説明

起動番号の発生および関係付け

【課題】カードの窃盗を思いとどまらせるためにそのパッケージ内に隠ぺいされたデータカードを提供する。
【解決手段】特別な番号を含むデータカードを製造または購入し、特別な番号は特定のデータカードアカウントに関係付けられており、特別な番号が見えるようにパッケージ中にデータカードをパッケージし、起動情報を発生させ、データカード上の特別な番号を読み取り、パッケージ上に起動情報を記録する。さらに、パッケージ上に記録された特定の起動情報に特別な番号を関係付ける。データカードアカウントを管理する仲介器に起動情報と特別な番号との間の関係を伝えることをさらに含んでいてもよい。また、特定のデータカードアカウントに関係付けられた特別な番号を発生させることと、特定の特別な番号に関係付けられた起動情報を発生させることとをさらに含んでいてもよい。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は2005年9月22日に出願され、参照によりその全体が組み込まれている、米国特許出願第11/232,573号の一部継続であり、これに対して優先権を主張する。
【発明の背景】
【0002】
ギフトカードおよび電話コーリングカードのようなデータカードにより、顧客は商品またはサービスに対して前払できるようになる。カードを使用して商品およびサービスが購入されるとき、データカードに関係付けられたアカウントはデビット(借り方記入)付けされる。
【0003】
データカードは浮き彫りの、または、突起している番号を一般的に含み、これは、個人アカウント番号(PAN)であり、カードに関係付けられたアカウントを識別する。データカードは、商業取引に対して必要とされるすべてのデータ、すなわち、PAN、期限満了日付、時としてユーザの名前を含む、磁気ストライプをさらに一般的に含む。これらの磁気ストライプはほとんどの店舗において有用となるために、商業的標準にしたがわなければならない。
【0004】
多くの場合、データカードは大型店舗陳列からの直接の購入に対して利用可能である。安全性のために、購入者が小売業者に支払ってカードを起動し、または、ある値をカードに関係付けるまで、データカードは活動停止されていてもよく、あるいは、それらに関係付けられた値を何も持たないかもしれない。窃盗を思いとどまらせるためのこれらの安全性機能にもかかわらず、数多くの犯罪者は、多くはそのパッケージからカードを取り出すことによって、データカードを依然として盗む。
【0005】
さらに、犯罪者はパッケージを通して押し出ている浮き彫り番号をコピーすることにより情報を盗もうとするかもしれない。これらの浮き彫り(あるいはエッチングによる)番号をコピーすることは、データカードシステムの安全性措置の突破に対する事実上最初のステップである。顧客が購入して、カードを起動させるまで犯罪者は待機し、窃盗または詐欺を通して顧客から(個人識別番号のような)付加的な安全性情報を取得しようとする。
【0006】
したがって、カードの窃盗を思いとどまらせるためにそのパッケージ内に隠ぺいされた、データカードを提供することが望ましい。
【0007】
一般的に、製造の間に、個別の一意的なデータカードが個別の一意的なパッケージに物理的に一致される。例えば、クリュー氏らによる、米国特許第6,439,613号はこの一致を解説し、パッケージしている間に「別々に製造されたカードの誤った一致が無いこと」を確認する措置が発生することを開示している。例えば、米国特許第6,439,613号の4段、2行目を参照せよ。これらの特許の開示はここで参照により組み込まれている。
【発明の概要】
【0008】
本発明の観点はデータカード組立品を製造する方法を含む。これらの方法は特別な番号を含むデータカードを製造または購入し、特別な番号は特定のデータカードアカウントに関係付けられていることと、特別な番号が見えるようにパッケージ中にデータカードをパッケージすることと、起動情報を発生させることと、データカード上の特別な番号を読み取ることと、パッケージ上に起動情報を記録することと、パッケージ上に記録された特定の起動情報に特別な番号を関係付けることとを一般的に含む。本発明のいくつかの実施形態は、データカードアカウントを管理する仲介器に起動情報と特別な番号との間の関係を伝えることをさらに含んでいてもよい。本発明のいくつかの実施形態は、特定のデータカードアカウントに関係付けられた特別な番号を発生させることと、特定の特別な番号に関係付けられた起動情報を発生させることとをさらに含んでいてもよい。
【0009】
上の一般的な説明と以下の詳細な説明の両方は、単に例示的で説明的なものにすぎないことを理解すべきであり、添付の特許請求の範囲に記載の本発明を制限するものではないことを理解すべきである。添付の図面は明細書の一部をなし、本発明の特定の実施形態を図解し、詳細な説明とともに本発明の原則を説明するために働く。
【0010】
本発明の理解を支援するために、同じ参照文字は同じ要素を表している添付の図面に対する参照がここで行われる。図面は単に例示的なものにすぎず、本発明を制限するものとして解釈すべきでない。
【実施形態の詳細な説明】
【0011】
本発明にしたがったさまざまなカードパッケージはさまざまな利点を提供する。例えば、カードはパッケージ中に含まれてもよく、外側から見えなくてもよい。カードパッケージ自体が、カード番号に関係付けられた識別子のしるしを有していてもよい。カードパッケージのしるしはカード上のカード番号を一度も人目にさらすことなく、カードを起動させるのに使用されてもよい。したがって、犯罪者は、カード上に印刷され、エンボス加工されたカード番号を取得することができないかもしれない。いくつかの実施形態では、開口はカードの識別子のしるしのようなカードの一部を人目にさらしていてもよい。
【0012】
いくつかの実施形態にしたがうと、カードおよびカードパッケージを製造する方法は、標準カードパッケージ中に一意的なデータカードを挿入することと、一意的なデータカードにパッケージが一意的に一致するように、パッケージを修正することとを含む。この製造方法の利点は、カードを間違ったパッケージへと誤って一致させる危険性がないことである。
【0013】
いくつかの実施形態にしたがうと、データカードはカードの窃盗を思いとどまらせるため、そのパッケージ内に隠ぺいされている。いくつかの実施形態では、安全性保護物がパッケージ内に封入され、データカードの浮き彫りの番号がパッケージに押し出て、エッチングによるコピーを受け易くなることを防いでいる。
【0014】
いくつかの実施形態にしたがうと、複数のデータカードが単一のパッケージ内に置かれている。例えば、それぞれ20ドルの価値のある4つのカードが、単一の80ドルのパッケージで同時に販売されてもよく、同時に起動されてもよい。同様に、単一の50ドルのカードと3つの10ドルのカードを、単一の80ドルのパッケージで同時に販売することができ、同時に起動してもよい。
【0015】
添付の特許請求の範囲に規定する本発明は、以下の図面を参照してよりよく理解することができる。図面は必ずしもスケーリングしておらず、代わりに本発明の原理を明確に図解することを重視している。図面を通して、同じ参照番号はいくつかの図を通して、対応している部分を示す。
【0016】
図1は本発明の例示的な実施形態の折りたたみ可能基礎組立品10を表す。基礎組立品10は、例えば、厚紙またはプラスチックのような、比較的薄型かつ比較的硬質な、適切なパッケージ素材でできている。基礎組立品10は、3つの主要な部分、すなわち、左部分20と、中央部分30と、右部分40とを含んでいてもよい。
【0017】
左部分20は、開口25、切れ込み50、ミシン目52および/または吊り下げ穴53を含んでいてもよい。折りたたみ線54は、右部分30から左部分20を分けてもよい。折りたたみ線54は、ミシン目により、スコーリングにより、または、(例えば、薄削り、スクラッチ、または、切り込みのような)他の手段により、作られた柔弱な線を含んでいてもよい。開口25はセロファンのような透明フィルムによってカバーされていてもよい。
【0018】
中央部分30は、吊り下げ穴53および/または折りたたみ線54を含んでいてもよい。最初の折りたたみ線54は、中央部分30から左部分20を分けてもよい。いくつかの実施形態では、第2の折りたたみ線54は、右部分40から中央部分30を分けてもよい。
【0019】
右部分40は、中央部分30よりも比較的小さくてもよい(または、より大きい、または、等しいサイズであってもよい)。右部分40は、例えば、折りたたみ線54によって中央部分30から分けられてもよい。
【0020】
いくつかの実施形態では、基礎組立品10はカードを封入するために折りたたまれていてもよい。カードは中央部分30の表面に対して平面的に置かれていてもよい。例えば、カードはパッケージのおよそ中央に置かれてもよく、カードの長手は、柔弱な線54に対して平行または垂直であってもよい。図1の上から下への視点に見られるように、右部分40は柔弱な線54に沿って上側方向へ、中央部分30の正面へと(および、例えば、カードの上面へと)折りたたまれてもよい。中央部分30の正面に渡って横たわるように左部分も柔弱な線54に沿って上側方向へ、(および、例えば、折りたたまれた左部分に渡って横たわるように)折りたたまれてもよい。接着物および/またはタブあるいは他の折り目を使用して、折りたたまれた組立品10にその折りたたまれた配置を保持させて、それによってカードを封入してもよい。次にカードはマーチャント店舗で陳列され、販売されてもよい。起動後および顧客への受け渡し後に、顧客はカードを出すためにミシン線52を破ることによってカードパッケージを開いてもよい。
【0021】
図2は本発明の例示的な実施形態での基礎組立品10に配置されたデータカード60を表示する。データカード60が中央部分30に配置されていることを示している。データカード60は、(例えば、カード60と中央部分30との間の接着物のような)糊またはテープのような接着物あるいは他の結合メカニズムによって、組立品10上のその位置に固定されてもよい。データカード60は(例えば、電気通信サービスに関連して使用されるような)プリペイドカードのような当業者に知られている任意の取引カードを含んでいてもよい。データカードはバーコード、磁気ストライプ、または、よく知られた取引カードの他の任意の特徴を有していてもよい。
【0022】
データカード60は、厚紙またはプラスチックのような、比較的薄型かつ比較的硬質な素材からなっていてもよい。データカード60は特別な番号65を有していてもよい。特別な番号は任意の番号、コード、またはシンボルであってもよい。特別な番号65はデータカードの個人アカウント番号(PAN)に関係付けられていてもよい。いくつかの実施形態では、特別な番号65はPANと同時に発生されてもよいが、PANと同じ番号ではないかもしれない。特別な番号65は9桁の番号であってもよく(または、英数字シンボルの何らかの他の番号を有していてもよく)、あるいは、何らかの光学的に認識可能なイメージであってもよい。例えば、特別な番号はOCR(光学文字認識)デバイスのような光学的リーダデバイスによって読み取られるように適合されていてもよい。特別な番号65はデータカードの下部左に位置していてもよい。組立が完了した後、開口25を通して特別な番号65全体が見えるように、特別な番号65は、開口25よりもより小さいサイズであってもよい。
【0023】
図3は本発明の例示的な実施形態の基礎組立品10を示し、右部分41の裏面が、収容された位置にあるデータカード60の上に折りたたまれている。特別な番号65はカバーされていない。(他の実施形態では、特別な番号65はカバーされていてもよく、または、存在しなくてもよい。)
図4はデータカードをカバーする位置に折りたたまれた、基礎組立品10の左部分21の裏面を示す。開口25を通して特別な番号65を見ることができる。基礎組立品10は、境界線に沿った接着物によって、境界線に沿ったステイプルによって、境界線に沿った熱処理によって、収縮包装されたセロファンによって、または、当業者に知られている数々の方法の何らかのものによって、この折りたたまれた位置に固定されてもよい。
【0024】
図5は本発明の例示的な実施形態の、基礎組立品上のバーコード70と磁気ストライプ72とを示す。バーコード70はバーコードであってもよく、または、情報を含んでいる何らかの光学的に読み取り可能なイメージであってもよい。磁気ストライプ72が位置している場所における組立パッケージの全体の厚みは、ほとんどの商業的磁気ストライプリーダを通して読み取り可能であるように、24ミリから30ミリの間であってもよい。
【0025】
バーコード70および/または磁気ストライプ72は、カードパッケージおよび/または(例えば、カードパッケージ内部のカードのような)カードを識別する情報、ならびに/あるいは、カードパッケージおよび/またはカードに関係付けられた情報を含んでいてもよい。例えば、スミス氏らによる米国特許第5,777,305号に説明されているように、そのような情報はポイントオブセールにおいてカードを起動するために使用されてもよい。そのような情報は、カード番号、特別な番号および/またはPANのような、関係するカードについてのその他の情報を記憶するデータベース記録中に記憶されてもよい。
【0026】
図6は本発明の例示的実施形態での基礎組立品10上に配置された安全性保護物80を示す。安全性保護物80は、接着物または他の方法により、中央部分30にしっかりと固定されていてもよい。データカード60は、データカードの(例えば、個人アカウント番号のような)突起している番号が安全性保護物80に接するような方法で、安全性保護物80の上面に配置されていてもよい。安全性保護物80が数字を「カバーする」ように(例えば、エンボス加工されたカード番号のような)突起している数字に接して配置されているとき、このことは(例えば、エンボス加工された番号によって引き起こされるカードパッケージの表面の何らかの変形を見ることによって、または、カード上に記憶された何らかの磁気情報を検出することによって)、認可されていないユーザがカードパッケージを開けることなく、数字を決定しようとすることを防止する。したがって、安全性保護物は硬質な表面と暗い色の形状を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、認可されていないユーザが(例えばカードの磁気ストライプ中のような)カード上に記憶された電磁気の情報を決定することを防ぐ安全性保護物は、電気−磁気特性を有していてもよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、安全性保護物80は少なくとも、突起している数字の領域と同じ大きさであってもよく、いくつかの実施形態では、安全性保護物80はデータカード60全体よりも大きくてもよい。安全性保護物80は素材の単一の折りたたまれていないシート、素材の折りたたまれたシート、または、素材の複数のシートからなっていてもよい。安全性保護物80はデータカードに関する印刷された取引条件を含んでいてもよい。
【0028】
(示していない)代わりの実施形態では、安全性保護物80は開口25をカバーしないような方法で、左部分20に配置され、固定されていてもよい。組立後に、突起している数字が安全性保護物に接しているように、データカード60が配置されていてもよい。
【0029】
(示していない)代わりの実施形態では、開口25は左部分20中の代わりに、中央部分30中にあってもよい。組立後に、特別な番号65と開口25との位置が合うように、データカード60が配置されていてもよい。安全性保護物80はデータカードの突起している数に接するが、例えば、開口25をブロックすることなく配置されていてもよい。
【0030】
図7Aは本発明の例示的な実施形態での製造ステップを示す。ブロック102では、個人アカウント番号(PAN)のしるしを含む、データカードが購入または製造される。ブロック104では、PANに関係付けられた、しかし、PANに等しくない特別な番号を作成する。ブロック106では、データカード上に特別な番号を印刷する。ブロック108では、開口を通して特別な番号が見えるように適合されている開口を有するパッケージの内部にデータカードを包むまたは折りたたむ。ブロック110では、特別な番号に関係付けられた起動情報を発生させる。ブロック112では、パッケージ上に起動情報を印刷する。
【0031】
図7Bは本発明のいくつかの実施形態にしたがって、記憶値カードを生産する際にしたがってもよい方法70を表示する。方法70は、カード生産がほぼ完成するまで、起動しるしと特定のカードアカウントとの間の関係が作成されない方法を提供する。そのような方法で、より大きな効率が達成され、生産ラインの問題または困難性は、記憶値カードアカウントを管理する仲介器に対して、最小の影響を持つ。
【0032】
ステップ710において、記憶値カードが製造され、印刷され、生産され、購入され、または、そうでなければ取得されてもよい。記憶値カードは、以前に記憶値カードの上に確立された特別な番号65とともに製造され、印刷され、生産され、購入され、または、そうでなければ取得されてもよい。代わりに、オプション的ステップ720において、特別な番号65は記憶値カード上に印刷され、エンボス加工され、ラベル化され、または、そうでなければ記録されてもよい。
【0033】
ステップ720において、特別な番号65はデータベース中に記録される。各特別な番号が特定の記憶値カード記録に関係付けられる。データベース記録および特定の記憶値カード記録との関係付けは、特別な番号が記憶値カード上に印刷され、エンボス加工され、ラベル化され、または、そうでなければ記録される以前に、その間に、または後で、達成されてもよいことが企図されることを理解すべきである。方法中のこの時点で、各特別な番号と、各記憶値カード記録およびアカウントとの間の関係が知られている。
【0034】
ステップ730において、複数の起動しるしが発生される。これらの起動しるしはシーケンシャルな一連のものであってもよく、ランダムに選択されてもよく、または、いくつかのアルゴリズムにしたがって選択されてもよい。方法中のこの時点において、任意の記憶値カード記録および特別な番号と、任意の起動しるしとの間には何の関係も無くてもよい。起動しるしは一連の数、文字、シンボルまたはこれらの任意の組合せであってもよい。そのような起動しるしは、無線周波数識別(RFID)タグ、および/または、他の任意のそのようなワイヤレス通信能力を含んでいてもよい。
【0035】
ステップ740において、製造され、印刷され、生産され、購入され、または、そうでなければ取得された記憶値カードが、初期化されてもよい。このパッケージすることは製造業者、印刷者、プロデューサ、または購入者とは別のエンティティによって行われてもよい。代わりに、同一の当事者が記憶値カードをパッケージしてもよい。ステップ750において、特別な番号65が読み取り可能なままであるように、記憶値カードがパッケージ中に挿入されてもよい(すなわち、特別な番号65を見ることは、パッケージすることによって妨げられない)。特別な番号65はパッケージから突起していてもよく、パッケージ中の開口を通して読み取り可能であってもよく、または、カードは何の内部にもパッケージされていなくてもよい(例えば、記憶値カードの片面全体が見られる方法で、記憶値カードが「支持体」に貼付されて(例えば、接着されて)いてもよい)。カードの特別な番号65を見ることができるように、記憶値カードが支持体と一体的に形成されてもよいことも企図されている。記憶値カードがパッケージと一体的に形成される場合、ステップ750は省略されてもよく、方法は直接ステップ760に続いていてもよい。
【0036】
ステップ760において、起動しるしは、ステップ730において発生された複数の起動しるしから選択されてもよい。この起動しるしは記憶値カード上に印刷され、エンボス加工され、記録され、または、そうでなければラベル化されてもよい。
【0037】
起動しるしの選択および印刷の前に、その間に、または、後で、特別な番号65がステップ770において記録されてもよい。特別な番号65は光学文字認識能力により、(例えば、磁気ストライプ、バーコード、RFID等のような)機械読み取り可能データによって記録されてもよい。
【0038】
ステップ780において、選択されて、記憶値カード上にラベル付けされた起動しるしと、記憶値カードの特別な番号との間の関係が記録されてもよい。この関係付けはローカルまたはリモートデータベース中で記録されてもよい。
【0039】
ステップ790において、特別な番号と起動しるしとの間の関係が、記憶値カードアカウントを管理していてもよい仲介器に伝えられ、または、そうでなければ提供されてもよい。関係はネットワーク上で伝えられてもよく、または、データ記憶デバイスに関係を記憶させて、記憶値カードアカウントを管理している仲介器にデータ記憶デバイスを物理的に受け渡すことによって伝えられてもよい。
【0040】
上に説明した方法の複数の変形が可能であり、および、企図されている。例えば、起動しるしを有する記憶値カードパッケージを印刷し、エンボス加工し、または、そうでなければラベル付けするエンティティが、起動しるし自体を発生させてもよいように、例えば、ステップ730(起動しるしの発生)およびステップ760(起動しるしの選択)は結合されてもよい。代わりに、特別な番号65と起動しるしとは、印刷、エンボス加工、または、そうでなければラベル付けのステップの前に予め関係付けられていてもよい。ここでは、ステップ770において、特別な番号が捕捉され、関係付けられた起動しるしが検索され、次に適切なパッケージ上に印刷されてもよい。
【0041】
本発明の他の製造の実施形態は、ブロック中で述べた動作のいくつか、すべてを含んでいてもよく、または、どれも含んでいなくてもよく、動作は他の順序で発生してもよいことに留意すべきである。例えば、パッケージを包む、または、折りたたむ前に、安全性保護物がPANに接して挿入または付着されていてもよい。特に、カードがパッケージ中の位置に貼りこまれる前に、折りたたまれた安全性用紙のような安全性保護物がカードの正面に置かれてもよい。
【0042】
図8は本発明の例示的な実施形態での、2つの開口を有する基礎組立品に配置された2つのデータカードを示す。図1で前に示した基礎組立品10が、複数のデータカードを封入するために、かなり修正されていることに留意すべきである。特に、左部分20はここでは2つの開口、すなわち、第1の開口25aと第2の開口25bとを有している。第1の開口25aは、折りたたみ後に第1のデータカード60aの特別な番号65aと位置が合うように配置されている。第2の開口25bは、折りたたみ後に第2のデータカード60bの特別な番号65bと位置が合うように配置されている。基礎組立品10の切り込み、ミシン目、および、右部分40は、(図1に示した基礎組立品10と比較して)2つのデータカードを収容するために、わずかに修正されていることに留意すべきである。2つの開口エリアがあるが、このことは必須ではなく、1つの開口でもなし得る。カードをパッケージ内に挿入する前に、光学的にカードを読み取ることができる。示したパッケージはパッケージのタイプの単に例示的なものにすぎず、ボックス、スリーブまたは他のタイプのコンテナの形状であってもよい。鍵となるのは、小売POSシステムにおける1回のスキャンが、パッケージ内に含まれるすべてのカードを起動することである。
【0043】
(示していない)代わりの実施形態では、図8に示した基礎組立品は横方向に引き伸ばされてもよく、図8に示した縦型式で隣接して置かれるのではなく、横型式でお互いに隣接して置かれる2つのデータカード60aおよび60bを収容してもよい。
【0044】
(示していない)代わりの実施形態では、基礎組立品の中央部分に開口を配置することにより、さらなるカードが収容されてもよい。例えば、図8では、(示していない)第3のカードの特別な番号が下方に向けられ、中央部分30の(示していない)第3の開口を通して見ることができるように、第3のカードがカード60aの下に接して、直接置かれていてもよい。同様に、第4のカードの特別な番号を、中央部分30の(示していない)第4の開口を通して見ることができるように、(示していない)第4のカードがカード60bの下に接して、直接置かれていてもよい。
【0045】
したがって、(左部分に2つの開口、中央部分に2つの開口の)4つの開口を有するが、図1に示した基礎組立品と同じ最大寸法を備える合計4つのカードを基礎組立品の内部に容易に収容することができる。カードの特別な番号のすべては、それらのそれぞれの開口を通して見ることができてもよい。代わりに、単一の開口から読み取り可能な単一の特別な番号が、すべての4つのカードに関係付けられていてもよい。
【0046】
パッケージするプロセスの間に、複数の特別な番号が読み取られてもよく、1つ以上のバーコードまたは磁気ストライプ、あるいは、読み取り可能データセットを発生させ、パッケージ上に印刷させるのに複数の特別な番号が使用されてもよい。売買の間に、前記1つ以上のバーコードまたは磁気ストライプ、あるいは、読み取り可能データセットが読み取られてもよく、パッケージ内に含まれる複数のカードを起動するのに使用されてもよい。
【0047】
図9は本発明の例示的な実施形態における、横型にオーバーラップしている位置にある2つのデータカードを示す。すべての特別な番号が見えたままであるように、2つ以上のデータカードは横型にオーバーラップしている位置に置かれていてもよい。
【0048】
図10は本発明の例示的な実施形態における、縦型にオーバーラップしている位置にある2つのデータカードを示す。すべての特別な番号が見えたままであるように、2つ以上のデータカードは縦型にオーバーラップしている位置に置かれていてもよい。
【0049】
(示していない)代わりの実施形態では、唯一の特別な番号が1つの開口を通して見ることができるように、複数のデータカードが、トランプひと組(a deck of cards)のように積み上げられていてもよい。この実施形態では、前記唯一の見ることができる特別な番号が、見ることができない特別な番号に関係付けられる。見ることができる特別な番号は、パッケージ上に1つ以上のバーコードまたは磁気ストライプ、あるいは、読み取り可能データセットを発生させるのに使用される。売買の間に、前記1つ以上のバーコードまたは磁気ストライプ、あるいは、読み取り可能データセットが読み取られてもよく、パッケージ内に含まれる複数のカードを起動するのに使用されてもよい。
【0050】
(示していない)代わりの実施形態では、複数のデータカードが、細長く方向付けられて、そして、少なくとも1つの特別な番号が見えるように、アコーディオンまたは市街地図のような交互式に折りたたまれていてもよい。この実施形態では、前記少なくとも1つの見ることができる特別な番号は、見ることができない特別な番号に関係付けられる。少なくとも1つの見ることができる特別な番号は、パッケージ上に1つ以上のバーコードまたは磁気ストライプ、あるいは、読み取り可能データセットを発生させるのに使用されてもよい。売買の間、前記1つ以上のバーコードまたは磁気ストライプ、あるいは、読み取り可能データセットが読み取られてもよく、パッケージ内に含まれる複数のカードを起動させるのに使用されてもよい。
【0051】
図11を参照して、1つより多い起動しるしが記憶値カードパッケージ1100に印刷され、エンボス加工され、または、そうでなければラベル付けされてもよいことがわかる。第1の起動しるし1110は、一連の数、字、文字、シンボル、または、これらの任意の組合せであってもよい。代わりに、図11に示したように、起動しるし1110は(例えば、バーコードまたは磁気ストライプ、または、RFIDタグのような)機械読み取り可能なもの1115であってもよい。第2の起動しるし1120は、記憶値カードパッケージ1100にオプション的に含まれていてもよい。第2の起動しるし1120は、第1の起動しるし1110に何らかの問題が起こったときのために、記憶値カードパッケージ1100上にオプション的に含まれてもよい。
【0052】
例えば、第1の起動しるし1110が磁気ストライプまたはバーコードから構成される場合、それは、損傷され、読み取り不可能になるかもしれない。この状況では、第2の起動しるし1120が特定の記憶値カードを起動するのに利用されてもよい。
【0053】
第2の起動しるし1120は、第1の起動しるし1110を全体的に、もしくは、部分的に繰り返してもよく、または、第1の起動しるしに基づいて決定可能であってもよく、あるいは、第2の起動しるしは第1の起動しるし1110に全く関連していなくてもよい。簡単にするために、第2の起動しるし1120は第1の起動しるし1110の一部を含んでいてもよいことが企図される。例えば、図11では、「135798642975318642」と読み取られる第1の起動しるしは、「18642」と読み取られる第2の起動しるしを有していてもよい。
【0054】
記憶値カード上に印刷された特別な番号1130も、上に説明したように、開口を通して読み取ることができる。
【0055】
本発明はここで説明した特定の例示的な実施形態により範囲を制限されるものではない。実際、ここで説明したこれらのものに加えて、本発明のさまざまな修正が、これまでの説明および添付の図面から、当業者に明らかになるだろう。したがって、そのような修正は添付の特許請求の範囲内に収まることが企図されている。したがって、添付の特許請求の範囲はここで開示する本発明の全体の範囲と精神を考慮して解釈すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】図1は、本発明の例示的な実施形態の折りたたみ可能基礎組立品を示す。
【図2】図2は、本発明の例示的な実施形態の基礎組立品上に適切に配置されたデータカードを示す。
【図3】図3は、本発明の例示的な実施形態の収容された位置にあるデータカード上に折りたたまれた基礎組立品の右部分を示す。
【図4】図4は、本発明の例示的な実施形態のカバーされている位置にあるデータカード上に折りたたまれた基礎組立品の左部分を示す。
【図5】図5は、本発明の例示的な実施形態の基礎組立品上のバーコードと磁気ストライプとを示す。
【図6】図6は、本発明の例示的な実施形態の基礎組立品に適切に配置された安全性保護物を示す。
【図7A】図7Aは、本発明の例示的な実施形態の記憶値カードの製造方法を示す。
【図7B】図7Bは、本発明の例示的な実施形態の記憶値カードの製造方法を示す。
【図8】図8は、本発明の例示的な実施形態の2つの開口を有する基礎組立品中に配置された2つのデータカードを示す。
【図9】図9は、本発明の例示的な実施形態の横型にオーバーラップしている位置にある2つのデータカードを示す。
【図10】図10は、本発明の例示的な実施形態の縦型にオーバーラップしている位置にある2つのデータカードを示す。
【図11】図11は、本発明の例示的な実施形態の、その中にデータカードを有するデータカードパッケージを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データカード組立品を製造する方法において、
特別な番号を含むデータカードを製造または購入し、前記特別な番号は特定のデータカードアカウントに関係付けられていることと、
前記特別な番号が見えるように、パッケージ中に前記データカードをパッケージすることと、
起動情報を発生させることと、
前記データカード上の前記特別な番号を読み取ることと、
前記パッケージ上に前記起動情報を記録することと、
前記パッケージ上に記録された前記特定の起動情報に前記特別な番号を関係付けることと
を含む方法。
【請求項2】
前記特別な番号は一連の数、文字、シンボル、または、何らかの一意的な識別コードを含んでいてもよい、請求項1記載のデータカード組立品を製造する方法。
【請求項3】
前記特別な番号は光学的に、磁気的に、または、電気的に読み取り可能な形態である、請求項1記載のデータカード組立品を製造する方法。
【請求項4】
前記パッケージ中の開口を通して前記特別な番号が見えるように、前記データカードがパッケージされている、請求項1記載のデータカード組立品を製造する方法。
【請求項5】
前記データカードの1つの表面が見えるように、前記データカードが支持体に付着されて前記データカードはパッケージされている、請求項1記載のデータカード組立品を製造する方法。
【請求項6】
前記データカードが支持体と一体的に形成されて前記データカードがパッケージされている、請求項1記載のデータカード組立品を製造する方法。
【請求項7】
前記パッケージ上に記録された起動情報は、磁気ストライプ、バーコード、スマートチップ、または、無線周波数識別タグを含む、請求項1記載のデータカード組立品を製造する方法。
【請求項8】
前記データカード上の前記特別な番号を読み取るステップは、磁気の、光学の、電気の、または、ワイヤレスの読み取りを含む、請求項7記載のデータカード組立品を製造する方法。
【請求項9】
前記データカードアカウントを管理する仲介器に、前記起動情報と前記特別な番号との間の関係を伝えるステップ
をさらに含む、請求項1記載のデータカード組立品を製造する方法。
【請求項10】
前記起動情報と前記特別な番号との間の関係を伝えるステップは、ネットワークを通して達成される、請求項9記載のデータカード組立品を製造する方法。
【請求項11】
前記起動情報と前記特別な番号との間の関係を伝えるステップは、データ記憶デバイスの物理的移動により達成される、請求項9記載のデータカード組立品を製造する方法。
【請求項12】
特定のデータカードアカウントに関係付けられた特別な番号を発生させるステップと、
前記データカード上に前記特別な番号を記録するステップと
をさらに含む、請求項1記載のデータカード組立品を製造する方法。
【請求項13】
前記起動情報はシーケンシャルに発生される、請求項1記載のデータカード組立品を製造する方法。
【請求項14】
前記起動情報は特定の特別な番号に予め関係付けられている、請求項1記載のデータカード組立品を製造する方法。
【請求項15】
データカード組立品を製造する方法において、
特定のデータカードアカウントに関係付けられたデータカードを製造または購入することと、
特定のデータカードアカウントに関係付けられた特別な番号を発生させることと、
前記データカード上に前記特別な番号を記録することと、
前記特別な番号が見えるように、パッケージ中に前記データカードをパッケージすることと、
起動情報を発生させることと、
前記データカード上の前記特別な番号を読み取ることと、
前記パッケージ上に前記起動情報を記録することと、
前記パッケージ上に記録された前記特定の起動情報に前記特別な番号を関係付けることと、
前記データカードアカウントを管理する仲介器に前記起動情報と前記特別な番号との間の関係を伝えることと
を含む方法。
【請求項16】
データカード組立品を製造する方法において、
特定のデータカードアカウントに関係付けられたデータカードを製造または購入することと、
特定のデータカードアカウントに関係付けられた特別な番号を発生させることと、
特定の特別な番号に関係付けられた起動情報を発生させることと、
前記データカード上に前記特別な番号を記録することと、
前記特別な番号が見えるように、パッケージ中に前記データカードをパッケージすることと、
前記データカード上の前記特別な番号を読み取ることと、
前記特別な番号に関係付けられた前記起動情報を前記パッケージ上に記録することと
を含む方法。
【請求項17】
前記データカードを製造または購入するステップと、前記パッケージ上に前記起動情報を記録するステップとは、異なるエンティティによって実行される、請求項16記載のデータカード組立品を製造する方法。
【請求項18】
前記データカードを製造または購入するステップと、前記起動情報を発生させるステップとは、同一のエンティティによって実行される、請求項16記載のデータカード組立品を製造する方法。
【請求項19】
前記データカードを製造または購入するステップと、前記パッケージ上に前記起動情報を記録するステップとは、同一のエンティティによって実行される、請求項16記載のデータカード組立品を製造する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−9975(P2008−9975A)
【公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−146177(P2007−146177)
【出願日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【出願人】(505161378)イー2インタラクティブ,インコーポレーテッド・ディー/ビー/エー・イー2インタラクティブ,インコーポレーテッド (20)
【Fターム(参考)】