説明

車両のシート装置

【課題】乗員のシートへの乗り降りをより容易に行えるようにする。
【解決手段】車体側部に形成されたサイドドア開口3が,前後方向にスライドされるスライドドア2によって開閉される。サイドドア開口3を通して乗り降りされるシート10が,車幅方向にスライド可能とされる。スライドドア2を開いた状態で,シート10を車幅方向外方側に大きくスライドさせることにより,シート10の一部がサイドドア開口3を通して車外に突出した車外突出位置をとり得る(図1一点鎖線の状態)。シート10が車外突出位置にある状態で,乗員はシート10に対して離着座される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両のシート装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両,例えば自動車においては,後席用乗員の乗り降りのために,後輪つまりリアホイールハウスの直前位置において,後席用のサイドドアを有するものが多い。特許文献1に示すように,この後席用サイドドアが,前後方向にスライドされることによって開閉されるスライド式とされる車両も多い。
【0003】
また,特許文献2には,乗員の車両からの乗り降りの容易化のために,シートを略水平方向に回動可能として,前向きとなる通常使用位置の他に,サイドドアによって開閉されるサイドドア開口に向けて横向きとなる乗り降り用位置とを選択的にとり得るようにしたものが開示されている。そして,特許文献2には,車両が停止状態であることが確認された場合にのみ,シートが上記乗り降り用位置をとり得るように規制することも開示されている。
【特許文献1】特開2000−103237号公報
【特許文献2】特開昭63−141841号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで,サイドドア開口を開閉するサイドドアをスライドドアとすることは,サイドドア開口を極めて大きく開放することが可能となって,乗員の乗り降りの容易化という点では好ましいものとなる。しかしながら,乗員は,サイドドア開口が大きく開放されたとしても,サイドドア開口をくぐるようにしてシートに乗り込んだりあるいはシートから降りる必要があり,乗り降りの利便性という点ではいまだ改善の余地がある。すなわち,最近では,幼児や身体障害者を,別の乗員が介護しつつシートに対して乗り降りさせるのを補助するような事態の発生が多くなっているが,乗り降りの介護を受ける非介護乗員はサイドドア開口をくぐるように出入りする必要がり,また乗り降りの補助を行う介護用乗員もサイドドア開口に上半身をつっこんだかがんだ姿勢で乗り降りの補助を行う必要があり,この点においてなんらかの対策が望まれることになる。
【0005】
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、乗員のシートへの乗り降りをより容易に行えるようにした車両のシート装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
車両の側部に形成されたサイドドア開口を開閉するサイドドアが,車体に対して前後方向にスライドされるスライドドアとされており,
前記サイドドア開口に対応して車室内設けられたシートが,車幅方向にスライド可能とされたスライドシートとされ,
前記スライドシートが,その全長に渡って車室内に位置された通常使用位置の他に,前記スライドドアが開いている状態において車幅方向外方側にスライドさせることによって前記スライド開口を通して車外に突出した車外突出位置をとり得るようにされている,
ようにしてある。
上記解決手法によれば,スライドシートへの乗員の乗り降りの際には,スライドドアを開いた状態で,スライドシートを車外突出位置として行えばよい。これにより,乗員がスライドシートに着座するときは,スライドシートのうち車外に突出している部分に着座すればよく,この後,スライドシートを通常使用位置に向けてスライドさせることによって,乗員の車室内への乗り込みが完了する。乗員がスライドシートから降りるときは,スライドシートを車外突出位置とした状態で,スライドシートから降りればよい。
【0007】
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち,
車幅方向に伸びて前記スライドシートの車幅方向へのスライドをガイドするシート用ガイドレールが,少なくとも前後一対設けられ,
前記シート用ガイドレールの車幅方向端部が,前後方向に伸びる車体強度部材としてのサイドシルに支持されている,
ようにすることができる(請求項2対応)。この場合、車体強度部材としてのサイドシルにシート用ガイドレールの車幅方向端部が支持されているので,スライドシートを車外突出位置にしたときもスライドシートをしっかりと車体側に保持させておくことができる。
【0008】
前記サイドシルに,前後方向に伸びて前記スライドドアの前後方向へのスライドをガイドするドア用ガイドレールが支持され,
前記シート用ガイドレールが,前記ドア用ガイドレールを介して前記サイドシルに支持されている。
ようにすることができる(請求項3対応)。この場合、シート用ガイドレールとスライドドア用ガイドレールとの干渉の防止と,両ガイドレールの車体へのしっかりとした取付けとを共に満足させることができる。
【0009】
前記スライドドアが開いているときは前記スライドシートが前記車外突出位置へ向けてスライドするのを許容し,該スライドドアが閉じているときは該スライドシートが該車外突出位置に向けてスライドするのを規制するシートスライド規制部材が設けられている,ようにすることができる(請求項4対応)。この場合、スライドドアが閉じているときに,スライドシートが不用意に車外突出位置に向けてスライドされるのを防止,つまりスライドシートが不用意にスライドドアにぶつかってしまうような事態を防止する上で好ましいものとなる。
【0010】
前記シートスライド規制部材が,前記スライドドアに設けられて,該スライドドアが閉じているときに前記シート用ガイドレール内に突出されるように設定されている,ようにすることができる(請求項5対応)。この場合、シートスライド規制部材がシート用ガイドレール内に突出してスライドシートの車外突出位置に向けてのスライドを規制するので,スライドシートのスライド規制を確実に行うことができる。
【0011】
前記スライドシートが前記通常使用位置にあるときは前記スライドドアを閉じる方向にスライドすることを許容し,該スライドシートが前記車外突出位置にあるときは該スライドドアが閉じる方向にスライドするのを規制するドアスライド規制部材が設けられている,ようにすることができる(請求項6対応)。この場合、スライドシートが車外突出位置にあるときに,スライドドアが不用意に閉じる方向にスライドされてしまう事態を防止,つまりスライドドアが不用にスライドシートにぶつかってしまう事態を防止する上で好ましいものとなる。
【0012】
前記ドアスライド規制部材が,前記スライドシートに設けられて,該スライドシートが前記車外突出位置にあるときに前記ドア用ガイドレール内に突出するように設定されている,ようにすることができる(請求項7対応)。この場合、ドア用スライド規制部材がドア用ガイドレール内に突出してスライドドアの閉じ方向に向けてスライドを規制するので,スライドドアのスライド規制を確実に行うことができる。
【0013】
前記スライドシートが,複数人掛け用となるベンチ式シートとされている,ようにすることができる(請求項8対応)。この場合、スライドシートは,全体として車幅方向に長くされるので,シート用ガイドレールによるガイド長さを車幅方向に十分長く確保することが可能となって,スライドシートを車外突出位置にしたときにも,スライドシートを車体側にしっかりと保持させておく上で好ましいものとなる。また,スライドシートに着座された乗員が,スライドシート上を横ずりして,スライドシートのうち車幅方向各端部側のいずれの方向にも容易に移動できるようにする上でも好ましいものとなる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば,乗員のスライドシートへの乗り降りをより容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1は,1ボックスカーあるいは1.5ボックスカーの後部を示すもので,1は前席用サイドドア,2は後席用サイドドアである。後席用サイドドア2は,後席用のサイドドア開口3を開閉するものであり,車体側壁に沿って前後方向にスライドされることによってサイドドア開口1を開閉するようになっている。図1では,スライド式(スライドドア)とされたサイドドア2が後方へ移動された開状態のときが示される。
【0016】
サイドドア開口3に対応して設けられたシート,つまりサイドドア開口3の車幅方向延長線上に位置されて当該サイドドア開口3を通して乗り降りされるシートが,符号10で示される。シート10は,実施形態では,複数人掛け(2人掛けまたは3人掛け)とされたベンチ式シートとされて,車室の車幅方向ほぼ全長に渡って長く伸びている。このシート10は,図2,図3に示すように,基台11上に固定されたシートクッション12と,シートバック13と,人数分のヘッドレスト14とを有する。
【0017】
スライド式(スライドシート)とされたシート10は,図2,図3に示すように,前後一対のシート用ガイドレール20によって車幅方向にスライド可能とされている。すなわち,前後一対のシート用ガイドレール20は,それぞれ車幅方向に長く伸びて,その上面は,フロアパネル21と面一に設定されている。前記基台11の下面に固定されたシート用ガイド15が,シート用ガイドレール20内にスライド可能に位置されている。これにより,シート10は,シート用ガイドレール20によって,車幅方向にスライド可能にガイドされると共に,前後方向および上下方向への移動が規制されている。
【0018】
シート10は,その車幅方向のスライド動を利用して,全体的に車室内側に位置された通常使用位置(図1,図2実線で示す位置)と,サイドドア開口3を通してその一部(車幅方向端部)が車外に突出された車外突出位置(図1,図2波線で示す位置)とを選択的にとり得るようになっている。勿論,通常使用位置において,閉状態にあるサイドドア2と干渉しない範囲で,シート10を車幅方向にスライドさせてその車幅方向位置を調整することも可能である。なお,車外突出位置において,シート10のうち車外に位置される部分の突出長さは,シート用ガイドレール20の端面からの突出長さで示した場合に,例えば30〜50cm程度に設定することができる。なお,図示を略すが,シート10が車外突出位置よりもさらに車外側にスライドするのを規制するストッパが車体側に設けられている。
【0019】
前記サイドドア2は,図2,図4〜図6に示すように,前後方向に伸びるドア用ガイドレ30によって,前後方向にガイドされる。このドア用ガイドレール30は,サイドドア開口3の直下方位置にもうけられている他,図示を略すが,サイドドア開口3のと直上方位置にも設けられている。下方のドア用ガイドレール30は,前後方向に伸びるサイドシル40に接合されている。サイドシル40は,既知のように,前後方向に伸びて,閉断面構造とされた車体強度部材となっており,これにより,ドア用ガイドレールール30は,車体側にしっかりと一体化されている。
【0020】
サイドドア2の前下端部には,ブラケット31を介してドア用ガイド32が取付けられ,このドア用ガイド32が,ドア用ガイドレール30内に位置されている。これにより,ドア用ガイド32つまりサイドドア2は,ドア用ガイドレール30によって,前後方向にスライド可能にガイドされると共に,車幅方向および上下方向の移動が規制されている。
【0021】
前記シート用ガイドレール20は,ドア用ガイドレール30を介して,サイドシル40に支持されている。すなわち,シート用ガイドレール20の車幅方向端部が,ドア用ガイドレール30の上面に載置された状態で,当該ドア用ガイドレール30に接合されている。これにより,シート用ガイドレール20に加わる荷重は,ドア用ガイドレール30を介してサイドシル40に受け止められることになる。なお,前述したフロアパネル21の車幅方向端部は,サイドシル40に接合されている。
【0022】
ここで,サイドドア2の前下端部には,図4,図5に示すように,シート用スライド規制部材51が設けられている。このシート用スライド規制部材51は,車幅方向内方側に向けて進退出可能にサイドドア2に取付けられている。すなわち,サイドドア2が閉状態にあるときに,シート用スライド規制部材51が図4実線,図5一点鎖線で示すように進出(突出)位置とされて,後方にあるシート用ガイドレール20内に突出されるようになっている。これにより,シート用ガイドレール20内に進出されたシート用スライド規制部材51に対して,シート10と一体のシート用ガイド15が車幅方向内方側から当接されて,シート10が車幅方向外方側に大きくスライドされること,つまり閉状態にあるサイドドア2に当接する位置にまでスライドすることが規制される。
【0023】
サイドドア2を開く操作を行ったとき,例えばサイドドア2の開閉ハンドルを引き操作したときに,シート用スライド規制部材51はサイドドア2内に退出されて,サイドドア2は自由に閉状態から開状態へと移動させることができる。なお,上述したサイドドア2の開閉状態に応じたシート用スライド規制部材51の作動は,サイドドア2の閉状態を検出するスイッチ等の操作に応動される電磁駆動式とすることもでき,あるいはサイドドア2の開閉ハンドルと機械式に連動された形式にする等,適宜設定することができる。
【0024】
シート10には,図5,図6に示すように,ドア用スライド規制部材61が設けられている。このドア用スライド規制部材61は,シートクッション12の車幅方向端部に設けた操作ハンドル62に対して,ベルクランク等を含むリンク機構63を介して連結されている。シート10が通常使用位置にあるときは,このドア用スライド規制部材61は,後方にあるシート用ガイドレール20に小間隔をあけて形成された複数のロック孔内のいずれか1つに挿入されて,この挿入された位置でもって車幅方向のスライドが規制される。
【0025】
前記ドア用スライド規制部材61は,シート10が車外突出位置にあるときは,ドア用ガイドレール30内に突出可能とされる。すなわち,ドア用ガイドレール30の上面には,図5,図6に示すように貫通孔30aが形成されて,シート10が車外突出位置にあるときに,ドア用スライド規制部材61が貫通孔30aを通してドア用ガイドレール30内に突出されるようになっている。これにより,シート10が車外突出位置にあるときは,開状態にあるサイドドア2を閉方向へ移動させようとしたとき,サイドドア2のドア用ガイド32がドア用スライド規制部材61に対して後方から当接して,閉状態に向けて移動されるのが規制されることになる。
【0026】
以上のような構成において,シート10に乗員が乗り込むとき,特に幼児や身体障害者を介護者によってシート10に着座させるときは,次のような手順で行えばよい。まず,サイドドア2を開状態とした後,シート10の一部がサイドドア開口3を通して車外に飛び出た図1,図2一点鎖線で示す車外突出位置とする。このとき,ドア用スライド規制部材61がドア用ガイドレール30内に突出されて,サイドドア2が不用意に閉状態に向けて移動されるのが規制され,またシート10が車外突出位置にロックされる。この状態で,シート10のうち車外に突出した部分に乗員を着座させればよい。シート10のうち車外へ突出された部分は,周囲に広い空間が確保された状態なので,車外に突出された部分に乗員を着座させることは極めて容易である。この後,ハンドル62を操作してドア用スライド規制部材61をドア用ガイドレール30から引き抜いた状態として,シート10を車室内に向けてスライドさせて,シート10を通常使用位置とすれば,シート10に着座された乗員はサイドドア開口3を通して車室内に移動されることになる。シート10を車外突出位置から通常使用位置とした後に,サイドドア2が閉状態とされる。シート10に着座された乗員が降りるときは,サイドドア2を開状態として,シート10を車外突出位置とすればよい。乗員は,車外に突出された部分でもってシート10から降りればよい。以上説明したように,乗員のシート10からの乗り降りを極めて容易に行うことが可能となる。
【0027】
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。シート10は,ベンチ式ではなく,左右独立式(1人掛け)であってもよい。各スライド規制部材51,61の作動形態は,電磁駆動式にする等適宜設定できる。シート10を車外突出位置とするのは,車体側部のうち助手席側のみについて行ったり(実施形態対応),運転席側のみについて行ったり,あるいは助手席側と運転席側との両方について行うようにすることができる。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態を示す簡略側方斜視図。
【図2】シートの通常使用位置と車外突出位置との関係を示す簡略正面図。
【図3】シート用ガイドレールの一例を示す側面図。
【図4】ドア用ガイドレールとシート用ガイドレールとの連結部分を示す側方斜視図。
【図5】サイドドアが開状態にあるときのシート用ガイドレールとシート用スライド規制部材とを示す一部断面簡略正面図。
【図6】シートが車外突出位置にあるときのドア用ガイドレールとドア用スライド規制部材との関係を示す一部断面簡略正面図。
【符号の説明】
【0029】
2:後席用サイドドア(スライドドア)
3:サイドドア開口
10:シート(スライドシート)
11:基台
12:シートクッション
13:シートバック
14:ヘッドレスト
15:シート用ガイド
20:シート用ガイドレール
30:ドア用ガイドレール
30a:貫通孔(ドア用スライド規制部材用)
32:ドア用ガイド
40:サイドシル
51:シート用スライド規制部材
61:ドア用スライド規制部材
62:ハンドル(ドア用スライド規制部材操作用)
63:リンク機構


【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の側部に形成されたサイドドア開口を開閉するサイドドアが,車体に対して前後方向にスライドされるスライドドアとされており,
前記サイドドア開口に対応して車室内設けられたシートが,車幅方向にスライド可能とされたスライドシートとされ,
前記スライドシートが,その全長に渡って車室内に位置された通常使用位置の他に,前記スライドドアが開いている状態において車幅方向外方側にスライドさせることによって前記スライド開口を通して車外に突出した車外突出位置をとり得るようにされている,
ことを特徴とする車両のシート装置。
【請求項2】
請求項1において,
車幅方向に伸びて前記スライドシートの車幅方向へのスライドをガイドするシート用ガイドレールが,少なくとも前後一対設けられ,
前記シート用ガイドレールの車幅方向端部が,前後方向に伸びる車体強度部材としてのサイドシルに支持されている,
ことを特徴とする車両のシート装置。
【請求項3】
請求項2において,
前記サイドシルに,前後方向に伸びて前記スライドドアの前後方向へのスライドをガイドするドア用ガイドレールが支持され,
前記シート用ガイドレールが,前記ドア用ガイドレールを介して前記サイドシルに支持されている,
ことを特徴とする車両のシート装置。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
前記スライドドアが開いているときは前記スライドシートが前記車外突出位置へ向けてスライドするのを許容し,該スライドドアが閉じているときは該スライドシートが該車外突出位置に向けてスライドするのを規制するシートスライド規制部材が設けられている,ことを特徴とする車両のシート装置。
【請求項5】
請求項4において,
前記シートスライド規制部材が,前記スライドドアに設けられて,該スライドドアが閉じているときに前記シート用ガイドレール内に突出されるように設定されている,ことを特徴とする車両のシート装置。
【請求項6】
請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
前記スライドシートが前記通常使用位置にあるときは前記スライドドアを閉じる方向にスライドすることを許容し,該スライドシートが前記車外突出位置にあるときは該スライドドアが閉じる方向にスライドするのを規制するドアスライド規制部材が設けられている,ことを特徴とする車両のシート装置。
【請求項7】
請求項6において,
前記ドアスライド規制部材が,前記スライドシートに設けられて,該スライドシートが前記車外突出位置にあるときに前記ドア用ガイドレール内に突出するように設定されている,ことを特徴とする車両のシート装置。
【請求項8】
請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、
前記スライドシートが,複数人掛け用となるベンチ式シートとされている,ことを特徴とする車両のシート装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−7898(P2006−7898A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−185984(P2004−185984)
【出願日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【出願人】(000003137)マツダ株式会社 (6,115)
【Fターム(参考)】