説明

超音波探知システム

【課題】従来のクラゲ探知システムでは1フレームの画像を取得するため非常に時間がかかるので、短時間で観測できる超音波探知システムを提供する。
【解決手段】超音波振動子6aで受信した反射波データをメモリ6dから読み出し、制御回路9の複数個の信号を1つの信号とするグループ化機能でグループ化し、グループ化された信号を上限値ゲート機能に入力して強い反射波をカットし、下限値ゲート機能に入力して弱い反射波をカットし、上限値及び下限値がカットされた出力データを第1の判別機能に入力し、出力データが規定値より多いかどうかが判断され、多ければクラゲと判断され警報信号が出力され、出力データが第2の判別機能に入力され、予め決められた時間以上存在するかどうかが判断され、存在する場合はクラゲと判断されて警報信号が出力され、第1、第2の判別機能の両方から警報信号が出力された場合にのみ、警報機に信号が出力される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防波堤又は探査用船舶に設置し、水中物体の動きを探知し、自動的に警報を出力できる超音波探知システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、超音波を使って水中を探知する方法としては、魚群探知機に代表されるような様々な水中探知装置があった。その中で、水中を漂うように移動するクラゲによる発電所の取水口の目詰まりによる事故が多発し、大きな問題となっていた。この問題に対処すべく、いち早くクラゲを探知する装置を出願人は提案している。この超音波クラゲ探知システムは、図7に示すように、防波堤1にクラゲ接近警報装置2を設置し、クラゲ接近警報装置2にパーソナルコンピュータ3を装着し、防波堤1に支持部材4を装着し、この支持部材4に回転装置5を装着し、回転装置5に送受信アレー6を装着し、送受信アレー6から水中7に超音波を送受信するようにしている。
【0003】
又、船舶を使用する場合は、図8に示すように、船舶8にクラゲ接近警報装置2を設置し、クラゲ接近警報装置2にパーソナルコンピュータ3を装着し、船舶8の舷側に支持部材4を装着し、この支持部材4に回転装置5を装着し、回転装置5に送受信アレー6を装着し、送受信アレー6から水中7に超音波を送受信するようにしている。
【0004】
そして、送受信アレー6は扇形であるが、受信感度とSN比を向上させるために、図9に示すように、扇形に並べられた超音波振動子6a1、6a2、・・・6a94,6a95,6a96の96個の素子にそれぞれ送受信回路6b1、6b2、・・・6b94,6b95,6b96が接続され、これらの送受信回路6b1、6b2、・・・6b94,6b95,6b96にメインアンプ6cが接続され、さらに、メインアンプ6cにA/D変換器6dが接続され、A/D変換器6dの出力はそれぞれCPUからなる制御回路9に入力され、制御回路9の出力はパーソナルコンピュータ3に送信され、そして、図10に示すように、超音波振動子6a1からスタートするが、隣接する8素子6a1,6a2・・・6a8で同時に送信・受信し、そして、1素子ずつ右へとずらして行き、最後に6a89,6a90,6a91、6a92,6a93,6a94,6a95、6a96の全部で89本の走査線を形成し、1フレームを作る。
【0005】
この1フレームを取得する操作を繰り返すことにより、多数のフレームの画像を取得し、それらの画像からクラゲが接近する画像を得ることができ、パーソナルコンピュータ3の表示画面3aにクラゲ11を表示することができ、この表示からクラゲの接近を確認し、警報信号を発生することができる。
【0006】
しかしながら、このように構成された従来のクラゲ探知システムでは、1フレームの画像を取得するために、96個の超音波振動子6a1、6a2、・・・6a94,6a95,6a96の96個の素子をそれぞれ8個ずつ駆動し、そして、順に1つずつずらして駆動するようにしているので、非常に時間がかかるという欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−244002号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
解決しようとする問題点は、従来のクラゲ探知システムでは、1フレームの画像を取得するために、96個の超音波振動子6a1、6a2、・・・6a94,6a95,6a96の96個の素子をそれぞれ8個ずつ駆動し、そして、順に1つずつずらして駆動するようにしているので、非常に時間がかかるという点である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、 パーソナルコンピュータと、該パーソナルコンピュータに接続回路とするUSB入出力回路と、該USBの入出力回路に接続される制御回路と、該制御回路から発振信号が送付される扇形に配置された多数の超音波振動子と、該多数の超音波振動子にそれぞれ接続された送受信回路と、該送受信回路に接続されたメインアンプと、該メインアンプからのエコー信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、該A/D変換器に接続された前記制御回路を介して接続されるパーソナルコンピュータとからなり、前記多数の超音波振動子、送受信回路、A/D変換器を第1,第2のグループに分け、第1のグループN1の予め決められた個数と第2グルーブN2の前記個数と同数を同時に駆動し、さらに、順次1つずつずらして駆動して得られたエコー信号を前記パーソナルコンピュータで順次記憶するものであり、又、前記多数の超音波振動子、送受信回路、A/D変換器を第1,第2のグループに分け、第1のグループN1の予め決められた個数と第2グルーブN2の前記個数と同数を交互に駆動し、さらに、順次1つずつずらして駆動して得られたエコー信号を前記パーソナルコンピュータで順次記憶するものであり、又、前記メモリに記憶されたエコーデータを複数個ずつパーソナルコンピュータに入力することによってグループ化するグループ化機能と、該グループ化機能でグループ化された出力データ信号を入力することによって予め決められた上限値をカットする上限値ゲート機能と、該上限値ゲート機能から出力された出力データ信号を入力することによって予め決められた下限値をカットする下限値ゲート機能と、該下限値ゲート機能から出力された出力データ信号が予め決められた規定値より多いかどうかが判断する第1の判別機能と、前記下限値ゲート機能から出力された出力データ信号が予め決められた時間以上に存在するかどうかを判断する第2の判別機能と、前記第1の判別機能と前記第2の判別機能から警報信号があったときに警報信号を出力する警報機能とからなり、該警報機能からの警報信号で警報音を発生する警報機を前記パーソナルコンピュータに接続するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の超音波探知システムは、多数の超音波振動子6のN個(例えば96個)を同じ個数で2つのグループに分け、第1のグループN1の最初のm個(例えば8個)と第2グルーブN2の最初のm個を交互に1つずつずらして駆動し、又は第1のグループN1の最初のm個(例えば8個)と第2グルーブN2の最初のm個を同時に駆動し、そして、順次1つずらして第1のグループN1の次のm個(例えば8個)と第2グルーブN2の次のm個を同時に順次駆動することにより1フレームの信号を取得するようにしたので、従来のクラゲ探知システムに対して半分の時間で1フレームを作成することができるので、クラゲの接近をいち早く検出することができ、短時間で観測することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は本発明の実施例の超音波探知システムのブロック図である。
【図2】図2は図1の超音波探知システムの動作を説明する説明図である。
【図3】図3は本発明の他の実施例の超音波探知システムのブロック図である。
【図4】図4は図3の超音波探知システムの動作を説明する説明図である。
【図5】図5は本発明の実施例の超音波探知システムの信号処理のブロック図である。
【図6】図6は図5の超音波探知システムの信号処理の動作を説明するフローチャートである。
【図7】図7は従来の防波堤に設置した超音波クラゲ探知システムの概略構成図である。
【図8】図8は従来の船に設置した超音波クラゲ探知システムの概略構成図である。
【図9】図9は従来の超音波クラゲ探知システムのブロック図である。
【図10】図10は従来の超音波クラゲ探知システムの動作を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、防波堤又は船舶に設置されたクラゲ接近警報装置とパーソナルコンピュータと、送受信アレーと、これらの送受信アレーにそれぞれ接続された送受波回路と、送受波回路に接続されたメインアンプと、メインアンプに接続されたメモリとからなり、送受信アレーの多数の超音波振動子のN個(例えば96個)を2つのグループに分け、第1のグループN1の最初のm個(例えば8個)と第2グルーブN2の最初のm個を同時に駆動し、順次1つずつずらして駆動することにより、又は交互に駆動し、順次1つずつずらして駆動することにより、取得されたエコー信号はメモリで記憶され、メモリから順次パーソナルコンピュータに入力され、パーソナルコンピュータでm個のメモリからのエコー信号をグループ化し、これらのグループ化されたエコー信号を信号処理することにより、クラゲかクラゲでないかを判定して、クラゲの存在を確認する。
【実施例1】
【0013】
図1は、本発明の1実施例の超音波クラゲ探知システムのブロック図で、6a1、6a2、・・・6a95,6a96は制御回路9から送信信号を受信する超音波振動子、6b1、6b2、・・・6b95,6b96は超音波振動子6a1、6a2、・・・6a95,6a96にそれぞれ接続された送受波回路、6cは送受波回路6b1、6b2、・・・6b95,6b96に接続されたメインアンプ、6dはメインアンプ6cに接続されたA/D変換器、9はA/D変換器6dに接続された制御回路、3は制御回路9に接続されたパーソナルコンピュータで、これらの構成は上記従来例と同じであるので、説明は省略するが、本発明では、超音波振動子6a1、6a2、・・・、6a52と超音波振動子6a46,・・・、6a96の2つのグループに分け、図2に示すように、第1回目にグループ1の8個の超音波振動子6a1〜6a8に接続された送受波回路6b1〜6b8に制御回路9から発振信号を送信し、第2回目にグループ2の8個の超音波振動子6a46〜6a53の送受波回路6b46〜6b53に制御回路9から発振信号を送信し、第3回目に1つずらしてグループ1の8個の超音波振動子6a2〜6a9に接続された送受波回路6b2〜6b9に発振信号を送信し、第4回目に1つずらしてグループ2の8個の超音波振動子6a47〜6a54に接続された送受波回路6b47〜6b54に制御回路9から発振信号を送信するというように、グループ1の超音波振動子6a1〜6a52とグループ2の超音波振動子6a46〜6a96を8個ずつ交互に発振信号を送信し、さらに、順次1つずつずらして送受信し、送受信された超音波のエコー信号は送受波回路6b1〜6b52と送受波回路6b46〜6b96で受信されてメインアンプ6cに送信され、メインアンプ6cで増幅されてA/D変換器6dでアナログからデジタルエコー信号に変換され、この変換されたデジタルエコー信号は制御回路9からパーソナルコンピュータ3に入力される。
【0014】
このように、グループ1の超音波振動子6a1〜6a52に接続された送受波回路6b1〜6b52と、グループ2の送受波回路6a46〜6a96に接続された送受信回路6b46〜6b96に発振信号を送信することにより、離れた位置の超音波振動子から超音波を送受信することにより、超音波が干渉することがないので、超音波振動子6a1〜6a52と超音波振動子6a46〜6a96によって送受信される超音波が速やかに送受信される。
【0015】
図3は、本発明の他の実施例の超音波クラゲ探知システムのブロック図で、6a1、6a2、・・・6a51,6a52は第1のグループの超音波振動子、6b1、6b2、・・・6b51,6b52は第1のグループの超音波振動子6a1、6a2、・・・6a51,6a52にそれぞれ接続された送受波回路、6a46、6a47、・・・6a95,6a96は第2のグループの超音波振動子、6b46、6b47、・・・6b95,6b96は第2のグループの超音波振動子6a46、6a47、・・・6a95,6a96にそれぞれ接続された送受波回路、6c1は送受波回路6b1、6b2、・・・6b52に接続されたメインアンプ、6c2は6b46、6b47、・・・6b96に接続されたメインアンプ、6d1はメインアンプ6c1に接続されたA/D変換器、6d2はメインアンプ6c2に接続されたA/D変換器、9はA/D変換器6d1、6d2に接続された制御回路、3は制御回路9に接続されたパーソナルコンピュータで、これらの構成は上記実施例と同じであるので、説明は省略するが、本発明では、図4に示すように、第1回目にグループ1の8個の超音波振動子6a1〜6a8に接続された送受波回路6b1〜6b8に制御回路9から発振信号を送信し、第1回目は同時にグループ2の8個の超音波振動子6a46〜6a53の送受波回路6b46〜6b53に制御回路9から発振信号を送信し、第2回目に1つずらしてグループ1の8個の超音波振動子6a2〜6a9に接続された送受波回路6b2〜6b9に制御回路9から発振信号を送信し、第2回目は同時に1つずらしてグループ2の8個の超音波振動子6a47〜6a54に接続された送受波回路6b47〜6b54に制御回路9から発振信号を送信するというように、グループ1の超音波振動子6a1〜6a52とグループ2の超音波振動子6a46〜6a96を8個ずつを同時に制御回路9から発振信号を送信し、さらに、順次1つずつずらして送受信し、送受信された超音波のエコー信号は送受波回路6b1〜6b52と送受波回路6b46〜6b96で受信されてメインアンプ6c1、6c2に送信され、メインアンプ6c1、6c2で増幅されてA/D変換器6d1、6d2でアナログからデジタルエコー信号に変換され、この変換されたデジタルエコー信号は制御回路9からパーソナルコンピュータ3に入力される。
【0016】
このように、グループ1の超音波振動子6a1〜6a52に接続された送受波回路6b1〜6b52と、グループ2の送受波回路6a46〜6a96に接続された送受波回路6b46〜6b96に発振信号を送信することにより、離れた位置の超音波振動子から超音波を送受信することにより、超音波が干渉することがないので、超音波振動子6a1〜6a52と超音波振動子6a46〜6a96によって送受信される超音波が速やかに送受信される。
【0017】
このように分割して駆動するように構成された超音波クラゲ探知システムでは、図5に示すように、メモリ6eの出力データをパーソナルコンピュータ10に入力すると、メモリ6eの出力データはそれぞれ複数個(例えば8個)ずつにグループ化するように、パーソナルコンピュータ10のグループ化機能10a1〜10an(例えばn=12)に入力され、これらのグループ化機能10a1〜10anの出力データは上限値ゲート機能10b1、10b2、・・・、10bnにそれぞれ入力され、さらに、上限値ゲート機能10b1〜10bnの出力は下限値ゲート機能10c1、10c2、・・・、10cnにそれぞれ入力され、下限値ゲート機能10c1、10c2、・・・、10cnの出力は第1の判別機能10d及び第2の判別機能10eにそれぞれ入力され、第1の判別機能10dと第2の判別機能10eの出力は警報機能10eに入力され警報機能10eの出力は警報機11に出力される。
【0018】
次に、図5のパーソナルコンピュータ10の動作を図6のフローチャートにより説明すると、まず、パーソナルコンピュータ10がスタートすると、メモリ6eの出力データはパーソナルコンピュータ10のグループ化機能10a1、10a2、・・・、10anにそれぞれ複数個(例えば6個)ずつ入力されて、それぞれが1つの出力データとなるようにグループ化され(ステップ1)、グループ化機能10a1〜10anから出力された出力データ信号は、それぞれ予め決められた上限値以上の出力データ信号をカットする上限値ゲート機能10b1、10b2、・・・、10bnを通過することにより、魚や他の反射体から反射される強い反射波をカットし(ステップ2)、次に、予め決められた下限値以下の出力データをカットする下限値ゲート機能10c1、10c2、・・・、10cnを通過することにより、ノイズ等の弱い反射波がカットされ(ステップ3)、さらに、上限値ゲート機能10b1、10b2、・・・、10bnで強い反射信号がカットされ、下限値ゲート機能10c1、10c2、・・・、10cnで弱い反射波がカットされた出力データ信号が第1の判別機能10dに入力されと、第1の判別機能10dは、上限値及び下限値がカットされた出力データ信号が予め決められた規定の個数より多いかどうかが判断され、少なければ、少数のクラゲと判断されて、ステップ1に戻り、警報機能10fには入力されず、又、予め決められた規定個数より多ければ、警報信号が警報機能10fに入力され(ステップ4)、又、上限値及び下限値がカットされた出力データ信号が第2の判別機能10eに入力されると、上限値及び下限値がカットされた出力データ信号が予め決められた時間以上に存在するかどうかが判断され、予め決められた時間以上に存在しない場合は、移動速度が早いクラゲ以外の物体として、ステップ1に戻り(ステップ5)、又、予め決められた時間以上に存在する場合は、第2の判別機能10eから警報機能10fに警報信号が入力され(ステップ5)、第1の判別機能10d及び第2の判別機能10eの両方から警報機能10fに警報信号が入力された場合に限り、警報機能10fから警報信号が出力され(ステップ6)、その信号によって、警報機11から警報音が発生され、クラゲが大量に発生したことを警報する。
【0019】
本発明は、このように、超音波振動子6を2つのグループに分けて送受信することにより、計測時間をそれぞれ早くすることができ、さらに、超音波振動子6aで受信した反射波データをメモリ6eから読み出して、制御回路9の複数個(m個)の信号を1つの信号とするグループ化機能10aに入力して、グループ化し、グループ化された信号を上限値ゲート機能10bに入力することにより、魚や他の反射体から反射される強い反射波をカットし、次に、下限値ゲート機能10cに入力することにより、ノイズ等の弱い反射波がカットし、上限値及び下限値がカットされた出力データを第1の判別機能10dに入力することにより、上限値及び下限値がカットされた出力データが予め決められた規定値より多いかどうかが判断されて、多ければ、クラゲと判断して、警報機能10fに警報信号を出力し、限値及び下限値がカットされた出力データが第2の判別機能10eに入力されると、予め決められた時間以上に存在するかどうかが判断され、予め決められた時間以上に存在する場合は、移動速度が遅いクラゲとして判断されて、警報機能10fに警報信号を出力し、第1、第2の判別機能10d、10eの両方に警報信号が入力された場合にのみ、警報機能10fから警報機11に信号が出され、警報機11から警報音が発生される。
【産業上の利用可能性】
【0020】
上記本発明では、超音波振動子6an(以下n=96)、送受信回路6bn、メインアンプ6cn、メモリ6dnをそれぞれ2つグループに分けたが、4つに分けてそれぞれ同時に駆動すれば、さらに、計測時間を4倍の速さにすることができる。なお、上記実施例では、クラゲ探知システムとして説明したが、魚群や水の揺動や流れによって水中を移動する砂や小石、水中を浮遊する木片などの他の検知システムとして使用することができる。
【符号の説明】
【0021】
6a1〜6a96 超音波振動子
6b1〜9b96 送受信回路
6c、6c1、6c2 メインアンプ
6d、6d1,6d2 A/D変換器
6e メモリ
9 制御回路
10 パーソナルコンピュータ
11 警報機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーソナルコンピュータと、該パーソナルコンピュータに接続回路とするUSB入出力回路と、該USBの入出力回路接続される制御回路と、該制御回路にから発振信号が送付される扇形に配置された多数の超音波振動子と、該多数の超音波振動子にそれぞれ接続された送受信回路と、該送受信回路のそれぞれに接続されたメインアンプと、該メインアンプからのエコー信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、該A/D変換器に接続された前記制御回路を介して接続されるパーソナルコンピュータとからなり、前記多数の超音波振動子、送受信回路、A/D変換器を第1,第2のグループに分け、第1のグループN1の予め決められた個数と第2グルーブN2の前記個数と同数を交互に駆動し、さらに、順次1つずつずらして駆動して得られたエコー信号を前記パーソナルコンピュータで順次記憶することを特徴とする超音波探知システム。
【請求項2】
前記多数の超音波振動子、送受信回路、A/D変換器を第1,第2のグループに分け、第1のグループN1の予め決められた個数と第2グルーブN2の前記個数と同数を同時に駆動し、さらに、順次1つずつずらして駆動して得られたエコー信号を前記パーソナルコンピュータで順次記憶することを特徴とする請求項1記載の超音波探知システム。
【請求項3】
前記メモリに記憶されたエコーデータを複数個ずつパーソナルコンピュータに入力することによってグループ化するグループ化機能と、該グループ化機能でグループ化された出力データ信号を入力することによって予め決められた上限値をカットする上限値ゲート機能と、該上限値ゲート機能から出力された出力データ信号を入力することによって予め決められた下限値をカットする下限値ゲート機能と、該下限値ゲート機能から出力された出力データ信号が予め決められた規定値より多いかどうかが判断する第1の判別機能と、前記下限値ゲート機能から出力された出力データ信号が予め決められた時間以上に存在するかどうかを判断する第2の判別機能と、前記第1の判別機能と前記第2の判別機能から警報信号があったときに警報信号を出力する警報機能とからなり、該警報機能からの警報信号で警報音を発生する警報機を前記パーソナルコンピュータに接続することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の超音波探知システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−252896(P2011−252896A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−128901(P2010−128901)
【出願日】平成22年6月4日(2010.6.4)
【出願人】(000243364)本多電子株式会社 (255)
【出願人】(000173809)財団法人電力中央研究所 (1,040)
【Fターム(参考)】