説明

車両の牽引用フック取付け部の構造

【課題】バンパレインフォースに引張力が作用することを回避し、バンパレインフォースの構造を簡略化し、その軽量化を図ることが可能な牽引用フック取付け部の構造を提供する。
【解決手段】車体フレーム1にバンパステー2を介してバンパレインフォース3が固定されるとともに、バンパステー2におけるバンパレインフォース3の固定部18を避けた位置に、牽引用フック16のおねじ部17を着脱自在に取付け可能なねじ穴15がバンパレインフォース3の前方に向けて設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の牽引用フック取付け部の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の前部及び後部には、牽引時や船積みの際の固定時に用いられる牽引用フックを取付けることがある。
この牽引用フックを固定するための取付け部の構造として、例えば、特許文献1又は特許文献2に示される技術が知られている。
特許文献1に記載の構造は、バンパレインフォースの前壁部に本体の先端が溶接され、フランジが後壁部に固定されることにより、取付金具がバンパレインフォースに取り付けられ、その取付金具の中空の本体のメネジ部に牽引用フック(牽引固縛フック)が螺着される構造である。
一方、特許文献2に記載の構造は、サイドメンバーの蓋体にナット部材のフランジ部が溶接され、そのナット部材の段部がバンパレインフォースの前壁部の内面に当接され、その前壁部を貫通する小径部にナットを締め付けることにより、ナット部材が蓋板とバンパレインフォースとに固定されており、そのナット部材に牽引用フックが取り付けられる構造である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−271859号公報
【特許文献2】特開2004−338666号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の構造では、バンパレインフォースにフランジと溶接部とにより取付金具を固定する構造であるため、このバンパレインフォースに牽引時や船積み時の引張力が直接作用することになる。このため、バンパレインフォースは、この引張力に対抗できる強度や剛性を確保して変形を抑制する必要があり、強度や剛性を高めるために重量も増加するという問題がある。
一方、特許文献2の車両用牽引装置では、ナット部材がサイドメンバーとバンパレインフォースとの間に挟み込まれるように固定されているため、外力の一部をサイドメンバーにも負担させることができるが、バンパレインフォースにも作用するため、バンパレインフォースの重量の増加を回避することは難しい。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、バンパレインフォースに引張力が作用することを回避し、バンパレインフォースの構造を簡略化し、その軽量化を図ることが可能な牽引用フック取付け部の構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の牽引用フック取付け部の構造は、車体フレームにバンパステーを介してバンパレインフォースが固定されるとともに、前記バンパステーにおける前記バンパレインフォースの固定部を避けた位置に、牽引用フックのおねじ部を着脱自在に取付け可能なねじ穴が前記バンパレインフォースの前方に向けて設けられていることを特徴とする。
【0007】
このように、バンパステーにおけるバンパレインフォースの固定部を避けた位置に、牽引用フックのおねじ部を着脱自在に取付け可能なねじ穴を設けたことにより、牽引用フックのための支持をバンパレインフォースから分離独立させた状態にし、牽引用フックから引張力がバンパレインフォースに直接伝達されないようにしている。したがって、バンパレインフォースとしては、本来の衝撃吸収のために必要な強度、剛性を有していればよく、軽量化が可能になる。
なお、車体フレームとしてはサイドメンバー等を利用することができる。また、バンパステーはクラッシュボックスを兼ねるものであってもよい。
【0008】
本発明の牽引用フック取付け部の構造において、前記バンパレインフォースに、前記バンパステーの先端部を貫通状態に挿入する貫通孔が形成され、該貫通孔の周縁部に前記バンパステーが固定され、前記貫通孔から前記バンパレインフォースの前面側に露出する前記バンパステーの先端面に、前記ねじ穴が開口している構造としてもよい。
また、本発明の牽引用フック取付け部の構造において、前記バンパステーの先端面に前記バンパレインフォースの背面が固定され、このバンパレインフォースに前記バンパステーの先端面の一部を露出させる開口穴が形成され、該開口穴を介して前記ねじ穴が前記バンパレインフォースの前方に向けて露出している構造としてもよい。
これら取付け部の構造によれば、バンパレインフォースにバンパステーを挿入する貫通孔やバンパステーのねじ穴を露出させるための開口穴を形成するだけでよいため、製作も容易である。
【0009】
本発明の牽引用フック取付け部の構造において、前記バンパステーの先端面に前記バンパレインフォースの背面が固定されるとともに、前記バンパステーの側部に、前記バンパレインフォースよりも側方に延びる延長部が一体に設けられ、該延長部に前記ねじ穴が設けられた構造としてもよい。
この取付け部の構造とすることにより、バンパレインフォースにバンパステーやねじ穴を露出させるための穴加工を施す必要がなく、強度設計上、有利である。
【0010】
また、本発明の牽引用フック取付け部の構造において、前記バンパステーをアルミニウム又はアルミニウム合金の押出成形により形成するとよい。
アルミニウム又はアルミニウム合金の押出成形で形成することにより生産性が高まり、容易にバンパステーを大量生産することができる。この場合、バンパステーの断面形状としては、矩形の周壁からなる「口」の字、中央に1本の桟を一体に形成した「日」の字、2本の平行な桟を一体に形成した「目」の字等、種々の形状とすることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の車両の牽引用フック取付け部の構造によれば、牽引時や船積みの際にバンパレインフォースに引張力が作用することが回避されるので、バンパレインフォースの構造を簡略化し、その軽量化を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る車両の牽引用フック取付け部の構造の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1のバンパステーの背面から見た斜視図である。
【図3】図1の上面から見た平面図である。
【図4】バンパステーの変形例を示す要部拡大平面図である。
【図5】バンパステーの他の変形例を示す図4同様の拡大平面図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示す斜視図である。
【図7】図6の上面から見た平面図である。
【図8】本発明の第3実施形態を示す斜視図である。
【図9】図8の側方から見た側面図である。
【図10】バンパレインフォースの変形例を示す図9同様の側面図である。
【図11】バンパレインフォースの固定構造の変形例を示す図9同様の側面図である。
【図12】本発明の第4実施形態を示す斜視図である。
【図13】本発明の第5実施形態を示す斜視図である。
【図14】本発明の第6実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係る車両の牽引用フック取付け部の構造の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1〜図3は本発明の車両の牽引用フック取付け部の構造の第1実施形態を示している。各図において、符号1が例えばサイドメンバーからなる車体フレームを示しており、車両の両側に配置されるが、図には一方のみ示している。この車体フレーム1の左右両側の前端部にはバンパステー2がそれぞれ固定され、このバンパステー2を介してバンパレインフォース3が水平に固定されている。
バンパレインフォース3は、アルミニウム又はアルミニウム合金の押出成形により形成され、全体として矩形枠状の横断面に形成される。バンパレインフォース3の両端部には、バンパステー3の先端部4を貫通可能に挿入する貫通孔5が形成されている。なお、図示しないが、バンパレインフォース3の前方には、これを車体前方より被覆するバンパフェーシアが設けられる。
【0014】
バンパステー2は、バンパレインフォース3と同様にアルミニウム又はアルミニウム合金の押出成形により形成される。図示例では、図1の上下方向に沿って押出成形される。このバンパステー2の先端部4は、矩形のブロック状に形成され、その背部に一対の脚部11が一体に設けられている。これら脚部11は、相互に外側に広がるようにL字状に形成され、車体フレーム1の前端面に当接され、その当接部に形成された穴12を介して図示略のボルトにより車体フレーム1に固定される。
また、ブロック状の先端部4には、車体フレーム1の前後方向に沿うねじ穴15が設けられており、このねじ穴15に、アイボルトからなる牽引用フック16のおねじ部17が着脱自在に取付けられるようになっている。
【0015】
バンパレインフォース3の貫通孔5も矩形に形成されており、その貫通孔5にバンパステー2の先端部4が挿入され、バンパレインフォース3の前面3a及び背面3bにおいて、バンパステー2の先端部11の外周面とバンパレインフォース3の貫通孔5の周縁部との間で二辺ずつが溶接により固定されている。つまり、バンパレインフォース3は、バンパステー2に対して四箇所の溶接部(固定部)18により固定される。
この固定状態において、バンパレインフォース3の貫通孔5からバンパステー2の先端面4aが露出し、その露出した先端面4aにねじ穴15が前方に向けて開口することになる。
【0016】
このような構造とした牽引用フック取付け部においては、牽引用フック16は、バンパレインフォース3の貫通孔5から露出しているバンパステー2のねじ穴15に取り付けられる。そして、この牽引用フック16に引張力が作用すると、その引張力はバンパステー2を介して車体フレーム1に支持されることになる。この場合、バンパステー2に設けられる牽引用フック用のねじ穴15は、同じくバンパステー2に設けられるバンパレインフォース3の固定部18には干渉せず、その固定部を避けて設けられていることから、牽引用フックとバンパレインフォースとは、相互に独立してバンパステー2に固定されることになり、したがって、牽引用フック16からの引張力がバンパレインフォース3に作用することはない。
なお、この第1実施形態では、図3に示すようにバンパレインフォース3の前面3aと背面3bとの両方をバンパステー2にそれぞれ溶接したが、前面3aのみ、あるいは背面3bのみを溶接する構造とすることを妨げるものではない。
【0017】
図4及び図5は、第1実施形態の変形例をそれぞれ示している。第1実施形態では、バンパステーの前後方向の任意の位置にバンパレインフォース3を固定することができるが、溶接時には、バンパレインフォース3とその貫通孔5に挿入したバンパステー2とが前後方向に相対的に動かないように保持しておく必要がある。図4に示す例では、バンパステー2の両側部に、このバンパステー2をバンパレインフォース3の貫通孔5内に挿入したときに、バンパレインフォース3の背面を当接させる係止部21が突出している。この係止部21は断面三角形状に形成されていることにより、前面が平坦面に形成され、その平坦面にバンパレインフォース3の背面3bを当接させることにより、前後方向の位置決めをする。
また、図5に示す例では、断面三角形状の係止部21に代えて、断面半円形の係止部22が一体に設けられている。この係止部22の場合も、図4に示す例と同様に、バンパステー2とバンパレインフォース3との前後方向の位置決めをすることができる。
これら係止部21,22は、バンパステー2の押出方向に沿って連続する直線状に形成される。
【0018】
これら図4及び図5に示す構造とすることにより、バンパステー2をバンパレインフォース3の貫通孔5内に挿入して、係止部21,22に当接するだけで、これらの前後方向の位置決めがなされるので、溶接作業を容易にすることができる。
なお、これら図4及び図5には、係止部21,22を覆うように溶接部18が設けられているが、図1等に示すようにバンパレインフォース3の前面側でバンパステー2の先端部4が溶接されているので、バンパレインフォース3の背面側の溶接部18は省略することも可能である。また、係止部は、これら図4及び図5に示した形状以外の断面形状とすることもできる。
【0019】
図6及び図7は、本発明の第2実施形態を示している。なお、これ以降の実施形態において第1実施形態と共通要素には同一符号を付して説明を省略する。
この第2実施形態においては、バンパステー2の先端面4aにバンパレインフォース3の背面3bが溶接によって固定され、このバンパレインフォース3に、バンパステー2の先端面4aに開口するねじ穴15を露出させるための開口穴25が形成されたものである。このため、この開口穴25を介してねじ穴15に牽引用フック16のおねじ部17を螺合させて着脱することができる。
この実施形態では、バンパステー2とバンパレインフォース3との固定部18はバンパレインフォース3の背面にのみ設けられる。また、バンパレインフォース3に形成する開口穴25はバンパステー2のねじ穴15を露出可能な形状であればよいため、第1実施形態の貫通孔5とは異なり、寸法精度等、簡易にすることができる。
【0020】
なお、この第2実施形態において、図7に示すように、バンパステー2の押出成形時の押出方向を車両の上下方向に一致させて配置していることから、バンパステー2の先端面4aの表面形状をバンパレインフォース3の背面3bの形状、例えばバンパレインフォース3を曲げ成形等する場合はその曲げ形状に沿わせた形状に設計することが可能になり、その表面形状としたバンパステー2を大量に生産することができる。また、生産性は低下するが、押出後に先端面4aの表面を切削加工等することによってバンパレインフォース3の背面3bの形状に仕上げることも可能であり、多品種小ロット生産に有効である。
【0021】
図8及び図9は、本発明の第3実施形態を示している。この実施形態においては、バンパステー31の先端部32がバンパレインフォース3の上下方向の幅寸法よりも大きく形成されていることにより、その先端面32aにバンパフォース3の背面3bを固定した状態で、先端部32の一部がバンパフォース3の側方に突出する延長部33となる構造である。そして、この延長部33の前面にねじ穴15が開口している。つまり、バンパステー31とバンパレインフォース3との固定部18はバンパレインフォース3の背面に設けられ、牽引用フック16を取り付けるためのねじ穴15は、バンパレインフォース3の側方に露出される。
この取付け部の構造としたことにより、バンバステー31に単にバンパレインフォース3を取付ければよく、牽引用フック16を挿通させる穴等を形成する必要がなく、強度上有利である。また、穴加工が不要であるので、加工費も低減できる。
【0022】
図10はバンパレインフォースの変形例を示している。前述したバンパレインフォース3は、横断面が矩形枠状で「口」の字状に形成されていたが、図10に示すバンパレインフォース35は内部に2本の平行な桟36が一体に形成されていることにより、横断面が「目」の字状に形成されている。その他、桟36を中央に1本として横断面「日」の字状に形成してもよい。これら桟を配設することにより、バンパレインフォースの強度を向上させることができる。前述の各実施形態の場合と同様、アルミニウム合金の押出成形により簡単に製造することができる。
【0023】
図11はバンパレインフォースの固定構造の変形例を示している。前述した各実施形態ではバンパレインフォースをバンパステーに溶接により固定しており、固定部が溶接部とされたが、図11に示す例では、固定部41は、ボルト42による締結とされている。また、バンパレインフォース43の前面にはボルト締結の際の工具を挿入するための穴部44が形成される。このように、バンパレインフォースとバンパステーとの固定部は、溶接部、ボルト締結部等、必要に応じて選択すればよい。ボルト締結構造とした場合には、バンパレインフォースの交換性にも優れている。
【0024】
図12は本発明の第4実施形態を示しており、この実施形態では、バンパステー45は、図8及び図9に示した第3実施形態に対して、延長部33から更に突出部46が前方に延びるように突出し、バンパレインフォース3の下方に配置されており、その突出部46の前面にねじ穴15が開口している。したがって、バンパステー45の先端部32には、突出部46の上面によりバンパレインフォース3を載置する段部47が形成される。
【0025】
図13は本発明の第5実施形態を示している。この実施形態のバンパステー51では、第4実施形態のバンパステー45に対して、バンパレインフォース3の上面を押さえるつば部52が突出部46と対向するように一体に形成され、これら突出部46とつば部52との間にバンパレインフォース3を嵌合状態に固定する構造とされている。また、脚部11はつば部52の上方と突出部46の下方にそれぞれ上下方向に沿って形成されている。
このバンパステー45もアルミニウム合金の押出成形により製造されるが、押出方向が他の実施形態では各図の上下方向に沿っているのに対して、図13の左右方向に沿う押出方向となる。
この実施形態では、バンパレインフォース3は、突出部46とつば部52との間に挟まれた状態でバンパステー52に固定されるため、上下方向への移動が確実に拘束され、強固に固定される。また、上下に挟んでいるので、上下方向の曲げ剛性が高まり、操縦安定性が向上する。固定部としては溶接部、ボルト締結部のいずれも採用することができる。
【0026】
図14は本発明の第6実施形態を示している。この実施形態では、第1実施形態と同形状のバンパステー本体2(便宜上、第1実施形態と同一符号を用いる)に断面略L字形状の一対のブラケット55が取り付けられることにより、バンパステー56が構築されている。バンパステー本体2は押出成形により形成され、ブラケット55は、バンパステー本体2の押出方向の前後に配置されるように固定され、全体として箱状のバンパステー56を構成している。
このようにブラケット55を一体化することにより、押出成形では加工することが難しい箱状のバンパステー56を構築することができる。そして、バンパステー本体2の一対の脚部11に加えてブラケット55も同様に車体フレーム1にボルトにより固定される構成であり、固定箇所が増えるために強固な固定状態を確保することができる。車体フレーム1との固定構造によっては、ブラケット55を一つとしてもよく、バンパステー本体2の脚部11と合わせて3箇所で固定する構成とすることもでき、車体フレーム1との寸法関係等に応じてブラケット55の数、形状等は適宜調整することができる。
【0027】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
バンパステーへのバンパレインフォースの固定構造として、溶接によるものとボルト締結によるものとを別個に示したが、その固定構造は各実施形態のいずれにも適用することができる。また、バンパステーの車体フレームへの固定構造も、溶接又はボルト締結のいずれの方法としてもよい。また、バンパレインフォースも、横断面「口」の字状、「日」の字状、「目」の字状等のいずれを採用してもよく、さらに、例えば車両前方に向けて凹型あるいは凸型となる外形としてもよい。
【符号の説明】
【0028】
1 車体フレーム(サイドメンバー)
2 バンパステー
3 バンパレインフォース
3a 前面
3b 背面
4 先端部
4a 先端面
5 貫通孔
11 脚部
12 穴
15 ねじ穴
16 牽引用フック
17 おねじ部
18 溶接部(固定部)
21,22 係止部
25 開口穴
31 バンパステー
32 先端部
32a 先端面
33 延長部
35 バンパレインフォース
36 桟
41 固定部
42 ボルト
43 バンパレインフォース
44 穴部
45 バンパステー
46 突出部
47 段部
51 バンパステー
52 つば部
55 ブラケット
56 バンパステー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体フレームにバンパステーを介してバンパレインフォースが固定されるとともに、前記バンパステーにおける前記バンパレインフォースの固定部を避けた位置に、牽引用フックのおねじ部を着脱自在に取付け可能なねじ穴が前記バンパレインフォースの前方に向けて設けられていることを特徴とする車両の牽引用フック取付け部の構造。
【請求項2】
前記バンパレインフォースに、前記バンパステーの先端部を貫通状態に挿入する貫通孔が形成され、該貫通孔の周縁部に前記バンパステーが固定され、前記貫通孔から前記バンパレインフォースの前面側に露出する前記バンパステーの先端面に、前記ねじ穴が開口していることを特徴とする請求項1に記載の車両の牽引用フック取付け部の構造。
【請求項3】
前記バンパステーの先端面に前記バンパレインフォースの背面が固定され、このバンパレインフォースに前記バンパステーの先端面の一部を露出させる開口穴が形成され、該開口穴を介して前記ねじ穴が前記バンパレインフォースの前方に向けて露出していることを特徴とする請求項1に記載の車両の牽引用フック取付け部の構造。
【請求項4】
前記バンパステーの先端面に前記バンパレインフォースの背面が固定されるとともに、前記バンパステーの側部に、前記バンパレインフォースよりも側方に延びる延長部が一体に設けられ、該延長部に前記ねじ穴が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の車両の牽引用フック取付け部の構造。
【請求項5】
前記バンパステーをアルミニウム又はアルミニウム合金の押出成形により形成したことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車両の牽引用フック取付け部の構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−232649(P2012−232649A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−101816(P2011−101816)
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(000176707)三菱アルミニウム株式会社 (446)