超音波振動子


【課題】超音波振動子において、安定した構造で効果的に温度変化による圧電素子の与圧力の変化を低減することを目的とする。
【解決手段】軸方向に延びる空洞62が設けられる振動子本体60と、空洞62内に軸方向に積層された圧電素子64と、振動子本体60の一端に設けられたねじ孔67と、振動子本体60と実質同一の熱膨張係数を備え、圧電素子64を圧縮する押圧ブロック68と、を含む圧電素子内蔵型の超音波振動子100であって、空洞62内の圧電素子64と押圧ブロック68との間に設けられて圧電素子64と共に積層圧縮され、振動子本体60と圧電素子64との軸方向の熱膨張の差を吸収することのできる熱膨張係数と厚さとを有し、振動子本体60と異なる材料で、その内部を伝搬する音速が振動子本体60の内部を伝搬する音速と略同一である背面体66を備える。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波振動子の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置の製造では、半導体チップのパッドとリードフレームのリードを金属細線のワイヤで接続するワイヤボンディング装置が用いられている。このようなワイヤボンディング装置では、ボンディングツールによってワイヤをパッド或いはリードに圧着させる際にボンディングツールを超音波振動によって加振する方法が多く用いられている。そして、ワイヤボンディング装置にはボンディングツールを振動させるための超音波振動子が設けられている。また、超音波振動子はボンディング装置に限らず、超音波を利用した各種の機器にも用いられている。
【0003】
このような超音波振動子としては、両ねじボルトの心棒に同軸に圧電素子を積層し、両側からナットで締め上げて圧電素子を圧縮するランジュバン型超音波振動子が用いられることが多い。しかし、圧電素子の熱膨張係数は、心棒に用いられる金属製の両ねじボルトの熱膨張係数よりも小さい場合が多く、初期の組立において圧電素子に所定の与圧力がかかるようにボルト、ナットを組み立てていても、温度が上昇すると熱膨張差によってその与圧力が低下し、温度が低下するとその与圧力が上昇するというように、周囲温度によって圧電素子への与圧力が変動し、インピーダンスの上昇によって振動が低減してしまうという問題があった。
【0004】
そこで、特許文献1では、両ねじボルトにねじ込むナットの圧電素子との当たり面と、ねじ部との間の内面にねじ部よりも径の大きな段部を設け、ナットの材料を両ねじボルトと異なる熱膨張係数を持つ材料によって構成し、ナットの段部の長さを両ねじボルトの熱膨張係数と圧電素子の熱膨張係数とナットの熱膨張係数を考慮して適当に選択することによって、ボルトと積層された圧電素子との温度変化に対する熱膨張差を吸収させ、温度変化による圧電素子の与圧力の変化を低減する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭64―32800号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に記載された方法は、ナットとボルトとは異なる熱膨張係数を備えていることが必要となるので、圧電素子の与圧力の変化を低減することはできるものの、ボルトとナットのねじ部にはボルトとナットとの熱膨張係数の差による熱応力が発生してしまう。そして、ねじ部に発生する熱応力を低減しつつ圧電素子の与圧力の変化を低減しようとすると、ナットの段部長さを長くすることが必要となり、超音波振動子が大型化してしまうという問題があり、全体をコンパクトにまとめようとすると、ナットの熱膨張係数と両ねじボルトの熱膨張係数との差が大きくなるような材料を選択する必要があり、ねじ部の熱応力が大きなものとなってしまうという問題があった。特に、ねじ部に発生する熱応力が大きくなってくると、長時間使用した場合に、金属疲労によってねじ部が破損してしまうおそれがあった。また、熱応力によって発生する歪によってナットの圧電素子への当たり面に微小な変形が生じ、超音波振動のインピーダンスが上昇し、振動の低減を招く場合があった。
【0007】
本発明は、超音波振動子において、安定した構造で効果的に温度変化による圧電素子の与圧力の変化を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の超音波振動子は、軸方向に延びる内部空間が設けられる振動子本体と、内部空間内に軸方向に積層された圧電素子と、振動子本体の一端に設けられたねじ部と、振動子本体と実質同一の熱膨張係数を備え、ねじ部にねじ込まれて圧電素子を振動子本体との間で圧縮する与圧用ボルトと、を含む圧電素子内蔵型の超音波振動子であって、内部空間内に積層された圧電素子と与圧用ボルトとの間に設けられて圧電素子と共に積層圧縮され、振動子本体と圧電素子との軸方向の熱膨張の差を吸収することのできる熱膨張係数と厚さとを有し、振動子本体と異なる材料で、その内部を伝搬する音速が振動子本体の内部を伝搬する音速と略同一である熱膨張差吸収体を有すること、を特徴とする。また、本発明の超音波振動子において、熱膨張吸収体は、振動子本体よりも比重の小さい材料であること、としても好適である。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、超音波振動子において、安定した構造で効果的に温度変化による圧電素子の与圧力の変化を低減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の参考例における超音波振動子の斜視図である。
【図2】本発明の参考例における超音波振動子の断面図である。
【図3】本発明の他の参考例における超音波振動子の斜視図である。
【図4】本発明の他の参考例における超音波振動子の断面図である。
【図5】本発明の実施形態における超音波振動子の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について説明する前に、図面を参照しながら本発明の参考例について説明する。図1に示すように、ワイヤボンディング用の超音波ホーン30に取付けられる超音波振動子10は、円柱型の振動子本体11と、振動子本体11よりも直径が小さい円柱で振動子本体11と同軸で一体に設けられた心棒12と、振動子本体11と略同一の外径寸法で心棒12よりも大きな孔を備えるドーナツ状平板の圧電素子14と、圧電素子14と略同一の外径、内径寸法を有し、その厚さが圧電素子14よりも薄い電極板15と、圧電素子14と略同一の外径、内径寸法を有している熱膨張吸収体である背面体16と、心棒12の端部に設けられたねじ部13と、ねじ部13にねじ込まれる与圧用ナット17と、を含んでいる心棒一体型ランジュバン型振動子である。
【0012】
複数の圧電素子14と電極板15とはその中心の孔が心棒12に入って心棒12と同軸となるように交互に積層されている。背面体16は積層された圧電素子14と電極板15との振動子本体11と反対側に心棒12と同軸となるように積層されている。与圧用ナット17は心棒の端部に設けられたねじ部13にねじ込まれ、心棒12と同軸に積層された各圧電素子14と、各電極板15と、背面体16を振動子本体11との間で圧縮し、超音波振動子として必要な与圧力を与えている。
【0013】
振動子本体11は先端にボンディングツールであるキャピラリ31が取付けられ、中間に固定用フランジ32が設けられている超音波ホーン30に接続されている。超音波ホーン30と振動子本体11とは、一体成形によって製作されていてもよいし、ボルト等の接続部材で接続するよう構成されていてもよい。そして、ボンディングの際には超音波振動子10によって発生した超音波振動は超音波ホーン30を介してキャピラリ31を振動させる。
【0014】
振動子本体11と心棒12とは、例えば、チタンなどによって製作され、与圧用ナット17は心棒12と同様のチタン或いは、熱膨張係数が心棒12と実質同一となるチタン合金などで製作され、圧電素子14はチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)にて構成され、電極板15は銅板によって製作されている。また、背面体16としては、例えば、ジュラルミン或いは、オーステナイト系ステンレス鋼、高張力鋼等が用いられる。
【0015】
図2に示すように、圧電素子14と電極板15と背面体16とは心棒12に積層されており、圧電素子14の厚さはd、電極板15の厚さはb、圧電素子14と電極板15との積層厚さはL1となっている。また、背面体16の厚さはL2で、圧電素子14と電極板15と背面体16とが積層されている部分の心棒12の長さをL3とすると、温度変化による各部分の熱膨張量は、それぞれΔL1、ΔL2、ΔL3、となる。超音波振動子10の温度が変化すると、各熱膨張量ΔL1、ΔL2、ΔL3も変化してくる。本参考例の様に心棒12にチタンを用い、圧電素子14にチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を用い、電極板15には薄い銅板を用いているような場合には、心棒12の熱膨張量ΔL3は、圧電素子14と電極板15の積層部分の熱膨張量ΔL1よりも大きくなっている。そこでこの差のΔL3―ΔL1を背面体16の熱膨張量でキャンセルする。つまり、背面体16の熱膨張量ΔL2がΔL3―ΔL1に等しくなる様に次の式1のように設定する。
ΔL2=ΔL3―ΔL1 (式1)
【0016】
ここで、背面体16の熱膨張係数をαx、一枚の圧電素子14の厚さをd、その熱膨張係数をαd、一枚の電極板15の厚さをb、その熱膨張係数をαb、心棒12の熱膨張係数をαa、圧電素子14と電極板15の各枚数をNとすると、背面体16の熱膨張量キャンセル必要厚さLxは次の式2のように表すことができる。
Lx=N×(b×αb+d×αd−d×αa−b×αa)/(αa−αx) (式2)
【0017】
例えば、振動子本体11及び心棒12が熱膨張係数αa=8×10−6のチタンで、圧電素子は厚さd=4mm、熱膨張係数αd=3×10−6のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)で、電極板15が厚さb=0.4mm、熱膨張係数αb=18×10−6の銅板で、圧電素子14、電極板15の積層数がN=4の場合、背面体16材質を熱膨張係数αx=23×10−6のジュラルミンとすると、背面体16の熱膨張量キャンセル必要厚さLxは約1.07mmとなる。また、背面体16の材質を熱膨張係数αx=17×10−6のオーステナイト系ステンレス鋼とすると、背面体16の熱膨張量キャンセル必要厚さLxは約1.78mmとなり、背面体16材質を熱膨張係数αx=13×10−6の高張力鋼とすると、背面体16の熱膨張量キャンセル必要厚さLxは約3.2mmとなる。
【0018】
以上説明した、本参考例では、ボンディング装置のモータ、ヒータなどの発熱源からの熱によって超音波振動子10の温度が変化した場合でも、背面体16によって心棒12と、圧電素子14と電極板15の積層体との間の熱膨張差をキャンセルすることができるという効果を奏する。また、周囲温度による圧電素子への与圧力の変動、インピーダンスの上昇による超音波振動の低減を抑制することができるので、キャピラリ31を安定して加振することができ、良好なボンディング品質を保持することができるという効果を奏する。また、本参考例では、心棒12と与圧用ナット17は熱膨張係数が略同一となる材料で構成されていることから、心棒12の端部に設けられたねじ部13のねじ山と与圧用ナット17のねじ溝との間には熱膨張差による熱応力がほとんど発生せず、ねじ部13の損傷を防止することができるという効果を奏する。特にボンディングの際の衝撃力による振動が長時間にわたって与圧用ナット17とねじ部13とに伝わった場合でも、ねじ部13の損傷を抑制することができるという効果を奏する。
【0019】
また、ねじ部13における熱応力が低減できることから、超音波振動子10の温度が変化した場合であっても、与圧用ナット17の背面体16に接する面18の変形を抑制することができ、超音波振動のインピーダンス上昇や振動の低減を抑制することができ、良好なボンディングを継続することができるという効果を奏する。
【0020】
本参考例では、振動子本体11はその内部を伝搬する音速が約5000m/sのチタンで構成されている。一方、背面体16にジュラルミン、オーステナイト系ステンレス鋼、高張力鋼を使用した場合、各材料の内部を伝搬する音速は略4000〜5200m/sで振動子本体11の内部を伝搬する音速に近くなっている。このため、背面体16が超音波振動を減衰させたりすること無く、一様な超音波振動を得ることができるという効果を奏する。更に、背面体16をジュラルミンで構成した場合には、大きさも小さくその比重も小さいものとなることから、超音波振動子10を軽量化することができ、高速ボンディングに対応するという効果を奏する。
【0021】
図3及び図4を参照しながら本発明の他の参考例について説明する。図3に示すように、ワイヤボンディング用の圧電素子内蔵型超音波振動子100は、軸方向に延びる振動子本体50と、振動子本体50の中央部に設けられた軸方向に長い長方形の開口42と、開口42の中に軸方向に積層して嵌めこまれた圧電素子44と、圧電素子44と共に積層された金属薄板の電極板45と、圧電素子44の間に差し込まれる第1、第2のテーパ部材47,48と、第2のテーパ部材48と圧電素子44との間に設けられる熱膨張吸収体である背面体46とを備えている。また、振動子本体50はその先端にボンディングツールであるキャピラリ51が取付けられており、その側面には振動子本体50を固定するためのフランジ52が両側に設けられている。
【0022】
図4に示すように、開口42は振動子本体50を上下方向に貫通しており、その中央に第1、第2のテーパ部材47,48が配置され、第1のテーパ部材47と開口42の壁面との間に圧電素子44と電極板45とが積層配置されている。第1のテーパ部材47は、上方向に向かって先端が薄くなるくさび型で、第2のテーパ部材48は下方に向かって先端が細くなるくさび型で、各テーパ部材47,48のテーパ角度は、二枚の第1のテーパ部材47と一枚の第2のテーパ部材48とを組み合わせた際に第1のテーパ部材47の各外側の面が平行となるような角度となっている。そして、第2のテーパ部材48を二枚の第1のテーパ部材47の間に差し込むことによって、各圧電素子44と電極板45とを第1のテーパ部材47と開口42の壁との間に圧縮して圧電素子44に所定の与圧力がかかるように構成されている。
【0023】
振動子本体50は、例えば、チタンなどによって製作され、各テーパ部材47,48は振動子本体50と同一のチタンで製作され、圧電素子44はチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)にて構成され、電極板15は銅板によって製作されている。また、背面体46としては、例えば、ジュラルミン或いは、オーステナイト系ステンレス鋼、高張力鋼等が用いられる。
【0024】
このように構成された圧電素子内蔵型超音波振動子100において、先に説明した参考例と同様、背面体46の熱膨張係数をαx、一枚の圧電素子44の厚さをd、その熱膨張係数をαd、一枚の電極板45の厚さをb、その熱膨張係数をαb、振動子本体50の熱膨張係数をαa、圧電素子44と電極板45の各枚数をNとすると、背面体46の熱膨張量キャンセル必要厚さLxは先に示した(式2)によって表すことができる。また、背面体46にジュラルミン等の各種材料を使用した場合の熱膨張量キャンセル必要厚さLxは先に説明した参考例と同様の(式2)によって表される。
【0025】
以上説明した、本参考例では、ボンディング装置の発熱源からの熱で圧電素子内蔵型超音波振動子100の温度が変化した場合でも、背面体46によって、振動子本体50と圧電素子14と電極板15の積層体との間の熱膨張差をキャンセルすることができ、良好なボンディング品質を維持することができるという効果を奏する。また、先に説明した参考例と同様、振動子本体50と背面体46及び第1、第2のテーパ部材47,48の内部を伝搬する音速は略4000〜5200m/sで振動子本体50の内部を伝搬する音速に近くなっている。このため、背面体46が超音波振動を減衰させたりすること無く、一様な超音波振動を得ることができ、良好なボンディングを継続することができるという効果を奏する。
【0026】
図5を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図5は、図3、図4を参照して説明した圧電素子内蔵型超音波振動子100の圧電素子の加圧を、押圧ブロック68をねじ込むことによって行うように構成したものである。図5に示すように、本実施形態の圧電素子内蔵型超音波振動子100は、軸方向に延びる振動子本体60と、振動子本体60の内部に軸方向に設けられた内部空間である空洞62と、空洞62の中に軸方向に積層された圧電素子64と、圧電素子64と共に積層された金属薄板の電極板65と、圧電素子64と共に軸方向に積層された背面体66と、振動子本体60の一端に設けられたねじ孔67にねじ込まれる与圧用ボルトである押圧ブロック68と、を備えている。ねじ孔67にねじ込まれた押圧ブロック68は、積層された圧電素子64、電極板65、背面体66を加圧し超音波振動子として必要な与圧力を与える様構成されている。
【0027】
一端にねじ孔67が設けられた振動子本体60は、例えば、チタンなどによって製作され、ねじ孔67にねじ込まれる押圧ブロック68は振動子本体60と同様のチタン或いは、熱膨張係数が振動子本体60と実質同一となるチタン合金などで製作されている。圧電素子64、電極板65、背面体66には先に説明した参考例と同様の材料が用いられている。
【0028】
このように構成された圧電素子内蔵型超音波振動子100において、先に説明した参考例と同様、背面体66の熱膨張係数をαx、一枚の圧電素子64の厚さをd、その熱膨張係数をαd、一枚の電極板65の厚さをb、その熱膨張係数をαb、振動子本体60の熱膨張係数をαa、圧電素子64と電極板65の各枚数をNとすると、背面体66にジュラルミン等の各種材料を使用した場合の熱膨張量キャンセル必要厚さLxは先に説明した参考例と同様の(式2)によって表される。また、本実施形態は、先に説明した参考例と同様の効果を奏する。
【0029】
以上、本発明の実施形態は、本発明をワイヤボンディング用の超音波振動子に適用した例について説明したが、本発明はワイヤボンディング用の超音波振動子に限らず、超音波振動を利用した計器、機器などに広く適用することができる。
【符号の説明】
【0030】
10 超音波振動子、11,50,60 振動子本体、12 心棒、13 ねじ部、14,44,64 圧電素子、15,45,65 電極板、16,46,66 背面体、17 与圧用ナット、18 面、30 超音波ホーン、31,51 キャピラリ、32,52 固定用フランジ、42 開口、47 第1のテーパ部材、48 第2のテーパ部材、62 空洞、67 ねじ孔、68 押圧ブロック、100 圧電素子内蔵型超音波振動子、b 電極板の厚さ、d 圧電素子の厚さ、Lx 背面体の熱膨張量キャンセル必要厚さ、N 圧電素子と電極板の積層枚数、αa 心棒及び振動子本体の熱膨張係数、αb 電極板の熱膨張係数、αd 圧電素子の熱膨張係数、αx 背面体の熱膨張係数。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向に延びる内部空間が設けられる振動子本体と、
内部空間内に軸方向に積層された圧電素子と、
振動子本体の一端に設けられたねじ部と、振動子本体と実質同一の熱膨張係数を備え、ねじ部にねじ込まれて圧電素子を振動子本体との間で圧縮する与圧用ボルトと、を含む圧電素子内蔵型の超音波振動子であって、
内部空間内に積層された圧電素子と与圧用ボルトとの間に設けられて圧電素子と共に積層圧縮され、振動子本体と圧電素子との軸方向の熱膨張の差を吸収することのできる熱膨張係数と厚さとを有し、振動子本体と異なる材料で、その内部を伝搬する音速が振動子本体の内部を伝搬する音速と略同一である熱膨張差吸収体を有すること、
を特徴とする超音波振動子。
【請求項2】
請求項1に記載の超音波振動子であって、
熱膨張吸収体は、振動子本体よりも比重の小さい材料であること、
を特徴とする超音波振動子。


【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】


【公開番号】特開2009−183946(P2009−183946A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
処理操作;運輸 | 機械的振動の発生または伝達一般 | 機械的振動の発生または伝達一般 | 振動数が亜音波,音波,超音波級の機械的振動を発生させる方法または装置 | 電気的エネルギーを利用するもの | 圧電効果,電気ひずみを利用するもの
【出願番号】特願2009−102935(P2009−102935)
【出願日】平成21年4月21日(2009.4.21)
【分割の表示】特願2008−28138(P2008−28138)の分割
【原出願日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願人】(000146722)株式会社新川
【Fターム(参考)】
機械的振動の発生装置 | 目的、効果 | 安定性の向上
機械的振動の発生装置 | 用途 | 機械加工用(切断、溶着、研磨等)
機械的振動の発生装置 | 電気的振動素子 | 圧電型 | ランジュバン型
機械的振動の発生装置 | 振動の伝達機構 | 被振動体との接触、結合部