説明

車両シートの挟み込み検知装置

【課題】簡素な構成にて、精度よく挟み込みを検知することのできる車両シートの挟み込み検知装置を提供すること。
【解決手段】シートクッション2には、シートクッション2と床部Fとの間に配置されるカバー部材17が設けられる。また、このカバー部材17には、当該カバー部材17の湾曲変形を検出する湾曲センサ31が設けられる。そして、挟み込み検知装置40の検知手段を構成するECU14は、湾曲検出の結果に基づいて、その挟み込みの発生を検知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両シートの挟み込み検知装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車両シートには、駆動源を有してシート座部を昇降させるシートリフタを備えたものがある。そして、このような車両シートにおいては、そのシート座部の降下により生ずる当該シート座部と車両の床部との間の挟み込み検知を行う構成が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、シート座部の昇降に伴い間隔が変化する二部材の一方に静電容量式のタッチセンサを設ける構成が開示されている。そして、このタッチセンサに対し、搭乗者の足や荷物、或いはペット等といった異物が接触することによって、その挟み込みが検知されるようになっている。
【0004】
尚、この従来例では、静電容量センサを構成する検出電極に可撓性の導電材料が用いられている。そして、この検出電極が挟み込んだ異物に押し潰されて接地電極に接触するように構成することにより、導体ではない物体についても、その挟み込み検知が可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−35199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、静電容量式のタッチセンサには、電気ノイズの発生や金属の近接による誤検知、或いはその検知回路が複雑になる等の課題がある。また、上記従来例のように可撓性を有する検出電極を用い、接点式のタッチセンサとしての機能させたとしても、その異物の接触を検知可能な範囲には限りがある。そして、これらの課題を解消すべく対策を施すことによって、製造コストが上昇するという問題がある。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、簡素な構成にて、精度よく挟み込みを検知することのできる車両シートの挟み込み検知装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、シート座部を昇降させるシートリフタを備えた車両シートに設けられ、前記シート座部の降下により生ずる該シート座部と車両の床部との間の挟み込みを検知する車両シートの挟み込み検知装置であって、前記シート座部と前記床部との間に配置された可撓性を有するカバー部材の湾曲変形を検出する湾曲センサと、前記湾曲変形の検出に基づいて前記挟み込みの発生を検知する検知手段と、を備えること、を要旨とする。
【0009】
上記構成によれば、シート座部の降下により当該シート座部と床部との間に挟み込まれる異物は、両者の間に配置されたカバー部材に接触することになる。従って、この異物との接触により生ずるカバー部材の湾曲変形を検出することによって、その挟み込みの発生を検知することができる。
【0010】
また、湾曲変形は、異物との接触点のみならず当該接触点から離れた部位にまで及ぶ。このため、接触検出センサを用いた場合と比較して、より少ない検出点で精度よく挟み込みの発生を検知することができる。その結果、構成を簡素化して製造コストの低減を図ることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、前記カバー部材は、芯材に意匠材を貼り合わせてなるとともに、前記湾曲センサは、前記芯材と前記意匠材との間に介在されること、を要旨とする。
上記構成によれば、カバー部材と一体的に湾曲センサを湾曲変形させることができる。これより、その検出感度を高めることができる。その結果、より精度よく、挟み込みの発生を検知することができる。そして、湾曲センサをカバー部材に内蔵することで、搭乗者に見えないようにすることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、前記湾曲センサは、前記カバー部材に設けられた膜状接点スイッチにより構成されること、を要旨とする。
即ち、膜状接点スイッチは、その高い可撓性を活かして、接点部が直接的に押圧された場合のみならず、当該膜状接点スイッチ自体の湾曲変形によってもオン作動するようにすることができる。また、そのレイアウト自由度の高さに加え、オン/オフ出力で検出結果が示されることから、その信号処理に要する演算負荷が小さいという利点がある。従って、上記構成によれば、極めて簡素な構成にて、精度よく、挟み込みの発生を検知することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、簡素な構成にて、精度よく挟み込みを検知することが可能な車両シートの挟み込み検知装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】車両シートの前方斜視図。
【図2】車両シートに設けられたシートリフタ及び挟み込み検知装置の概略構成図。
【図3】車両シートの後方斜視図。
【図4】車両シートの下面図。
【図5】挟み込み検知装置の作用説明図。
【図6】メンブレンスイッチの断面図。
【図7】挟み込み検知の処理手順を示すフローチャート。
【図8】カバー部材の断面図。
【図9】カバー部材に設けられたメンブレンスイッチを模式的に示す説明図。
【図10】別例の湾曲センサの概略構成図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両シート1は、シート座部としてのシートクッション2と、このシートクッション2の後端部2aに対して回動自在に設けられたシートバック3と、このシートバック3の上端に設けられたヘッドレスト4とを備えている。
【0016】
図1及び図2に示すように、車両の床部Fには、並列に配置された一対のロアレール5が設けられている。また、これら各ロアレール5には、当該各ロアレール5上を摺動するアッパレール6が装着されている。更に、これらの各アッパレール6上には、それぞれ、板状のブラケット7が立設されている。そして、シートクッション2は、これらの各ブラケット7に設けられたリアリンク8及びフロントリンク9により支持されている。
【0017】
即ち、車両シート1は、各ロアレール5上を各アッパレール6が摺動することにより、その車両前後方向(図2参照、左右方向)におけるシートクッション2の位置調整が可能となっている。
【0018】
また、各リアリンク8は、それぞれ、各ブラケット7の後端部7aとシートクッション2の後端部2aとを連結し、各フロントリンク9は、各ブラケット7の前端部7bとシートクッション2の前端部2bとを連結する。そして、本実施形態の車両シート1には、これらのリアリンク8及びフロントリンク9が形成する周知(4リンク式)のリンク機構10を駆動することによりシートクッション2を昇降させることが可能なシートリフタ11が設けられている。
【0019】
詳述すると、シートリフタ11は、モータ12を駆動源として各リアリンク8及び各フロントリンク9を回動させるアクチュエータ部13と、このアクチュエータ部13の作動を制御するECU14とを備えている。また、ECU14には、搭乗者の操作入力を受け付けるスイッチ15が接続されており、ECU14は、このスイッチ15から入力される操作信号S1に基づいて、アクチュエータ部13の作動を制御する。尚、本実施形態では、スイッチ15は、シートクッション2側方のサイドカバー16に設けられている(図1参照)。そして、搭乗者は、このスイッチ15を操作することにより、その車両上下方向(図2参照、上下方向)におけるシートクッション2の位置調整を行うことができるようになっている。
【0020】
また、図2及び図3に示すように、シートクッション2には、その後端部2aから下方側に延設されることにより当該シートクッション2と床部Fとの間に配置されるカバー部材17が設けられている。
【0021】
具体的には、カバー部材17は、可撓性を有する略板状(帯状)に形成されており、その基端17aがシートクッション2の後端部2aに固定されることによって、当該後端部2aから垂れ下がるようにしてシートクッション2の下側に延びている。また、図4に示すように、シートクッション2の下部2cには、当該シートクッション2に弾力性を付与するバネ部材(Sバネ)18等に加え、係止手段としてのフック19が設けられている。更に、カバー部材17の先端17bには、弾性材料(ゴム)により形成された固定部材20が設けられている。そして、カバー部材17は、この固定部材20がシートクッション2の下部2cに設けられたフック19に係止されることにより、その先端17bがシートクッション2の下方に入り込む態様で、当該シートクッション2と床部Fとの間に配置されている。
【0022】
また、図2に示すように、このカバー部材17には、湾曲センサ(曲げセンサ)31が設けられている。そして、本実施形態では、この湾曲センサ31が検出するカバー部材17の湾曲変形(曲がり)に基づいて、そのシートクッション2が降下する際の挟み込み検知が行われている。
【0023】
即ち、図5に示すように、シートクッション2の降下により当該シートクッション2と床部Fとの間に挟み込まれる異物(搭乗者の足等)Mは、両者の間に配置されたカバー部材17に接触することになる。従って、この異物Mとの接触により生ずるカバー部材17の湾曲変形を検出することによって、その挟み込みの発生を検知することができる。
【0024】
詳述すると、本実施形態の湾曲センサ31は、図6に示されるような膜状接点スイッチとしてのメンブレンスイッチ32により構成されている。即ち、メンブレンスイッチ32は、スペーサ33となる絶縁物を介して二枚の接点シート34,35を積層し(貼り合わせ)、これらの各接点シート34,35に設けられた接点36,37を対向配置させることにより形成される。尚、各接点シート34,35は、導電インクを用いて樹脂フィルムに回路パターンを印刷することにより形成される。そして、メンブレンスイッチ32は、これらの各接点シート34,35が弾性変形し、その対向する接点36,37が接触することにより「ON」となる。
【0025】
ここで、本実施形態のメンブレンスイッチ32は、各接点シート34,35に設定された接点部Pが直接的に押圧された場合のみならず、当該メンブレンスイッチ32自体の湾曲変形によっても、その対向する接点36,37が接触するように構成されている。また、このメンブレンスイッチ32のオン/オフ出力は、検出信号S2として上記ECU14に入力される。そして、ECU14は、その検出信号S2に基づいて、シートクッション2が降下する際の挟み込み検知を実行する。
【0026】
即ち、本実施形態では、ECU14を検知手段として挟み込み検知装置40が形成されている。具体的には、図7のフローチャートに示すように、ECU14は、湾曲センサ31(メンブレンスイッチ32)が出力する検出信号S2を取得すると(ステップ101)、その検出信号S2が「ON」であるか、即ちカバー部材17の湾曲変形を示すものであるかを判定する(ステップ102)。そして、ECU14は、検出信号S2が「ON」である場合(ステップ102:YES)には、挟み込みが発生したものと判定して(ステップ103)、シートクッション2の降下停止や反転上昇等といった挟み込み発生時制御を実行する(ステップ104)。尚、上記ステップ102において検出信号S2が「OFF」であった場合(ステップ102:NO)には、ステップ103及びステップ104の処理は実行されない。
【0027】
さらに詳述すると、図8に示すように、カバー部材17は、樹脂等の可撓性材料を用いて略板状に形成された芯材41に意匠材42を貼り合わせることにより形成される。尚、本実施形態の意匠材42は、例えばフェルト等、シートクッション2の表面素材と同様の材質を有している。そして、メンブレンスイッチ32は、これら芯材41と意匠材42とに挟み込まれる態様で、両者の間に介在されている。
【0028】
また、図9に示すように、メンブレンスイッチ32は、カバー部材17に取着された状態で、そのカバー部材17の幅方向(同図中、左右方向)及び長さ方向(同図及び図2参照、上下方向)において互いに間隔をあけて配置される複数の接点部Pを備えている。具体的には、本実施形態のメンブレンスイッチ32は、幅方向に間隔をあけて配置された各列4つの接点部Pを上下方向に二列並列に配置することが可能な形状を有している。そして、メンブレンスイッチ32の一端には、ECU14との接続に用いられるコネクタ43が設けられている。
【0029】
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)シートクッション2には、シートクッション2と床部Fとの間に配置されるカバー部材17が設けられる。また、このカバー部材17には、当該カバー部材17の湾曲変形を検出する湾曲センサ31が設けられる。そして、挟み込み検知装置40の検知手段を構成するECU14は、湾曲検出の結果に基づいて、その挟み込みの発生を検知する。
【0030】
上記構成によれば、シートクッション2の降下により当該シートクッション2と床部Fとの間に挟み込まれる異物Mは、両者の間に配置されたカバー部材17に接触することになる。従って、この異物Mとの接触により生ずるカバー部材17の湾曲変形を検出することによって、その挟み込みの発生を検知することができる。
【0031】
また、湾曲変形は、異物Mとの接触点のみならず当該接触点から離れた部位にまで及ぶ。このため、接触検出センサを用いた場合と比較して、より少ない検出点で精度よく挟み込みの発生を検知することができる。その結果、構成を簡素化して製造コストの低減を図ることができる。
【0032】
(2)湾曲センサ31は、膜状接点スイッチとしてのメンブレンスイッチ32により構成される。
即ち、メンブレンスイッチ32を構成する接点シート34,35は、導電インクを用いて樹脂フィルムに回路パターンを印刷することにより形成される。このため、その高い可撓性を活かして、各接点シート34,35に設定された接点部Pが直接的に押圧された場合のみならず、当該メンブレンスイッチ32自体の湾曲変形によっても、その接点シート34,35に設けられた各接点36,37が接触するようにすることができる。また、そのレイアウト自由度の高さに加え、オン/オフ出力で検出結果が示されることから、その信号処理に要する演算負荷が小さいという利点がある。従って、上記構成によれば、極めて簡素な構成にて、精度よく、挟み込みの発生を検知することができるようになる。
【0033】
(3)カバー部材17は、芯材41に意匠材42を貼り合わせることにより形成される。そして、メンブレンスイッチ32は、これらの芯材41と意匠材42との間に介在される。
【0034】
このような構成とすることで、カバー部材17と一体的にメンブレンスイッチ32を湾曲変形させることができる。これより、その検出感度を高めることができる。その結果、より精度よく、挟み込みの発生を検知することができる。そして、メンブレンスイッチ32をカバー部材17に内蔵することで、搭乗者に見えないようにすることができる。
【0035】
(4)メンブレンスイッチ32は、カバー部材17に取着された状態で互いに間隔をあけて配置される複数の接点部Pを備える。これにより、更に検出感度を高めることができる。その結果、より精度よく、挟み込みの発生を検知することができるようになる。
【0036】
(5)カバー部材17は、基端17aがシートクッション2の後端部2aに固定されるとともに、先端17bがシートクッション2の下方に入り込むように湾曲した状態で、当該シートクッション2と床部Fとの間に配置される。
【0037】
即ち、4リンク式のリンク機構10を用いるシートリフタ11では、その降下の際、シートクッション2が後方に移動する。このため、その後端部2a側での挟み込みが発生しやすい。従って、このように構成されたカバー部材17の湾曲を検出することにより、速やかに、その挟み込みの発生を検知することができる。
【0038】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、湾曲センサ31としてのメンブレンスイッチ32は、カバー部材17を構成する芯材41と意匠材42との間に介在されることとした。しかし、これに限らず、湾曲変形するカバー部材17の内側、その芯材41の裏面41b(図8参照)に、湾曲センサ31を設ける構成としてもよい。即ち、カバー部材17(芯材41)の内側の方が外側よりも変形率が大きい。従って、このような構成としても、高い検出感度を確保することができる。そして、メンブレンスイッチ32が搭乗者に見えないようにすることができる。尚、カバー部材17の表面側(意匠材42の表面等)に設けてもよい。
【0039】
・上記実施形態では、湾曲センサ31にメンブレンスイッチ32を用いる構成とした。しかし、これに限らず、メンブレンスイッチ32以外を用いて湾曲センサ31を形成する構成に具体化してもよい。
【0040】
例えば、起歪体の歪みに応じて電気抵抗が変化する歪みゲージ等を用いて湾曲センサ31を形成する構成としてもよい。尚、この場合、上記実施例におけるメンブレンスイッチ32の各接点部Pと同様、間隔をあけて複数の歪みゲージをカバー部材17に配置するとよい(図9参照)。これにより、その検出感度を高めることができる。
【0041】
・また、図10に示すように、光ファイバ45を介して接続された発光部46及び受光部47をカバー部材17に設けることによって、その湾曲センサ31を形成する構成としてもよい。即ち、カバー部材17の湾曲変形に伴って光ファイバ45が曲がることにより、当該光ファイバ45を介して伝達される光の波長が変化する。そして、この波長変化に基づいてカバー部材17の湾曲変形を検出することができる。尚、この場合、光ファイバ45は、カバー部材17の長さ方向(同図中、上下方向)に沿って延設するとよい。これにより、その検出感度を高めることができる。
【0042】
・上記実施形態では、カバー部材17は、シートクッション2の後端部2aに固定されることとした。しかし、これに限らず、シートクッション2の前端部2bや側端部にカバー部材及び湾曲センサが設けられた構成に具体化してもよい。
【0043】
・上記実施形態では、メンブレンスイッチ32は、カバー部材17に取着された状態で互いに間隔をあけて配置される複数の接点部Pを備えることとした。しかし、これに限らず、湾曲センサ31の検出点数については適宜変更してもよい。従って、要求される検出感度が確保できるのであれば、その検出点が一つであってもよい。
【0044】
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を効果とともに記載する。
(イ)前記膜状接点スイッチは、スペーサを介して二枚の接点シートを積層することにより該各接点シートに設けられた接点を対向配置させてなること、を特徴とする。これにより高い可撓性を有する膜状接点スイッチを形成することができる。
【0045】
(ロ)前記カバー部材は、一端が前記シート座部の後端部に固定されるとともに他端が前記シート座部の下方に入り込むように湾曲した状態で該シート座部と前記床部との間に配置されること、を特徴とする。即ち、一般的な4リンク式のリンク機構を用いるシートリフタでは、その降下の際、シート座部が後方に移動する。このため、その後端部側での挟み込みが発生しやすい。従って、このように構成されたカバー部材の湾曲を検出することにより、速やかに、その挟み込みの発生を検知することができる。
【符号の説明】
【0046】
1…車両シート、2…シートクッション(シート座部)、2a…後端部、2b…前端部、2c…下部、7…ブラケット、7a…後端部、7b…前端部、8…リアリンク、9…フロントリンク、10…リンク機構、11…シートリフタ、13…アクチュエータ部、14…ECU(検知手段)、17…カバー部材、17a…基端、17b…先端、31…湾曲センサ、32…メンブレンスイッチ(膜状接点スイッチ)、33…スペーサ、34,35…接点シート、36,37…接点、P…接点部、40…挟み込み検知装置、41…芯材、42…意匠材、F…床部、M…異物、S2…検出信号。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート座部を昇降させるシートリフタを備えた車両シートに設けられ、前記シート座部の降下により生ずる該シート座部と車両の床部との間の挟み込みを検知する車両シートの挟み込み検知装置であって、
前記シート座部と前記床部との間に配置された可撓性を有するカバー部材の湾曲変形を検出する湾曲センサと、
前記湾曲変形の検出に基づいて前記挟み込みの発生を検知する検知手段と、
を備えること、を特徴とする車両シートの挟み込み検知装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車両シートの挟み込み検知装置において、
前記カバー部材は、芯材に意匠材を貼り合わせてなるとともに、前記湾曲センサは、前記芯材と前記意匠材との間に介在されること、
を特徴とする車両シートの挟み込み検知装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の車両シートの挟み込み検知装置において、
前記湾曲センサは、前記カバー部材に設けられた膜状接点スイッチにより構成されること、を特徴とする車両シートの挟み込み検知装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−107535(P2013−107535A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−255253(P2011−255253)
【出願日】平成23年11月22日(2011.11.22)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【Fターム(参考)】