説明

超音波装置を用いた生地の処理のための装置及び方法

本発明は、少なくとも2つの生地層を備える生地(7、8;7’、8’;7”、8”;18)の超音波装置(2)を用いた処理のための装置(1)であって、超音波装置が、受け部(5)と共に配置された超音波ホーン(3)を備えると共に、前記生地(7、8;7’、8’;7”、8”;18)が、前記超音波ホーン(3)と前記受け部(5)との間に形成されたギャップ(6)内に配置され、前記超音波ホーン(3)及び/または前記受け部(5)が、前記ギャップ(6)のサイズを調節可能なように移動可能に配置され、また当該装置(1)が前記処理の過程で前記生地に供給されるエネルギーによって決まる前記ギャップ(6)のサイズを調節するための制御ユニット(13)を備えることを目的とした処理のための装置に関する。本発明における装置は、前記生地(7、8;7’、8’;7”、8”;18)の少なくとも1つの所定の寸法(b、d、b)を決定するための検出装置(16)を備えると共に、前記制御ユニット(13)が、少なくとも1つの前記寸法(b、d、b)により決まる前記ギャップ(6)のサイズを調節するように設定されている。また、本発明は、上記処理のための方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも2つの生地層を備える生地の処理のための装置(arrangement)に関する。処理は、受け部(abutment)と共に配置された超音波ホーンを備える超音波装置を用いており、上記超音波ホーンと上記受け部との間に形成されたギャップに上記生地を位置決めすることを目的としている。上記超音波ホーン及び/または上記受け部は、ギャップのサイズを調節可能に移動可能に配置され、また装置は、上記処理の過程で生地に供給されるエネルギーによって決まるギャップのサイズを調節するための制御ユニットを備えることを目的としている。
【0002】
また、本発明は、少なくとも2つの生地層を備える生地の処理方法に関する。処理は、受け部と共に配置された超音波ホーンを備える超音波装置を用いており、当該方法は、上記超音波ホーンと上記受け部との間に形成されたギャップに上記生地を配置する工程と、上記超音波ホーン及び/または上記受け部の可動調節を用いてギャップのサイズを調節する工程と、上記処理の過程で供給されるエネルギーによって決まるギャップのサイズを調節する工程とを備えることを目的としている。
【背景技術】
【0003】
超音波技術は、連続する生地のウェブ(web)の処理のために設定された特定の工程に用いられる。この技術は、例えば不織(nonwoven)生地タイプまたは他の比較的薄い生地層の2つの生地層を結合するものとしてすでによく知られ、適している。また、超音波溶接として知られているこのような結合の場合、積層体は、2つの生地層から形成されている。このような積層体は通常、オムツや失禁パッド、衛生タオル及びパンティーライナーのような吸収性物品の生産において形成される。
【0004】
また、さまざまな生地の結合への使用に加えて、超音波技術は、例えば穿孔、切断、パターンのエンボスまたは生地の成形など他種の処理に用いてもよい。超音波技術を用いた処理に適した生地例として、不織生地、すなわち例えばポリエチレン(polyethylene)、ポリプロピレン(polypropylene)、ポリエステル(polyester)、ナイロン(nylon)または同様のもののような繊維性生地からなる生地が挙げられる。異種の繊維の混合物を用いてもよい。また、超音波技術は、例えばポリエチレンまたはポリプロピレンで形成された熱可塑性フィルムの処理に用いることができる。
【0005】
吸収性物品のために2つの生地を結合させる方式の処理に関する限り、超音波装置は、超音波装置に属する超音波ホーン及び受け面に関して搬送されるまたは位置する連続した生地のウェブまたは別個の物品の形式で生地が供給されるような方法において概ね使用される。この受け面は、回転受けローラまたは受け部として機能する平面部により形成される。生地は、超音波ホーンと受けローラとの間に形成された比較的小さなギャップ内に適宜配置される。2つの生地のウェブの所望の結合を達成すため、超音波装置は、特定の強度及び特定のパワーで駆動される。
【0006】
通常の用途においては、超音波ホーンと受け面との間のギャップがほぼ一定のままとなるように保持することが望ましい。しかしながら、超音波ホーンの操作の間における特定量の熱の発生を確立することが可能である。この熱の発生は、とりわけ超音波ホーンにおいて熱膨張を導き、さらにギャップのサイズの変化を招く。また、ギャップのサイズの変化は、超音波ホーン、特に実際に下方の生地に当接する端部の磨耗の結果として生ずる。超音波装置を用いた処理が不十分な結果を導くため、これは通常の状況における不利点である。例えば、過度に小さいギャップは、処理の間において生地を損傷させうる高いレベルの供給エネルギーを導くこととなる。逆の状況、すなわち過度に大きいギャップは、溶接効果が不十分となる可能性があり、したがって当該生地の結合が弱くなる。
【0007】
上述した問題を解決するため、上記ギャップのサイズを調節可能な超音波装置を使用することは、すでに開示されている。この場合、これは、超音波装置に受け面に関連する機械的手段による移動をさせることによりなされる。超音波装置及び/または受け部が移動可能に配置されるために、この調節は、超音波装置の操作状況を反映するさまざまなパラメータ次第で実行される。
【0008】
特許文献1には、上述した問題を解決するための超音波システムが示されている。この文献では、超音波ホーンから受けローラ上に作動する力を用いるロードセルタイプのセンサが使用されている。測定された力に対応する信号は、さらに上記力によって決まるギャップのサイズを調節するために超音波装置の制御をもたらすように設定された制御ユニットに供給される。したがって、ギャップのサイズは、最適値まで連続的に調節可能となり、当該工程中でほぼ同一レベルのエネルギーが生地に供給される。さらに、この目的は、均一かつ予測可能な超音波処理を提供することである。
【0009】
超音波装置が生地及び受け面に影響を与える力によって決まるギャップのサイズの調節の原理がすでに開示されているにも関わらず、特定の状況では、このタイプの調節に関する改良の要請が依然として存在する。例えば、従来技術は、積層体を形成するための2つの生地のウェブの結合について超音波技術を用いた十分に均一かつ信頼できる処理がもたらされない。例えば、一方が他方よりも狭い場合、生地のウェブ間の均一かつ強固な結合を得ることが困難であり、このことは結局2つの生地のウェブに沿う構成生地の寸法、強度または他の特性のばらつきに帰着する。
【0010】
上述の背景に反して、超音波技術を用いた装置及び方法への要求が依然として存在すると言うことができ、このため本発明は、2つまたはそれ以上の生地層からなる積層体のより均一、より耐久性の高くかつより効率的な封止をもたらすことを目的としている。
【特許文献1】米国特許第6190296号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
したがって、本発明の主な目的は、上述した問題を解決すること、特に少なくとも2つの生地のウェブの結合を併用する均一かつ信頼性のある超音波装置を用いた処理を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的は、前置きとして言及された種類の装置を用いて達成される。この装置は、上記生地の所定寸法の少なくとも1つを決定することを目的とした検出装置であって、少なくとも1つの上記寸法によって決まるギャップのサイズを調節するために設定された上記制御ユニットを併用する検出装置を備える。
【0013】
また、この目的は、前置きとして言及された種類の方法を用いて達成される。この方法は、上記生地の所定寸法の少なくとも1つの検出工程と、少なくとも1つの上記寸法によって決まるギャップのサイズを調節する工程とを備える。
【0014】
本発明により達成される有効な利点は、上記測定寸法がギャップのサイズの調節を目的とした入力パラメータとして使用されるため、処理の過程で生地に供給されるエネルギーがより均一性の高い値を維持できるという意味である。構成生地の幅の測定形式としての寸法測定は、本発明に従って用いられることが好ましい。したがって、本発明を介して、例えば2つの不織生地のウェブを結合する状況において高品質の非常に均一な処理をもたらす生地の実際の幅の関数として、ギャップのサイズの調節が達成される。これは、超音波処理を活用して供給されるエネルギーが構成生地の実際の寸法に適合しうるという事実のみに起因するものではない。
【0015】
本発明において、最適な検査のための装置は、上記寸法測定と併用される。例えば超音波装置と共に配置されたビデオカメラの使用により、構成生地の幅の測定値が連続的に記録可能となる。そして、この測定値は、超音波ホーンと受け部との間のギャップのサイズを調節するために使用される。したがって、ギャップの制御は、処理の間に供給されるエネルギーの制御に対応する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明を好ましい実施形態に関し、添付図面を参照しつつ以下に説明する。
【0017】
図1は、本発明と共に用いることを目的とする超音波処理のための装置1の側面図である。より詳しくは、従来技術に従い、装置1は、超音波ホーン3を有する超音波装置2を備える。超音波ホーン3は、さらに接触装置4すなわち端部と共に実行される。
【0018】
図1からわかるように、超音波装置2は、周囲が受け面を形成している回転受けローラ5に近接近して配置されている。より詳しくは、超音波ホーン3の接触装置4は、生地に向けて面しており、受けローラ5の周囲で短い距離だけ開けて配置されている。短いギャップ6、すなわち接触装置4と受けローラ5の周面との間の比較的短い距離は、このようにして形成される。このギャップ6を通って、2つの生地層7、8、より詳しくは生地の上層7と生地の下層8からなる積層体が搬送される。これら生地層7、8は、連続する生地のウェブからなり、ローラ(図示略)、折り重ねられた生地または類似のものから前方にギャップ6を通って搬送され、以下でより詳しく記述される方法で積層体を形成するように合わせる。
【0019】
ここで、図1は、本発明における好ましい形態を示しており、本発明が発明の範囲内の代替の方法により実行されることに留意しなければならない。例えば、当該生地層は、連続する生地のウェブからなる必要はないが、代わりに個別に切断されてギャップを通って搬送される生地片からなってもよい。さらに、当該生地はこれらがギャップを通る運動中に搬送される必要はないが、代替としてこれら生地は実際の超音波処理の過程でギャップに配置されてもよい。
【0020】
適切な駆動装置を活用した超音波装置内のギャップを通って生地のウェブを搬送する原理は、すでに開示されているため、この原理は、ここでは詳しく記述しない。
【0021】
超音波装置2は、超音波技術、例えば溶接、切断、穿孔、エンボスまたは超音波処理の他のタイプの方法を用いた処理のために配置されている。超音波溶接タイプの処理、すなわち2またはそれ以上の生地層を合わせることは、以下で記述する形態で用いられる。しかしながら、本発明は、単に超音波溶接の使用に限定されず、代替として上述した処理のタイプの他のいずれかに用いてもよい。
【0022】
本発明は特に、不織生地(nonwoven material)から成る材料のウェブ7、8への応用に好適である。ここで不織生地は、例えばポリエチレン(polyethylene)及びポリプロピレン(polypropylene) ようなポリオレフィン(polyolefin)、または、ポリエステル(polyester)、ナイロン(nylon)若しくは同様の代替材料のようなポリマー材料を含有した繊維性生地である。さらに、異種の繊維の混合物は、生地のウェブ7、8に使用可能である。このような生地は、特に、例えばオムツ、失禁パッド、衛生タオル、パンティーライナー形式の吸収性物品の製造に用いられる。しかしながら、本発明は、単に不織生地の処理の使用に制限されず、また、例として、例えばポリエチレンまたはポリプロピレンのような熱可塑性材料のフィルムのような他の生地の処理に適用されてもよい。また、生地のウェブ7、8は、天然繊維(例えば、木または綿の繊維)、発泡生地または超音波処理を用いて溶接可能な他の生地で形成されてもよい。
【0023】
当該製造工程の場合、超音波装置2は、すでに開示された方法で駆動される。この方法は、すなわち、生地層7、8が前進する間、超音波ホーン3の接触装置4を生地層7、8上に向けて下方に付勢し、これと同時に超音波装置2を特定の設定周波数及び出力パターンで駆動し、この結果2つの生地層7、8を互いに溶接する方法である。この様子は、図1の矢印(すなわち、図1において左に向かう)により概略的に示されている。この実施形態にしたがって、この溶接工程は、図1に示されるように配置される2つの生地層7、8で適切に実行可能となる。これは、図1のII−IIに沿う矢視図、すなわち超音波ホーン3を横方向で通って2つの生地層7、8に向けて下方に見た図である図2からわかる。図2からわかるように、上側の生地層7は、下側の生地層8の幅bよりも狭い幅bを有している。これら生地層7、8は、生地層7における側縁部7a、7bそれぞれに沿って、かつこれら側縁部7a、7b間の適切な領域内で互いに溶接されることを目的としている。生地層7、8に施されている溶接パターン9は、特に図2に示されている。より詳しくは、溶接パターン9は、生地層7、8において搬送されてちょうど超音波ホーン3を過ぎた部分に沿って示されている。すなわち、溶接パターン9は、図2において超音波ホーン3の左側に位置しており、互いにラミネートされている。溶接パターン9は、すでに開示された方法により受けローラ5における適切な対応する設計の選択で選ばれている。
【0024】
この点において、本発明は、図6a、6bを参照することでより詳細に記述される生地層のさまざまな構造が適用可能である点に留意しなければならない。また、現段階において、本発明は、図2に示される特定の構造であって2つの生地層7、8を有し、第2の生地層8が第1の生地層7よりも広く、第1の生地層7が他方の生地層8の上方に配置されて結局その側縁部の間に配置される構造に制限されないことが指摘されなければならない。
【0025】
図2に示される実施形態を参照すると、このような方法で生地層7、8を結合することは、上側の生地層7の側部分7a、7bを厳密に封止するので望ましいことがわかる。この理由により、超音波ホーン3の接触装置4は断面で示されており、生地層7、8の長手方向に対してほぼ横に走る方向から見て、接触装置4の幅b3が上側の生地層7の幅b1を超えるように配置されている。生地層7、8の長手方向は、図2の矢印により示されている。上側の生地層7の幅bが長手方向のいくらかの範囲において変更可能である事実の結果として、超音波ホーンの接触装置4の幅bは、図2からわかるように、上側の生地層7の幅bをいくらかの余白で超えなければならない。また、超音波ホーン3は、受けローラ5と接触する。受けローラの周面は、上述した溶接パターン9を実現するために、すでに開示された方法(ここでは説明されていない)により実施されている。また、図2からわかることにしたがって、この溶接パターン9は、上側の生地層7の側縁部7a、7bを短い距離だけ超えて広がっている。
【0026】
選択された溶接パターン9は、例えば完成品の所望の性能、完成品の所望の外観及び効率的な製造を許容する意図(すなわち、プロセス工学の要求及び願望により決まる)など、いくつもの要因に基づく従来技術にしたがって実施される。図2に示す溶接パターン9は、この種の溶接パターンがどのようにして実施されうるかの単なる一例であって、例えばどのタイプの処理が望ましいかや、どの特性を完成品に求めるかなど、本発明の範囲内で非常に多くの変形が可能である。
【0027】
とりわけ超音波ホーン3の熱膨張に関する紹介のために言及されている問題の結果のように、本発明における装置1は、ギャップ6のサイズを調節するように設定されている。したがって、この目的は、ある規定かつほぼ一定レベルのエネルギーを所望の超音波処理が達成されるように生地層7、8に供給することを確保することである。この目的のため、超音波装置2は、超音波ホーン3の接触装置4の位置が受けローラ5に関して変化可能な方法で移動可能なように配置されている。さらに図1を参照すると、装置1が電気モータまたは代替の油圧式駆動処置部からなりうる駆動ユニット10を備えることがわかる。駆動ユニット10は、超音波ホーン3の位置を受けローラ5に関して調節するために用いられる。これは、超音波装置2全体を駆動ユニット10に関して移動させることにより適切に行われる。駆動ユニット10は、固定部11または図1で概略的に示されるものにしたがって同様のものに確実に取り付けられる。駆動ユニット10自体は、パワー伝達部12を介して超音波装置2に取り付けられている。また、駆動ユニット10制御ユニット13と電気的に接続されている。制御ユニット13は、適切なコンピュータベースであって、以下でより詳細に説明されることにしたがって特定の入力信号により駆動ユニット10を制御するように配置されている。
【0028】
本発明が代わりに超音波装置2に代えて受けローラ5を移動可能に配置する方法により実施可能であることは、指摘されるべきである。さらなる変形において、受けローラ5及び超音波装置2両者が、ギャップ6のサイズを調節可能とすることを意図して移動可能に配置されてもよい。
【0029】
駆動ユニット10及び超音波装置2の間には、超音波ホーン3と生地層7、8とを接触に至らせたときに生地層7、8及び受けローラ5にかかる力Fを検出するためのセンサ14を配置することが好ましい。このセンサ14は、ロードセルタイプの適切なものであって、それ自身がすでに開示されたタイプのセンサである。センサは、機械的な力を電気的な出力信号に変換する原理に基づいている。また、本発明は、ロードセルに変わるものとして、例えば歪みゲージまたは圧電素子タイプなどのセンサにより実施可能である。
【0030】
図1からわかるように、ロードセル14は、制御ユニット13に電気的に接続されている。これにより、制御ユニット13は、ロードセル14から受けた測定した力Fに関する信号により決まり、超音波装置2を受けローラ5に関する適切な垂直方向の位置に調節するように設定されている。すなわち、生地層7、8及び受けローラ5上にかかる力Fは、ロードセル14の補助により検出可能となる。超音波装置2の温度変化の結果としてギャップ6のサイズが変化すると、ロードセル14により検出される力Fも変化する。したがって、正確な供給エネルギー量により正確な超音波溶接を維持するため、制御ユニット13は、図1の矢印15で概略的に示されているように、垂直方向において行われる超音波装置2の移動を制御する方法で駆動ユニット10を制御するために使用可能である。このため、この移動は、ギャップ6のサイズの変化を制御する結果となる。
【0031】
本発明の基本原理は、構成生地層の特定の寸法の測定をギャップ6の細部の調節に使用することである。図示された実施形態において、この寸法調節は、測定された上側の生地層7を幅b1(図2参照)とするように設定されている。そして、この幅の測定値は、ギャップ6のサイズの調節に用いられる。(所定の設定工程速度の下で)超音波溶接と連動する所定の貼合強度を達成するために必要なエネルギーが超音波ホーン3と受けローラ5との間の接触面積に依存するため、上側の生地層7における幅bのいかなる変化も、供給エネルギーレベルが所望の溶接結果を達成するために最適とならない状態を招く場合がある。例えば、(長手方向から見て)上側の生地層7のある部分は、比較的小さい幅bを示しており、超音波ホーン3を介して伝達されるエネルギーは、構成生地層7、8に対する関連する損傷の危険性と共に高くなる。逆に、上側の生地層7の特定の部分が比較的大きい幅bを有していると、超音波ホーン3を介して伝達されるエネルギーは、関連する溶接接合部9が不完全となる危険性と共に低くなる。
【0032】
溶接パターン9が上側の生地層7の側縁部7a、7bを超えるある範囲に広がるように受けローラ5及び超音波装置2が配置されているため、接触面が、超音波ホーン3の接触装置4と、生地層7、8の双方により覆われる溶接パターンの当該部分との間でこのようにして形成される。これは、接触領域が生地の幅の機能として表されうるという意味である。接触面の長さ自体は、受けローラの直径及び使用される溶接装置のタイプにより決まる。このパラメータは、各具体的な適用例に対して一定とされている。そして、(具体的な工程速度の下で)所定の貼合強度達成するために必要な入力エネルギーは、ライン速度及び接触面積の関数で表され、後者(接触面積)のパラメータが幅bの任意の変形により変化する。したがって、ライン速度が一定で保持されるが幅bが変化する工程では、入力エネルギーが意図された溶接工程にとって最適とならないことを意味する。
【0033】
したがって、上述の理由により、本発明は、上側の生地層7の幅bが継続的に測定される原理に基づいている。この形態において、幅の測定は、光検査ユニット方式の検出装置が用いられる。光検査ユニットは、生地層7、8に近接して配置されたカメラ16から適切になる。カメラ16は、図2で概略的に示されているように配置されており、部分17に沿って恒久的に検査し、画像を記録する。部分17は、生地層7、8の長手方向における短い距離で広がっており、最上側の生地層7の幅b、すなわち生地層7、8の横断方向を所定の余白をもって越えている。この幅の測定値に対応する信号は、制御ユニット13に伝達され、超音波装置2の位置、すなわちギャップ6のサイズを調節するために用いられる。
【0034】
カメラ16は、すでに開示された種類のものであり、この形態において部分17内の画像を連続的に記録するために使用されるビデオカメラである。より正確には、カメラ16は、感光性素子のアレイを備えており、感光性素子を活用すると同時に部分17を構成する多数の点の範囲内における光の伝達を記録する。測定と共に、生地層7、8は、生地層7、8の長手方向においてカメラ16に関して移動する。相対運動の間、カメラ16は、部分17、したがって上側の生地層7の側部分7a、7bを通過する範囲における光伝送を検出する。記録された画像に関する情報は、次いで画像処理用ソフトウエアを有する制御ユニット13に伝送される。このソフトウエアは、両生地層7、8がカメラ16の下を通過すると、上側の生地層7により形成される側部7a、7bそれぞれの位置を検出するように設定されている。上側の生地層7の幅b1の測定値は、検出部分17の範囲内における側部7a、7b間の距離に関する情報から取得される。本発明は幅の測定が行われた生地層が積層体の最上側に位置する場合だけに限定されないことに留意しなければならない。本発明は、生地が積層体の最上側であるかまたは積層体における他のいくつかの位置を占めるか否かに関わらず、概ね積層体に包含された選択的な生地の幅または対応する寸法の測定に用いることができる。
【0035】
代替の実施形態において、カメラは、例えばCCD(“電荷結合素子”)タイプ、すなわち感光性センサのアレイが1または複数配列されているタイプを用いることができる。部分17における光の強度は、この配置の活用により検出される。ビデオカメラの場合と同様に、部分17における光の強度に関する信号は、さらに画像解析及び処理をするために制御ユニット13に伝送され、幅bの測定値が取得される。さらなる変形において、検出装置は、例えばレーザ技術、すなわち幅bを判断する目的の感光性検出部と協働して用いられるレーザ光源を有するものに基づいてもよい。さらなる形態において、検出装置は、IR(赤外線)技術またはマイクロ波センサに基づいてもよい。
【0036】
図3は、上側の生地層7の幅bの判断がギャップ6の寸法を規定することを目的とする使用法を概略的かつモジュール形式で示している。また、上述した要素のいくつかは、この場合ギャップ6のサイズを調節する機能を説明するために機能モジュール形式ではあるが、図3に示されている。この場合、カメラ16は幅bを判断することを目的として制御ユニット13に供給される信号Sを記録するために用いられることに留意する。これと並行して、上述したロードセル14は、生地層7、8及び受けローラ5上に作用する力Fを検出する目的で使用される。
【0037】
制御ユニット13は、信号Sを出発点として採用し、上側の生地層7における幅b1の測定値を算出するように設定されて適切に設計されたハードウエア及びソフトウエアの形式の機能モジュール13aを備える。この幅寸法bは、第2の機能モジュール13bで補正係数ΔFに変換される。この変換工程は、後述する。そして、補正係数ΔFは、上記力Fの値に加算される。これは、上記加算のために配置された第3の機能モジュール13cで行われる。したがって、補正係数ΔFは、供給される溶接エネルギーであって上記幅bに関する変形の結果として必要なエネルギーの変化を補正する値に相当する。溶接エネルギーの補正における幅bの影響を示す係数は、異なる幅の生地に必要なエネルギーの理論的及び/または実証的な研究から導出される。また、ここで、受けローラ上にあって溶接継目9の設計を決定する溶接パターン(不図示)を考慮する。
【0038】
したがって、第3の機能モジュール13cからの信号は、和F+ΔFに相当する制御ユニット13からの出力信号を構成する。そして、この出力信号は、ギャップ6のサイズを順に調節する上述した駆動ユニット10に供給される。超音波装置2を用いた操作の間、ギャップ6をほぼ均一にし、最適な溶接エネルギーが2つの生地層7、8に供給される。
【0039】
制御ユニット13は、3つの上述した機能モジュール13a、13b、13cが当該制御ユニット13のために設計されたハードウエア及びソフトウエアを構成することを示すために、図3において破線で概略的に示されていることに留意しなければならない。
【0040】
図4を参照すると、上側の生地層7の幅bの測定値と機能モジュール13b(図3に示す)を用いて取得された補正係数ΔFとの関係を示す曲線が表されている。この場合において、図4に示す曲線は、幅bの測定から力Fに対応する信号に加えられる補正係数ΔFへの変換の対応を表していることに留意する。この曲線の形状は、用いられる溶接パターンの形状及び機能に好ましくは基づいた理論上の関係と一致する。この場合に用いられている溶接パターンは、通常受けローラ5の外周の周囲に位置する複数の隆起した点(raised points)の形態をなしている。そして隆起した点の数、これらの位置、これらの寸法及び集中度(concentration)などは、いずれも幅寸法から補正係数への変換がどのように起こるかを決定する。この場合の曲線は、測定幅bと、ギャップ6のサイズの最適な調節をもたらすため、すなわち生地層7、8に正確な溶接エネルギーを供給するために力Fの測定値に加えられる補正係数ΔFと、のあらかじめ決定された関係として作り出されている。
【0041】
したがって、本発明は、一般に上側の生地層7の幅bによって決まる溶接工程のエネルギー量を制御するために用いられる。図4における曲線は、都合よく制御ユニット13に記憶されており、幅bの値は、補正係数ΔFのための測定値に容易に変換可能となる。また、異なるタイプの受けローラ及びさらに異なるタイプの溶接パターンが用いられる異なる処理工程は、図4における曲線と異なる外観を与えることになる。さらに、本発明は、受けローラの変化が適切な方法で記録可能であり、どの溶接パターンが用いられているかについての正確な情報を制御ユニット13が常に含むことを意味している。そして、この情報を用いて、対応する曲線は、幅bから補正係数ΔFへの変換に用いられる。
【0042】
要するに、本発明が生地7、8の超音波処理用の調節エネルギーの連続する供給に用いられることが立証される。本発明におけるシステム及び方法は、例えば吸収性物品に用いられる所定の生地の積層体のため、大半が縁部に沿って連続している封止を目的として用いることに特に適している。一つの実用的な応用として、上側の生地層7の幅b1は、その長手方向における±20mmのオーダーの大きさの変化であって、超音波ホーン3における±125Nのオーダーの大きさの変化に対応する変化を示す。この上側の生地層7の幅bの影響は、比較的速い工程速度及び一縁部に沿って連続して溶接された継目が必要なこれらの適用において、顕著となる。そして、幅の測定値は、超音波処理が最適となるように生地層に供給される適切に必要なエネルギーに関連する。
【0043】
また、上側の生地層の幅bに関連する寸法測定の代替として、本発明は、生地層7、8の一方または他方の厚さ、また代替として生地層7、8の一体的な厚さのような他の寸法の測定を適用してもよい。さらなる代替として、幅及び厚さの組合せを本発明における調節に用いてもよい。
【0044】
寸法測定に関連するさらなる代替案は、例えば受けローラ5の一縁部により表される参照位置から算出される生地層7の一縁部7bの連続した測定を含む。この測定値は、図2における参照符号dで示されている。上述した一例により、この場合におけるギャップ6のサイズは、カメラ16の活用によって検出された生地層7の縁部7bの瞬間的な位置によって調節可能となる。
【0045】
上述した実施形態は、超音波装置2から発生した力Fに関する信号を供給するためにロードセル14を用いることに基づいており、これと共に幅bの測定値が補正係数ΔFを決めるために用いられている。本発明は、原理上ロードセルがないこれらの場合においてさえも実施可能であることに留意すべきである。このような場合において、幅寸法単独または代替として複数の他のパラメータとの組合せは、ギャップのサイズの調節に用いることが可能である。
【0046】
図5を参照すると代替の解決法であって、ロードセルを用いないが、一般に上側の生地層7の幅bの測定値に適切な入力パラメータとして特定の寸法測定を利用する解決法が示されている。この場合の図5における制御ユニット13’は、出発点としてカメラ16からの信号Sを受け取って生地層7における幅bの測定値を算出するように設定されるように適切に設計されたハードウエア及びソフトウエアの形式の機能モジュール13a’を備える。この幅寸法bは、第2の機能モジュール13b’において、さらにギャップ6のサイズを調節する駆動ユニット10に供給される電気信号に対応する補正係数ΔGに変換され、超音波装置2を用いた操作中に、ほぼ均一かつ最適な溶接エネルギーは、2つの生地層7、8に供給される。したがって、この代替の実施形態においても、補正係数ΔGは、上記幅bに関連する変化量の結果として必要とされる供給された溶接エネルギーの変化を補正する値と対応する。
【0047】
本発明は、生地の幅または他の複数の同等のパラメータによって決まる供給エネルギーに関連する要求を有する熱機械または機械結合工程を用いた処理を併用した使用に概ね適している。例えば構成生地の少なくとも一方または他方よりも広い溶接パターンを必要とする溶接用途を目的として言及されうる。
【0048】
図6aは、図2における図と対応しているが、生地の異なる配置が用いられた本発明の代替の実施形態を示している。したがって、図6aは、互いに部分的に重なっているだけだが、第1の生地層7’が第2の生地層8’に結合されなければならない場合を示している。これは、第1の生地層7が第2の生地層8の側縁部の範囲内に配置されている図2から十分に理解される変形と異なっている。
【0049】
図6aから十分に理解されるように、第1の生地層7’は、明確化のために特に斜線で特定されている。第1の生地層7’は、第2の生地層8’上に適宜配置されている。代替として、第1の生地層7’は、第2の生地層8’の下に配置されてもよい。超音波処理を活用して、生地層7’、8’は、溶接パターン9’が形成されるように、これらの各縁部に沿って結合されなければならない。検出装置16、適切にはカメラは、この場合も用いられており、上側の生地層7’の一縁部7a’から参照位置、適切には受けローラ5の側面部または他の複数の固定された参照位置までの距離を示す寸法dの検出に適している。したがって、この目的のため、カメラ16は、第1の生地層7’の縁部7a’が位置しているであろうと考えられる所定領域に亘って延在している部分17’を解析する。このため、幅寸法は、ここで用いられないが、その代わりに生地の長手方向に対するほぼ横方向における縁部の位置の変化の形式による寸法測定となっている。
【0050】
図6bは、本発明のさらなる変形を示しており、3つの異なる生地が用いられており、より詳しくは、第1の生地層7”が、図6aと同様の方法で、部分的に第2の生地層8”と部分的に重なっている。第3の生地層18も存在しており、これは第2の生地層8”の反対側と重なっている。この構成において、超音波装置は、生地が互いに重なることで規定された2つの縁部に沿って溶接パターン9”を形成するために用いられる。この変形において、本発明は、第1の生地層7”と第3の生地層18との対向する縁部間の距離bを測定することにより用いられる。したがって、測定値は、超音波装置のギャップのサイズの調節のための上述した測定値と類似する形で用いられる。
【0051】
上述と類似の方法により、図6a、6bにおける生地の配置の寸法測定は、生地積層体の最上層における1またはそれ以上の生地に限定されず、積層体の構成生地の全てで行ってもよい。
【0052】
本発明は、上記に限定されず、また特許請求の範囲内でさまざまな実施形態が可能である。例えば、本発明は、溶接に限定されず、超音波技術を用いた他のタイプの処理であって、上側の生地層7の測定寸法によって決まるパラメータがギャップ6のサイズの調節に用いられる処理であってもよい。本発明は、例えば不織布生地または合成あるいは繊維生地の他のタイプなど他の生地のタイプであってもよい。本発明は、さまざまな数の構成生地層を有する積層体の異なるタイプに適用してもよい。
【0053】
本発明における装置は、幅測定に関する測定信号及びフィードバック信号を処理可能であれば、入力溶接エネルギーを調節するさまざまなタイプの制御システムと実行されてもよい。
【0054】
このシステムは、静止した超音波ホーン、すなわち非回転だが受け部に関して移動可能な超音波ホーンを併用して使用することが可能であり、または代替として回転可能な超音波ホーン及び静止した受け面を併用して使用することも可能である。
【0055】
他の種類の受け面は、上述した受けローラ5の代替として用いられる。例えば、受け面は、受け部として機能する平面により形成可能である。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明と併用して用いることを目的とした超音波装置を示す概略側面図である。
【図2】図1に関して若干拡大した図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】本発明による超音波装置の調節方法を示す概略図である。
【図4】本発明による、測定寸法と調節に用いることを目的とした補正との間の関係を示す曲線である。
【図5】超音波装置の調節のための代替として用いられる概略方法を示す図である。
【図6a】本発明を使用可能な代替の生地の配置を示す図である。
【図6b】本発明を使用可能な代替の生地の配置を示す図である。
【符号の説明】
【0057】
1 装置
2 超音波装置
3 超音波ホーン
5 受けローラ(受け部)
6 ギャップ
7,7’,7” 生地層,上層,構成生地層,ウェブ(生地)
7a,7b,7a’ 側縁部
8,8’,8” 生地層,下層,構成生地層,ウェブ(生地)
9 溶接パターン,溶接接合部(溶接継目)
13 制御ユニット
14 センサ
16 カメラ(検出装置)
17,17’,17” 部分,検出部分
18 生地層(生地)
幅,測定幅(寸法)
距離(寸法)
寸法
F 力
ΔF,ΔG 補正係数

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの生地層を備える生地(7、8;7’、8’;7”、8”;18)の超音波装置(2)を用いた処理のための装置(1)であって、
前記超音波装置が、受け部(5)と共に配置された超音波ホーン(3)を備え、前記超音波ホーン(3)と前記受け部(5)との間に形成されたギャップ(6)内に前記生地(7、8;7’、8’;7”、8”;18)を位置決めすることを目的としており、
前記超音波ホーン(3)及び/または前記受け部(5)が、前記ギャップ(6)のサイズを調節可能なように移動可能に配置され、また当該装置(1)が前記処理の過程で前記生地に供給されるエネルギーによって決まる前記ギャップ(6)のサイズを調節するための制御ユニット(13)を備えることを目的としており、
当該装置(1)が、前記生地(7、8;7’、8’;7”、8”;18)の少なくとも1つの所定の寸法(b;d;b)を決定するための検出装置(16)を備えると共に、
前記制御ユニット(13)が、少なくとも1つの前記寸法(b;d;b)により決まる前記ギャップ(6)のサイズを調節するように設定されていることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記寸法が、前記少なくとも1つの生地層(7)において該生地層(7)の長手方向のほぼ横方向に延びる幅(b)を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
当該装置(1)が、前記超音波装置(2)が前記生地及び前記受け部(5)上に作用する力(F)を測定するためのセンサ(14)を備えると共に、
前記制御ユニット(13)が、前記力(F)によって決まる前記ギャップ(6)のサイズを調節するように設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記制御ユニット(13)が、前記幅(b)の測定値を前記調節中に前記力(F)に対応する値に加えられる補正係数(ΔF;ΔG)に変換するように設定されていることを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記幅(b)の測定値と前記補正係数(ΔF;ΔG)との関係が、前記受け部(5)で行われる溶接パターンの形状及び機能によって決まることを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記検出装置(16)が、前記生地(7、8;7’、8’;7”、8”;18)における所定の部分(17;17’;17”)の光学検査を包含し、ビデオカメラ、CCD装置または同等のものであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記受け部(5)が、回転受けローラからなることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
前記超音波装置(2)が、積層体を形成するために少なくとも2つの前記生地(7、8;7’、8’;7”、8”;18)の超音波溶接の形式で処理を行うように設定されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記生地層(7、8)が、下側の生地層(8)と溶接されるように配置される上側の生地層(7)を備えると共に、
前記上側の生地層(7)が、前記下側の生地層(8)の幅(b)よりも狭い幅(b)を有すると共に、
溶接継目(9)が、前記上側の生地層(7)の側縁部(7a、7b)に沿って形成されることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
少なくとも2つの生地層(7、8;7’、8’;7”、8”;18)を備える生地の超音波装置(2)を用いた処理のための方法であって、
前記超音波装置が、受け部(5)と共に配置される超音波ホーン(3)を備える超音波装置(2)を備えると共に、
当該方法が、
前記超音波ホーン(3)と前記受け部(5)との間に形成されるギャップ(6)内に前記生地(7、8;7’、8’;7”、8”;18)を配置する工程と、
前記超音波ホーン(3)及び/または前記受け部(5)の可動調節を用いて前記ギャップ(6)のサイズを調節する工程と、
前記処理の過程で前記生地(7、8)に供給されるエネルギーによって前記ギャップ(6)のサイズを調節する工程と、
を備え、
当該方法が、さらに、
前記生地(7、8;7’、8’;7”、8”;18)の所定の寸法(b;d;b)の少なくとも1つを測定する工程と、
少なくとも前記所定の寸法(b;d;b)によって前記ギャップ(6)のサイズを調節する工程と、
を備えることを特徴とする方法。
【請求項11】
前記寸法を決定する工程が、前記少なくとも1つの生地層(7)において該生地層(7)の長手方向のほぼ横方向に延びる幅(b)を測定する工程を備えることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記超音波装置(2)が前記生地(7、8;7’、8’;7”、8”;18)及び前記受け部(5)に作用する力(F)を測定する工程と、
前記力(F)によって前記ギャップ(6)のサイズを調節する工程と、
を備えることを特徴とする請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
前記幅(b)の測定値を前記調節中に前記力(F)に対応する値に加えられる補正係数(ΔF;ΔG)に変換する工程を備えることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記生地(7、8)の少なくとも1つの前記所定の寸法(b;d;b)を測定する工程が、前記生地(7、8;7’、8’;7”、8”;18)における所定の部分(17;17’;17”)の光学検査の形式であることを特徴とする請求項10から13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
前記処理が、少なくとも2つの前記生地(7、8;7’、8’;7”、8”;18)の超音波溶接をする工程を備えることを特徴とする請求項10から14のいずれかに記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6a】
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【図6b】
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【公表番号】特表2009−501851(P2009−501851A)
【公表日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−522731(P2008−522731)
【出願日】平成17年7月20日(2005.7.20)
【国際出願番号】PCT/SE2005/001169
【国際公開番号】WO2007/011272
【国際公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【出願人】(506215320)エスセーアー・ハイジーン・プロダクツ・アーベー (157)
【Fターム(参考)】