足カバー
【課題】本発明は、素足感覚が損なわれることを低減しつつ、稀に下駄等を履く人の甲摺れ、指間摺れ及び足裏摺れを防止することができる足カバーを提供すること。
【解決手段】足を差し入れるための開口部であって、少なくとも踵が露出するように形成される第1開口部20aと、足の親指が露出するように形成される第2開口部20bと、足の第2指、第3指、第4指及び第5指が露出するように形成される第3開口部20cと、甲摺れ防止部22ba,22bbと、指間摺れ防止部20dと、足裏摺れ防止部24ba,24bbと、を有することを特徴とする足カバー。
【解決手段】足を差し入れるための開口部であって、少なくとも踵が露出するように形成される第1開口部20aと、足の親指が露出するように形成される第2開口部20bと、足の第2指、第3指、第4指及び第5指が露出するように形成される第3開口部20cと、甲摺れ防止部22ba,22bbと、指間摺れ防止部20dと、足裏摺れ防止部24ba,24bbと、を有することを特徴とする足カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、台座と鼻緒を有する下駄等の履物の履用の際に使用し、足の一部を覆う足カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
夏祭り等において、浴衣等の和服を着ることは、夏らしさを演出し、人々の楽しみの一つとなっている。そのときに、下駄等の日本らしさのある履物を素足に履くと、一層日本の夏を感じられ、好ましい。
図11は、右足10(以下、「足10」と呼ぶ)に下駄12を履いた状態を示す概略斜視図である。図11に示すように、下駄12は、台座14と鼻緒16を有する。鼻緒16は、前緒16aと横緒16b及び横緒16cとから構成される。足10が台座14に載置された状態で、親指10cと第2指(人差指)10dとの間に前緒16aが挟まれ、横緒16b及び横緒16cによって足10の甲が押さえられている。人が歩くときには、足10が上下左右に動き、足10と台座14、親指10cと第2指(人差指)10dとの間と前緒16a、横緒16b及び横緒16cと足10の甲が互いに摺れる。
ところで、夏祭り等の機会は稀である。日常生活において下駄等を履かない人が、稀に下駄等を履くと、足が痛くなったり、怪我をする場合がある。図12は、下駄等を履く場合に生じ得る痛みや怪我の部位を示す概略図である。横緒16b及び横緒16cと足10の甲が互いに摺れることによって、図12(a)に示すように、足の甲の部分10ba及び10bbが痛くなったり、擦り剥けたりする。また、前緒16aと親指10cとが摺れることによって、親指10cの内側部10bcが痛くなったり、擦り剥けたりする。同様に、前緒16aと第2指10dとが摺れることによって、第2指10dの内側部10bdが痛くなったり、擦り剥けたりする。また、前緒16aと親指10cと第2指10d間とが摺れることによって、図12(b)に示すように、親指10cと第2指10d間10iが痛くなったり、擦り剥けたりする。さらに、下駄等の台座14と足の裏とが摺れて、図12(c)に示すように、親指10cの付け根の部分(以下、「拇指丘」と呼ぶ)10ha及び第5指の付け根の部分(以下、「小指丘」と呼ぶ)10hbが痛くなったり、擦り剥けたりする。
以下、下駄等の鼻緒と足の甲とが摺れて、履用者が苦痛を感じることを「甲摺れ」と呼ぶ。また、前緒と親指と第2指との指間部とが摺れて、履用者が苦痛を感じることを「指間摺れ」と呼ぶ。さらに、台座と足の裏とが摺れて、履用者が苦痛を感じることを「足裏摺れ」と呼ぶ。「甲摺れ」、「指間摺れ」及び「足裏摺れ」を総称して「足摺れ」と呼ぶ。
これらの苦痛や怪我は、足袋や靴下を履けば予防あるいは解消することができる。しかし、夏祭り等において浴衣等の和服を着て素足に下駄等を履くのは、雰囲気やファッションを楽しむためであるから、足袋や靴下を履くと、その雰囲気やファッションが損なわれる。以下、素足に下駄等を履くことによる雰囲気やファッションを楽しむことを「素足感覚」と呼ぶ。
このため、足袋や靴下を履かずに上述の苦痛や怪我を防止するために、例えば、前緒(「前ツボ」とも呼ぶ)が親指と第2指間に食い込むことを防止する鼻緒構造が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開2001−78802号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術においては、親指と第2指間に前緒が食い込むことを防止することができる。しかし、稀に下駄等を履く人は、親指と第2指間に前緒が食い込まないとしても、前緒と、親指と第2指間とが摺れて、履用者は苦痛を感じるから、指間摺れを防止することはできないという問題がある。また、特許文献1の技術においては、甲摺れを防止することができず、足裏摺れを防止することもできないという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、素足感覚が損なわれることを低減しつつ、稀に下駄等を履く人の甲摺れ、指間摺れ及び足裏摺れを防止することができる足カバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明は、台座と鼻緒を有する履物の履用の際に使用し、足の一部を覆う足カバーであり、この足カバーは、足を差し入れるための開口部であって、少なくとも踵が露出するように形成される第1開口部と、足の親指が露出するように形成される第2開口部と、足の第2指、第3指、第4指及び第5指が露出するように形成される第3開口部と、鼻緒を構成する横緒と足の甲とが摺れて、履用者が苦痛を感じることを防止する甲摺れ防止部と、鼻緒を構成する前緒と、親指と第2指との指間部とが摺れて、履用者が苦痛を感じることを防止する指間摺れ防止部と、台座と足の裏とが摺れて、履用者が苦痛を感じることを防止する足裏摺れ防止部と、を有することを特徴とする足カバーである。
【0007】
第1の発明の構成によれば、足カバーは、足の全部を覆うのではなくて、踵、親指、第2指、第3指、第4指及び第5指が露出するように形成されているから、素足感覚が損なわれることを防止することができる。また、足カバーは甲摺れ防止部を有するから、甲摺れを防止することができる。また、足カバーは、指間摺れ防止部を有するから指間摺れを防止することができる。さらに、足カバーは、足裏摺れ防止部を有するから、足裏摺れを防止することができる。
【0008】
第2の発明は、第1の発明の構成において、前記甲摺れ防止部は、前記横緒の長さと略同一の長さを有し、前記横緒と略同一の幅を有することを特徴とする。
【0009】
第2の発明の構成によれば、甲摺れ防止部の大きさが最低限度において、甲摺れを防止することができる。このため、素足感覚が損なわれることを、最低限にすることができる。
【0010】
第3の発明は、第1の発明の構成において、前記甲摺れ防止部は、前記横緒の幅の1倍〜5倍の幅であることを特徴とする。
【0011】
第3の発明の構成によれば、下駄等の履用者が足を激しく左右に振る動作をしたとしても、確実に甲摺れを防止することができる。
【0012】
第4の発明は、第1の発明乃至第3の発明のいずれかの構成において、前記足裏摺れ防止部は、親指の付け根である拇指丘及び小指の付け根である小指丘には接するが、足の踵には接しないように形成されていることを特徴とする。
【0013】
第4の発明の構成によれば、素足感覚が損なわれることを最低限にしつつ、足裏摺れを防止することができる。
【0014】
第5の発明は、第1の発明乃至第4の発明のいずれかの構成において、前記足カバーは、伸縮性及び弾力性を有する素材で形成されることを特徴とする。
【0015】
第5の発明の構成によれば、足カバーは伸縮性を有する素材で形成されるから、足カバーと足が密着し、甲摺れ、指間摺れ、足裏摺れを効率的に防止することができる。また、足カバーが伸縮性を有する素材で形成されていることにより、個々人によって足のサイズが異なっても、足カバーと足を密着させることができる。さらに、前記足カバーは、弾力性を有する素材で形成されるから、足と鼻緒や台座とが接触する際に生じる圧迫感を軽減し、快適な履き心地を実現することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、素足感覚が損なわれることを低減しつつ、稀に下駄等を履く人の甲摺れ、指間摺れ及び足裏摺れを防止することができる足カバーを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態の一例について、添付した図面を参照しながら、具体的に説明する。
【0018】
図1は、本実施形態の足カバー20が、足10に装着された状態を示す概略斜視図である。図2は、足カバー20を、図1の矢印X方向から見た図である。足10は、右足である。本実施形態においては、右足の足カバー20についてのみ説明し、左足の足カバーについての説明は省略する。図3及び図4は、足カバー20の概略斜視図である。図1及び図2に示すように、下駄12は、台座14及び鼻緒16を有する。鼻緒16は、前緒16aと横緒16b及び16cを有する。下駄12は、台座と鼻緒を有する履物の一例である。台座と鼻緒を有する履物としては、他にも、例えば、草履やビーチサンダルがある。
【0019】
図1及び図2に示すように、足カバー20は、下駄12の履用の際に使用され、足10の一部を覆うように形成されている。具体的には、足カバー20は、足10が鼻緒と接する部分を覆い、足の踵部10aを覆わないようになっている。また、足カバー20は、足の甲の一部は覆うが、そのほかの大部分は覆わないようになっている。
【0020】
図3及び図4に示すように、足カバー20は、第1部22及び第2部24で形成されている。足カバー20は、足10を差し入れるための開口部であって、少なくとも踵が露出するように形成されている第1開口部20aを有する。第1開口部20aは、足10を通して履くときの入り口となる。また、足カバー20は、親指10cが露出するように形成される第2開口部20bを有する。また、足カバー20は、第2指(人差指)10d、第3指(中指)10e、第4指(薬指)10f及び第5指(小指)10gが露出するように形成されている第3開口部20cを有する。
【0021】
図5は、図3の足カバーを紙面手前(正確には紙面右斜め奥)から紙面奥方向(正確には紙面左斜め手前)に見た概略平面図である。図5には、第1部22の表面22a及び裏面22b、第2部24の表面24a及び裏面24bが示されている。図6は、図5の第1部22の裏面22bを示す概略図である。裏面22bの一部は、甲摺れ防止部22ba及び22bbとなっている。甲摺れ防止部22baは、足10に足カバー20装着したときに、足10の甲が横緒16b(図1及び図2参照)と接する部分である。甲摺れ防止部22bbは、足10に足カバー20を装着したときに、足10の甲が横緒16cと接する部分である。第1部22の長さL1は、横緒16bの長さと略同一である。第1部22の長さL2は、横緒16cの長さと略同一である。第1部22の幅Wは、横緒16b及び16cの幅の1倍乃至5倍に形成される。第1部22は、甲摺れ防止部として機能する。
【0022】
図7は、図5の第2部24の表面24aを示す概略図である。表面24aの一部は、足裏摺れ防止部24ba及び24bbとなっている。足裏摺れ防止部24baは、足10に足カバー20を装着したときに、足10の拇指丘が台座14(図1及び図2参照)と接する部分である。足裏摺れ防止部24bbは、足10に足カバー20を装着したときに、足10の小指丘が台座14と接する部分である。足裏摺れ防止部24ba,24bbは、親指の付け根である拇指丘及び小指の付け根である小指丘には接するが、足の踵には接しないように形成されている。このように、第2部24の一部分は、足裏摺れ防止部として機能する。図7に示すように、足裏摺れ防止部24baは、足10の拇指丘の領域と略同一の領域22basを中心として、1.5倍〜2倍広い領域として規定されている。同様に、足裏摺れ防止部24bbは、足10の小指丘の領域と略同一の領域22bbsを中心として、1.5倍〜2倍広い領域として規定されている。これにより、足のサイズの個人差に対応できるようになっている。
【0023】
上述のように、足カバー20は、足の全部を覆うのではなくて、踵、親指、第2指、第3指、第4指及び第5指が露出するように形成されているから、素足感覚が損なわれることを防止することができる。特に踵部が露出していることにより、例えば、子供の成長につれて足が大きくなっても、数年間は同一の足カバー20を使用することができる。また、足カバー20は甲摺れ防止部22ba,22bb(図6参照)を有するから、甲摺れを防止することができる。また、足カバー20は、指間摺れ防止部20d(図3参照)を有するから指間摺れを防止することができる。さらに、足カバー20は、足裏摺れ防止部24ba,24bb(図7参照)を有するから、足裏摺れを防止することができる。
甲摺れ防止部22ba,22bbは、横緒の幅の1倍〜5倍の幅であるから、下駄等の履用者が足を激しく前後左右に振る動作をしたとしても、確実に甲摺れを防止することができる。甲摺れ防止部22ba,22bbは、また、圧迫痛を軽減する作用を有する。
さらに、足裏摺れ防止部24ba,24bbは、親指の付け根である拇指丘及び小指の付け根である小指丘には接するが、足の踵には接しないように形成されているから、素足感覚が損なわれることを最低限にしつつ、足裏摺れを防止することができる。また、足裏摺れ防止部24ba,24bbは、圧迫痛を軽減する作用を有する。
【0024】
以下、足カバー20の製法について説明する。
図8は、第1部22を示す概略平面図である。図9は、第2部24を示す概略平面図である。図8に示すように、第1部22は、右辺22c、左辺22d、右斜辺22e、左斜辺22f、前方曲部22g及び後方曲部22hを有する。図9に示すように、第2部24は、右辺24c、左辺24d、右斜辺24e、左斜辺24f、前方曲部24g及び後方直線部24hを有する。なお、本実施形態とは異なり、後方直線部24hは、曲線状でもよいし、波線状でもよい。
【0025】
第1部22及び第2部24ともに、伸縮性及び弾力性を有する素材で形成されている。具体的には、ポリウレタン弾性繊維とナイロン糸との交編で形成されている。あるいは、ポリウレタン弾性繊維と、コットン糸又はアクリル糸の交編で形成されていてもよい。あるいは、ポリウレタン弾性繊維と、ナイロン糸、コットン糸及びアクリル糸のうち少なくとも2種類の混紡糸で形成されていてもよい。また、第1部22及び第2部24は、羊毛等の、天然素材で形成されていてもよい。
【0026】
平編機で矩形シート状の生地を生成し、第1部22及び第2部24の形状に切断し、第1部22及び第2部24の所定箇所を縫い合わせる。具体的には、第1部22の右辺22cと第2部24の右辺24cとを縫い合わせ、第1部22の左辺22dと第2部24の左辺24dを縫い合わせ、第1部22の前方曲部22gと第2部24の前方曲部24gとを縫い合わせる。このようにして、第1部22の後方曲部22hと第2部24の後方直線部24hとで第1開口部20aが形成され、第1部22の右斜辺22eと第2部24の右斜辺24eとで第3開口部20cが形成され、第1部22の左斜辺22fと第2部24の左斜辺24fとで第2開口部20bが形成される。
【0027】
上述のように、足カバー20は、伸縮性及び弾力性を有する素材で形成されるから、足カバーと足が密着し、甲摺れ、指間摺れ、足裏摺れを効率的に防止することができる。また、足カバーが伸縮性を有する素材で形成されていることにより、個々人によって足のサイズが異なっても、足カバー20と足を密着させることができる。さらに、足カバー20は、弾力性を有する素材で形成されるから、足と鼻緒や台座とが接触する際に生じる圧迫感を軽減し、快適な履き心地を実現することができる。
【0028】
なお、本実施の形態とは異なり、第1部22の幅Wを、横緒16b及び16cの幅と略同一に形成してもよい。この場合、甲摺れ防止部の大きさが最低限度において、甲摺れを防止することができる。このため、素足感覚が損なわれることを、最低限にすることができる。
【0029】
また、本実施形態とは異なり、接着剤による接着または、熱溶融接着により、第1部22と第2部24とを結合させてもよい。
あるいは、本実施形態とは異なり、上述の素材から構成される織物生地を使用して、第1部22及び第2部24を形成してもよい。
また、本実施の形態とは異なり、第1部22と第2部24は、丸編み機で一体のものとして形成してもよい。この場合、上述の縫い合わせ等は不要である。
【0030】
以下、第2の実施形態を説明する。
図10は、第2の実施形態の足カバー20Aを示す概略斜視図である。
第2の実施形態の足カバー20Aは、第1の実施形態の足カバー20の構成に加えて、レース部21A及び21Bを有する。レース部21Aは、第2開口部20bの周辺に配置される。レース部21Bは、第3開口部20cの周辺に配置される。
レース部21A及び21Bを有することにより、足を物にぶつけたり、他人に足を踏まれた場合の怪我を防止したり、怪我の程度を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】足カバーが、足に装着された状態を示す概略斜視図である。
【図2】足カバーを、図1の矢印X方向から見た図である。
【図3】足カバーの概略斜視図である。
【図4】足カバーの概略斜視図である。
【図5】図3の足カバーを紙面手前から紙面奥方向に見た概略平面図である。
【図6】図5の第1部の裏面を示す概略図である。
【図7】図5の第2部の裏面を示す概略図である。
【図8】第1部を示す概略平面図である。
【図9】第2部を示す概略平面図である。
【図10】第2の実施形態の足カバーを示す概略斜視図である。
【図11】右足に下駄を履いた状態を示す概略斜視図である。
【図12】下駄等を履く場合に生じ得る痛みや怪我の部位を示す概略図である。
【符号の説明】
【0032】
10・・・足、20,20A・・・足カバー、20a・・・第1開口部、20b・・・第2開口部、20c・・・第3開口部、22・・・第1部、21A,21B・・・レース部、24・・・第2部
【技術分野】
【0001】
本発明は、台座と鼻緒を有する下駄等の履物の履用の際に使用し、足の一部を覆う足カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
夏祭り等において、浴衣等の和服を着ることは、夏らしさを演出し、人々の楽しみの一つとなっている。そのときに、下駄等の日本らしさのある履物を素足に履くと、一層日本の夏を感じられ、好ましい。
図11は、右足10(以下、「足10」と呼ぶ)に下駄12を履いた状態を示す概略斜視図である。図11に示すように、下駄12は、台座14と鼻緒16を有する。鼻緒16は、前緒16aと横緒16b及び横緒16cとから構成される。足10が台座14に載置された状態で、親指10cと第2指(人差指)10dとの間に前緒16aが挟まれ、横緒16b及び横緒16cによって足10の甲が押さえられている。人が歩くときには、足10が上下左右に動き、足10と台座14、親指10cと第2指(人差指)10dとの間と前緒16a、横緒16b及び横緒16cと足10の甲が互いに摺れる。
ところで、夏祭り等の機会は稀である。日常生活において下駄等を履かない人が、稀に下駄等を履くと、足が痛くなったり、怪我をする場合がある。図12は、下駄等を履く場合に生じ得る痛みや怪我の部位を示す概略図である。横緒16b及び横緒16cと足10の甲が互いに摺れることによって、図12(a)に示すように、足の甲の部分10ba及び10bbが痛くなったり、擦り剥けたりする。また、前緒16aと親指10cとが摺れることによって、親指10cの内側部10bcが痛くなったり、擦り剥けたりする。同様に、前緒16aと第2指10dとが摺れることによって、第2指10dの内側部10bdが痛くなったり、擦り剥けたりする。また、前緒16aと親指10cと第2指10d間とが摺れることによって、図12(b)に示すように、親指10cと第2指10d間10iが痛くなったり、擦り剥けたりする。さらに、下駄等の台座14と足の裏とが摺れて、図12(c)に示すように、親指10cの付け根の部分(以下、「拇指丘」と呼ぶ)10ha及び第5指の付け根の部分(以下、「小指丘」と呼ぶ)10hbが痛くなったり、擦り剥けたりする。
以下、下駄等の鼻緒と足の甲とが摺れて、履用者が苦痛を感じることを「甲摺れ」と呼ぶ。また、前緒と親指と第2指との指間部とが摺れて、履用者が苦痛を感じることを「指間摺れ」と呼ぶ。さらに、台座と足の裏とが摺れて、履用者が苦痛を感じることを「足裏摺れ」と呼ぶ。「甲摺れ」、「指間摺れ」及び「足裏摺れ」を総称して「足摺れ」と呼ぶ。
これらの苦痛や怪我は、足袋や靴下を履けば予防あるいは解消することができる。しかし、夏祭り等において浴衣等の和服を着て素足に下駄等を履くのは、雰囲気やファッションを楽しむためであるから、足袋や靴下を履くと、その雰囲気やファッションが損なわれる。以下、素足に下駄等を履くことによる雰囲気やファッションを楽しむことを「素足感覚」と呼ぶ。
このため、足袋や靴下を履かずに上述の苦痛や怪我を防止するために、例えば、前緒(「前ツボ」とも呼ぶ)が親指と第2指間に食い込むことを防止する鼻緒構造が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開2001−78802号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術においては、親指と第2指間に前緒が食い込むことを防止することができる。しかし、稀に下駄等を履く人は、親指と第2指間に前緒が食い込まないとしても、前緒と、親指と第2指間とが摺れて、履用者は苦痛を感じるから、指間摺れを防止することはできないという問題がある。また、特許文献1の技術においては、甲摺れを防止することができず、足裏摺れを防止することもできないという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、素足感覚が損なわれることを低減しつつ、稀に下駄等を履く人の甲摺れ、指間摺れ及び足裏摺れを防止することができる足カバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明は、台座と鼻緒を有する履物の履用の際に使用し、足の一部を覆う足カバーであり、この足カバーは、足を差し入れるための開口部であって、少なくとも踵が露出するように形成される第1開口部と、足の親指が露出するように形成される第2開口部と、足の第2指、第3指、第4指及び第5指が露出するように形成される第3開口部と、鼻緒を構成する横緒と足の甲とが摺れて、履用者が苦痛を感じることを防止する甲摺れ防止部と、鼻緒を構成する前緒と、親指と第2指との指間部とが摺れて、履用者が苦痛を感じることを防止する指間摺れ防止部と、台座と足の裏とが摺れて、履用者が苦痛を感じることを防止する足裏摺れ防止部と、を有することを特徴とする足カバーである。
【0007】
第1の発明の構成によれば、足カバーは、足の全部を覆うのではなくて、踵、親指、第2指、第3指、第4指及び第5指が露出するように形成されているから、素足感覚が損なわれることを防止することができる。また、足カバーは甲摺れ防止部を有するから、甲摺れを防止することができる。また、足カバーは、指間摺れ防止部を有するから指間摺れを防止することができる。さらに、足カバーは、足裏摺れ防止部を有するから、足裏摺れを防止することができる。
【0008】
第2の発明は、第1の発明の構成において、前記甲摺れ防止部は、前記横緒の長さと略同一の長さを有し、前記横緒と略同一の幅を有することを特徴とする。
【0009】
第2の発明の構成によれば、甲摺れ防止部の大きさが最低限度において、甲摺れを防止することができる。このため、素足感覚が損なわれることを、最低限にすることができる。
【0010】
第3の発明は、第1の発明の構成において、前記甲摺れ防止部は、前記横緒の幅の1倍〜5倍の幅であることを特徴とする。
【0011】
第3の発明の構成によれば、下駄等の履用者が足を激しく左右に振る動作をしたとしても、確実に甲摺れを防止することができる。
【0012】
第4の発明は、第1の発明乃至第3の発明のいずれかの構成において、前記足裏摺れ防止部は、親指の付け根である拇指丘及び小指の付け根である小指丘には接するが、足の踵には接しないように形成されていることを特徴とする。
【0013】
第4の発明の構成によれば、素足感覚が損なわれることを最低限にしつつ、足裏摺れを防止することができる。
【0014】
第5の発明は、第1の発明乃至第4の発明のいずれかの構成において、前記足カバーは、伸縮性及び弾力性を有する素材で形成されることを特徴とする。
【0015】
第5の発明の構成によれば、足カバーは伸縮性を有する素材で形成されるから、足カバーと足が密着し、甲摺れ、指間摺れ、足裏摺れを効率的に防止することができる。また、足カバーが伸縮性を有する素材で形成されていることにより、個々人によって足のサイズが異なっても、足カバーと足を密着させることができる。さらに、前記足カバーは、弾力性を有する素材で形成されるから、足と鼻緒や台座とが接触する際に生じる圧迫感を軽減し、快適な履き心地を実現することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、素足感覚が損なわれることを低減しつつ、稀に下駄等を履く人の甲摺れ、指間摺れ及び足裏摺れを防止することができる足カバーを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態の一例について、添付した図面を参照しながら、具体的に説明する。
【0018】
図1は、本実施形態の足カバー20が、足10に装着された状態を示す概略斜視図である。図2は、足カバー20を、図1の矢印X方向から見た図である。足10は、右足である。本実施形態においては、右足の足カバー20についてのみ説明し、左足の足カバーについての説明は省略する。図3及び図4は、足カバー20の概略斜視図である。図1及び図2に示すように、下駄12は、台座14及び鼻緒16を有する。鼻緒16は、前緒16aと横緒16b及び16cを有する。下駄12は、台座と鼻緒を有する履物の一例である。台座と鼻緒を有する履物としては、他にも、例えば、草履やビーチサンダルがある。
【0019】
図1及び図2に示すように、足カバー20は、下駄12の履用の際に使用され、足10の一部を覆うように形成されている。具体的には、足カバー20は、足10が鼻緒と接する部分を覆い、足の踵部10aを覆わないようになっている。また、足カバー20は、足の甲の一部は覆うが、そのほかの大部分は覆わないようになっている。
【0020】
図3及び図4に示すように、足カバー20は、第1部22及び第2部24で形成されている。足カバー20は、足10を差し入れるための開口部であって、少なくとも踵が露出するように形成されている第1開口部20aを有する。第1開口部20aは、足10を通して履くときの入り口となる。また、足カバー20は、親指10cが露出するように形成される第2開口部20bを有する。また、足カバー20は、第2指(人差指)10d、第3指(中指)10e、第4指(薬指)10f及び第5指(小指)10gが露出するように形成されている第3開口部20cを有する。
【0021】
図5は、図3の足カバーを紙面手前(正確には紙面右斜め奥)から紙面奥方向(正確には紙面左斜め手前)に見た概略平面図である。図5には、第1部22の表面22a及び裏面22b、第2部24の表面24a及び裏面24bが示されている。図6は、図5の第1部22の裏面22bを示す概略図である。裏面22bの一部は、甲摺れ防止部22ba及び22bbとなっている。甲摺れ防止部22baは、足10に足カバー20装着したときに、足10の甲が横緒16b(図1及び図2参照)と接する部分である。甲摺れ防止部22bbは、足10に足カバー20を装着したときに、足10の甲が横緒16cと接する部分である。第1部22の長さL1は、横緒16bの長さと略同一である。第1部22の長さL2は、横緒16cの長さと略同一である。第1部22の幅Wは、横緒16b及び16cの幅の1倍乃至5倍に形成される。第1部22は、甲摺れ防止部として機能する。
【0022】
図7は、図5の第2部24の表面24aを示す概略図である。表面24aの一部は、足裏摺れ防止部24ba及び24bbとなっている。足裏摺れ防止部24baは、足10に足カバー20を装着したときに、足10の拇指丘が台座14(図1及び図2参照)と接する部分である。足裏摺れ防止部24bbは、足10に足カバー20を装着したときに、足10の小指丘が台座14と接する部分である。足裏摺れ防止部24ba,24bbは、親指の付け根である拇指丘及び小指の付け根である小指丘には接するが、足の踵には接しないように形成されている。このように、第2部24の一部分は、足裏摺れ防止部として機能する。図7に示すように、足裏摺れ防止部24baは、足10の拇指丘の領域と略同一の領域22basを中心として、1.5倍〜2倍広い領域として規定されている。同様に、足裏摺れ防止部24bbは、足10の小指丘の領域と略同一の領域22bbsを中心として、1.5倍〜2倍広い領域として規定されている。これにより、足のサイズの個人差に対応できるようになっている。
【0023】
上述のように、足カバー20は、足の全部を覆うのではなくて、踵、親指、第2指、第3指、第4指及び第5指が露出するように形成されているから、素足感覚が損なわれることを防止することができる。特に踵部が露出していることにより、例えば、子供の成長につれて足が大きくなっても、数年間は同一の足カバー20を使用することができる。また、足カバー20は甲摺れ防止部22ba,22bb(図6参照)を有するから、甲摺れを防止することができる。また、足カバー20は、指間摺れ防止部20d(図3参照)を有するから指間摺れを防止することができる。さらに、足カバー20は、足裏摺れ防止部24ba,24bb(図7参照)を有するから、足裏摺れを防止することができる。
甲摺れ防止部22ba,22bbは、横緒の幅の1倍〜5倍の幅であるから、下駄等の履用者が足を激しく前後左右に振る動作をしたとしても、確実に甲摺れを防止することができる。甲摺れ防止部22ba,22bbは、また、圧迫痛を軽減する作用を有する。
さらに、足裏摺れ防止部24ba,24bbは、親指の付け根である拇指丘及び小指の付け根である小指丘には接するが、足の踵には接しないように形成されているから、素足感覚が損なわれることを最低限にしつつ、足裏摺れを防止することができる。また、足裏摺れ防止部24ba,24bbは、圧迫痛を軽減する作用を有する。
【0024】
以下、足カバー20の製法について説明する。
図8は、第1部22を示す概略平面図である。図9は、第2部24を示す概略平面図である。図8に示すように、第1部22は、右辺22c、左辺22d、右斜辺22e、左斜辺22f、前方曲部22g及び後方曲部22hを有する。図9に示すように、第2部24は、右辺24c、左辺24d、右斜辺24e、左斜辺24f、前方曲部24g及び後方直線部24hを有する。なお、本実施形態とは異なり、後方直線部24hは、曲線状でもよいし、波線状でもよい。
【0025】
第1部22及び第2部24ともに、伸縮性及び弾力性を有する素材で形成されている。具体的には、ポリウレタン弾性繊維とナイロン糸との交編で形成されている。あるいは、ポリウレタン弾性繊維と、コットン糸又はアクリル糸の交編で形成されていてもよい。あるいは、ポリウレタン弾性繊維と、ナイロン糸、コットン糸及びアクリル糸のうち少なくとも2種類の混紡糸で形成されていてもよい。また、第1部22及び第2部24は、羊毛等の、天然素材で形成されていてもよい。
【0026】
平編機で矩形シート状の生地を生成し、第1部22及び第2部24の形状に切断し、第1部22及び第2部24の所定箇所を縫い合わせる。具体的には、第1部22の右辺22cと第2部24の右辺24cとを縫い合わせ、第1部22の左辺22dと第2部24の左辺24dを縫い合わせ、第1部22の前方曲部22gと第2部24の前方曲部24gとを縫い合わせる。このようにして、第1部22の後方曲部22hと第2部24の後方直線部24hとで第1開口部20aが形成され、第1部22の右斜辺22eと第2部24の右斜辺24eとで第3開口部20cが形成され、第1部22の左斜辺22fと第2部24の左斜辺24fとで第2開口部20bが形成される。
【0027】
上述のように、足カバー20は、伸縮性及び弾力性を有する素材で形成されるから、足カバーと足が密着し、甲摺れ、指間摺れ、足裏摺れを効率的に防止することができる。また、足カバーが伸縮性を有する素材で形成されていることにより、個々人によって足のサイズが異なっても、足カバー20と足を密着させることができる。さらに、足カバー20は、弾力性を有する素材で形成されるから、足と鼻緒や台座とが接触する際に生じる圧迫感を軽減し、快適な履き心地を実現することができる。
【0028】
なお、本実施の形態とは異なり、第1部22の幅Wを、横緒16b及び16cの幅と略同一に形成してもよい。この場合、甲摺れ防止部の大きさが最低限度において、甲摺れを防止することができる。このため、素足感覚が損なわれることを、最低限にすることができる。
【0029】
また、本実施形態とは異なり、接着剤による接着または、熱溶融接着により、第1部22と第2部24とを結合させてもよい。
あるいは、本実施形態とは異なり、上述の素材から構成される織物生地を使用して、第1部22及び第2部24を形成してもよい。
また、本実施の形態とは異なり、第1部22と第2部24は、丸編み機で一体のものとして形成してもよい。この場合、上述の縫い合わせ等は不要である。
【0030】
以下、第2の実施形態を説明する。
図10は、第2の実施形態の足カバー20Aを示す概略斜視図である。
第2の実施形態の足カバー20Aは、第1の実施形態の足カバー20の構成に加えて、レース部21A及び21Bを有する。レース部21Aは、第2開口部20bの周辺に配置される。レース部21Bは、第3開口部20cの周辺に配置される。
レース部21A及び21Bを有することにより、足を物にぶつけたり、他人に足を踏まれた場合の怪我を防止したり、怪我の程度を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】足カバーが、足に装着された状態を示す概略斜視図である。
【図2】足カバーを、図1の矢印X方向から見た図である。
【図3】足カバーの概略斜視図である。
【図4】足カバーの概略斜視図である。
【図5】図3の足カバーを紙面手前から紙面奥方向に見た概略平面図である。
【図6】図5の第1部の裏面を示す概略図である。
【図7】図5の第2部の裏面を示す概略図である。
【図8】第1部を示す概略平面図である。
【図9】第2部を示す概略平面図である。
【図10】第2の実施形態の足カバーを示す概略斜視図である。
【図11】右足に下駄を履いた状態を示す概略斜視図である。
【図12】下駄等を履く場合に生じ得る痛みや怪我の部位を示す概略図である。
【符号の説明】
【0032】
10・・・足、20,20A・・・足カバー、20a・・・第1開口部、20b・・・第2開口部、20c・・・第3開口部、22・・・第1部、21A,21B・・・レース部、24・・・第2部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
台座と鼻緒を有する履物の履用の際に使用し、足の一部を覆う足カバーであって、
足を差し入れるための開口部であって、少なくとも踵が露出するように形成される第1開口部と、
足の親指が露出するように形成される第2開口部と、
足の第2指、第3指、第4指及び第5指が露出するように形成される第3開口部と、
鼻緒を構成する横緒と足の甲とが摺れて、履用者が苦痛を感じることを防止する甲摺れ防止部と、
鼻緒を構成する前緒と、親指と第2指との指間部とが摺れて、履用者が苦痛を感じることを防止する指間摺れ防止部と、
台座と足の裏とが摺れて、履用者が苦痛を感じることを防止する足裏摺れ防止部と、
を有することを特徴とする足カバー。
【請求項2】
前記甲摺れ防止部は、前記横緒の長さと略同一の長さを有し、前記横緒と略同一の幅を有することを特徴とする請求項1に記載の足カバー。
【請求項3】
前記甲摺れ防止部の幅は、前記横緒の幅の1倍〜5倍であることを特徴とする請求項1に記載の足カバー。
【請求項4】
前記足裏摺れ防止部は、親指の付け根である拇指丘及び小指の付け根である小指丘には接するが、足の踵には接しないように形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の足カバー。
【請求項5】
前記足カバーは、伸縮性及び弾力性を有する素材で形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の足カバー。
【請求項1】
台座と鼻緒を有する履物の履用の際に使用し、足の一部を覆う足カバーであって、
足を差し入れるための開口部であって、少なくとも踵が露出するように形成される第1開口部と、
足の親指が露出するように形成される第2開口部と、
足の第2指、第3指、第4指及び第5指が露出するように形成される第3開口部と、
鼻緒を構成する横緒と足の甲とが摺れて、履用者が苦痛を感じることを防止する甲摺れ防止部と、
鼻緒を構成する前緒と、親指と第2指との指間部とが摺れて、履用者が苦痛を感じることを防止する指間摺れ防止部と、
台座と足の裏とが摺れて、履用者が苦痛を感じることを防止する足裏摺れ防止部と、
を有することを特徴とする足カバー。
【請求項2】
前記甲摺れ防止部は、前記横緒の長さと略同一の長さを有し、前記横緒と略同一の幅を有することを特徴とする請求項1に記載の足カバー。
【請求項3】
前記甲摺れ防止部の幅は、前記横緒の幅の1倍〜5倍であることを特徴とする請求項1に記載の足カバー。
【請求項4】
前記足裏摺れ防止部は、親指の付け根である拇指丘及び小指の付け根である小指丘には接するが、足の踵には接しないように形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の足カバー。
【請求項5】
前記足カバーは、伸縮性及び弾力性を有する素材で形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の足カバー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−247447(P2009−247447A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−96280(P2008−96280)
【出願日】平成20年4月2日(2008.4.2)
【出願人】(508100491)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月2日(2008.4.2)
【出願人】(508100491)
【Fターム(参考)】
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