説明

足に巻きつける防犯要具

【課題】 この発明は、ひったくりやスリ等の盗難を完全にシヤットアウトするために開発されたものである。
【解決手段】 表面の巻き布板1に複数個の貴重品入れ2を設け、その左右両端には、係着部の止め具凹部6、同凸部8を載設し、表面と裏面の巻き布板の間には、傾斜板9を固着する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
近年、ひったくりやスリ等の被害が多発していることは周知の事実である。また、海外旅行においての置引き等の被害も、甚大なものになっている。
こうした卑劣で残忍な犯罪を完全に防禦する手立てはないものかと模索した結果、開発されたのが本発明である。
それを、図面を参照しながら説明すると、図1に示すように、表面の巻き布板1には複数個の貴重品入れ2を設けているが、これには現金をはじめ、パスポート、預金通帳、運転免許証、カード、印鑑、鍵類等さまざまなものを納入することができる。
完全を期す為に、貴重品入れ2の上部には冠着部3を設けている。これは、双方(4、5)を密封することによって、不純物の侵入を防ぐ役目を果している。
右端には係着部の止め具凹部6を設けているが、これは図2の裏面の巻き布板7の右端に設定している係着部の止め具凸部8と密嵌させるためである。止め具は何もボタン式だけでなく、巻き布板の材質によって、フック式、あるいはマジックテープなど、その方法は多様であり、足をしっかりと巻着する効果は遜色がない。
図1の係着部の止め具凹部6を4列に渡って設定しているのは、各自の足のサイズに合わせて、自由に調整できるように配慮した結果である。
傾斜板9の目的は、ふくらはぎの太さと足首の太さの比高差をカモフラージュするためである。そうすることによって、貴重品入れ2の形をできるだけ垂直に近いものにすることができる。
折りかえし10は、この傾斜板9に被着させることによって、やゝもすれば距骨や般骨にくい込みがちな状態を、係止させる役目をになっている。
切り込み11は、巻着したときに両端が突起するのを防ぎ、際を水平に保つように具現化を図ったものである。
図3は本発明の使用状態を示した側面図であるが、これを両足に巻着するのであるから、数百万円の札束は収納可能となる。
男性の場合は一年中ズボンを穿いている。このため、本発明品を巻着していても、傍目には全くわからない─これが本発明の最大の味噌になっている。
その点、女性はスカート姿が多いため、露見することになる。従って、二の足を踏みがちになるかもしれないが、防犯と同時に、フアッシヨンとしても充分に通用するということを銘記して欲しいものである。
ひるがえって、別の観点からいうと、本発明を巻着して歩行すると、その度ごとにマッサージを加えているような反復作用が生まれてくる。そのため、連鎖反応として、血の流れが非常に良くなってくるのである。お陰で、足の疲労感は忘却され、歩行自体が軽やかなものになってくるという、誠にありがたい、連枝にも似た効果が発芽してくるという点を考慮していただければ幸いである。
本発明の主眼とするところは、正に防犯と同時に、足の健康維持と活性化に役立つという点にある。
【図面の簡単な説明】
〔図1〕
本発明の表面斜視図
〔図2〕
一部を剥脱状態にした本発明の裏面斜視図
〔図3〕
本発明を足に巻着した状態を示す側面図
【符号の説明】
1は表面の巻き布板
2は貴重品入れ
3は冠着部
4は止め具凸部
5は止め具凹部
6は係着部の止め具凹部
7は裏面の巻き布板
8は係着部の止め具凸部
9は傾斜板
10は折りかえし
11は切り込み
【図1】

【図2】

【図3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面の巻き布板1には複数個の貴重品入れ2を設け、その左右の両端には止め具6、8を載設し、表面の巻き布板1と裏面の巻き布板7の間の下半分には、傾斜板9を装着したことを特徴とする足に巻きつける防犯要具。

【公開番号】特開2006−307401(P2006−307401A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−168831(P2005−168831)
【出願日】平成17年4月26日(2005.4.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(593019386)