求受信ステップにて受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報受信ステップにて受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１９】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信ステップと、上記経路探索要求受信ステップにて受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を含む表示情報を生成する表示情報生成ステップと、上記表示情報を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置の上記出力部を介して出力させる出力制御ステップと、を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項２０】
制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理装置に実行させるためのプログラムであって、上記制御部において、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得ステップと、上記走行速度取得ステップにて取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成ステップと、を実行させるためのプログラム。
【請求項２１】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部において、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得する経路探索要求取得ステップと、上記経路探索要求取得ステップにて取得された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を実行させるためのプログラム。
【請求項２２】
制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理サーバに実行させるためのプログラムであって、上記制御部において、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得ステップと、上記走行速度取得ステップにて取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成ステップと、を実行させるためのプログラム。
【請求項２３】
端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信ステップと、上記経路探索要求受信ステップにて受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、を実行させるためのプログラム。
【請求項２４】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信ステップと、上記経路探索要求受信ステップにて受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を含む表示情報を生成する表示情報生成ステップと、上記表示情報を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置の上記出力部を介して出力させる出力制御ステップと、を実行させるためのプログラム。
【請求項１】
制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理装置であって、上記制御部は、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得手段と、上記走行速度取得手段により取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成手段と、を備えたことを特徴とする、走行速度関連情報管理装置。
【請求項２】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部は、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得する経路探索要求取得手段と、上記経路探索要求取得手段により取得された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成手段により生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項３】
請求項２に記載のナビゲーション装置において、上記記憶部は、時間帯毎の道路の混雑度合に関する混雑度合情報を記憶する混雑度合情報記憶手段、を更に備え、上記走行速度関連情報記憶手段は、上記地域属性に関する上記地域属性情報と、当該地域属性における上記時間帯を含む道路環境毎の上記走行速度関連情報と、を対応付けて記憶し、上記経路探索条件は、更に、出発時刻または到着時刻を含み、上記案内経路走行速度関連情報生成手段は、更に、上記走行速度関連情報に対応付けられた上記時間帯、上記混雑度合情報記憶手段に記憶された上記混雑度合情報、および、上記出発時刻または上記到着時刻に基づき、上記案内経路走行速度関連情報を生成することを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項４】
請求項３に記載のナビゲーション装置において、上記混雑度合情報記憶手段は、時間種別毎の上記混雑度合情報を記憶することを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項５】
請求項３に記載のナビゲーション装置において、上記混雑度合情報記憶手段は、交通量特性区分毎の上記混雑度合情報を記憶することを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項６】
請求項１に記載の走行速度関連情報管理装置において、上記制御部は、上記所定範囲の人口密度に基づき、上記所定範囲毎に上記地域属性を設定する地域属性設定手段、を更に備えたことを特徴とする、走行速度関連情報管理装置。
【請求項７】
請求項６に記載の走行速度関連情報管理装置において、上記地域属性設定手段は、更に、上記所定範囲の道路の密集度合に基づき、上記地域属性を設定することを特徴とする、走行速度関連情報管理装置。
【請求項８】
所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得手段と、上記走行速度取得手段により取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成手段と、を備えたことを特徴とする、走行速度関連情報管理システム。
【請求項９】
交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得する経路探索要求取得手段と、上記経路探索要求取得手段により取得された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成手段により生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項１０】
制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理サーバであって、上記制御部は、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得手段と、上記走行速度取得手段により取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成手段と、を備えたことを特徴とする、走行速度関連情報管理サーバ。
【請求項１１】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信手段と、上記経路探索要求受信手段により受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成手段により生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段と、上記経路案内情報受信手段により受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項１２】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部は、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信手段と、上記経路探索要求受信手段により受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成手段により生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を含む表示情報を生成する表示情報生成手段と、上記表示情報を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置の上記出力部を介して出力させる出力制御手段と、を備えたことを特徴とする、ナビゲーションサーバ。
【請求項１３】
制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理装置において実行される走行速度関連情報管理方法であって、上記制御部において実行される、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得ステップと、上記走行速度取得ステップにて取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成ステップと、を含むことを特徴とする、走行速度関連情報管理方法。
【請求項１４】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得する経路探索要求取得ステップと、上記経路探索要求取得ステップにて取得された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１５】
走行速度関連情報管理システムにおいて実行される走行速度関連情報管理方法であって、上記走行速度関連情報管理システムは、走行速度取得手段と、走行速度関連情報生成手段と、を備え、上記走行速度取得手段が、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得ステップと、上記走行速度関連情報生成手段が、上記走行速度取得ステップにて取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成ステップと、を含むことを特徴とする、走行速度関連情報管理方法。
【請求項１６】
ナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションシステムは、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、経路探索要求取得手段と、案内経路探索手段と、案内経路走行速度関連情報生成手段と、経路案内情報出力手段と、を備え、上記経路探索要求取得手段が、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得する経路探索要求取得ステップと、上記案内経路探索手段が、上記経路探索要求取得ステップにて取得された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路走行速度関連情報生成手段が、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記経路案内情報出力手段が、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１７】
制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理サーバにおいて実行される走行速度関連情報管理方法であって、上記制御部において実行される、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得ステップと、上記走行速度取得ステップにて取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成ステップと、を含むことを特徴とする、走行速度関連情報管理方法。
【請求項１８】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記経路探索要求受信ステップにて受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報受信ステップにて受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１９】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信ステップと、上記経路探索要求受信ステップにて受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を含む表示情報を生成する表示情報生成ステップと、上記表示情報を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置の上記出力部を介して出力させる出力制御ステップと、を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項２０】
制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理装置に実行させるためのプログラムであって、上記制御部において、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得ステップと、上記走行速度取得ステップにて取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成ステップと、を実行させるためのプログラム。
【請求項２１】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部において、出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を取得する経路探索要求取得ステップと、上記経路探索要求取得ステップにて取得された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を実行させるためのプログラム。
【請求項２２】
制御部を少なくとも備えた走行速度関連情報管理サーバに実行させるためのプログラムであって、上記制御部において、所定範囲毎の実測走行速度を取得する走行速度取得ステップと、上記走行速度取得ステップにて取得された上記所定範囲毎の実測走行速度、および、当該所定範囲に設定された地域属性に基づき、上記地域属性毎の走行速度関連情報を生成する走行速度関連情報生成ステップと、を実行させるためのプログラム。
【請求項２３】
端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信ステップと、上記経路探索要求受信ステップにて受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、を実行させるためのプログラム。
【請求項２４】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網を規定する、地域属性が対応付けられたネットワークに関するネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記地域属性に関する地域属性情報と、当該地域属性における走行速度関連情報と、を対応付けて記憶する走行速度関連情報記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される出発地と目的地とを含む経路探索条件を含む経路探索要求を受信する経路探索要求受信ステップと、上記経路探索要求受信ステップにて受信された上記経路探索要求に含まれる上記経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記走行速度関連情報記憶手段に記憶された上記走行速度関連情報、および、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報に基づき、上記案内経路における上記走行速度関連情報である案内経路走行速度関連情報を生成する案内経路走行速度関連情報生成ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報、および、上記案内経路走行速度関連情報生成ステップにて生成された上記案内経路走行速度関連情報を含む経路案内情報を含む表示情報を生成する表示情報生成ステップと、上記表示情報を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該出力制御情報を当該端末装置の上記出力部を介して出力させる出力制御ステップと、を実行させるためのプログラム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【公開番号】特開２０１３−１９８４６（Ｐ２０１３−１９８４６Ａ）
【公開日】平成２５年１月３１日（２０１３．１．３１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−１５５０４８（Ｐ２０１１−１５５０４８）
【出願日】平成２３年７月１３日（２０１１．７．１３）
【出願人】（５００１６８８１１）株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２５年１月３１日（２０１３．１．３１）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年７月１３日（２０１１．７．１３）
【出願人】（５００１６８８１１）株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Ｆターム（参考）】
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