車両の車体後部構造
【課題】 車両の車体後部のリヤパネルに、リヤバンパーを取り付けるのに、その取付作業を容易にした。
【解決手段】 リヤパネルRPに、水平方向に延びるスタッドボルト10を設けたブラケット8を固定し、合成樹脂製リヤバンパーRBのバンパーフェイス1に成形した帽状膨出部2Lの膨出端面4とブラケット8を、スタッドボルト10とナット12により締付固定する。
【解決手段】 リヤパネルRPに、水平方向に延びるスタッドボルト10を設けたブラケット8を固定し、合成樹脂製リヤバンパーRBのバンパーフェイス1に成形した帽状膨出部2Lの膨出端面4とブラケット8を、スタッドボルト10とナット12により締付固定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などの車両の車体後部構造、特に、車体後部のリヤパネルに、リヤバンパーおよびライセンスプレートを設けた車体後部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車の車体に固定されるリヤパネルに、合成樹脂製リヤバンパーを取り付ける取付構造として後記特許文献1のものが知られている。このリヤバンパー取付構造は、合成樹脂製リヤバンパー2の裏面に、車体前方側に突出する突出片8を一体に成形し、一方、車体のリヤアウタパネル19には取付フランジ20を一体に突設し、前記突出片8を取付フランジ20の下面に重ね合せて、突出片8がクリップ22によって取付フランジ20に固定される。
【特許文献1】特開2000−103302号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、前記特許文献1に開示のリヤバンパー取付構造では、リヤアウタパネルにリヤバンパーをクリップにより、リヤバンパーの下側から締結するようにしているので、作業者は、無理な作業姿勢でその取付作業をしなければならず、その作業性が悪いばかりでなく作業者の疲労を増幅するという問題があり、さらに、合成樹脂製リヤバンパーの板状バンパーフェイスから突出片8が一体成形されるので、成形ヒケを発生して成形不良を生起するという別の問題もある。
【0004】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、リヤパネルへのリヤバンパーの取り付けがし易く、かつ、合成樹脂製リヤバンパーに成形ヒケが発生することがないようにして、前記問題を解消した新規な車両の車体後部構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するため、本請求項1記載の発明は、車体後部に固定されるリヤパネルに、略水平方向に延びるスタッドボルトを設けた複数のブラケットを固定し、一方、合成樹脂製リヤバンパーのバンパーフェイスには、リヤパネルに向けて膨出する複数の膨出部を一体に成形し、前記膨出部の膨出端面を前記ブラケットに対面させると共に膨出端面に穿設した取付孔に前記スタッドボルトを貫通させ、該スタッドボルトにナットを螺締してリヤパネルにリヤバンパーを取り付け、前記膨出部を、リヤバンパーに固定されるライセンスプレートにより被覆したことを特徴としている。
【0006】
前記目的を達成するため、本請求項2記載の発明は、前記請求項1記載のものにおいて、前記複数のブラケットの少なくとも一つに、ワイヤハーネスを支持するための取付孔を設けたことを特徴としている。
【0007】
前記目的を達成するため、本請求項3記載の発明は、前記請求項1または2記載のものにおいて、前記複数のブラケットの少なくとも一つに、取付座面を一体に形成し、この取付座面は、前記リヤパネルと前記リヤバンパーとの間において、それらの何れとも接触しない位置に延びており、その取付座面にワイヤハーネスを支持するために取付孔を設けたことを特徴としている。
【0008】
前記目的を達成するため、本請求項4記載の発明は、前記請求項1,2または3記載のものにおいて、前記複数の膨出部の少なくとも一つに、車室内への水の浸入を防止するための補強用リブ片を一体に設けたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本請求項各項記載の発明によれば、リヤパネルに設けた略水平方向に延びるスタッドボルトにナットを螺締して、リヤパネルにリヤバンパーを取り付けることができるので、その取付作業がきわめて容易となる。また、合成樹脂製リヤバンパーは、リヤパネルを取り付けるための膨出部が一体成形されるので、成形ヒケが発生することがない。
【0010】
また、請求項2記載の発明によれば、ブラケットに、ワイヤハーネスを支持するための取付孔を設けたので、リヤパネルにワイヤハーネス支持用の支持部材を別途に設ける必要がない。
【0011】
また、本請求項3記載の発明によれば、ブラケットに設けられる、ワイヤハーネス取付用の取付座面は、リヤパネルとリヤバンパーの何れにも接触することがないので、ワイヤハーネスに無理な力がかかることがなく、かつ後突衝撃を吸収することができる。
【0012】
さらに、本請求項4記載の発明によれば、膨出部の少なくとも一つに、車室内への水の浸入を防止するための補強用リブ片を一体に設けたので、このリブ片は、水の車室内への浸入を防止することができ、加えて膨出部を補強できるとともに後突衝撃を吸収することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1は、本発明車両の車体後部構造を備えた、自動車の車体後部の斜視図、図2は、図1の2矢視のバンパーの表面図、図3は、図2の3−3線に沿う拡大断面図、図4は、図3の4矢視図、図5は、図2の5矢視仮想線囲い部分の拡大図、図6は、図5の6−6線に沿う拡大断面図、図7は、図5の7−7線に沿う拡大断面図、図8は、図5の8−8線に沿う拡大断面図、図9は、クリップナットおよびクリップボルトの斜視図、図10は、左右側ブラケットの斜視図、図11は、図4の11矢視斜視図である。
【0014】
自動車の車体B後面のリヤパネルRPには、合成樹脂製のリヤバンパーRBが後述の取付手段を介して取り付けられ、さらに、このリヤバンパーRBの後面の左右中央部には、ライセンスプレートLPが後述のクリップ付ナットCNを用いてクリップボルトCBにより締め付け固定される。
【0015】
まず、図1〜7を参照して、合成樹脂製バンパーRBの、リヤパネルRPへの取付構造について説明する。
【0016】
合成樹脂製リヤバンパーRBの平坦なバンパーフェイス1の中央部左右には、リヤパネルRPへの対をなす左右膨出部2L,2Rが一体に成形されている。これらの左右膨出部2L,2Rは、バンパーフェイス1と略同じ厚さを有して同じ形状に形成され、リヤパネルRP側に向けて上下方向に長い帽状に膨出成形されており、リヤパネルRP側に向かって漸次絞られて、その奥壁に、取付孔3,3を開口した、リヤパネルRPへの平坦な膨出端面4,4がそれぞれ形成されている。
【0017】
しかして、合成樹脂製リヤバンパーRBには、左右膨出部2L,2Rが一体に成形されるが、これらの膨出部2L,2Rの肉厚は、バンパーフェイス1の肉厚と略同じにされているので、これらの左右膨出部2L,2Rの成形により、成形ヒケを発生することがない。
【0018】
図1,5,6に示すように、一方、すなわち左側の膨出部2Lは、リヤパネルRPに設けた,車室内圧を外部に逃がすための開閉弁V付のエアアウトレットOLの下方にあって、この左側膨出部2Lの左右外側面には、そのエアアウトレットOLの下半部を囲むようにL字状の左右リブ片5,6が一体に張り出しており、これらの左右リブ片5,6は、左側の膨出部2Lを補強すると共に後述す左側のブラケット8に設けた庇板8Bと協働してラビリンスパッキンを構成し、車両の走行時に撥ね上げた水などがエアアウトレットOLを通して車室内に浸入するのを防止するようにされる(図3参照)。
【0019】
リヤバンパーRBの左右の膨出部2L,2Rは、予めスタッドボルト10,10をそれぞれ溶接した対をなす左右側ブラケット8,9(図10参照)を介してリヤパネルRPに固定される。
【0020】
図10に示すように、左右側ブラケット8,9は、金属板によりそれぞれ違う構造に形成されている。左側ブラケット8は、左右方向に長い長方形状の取付板8Aの下縁に庇板8Bが一体に形成されており、取付板8Aの中央部にスタッドボルト10が略水平の溶接されている。前記庇板8Bは、排水溝8Cを形成すべく波状に形成されていて左側膨出部2Lの傾斜下部に沿うように斜め下向きに延びており、この左側ブラケット8に付着する水を外部に導くようにされると共に撥ね上げた小石などを素早く外部に導く。一方、右側のブラケット9は四角形状の取付板9Aの上部一側に、ワイヤハーネスWHの係止用の円弧状取付座面9Bが一体に突出形成され、この取付座面9Bに取付孔15が穿設され、さらに前記取付板9Aの一側にスタッドボルト10が略水平の溶接されている。
【0021】
図5〜7に示すように、左側ブラケット8の取付板8Aは、リヤパネルRPの左側のエアアウトレットOLの下方の外面に溶接され、また、右側ブラケット9の取付板9Aは、リヤパネルRPの右側の外面に溶接される。
【0022】
図6,7に示すように左、右側ブラケット8,9の各略水平に延びるスタッドボルト10,10に、リヤバンパーRBの左右膨出部2L,2Rの取付孔3,3を貫通させ、それらのスタッドボルト10,10にナット12,12を螺締することにより、リヤバンパーRBは、リヤパネルRPに左右側ブラケット8,9を介して取り付けられる。
【0023】
しかして、リヤバンパーRBを、リヤパネルRPに取り付けるにあたり、左右のスタットボルト10,10は略水平に延びているので、作業者は楽な姿勢でリヤバンパーRBをリヤパネルRPに取り付けることができ、その取付作業が容易になる。また、図3に示すように、リヤバンパーRBの左側膨出部2Lに一体に設けた左右リブ片5,6は、リヤパネルRPに向かって下り勾配に延長されて、リヤパネルRPとの間に間隙C1(図3参照)が形成され、また、左側ブラケット8に設けた庇板8Bは、リヤバンパーRBに向かって下り勾配に延長されてリヤバンパーRBとの間に間隙C2(図3参照)が形成されることにより、前記左右リブ片5,6と庇板8Bとで、エアアウトレットOLの下方にラビリンスパッキンが形成され、これにより、車両の走行時に飛散した飛沫などが、エアアウトレットOLを通って車室内に進入するのを防止することができる。また、車両の走行時にはエアアウトレットOL側に撥ね上げた小石、砂礫などは、前記間隙C1,C2を通って素早く外部に排出することができる。
【0024】
図4,7,10および11に示すよに、前記右側のブラケット9の上部一側に形成される円弧状の取付座面9BはリヤパネルRPとリヤバンパーRB間の空間部において、それらの何れにも接触しない位置にあって、その中央部に取付孔15が穿設されている。この取付孔15には、締付バンド17一端のハーネスクリップ18が着脱可能に差込係合できるようにされている。図4,11に示すように、リヤパネルRPとリヤバンパーRBとの間に配置されるワイヤハーネスWHの適所を締付バンド17により抱持し、そのハーネスクリップ18を取付孔15に差込係合すれば、そのワイヤハーネスWHの適所をリヤパネルRPに支持させることができる。
【0025】
しかして、前記ワイヤハーネスWHの取付座面9BはリヤパネルRPとリヤバンパーRB間との間で、それらの何れにも接触しない位置にあるので、ワイヤハーネスWHに無理な力をかけることがなく、しかも後突衝撃を吸収することができる。
【0026】
なお、図4に示すように、ワイヤハーネスWHの他の複数箇所は、リヤパネルRPに穿設した取付孔20,20に、他の締付バンド19,19を用いて係止される。
【0027】
図2,3,5〜7に示すように、合成樹脂製のリヤバンパーRBの左右方向の中央部には、リヤバンパーRBのリヤパネルRPへの前記取付部を覆うようにしてライセンスプレートLPが、後述のクリップ付ナットCNを用いてクリップボルトCBにより取り付けられる。
【0028】
つぎに、前記クリップ付ナットCNの構造を、図8,9を参照して説明する。
【0029】
クリップ付ナットCNは一枚の帯状金属板の巻曲成形により構成されるクリップ本体30と、このクリップ本体30に一体に形成したナット31より構成されている。前記クリップ本体30は、その端部分に、リヤバンパーRBを弾発挟持し得るクリップ間隔32をあけて相互に対峙する外側クリップ片33Aおよび内側クリップ片33Bとよりなるクリップ部33を備えている。そして、外側クリップ片33Aの中央部にはボルト孔34が開口されると共に内側クリップ33Bの中央部にボルト孔34と同心の前記ナット31が一体に形成されている。また、外側クリップ片33Aの外面に、ライセンスプレートLPの接合される平坦な取付面35が形成されている。外側および内側クリップ片33A,33Bの互いに離間する基端には、湾曲コーナ部36,37を介して一対の脚片38,39が一体に延長されており、これらの脚片38,39は、外側および内側クリップ片33A,33Bから離れて前記ナット31の中心軸線に近づくように互いに接近する方向に傾斜して延長されており、それらの延長端には、前記ナット31の中心軸線と直交する方向に延びる保護片40が接続されている。そして、ナット31の中心軸線は、保護片40と直交しており、ナット31に螺挿されるクリップボルトCBの先端が保護片40の内面と対面するようにされており、後述するように、クリップボルトCBの長さが規定のものよりも長いとき、該クリップボルトCBの先端が保護片40に当り、この保護片40を外方に押圧するように、ナット31の端面と保護片40の内面間の距離Lが設定されている。
【0030】
リヤバンパーRBに、ライセンスプレートLPを取り付けるために、図5に示すように、リヤバンパーRBには、その中央部の左右に一対の四角形状のプレート取付孔42,42が開口されると共にその取付孔42,42に隣接してプレート取付部43,43が形成され、そこにボルト孔44,44が穿設されている。
【0031】
つぎに、リヤバンパーRBに、ライセンスプレートLPをクリップ付ナットCNを用いてクリップボルトCBにより締付け固定する手順について説明する。
【0032】
図8(A)に示すように、プレート取付孔42を通して、前記クリップ付ナットCNを、リヤバンパーRBの内側に進入させ、そのクリップ部33をプレート取付部43に差し込み挟持させる。これにより、クリップ付ナットCNは、リヤバンパーRBのプレート取付部43に仮止めされる。この仮止め状態で、リヤバンパーRBのプレート取付部43のボルト孔44とクリップ部33のボルト孔34とを一致させる。
【0033】
つぎに、図6,7に示すように、リヤバンパーRBに形成した受部45,45に係止させたライセンスプレートLPをリヤバンパーRBの平坦なリヤバンパーフェイス1上に重ね合せ、該ライセンスプレートLPを、クリップ付ナットCNの取付面35に当接させたのち、ボルト孔34,44に、ライセンスプレートLPの外側からクリップボルトCBを挿通して、該ボルトCBをナット31に螺挿すれば、リヤバンパーRBにライセンスプレートLPを締め付け固定することができる。
【0034】
ところで、図8(A)に示すように、前記クリップボルトCNが規定の長さのものである(陸運支局支給)ときは、前述したように、そのクリップボルトCNによるライセンスプレートLPのリヤバンパーRBへの取り付けが可能であるが、図8(B)に示すように、クリップボルトCNの長さが前記規定のものよりも長いと、該クリップボルトCNをナット31に螺挿したとき、該ボルトCBの先端がクリップ付ナットCNの保護片40に干渉するに至り、さらなるクリップボルトCBの締付進行により、該ボルトCBの先端が保護片40を外方に押圧し、この押圧力により、クリップ本体30は、一方の湾曲コーナー部36を基点として外側に広がるように変形し、これによりクリップ部30の内側クリップ片33Bが外側に引っ張られてクリップ間隔32が広がり、クリップ部30とリヤバンパーRBとの締付けが弛緩して、ライセンスプレートLPの、リヤバンパーRBへの締め付けができなくなる。その結果、長いクリップボルトCBの先端が、車体Bや艤装品、電装品などの他物と干渉することが回避され、それらにダメージを与えることがない。
【0035】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明車両の車体後部構造を備えた、自動車の車体後部の斜視図
【図2】図1の2矢視のバンパーの表面図
【図3】図2の3−3線に沿う拡大断面図
【図4】図3の4矢視図
【図5】図2の5矢視仮想線囲い部分の拡大図
【図6】図5の6−6線に沿う拡大断面図
【図7】図5の7−7線に沿う拡大断面図
【図8】図5の8−8線に沿う拡大断面図
【図9】クリップナットおよびクリップボルトの斜視図
【図10】左右側ブラケットの斜視図
【図11】図4の11矢視斜視図
【符号の説明】
【0037】
1・・・・・バンパーフェイス
2L・・・・膨出部(左側膨出部)
2R・・・・膨出部(右側膨出部)
3・・・・・取付孔
4・・・・・膨出端面
5・・・・・リブ片
6・・・・・リブ片
8・・・・・ブラケット(左側ブラケット)
9・・・・・ブラケット(右側ブラケット)
9B・・・・取付座面
10・・・・・スタッドボルト
12・・・・・ナット
15・・・・・取付孔
B・・・・・車体
RP・・・・・リヤパネル
RB・・・・・リヤバンパー
LP・・・・・ライセンスプレート
WH・・・・・ワイヤハーネス
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などの車両の車体後部構造、特に、車体後部のリヤパネルに、リヤバンパーおよびライセンスプレートを設けた車体後部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車の車体に固定されるリヤパネルに、合成樹脂製リヤバンパーを取り付ける取付構造として後記特許文献1のものが知られている。このリヤバンパー取付構造は、合成樹脂製リヤバンパー2の裏面に、車体前方側に突出する突出片8を一体に成形し、一方、車体のリヤアウタパネル19には取付フランジ20を一体に突設し、前記突出片8を取付フランジ20の下面に重ね合せて、突出片8がクリップ22によって取付フランジ20に固定される。
【特許文献1】特開2000−103302号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、前記特許文献1に開示のリヤバンパー取付構造では、リヤアウタパネルにリヤバンパーをクリップにより、リヤバンパーの下側から締結するようにしているので、作業者は、無理な作業姿勢でその取付作業をしなければならず、その作業性が悪いばかりでなく作業者の疲労を増幅するという問題があり、さらに、合成樹脂製リヤバンパーの板状バンパーフェイスから突出片8が一体成形されるので、成形ヒケを発生して成形不良を生起するという別の問題もある。
【0004】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、リヤパネルへのリヤバンパーの取り付けがし易く、かつ、合成樹脂製リヤバンパーに成形ヒケが発生することがないようにして、前記問題を解消した新規な車両の車体後部構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するため、本請求項1記載の発明は、車体後部に固定されるリヤパネルに、略水平方向に延びるスタッドボルトを設けた複数のブラケットを固定し、一方、合成樹脂製リヤバンパーのバンパーフェイスには、リヤパネルに向けて膨出する複数の膨出部を一体に成形し、前記膨出部の膨出端面を前記ブラケットに対面させると共に膨出端面に穿設した取付孔に前記スタッドボルトを貫通させ、該スタッドボルトにナットを螺締してリヤパネルにリヤバンパーを取り付け、前記膨出部を、リヤバンパーに固定されるライセンスプレートにより被覆したことを特徴としている。
【0006】
前記目的を達成するため、本請求項2記載の発明は、前記請求項1記載のものにおいて、前記複数のブラケットの少なくとも一つに、ワイヤハーネスを支持するための取付孔を設けたことを特徴としている。
【0007】
前記目的を達成するため、本請求項3記載の発明は、前記請求項1または2記載のものにおいて、前記複数のブラケットの少なくとも一つに、取付座面を一体に形成し、この取付座面は、前記リヤパネルと前記リヤバンパーとの間において、それらの何れとも接触しない位置に延びており、その取付座面にワイヤハーネスを支持するために取付孔を設けたことを特徴としている。
【0008】
前記目的を達成するため、本請求項4記載の発明は、前記請求項1,2または3記載のものにおいて、前記複数の膨出部の少なくとも一つに、車室内への水の浸入を防止するための補強用リブ片を一体に設けたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本請求項各項記載の発明によれば、リヤパネルに設けた略水平方向に延びるスタッドボルトにナットを螺締して、リヤパネルにリヤバンパーを取り付けることができるので、その取付作業がきわめて容易となる。また、合成樹脂製リヤバンパーは、リヤパネルを取り付けるための膨出部が一体成形されるので、成形ヒケが発生することがない。
【0010】
また、請求項2記載の発明によれば、ブラケットに、ワイヤハーネスを支持するための取付孔を設けたので、リヤパネルにワイヤハーネス支持用の支持部材を別途に設ける必要がない。
【0011】
また、本請求項3記載の発明によれば、ブラケットに設けられる、ワイヤハーネス取付用の取付座面は、リヤパネルとリヤバンパーの何れにも接触することがないので、ワイヤハーネスに無理な力がかかることがなく、かつ後突衝撃を吸収することができる。
【0012】
さらに、本請求項4記載の発明によれば、膨出部の少なくとも一つに、車室内への水の浸入を防止するための補強用リブ片を一体に設けたので、このリブ片は、水の車室内への浸入を防止することができ、加えて膨出部を補強できるとともに後突衝撃を吸収することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1は、本発明車両の車体後部構造を備えた、自動車の車体後部の斜視図、図2は、図1の2矢視のバンパーの表面図、図3は、図2の3−3線に沿う拡大断面図、図4は、図3の4矢視図、図5は、図2の5矢視仮想線囲い部分の拡大図、図6は、図5の6−6線に沿う拡大断面図、図7は、図5の7−7線に沿う拡大断面図、図8は、図5の8−8線に沿う拡大断面図、図9は、クリップナットおよびクリップボルトの斜視図、図10は、左右側ブラケットの斜視図、図11は、図4の11矢視斜視図である。
【0014】
自動車の車体B後面のリヤパネルRPには、合成樹脂製のリヤバンパーRBが後述の取付手段を介して取り付けられ、さらに、このリヤバンパーRBの後面の左右中央部には、ライセンスプレートLPが後述のクリップ付ナットCNを用いてクリップボルトCBにより締め付け固定される。
【0015】
まず、図1〜7を参照して、合成樹脂製バンパーRBの、リヤパネルRPへの取付構造について説明する。
【0016】
合成樹脂製リヤバンパーRBの平坦なバンパーフェイス1の中央部左右には、リヤパネルRPへの対をなす左右膨出部2L,2Rが一体に成形されている。これらの左右膨出部2L,2Rは、バンパーフェイス1と略同じ厚さを有して同じ形状に形成され、リヤパネルRP側に向けて上下方向に長い帽状に膨出成形されており、リヤパネルRP側に向かって漸次絞られて、その奥壁に、取付孔3,3を開口した、リヤパネルRPへの平坦な膨出端面4,4がそれぞれ形成されている。
【0017】
しかして、合成樹脂製リヤバンパーRBには、左右膨出部2L,2Rが一体に成形されるが、これらの膨出部2L,2Rの肉厚は、バンパーフェイス1の肉厚と略同じにされているので、これらの左右膨出部2L,2Rの成形により、成形ヒケを発生することがない。
【0018】
図1,5,6に示すように、一方、すなわち左側の膨出部2Lは、リヤパネルRPに設けた,車室内圧を外部に逃がすための開閉弁V付のエアアウトレットOLの下方にあって、この左側膨出部2Lの左右外側面には、そのエアアウトレットOLの下半部を囲むようにL字状の左右リブ片5,6が一体に張り出しており、これらの左右リブ片5,6は、左側の膨出部2Lを補強すると共に後述す左側のブラケット8に設けた庇板8Bと協働してラビリンスパッキンを構成し、車両の走行時に撥ね上げた水などがエアアウトレットOLを通して車室内に浸入するのを防止するようにされる(図3参照)。
【0019】
リヤバンパーRBの左右の膨出部2L,2Rは、予めスタッドボルト10,10をそれぞれ溶接した対をなす左右側ブラケット8,9(図10参照)を介してリヤパネルRPに固定される。
【0020】
図10に示すように、左右側ブラケット8,9は、金属板によりそれぞれ違う構造に形成されている。左側ブラケット8は、左右方向に長い長方形状の取付板8Aの下縁に庇板8Bが一体に形成されており、取付板8Aの中央部にスタッドボルト10が略水平の溶接されている。前記庇板8Bは、排水溝8Cを形成すべく波状に形成されていて左側膨出部2Lの傾斜下部に沿うように斜め下向きに延びており、この左側ブラケット8に付着する水を外部に導くようにされると共に撥ね上げた小石などを素早く外部に導く。一方、右側のブラケット9は四角形状の取付板9Aの上部一側に、ワイヤハーネスWHの係止用の円弧状取付座面9Bが一体に突出形成され、この取付座面9Bに取付孔15が穿設され、さらに前記取付板9Aの一側にスタッドボルト10が略水平の溶接されている。
【0021】
図5〜7に示すように、左側ブラケット8の取付板8Aは、リヤパネルRPの左側のエアアウトレットOLの下方の外面に溶接され、また、右側ブラケット9の取付板9Aは、リヤパネルRPの右側の外面に溶接される。
【0022】
図6,7に示すように左、右側ブラケット8,9の各略水平に延びるスタッドボルト10,10に、リヤバンパーRBの左右膨出部2L,2Rの取付孔3,3を貫通させ、それらのスタッドボルト10,10にナット12,12を螺締することにより、リヤバンパーRBは、リヤパネルRPに左右側ブラケット8,9を介して取り付けられる。
【0023】
しかして、リヤバンパーRBを、リヤパネルRPに取り付けるにあたり、左右のスタットボルト10,10は略水平に延びているので、作業者は楽な姿勢でリヤバンパーRBをリヤパネルRPに取り付けることができ、その取付作業が容易になる。また、図3に示すように、リヤバンパーRBの左側膨出部2Lに一体に設けた左右リブ片5,6は、リヤパネルRPに向かって下り勾配に延長されて、リヤパネルRPとの間に間隙C1(図3参照)が形成され、また、左側ブラケット8に設けた庇板8Bは、リヤバンパーRBに向かって下り勾配に延長されてリヤバンパーRBとの間に間隙C2(図3参照)が形成されることにより、前記左右リブ片5,6と庇板8Bとで、エアアウトレットOLの下方にラビリンスパッキンが形成され、これにより、車両の走行時に飛散した飛沫などが、エアアウトレットOLを通って車室内に進入するのを防止することができる。また、車両の走行時にはエアアウトレットOL側に撥ね上げた小石、砂礫などは、前記間隙C1,C2を通って素早く外部に排出することができる。
【0024】
図4,7,10および11に示すよに、前記右側のブラケット9の上部一側に形成される円弧状の取付座面9BはリヤパネルRPとリヤバンパーRB間の空間部において、それらの何れにも接触しない位置にあって、その中央部に取付孔15が穿設されている。この取付孔15には、締付バンド17一端のハーネスクリップ18が着脱可能に差込係合できるようにされている。図4,11に示すように、リヤパネルRPとリヤバンパーRBとの間に配置されるワイヤハーネスWHの適所を締付バンド17により抱持し、そのハーネスクリップ18を取付孔15に差込係合すれば、そのワイヤハーネスWHの適所をリヤパネルRPに支持させることができる。
【0025】
しかして、前記ワイヤハーネスWHの取付座面9BはリヤパネルRPとリヤバンパーRB間との間で、それらの何れにも接触しない位置にあるので、ワイヤハーネスWHに無理な力をかけることがなく、しかも後突衝撃を吸収することができる。
【0026】
なお、図4に示すように、ワイヤハーネスWHの他の複数箇所は、リヤパネルRPに穿設した取付孔20,20に、他の締付バンド19,19を用いて係止される。
【0027】
図2,3,5〜7に示すように、合成樹脂製のリヤバンパーRBの左右方向の中央部には、リヤバンパーRBのリヤパネルRPへの前記取付部を覆うようにしてライセンスプレートLPが、後述のクリップ付ナットCNを用いてクリップボルトCBにより取り付けられる。
【0028】
つぎに、前記クリップ付ナットCNの構造を、図8,9を参照して説明する。
【0029】
クリップ付ナットCNは一枚の帯状金属板の巻曲成形により構成されるクリップ本体30と、このクリップ本体30に一体に形成したナット31より構成されている。前記クリップ本体30は、その端部分に、リヤバンパーRBを弾発挟持し得るクリップ間隔32をあけて相互に対峙する外側クリップ片33Aおよび内側クリップ片33Bとよりなるクリップ部33を備えている。そして、外側クリップ片33Aの中央部にはボルト孔34が開口されると共に内側クリップ33Bの中央部にボルト孔34と同心の前記ナット31が一体に形成されている。また、外側クリップ片33Aの外面に、ライセンスプレートLPの接合される平坦な取付面35が形成されている。外側および内側クリップ片33A,33Bの互いに離間する基端には、湾曲コーナ部36,37を介して一対の脚片38,39が一体に延長されており、これらの脚片38,39は、外側および内側クリップ片33A,33Bから離れて前記ナット31の中心軸線に近づくように互いに接近する方向に傾斜して延長されており、それらの延長端には、前記ナット31の中心軸線と直交する方向に延びる保護片40が接続されている。そして、ナット31の中心軸線は、保護片40と直交しており、ナット31に螺挿されるクリップボルトCBの先端が保護片40の内面と対面するようにされており、後述するように、クリップボルトCBの長さが規定のものよりも長いとき、該クリップボルトCBの先端が保護片40に当り、この保護片40を外方に押圧するように、ナット31の端面と保護片40の内面間の距離Lが設定されている。
【0030】
リヤバンパーRBに、ライセンスプレートLPを取り付けるために、図5に示すように、リヤバンパーRBには、その中央部の左右に一対の四角形状のプレート取付孔42,42が開口されると共にその取付孔42,42に隣接してプレート取付部43,43が形成され、そこにボルト孔44,44が穿設されている。
【0031】
つぎに、リヤバンパーRBに、ライセンスプレートLPをクリップ付ナットCNを用いてクリップボルトCBにより締付け固定する手順について説明する。
【0032】
図8(A)に示すように、プレート取付孔42を通して、前記クリップ付ナットCNを、リヤバンパーRBの内側に進入させ、そのクリップ部33をプレート取付部43に差し込み挟持させる。これにより、クリップ付ナットCNは、リヤバンパーRBのプレート取付部43に仮止めされる。この仮止め状態で、リヤバンパーRBのプレート取付部43のボルト孔44とクリップ部33のボルト孔34とを一致させる。
【0033】
つぎに、図6,7に示すように、リヤバンパーRBに形成した受部45,45に係止させたライセンスプレートLPをリヤバンパーRBの平坦なリヤバンパーフェイス1上に重ね合せ、該ライセンスプレートLPを、クリップ付ナットCNの取付面35に当接させたのち、ボルト孔34,44に、ライセンスプレートLPの外側からクリップボルトCBを挿通して、該ボルトCBをナット31に螺挿すれば、リヤバンパーRBにライセンスプレートLPを締め付け固定することができる。
【0034】
ところで、図8(A)に示すように、前記クリップボルトCNが規定の長さのものである(陸運支局支給)ときは、前述したように、そのクリップボルトCNによるライセンスプレートLPのリヤバンパーRBへの取り付けが可能であるが、図8(B)に示すように、クリップボルトCNの長さが前記規定のものよりも長いと、該クリップボルトCNをナット31に螺挿したとき、該ボルトCBの先端がクリップ付ナットCNの保護片40に干渉するに至り、さらなるクリップボルトCBの締付進行により、該ボルトCBの先端が保護片40を外方に押圧し、この押圧力により、クリップ本体30は、一方の湾曲コーナー部36を基点として外側に広がるように変形し、これによりクリップ部30の内側クリップ片33Bが外側に引っ張られてクリップ間隔32が広がり、クリップ部30とリヤバンパーRBとの締付けが弛緩して、ライセンスプレートLPの、リヤバンパーRBへの締め付けができなくなる。その結果、長いクリップボルトCBの先端が、車体Bや艤装品、電装品などの他物と干渉することが回避され、それらにダメージを与えることがない。
【0035】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明車両の車体後部構造を備えた、自動車の車体後部の斜視図
【図2】図1の2矢視のバンパーの表面図
【図3】図2の3−3線に沿う拡大断面図
【図4】図3の4矢視図
【図5】図2の5矢視仮想線囲い部分の拡大図
【図6】図5の6−6線に沿う拡大断面図
【図7】図5の7−7線に沿う拡大断面図
【図8】図5の8−8線に沿う拡大断面図
【図9】クリップナットおよびクリップボルトの斜視図
【図10】左右側ブラケットの斜視図
【図11】図4の11矢視斜視図
【符号の説明】
【0037】
1・・・・・バンパーフェイス
2L・・・・膨出部(左側膨出部)
2R・・・・膨出部(右側膨出部)
3・・・・・取付孔
4・・・・・膨出端面
5・・・・・リブ片
6・・・・・リブ片
8・・・・・ブラケット(左側ブラケット)
9・・・・・ブラケット(右側ブラケット)
9B・・・・取付座面
10・・・・・スタッドボルト
12・・・・・ナット
15・・・・・取付孔
B・・・・・車体
RP・・・・・リヤパネル
RB・・・・・リヤバンパー
LP・・・・・ライセンスプレート
WH・・・・・ワイヤハーネス
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体(B)後部に固定されるリヤパネル(RP)に、略水平方向に延びるスタッドボルト(10)を設けた複数のブラケット(8,9)を固定し、一方、合成樹脂製リヤバンパー(RB)のバンパーフェイス(1)には、リヤパネル(RP)に向けて膨出する複数の膨出部(2L,2R)を一体に成形し、前記膨出部(2L,2R)の膨出端面(4)を前記ブラケット(8,9)に対面させると共に膨出端面(4)に穿設した取付孔(3)に前記スタッドボルト(10)を貫通させ、該スタッドボルト(10)にナット(12)を螺締してリヤパネル(RP)にリヤバンパー(RB)を取り付け、前記膨出部(2L,2R)を、リヤバンパー(RB)に固定されるライセンスプレート(LP)により被覆したことを特徴とする、車両の車体後部構造。
【請求項2】
前記複数のブラケット(8,9)の少なくとも一つに、ワイヤハーネス(WH)を支持するための取付孔(15)を設けたことを特徴とする、前記請求項1記載の車両の車体後部構造。
【請求項3】
前記複数のブラケット(8,9)の少なくとも一つに、取付座面(9B)を一体に形成し、この取付座面(9B)は、前記リヤパネル(RP)と前記リヤバンパー(RB)との間において、それらの何れとも接触しない位置に延びており、その取付座面(9B)にワイヤハーネス(WH)を支持するために取付孔(15)を設けたことを特徴とする、前記請求項1または2記載の車両の車体後部構造。
【請求項4】
前記複数の膨出部(2L,2R)の少なくとも一つに、車室内への水の浸入を防止するための補強用リブ片(5,6)を一体に設けたことを特徴とする、前記請求項1、2または3記載の車両の車体後部構造。
【請求項1】
車体(B)後部に固定されるリヤパネル(RP)に、略水平方向に延びるスタッドボルト(10)を設けた複数のブラケット(8,9)を固定し、一方、合成樹脂製リヤバンパー(RB)のバンパーフェイス(1)には、リヤパネル(RP)に向けて膨出する複数の膨出部(2L,2R)を一体に成形し、前記膨出部(2L,2R)の膨出端面(4)を前記ブラケット(8,9)に対面させると共に膨出端面(4)に穿設した取付孔(3)に前記スタッドボルト(10)を貫通させ、該スタッドボルト(10)にナット(12)を螺締してリヤパネル(RP)にリヤバンパー(RB)を取り付け、前記膨出部(2L,2R)を、リヤバンパー(RB)に固定されるライセンスプレート(LP)により被覆したことを特徴とする、車両の車体後部構造。
【請求項2】
前記複数のブラケット(8,9)の少なくとも一つに、ワイヤハーネス(WH)を支持するための取付孔(15)を設けたことを特徴とする、前記請求項1記載の車両の車体後部構造。
【請求項3】
前記複数のブラケット(8,9)の少なくとも一つに、取付座面(9B)を一体に形成し、この取付座面(9B)は、前記リヤパネル(RP)と前記リヤバンパー(RB)との間において、それらの何れとも接触しない位置に延びており、その取付座面(9B)にワイヤハーネス(WH)を支持するために取付孔(15)を設けたことを特徴とする、前記請求項1または2記載の車両の車体後部構造。
【請求項4】
前記複数の膨出部(2L,2R)の少なくとも一つに、車室内への水の浸入を防止するための補強用リブ片(5,6)を一体に設けたことを特徴とする、前記請求項1、2または3記載の車両の車体後部構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−30517(P2010−30517A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−196607(P2008−196607)
【出願日】平成20年7月30日(2008.7.30)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月30日(2008.7.30)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
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