説明

車上品監視システム、車上品監視制御装置、車上品監視制御方法、端末装置及びプログラム

【課題】 車内風景をアレンジして変えた場合でも、忘れ物を検知したのか、車内風景の変化を検知したのか、の区別ができる車上品監視システムを提供することにある。
【解決手段】 車に乗り込むときに携帯電話の第1画像撮影指示により撮影した第1画像データと、車から降りるときに携帯電話の第2画像撮影指示で撮影した第2画像データとを比較して、同一でない場合に、携帯電話での画像比較結果判断入力データに基づいて、車内風景の変化を検知する車内風景変化検知処理部と、前記携帯電話での再度の第1画像の撮影指示によって撮影された第1画像データで第1画像データベースを書き換え、第1画像データと第2画像データを一致させて、車上の置き忘れ検知を続行させる車上置き忘れ検知続行処理部を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車上品監視システム、車上品監視制御装置、車上品監視制御方法、端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特開2001−285842号公報には、従来の車上品監視システムが開示されている。
【0003】
この従来の車上品監視システムは、公共機関の移動体において、乗客がこの移動体に乗り込む際にカメラで自動的に撮影した画像と、降りる際にカメラで自動的に撮影した画像とを比較して、品物等の忘れ物がないかを監視するというものである。
【0004】
【特許文献1】特開2001−285842号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、この特開2001−285842号公報に記載されている車上置き忘れ防止システムは、以下の2つの問題点があった。
【0006】
第1の問題点は、この車上置き忘れ防止システムでは、乗客が移動体に乗り込むときに撮影した第1画像と降りるときに撮影した第2画像とを比較して忘れ物の有無を判断しているため、ユーザが車に乗り込んだ後に車内をアレンジして車内の風景を変化させた場合には、忘れ物を検出したのか車内の風景の変化を検出したのかの区別がつかないということである。
【0007】
第2の問題点は、この車上置き忘れ防止システムでは、カメラでの自動撮影のタイミングが移動体に乗り込むときと降りるときに固定されているため、上記のように車内の風景を変化させた後には置き忘れ物を再度検知することができないということである。
【0008】
本発明の目的は、車内をアレンジして車内の風景を変化させた場合にも、忘れ物を検知したのか車内の風景の変化を検知したのかの区別ができ、かつ置き忘れ物を再度検知することができる車上置き忘れ防止システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の車上品監視システムは、監視カメラを接続した車上品監視制御装置と端末装置とがネットワークで接続された車上品監視システムであって、前記端末装置は、第1画像の撮影指示を行う第1撮影指示処理部と、第2画像の撮影指示を行う第2撮影指示処理部とを備え、前記監視カメラは、前記第1画像の撮影指示に応じて第1画像を撮影する第1画像処理部と、第2画像の撮影指示に応じて第2画像を撮影する第2画像処理部を備え、前記車上品監視制御装置は、前記端末装置から前記第1画像の撮影指示を受信して前記監視カメラに対して当該第1画像の撮影を指示し、当該監視カメラから取得した第1画像データを格納する第1画像データベースと、前記端末装置から前記第2画像の撮影指示を受信して前記監視カメラに対して当該第2画像の撮影を指示し、当該監視カメラから取得した第2画像データを格納する第2画像データベースと、前記第1画像データと前記第2画像データを比較する画像比較処理部と、前記画像比較部の画像比較結果を前記端末装置に送信する画像比較結果送信処理部と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明の第2の車上品監視システムは、第2の車上品監視システムにおいて、前記車上品監視制御装置が、前記端末装置において入力された画像比較結果判断入力データに基づいて、車内風景の変化を検知する車内風景変化検知処理部と、前記端末装置からの再度の第1画像の撮影指示によって撮影された第1画像データで第1画像データベースを書き換え、第1画像データと第2画像データを一致させて、車上の置き忘れ検知を続行させる車上置き忘れ検知続行処理部を備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明の第3の車上品監視システムは、第1または第2の車上品監視システムにおいて、前記端末装置が、前記車上品監視制御装置を介して、前記監視カメラの向きを移動させるパンチルノボタン指示を制御するパンチルノ調整処理部と、キーレスエントリーボタン指示で車のドアを制御するキーレスエントリー制御処理部とを備えたことを特徴とする。
【0012】
本発明の第4の車上品監視システムは、第1乃至第3のいずれかの車上品監視システムにおいて、前記車上品監視制御装置が、車の移動を検知する加速度検知処理部と、車内への人の侵入を検知する動作検知処理部と、前記加速度検知処理部で車の移動を検知したとき、または前記動作検知処理部で車内への人の侵入を検知したときに、前記端末装置からの第2画像の撮影指示に従って、第2画像を前記監視カメラに撮影させるとともに、車上荒らしを検知する車上荒らし検知処理部を備えたことを特徴とする。
【0013】
本発明の第1の車上品監視制御装置は、監視カメラから取得した第1画像データを格納する第1画像データベースと、前記監視カメラから取得した第2画像データを格納する第2画像データベースと、前記第1画像データと第2画像データを比較する画像比較処理部と、前記画像比較部の画像比較結果を端末装置に送信する画像比較結果送信処理部と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明の第2の車上品監視制御装置は、第1の車上品監視制御装置において、前記端末装置において入力された画像比較結果判断入力データに基づいて、車内風景の変化を検知する車内風景変化検知処理部と、前記端末装置からの再度の第1画像の撮影指示によって撮影された第1画像データで第1画像データベースを書き換え、第1画像データと第2画像データを一致させて、車上の置き忘れ検知を続行させる車上置き忘れ検知続行処理部を備えたことを特徴とする。
【0015】
本発明の第3の車上品監視制御装置は、第1または第2の車上品監視制御装置において、車の移動を検知する加速度検知処理部と、車内への人の侵入を検知する動作検知処理部と、前記加速度検知処理部で車の移動を検知したとき、または前記動作検知処理部で車内への人の侵入を検知したときに、前記端末装置からの第2画像の撮影指示に従って、第2画像を前記監視カメラに撮影させるとともに、車上荒らしを検知する車上荒らし検知処理部を備えたことを特徴とする。
【0016】
本発明の第1の車上品監視制御方法は、監視カメラから取得した第1画像データを第1画像データベースに格納するステップと、前記監視カメラから取得した第2画像データを第2画像データベースに格納するステップと、前記第1画像データと第2画像データを比較する画像比較処理ステップと、前記画像比較部の画像比較結果を端末装置に送信する画像比較結果送信処理ステップと、を含むことを特徴とする。
【0017】
本発明の第2の車上品監視制御方法は、第1の車上品監視制御方法において、前記端末装置において入力された画像比較結果判断入力データに基づいて、車内風景の変化を検知する車内風景変化検知処理ステップと、前記端末装置からの再度の第1画像の撮影指示によって撮影された第1画像データで第1画像データベースを書き換え、第1画像データと第2画像データを一致させて、車上の置き忘れ検知を続行させる車上置き忘れ検知続行処理ステップを備えたことを特徴とする。
【0018】
本発明の第3の車上品監視制御方法は、第1または第2の車上品監視制御方法において、車の移動を検知する加速度検知処理ステップと、車内への人の侵入を検知する動作検知処理ステップと、前記加速度検知処理部で車の移動を検知したとき、または前記動作検知処理部で車内への人の侵入を検知したときに、前記端末装置からの第2画像の撮影指示に従って、第2画像を前記監視カメラに撮影させるとともに、車上荒らしを検知する車上荒らし検知処理ステップを含むことを特徴とする。
【0019】
本発明の第1のプログラムは、監視カメラから取得した第1画像データを第1画像データベースに格納する処理と、前記監視カメラから取得した第2画像データを第2画像データベースに格納する処理と、前記第1画像データと第2画像データを比較する画像比較処理ステップと、前記画像比較部の画像比較結果を端末装置に送信する画像比較結果送信処理と、をコンピュータに行わせることを特徴とする。
【0020】
本発明の第2のプログラムは、第1のプログラムにおいて、前記車上品監視制御処理が、前記端末装置において入力された画像比較結果判断入力データに基づいて、車内風景の変化を検知する車内風景変化検知処理と、前記端末装置からの再度の第1画像の撮影指示によって撮影された第1画像データで第1画像データベースを書き換え、第1画像データと第2画像データを一致させて、車上の置き忘れ検知を続行させる車上置き忘れ検知続行処理をコンピュータに行わせることを特徴とする。
【0021】
本発明の第3のプログラムは、第1または第2のプログラムにおいて、前記車上品監視制御処理が、車の移動を検知する加速度検知処理と、車内への人の侵入を検知する動作検知処理と、前記加速度検知処理で車の移動を検知したとき、または前記動作検知処理で車内への人の侵入を検知したときに、前記端末装置からの第2画像の撮影指示に従って、第2画像を前記監視カメラに撮影させるとともに、車上荒らしを検知する車上荒らし検知処理を含むことを特徴とする。
【0022】
本発明の第1の端末装置は、第1画像の撮影を指示する第1撮影指示処理部と、第2画像の撮影を指示する第2撮影指示処理部と、監視カメラにおいて前記第1画像の撮影の指示に応じて撮影された前記第1画像データと前記第2画像の撮影の指示に応じて撮影された第2画像データの比較結果を車上品監視制御装置から受信して表示する画像比較結果表示処理部と、を備えたことを特徴とする。
【0023】
本発明の第2の端末装置は、第1の端末装置において、前記車上品監視制御装置を介して、前記監視カメラの向きを移動させるパンチルノボタンを制御するパンチルノ調整処理部と、キーレスエントリーボタンで車のドアを制御するキーレスエントリー制御処理部とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明は、車内をアレンジして車内の風景を変化させた場合にも、忘れ物を検知したのか車内の風景の変化を検知したのかの区別ができ、かつ置き忘れ物を再度検知することができる車上置き忘れ防止システムを提供することにある。
【0025】
その理由は、乗客が移動体に乗り込むときに撮影したベースになる第1画像データと、車から降りるときに撮影した第2画像データとを比較して、違いがあった場合に、ユーザによる携帯電話の第1画像撮影ボタンの押下によって、撮影された車内風景の変化後の画像で上記第1画像データが書き換えることにより、第2画像データを第1画像データと一致させることで、置き忘れ物を検知したのか、車内風景の変化を検知したのかの区別ができ、かつ置き忘れ物を再度検知することができるようにしたからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0027】
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態である車上品の置き忘れを防止するための車上品監視システムの全体構成図が示されている。
【0028】
本発明の携帯電話を利用した車上品監視システムは、端末装置(本実施の形態では「携帯電話」とする)100、監視カメラ300、車上品監視制御装置200から構成されている。
【0029】
監視カメラ300は車上品監視制御装置200に接続されている。
【0030】
携帯電話100と車上品監視制御装置200はインターネット400を経由して接続されている。
【0031】
監視カメラ300は、ユーザが所有する車内に設置された監視用のカメラで、プロセッサ、主記憶装置等を含んでプログラム制御により動作し、監視カメラ300の全体の制御を行うデータ処理部310と、車上品監視制御装置を経由し、携帯電話100上のボタン押下により車内の風景の第1画像を撮影する第1画像処理部320と、携帯電話100上のボタン押下により車内の風景の第2画像を撮影する第2画像処理部330と、車上品の置き忘れ等の監視制御を行う車上品監視制御装置200とのインタフェース(例えば、USBインタフェース)を介してデータの送受信を制御する送受信処理部340とから構成されている。
【0032】
第1画像処理部320は、車上品監視制御装置を経由した携帯電話100上のボタンからの撮影指示を受信する第1の撮影指示受信処理部321と、監視カメラ300で撮影を実行する第1の撮影実行処理部322と、撮影した画像を保存できる形式に加工して記録する第1の撮影記録部323とから構成されている。
【0033】
また、第2画像処理部330は、車上品監視制御装置を経由した携帯電話100上のボタンからの撮影指示を受信する第2の撮影指示受信処理部331と、監視カメラ300で撮影を実行する第2の撮影実行処理部332と、撮影した画像を保存できる形式に加工して記録する第2の撮影記録部333とから構成されている。
【0034】
携帯電話100は、プロセッサ、主記憶装置等を含んでプログラム制御により動作し、携帯電話100の全体の制御を行うデータ処理部101と、データの送受信を制御する送受信処理部105と、携帯電話100上の写真撮影ボタンと第1画像撮影ボタンが押下されたときに、車上品監視制御装置を経由し、監視カメラ300に対して第1画像の撮影を指示する第1画像撮影指示処理部102と、携帯電話100の写真撮影ボタンと第2画像撮影ボタンが押下されたときに、車上品監視制御装置を経由し、監視カメラ300に対して第2画像の撮影を指示する第2画像撮影指示処理部103と、車上品監視制御装置200での画像比較結果を受信して、携帯電話100の画面上に表示する画像比較結果表示処理部104と、画像比較結果に基づいて、車上に品物を置き忘れたと判断する旨の入力データ、または元の第1画像データと第2画像データが不一致であったことの理由を車上への物品の置き忘れではなく、車内風景の変化であると判断する旨の入力データを処理する画像比較結果判断入力処理部110から構成されている。
【0035】
車上品監視制御装置200は、プロセッサ、主記憶装置等を含んでプログラム制御により動作し、車上品監視制御装置200の全体の制御を行うデータ処理部201と、監視カメラ300とのインタフェースを介してデータの送受信を制御する第1送受信処理部208と、インターネット400とのデータの送受信を制御する第2送受信処理部216と、監視カメラ300で撮影された第1画像データを格納する第1画像データベース209と、監視カメラ300で撮影された第2画像データを格納する第2画像データベース210と、例えばユーザが車から降りたときに車内を撮影した第2画像データと例えばユーザが車に乗り込むときに撮影された第1画像を比較する画像比較処理部202と、この比較結果を携帯電話100に送信する画像比較結果送信処理部203と、第1画像データと第2画像データが一致していないときに、前記携帯電話での画像比較結果判断入力データに基づいて、車上への物品の置き忘れを検知する車上置き忘れ検知処理部204と、前記第1画像データと第2画像データが一致していないときに、前記携帯電話での画像比較結果判断入力データに基づいて、
元の第1画像データと第2画像データとが不一致であったことの理由を車上への物品の置き忘れではなく、車内風景の変化として検知する車内風景変化検知処理部205と、前記携帯電話での再度の第1画像の撮影指示によって撮影された第1画像データで第1画像データベースを書き換え、第1画像データと第2画像データを一致させて、車上の置き忘れ検知を続行させる車上置き忘れ検知続行処理部220から構成されている。
【0036】
図3を参照すると、監視カメラ300の外観図の1例が示されている。
【0037】
監視カメラ300が車の天井部分に設置されている。
【0038】
図4を参照すると、携帯電話100の外観図が示されている。
【0039】
携帯電話100の操作面上に、写真撮影ボタンが示されている。
【0040】
また、写真撮影ボタンが押された後の携帯電話100の画面が示されており、第1画像撮影ボタンか第2撮影ボタンの選択を行う撮影画像選択画面が示されている。
【0041】
図5を参照すると、第1画像データベース209、第2画像データベース210の1例が示されている。
【0042】
図8を参照すると、本発明の第1の実施の形態である携帯電話を利用した車上品の置き忘れを防止するための車上品監視システムの動作のフローチャートが示されている。
【0043】
次に、本発明の一実施の形態について、図8のフォローチャートを用いて、車上品の置き忘れ物を防止するための車上品監視システムの動作について、説明する。
【0044】
まず、携帯電話100の写真撮影ボタン、第1画像撮影ボタンの押下によって、乗車する前の初期状態にするための第1画像の撮影指示が送受信処理部105を介して送信される(ステップS700)。
【0045】
監視カメラ300の第1画像処理部320内の第1の撮影指示受信処理部321は、携帯電話100の写真撮影ボタン、第1画像ボタンの押下に応じて、携帯電話100の送受信処理部105と、車上品監視制御装置200の第2送受信処理部216と、車上品監視制御装置200の第1送受信処理部208、及び監視カメラ300の送受信処理部340の制御により、携帯電話100の第1画像撮影指示処理部102からの第1画像撮影指示を受信する(以下、携帯電話100と監視カメラ間のデータ送信は、携帯電話100の送受信処理部105と、車上品監視制御装置200の第2送受信処理部216と、車上品監視制御装置200の第1送受信処理部208、及び監視カメラ300の送受信処理部340経由で行われるものとする)。
【0046】
尚、監視カメラ300をインターネットに接続してインターネットカメラとし、携帯電話100と監視カメラ間のデータ送信をインターネット経由で行なうように構成してもよい。
【0047】
この第1画像撮影指示により、撮影が第1の撮影実行処理部322で実行され、この撮影された第1画像が第1の撮影記録部323に保存される(ステップS701)。
【0048】
この保存された第1画像データは送受信処理部340を経由して、車上品監視制御装置200の第1送受信処理部208へ送信され、データ処理部201の制御により第1画像データベース209に格納される(ステップS703)。
【0049】
次に、ユーザが車から降りるときに、ユーザによる携帯電話100の写真撮影ボタン、第2画像撮影ボタンの押下によって、ユーザが車から降りるときの車内状態である第2画像の撮影指示が携帯電話100の第2画像撮影指示処理部103によって出される(ステップS702)。
【0050】
監視カメラ300の第2画像処理部330内の第2の撮影指示受信処理部331は、携帯電話100の写真撮影ボタン、第2画像ボタンの押下に応じて、車上品監視制御装置200を経由し、携帯電話100の第2画像撮影指示処理部103からの第2画像撮影指示を受信する。
【0051】
この第2画像撮影指示により、第2の撮影実行処理部332で撮影が実行され、この撮影された第2画像が第2の撮影記録部333に保存される(ステップS704)。
【0052】
この保存された第2画像データは送受信処理部340を経由して、車上品監視制御装置200の第1送受信処理部208へ送信されて、データ処理部201の制御により第2画像データベース210に格納される(ステップS705)。
【0053】
次に、車上品監視制御装置200の画像比較処理部202は、車に乗る前の車内状況である第1画像データベース209に格納されている第1画像データと車から降りるときの車内状況である第2画像データベース210に格納されている第1画像データを比較する(ステップS706)。
【0054】
第1画像データと第2画像データが同一である場合には、車上品に異常がみられないと判断して正常終了する。
【0055】
一方 第1画像データと第2画像データが異なる場合には、この画像比較結果を携帯電話100へ送信する(ステップS707)。
【0056】
携帯電話100はこの画像比較結果を受信すると(ステップS708)、現在の車内風景をベースにするか否かを選択する旨の情報を画像比較結果判断入力データ処理部110が入力する(ステップS709)。
【0057】
現在の車内風景をベースにすることを選択する旨の情報を入力した場合には、車内風景変化検知処理部205で車内風景の変化があったことが検知され、ユーザによる携帯電話100の写真撮影ボタン、第1画像撮影ボタンの押下に応じて、現在の車内風景をベースにするために第1画像の再度の撮影指示が出される(ステップS710)。
【0058】
監視カメラ300の第1画像処理部320内の第1の撮影指示受信処理部321は、携帯電話100の写真撮影ボタン、第1画像ボタンの押下に応じて、車上品監視制御装置200を経由し、携帯電話100の第1画像撮影指示処理部102からの第1画像撮影指示を受信する。
【0059】
この第1画像撮影指示により、撮影が第1の撮影実行処理部322にて実行され、この撮影された第1画像が第1の撮影記録部323に保存される(ステップS713)。
【0060】
この保存された第1画像データは送受信処理部340を経由して、車上品監視制御装置200の第1送受信処理部208へ送信され、データ処理部201の制御により第1画像データベース209に上書きして、格納される(ステップS714)。
【0061】
このように、第1画像データと第2画像データを一致させて、引き続いて車上の置き忘れ検知を車上置き忘れ検知続行処理部220で続行させる。
【0062】
現在の車内風景をベースにしないことを選択する旨の情報が画像比較結果判断入力データ処理部110で入力された場合には、車上置き忘れ検知処理部204により品物の置き忘れがあると検知され(ステップS711)、ユーザにより車内の忘れ物が片付けられた旨の情報が画像比較結果判断入力データ処理部110で入力された場合には、携帯電話100の写真撮影ボタン、第2画像撮影ボタンの押下による撮影指示により、第2画像データが上書き保存される(ステップS704)。
【0063】
その後、置き忘れがなくなるまで、車上置き忘れ検知続行処理部220の制御により、ステップS706、ステップS707、ステップS708、ステップS709、ステップS711、ステップS712が繰り返される。
【0064】
以上により、本発明の第1の実施の形態の動作が完了する。
【0065】
本発明の第1の実施の形態においては、車内をアレンジして車内の風景を変化させた場合にも、忘れ物を検知したのか車内の風景の変化を検知したのかの区別ができ、かつ置き忘れ物を再度検知することができるという効果がある。
【0066】
図2を参照すると、本発明の第2の実施の形態である車上品の置き忘れ、及び車上荒らしを防止するための車上品監視システムの全体構成図が示されている。
【0067】
本発明の携帯電話を利用した車上品の置き忘れ、及び車上荒らしを防止するための車上品監視システムは、端末装置(本実施の形態では「携帯電話」とする)100、監視カメラ300、車上品監視制御装置200から構成されている。
【0068】
監視カメラ300は車上品監視制御装置200に接続されている。
【0069】
携帯電話100と車上品監視制御装置200はインターネット400を経由して接続されている。
【0070】
監視カメラ300は、本発明の第1の実施の形態である携帯電話を利用した車上品の置き忘れを防止するための車上品監視システム内の監視カメラと同一の構成である。
【0071】
携帯電話100は、本発明の第1の実施の形態である携帯電話を利用した車上品の置き忘れを防止するための車上品監視システム内の携帯電話と同一の構成に加えて、ユーザによる携帯電話100のパンチルノボタンの押下に応じて、監視カメラ300の向きを水平方向(パン)と垂直方向(チルノ)に変えるパンチルノ調整処理部107と、ユーザによる携帯電話100のキーレスエントリーボタンの押下に応じて、自動車のドアロック/アンロックの処理を行うキーレスエントリー制御処理部108と、車上品監視制御装置200からの盗難通報メールを受信する障害通報受信処理部106から構成されている。
【0072】
車上品監視制御装置200は、本発明の第1の実施の形態である携帯電話を利用した車上品の置き忘れを防止するための車上品監視システム内の車上品監視制御装置と同一の構成に加えて、停車した場所から車を移動しようとするとセンサーが働き盗難があったと判断する加速度センサーである加速度検知処理部214と、車内に不審者が進入したら自動的に働くセンサーからなる動作検知処理部215と、車が移動していることを加速度センサーで検知したときに、携帯電話100の第2画像撮影ボタンの押下により、監視カメラ300で第2画像データを撮影して、車上の貴重品が荒らさせているかを検知する車上荒らし検知処理部206と、第1画像データと第2画像データが同じであれば安全色(例えば緑)、違うときは警告色(例えば赤)のライトを点灯させると共に、2つの画像データを比較した後に、第1画像を変える指示があった場合に警告色を消す機能を有するライト制御処理部211と、安全色ライトがついたとき、もしくはユーザがライフスタイルに合わせて車内の様々なオブジェを置き車内をアレンジした等のときに、第1画像の上書きをしたとき、はじめてドアロックがかけられる機能を実現するキーレスエントリー制御処理部212と、ユーザにより携帯電話100のパンチルノボタンが押下されたときに監視カメラ300の向きを水平方向(パン)と垂直方向(チルノ)に変えるパンチルノ制御処理部213と、監視カメラ300が携帯電話100に対し、車上荒らしがあった場合に「受付日」、「撮影時間」、「撮影画像」を盗難通報として送信する障害通報発信処理部207から構成されている。
【0073】
図3を参照すると、監視カメラ300の外観図の1例が示されている。
【0074】
監視カメラ300が車の天井部分に設置されている。
【0075】
図4を参照すると、携帯電話100の外観図が示されている。
【0076】
携帯電話100の操作面上に、写真撮影ボタンとキーレスエントリーボタンとパンチルノボタンが示されている。
【0077】
また、写真撮影ボタンが押された後の携帯電話100の画面が示されており、第1画像撮影ボタンか第2撮影ボタンの選択を行う撮影画像選択画面が示されている。
【0078】
図5を参照すると、第1画像データベース209、第2画像データベース210の1例が示されている。
【0079】
図6を参照すると。車の盗難があった場合の盗難通報メールの1例が示されている。
【0080】
図7を参照すると。車上荒らしがあった場合の盗難通報メールの1例が示されている。
【0081】
図9、図10を参照すると、本発明の第2の実施の形態である携帯電話を利用した車上品の置き忘れ、及び車上荒らしを防止するための車上品監視システムの動作のフローチャートが示されている。
【0082】
次に、本発明の第2の実施の形態である携帯電話を利用した車上品の置き忘れ、及び車上荒らしを防止するための車上品監視システムについて、図9のフローチャートを用いて、車上での品物の置き忘れを防止する動作について、説明する。
【0083】
図9のフローチャートで、ステップS700〜ステップS714までは本発明の第1の実施の形態である携帯電話を利用した車上品の置き忘れを防止するための車上品監視システムのフローチャートである図8のステップS700〜ステップS714と同じである。
【0084】
第1画像データと第2画像データとの比較で(ステップS706)、第1画像データと第2画像データが同一の場合には、車上品に異常が検知されず正常であることを示す安全色(例えば緑)のライトを点灯させる(ステップS721)。
【0085】
その後、監視カメラ300のデータ処理部310は、車上品監視制御装置200を経由し、携帯電話100からのドアロック指示を受信し(ステップS725)、安全色を消灯させ、駐車ができる処理を完了する(ステップS726)。
【0086】
一方、第1画像データと第2画像データが異なる場合には、車上品監視制御装置200のライト制御処理部211は、車上品が異常な状態であることを示す警告色(例えば赤)のライトを点灯させる(ステップS722)。
【0087】
警告色の点灯を受けてからの携帯電話100の処理は本発明の第1の実施の形態である携帯電話を利用した車上品の置き忘れを防止するための車上品監視システムの処理と同一である。
【0088】
また、携帯電話100のキーレスエントリー制御処理部108は、ユーザによる携帯電話100のキーレスエントリーボタンの押下されたときに、警告色のライトが点灯していない場合にのみ、ドアロックの指示を出して処理を完了させる(ステップS723、ステップS723)。
【0089】
次に、図10のフローチャートを用いて、車上品の車上荒らしを防止する動作について、説明する。
【0090】
車が駐車している間に、車上品監視制御装置200の加速度検知処理部214と動作検知処理部215により、車内の監視と、異常が検知されたかのチェックが行われる(ステップS800、ステップS801)。
【0091】
レッカー車に乗せられて車が盗難されようとしている異常が検知された場合には、加速度検知処理部214が作動され(ステップS802)、車上品監視制御装置200の障害通報発信処理部207は、図5で示されるような車上盗難通報として、盗難があった旨を携帯電話100の障害通報受信処理部106へ送信する(ステップS804)。
【0092】
車内に不審者が進入したら自動的に働くセンサーで、異常が検知された場合には、動作検知処理部215が作動され(ステップS803)、車上品監視制御装置200の障害通報発信処理部207は、図8で示されるような車上荒らし通報として、盗難があった旨を携帯電話100の障害通報受信処理部106へ送信する(ステップS804)。
【0093】
携帯電話100の障害通報受信処理部106は、この盗難通報を受信する(ステップS805)。
【0094】
次に、ユーザによる携帯電話100の写真撮影ボタン、第2画像撮影ボタンの押下によって、第2画像の撮影指示が出される(ステップS806)。
【0095】
監視カメラ300の第2画像処理部330は、撮影指示受信処理部331で携帯電話100からの第2画像の撮影指示を受信し、撮影実行処理部332で撮影を実行した後、第2画像データを撮影記録部333に保存する(ステップS807)。
【0096】
この保存された第2画像データは車上品監視制御装置200へ送信されて、第2画像データベース210に格納される(ステップS808)。
【0097】
続いて、車上品監視制御装置200の画像比較処理部202は、第1画像データと第2画像データを比較する(ステップS809)。
【0098】
第1画像データと第2画像データが異なる場合には、車上品監視制御装置200の車上荒らし検知処理部206は、車上荒らしがあったことを検知する(ステップS810)。
【0099】
この後、車上品監視制御装置200のデータ処理部201は、画像比較結果を携帯電話100へ送信する(ステップS811)。
【0100】
ユーザにより車内の様子が確認され(ステップS812)、車上荒らしと判明した場合に、警察に通報する(ステップS813)。
【0101】
以上により、本発明の第2の実施の形態の動作が完了する。
【0102】
本発明の第2の実施の形態においては、車内をアレンジして車内の風景を変化させた場合にも、忘れ物を検知したのか車内の風景の変化を検知したのかの区別ができ、かつ置き忘れ物を再度検知することができるという効果があると共に、車上荒らしがあったことを検知し、警察に通報し、犯罪の防止に有効な車上置き忘れ、車上荒らし防止システムを提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本発明の第1の実施の形態である携帯電話を利用した車上品監視システムの全体構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態である携帯電話を利用した車上品の置き忘れ、及び車上荒らしを防止するための車上品監視システムの全体構成図である。
【図3】本発明の第1または第2の実施の形態における監視カメラ300の外観を示す図である。
【図4】本発明の第1または第2の実施の形態における携帯電話100の外観を示す図である。
【図5】本発明の第1または第2の実施の形態における第1画像データベース209、第2画像データベース210の例を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における車の盗難があった場合の盗難通報メールの例を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における車上荒らしがあった場合の盗難通報メールの例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態である携帯電話を利用した車上品監視システムの動作のフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態である携帯電話を利用した車上品の置き忘れ、及び車上荒らしを防止するための車上品監視システムの動作のフローチャート(1/2)である。
【図10】本発明の第2の実施の形態である携帯電話を利用した車上品の置き忘れ、及び車上荒らしを防止するための車上品監視システムの動作のフローチャート(2/2)である。
【符号の説明】
【0104】
100 携帯電話
101 データ処理部
102 第1画像撮影指示処理部
103 第2画像撮影指示処理部
104 画像比較結果表示処理部
105 送受信処理部
106 障害通報受信処理部
107 パンチルノ調整処理部
108 キーレスエントリー制御処理部
110 画像比較結果判断入力データ処理部
200 車上品監視制御装置
201 データ処理部
202 画像比較処理部
203 画像比較結果送信処理部
204 車上置き忘れ検知処理部
205 車内風景変化検知処理部
206 車上荒らし検知処理部
207 障害通報発信処理部
208 第1送受信処理部
209 第1画像データベース
210 第2画像データベース
211 ライト制御処理部
212 キーレスエントリー制御処理部
213 パンチルノ制御処理部
214 加速度検知処理部
215 動作検知処理部
216 第2送受信処理部
220 車上置き忘れ検知続行処理部
300 監視カメラ
310 データ処理部
320 第1画像処理部
321 撮影指示受信処理部
322 撮影実行処理部
323 撮影記録部
331 撮影指示受信処理部
332 撮影実行処理部
333 撮影記録部
340 送受信処理部
400 インターネット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視カメラを接続した車上品監視制御装置と端末装置とがネットワークで接続された車上品監視システムであって、
前記端末装置は、第1画像の撮影指示を行う第1撮影指示処理部と、第2画像の撮影指示を行う第2撮影指示処理部とを備え、
前記監視カメラは、前記第1画像の撮影指示に応じて第1画像を撮影する第1画像処理部と、第2画像の撮影指示に応じて第2画像を撮影する第2画像処理部を備え、
前記車上品監視制御装置は、前記端末装置から前記第1画像の撮影指示を受信して前記監視カメラに対して当該第1画像の撮影を指示し、当該監視カメラから取得した第1画像データを格納する第1画像データベースと、前記端末装置から前記第2画像の撮影指示を受信して前記監視カメラに対して当該第2画像の撮影を指示し、当該監視カメラから取得した第2画像データを格納する第2画像データベースと、前記第1画像データと前記第2画像データを比較する画像比較処理部と、前記画像比較部の画像比較結果を前記端末装置に送信する画像比較結果送信処理部と、を備えたことを特徴とする車上品監視システム。
【請求項2】
前記車上品監視制御装置は、前記端末装置において入力された画像比較結果判断入力データに基づいて、車内風景の変化を検知する車内風景変化検知処理部と、前記端末装置からの再度の第1画像の撮影指示によって撮影された第1画像データで第1画像データベースを書き換え、第1画像データと第2画像データを一致させて、車上の置き忘れ検知を続行させる車上置き忘れ検知続行処理部を備えたことを特徴とする請求項1記載の車上品監視システム。
【請求項3】
前記端末装置は、前記車上品監視制御装置を介して、前記監視カメラの向きを移動させるパンチルノボタン指示を制御するパンチルノ調整処理部と、キーレスエントリーボタン指示で車のドアを制御するキーレスエントリー制御処理部とを備えたことを特徴とする請求項1または2記載の車上品監視システム。
【請求項4】
前記車上品監視制御装置は、車の移動を検知する加速度検知処理部と、車内への人の侵入を検知する動作検知処理部と、前記加速度検知処理部で車の移動を検知したとき、または前記動作検知処理部で車内への人の侵入を検知したときに、前記端末装置からの第2画像の撮影指示に従って、第2画像を前記監視カメラに撮影させるとともに、車上荒らしを検知する車上荒らし検知処理部を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車上品監視システム。
【請求項5】
監視カメラから取得した第1画像データを格納する第1画像データベースと、前記監視カメラから取得した第2画像データを格納する第2画像データベースと、前記第1画像データと第2画像データを比較する画像比較処理部と、前記画像比較部の画像比較結果を端末装置に送信する画像比較結果送信処理部と、を備えたことを特徴とする車上品監視制御装置。
【請求項6】
前記端末装置において入力された画像比較結果判断入力データに基づいて、車内風景の変化を検知する車内風景変化検知処理部と、前記端末装置からの再度の第1画像の撮影指示によって撮影された第1画像データで第1画像データベースを書き換え、第1画像データと第2画像データを一致させて、車上の置き忘れ検知を続行させる車上置き忘れ検知続行処理部を備えたことを特徴とする請求項5記載の車上品監視制御装置。
【請求項7】
車の移動を検知する加速度検知処理部と、車内への人の侵入を検知する動作検知処理部と、前記加速度検知処理部で車の移動を検知したとき、または前記動作検知処理部で車内への人の侵入を検知したときに、前記端末装置からの第2画像の撮影指示に従って、第2画像を前記監視カメラに撮影させるとともに、車上荒らしを検知する車上荒らし検知処理部を備えたことを特徴とする請求項5または6記載の車上品監視制御装置。
【請求項8】
監視カメラから取得した第1画像データを第1画像データベースに格納するステップと、前記監視カメラから取得した第2画像データを第2画像データベースに格納するステップと、前記第1画像データと第2画像データを比較する画像比較処理ステップと、前記画像比較部の画像比較結果を端末装置に送信する画像比較結果送信処理ステップと、を含むことを特徴とする車上品監視制御方法。
【請求項9】
前記端末装置において入力された画像比較結果判断入力データに基づいて、車内風景の変化を検知する車内風景変化検知処理ステップと、前記端末装置からの再度の第1画像の撮影指示によって撮影された第1画像データで第1画像データベースを書き換え、第1画像データと第2画像データを一致させて、車上の置き忘れ検知を続行させる車上置き忘れ検知続行処理ステップを備えたことを特徴とする請求項8記載の車上品監視制御方法。
【請求項10】
車の移動を検知する加速度検知処理ステップと、車内への人の侵入を検知する動作検知処理ステップと、前記加速度検知処理部で車の移動を検知したとき、または前記動作検知処理部で車内への人の侵入を検知したときに、前記端末装置からの第2画像の撮影指示に従って、第2画像を前記監視カメラに撮影させるとともに、車上荒らしを検知する車上荒らし検知処理ステップを含むことを特徴とする請求項8または9記載の車上品監視制御方法。
【請求項11】
監視カメラから取得した第1画像データを第1画像データベースに格納する処理と、前記監視カメラから取得した第2画像データを第2画像データベースに格納する処理と、前記第1画像データと第2画像データを比較する画像比較処理ステップと、前記画像比較部の画像比較結果を端末装置に送信する画像比較結果送信処理と、をコンピュータに行わせることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
前記車上品監視制御処理は、前記端末装置において入力された画像比較結果判断入力データに基づいて、車内風景の変化を検知する車内風景変化検知処理と、前記端末装置からの再度の第1画像の撮影指示によって撮影された第1画像データで第1画像データベースを書き換え、第1画像データと第2画像データを一致させて、車上の置き忘れ検知を続行させる車上置き忘れ検知続行処理をコンピュータに行わせることを特徴とする請求項11記載のプログラム。
【請求項13】
前記車上品監視制御処理は、車の移動を検知する加速度検知処理と、車内への人の侵入を検知する動作検知処理と、前記加速度検知処理で車の移動を検知したとき、または前記動作検知処理で車内への人の侵入を検知したときに、前記端末装置からの第2画像の撮影指示に従って、第2画像を前記監視カメラに撮影させるとともに、車上荒らしを検知する車上荒らし検知処理を含むことを特徴とする請求項11または12記載のプログラム。
【請求項14】
第1画像の撮影を指示する第1撮影指示処理部と、第2画像の撮影を指示する第2撮影指示処理部と、監視カメラにおいて前記第1画像の撮影の指示に応じて撮影された前記第1画像データと前記第2画像の撮影の指示に応じて撮影された第2画像データの比較結果を車上品監視制御装置から受信して表示する画像比較結果表示処理部と、を備えたことを特徴とする端末装置。
【請求項15】
前記車上品監視制御装置を介して、前記監視カメラの向きを移動させるパンチルノボタンを制御するパンチルノ調整処理部と、キーレスエントリーボタンで車のドアを制御するキーレスエントリー制御処理部とを備えたことを特徴とする請求項14記載の端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−242507(P2008−242507A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−77630(P2007−77630)
【出願日】平成19年3月23日(2007.3.23)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】