説明

身体洗浄器

【課題】洗浄に充分な泡を発生させ、浸水によって故障しない身体洗浄器を提供する。
【解決手段】外容器体10と、外容器体10の内部に、循環通路Wを形成するように固定された中筒体20と、中筒体20の下部に固定された固定板30と、固定板30に上載されたスポンジ40と、ピストン部材50と、固定板30の下位に固定された噴出板60と、シール材54で構成する。ピストン部材50を、中筒体20に上方から侵入し、操作部52の押圧によって下降し、バネ材53によって上昇するロッド51と、ロッド51の下端部において、シール材54の下位に固定された下部押圧板55と、シール材54の上位に固定され、シール材54の肉厚Tより大きい間隔Sを設けて、中筒体20の内径D1より小さくシール材54の内径D2より大きい外径を有する上部押圧板56とで構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗剤(石鹸やシャンプー)の泡を循環させることによって、身体(毛髪を含む)を洗浄する洗浄器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、身体を洗浄するための道具として、タオルやスポンジが多く使用されている。また、近年では洗浄用の手袋も考案されている(例えば、特許文献1参照)。また、毛髪(および頭皮)を洗浄するためにブラシが使用されている。
【0003】
これらの道具は、いずれも、直接、身体に当てて擦ることによって洗浄するものであるため、肌や毛髪を傷めてしまう。
正しい洗浄は、泡立てた洗剤を身体の上で優しく転がすことによって、その泡で皮脂や汚れを包み込み、乳化させて落とすものであり、擦り落とすことは好ましくない。
【0004】
本出願人はこうした点に鑑み、先に、肌や毛髪を傷めることのない洗浄器を発明し、出願した(特許文献2参照)。
この洗浄器は、容器状の本体部に設けられ、モーターで回転するファンによってネットに付着させた洗剤(石鹸やシャンプー)を泡立てると共に、その泡立てた石鹸等を循環させながら身体に接触させることによって、身体(毛髪を含む)を洗浄するものである。
【0005】
この洗浄器は、従来のタオル等のように直接身体に当てて擦るものではないため、肌や毛髪を傷めず洗浄することができるといったきわめて優れた効果を発揮する。
【特許文献1】実開平7−20978号公報
【特許文献2】特開2007−7008号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、本出願人が先に発明した洗浄器には、さらに改善すべき点がある。
すなわち、洗剤の泡立てをネットによって行っているため、泡の発生量が必ずしも充分でない。また、モーターを使用しているので、浸水によって故障が発生する可能性があるし、モーター使用により全体の重量が重くなり、その分、コスト高にもなるといった問題があった。
【0007】
そこで、本発明の目的とするとことは、身体を擦らないで洗浄する身体洗浄器において、洗浄に充分な泡を発生させることができると共に、浸水によって故障しない製品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の身体洗浄器(1)は、泡立てた洗剤を循環させながら身体(B)に接触させて洗浄する洗浄器であって、
頂壁(11)と周壁(12)を備える外容器体(10)と、前記外容器体(10)の内部に、上下開放の筒状で、外周面と前記外容器体(10)の周壁(12)との間、および上端と前記外容器体(10)の頂壁(11)との間に、前記泡立てた洗剤が循環する循環通路(W)を形成するように固定された中筒体(20)と、前記中筒体(20)の内部に固定され、通孔(31)を有する固定板(30)と、前記固定板(30)に上載され、供給される洗剤を収縮することによって泡立てるスポンジ(40)と、前記中筒体(20)の内周面に摺接するリング状のシール材(54)と、前記外容器体(10)の頂壁(11)を貫通するとともに前記中筒体(20)に上方から侵入し、上端部に設けた操作部(52)を押圧することによって下降し、前記操作部(52)と前記外容器体(10)の頂壁(11)との間に設けたバネ材(53)によって上昇するロッド(51)の下端部の、前記シール材(54)を挟んで、そのシール材(54)の下位に、前記スポンジ(40)の上面を押圧する、孔部(55a)が設けられた下部押圧板(55)を固定すると共に、前記ロッド(51)の下端部の、前記シール材(54)の上位に、前記下部押圧板(55)との間に前記シール材(54)の肉厚(T)より大きい間隔(S)を設けて、前記中筒体(20)の内径(D1)より小さくかつ前記シール材(54)の内径(D2)より大きい外径(D3)を有し、前記シール材(54)を押圧する、上部押圧板(56)を固定してなるピストン部材(50)と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に記載の身体洗浄器(1)は、前記中筒体(20)に固定された前記固定板(30)の位置より下位に、複数の噴出孔部(61)を有する噴出板(60)を固定したことを特徴とする。
【0010】
さらに、請求項3に記載の身体洗浄器(1)は、前記噴出板(60)は、中央部が上方に突出した凹面状であることを特徴とする。
【0011】
また、請求項4に記載の身体洗浄器(1)は、前記外容器体(10)の下端部に、軟質材製の筒状で、末広がり状のスカート部(70)を嵌着したことを特徴とする。
【0012】
また、請求項5に記載の身体洗浄器(1)は、前記循環通路(W)の下端部に、毛髪の侵入を防止するための隔壁(80)を複数設けたことを特徴とする。
【0013】
また、請求項6に記載の身体洗浄器(1)は、前記外容器体(10)の上端部に、指を掛けるための掛止部(90)を設けて片手での操作を容易にできるようにしたことを特徴とする。
【0014】
なお、カッコ内の記号は、図面および後述する発明を実施するための最良の形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
【発明の効果】
【0015】
本発明の請求項1に記載の身体洗浄器によれば、中筒体の内部に、洗剤が供給されるスポンジを設け、下部押圧板で、そのスポンジを押圧して固定板の上に押し付け、弾性変形させて潰すので、スポンジに供給された洗剤を効果的に泡立てることができる。
【0016】
泡立てられた洗剤は、固定板の通孔から流出して身体に接触した後、循環通路を経て、中筒体の内部に戻る。そして、ピストン部材のロッドがバネ材の作用によって上昇した後、上部押圧板と中筒体との間から、リング状のシール材の開口および下部押圧板の孔部を通過してスポンジに達する。こうした循環を繰り返すことによって、身体を洗浄する。
【0017】
こうして行われる洗浄は、洗剤の泡が身体の表面を流れ、皮脂や汚れをその泡で吸着して包み込み、乳化させて落とす。
従って、身体を擦ることなく洗浄することができる。
また、身体を擦らないので、身体に切り傷等があっても、その傷を悪化させることなく洗浄することができる。
また、美容院や理容院等での洗髪に使用すると、美容師などの手荒れも防ぐことができる。
【0018】
なお、操作部を押圧してロッドを下降させた状態では、上部押圧板がシール材に密接し、シール材の外周面が中筒体の内周面に密接するので、スポンジで泡立てられた洗剤は上方に逃げることなく、確実に固定板の通孔を通過して身体まで達することができる。
【0019】
また、この身体洗浄器は、バネ材を利用した手動であるため、従来技術のようにモーター使用したものと異なり、浸水しても故障しない。
従って、長期にわたって使用することができる。
【0020】
また、請求項2に記載の身体洗浄器によれば、中筒体に固定された固定板の位置より下位に、複数の噴出孔部を有する噴出板を固定したので、固定板の通孔から流出した泡立てられた洗剤は、噴出板の複数の噴出孔部からさらに流出して身体に接触する。
このように、固定板と噴出板との間に泡立てられた洗剤を一担溜める部分を設け、ロッドの下降により、溜められた洗剤が噴出板に形成された複数の噴出孔部から勢いよく身体に接触するようにしたので、汚れを瞬時に落とすことができる。
【0021】
さらに、請求項3に記載の身体洗浄器によれば、噴出板を、中央部が上方に突出した凹面状にすることによって、頭部など身体の湾曲部に密着するようにしたので、汚れをより効果的に落とすことができる。
【0022】
また、請求項4に記載の身体洗浄器によれば、外容器体の下端部に、軟質材製の筒状で、末広がり状のスカート部を嵌着したので、このスカート部が柔軟に弾性変形して身体に密に接触する。
従って、洗剤は身体洗浄器と身体との間から逃げることが軽減され、循環通路に侵入して循環する。従って、洗剤に無駄が生じない。
【0023】
また、請求項5に記載の身体洗浄器によれば、循環通路の下端部に、毛髪の侵入を防止するための隔壁を複数設けたので、毛髪が循環通路に吸い込まれるのを防止することができる。
これによって、循環通路に毛髪が吸い込まれ、抜けたり、傷んでしまうといった事態を未然に防止することができる。
【0024】
また、請求項6に記載の身体洗浄によれば、外容器体の上端部に、指を掛けるための掛止部を設けたので、例えば、中指をこの掛止部に掛けた状態で、親指で操作部を押圧することによって、片手で容易に操作することができる。
これにより、使用性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
図1乃至図7を参照して、本発明の実施形態に係る身体洗浄器1について説明する。
図1は、ピストン部材を押圧していない状態の身体洗浄器1を示す部分断面正面図であり、図2は、ピストン部材を押圧している状態の身体洗浄器1を示す部分断面正面図である。図3は、図1のA−A線断面図、図4はB−B線断面図、図5はC−C線断面図、図6はD−D線断面図である。また、図7は、図1の部分拡大図である。
【0026】
この身体洗浄器1は、泡立てた洗剤(液体石鹸やシャンプーなど)を循環させながら身体Bに接触させて洗浄する洗浄器であり、外容器体10、中筒体20、固定板30、スポンジ40、ピストン部材50、噴出板60およびシール材54を備える。
【0027】
外容器体10は、円板状の頂壁11と円筒状の周壁12を一体的に設けて構成され、下部は中空となっている。
また、中筒体20は、外容器体10の内部に固定された上下開放の筒状であり、その外周面と外容器体10の周壁12との間、およびその上端と外容器体10の頂壁11との間に、泡立てた洗剤が循環するための循環通路Wを形成するように設けている。
なお、本実施形態では、循環通路Wの上端部にライナー21を挿入し、そのライナー21を挟んだ状態で、外容器体10と中筒体20をビス22で締結することによって、中筒体20を固定している。
【0028】
固定板30は、中筒体20の下部に水平方向に固定された円板状で、複数の通孔31を有する。
また、スポンジ40は、その固定板30の上に載せられる球状であり、洗剤(および水や湯)が供給され、収縮と複元を繰り返すことによって供給される洗剤を容易に泡立てるようになっている。このスポンジ40は球状に限定されるものではなく、例えば、円板形状や角板形状とすることもできる。
【0029】
ピストン部材50は、その中心部に鉛直方向に設けたロッド51を備える。このロッド51は、外容器の頂壁11を貫通するとともに中筒体20に上方から侵入し、上端部に設けた円板状の操作部52を押圧することによって下降し、操作部52と外容器体10の頂壁11との間に設け、下降によって収縮したバネ材(コイルスプリング)53の弾性復元力によって上昇する。
【0030】
また、このロッド51の下端部には、円板状の下部押圧板55と、その下部押圧板55の上に間隔Sをおいて円板状の上部押圧板56が固定されている。そして、下部押圧板55と上部押圧板56との間にリング状のシール材54が挿通した状態で設けられている。すなわち、このシール材54を挟んでシール材54の下位に円板状の下部押圧板55がロッド51に固定され、また、このシール材54を挟んでシール材54の上位に、同じく円板状の上部押圧板56がロッド51に固定されている。
シール材54は、ゴム様弾性体であり、その外周面が、中筒体20の内周面に摺接してシール機能を発揮している。
下部押圧板55は、洗剤通過用の孔部55aを複数有し、ロッド51の下降によって降下し、スポンジ40の上面を押圧する。この下部押圧板55は、ロッド51の上昇時にシール材54の下面に当接してシール材54をロッド51とともに上昇させる役目と、シール材54を下から支持する役目も担うものであり、よって、その下部押圧板55の外径D4を、図7に示すように、シール材54の内径D2より大きく設定している。なお、下部押圧板55の外径D4は、中筒体20の内径D1より小さく、ロッド51の昇降時に中筒体20の内周面に当接しない。
【0031】
上部押圧板56は、下部押圧板55との間に、図7に示すように、シール材54の肉厚Tより大きい間隔Sを設けて固定したもので、中筒体20の内径D1より小さく、かつ、シール材54の内径D2より大きい外径を有する。この上部押圧板56は、ロッド51の下降に伴って降下し、シール材54の上面に当接してシール材54を押圧してシール材54をロッド51とともに降下させる。
なお、シール材54は、下部押圧板55と上部押圧板56との間に挿通されているだけであり、ロッド51の昇降時に下部押圧板55や上部押圧板56と当接するものの、ロッド51に対して固定されるものではない。
【0032】
また、噴出板60は、中筒体20の固定板30より下位に水平方向に固定された円板状で、小径(約1mm)の複数の噴出孔部61を有する。なお、小径の噴出孔部61を上方から下方にテーパー状に狭くなるように形成して、噴出孔部61から液体洗剤を勢いよく流出させるようにしてもよい。
この噴出板60は、中央部が上方に突出した凹面状であり、頭部など身体の湾曲部に密着するようにして、汚れをより効果的に落とすようにしている。
【0033】
なお、本実施形態では、外容器体10の下端部に、軟質材製の円筒状で、下方に向けて末広がり状のスカート部70を嵌着している。
また、循環通路Wの下端部に、主として毛髪の侵入を防止するための隔壁80を複数設けている。隔壁80は、図6に示すように、外容器体10の内周面と噴出板60の外周面との間に一定の間隔をおいて架設したものである。
さらに、外容器体10の上端部に、指を掛けるためのリング状の掛止部90を設けている。
【0034】
この身体洗浄器1は、次のように作動する。
まず、逆立姿勢とした状態(図1に示したものを上下逆にした状態)で、洗剤を中筒体20の下部から注入し、スポンジ40に供給する。これと共に、水や湯をスポンジ40に供給する。
【0035】
次に、正立姿勢に戻してスカート部70を身体Bに接触させた状態で、図1に示す状態から、図2に示すように、操作部52を押圧する。この際、例えば、中指を掛止部90に掛け、親指で操作部52を押圧するように片手で容易に操作することができる。
これにより、ロッド51が降下して下部押圧板55がスポンジ40を固定板30に押し付ける。押し付けられたスポンジ40は弾性変形して潰れ、洗剤を泡立てる。このとき、上部押圧板56はシール材54の上面に当接するので、ロッド51の降下とともにシール材54も降下する。
【0036】
泡立てられた洗剤は、固定板30の通孔31を通り、噴出板60の噴出孔部61から流出して身体Bに接触して洗浄する。この噴出孔部61は小径(約1mm)に設定しているので、洗剤は勢いよく流出する。
【0037】
なお、このとき、上部押圧板56は、その外径がシール材54の内径D2より大きく設定され(すなわち、シール材54の開口を塞ぎ)、また、このシール材54は中筒体20の内周面に摺接するので、スポンジ40によって泡立てられた洗剤は、シール材54の位置より上方に逃げることはなく、噴出孔部61を通って身体Bまで送られる。
【0038】
身体Bに接触し身体Bを洗浄した洗剤は、循環通路Wを上昇し、中筒体20にその上端開口部から侵入する。このとき、軟質材製のスカート部70が弾性変形して身体Bに密に接触するので、洗剤は、スカート部70と身体Bの間から逃げることが軽減され、効果的に身体Bに接触した後、循環通路Wに送られる。
【0039】
次に、操作部52の押圧を解除すると、図1に示すように、ロッド51が、バネ材53の働き(復元力)によって上昇し、これに伴い上昇した上部押圧板56がシール材54から離れる。これにより、洗剤は、上部押圧板56と中筒体20の内周面との間を通って、シール材54の開口を通過し、下部押圧板55の通過孔部55aを経てスポンジ40まで戻る。このとき、下部押圧板55はシール材54を下から支持している。
【0040】
本実施形態に係る身体洗浄器1は、スポンジ40に洗剤(および水や湯)を供給し、そのスポンジ40を弾性変形させて潰すことによって洗剤を泡立てるので、充分な泡立てを行うことができる。
【0041】
なお、泡立てた洗剤によって行う洗浄は、その泡で皮脂や汚れを包み込み、乳化させて落とすので、身体Bを傷めることなく洗浄することができる。
また、身体Bを擦らないので、身体Bに傷があっても、その傷を悪化させることなく洗浄することができる。
さらに、美容院等での洗髪に使用すると、美容師などの手荒れを防ぐことができる。
【0042】
また、この身体洗浄器1は、バネ材53を利用した手動であり、モーター等を使用していないので、浸水しても故障せず、長期にわたって使用することができる。
【0043】
また、循環通路Wの下端部に、隔壁80を複数設けているので、毛髪や体毛等が循環通路Wに吸い込まれるのを防止することができ、これによって、循環通路Wに吸い込まれた毛髪等が抜けたり、傷んでしまうことを防止することができる。
【0044】
さらに、外容器体10の上端部に掛止部90を設けているので、例えば、中指をこの掛止部90に掛けた状態で、親指で操作部52を押圧することによって、片手で容易に操作することができる。
これにより、使用性を高めることができる。
【0045】
また、中筒体20に固定された固定板30の位置より下位に、複数の噴出孔部61を有する噴出板60を固定したので、固定板30の通孔31から流出した泡立てられた洗剤は、噴出板60の複数の噴出孔部61からさらに流出して身体Bに接触する。
このように、固定板20と噴出板60との間に泡立てられた洗剤を一担溜める部分を設けるようにし、ロッド51の下降により、溜められた洗剤が噴出板60に形成された複数の噴出孔部61から勢いよく身体Bに接触するようにしたので、汚れを瞬時に落とすことができる。
なお、噴出板60を省略して、固定板30の通孔31から流出した泡立てられた洗剤を身体Bに直接接触させるようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施形態に係る身体洗浄器において、ピストン部材を押圧していない状態を示す部分断面正面図である。
【図2】図1に示す身体洗浄において、ピストン部材を押圧している状態を示す部分断面正面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【図5】図1のC−C線断面図である。
【図6】図1のD−D線断面図である。
【図7】図1の部分拡大図である。
【符号の説明】
【0047】
1 身体洗浄器
10 外容器体
11 頂壁
12 周壁
20 中筒体
21 ライナー
22 ビス
30 固定板
31 通孔
40 スポンジ
50 ピストン部材
51 ロッド
52 操作部
53 バネ材
54 シール材
55 下部押圧板
55a 孔部
56 上部押圧板
60 噴出板
61 噴出孔部
70 スカート部
80 隔壁
90 掛止部
B 身体
D1 中筒体の内径
D2 シール材の内径
D3 上部押圧板の外径
D4 下部押圧板の外径
S 間隔
T シール材の肉厚
W 循環通路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
泡立てた洗剤を循環させながら身体に接触させて洗浄する洗浄器であって、
頂壁と周壁を備える外容器体と、
前記外容器体の内部に、上下開放の筒状で、外周面と前記外容器体の周壁との間、および上端と前記外容器体の頂壁との間に、前記泡立てた洗剤が循環する循環通路を形成するように固定された中筒体と、
前記中筒体の内部に固定され、通孔を有する固定板と、
前記固定板に上載され、供給される洗剤を収縮することによって泡立てるスポンジと、
前記中筒体の内周面に摺接するリング状のシール材と、
前記外容器体の頂壁を貫通するとともに前記中筒体に上方から侵入し、上端部に設けた操作部を押圧することによって下降し、前記操作部と前記外容器体の頂壁との間に設けたバネ材によって上昇するロッドの下端部の、前記シール材を挟んで、そのシール材の下位に、前記スポンジの上面を押圧する、孔部が設けられた下部押圧板を固定すると共に、前記ロッドの下端部の、前記シール材の上位に、前記下部押圧板との間に前記シール材の肉厚より大きい間隔を設けて、前記中筒体の内径より小さくかつ前記シール材の内径より大きい外径を有し、前記シール材を押圧する、上部押圧板を固定してなるピストン部材と、を備えることを特徴とする身体洗浄器。
【請求項2】
前記中筒体に固定された前記固定板の位置より下位に、複数の噴出孔部を有する噴出板を固定したことを特徴とする請求項1に記載の身体洗浄器。
【請求項3】
前記噴出板は、中央部が上方に突出した凹面状であることを特徴とする請求項2に記載の身体洗浄器。
【請求項4】
前記外容器体の下端部に、軟質材製の筒状で、末広がり状のスカート部を嵌着したことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の身体洗浄器。
【請求項5】
前記循環通路の下端部に、毛髪の侵入を防止するための隔壁を複数設けたことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載の身体洗浄器。
【請求項6】
前記外容器体の上端部に、指を掛けるための掛止部を設けて片手での操作を容易にできるようにしたことを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載の身体洗浄器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−136582(P2009−136582A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−317570(P2007−317570)
【出願日】平成19年12月7日(2007.12.7)
【出願人】(305019406)
【Fターム(参考)】