車両モデル変形表示方法
【課題】車両モデルの外形画像の変形操作を車両の基本構造を制約条件としてきめ細かくかつ効率よく行う上で有利な車両モデル変形表示方法を提供する。
【解決手段】使用者による入力装置6Dの操作により変形部分選択部44Aが車両モデルの外形画像50のうち変形させるべき変形部分を選択する。変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する。ガイドバー60を画面に表示する。表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、ガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を移動させて表示する。外形画像変形表示部44Eは、ガイドバー60の移動に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50が変形して表示される。
【解決手段】使用者による入力装置6Dの操作により変形部分選択部44Aが車両モデルの外形画像50のうち変形させるべき変形部分を選択する。変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する。ガイドバー60を画面に表示する。表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、ガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を移動させて表示する。外形画像変形表示部44Eは、ガイドバー60の移動に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50が変形して表示される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両モデル変形表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、効率的に車両の企画検討あるいは設計を行うために、企画検討あるいは設計を支援する技術が種々提案されている(特許文献1乃至5参照)。
これらの技術では、表示装置の表示画面に車両モデルの外形画像を表示させると共に、入力装置としてのマウスを用いて車両モデルの特定箇所、例えば、部品の部分をクリックしてドラッグすることにより外形画像を変形させて新車両の外観の検討を行っている。
このような画面上の画像の変形操作は、CGやCADなどで使用される従来公知の様々な画像処理用のアプリケーションソフトウェアを用いた場合の操作と同様である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−99499号公報
【特許文献2】特開2003−108625号公報
【特許文献3】特開2004−302673号公報
【特許文献4】特開2002−366606号公報
【特許文献5】特開2007−4423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えば、既存車両の構造や性能、部品の共用を図りつつ、新車両の企画検討の際に車両モデルの外形形状のイメージを作り上げるにあたっては、既存車両の外形形状をもとにした車両モデルの外形形状の変形を簡単な操作でかつ短時間に行うことが要求される。
しかしながら、上記従来技術では、車両モデルのうち外形画像の変形を自由に行える半面、変形の自由度が大きすぎることから、既存車両の外形画像のうち、車両の基本構造を制約条件として特定の部分を少しずつ変形させながら新車両の外観を検討するといったきめ細かい操作を行うことは不可能であった。
上述した従来技術では、このような要求を十分に満たしているものとはいえなかった。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、車両モデルの外形画像の変形操作を車両の基本構造を制約条件としてきめ細かくかつ効率よく行う上で有利な車両モデル変形表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の目的を達成するため、本発明は、車両モデルの外形画像を表示装置の画面に表示すると共に、入力装置の操作に応じて前記車両モデルの外形画像を変形する車両モデル変形表示方法であって、前記車両モデルの外形画像のうち変形させるべき変形部分を選択する変形部分選択ステップと、前記画面上で前記変形部分に対応する前記外形画像の領域を変形領域として設定する変形領域設定ステップと、直線状に延在する直線部と、前記直線部に形成された少なくとも1つの操作点とを含むガイドバーを前記変形領域に対応させて前記画面に表示するガイドバー表示ステップと、前記画面において、前記操作点が前記入力装置の操作により選択されて動かされることにより、該操作点の動きに連動して前記ガイドバーを移動あるいは変形させて表示するガイドバー連動表示ステップと、前記ガイドバーの移動あるいは変形に連動して前記変形領域を変形させた前記車両モデルの外形画像を表示する外形画像変形表示ステップと、前記ガイドバーの移動あるいは変形に連動して前記変形領域を変形させて表示する外形画像変形表示ステップとを含む。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、車両モデルの外形画像のうち、変形させようとする変形部分に対応する変形領域を車両の基本構造を考慮し設定した上で、表示装置の画面上に表示されたガイドバーを入力装置によって操作することにより外形画像を変形させるので、車両モデルの外形画像の変形操作を部分毎にきめ細かくかつ効率よく行う上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明が適用される新車両企画検討支援システムの構成図である。
【図2】クライアント端末6の構成を示すブロック図である。
【図3】サーバ2およびクライアント端末6の機能ブロック図である。
【図4】車両モデル変形部44の機能ブロック図である。
【図5】新車両企画検討支援システム8の動作を説明するフローチャートである。
【図6】車両モデルの側面を示す外形画像50とガイドバー60とが画面に表示されている状態を示す説明図である。
【図7】変形部分選択ステップにより選択された変形部分が全高である場合におけるガイドバー60の操作を説明する説明図である。
【図8】変形部分選択ステップにより選択された変形部分がボデー上部の中心ボリュームである場合におけるガイドバー60の操作を説明する説明図である。
【図9】変形部分選択ステップにより選択された変形部分がフロントスラントである場合におけるガイドバー60の操作を説明する説明図である。
【図10】変形部分選択ステップにより選択された変形部分がリアスラントである場合におけるガイドバー60の操作を説明する説明図である。
【図11】変形部分選択ステップにより選択された変形部分がフロントオーバーハングである場合におけるガイドバー60の操作を説明する説明図である。
【図12】変形部分選択ステップにより選択された変形部分がリアオーバーハングである場合におけるガイドバー60の操作を説明する説明図である。
【図13】変形部分選択ステップにより選択された変形部分がホイールベースである場合におけるガイドバー60の操作を説明する説明図である。
【図14】ガイドバー60が可動基準点72を有する場合における新車両企画検討支援システム8の動作を説明するフローチャートである。
【図15】車両モデルの正面を示す外形画像50とガイドバー60とが画面に表示されている状態を示す説明図である。
【図16】変形部分選択ステップにより選択された変形部分が全幅である場合におけるガイドバー60の操作を説明する説明図である。
【図17】変形部分選択ステップにより選択された変形部分がボデー上部の傾斜である場合におけるガイドバー60の操作を説明する説明図である。
【図18】変形部分選択ステップにより選択された変形部分がデパーチャアングルである場合におけるガイドバー60の操作を説明する説明図である。
【図19】変形部分選択ステップにより選択された変形部分がベルトラインの傾斜である場合におけるガイドバー60の操作を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
次に本発明の実施の形態について図1乃至図19を参照して説明する。
まず、本発明方法を実行する新車両企画検討支援システムの構成について説明する。
図1に示すように、新車両企画検討支援システム8は、サーバ2と、通信ネットワーク4を介してサーバ2に接続された1つ以上のクライアント端末6とを含んで構成されている。
サーバ2は後述する各データベースを構成するものである。
通信ネットワーク4としては、LAN、WANなど従来公知のさまざまな通信ネットワークが使用可能である。
【0009】
クライアント端末6は、パーソナルコンピュータによって構成されている。
図2に示すように、クライアント端末6は、中央演算装置(CPU)6A、主記憶装置6B、外部記憶装置6C、入力装置6D、表示装置6E、通信装置6Fなどを含んで構成され、これら各部6A、6B、6C、6D、6E、6Fはバス6Gで接続されている。
主記憶装置6Bは、中央演算処理装置6Aのワーキングエリアを提供するものであり、RAMなどによって構成されている。
外部記憶装置6Cは、従来公知の制御プログラムや情報に加えて、新車両企画検討支援プログラムおよび車両モデル変形表示プログラムなどを格納するものであり、例えば、ハードディスク装置などによって構成されている。
入力装置6Dは、キーボードやマウスなどで構成され、使用者の入力操作を受け付けるものである。
表示装置6Eは、ディスプレイ装置で構成され、その画面上に画像や文字などのデータを出力するものである。
通信装置6Fは、通信ネットワーク4を介してサーバ2との間で情報の授受を行うものである。
中央演算装置6Aは、前記制御プログラムを実行することにより主記憶装置6B、外部記憶装置6C、入力装置6D、表示装置6E、通信装置6Fの制御を司るものである。
また、中央演算装置6Aは前記新車両企画検討支援プログラムおよび車両モデル変形表示プログラムを実行することにより、図3に示す各部の機能を実現するものである。
【0010】
次にサーバ2について説明する。
図3に示すように、サーバ2は、既存車両モデルデータベース(以下データベースをDBと表記する)10、既存車両2DDB12、プラットフォーム構成部品DB14、車両構成部品DB16などを含んで構成されている。
【0011】
既存車両3DモデルDB10は、既存の車両の3次元形状を示す車両モデルを格納するものである。
【0012】
既存車両2DDB12は、既存の車両を2次元図面上で表現した場合の各部の寸法を示すデータ、すなわち、基本レイアウトのデータを格納するものである。
【0013】
プラットフォーム構成部品DB14は、プラットフォームを構成する既存の複数のプラットフォーム構成部品の外形形状および外形寸法を示すデータを格納するものである。
ここで、プラットフォームとプラットフォーム構成部品について説明する。
プラットフォーム(Platform)とは、ボデーが載っていない車台と呼ばれるものである。
自動車を作る場合にプラットフォームに多大な費用がかけられ、プラットフォームに組み付ける車両構成部品を種々変更することにより、異なる車種の車両が作られる。
プラットフォームは、既存の複数のプラットフォーム構成部品で構成されている。
プラットフォーム構成部品は、プラットフォームの大部分を構成するフレームと、フレームに組み付けられるフレーム組み付け部品とを含む。
ここでフレームとは、メインフロアなどと呼ばれるフレームであり、フロアパン、サイドメンバ、クロスメンバ、サイドシルなどである。
さらにフレーム組み付け部品は、エンジン、パワートレイン、マフラー、燃料タンク、サスペンションなどであり、アクスル(車軸)、サスペンションアームなどを含む。
【0014】
車両構成部品DB16は、プラットフォームに組み付けることで車両を構成する既存の複数の車両構成部品の外形形状および外形寸法を示すデータを格納するものである。
本実施の形態では、車両構成部品は、主として車両の外形およびデザインを決定する部品であって、ボデー、ボデーに取り付けられる外板、ボデー内部で車室を構成するシートや各種内装部品などが含まれる。
これらの部品は、車両の外観、デザインの変形に対応して変形される部分である。
【0015】
次にクライアント端末6について説明する。
クライアント端末6は、前述したように、中央演算装置6Aが前記新車両企画検討支援プログラムを実行することにより次の各部として機能するものである。
本実施の形態では、クライアント端末6は、基本車両モデル構築部40、画像表示部42、車両モデル変形部44、車両モデル計測部46、車両モデル出力部48などを含んで構成されている。
【0016】
基本車両モデル構築部40は、複数のプラットフォーム構成部品からなる既存のプラットフォームに複数の車両構成部品を組み付けることで構成された車両のモデルを基本車両モデルとして構築するものである。
本実施の形態では、基本車両モデル構築部40は、既存車両3DモデルDB10から読み出した既存の車両の3次元形状を示す車両モデルと、既存車両2DDB12から読み出した既存の車両の基本レイアウトのデータを提供し、新車両企画検討用モデルを作成する上で必要十分な情報を有する基本車両モデルを構築する。
また、基本車両モデルは、車両を外方から見た車両の形状と、車室内から車室を見た車室の形状とを含むものである。
【0017】
画像表示部42は、基本車両モデル構築部40で構築された基本車両モデルに基づいて該基本車両モデルの外形画像を表示装置6Eの画面上に表示するものである。
【0018】
車両モデル変形部44は、表示装置6Eの画面上に表示された基本車両モデルの外形画像を使用者の操作に基づいて変形させて表示すると共に、外形画像の変形に連動して基本車両モデルを変形するものである。
基本車両モデルの外形画像が変形されることで、所望の外形形状の車両モデルの外形画像、すなわち、新車両企画検討用モデルの外形画像が画像表示部42の画面上に表示される。
また、基本車両モデルが変形されることで、所望の外形形状の車両モデル、すなわち、新車両企画検討用モデルが得られることになる。
本実施の形態では、基本車両モデルの外形画像および新車両企画検討用モデルの外形画像とは、3次元空間上に描画された3次元形状としての外形画像と、平面上に描画された2次元形状としての外形画像との双方を含むものである。
【0019】
より詳細には、車両モデル変形部44は、図4に示すように、変形部分選択部44Aと、変形領域設定部44Bと、ガイドバー表示部44Cと、ガイドバー連動表示部44Dと、外形画像変形表示部44Eと、車両モデル変形部44Fを含んで構成されている。
変形部分選択部44Aは、表示装置6Eの画面に表示された車両モデルの外形画像のうち変形させるべき変形部分を選択するものである。
変形領域設定部44Bは、例えば、図7に示すように、画面上で変形部分に対応する車両モデルの外形画像50の領域を変形領域52として設定するものである。
ガイドバー表示部44Cは、図7に示すように、直線状に延在する直線部62と、直線部62に形成された少なくとも1つの操作点とを含むガイドバー60を変形領域52に対応させて画面に表示するものである。
ガイドバー連動表示部44Dは、画面において、操作点が入力装置6Dの入力操作の操作により選択されて動かされることにより、該操作点の動きに連動してガイドバー60を移動あるいは変形させて表示するものである。
外形画像変形表示部44Eは、ガイドバー60の移動あるいは変形に連動して変形領域52を変形させて表示するものである。
車両モデル変形部44Fは、外形画像50の変形に連動して基本車両モデルを変形することで車両企画検討用モデルを生成するものである。
【0020】
車両モデル計測部46は、車両モデル変形部44によって得られた新車両企画検討用モデルの所望の箇所の寸法、あるいは、面積、容積、角度などを計測しその計測結果を計測データとして出力するものである。
また、車両モデル計測部46から出力される新車両企画検討用モデルの計測データの出力形態は、表示装置6Eの画面上に表示出力し、あるいは、プリンタを用いて印刷出力するなど従来公知の様々な形態が可能である。
【0021】
車両モデル出力部48は、車両モデル変形部44によって得られた新車両企画検討用モデルのデータを出力するものである。
車両モデル出力部48から出力される新車両企画検討用モデルのデータは、例えば、CGやCADなどで使用される従来公知の様々な画像処理用のアプリケーションソフトウェアで利用可能なデータ形式であればよく限定されるものではない。
また、車両モデル出力部48から出力される新車両企画検討用モデルのデータの出力形態は、プリンタを用いた印刷出力など従来公知の様々な形態が可能である。
【0022】
次に、図5のフローチャートを参照して新車両企画検討支援システム8の動作を説明すると共に、本実施の形態の車両モデル変形表示方法について詳細に説明する。
まず、クライアント端末6の基本車両モデル構築部40は、サーバ2の既存車両3DモデルDB10から読み出した既存の車両の3次元形状を示す車両モデルと、既存車両2DDB12から読み出した既存の車両の基本レイアウトのデータとに基づいて基本車両モデルを構築する(ステップS10)。
そして、画像表示部42は、基本車両モデル構築部40で構築された基本車両モデルに基づいて該基本車両モデルの外形画像50を表示装置6Eの画面上に表示する(ステップS12)。
【0023】
次に、車両モデル変形部44は、表示装置6Eの画面上に表示された基本車両モデルの外形画像50を使用者の操作に基づいて変形させると共に、外形画像50の変形に連動して基本車両モデルを変形する。
以下車両モデルの外形画像50の変形操作について詳細に説明する。
【0024】
なお、本例では、図6、図7に示すように、予め車両モデルの側面が外形画像50として画面に表示されているものとする。
まず、使用者による入力装置6Dの操作によりこの入力操作を受け付けた変形部分選択部44Aが車両モデルの外形画像50のうち変形させるべき変形部分を選択する(ステップS14:変形部分選択ステップ)。
これら選択される変形部分として例えば次のものを挙げることができる。
すなわち、車両モデルの全高、ボデー上部の中心ボリューム、フロントスラント、リアスラント、フロントオーバーハング、リアオーバーハング、ホイールベース、全幅、ボデー上部の傾斜、ベルトライン、デパーチャアングルなどである。
以下では、まず、選択される変形部分が車両モデルの全高である場合を例にとって一通りの説明を行う。そして、選択される変形部分が車両モデルの全高以外の部分である場合についてそれぞれ個別に説明する。
使用者による入力装置6Dの操作としては、例えば次のような方法が使用可能である。
すなわち、表示装置6Eの画面上にこれら選択対象となる複数の変形部分を列挙したリスト形式のメニューが表示され、使用者が入力装置6Dを操作することにより該メニューから変形部分を選択する。この選択操作に応じて変形部分選択部44Aが変形部分を選択する。なお、これら変形部分の選択操作として従来公知の様々な入力方法が使用可能であることは無論である。
【0025】
変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図7に示すように、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する(ステップS16:変形領域設定ステップ)。
なお、説明の都合上、図7以降の図面において、変形領域52を矩形枠状の線で囲むことにより示しているが、この矩形枠状の線は画面上に表示されるものではない。
【0026】
次に、ガイドバー表示部44Cは、図6、図7に示すように、ガイドバー60を画面に表示する(ステップS18:ガイドバー表示ステップ)。
前述したように、ガイドバー60は、直線部62と、直線部62に形成された少なくとも1つの操作点とを含むものである。
変形部分選択ステップにより選択された変形部分が全高である場合、ガイドバー60は、車両モデルの外形画像50から離れた画面上の箇所に(言い換えると、車両モデルの外形画像50の上方に間隔をおいた箇所に)車両モデルの前後方向(水平方向)とほぼ平行して延在する直線部62を有している。
本例では、直線部62上に、第1、第2、第3操作点64、66、68と、第1基準点70とが形成され表示される。
第1操作点64は、車両モデルの前後方向において外形画像50の前端位置に対応する箇所に表示される操作点である。
第2操作点66は、車両モデルの前後方向において外形画像50の後端位置に対応する箇所に表示される操作点である。
第3操作点68は、車両モデルの前後方向において第1操作点64と第2操作点66との中間位置に表示される操作点である。
第1基準点70は、車両モデルの外形画像50が変形される際に、第1基準点70に対応する車両モデルの外形画像50の箇所が画面上で移動しない固定点とされる点である。
第1基準点70は、車両モデルの側面の外形画像50が画面に表示された状態で、車両モデルのボンネット5002を構成する外板部分とフロントガラス5004とが交差する箇所であるフロントデッキFDを通る鉛直線上と、ガイドバー60の直線部62とが交差する箇所である。
ここで、フロントデッキFDと、車両モデルの前輪5010の中心点5012とは予め定められた相対的位置関係に設定されている。
また、図7の例では、第1、第2、第3操作点64、66、68と、第1基準点70とを識別するために、画面上における各点の表示色を異ならせている。
すなわち、図7において、第1、第2操作点64、66と、第3操作点68と、第1基準点70とに対して異なるハッチングを施して示すように、第1、第2操作点64、66と、第3操作点68と、第1基準点70とは、画面上において互いに異なる表示色で表示されている。
このように、操作点および基準点の表示色を異ならせることにより、ガイドバー60の視認性および操作性の向上が図られている。
なお、図7以降の図面においてもガイドバー60の操作点および基準点の表示色を異ならせている点は本例の場合と同様である
また、本実施の形態では、入力装置6Dとしてのマウスを用いると共に、表示装置6Eの画面に表示されるマウスポインタを用いてガイドバー60に対するクリック操作、ドラッグ操作を行うものとする。
【0027】
次に、表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を移動させて表示する(ステップS20:ガイドバー連動表示ステップ)。
選択された変更部分が全高の場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第3操作点68上に位置させてクリックした状態を維持して第3操作点68を上方あるいは下方にドラッグする。すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、第3操作点68の動きに連動してガイドバー60を上方あるいは下方に平行移動させて表示する。
【0028】
外形画像変形表示部44Eは、ステップS20におけるガイドバー60の移動に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50を変形して表示する(ステップS22:外形画像変形表示ステップ)。
選択された変更部分が全高の場合、図7に示すように、ガイドバー60の上方あるいは下方への移動に連動して変形領域52が上下に拡縮変形し、これにより外形画像50が実線と破線で示すように上下方向に変形して表示される。
この際、前述したように、第1基準点70に対応する車両モデルの外形画像50の箇所は画面上で移動しない固定点となっている。すなわち、第1基準点70を通る鉛直線上に固定点が位置する。
【0029】
車両モデル変形部44Fは、ステップS22による外形画像50の変形に連動して基本車両モデルを変形することで車両企画検討用モデルを生成する(ステップS24)。
【0030】
使用者は、ステップS画面上で外形画像50を視認して変形操作を終了するか否かを判断する(ステップS26)。所望の外形画像50が得られなければ、ステップS14に戻って変形操作を行う。
【0031】
所望の外形画像50が得られたならば、使用者は、変形操作を終了して計測操作を行う。
すなわち、車両モデル計測部46が使用者の計測操作に応じて新車両企画検討用モデルの各部を計測し、計測結果である新車両企画検討用モデルの計測データを出力する(ステップS28)。
各部計測に際しては、入力装置6Dとしてのマウスなどのポインティングデバイスを用いて表示装置6Eの画面上に表示されるカーソルやポインタなどの操作用の指標を操作することで行う。
例えば、新車両企画検討用モデルの外形画像50上にカーソルやポインタなどの操作用の指標を位置させた状態でクリックして始点としての計測位置を決定する。
そして、それらカーソルやポインタなどの操作用の指標を終点としての計測位置までドラッグしたのち再度クリックする。
このように操作することで、始点から終点までの寸法を計測する。
このような画面上の画像の任意箇所の計測操作は、CGやCADなどで使用される従来公知の様々な画像処理用のアプリケーションソフトウェアを用いた場合の操作と同様である。
【0032】
次に、車両モデル出力部48により、車両モデル変形部44によって得られた新車両企画検討用モデルのデータを出力する(ステップS30)。
【0033】
このように車両モデル計測部46から出力された新車両企画検討用モデルの計測データと、車両モデル出力部48から出力された新車両企画検討用モデルのデータは、表示装置の画面上に表示され、あるいは、印刷画面として表示され、評価検討に供される。
以上で一連の動作が終了する。
【0034】
次に、変形部分選択ステップにより選択された変形部分が全高以外である場合について、ステップS14、S16、S18、S20、S22の動作を中心に説明し、ステップS14、S16、S18、S20、S22以外の動作については説明を省略する。
すなわち、前記選択された変形部分がボデー上部の中心ボリューム、フロントスラント、リアスラント、フロントオーバーハング、リアオーバーハング、ホイールベース、全幅、ボデー上部の傾斜、ベルトラインの傾斜、デパーチャアングルである場合についてそれぞれ説明する。
【0035】
(ボデー上部の中心ボリューム)
変形部分選択ステップにより選択された変形部分がボデー上部の中心ボリューム(前後方向の中心におけるボデー上部の高さ)である場合について図5、図8を参照して説明する。
ステップS14において、変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図8に示すように、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する(ステップS16:変形領域設定ステップ)。
次に、ガイドバー表示部44Cは、ガイドバー60を画面に表示する(ステップS18:ガイドバー表示ステップ)。
変形部分選択ステップにより選択された変形部分がボデー上部の中心ボリュームである場合、ガイドバー60は、車両モデルの外形画像50の上方に間隔をおいて車両モデルの前後方向とほぼ平行して延在する直線部62を有している。
第1乃至第3操作点64、66、68、第1基準点70は、前記選択された変形部分が全高である場合におけるものと同様である。
次に、表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を移動させて表示する(ステップS20:ガイドバー連動表示ステップ)。
選択された変更部分がボデー上部の中心ボリュームの場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第3操作点68上に位置させてクリックした状態を維持して第3操作点68を前方あるいは後方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、第3操作点68を直線部62に沿って第1、第2操作点64、66の間を前後に移動させて表示する。
また、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第3操作点68上に位置させてクリックした状態を維持して第3操作点68を上方あるいは下方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、第3操作点68の上方あるいは下方の動きに連動してガイドバー60を上方あるいは下方に移動させて表示する。
【0036】
外形画像変形表示部44Eは、ステップS20におけるガイドバー60の移動に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50を変形させて表示する(ステップS22:外形画像変形表示ステップ)。
選択された変更部分がボデー上部の中心ボリュームの場合、図8に示すように、変形領域52は、第3操作点68の上下方向の移動量に連動して変形し、これにより外形画像50が実線と破線で示すように上下方向に変形して表示される。
この場合、変形領域52の変形度合いは、前後方向において第3操作点68に近い箇所ほど大きく、前後方向において第3操作点68から遠い箇所ほど(第1操作点64に近い箇所あるいは第2操作点66に近い箇所ほど)小さくなっている。
したがって、車両モデルの側面の外形画像50が画面に表示された状態で、第3操作点68を前後方向に動かすことにより車両モデルのボデー上部の湾曲形状の前後方向の位置を調整でき、第3操作点68を上下方向に動かすことで車両モデルのボデー上部の湾曲量を調整できる。
なお、第1基準点70に対応する車両モデルの外形画像50の箇所が画面上で移動しない固定点となっていることは、前述した選択された変更部分が全高の場合と同様である。また、第1基準点70を通る鉛直線は固定点を通る。
【0037】
(フロントスラント)
次に、変形部分選択ステップにより選択された変形部分がフロントスラントである場合について図5、図9を参照して説明する。
変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図9に示すように、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する(ステップS16:変形領域設定ステップ)。
次に、ガイドバー表示部44Cは、ガイドバー60を画面に表示する(ステップS18:ガイドバー表示ステップ)。
変形部分選択ステップにより選択された変形部分がフロントスラントである場合、ガイドバー60は、車両モデルの外形画像50の上方に間隔をおいて車両モデルの前後方向に沿って延在する直線部62を有している。
第1乃至第3操作点64、66、68、第1基準点70は、前記選択された変形部分が全高である場合と同様である。
この場合も、第1基準点70に対応する車両モデルの外形画像50の箇所は画面上で移動しない固定点となっている。すなわち、第1基準点70を通る鉛直線は固定点を通る。
次に、表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を変形させて表示する(ステップS20:ガイドバー連動表示ステップ)。
選択された変更部分がフロントスラントの場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第1操作点64上に位置させてクリックした状態を維持して第1操作点64を上方あるいは下方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、第1基準点70から第2操作点68までの直線部62の部分6204を固定し、かつ、第1基準点70から第1操作点64までの直線部62の部分6202を第1操作点64の上下への移動に連動させて表示する。
すなわち、ガイドバー60の変形は、入力装置6Dの操作により第1操作点64が動かされた場合に、第1基準点70と第1操作点64とを結ぶ直線部62の部分6202が第1操作点64の動きに追従して揺動することによってなされる。
【0038】
外形画像変形表示部44Eは、ステップS20におけるガイドバー60の変形に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50をガイドバー60の揺動に追従して変形して表示する(ステップS22:外形画像変形表示ステップ)。
すなわち、車両モデルの外形画像50の変形領域52のうち直線部62の部分6202に対応する箇所が直線部62の部分6202の揺動に追従して変形し、これにより外形画像50が実線と破線で示すように変形して表示される。
この場合、変形領域52の変形は、直線部62の部分6202の中間部に対応する変形領域52の箇所が、直線部62の部分6202の両端に対応する変形領域52の箇所に対して直線部62の部分6202の揺動に追従して揺動する方向に変位する変形である。
選択された変更部分がフロントスラントの場合、図9に示すように、変形領域52は、第1操作点64の揺動に連動して変形するが、その変形度合いは、前後方向において直線部62の部分6202の中間部に対応する変形領域52に近い箇所ほど大きく、前後方向において直線部62の部分6202の両端に対応する変形領域52に近い箇所ほど小さくなっている。
したがって、車両モデルの側面の外形画像50が画面に表示された状態で、第1操作点64を上下方向に動かすことにより、車両モデルのボデー前部5020の湾曲形状の湾曲量、および、ボデー前部の傾斜度合いを調整できる。
【0039】
(リアスラント)
次に、変形部分選択ステップにより選択された変形部分がフロントスラントである場合について図10、図14を参照して説明する。
以下では、図14におけるステップS10乃至S14、S26乃至S30の説明は省略する。
ステップS14において、変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図10に示すように、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する(ステップS16:変形領域設定ステップ)。
次に、ガイドバー表示部44Cは、ガイドバー60を画面に表示する(ステップS18:ガイドバー表示ステップ)。
変形部分選択ステップにより選択された変形部分がリアスラントである場合、ガイドバー60は、車両モデルの外形画像50の上方に間隔をおいて車両モデルの前後方向に沿って延在する直線部62を有している。
ガイドバー60は、第1、第2操作点64、66、第1基準点70を有し、さらに、第3操作点68に代えて可動基準点72を有している。
可動基準点72は、直線部62上における位置が調整可能となっている。
選択された変更部分がリアスラントの場合、可動基準点72は、この可動基準点72に対応する車両モデルの外形画像50の箇所は画面上で移動しない固定点となっている。また、可動基準点72を通る鉛直線は固定点を通る。
選択された変更部分がリアスラントの場合、ガイドバー60の変形は、入力装置6Dの操作により第2操作点66が動かされた場合に、可動基準点72と第2操作点66とを結ぶ直線部62の部分6202が可動基準点72を支点として第2操作点66の動きに追従して揺動することによってなされる。
本例では、ステップS20(ガイドバー連動表示ステップ)に先立って可動基準点72の直線部62上における位置を設定する(ステップS19:可動基準点設定ステップ)が実行される。
具体的には、選択された変更部分がリアスラントの場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを可動基準点72上に位置させてクリックした状態を維持して可動基準点72を前方あるいは後方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、可動基準点72を直線部62に沿って前後に移動させて表示する。
これにより、車両モデルの外形画像50の固定点の前後方向における位置が設定されることになる。
【0040】
次に、表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を変形させて表示する(ステップS20:ガイドバー連動表示ステップ)。
選択された変更部分がリアスラントの場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第2操作点66上に位置させてクリックした状態を維持して第2操作点66を上方あるいは下方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、可動基準点72から第1操作点64までの直線部62の部分6204を固定し、かつ、可動基準点72から第2操作点66までの直線部62の部分6202を第2操作点66の上下への動きに追従して揺動させる。
【0041】
外形画像変形表示部44Eは、ステップS20におけるガイドバー60の変形に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50をガイドバー60の揺動に追従して変形して表示する(ステップS22:外形画像変形表示ステップ)。
すなわち、車両モデルの外形画像50の変形領域52のうち直線部62の部分6202に対応する箇所が直線部62の部分6202の揺動に追従して変形し、これにより外形画像50が実線と破線で示すように変形して表示される。
この場合、変形領域52の変形は、直線部62の部分6202の中間部に対応する変形領域52の箇所が、直線部62の部分6202の両端に対応する変形領域52の箇所に対して直線部62の部分6202の揺動に追従して揺動する方向に変位する変形である。
選択された変更部分がリアスラントの場合、図10に示すように、変形領域52は、第2操作点66の揺動に連動して変形するが、その変形度合いは、前後方向において直線部62の部分6202の中間部に対応する変形領域52に近い箇所ほど大きく、前後方向において直線部62の部分6202の両端に対応する変形領域52に近い箇所ほど小さくなっている。
したがって、車両モデルの側面の外形画像50が画面に表示された状態で、第2操作点66を上下方向に動かすことにより車両モデルのボデー後部5022の湾曲形状の湾曲量、および、ボデー後部5022の傾斜度合いを調整できる。
この場合、可動基準点72に対応する外形画像50の固定点は、車両モデルのボデー後部5022の湾曲形状の湾曲量、および、ボデー後部5022の傾斜度合いを調整する際に、ボデー後部5022の湾曲形状の湾曲量および傾斜度合いが変化しない変曲点となる。言い換えると、可動基準点72は変曲点を定める点として機能している。
【0042】
(フロントオーバーハング)
次に、変形部分選択ステップにより選択された変形部分がフロントオーバーハングである場合について図5、図11を参照して説明する。
ステップS14により変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図11に示すように、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する(ステップS16:変形領域設定ステップ)。
次に、ガイドバー表示部44Cは、ガイドバー60を画面に表示する(ステップS18:ガイドバー表示ステップ)。
変形部分選択ステップにより選択された変形部分がフロントオーバーハングである場合、ガイドバー60は、車両モデルの外形画像50の上方に間隔をおいて車両モデルの前後方向に沿って延在する直線部62を有している。
ガイドバー60は、第1乃至第3操作点64、66、68、第1基準点70を有している。
第1基準点70は、この第1基準点70に対応する車両モデルの外形画像50の箇所は画面上で移動しない固定点となっている。また、第1基準点70を通る鉛直線は固定点を通る。図11の例では、第1基準点70を通る鉛直線は、前輪5010の中心点5012を通る。
次に、表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を変形させて表示する(ステップS20:ガイドバー連動表示ステップ)。
選択された変更部分がフロントオーバーハングの場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第1操作点64上に位置させてクリックした状態を維持して第1操作点64を前方あるいは後方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、第1基準点70から第2操作点66までの直線部62の部分6204を固定し、かつ、第1操作点64を直線部62に沿って前後に移動させて表示する。この際、第1操作点64の移動に連動して第1操作点64と第1基準点70とを接続する直線部62の部分6202が伸縮して(変形して)表示される。
すなわち、ガイドバーの変形60は、ガイドバー60の変形は、入力装置6Dの操作により第1操作点64がガイドバー60上あるいはガイドバー60の延長線上を動かされた場合に、第1基準点70と第1操作点64とを結ぶ直線部62の部分6202が第1操作点64の動きに追従して伸縮することによってなされる。
【0043】
外形画像変形表示部44Eは、ステップS20におけるガイドバー60の変形に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50をガイドバー60の伸縮に追従して伸縮して表示する(ステップS22:外形画像変形表示ステップ)。
すなわち、車両モデルの外形画像50の変形領域52のうち直線部62の部分6202に対応する箇所が直線部62の部分6202の伸縮に追従して伸縮し、これにより外形画像50が実線と破線で示すように変形して表示される。
選択された変更部分がフロントオーバーハングの場合、図11に示すように、変形領域52は、第1操作点64の前後方向の移動量に連動して変形するが、その変形度合いは、前後方向において第1操作点64に近い箇所ほど大きく、前後方向において第1操作点64から遠い箇所(第1基準点70に近い箇所)ほど小さくなっている。
したがって、車両モデルの側面の外形画像50が画面に表示された状態で、第1操作点64を前後方向に動かすことにより車両モデルのボデー前部5020の前後方向の寸法(第1基準点70からボデー前部5020前端までの寸法)を調整できる。
なお、この場合、前輪5010は移動しない。
【0044】
(リアオーバーハング)
次に、変形部分選択ステップにより選択された変形部分がリアオーバーハングである場合について図12、図14を参照して説明する。
ステップS14により変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図12に示すように、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する(ステップS16:変形領域設定ステップ)。
次に、ガイドバー表示部44Cは、ガイドバー60を画面に表示する(ステップS18:ガイドバー表示ステップ)。
変形部分選択ステップにより選択された変形部分がリアオーバーハングである場合、ガイドバー60は、車両モデルの外形画像50の上方に間隔をおいて車両モデルの前後方向に沿って延在する直線部62を有している。
ガイドバー60は、選択された変更部分がリアスラントの場合と同様に、第1、第2操作点64、66、第1基準点70、可動基準点72を有している。
可動基準点72は、直線部62上における位置が調整可能となっている。
選択された変更部分がリアオーバーハングの場合、可動基準点72は、この可動基準点72に対応する車両モデルの外形画像50の箇所は画面上で移動しない固定点となっている。また、可動基準点72を通る鉛直線は固定点を通る。
選択された変更部分がリアオーバーハングの場合、ガイドバー60の変形は、第2操作点66が動いた場合に、可動基準点72と第2操作点66とを結ぶ直線部62の部分6202が第2操作点66の動きに追従して動くことによってなされる。
本例では、ステップS20(ガイドバー連動表示ステップ)に先立って可動基準点72の直線部62上における位置を設定する(ステップS19:可動基準点設定ステップ)が実行される。
具体的には、選択された変更部分がリアオーバーハングの場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを可動基準点72上に位置させてクリックした状態を維持して可動基準点72を前方あるいは後方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、可動基準点72を直線部62に沿って前後に移動させて表示する。
これにより、車両モデルの外形画像50の固定点の前後方向における位置が設定されることになる。
図12の例では、可動基準点72は、後輪5030の中心点を通る鉛直線上に位置している。
【0045】
次に、表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を移動あるいは変形させて表示する(ステップS20:ガイドバー連動表示ステップ)。
使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第2操作点66上に位置させてクリックした状態を維持して第2操作点66を前方あるいは後方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、第1操作点64から可動基準点72までの直線部62の部分6204を固定し、かつ、第2操作点66を直線部62に沿って前後に移動させて表示する。この際、第2操作点66の移動に連動して可動基準点72と第2操作点66とを接続する直線部62の部分6202が伸縮して(変形して)表示される。
すなわち、ガイドバーの変形60は、入力装置6Dの操作により、第2操作点66がガイドバー60上あるいはガイドバー60の延長線上を動かされた場合に、可動基準点72と第2操作点66とを結ぶ直線部62の部分6202が第2操作点66の動きに追従して伸縮することによってなされる。
【0046】
外形画像変形表示部44Eは、ステップS20におけるガイドバー60の変形に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50をガイドバー60の伸縮に追従して伸縮して表示する(ステップS22:外形画像変形表示ステップ)。
すなわち、車両モデルの外形画像50の変形領域52のうち直線部62の部分6202に対応する箇所が直線部62の部分6202の伸縮に追従して伸縮し、これにより外形画像50が実線と破線で示すように変形して表示される。
選択された変更部分がリアオーバーハングの場合、図12に示すように、変形領域52は、第2操作点66の前後方向の移動量に連動して変形するが、その変形度合いは、前後方向において第2操作点66に近い箇所ほど大きく、前後方向において第2操作点68から遠い箇所(第3操作点68に近い箇所)ほど小さくなっている。
したがって、車両モデルの側面の外形画像50が画面に表示された状態で、第2操作点66を前後方向に動かすことにより車両モデルのボデー後部5022の前後方向の寸法(第1基準点70からボデー後部5022後端までの寸法)を調整できる。
なお、この場合、後輪5030および後輪5030の中心点5032は移動しない。
【0047】
(ホイールベース)
次に、変形部分選択ステップにより選択された変形部分がホイールベースである場合について図13、図14を参照して説明する。
ステップS14により変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図13に示すように、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する(ステップS16:変形領域設定ステップ)。
次に、ガイドバー表示部44Cは、ガイドバー60を画面に表示する(ステップS18:ガイドバー表示ステップ)。
変形部分選択ステップにより選択された変形部分がホイールベースである場合、ガイドバー60は、車両モデルの外形画像50の上方に間隔をおいて車両モデルの前後方向に沿って延在する直線部62を有している。
ガイドバー60は、選択された変更部分がリアオーバーハングの場合と同様に、第1、第2操作点64、66、第1基準点70、可動基準点72を有している。
可動基準点72は、直線部62上における位置が調整可能となっている。
選択された変更部分がリアオーバーハングの場合、可動基準点72は、この可動基準点72に対応する車両モデルの外形画像50の箇所は画面上で移動しない固定点となっている。また、可動基準点72を通る鉛直線は固定点を通る。
選択された変更部分がホイールベースの場合、ガイドバー60の変形は、第2操作点66が動いた場合に、可動基準点72と第2操作点66とを結ぶ直線部62の部分6202が第2操作点66の動きに追従して動くことによってなされる。
本例では、ステップS20(ガイドバー連動表示ステップ)に先立って可動基準点72の直線部62上における位置を設定する(ステップS19:可動基準点設定ステップ)が実行される。
具体的には、選択された変更部分がホイールベースの場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを可動基準点72上に位置させてクリックした状態を維持して可動基準点72を前方あるいは後方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、可動基準点72を直線部62に沿って前後に移動させて表示する。
これにより、車両モデルの外形画像50の固定点の前後方向における位置が設定されることになる。
図13の例では、可動基準点72は、前後方向において前輪5010の中心点と後輪5030の中心点と中間に位置している。
【0048】
次に、表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を移動あるいは変形させて表示する(ステップS20:ガイドバー連動表示ステップ)。
使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第2操作点66上に位置させてクリックした状態を維持して第2操作点66を前方あるいは後方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、第1操作点64から可動基準点72までの直線部62の部分6204を固定し、かつ、第2操作点66を直線部62に沿って前後に移動させて表示する。この際、第2操作点66の移動に連動して可動基準点72と第2操作点66とを接続する直線部62の部分6202が伸縮して(変形して)表示される。
すなわち、ガイドバーの変形60は、入力装置6Dの操作により、第2操作点66がガイドバー60上あるいはガイドバー60の延長線上を動かされた場合に、可動基準点72と第2操作点66とを結ぶ直線部62の部分が第2操作点66の動きに追従して伸縮することによってなされる。
【0049】
外形画像変形表示部44Eは、ステップS20におけるガイドバー60の変形に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50をガイドバー60の伸縮に追従して伸縮して表示する(ステップS22:外形画像変形表示ステップ)。
すなわち、車両モデルの外形画像50の変形領域52のうち直線部62の部分6202に対応する箇所が直線部62の部分6202の伸縮に追従して伸縮し、これにより外形画像50が実線と破線で示すように変形して表示される。
選択された変更部分がホイールベースの場合、図13に示すように、変形領域52は、第2操作点66の前後方向の移動量に連動して変形するが、その変形度合いは、前後方向において第2操作点66に近い箇所ほど大きく、前後方向において第2操作点68から遠い箇所(第3操作点68に近い箇所)ほど小さくなっている。
したがって、車両モデルの側面の外形画像50が画面に表示された状態で、第2操作点66を前後方向に動かすことにより車両モデルのホイールベース(前輪5010の中心点5012と後輪5030の中心点5032との間隔)が第2操作点66に連動して調整されると共に、車両モデルのボデー前部5020前端からボデー後部5022後端までの寸法が第2操作点66に連動して調整される。
【0050】
(全幅)
次に、変形部分選択ステップにより選択された変形部分が全幅である場合について図5、図15、図16を参照して説明する。
ステップS14により変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図15に示すように、車両モデルの正面が外形画像50として画面に表示される。
【0051】
変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図16に示すように、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する(ステップS16:変形領域設定ステップ)。
【0052】
次に、ガイドバー表示部44Cは、ガイドバー60を画面に表示する(ステップS18:ガイドバー表示ステップ)。
変形部分選択ステップにより選択された変形部分が全幅である場合、図14に示すように、ガイドバー60は、車両モデルの外形画像50の左右側方に間隔をおいて車両モデルの上下方向と平行する方向に延在する直線部62を有している。
直線部62上には、3つの操作点として第4操作点74、第5操作点76、第6操作点78、第2基準点80が表示される。
第4操作点74は、車両モデルの上下方向において外形画像50の上端位置に対応する箇所に表示される操作点である。
第5操作点76は、車両モデルの上下方向において外形画像50の下端位置に対応する箇所、本実施の形態では、ボデーの下端位置に対応する箇所に表示される操作点である。
第6操作点78は、車両モデルの上下方向において第4操作点74と第5操作点76との中間位置に表示される操作点である。
第2基準点80は、車両モデルの外形画像50が変形される際に、第2基準点80に対応する車両モデルの外形画像50の箇所が画面上で移動しない固定点とされる点である。すなわち、第2基準点80を通る水平線は固定点を通る。
図15に示すように、車両モデルの正面の外形画像50が画面に表示された状態で、第2基準点80は、車両モデルのボンネット5002を構成する外板部分とフロントガラス5004とが交差する箇所であるフロントデッキFDを通る水平線上に位置する。
【0053】
次に、表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を移動させて表示する(ステップS20:ガイドバー連動表示ステップ)。
選択された変更部分が全幅の場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第6操作点78上に位置させてクリックした状態を維持して第6操作点78を車両モデルの外形画像50の幅方向内方あるいは、幅方向外方にドラッグする。すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、第6操作点78の動きに連動してガイドバー60を幅方向内方あるいは幅方向外方に移動させて表示する。この際、ガイドバー60は平行移動する。
【0054】
外形画像変形表示部44Eは、ステップS20におけるガイドバー60の移動に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50を変形して表示する(ステップS22:外形画像変形表示ステップ)。
選択された変更部分が全幅の場合、図16に示すように、ガイドバー60の幅方向内方あるいは幅方向外方への移動に連動して変形領域52が幅方向に拡縮変形し、これに伴い外形画像50が実線と破線とで示すように幅方向に変形して表示される。
【0055】
(ボデー上部の傾斜)
次に、変形部分選択ステップにより選択された変形部分がボデー上部の傾斜である場合について図5、図17を参照して説明する。
ステップS14により変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図17に示すように、車両モデルの正面の外形画像50を画面に表示する。
【0056】
変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図17に示すように、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する(ステップS16:変形領域設定ステップ)。
【0057】
次に、ガイドバー表示部44Cは、ガイドバー60を画面に表示する(ステップS18:ガイドバー表示ステップ)。
変形部分選択ステップにより選択された変形部分がボデー上部の傾斜である場合、図17に示すように、ガイドバー60は、車両モデルの外形画像50の側方に間隔をおいて車両モデルの上下方向と平行して延在する直線部62を有している。
直線部62上には、前記選択された変形部分が全幅である場合と同様に、第4操作点74、第5操作点76、第6操作点78、第2基準点80が表示される。
この場合も、第2基準点80に対応する車両モデルの外形画像50の箇所は画面上で移動しない固定点となっている。すなわち、第2基準点80を通る水平線は固定点を通る。
【0058】
次に、表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を変形させて表示する(ステップS20:ガイドバー連動表示ステップ)。
選択された変更部分がボデー上部の傾斜の場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第4操作点74上に位置させてクリックした状態を維持して第4操作点74を車両モデルの外形画像50の幅方向内方あるいは、幅方向外方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、第5操作点76から第2基準点80までの直線部62の部分6212を固定し、かつ、第2基準点80から第4操作点74までの直線部62の部分6210を第4操作点74の幅方向への移動に連動させて表示する。
すなわち、ガイドバー60の変形は、入力装置6Dの操作により、第4操作点74が動かされた場合に、第2基準点80と第4操作点74とを結ぶ直線部62の部分が第2基準点80を支点として第4操作点74の動きに追従して揺動することによってなされる。
【0059】
外形画像変形表示部44Eは、ステップS20におけるガイドバー60の変形に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50をガイドバー60の揺動に追従して変形して表示する(ステップS22:外形画像変形表示ステップ)。
すなわち、車両モデルの外形画像50の変形領域52のうち直線部62の部分6210に対応する箇所が直線部62の部分6210の揺動に追従して変形し、これにより外形画像50が実線と破線で示すように変形して表示される。
選択された変更部分がボデー上部の傾斜である場合の場合、図17に示すように、変形領域52は、第4操作点74の幅方向の移動量に連動して変形するが、その変形度合いは、上下方向において第4操作点74に近い箇所ほど大きく、上下方向において第4操作点74から遠い箇所ほど小さくなっている。
したがって、車両モデルの正面の外形画像50が画面に表示された状態で、第4操作点74を幅方向に動かすことによりボデー上部5050の傾斜度合い(絞り度合い)を調整できる。
【0060】
(デパーチャアングル)
次に、変形部分選択ステップにより選択された変形部分がデパーチャアングルである場合について図5、図18を参照して説明する。
ステップS14により変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図18に示すように、画面に車両モデルの側面の外形画像50が画面に表示される。
変形領域設定部44Bは、図18に示すように、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する(ステップS16:変形領域設定ステップ)。
【0061】
次に、ガイドバー表示部44Cは、ガイドバー60を画面に表示する(ステップS18:ガイドバー表示ステップ)。
変形部分選択ステップにより選択された変形部分がデパーチャアングルである場合、図18に示すように、ガイドバー60が後輪5030の後方に位置する車両モデルのボデーの下縁5060と平行する方向に延在する直線部62を有している。
直線部62には、第7操作点82と第3基準点84とが表示される。
第7操作点82は、直線部62の後端に位置している。
第3基準点84は、下縁5060の前端を通る鉛直線とガイドバー60の直線部62とが交差する箇所である。
第3基準点84に対応する車両モデルの外形画像50の箇所は画面上で移動しない固定点となっており、固定点は、車両モデルのボデーの下縁5060の前端箇所である。
【0062】
次に、表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を変形させて表示する(ステップS20:ガイドバー連動表示ステップ)。
選択された変更部分がデパーチャアングルの場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第7操作点82上に位置させてクリックした状態を維持して第7操作点82を上方あるいは下方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、第3基準点84から第7操作点82までの直線部62の部分を第7操作点82の上下への動きに追従して揺動させる。
すなわち、ガイドバー60の変形は、入力装置6Dの操作により、第7操作点82が動かされた場合に、第3基準点84と第7操作点82とを結ぶ直線部62の部分が第3基準点84を支点として第7操作点82の動きに追従して揺動することによってなされる。
【0063】
外形画像変形表示部44Eは、ステップS20におけるガイドバー60の変形に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50をガイドバー60の揺動に追従して変形して表示する(ステップS22:外形画像変形表示ステップ)。
すなわち、車両モデルの外形画像50の変形領域52のうち直線部62の部分に対応する箇所が、ガイドバー60の直線部62の部分の揺動に追従して変形し、これにより外形画像50が実線と破線で示すように変形して表示される。
選択された変更部分がデパーチャアングルの場合、図18に示すように、変形領域52は、第7操作点82の上下方向の移動量に連動して変形するが、その変形度合いは、前後方向において第7操作点82に近い箇所ほど大きく、前後方向において第7操作点82から遠い箇所ほど小さくなっている。
したがって、車両モデルの側面の外形画像50が画面に表示された状態で、第7操作点82を上下方向に動かすことによりデパーチャアングルを調整できる。
【0064】
(ベルトライン)
次に、変形部分選択ステップにより選択された変形部分がベルトラインの傾斜である場合について図5、図19を参照して説明する。
ステップS14により変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図19に示すように、画面に車両モデルの側面の外形画像50が画面に表示される。
変形領域設定部44Bは、図19に示すように、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する(ステップS16:変形領域設定ステップ)。
【0065】
次に、ガイドバー表示部44Cは、ガイドバー60を画面に表示する(ステップS18:ガイドバー表示ステップ)。
変形部分選択ステップにより選択された変形部分がベルトラインの傾斜である場合、図19に示すように、ガイドバー60は、車両モデルの外形画像50のベルトライン5070に沿って延在する直線部62を有し、直線部62(ガイドバー60)の前端とベルトライン5070の前端とが一致している。
直線部62上には、第8操作点86と、第4基準点88が表示される。
第8操作点86は、ガイドバー60の後端に表示される操作点である。
第4基準点88は、ガイドバー60の前端である。
第4基準点88に対応する車両モデルの外形画像50の箇所は画面上で移動しない固定点となっており、固定点は、ベルトライン5070の前端箇所である。
【0066】
次に、表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を変形させて表示する(ステップS20:ガイドバー連動表示ステップ)。
選択された変更部分がベルトラインの傾斜の場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第8操作点86上に位置させてクリックした状態を維持して第8操作点86を上方あるいは下方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、第4基準点88から第8操作点86までの直線部62の部分を第8操作点86の上下への動きに追従して揺動させる。
すなわち、ガイドバー60の変形は、入力装置6Dの操作により、第8操作点86が動かされた場合に、第4基準点88と第8操作点86とを結ぶ直線部62の部分が第4基準点88を支点として第8操作点86の動きに追従して揺動することによってなされる。
【0067】
外形画像変形表示部44Eは、ステップS20におけるガイドバー60の変形に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50をガイドバー60の揺動に追従して変形して表示する(ステップS22:外形画像変形表示ステップ)。
すなわち、車両モデルの外形画像50の変形領域52のうち直線部62の部分に対応する箇所が、ガイドバー60の直線部62の部分の揺動に追従して変形し、これにより外形画像50が変形して表示される。
選択された変更部分がベルトラインの傾斜の場合、図19に示すように、変形領域52は、第8操作点86の上下方向の移動量に連動して変形するが、その変形度合いは、前後方向において第8操作点86に近い箇所ほど大きく、前後方向において第8操作点86から遠い箇所ほど小さくなっている。
したがって、車両モデルの側面の外形画像50が画面に表示された状態で、第8操作点86を上下方向に動かすことによりベルトラインの傾斜を調整できる。
【0068】
本実施の形態によれば、車両モデルの外形画像50のうち、変形させようとする変形部分に対応する変形領域52を設定した上で、画面上に表示されたガイドバー60を入力装置6Dによって操作することで外形画像50が変形されて表示されるため、外形画像50の変形操作を部分毎にきめ細かくかつ効率よく行う上で有利となる。
特に、画面上に表示されたガイドバー60は簡単かつ確実に操作できるため、使用者が考える所望のイメージを反映させて車両モデルの外形画像を変形する作業の円滑化を図る上で有利となる。
したがって、例えば、新車両の企画検討の際に車両モデルの外形形状のイメージを作り上げるにあたって、既存車両の外形形状をもとにした車両モデルの外形形状の変形を簡単な操作でかつ短時間に行うといった要求を的確に実現する上で極めて有利となる。
特に、従来技術のように、車両モデルの外形画像の変形の自由度が大きすぎる場合には、部分毎にきめ細かい操作を効率的に行うには無理があり操作性に優れたものとはいえない不利があったが、本発明では、外形画像の変形をきめ細かくかつ効率よく行う上で格段に有利となる。
【0069】
なお、実施の形態では、変形部分選択ステップにより選択された変形部分がベルトラインである場合を除いて、ガイドライン60が車両モデルの外形画像50から離れた画面上の箇所に表示されている場合について説明した。
しかしながら、ガイドライン60を車両モデルの外形画像50と重ねて表示させてもよいことは無論である。
ただし、ガイドライン60を車両モデルの外形画像50から離れた画面上の箇所に表示した方が、ガイドライン60が見やすくなり操作性の向上を図る上で有利となる。
【0070】
また、本実施の形態では、ガイドライン60の操作によって変形された車両モデルの外形画像50が平面上に描画された2次元形状である場合について説明したが、ガイドライン60の操作によって変形された車両モデルの外形画像50が3次元空間上に描画された3次元形状であってもよいことは無論である。
【0071】
また、本実施の形態では、車両が乗用車である場合について説明したが、本発明方法が適用される車両は乗用車に限定されず、従来公知の様々な作業用車両や建築用車両に適用可能である。
【符号の説明】
【0072】
50……外形画像、52……変形領域、60……ガイドバー、S14……変形部分選択ステップ、S16……変形領域設定ステップ、S18……ガイドバー表示ステップ、S20……ガイドバー連動表示ステップ、S22……外形画像変形表示ステップ。
【技術分野】
【0001】
本発明は車両モデル変形表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、効率的に車両の企画検討あるいは設計を行うために、企画検討あるいは設計を支援する技術が種々提案されている(特許文献1乃至5参照)。
これらの技術では、表示装置の表示画面に車両モデルの外形画像を表示させると共に、入力装置としてのマウスを用いて車両モデルの特定箇所、例えば、部品の部分をクリックしてドラッグすることにより外形画像を変形させて新車両の外観の検討を行っている。
このような画面上の画像の変形操作は、CGやCADなどで使用される従来公知の様々な画像処理用のアプリケーションソフトウェアを用いた場合の操作と同様である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−99499号公報
【特許文献2】特開2003−108625号公報
【特許文献3】特開2004−302673号公報
【特許文献4】特開2002−366606号公報
【特許文献5】特開2007−4423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えば、既存車両の構造や性能、部品の共用を図りつつ、新車両の企画検討の際に車両モデルの外形形状のイメージを作り上げるにあたっては、既存車両の外形形状をもとにした車両モデルの外形形状の変形を簡単な操作でかつ短時間に行うことが要求される。
しかしながら、上記従来技術では、車両モデルのうち外形画像の変形を自由に行える半面、変形の自由度が大きすぎることから、既存車両の外形画像のうち、車両の基本構造を制約条件として特定の部分を少しずつ変形させながら新車両の外観を検討するといったきめ細かい操作を行うことは不可能であった。
上述した従来技術では、このような要求を十分に満たしているものとはいえなかった。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、車両モデルの外形画像の変形操作を車両の基本構造を制約条件としてきめ細かくかつ効率よく行う上で有利な車両モデル変形表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の目的を達成するため、本発明は、車両モデルの外形画像を表示装置の画面に表示すると共に、入力装置の操作に応じて前記車両モデルの外形画像を変形する車両モデル変形表示方法であって、前記車両モデルの外形画像のうち変形させるべき変形部分を選択する変形部分選択ステップと、前記画面上で前記変形部分に対応する前記外形画像の領域を変形領域として設定する変形領域設定ステップと、直線状に延在する直線部と、前記直線部に形成された少なくとも1つの操作点とを含むガイドバーを前記変形領域に対応させて前記画面に表示するガイドバー表示ステップと、前記画面において、前記操作点が前記入力装置の操作により選択されて動かされることにより、該操作点の動きに連動して前記ガイドバーを移動あるいは変形させて表示するガイドバー連動表示ステップと、前記ガイドバーの移動あるいは変形に連動して前記変形領域を変形させた前記車両モデルの外形画像を表示する外形画像変形表示ステップと、前記ガイドバーの移動あるいは変形に連動して前記変形領域を変形させて表示する外形画像変形表示ステップとを含む。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、車両モデルの外形画像のうち、変形させようとする変形部分に対応する変形領域を車両の基本構造を考慮し設定した上で、表示装置の画面上に表示されたガイドバーを入力装置によって操作することにより外形画像を変形させるので、車両モデルの外形画像の変形操作を部分毎にきめ細かくかつ効率よく行う上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明が適用される新車両企画検討支援システムの構成図である。
【図2】クライアント端末6の構成を示すブロック図である。
【図3】サーバ2およびクライアント端末6の機能ブロック図である。
【図4】車両モデル変形部44の機能ブロック図である。
【図5】新車両企画検討支援システム8の動作を説明するフローチャートである。
【図6】車両モデルの側面を示す外形画像50とガイドバー60とが画面に表示されている状態を示す説明図である。
【図7】変形部分選択ステップにより選択された変形部分が全高である場合におけるガイドバー60の操作を説明する説明図である。
【図8】変形部分選択ステップにより選択された変形部分がボデー上部の中心ボリュームである場合におけるガイドバー60の操作を説明する説明図である。
【図9】変形部分選択ステップにより選択された変形部分がフロントスラントである場合におけるガイドバー60の操作を説明する説明図である。
【図10】変形部分選択ステップにより選択された変形部分がリアスラントである場合におけるガイドバー60の操作を説明する説明図である。
【図11】変形部分選択ステップにより選択された変形部分がフロントオーバーハングである場合におけるガイドバー60の操作を説明する説明図である。
【図12】変形部分選択ステップにより選択された変形部分がリアオーバーハングである場合におけるガイドバー60の操作を説明する説明図である。
【図13】変形部分選択ステップにより選択された変形部分がホイールベースである場合におけるガイドバー60の操作を説明する説明図である。
【図14】ガイドバー60が可動基準点72を有する場合における新車両企画検討支援システム8の動作を説明するフローチャートである。
【図15】車両モデルの正面を示す外形画像50とガイドバー60とが画面に表示されている状態を示す説明図である。
【図16】変形部分選択ステップにより選択された変形部分が全幅である場合におけるガイドバー60の操作を説明する説明図である。
【図17】変形部分選択ステップにより選択された変形部分がボデー上部の傾斜である場合におけるガイドバー60の操作を説明する説明図である。
【図18】変形部分選択ステップにより選択された変形部分がデパーチャアングルである場合におけるガイドバー60の操作を説明する説明図である。
【図19】変形部分選択ステップにより選択された変形部分がベルトラインの傾斜である場合におけるガイドバー60の操作を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
次に本発明の実施の形態について図1乃至図19を参照して説明する。
まず、本発明方法を実行する新車両企画検討支援システムの構成について説明する。
図1に示すように、新車両企画検討支援システム8は、サーバ2と、通信ネットワーク4を介してサーバ2に接続された1つ以上のクライアント端末6とを含んで構成されている。
サーバ2は後述する各データベースを構成するものである。
通信ネットワーク4としては、LAN、WANなど従来公知のさまざまな通信ネットワークが使用可能である。
【0009】
クライアント端末6は、パーソナルコンピュータによって構成されている。
図2に示すように、クライアント端末6は、中央演算装置(CPU)6A、主記憶装置6B、外部記憶装置6C、入力装置6D、表示装置6E、通信装置6Fなどを含んで構成され、これら各部6A、6B、6C、6D、6E、6Fはバス6Gで接続されている。
主記憶装置6Bは、中央演算処理装置6Aのワーキングエリアを提供するものであり、RAMなどによって構成されている。
外部記憶装置6Cは、従来公知の制御プログラムや情報に加えて、新車両企画検討支援プログラムおよび車両モデル変形表示プログラムなどを格納するものであり、例えば、ハードディスク装置などによって構成されている。
入力装置6Dは、キーボードやマウスなどで構成され、使用者の入力操作を受け付けるものである。
表示装置6Eは、ディスプレイ装置で構成され、その画面上に画像や文字などのデータを出力するものである。
通信装置6Fは、通信ネットワーク4を介してサーバ2との間で情報の授受を行うものである。
中央演算装置6Aは、前記制御プログラムを実行することにより主記憶装置6B、外部記憶装置6C、入力装置6D、表示装置6E、通信装置6Fの制御を司るものである。
また、中央演算装置6Aは前記新車両企画検討支援プログラムおよび車両モデル変形表示プログラムを実行することにより、図3に示す各部の機能を実現するものである。
【0010】
次にサーバ2について説明する。
図3に示すように、サーバ2は、既存車両モデルデータベース(以下データベースをDBと表記する)10、既存車両2DDB12、プラットフォーム構成部品DB14、車両構成部品DB16などを含んで構成されている。
【0011】
既存車両3DモデルDB10は、既存の車両の3次元形状を示す車両モデルを格納するものである。
【0012】
既存車両2DDB12は、既存の車両を2次元図面上で表現した場合の各部の寸法を示すデータ、すなわち、基本レイアウトのデータを格納するものである。
【0013】
プラットフォーム構成部品DB14は、プラットフォームを構成する既存の複数のプラットフォーム構成部品の外形形状および外形寸法を示すデータを格納するものである。
ここで、プラットフォームとプラットフォーム構成部品について説明する。
プラットフォーム(Platform)とは、ボデーが載っていない車台と呼ばれるものである。
自動車を作る場合にプラットフォームに多大な費用がかけられ、プラットフォームに組み付ける車両構成部品を種々変更することにより、異なる車種の車両が作られる。
プラットフォームは、既存の複数のプラットフォーム構成部品で構成されている。
プラットフォーム構成部品は、プラットフォームの大部分を構成するフレームと、フレームに組み付けられるフレーム組み付け部品とを含む。
ここでフレームとは、メインフロアなどと呼ばれるフレームであり、フロアパン、サイドメンバ、クロスメンバ、サイドシルなどである。
さらにフレーム組み付け部品は、エンジン、パワートレイン、マフラー、燃料タンク、サスペンションなどであり、アクスル(車軸)、サスペンションアームなどを含む。
【0014】
車両構成部品DB16は、プラットフォームに組み付けることで車両を構成する既存の複数の車両構成部品の外形形状および外形寸法を示すデータを格納するものである。
本実施の形態では、車両構成部品は、主として車両の外形およびデザインを決定する部品であって、ボデー、ボデーに取り付けられる外板、ボデー内部で車室を構成するシートや各種内装部品などが含まれる。
これらの部品は、車両の外観、デザインの変形に対応して変形される部分である。
【0015】
次にクライアント端末6について説明する。
クライアント端末6は、前述したように、中央演算装置6Aが前記新車両企画検討支援プログラムを実行することにより次の各部として機能するものである。
本実施の形態では、クライアント端末6は、基本車両モデル構築部40、画像表示部42、車両モデル変形部44、車両モデル計測部46、車両モデル出力部48などを含んで構成されている。
【0016】
基本車両モデル構築部40は、複数のプラットフォーム構成部品からなる既存のプラットフォームに複数の車両構成部品を組み付けることで構成された車両のモデルを基本車両モデルとして構築するものである。
本実施の形態では、基本車両モデル構築部40は、既存車両3DモデルDB10から読み出した既存の車両の3次元形状を示す車両モデルと、既存車両2DDB12から読み出した既存の車両の基本レイアウトのデータを提供し、新車両企画検討用モデルを作成する上で必要十分な情報を有する基本車両モデルを構築する。
また、基本車両モデルは、車両を外方から見た車両の形状と、車室内から車室を見た車室の形状とを含むものである。
【0017】
画像表示部42は、基本車両モデル構築部40で構築された基本車両モデルに基づいて該基本車両モデルの外形画像を表示装置6Eの画面上に表示するものである。
【0018】
車両モデル変形部44は、表示装置6Eの画面上に表示された基本車両モデルの外形画像を使用者の操作に基づいて変形させて表示すると共に、外形画像の変形に連動して基本車両モデルを変形するものである。
基本車両モデルの外形画像が変形されることで、所望の外形形状の車両モデルの外形画像、すなわち、新車両企画検討用モデルの外形画像が画像表示部42の画面上に表示される。
また、基本車両モデルが変形されることで、所望の外形形状の車両モデル、すなわち、新車両企画検討用モデルが得られることになる。
本実施の形態では、基本車両モデルの外形画像および新車両企画検討用モデルの外形画像とは、3次元空間上に描画された3次元形状としての外形画像と、平面上に描画された2次元形状としての外形画像との双方を含むものである。
【0019】
より詳細には、車両モデル変形部44は、図4に示すように、変形部分選択部44Aと、変形領域設定部44Bと、ガイドバー表示部44Cと、ガイドバー連動表示部44Dと、外形画像変形表示部44Eと、車両モデル変形部44Fを含んで構成されている。
変形部分選択部44Aは、表示装置6Eの画面に表示された車両モデルの外形画像のうち変形させるべき変形部分を選択するものである。
変形領域設定部44Bは、例えば、図7に示すように、画面上で変形部分に対応する車両モデルの外形画像50の領域を変形領域52として設定するものである。
ガイドバー表示部44Cは、図7に示すように、直線状に延在する直線部62と、直線部62に形成された少なくとも1つの操作点とを含むガイドバー60を変形領域52に対応させて画面に表示するものである。
ガイドバー連動表示部44Dは、画面において、操作点が入力装置6Dの入力操作の操作により選択されて動かされることにより、該操作点の動きに連動してガイドバー60を移動あるいは変形させて表示するものである。
外形画像変形表示部44Eは、ガイドバー60の移動あるいは変形に連動して変形領域52を変形させて表示するものである。
車両モデル変形部44Fは、外形画像50の変形に連動して基本車両モデルを変形することで車両企画検討用モデルを生成するものである。
【0020】
車両モデル計測部46は、車両モデル変形部44によって得られた新車両企画検討用モデルの所望の箇所の寸法、あるいは、面積、容積、角度などを計測しその計測結果を計測データとして出力するものである。
また、車両モデル計測部46から出力される新車両企画検討用モデルの計測データの出力形態は、表示装置6Eの画面上に表示出力し、あるいは、プリンタを用いて印刷出力するなど従来公知の様々な形態が可能である。
【0021】
車両モデル出力部48は、車両モデル変形部44によって得られた新車両企画検討用モデルのデータを出力するものである。
車両モデル出力部48から出力される新車両企画検討用モデルのデータは、例えば、CGやCADなどで使用される従来公知の様々な画像処理用のアプリケーションソフトウェアで利用可能なデータ形式であればよく限定されるものではない。
また、車両モデル出力部48から出力される新車両企画検討用モデルのデータの出力形態は、プリンタを用いた印刷出力など従来公知の様々な形態が可能である。
【0022】
次に、図5のフローチャートを参照して新車両企画検討支援システム8の動作を説明すると共に、本実施の形態の車両モデル変形表示方法について詳細に説明する。
まず、クライアント端末6の基本車両モデル構築部40は、サーバ2の既存車両3DモデルDB10から読み出した既存の車両の3次元形状を示す車両モデルと、既存車両2DDB12から読み出した既存の車両の基本レイアウトのデータとに基づいて基本車両モデルを構築する(ステップS10)。
そして、画像表示部42は、基本車両モデル構築部40で構築された基本車両モデルに基づいて該基本車両モデルの外形画像50を表示装置6Eの画面上に表示する(ステップS12)。
【0023】
次に、車両モデル変形部44は、表示装置6Eの画面上に表示された基本車両モデルの外形画像50を使用者の操作に基づいて変形させると共に、外形画像50の変形に連動して基本車両モデルを変形する。
以下車両モデルの外形画像50の変形操作について詳細に説明する。
【0024】
なお、本例では、図6、図7に示すように、予め車両モデルの側面が外形画像50として画面に表示されているものとする。
まず、使用者による入力装置6Dの操作によりこの入力操作を受け付けた変形部分選択部44Aが車両モデルの外形画像50のうち変形させるべき変形部分を選択する(ステップS14:変形部分選択ステップ)。
これら選択される変形部分として例えば次のものを挙げることができる。
すなわち、車両モデルの全高、ボデー上部の中心ボリューム、フロントスラント、リアスラント、フロントオーバーハング、リアオーバーハング、ホイールベース、全幅、ボデー上部の傾斜、ベルトライン、デパーチャアングルなどである。
以下では、まず、選択される変形部分が車両モデルの全高である場合を例にとって一通りの説明を行う。そして、選択される変形部分が車両モデルの全高以外の部分である場合についてそれぞれ個別に説明する。
使用者による入力装置6Dの操作としては、例えば次のような方法が使用可能である。
すなわち、表示装置6Eの画面上にこれら選択対象となる複数の変形部分を列挙したリスト形式のメニューが表示され、使用者が入力装置6Dを操作することにより該メニューから変形部分を選択する。この選択操作に応じて変形部分選択部44Aが変形部分を選択する。なお、これら変形部分の選択操作として従来公知の様々な入力方法が使用可能であることは無論である。
【0025】
変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図7に示すように、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する(ステップS16:変形領域設定ステップ)。
なお、説明の都合上、図7以降の図面において、変形領域52を矩形枠状の線で囲むことにより示しているが、この矩形枠状の線は画面上に表示されるものではない。
【0026】
次に、ガイドバー表示部44Cは、図6、図7に示すように、ガイドバー60を画面に表示する(ステップS18:ガイドバー表示ステップ)。
前述したように、ガイドバー60は、直線部62と、直線部62に形成された少なくとも1つの操作点とを含むものである。
変形部分選択ステップにより選択された変形部分が全高である場合、ガイドバー60は、車両モデルの外形画像50から離れた画面上の箇所に(言い換えると、車両モデルの外形画像50の上方に間隔をおいた箇所に)車両モデルの前後方向(水平方向)とほぼ平行して延在する直線部62を有している。
本例では、直線部62上に、第1、第2、第3操作点64、66、68と、第1基準点70とが形成され表示される。
第1操作点64は、車両モデルの前後方向において外形画像50の前端位置に対応する箇所に表示される操作点である。
第2操作点66は、車両モデルの前後方向において外形画像50の後端位置に対応する箇所に表示される操作点である。
第3操作点68は、車両モデルの前後方向において第1操作点64と第2操作点66との中間位置に表示される操作点である。
第1基準点70は、車両モデルの外形画像50が変形される際に、第1基準点70に対応する車両モデルの外形画像50の箇所が画面上で移動しない固定点とされる点である。
第1基準点70は、車両モデルの側面の外形画像50が画面に表示された状態で、車両モデルのボンネット5002を構成する外板部分とフロントガラス5004とが交差する箇所であるフロントデッキFDを通る鉛直線上と、ガイドバー60の直線部62とが交差する箇所である。
ここで、フロントデッキFDと、車両モデルの前輪5010の中心点5012とは予め定められた相対的位置関係に設定されている。
また、図7の例では、第1、第2、第3操作点64、66、68と、第1基準点70とを識別するために、画面上における各点の表示色を異ならせている。
すなわち、図7において、第1、第2操作点64、66と、第3操作点68と、第1基準点70とに対して異なるハッチングを施して示すように、第1、第2操作点64、66と、第3操作点68と、第1基準点70とは、画面上において互いに異なる表示色で表示されている。
このように、操作点および基準点の表示色を異ならせることにより、ガイドバー60の視認性および操作性の向上が図られている。
なお、図7以降の図面においてもガイドバー60の操作点および基準点の表示色を異ならせている点は本例の場合と同様である
また、本実施の形態では、入力装置6Dとしてのマウスを用いると共に、表示装置6Eの画面に表示されるマウスポインタを用いてガイドバー60に対するクリック操作、ドラッグ操作を行うものとする。
【0027】
次に、表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を移動させて表示する(ステップS20:ガイドバー連動表示ステップ)。
選択された変更部分が全高の場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第3操作点68上に位置させてクリックした状態を維持して第3操作点68を上方あるいは下方にドラッグする。すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、第3操作点68の動きに連動してガイドバー60を上方あるいは下方に平行移動させて表示する。
【0028】
外形画像変形表示部44Eは、ステップS20におけるガイドバー60の移動に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50を変形して表示する(ステップS22:外形画像変形表示ステップ)。
選択された変更部分が全高の場合、図7に示すように、ガイドバー60の上方あるいは下方への移動に連動して変形領域52が上下に拡縮変形し、これにより外形画像50が実線と破線で示すように上下方向に変形して表示される。
この際、前述したように、第1基準点70に対応する車両モデルの外形画像50の箇所は画面上で移動しない固定点となっている。すなわち、第1基準点70を通る鉛直線上に固定点が位置する。
【0029】
車両モデル変形部44Fは、ステップS22による外形画像50の変形に連動して基本車両モデルを変形することで車両企画検討用モデルを生成する(ステップS24)。
【0030】
使用者は、ステップS画面上で外形画像50を視認して変形操作を終了するか否かを判断する(ステップS26)。所望の外形画像50が得られなければ、ステップS14に戻って変形操作を行う。
【0031】
所望の外形画像50が得られたならば、使用者は、変形操作を終了して計測操作を行う。
すなわち、車両モデル計測部46が使用者の計測操作に応じて新車両企画検討用モデルの各部を計測し、計測結果である新車両企画検討用モデルの計測データを出力する(ステップS28)。
各部計測に際しては、入力装置6Dとしてのマウスなどのポインティングデバイスを用いて表示装置6Eの画面上に表示されるカーソルやポインタなどの操作用の指標を操作することで行う。
例えば、新車両企画検討用モデルの外形画像50上にカーソルやポインタなどの操作用の指標を位置させた状態でクリックして始点としての計測位置を決定する。
そして、それらカーソルやポインタなどの操作用の指標を終点としての計測位置までドラッグしたのち再度クリックする。
このように操作することで、始点から終点までの寸法を計測する。
このような画面上の画像の任意箇所の計測操作は、CGやCADなどで使用される従来公知の様々な画像処理用のアプリケーションソフトウェアを用いた場合の操作と同様である。
【0032】
次に、車両モデル出力部48により、車両モデル変形部44によって得られた新車両企画検討用モデルのデータを出力する(ステップS30)。
【0033】
このように車両モデル計測部46から出力された新車両企画検討用モデルの計測データと、車両モデル出力部48から出力された新車両企画検討用モデルのデータは、表示装置の画面上に表示され、あるいは、印刷画面として表示され、評価検討に供される。
以上で一連の動作が終了する。
【0034】
次に、変形部分選択ステップにより選択された変形部分が全高以外である場合について、ステップS14、S16、S18、S20、S22の動作を中心に説明し、ステップS14、S16、S18、S20、S22以外の動作については説明を省略する。
すなわち、前記選択された変形部分がボデー上部の中心ボリューム、フロントスラント、リアスラント、フロントオーバーハング、リアオーバーハング、ホイールベース、全幅、ボデー上部の傾斜、ベルトラインの傾斜、デパーチャアングルである場合についてそれぞれ説明する。
【0035】
(ボデー上部の中心ボリューム)
変形部分選択ステップにより選択された変形部分がボデー上部の中心ボリューム(前後方向の中心におけるボデー上部の高さ)である場合について図5、図8を参照して説明する。
ステップS14において、変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図8に示すように、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する(ステップS16:変形領域設定ステップ)。
次に、ガイドバー表示部44Cは、ガイドバー60を画面に表示する(ステップS18:ガイドバー表示ステップ)。
変形部分選択ステップにより選択された変形部分がボデー上部の中心ボリュームである場合、ガイドバー60は、車両モデルの外形画像50の上方に間隔をおいて車両モデルの前後方向とほぼ平行して延在する直線部62を有している。
第1乃至第3操作点64、66、68、第1基準点70は、前記選択された変形部分が全高である場合におけるものと同様である。
次に、表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を移動させて表示する(ステップS20:ガイドバー連動表示ステップ)。
選択された変更部分がボデー上部の中心ボリュームの場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第3操作点68上に位置させてクリックした状態を維持して第3操作点68を前方あるいは後方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、第3操作点68を直線部62に沿って第1、第2操作点64、66の間を前後に移動させて表示する。
また、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第3操作点68上に位置させてクリックした状態を維持して第3操作点68を上方あるいは下方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、第3操作点68の上方あるいは下方の動きに連動してガイドバー60を上方あるいは下方に移動させて表示する。
【0036】
外形画像変形表示部44Eは、ステップS20におけるガイドバー60の移動に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50を変形させて表示する(ステップS22:外形画像変形表示ステップ)。
選択された変更部分がボデー上部の中心ボリュームの場合、図8に示すように、変形領域52は、第3操作点68の上下方向の移動量に連動して変形し、これにより外形画像50が実線と破線で示すように上下方向に変形して表示される。
この場合、変形領域52の変形度合いは、前後方向において第3操作点68に近い箇所ほど大きく、前後方向において第3操作点68から遠い箇所ほど(第1操作点64に近い箇所あるいは第2操作点66に近い箇所ほど)小さくなっている。
したがって、車両モデルの側面の外形画像50が画面に表示された状態で、第3操作点68を前後方向に動かすことにより車両モデルのボデー上部の湾曲形状の前後方向の位置を調整でき、第3操作点68を上下方向に動かすことで車両モデルのボデー上部の湾曲量を調整できる。
なお、第1基準点70に対応する車両モデルの外形画像50の箇所が画面上で移動しない固定点となっていることは、前述した選択された変更部分が全高の場合と同様である。また、第1基準点70を通る鉛直線は固定点を通る。
【0037】
(フロントスラント)
次に、変形部分選択ステップにより選択された変形部分がフロントスラントである場合について図5、図9を参照して説明する。
変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図9に示すように、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する(ステップS16:変形領域設定ステップ)。
次に、ガイドバー表示部44Cは、ガイドバー60を画面に表示する(ステップS18:ガイドバー表示ステップ)。
変形部分選択ステップにより選択された変形部分がフロントスラントである場合、ガイドバー60は、車両モデルの外形画像50の上方に間隔をおいて車両モデルの前後方向に沿って延在する直線部62を有している。
第1乃至第3操作点64、66、68、第1基準点70は、前記選択された変形部分が全高である場合と同様である。
この場合も、第1基準点70に対応する車両モデルの外形画像50の箇所は画面上で移動しない固定点となっている。すなわち、第1基準点70を通る鉛直線は固定点を通る。
次に、表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を変形させて表示する(ステップS20:ガイドバー連動表示ステップ)。
選択された変更部分がフロントスラントの場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第1操作点64上に位置させてクリックした状態を維持して第1操作点64を上方あるいは下方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、第1基準点70から第2操作点68までの直線部62の部分6204を固定し、かつ、第1基準点70から第1操作点64までの直線部62の部分6202を第1操作点64の上下への移動に連動させて表示する。
すなわち、ガイドバー60の変形は、入力装置6Dの操作により第1操作点64が動かされた場合に、第1基準点70と第1操作点64とを結ぶ直線部62の部分6202が第1操作点64の動きに追従して揺動することによってなされる。
【0038】
外形画像変形表示部44Eは、ステップS20におけるガイドバー60の変形に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50をガイドバー60の揺動に追従して変形して表示する(ステップS22:外形画像変形表示ステップ)。
すなわち、車両モデルの外形画像50の変形領域52のうち直線部62の部分6202に対応する箇所が直線部62の部分6202の揺動に追従して変形し、これにより外形画像50が実線と破線で示すように変形して表示される。
この場合、変形領域52の変形は、直線部62の部分6202の中間部に対応する変形領域52の箇所が、直線部62の部分6202の両端に対応する変形領域52の箇所に対して直線部62の部分6202の揺動に追従して揺動する方向に変位する変形である。
選択された変更部分がフロントスラントの場合、図9に示すように、変形領域52は、第1操作点64の揺動に連動して変形するが、その変形度合いは、前後方向において直線部62の部分6202の中間部に対応する変形領域52に近い箇所ほど大きく、前後方向において直線部62の部分6202の両端に対応する変形領域52に近い箇所ほど小さくなっている。
したがって、車両モデルの側面の外形画像50が画面に表示された状態で、第1操作点64を上下方向に動かすことにより、車両モデルのボデー前部5020の湾曲形状の湾曲量、および、ボデー前部の傾斜度合いを調整できる。
【0039】
(リアスラント)
次に、変形部分選択ステップにより選択された変形部分がフロントスラントである場合について図10、図14を参照して説明する。
以下では、図14におけるステップS10乃至S14、S26乃至S30の説明は省略する。
ステップS14において、変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図10に示すように、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する(ステップS16:変形領域設定ステップ)。
次に、ガイドバー表示部44Cは、ガイドバー60を画面に表示する(ステップS18:ガイドバー表示ステップ)。
変形部分選択ステップにより選択された変形部分がリアスラントである場合、ガイドバー60は、車両モデルの外形画像50の上方に間隔をおいて車両モデルの前後方向に沿って延在する直線部62を有している。
ガイドバー60は、第1、第2操作点64、66、第1基準点70を有し、さらに、第3操作点68に代えて可動基準点72を有している。
可動基準点72は、直線部62上における位置が調整可能となっている。
選択された変更部分がリアスラントの場合、可動基準点72は、この可動基準点72に対応する車両モデルの外形画像50の箇所は画面上で移動しない固定点となっている。また、可動基準点72を通る鉛直線は固定点を通る。
選択された変更部分がリアスラントの場合、ガイドバー60の変形は、入力装置6Dの操作により第2操作点66が動かされた場合に、可動基準点72と第2操作点66とを結ぶ直線部62の部分6202が可動基準点72を支点として第2操作点66の動きに追従して揺動することによってなされる。
本例では、ステップS20(ガイドバー連動表示ステップ)に先立って可動基準点72の直線部62上における位置を設定する(ステップS19:可動基準点設定ステップ)が実行される。
具体的には、選択された変更部分がリアスラントの場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを可動基準点72上に位置させてクリックした状態を維持して可動基準点72を前方あるいは後方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、可動基準点72を直線部62に沿って前後に移動させて表示する。
これにより、車両モデルの外形画像50の固定点の前後方向における位置が設定されることになる。
【0040】
次に、表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を変形させて表示する(ステップS20:ガイドバー連動表示ステップ)。
選択された変更部分がリアスラントの場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第2操作点66上に位置させてクリックした状態を維持して第2操作点66を上方あるいは下方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、可動基準点72から第1操作点64までの直線部62の部分6204を固定し、かつ、可動基準点72から第2操作点66までの直線部62の部分6202を第2操作点66の上下への動きに追従して揺動させる。
【0041】
外形画像変形表示部44Eは、ステップS20におけるガイドバー60の変形に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50をガイドバー60の揺動に追従して変形して表示する(ステップS22:外形画像変形表示ステップ)。
すなわち、車両モデルの外形画像50の変形領域52のうち直線部62の部分6202に対応する箇所が直線部62の部分6202の揺動に追従して変形し、これにより外形画像50が実線と破線で示すように変形して表示される。
この場合、変形領域52の変形は、直線部62の部分6202の中間部に対応する変形領域52の箇所が、直線部62の部分6202の両端に対応する変形領域52の箇所に対して直線部62の部分6202の揺動に追従して揺動する方向に変位する変形である。
選択された変更部分がリアスラントの場合、図10に示すように、変形領域52は、第2操作点66の揺動に連動して変形するが、その変形度合いは、前後方向において直線部62の部分6202の中間部に対応する変形領域52に近い箇所ほど大きく、前後方向において直線部62の部分6202の両端に対応する変形領域52に近い箇所ほど小さくなっている。
したがって、車両モデルの側面の外形画像50が画面に表示された状態で、第2操作点66を上下方向に動かすことにより車両モデルのボデー後部5022の湾曲形状の湾曲量、および、ボデー後部5022の傾斜度合いを調整できる。
この場合、可動基準点72に対応する外形画像50の固定点は、車両モデルのボデー後部5022の湾曲形状の湾曲量、および、ボデー後部5022の傾斜度合いを調整する際に、ボデー後部5022の湾曲形状の湾曲量および傾斜度合いが変化しない変曲点となる。言い換えると、可動基準点72は変曲点を定める点として機能している。
【0042】
(フロントオーバーハング)
次に、変形部分選択ステップにより選択された変形部分がフロントオーバーハングである場合について図5、図11を参照して説明する。
ステップS14により変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図11に示すように、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する(ステップS16:変形領域設定ステップ)。
次に、ガイドバー表示部44Cは、ガイドバー60を画面に表示する(ステップS18:ガイドバー表示ステップ)。
変形部分選択ステップにより選択された変形部分がフロントオーバーハングである場合、ガイドバー60は、車両モデルの外形画像50の上方に間隔をおいて車両モデルの前後方向に沿って延在する直線部62を有している。
ガイドバー60は、第1乃至第3操作点64、66、68、第1基準点70を有している。
第1基準点70は、この第1基準点70に対応する車両モデルの外形画像50の箇所は画面上で移動しない固定点となっている。また、第1基準点70を通る鉛直線は固定点を通る。図11の例では、第1基準点70を通る鉛直線は、前輪5010の中心点5012を通る。
次に、表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を変形させて表示する(ステップS20:ガイドバー連動表示ステップ)。
選択された変更部分がフロントオーバーハングの場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第1操作点64上に位置させてクリックした状態を維持して第1操作点64を前方あるいは後方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、第1基準点70から第2操作点66までの直線部62の部分6204を固定し、かつ、第1操作点64を直線部62に沿って前後に移動させて表示する。この際、第1操作点64の移動に連動して第1操作点64と第1基準点70とを接続する直線部62の部分6202が伸縮して(変形して)表示される。
すなわち、ガイドバーの変形60は、ガイドバー60の変形は、入力装置6Dの操作により第1操作点64がガイドバー60上あるいはガイドバー60の延長線上を動かされた場合に、第1基準点70と第1操作点64とを結ぶ直線部62の部分6202が第1操作点64の動きに追従して伸縮することによってなされる。
【0043】
外形画像変形表示部44Eは、ステップS20におけるガイドバー60の変形に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50をガイドバー60の伸縮に追従して伸縮して表示する(ステップS22:外形画像変形表示ステップ)。
すなわち、車両モデルの外形画像50の変形領域52のうち直線部62の部分6202に対応する箇所が直線部62の部分6202の伸縮に追従して伸縮し、これにより外形画像50が実線と破線で示すように変形して表示される。
選択された変更部分がフロントオーバーハングの場合、図11に示すように、変形領域52は、第1操作点64の前後方向の移動量に連動して変形するが、その変形度合いは、前後方向において第1操作点64に近い箇所ほど大きく、前後方向において第1操作点64から遠い箇所(第1基準点70に近い箇所)ほど小さくなっている。
したがって、車両モデルの側面の外形画像50が画面に表示された状態で、第1操作点64を前後方向に動かすことにより車両モデルのボデー前部5020の前後方向の寸法(第1基準点70からボデー前部5020前端までの寸法)を調整できる。
なお、この場合、前輪5010は移動しない。
【0044】
(リアオーバーハング)
次に、変形部分選択ステップにより選択された変形部分がリアオーバーハングである場合について図12、図14を参照して説明する。
ステップS14により変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図12に示すように、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する(ステップS16:変形領域設定ステップ)。
次に、ガイドバー表示部44Cは、ガイドバー60を画面に表示する(ステップS18:ガイドバー表示ステップ)。
変形部分選択ステップにより選択された変形部分がリアオーバーハングである場合、ガイドバー60は、車両モデルの外形画像50の上方に間隔をおいて車両モデルの前後方向に沿って延在する直線部62を有している。
ガイドバー60は、選択された変更部分がリアスラントの場合と同様に、第1、第2操作点64、66、第1基準点70、可動基準点72を有している。
可動基準点72は、直線部62上における位置が調整可能となっている。
選択された変更部分がリアオーバーハングの場合、可動基準点72は、この可動基準点72に対応する車両モデルの外形画像50の箇所は画面上で移動しない固定点となっている。また、可動基準点72を通る鉛直線は固定点を通る。
選択された変更部分がリアオーバーハングの場合、ガイドバー60の変形は、第2操作点66が動いた場合に、可動基準点72と第2操作点66とを結ぶ直線部62の部分6202が第2操作点66の動きに追従して動くことによってなされる。
本例では、ステップS20(ガイドバー連動表示ステップ)に先立って可動基準点72の直線部62上における位置を設定する(ステップS19:可動基準点設定ステップ)が実行される。
具体的には、選択された変更部分がリアオーバーハングの場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを可動基準点72上に位置させてクリックした状態を維持して可動基準点72を前方あるいは後方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、可動基準点72を直線部62に沿って前後に移動させて表示する。
これにより、車両モデルの外形画像50の固定点の前後方向における位置が設定されることになる。
図12の例では、可動基準点72は、後輪5030の中心点を通る鉛直線上に位置している。
【0045】
次に、表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を移動あるいは変形させて表示する(ステップS20:ガイドバー連動表示ステップ)。
使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第2操作点66上に位置させてクリックした状態を維持して第2操作点66を前方あるいは後方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、第1操作点64から可動基準点72までの直線部62の部分6204を固定し、かつ、第2操作点66を直線部62に沿って前後に移動させて表示する。この際、第2操作点66の移動に連動して可動基準点72と第2操作点66とを接続する直線部62の部分6202が伸縮して(変形して)表示される。
すなわち、ガイドバーの変形60は、入力装置6Dの操作により、第2操作点66がガイドバー60上あるいはガイドバー60の延長線上を動かされた場合に、可動基準点72と第2操作点66とを結ぶ直線部62の部分6202が第2操作点66の動きに追従して伸縮することによってなされる。
【0046】
外形画像変形表示部44Eは、ステップS20におけるガイドバー60の変形に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50をガイドバー60の伸縮に追従して伸縮して表示する(ステップS22:外形画像変形表示ステップ)。
すなわち、車両モデルの外形画像50の変形領域52のうち直線部62の部分6202に対応する箇所が直線部62の部分6202の伸縮に追従して伸縮し、これにより外形画像50が実線と破線で示すように変形して表示される。
選択された変更部分がリアオーバーハングの場合、図12に示すように、変形領域52は、第2操作点66の前後方向の移動量に連動して変形するが、その変形度合いは、前後方向において第2操作点66に近い箇所ほど大きく、前後方向において第2操作点68から遠い箇所(第3操作点68に近い箇所)ほど小さくなっている。
したがって、車両モデルの側面の外形画像50が画面に表示された状態で、第2操作点66を前後方向に動かすことにより車両モデルのボデー後部5022の前後方向の寸法(第1基準点70からボデー後部5022後端までの寸法)を調整できる。
なお、この場合、後輪5030および後輪5030の中心点5032は移動しない。
【0047】
(ホイールベース)
次に、変形部分選択ステップにより選択された変形部分がホイールベースである場合について図13、図14を参照して説明する。
ステップS14により変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図13に示すように、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する(ステップS16:変形領域設定ステップ)。
次に、ガイドバー表示部44Cは、ガイドバー60を画面に表示する(ステップS18:ガイドバー表示ステップ)。
変形部分選択ステップにより選択された変形部分がホイールベースである場合、ガイドバー60は、車両モデルの外形画像50の上方に間隔をおいて車両モデルの前後方向に沿って延在する直線部62を有している。
ガイドバー60は、選択された変更部分がリアオーバーハングの場合と同様に、第1、第2操作点64、66、第1基準点70、可動基準点72を有している。
可動基準点72は、直線部62上における位置が調整可能となっている。
選択された変更部分がリアオーバーハングの場合、可動基準点72は、この可動基準点72に対応する車両モデルの外形画像50の箇所は画面上で移動しない固定点となっている。また、可動基準点72を通る鉛直線は固定点を通る。
選択された変更部分がホイールベースの場合、ガイドバー60の変形は、第2操作点66が動いた場合に、可動基準点72と第2操作点66とを結ぶ直線部62の部分6202が第2操作点66の動きに追従して動くことによってなされる。
本例では、ステップS20(ガイドバー連動表示ステップ)に先立って可動基準点72の直線部62上における位置を設定する(ステップS19:可動基準点設定ステップ)が実行される。
具体的には、選択された変更部分がホイールベースの場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを可動基準点72上に位置させてクリックした状態を維持して可動基準点72を前方あるいは後方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、可動基準点72を直線部62に沿って前後に移動させて表示する。
これにより、車両モデルの外形画像50の固定点の前後方向における位置が設定されることになる。
図13の例では、可動基準点72は、前後方向において前輪5010の中心点と後輪5030の中心点と中間に位置している。
【0048】
次に、表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を移動あるいは変形させて表示する(ステップS20:ガイドバー連動表示ステップ)。
使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第2操作点66上に位置させてクリックした状態を維持して第2操作点66を前方あるいは後方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、第1操作点64から可動基準点72までの直線部62の部分6204を固定し、かつ、第2操作点66を直線部62に沿って前後に移動させて表示する。この際、第2操作点66の移動に連動して可動基準点72と第2操作点66とを接続する直線部62の部分6202が伸縮して(変形して)表示される。
すなわち、ガイドバーの変形60は、入力装置6Dの操作により、第2操作点66がガイドバー60上あるいはガイドバー60の延長線上を動かされた場合に、可動基準点72と第2操作点66とを結ぶ直線部62の部分が第2操作点66の動きに追従して伸縮することによってなされる。
【0049】
外形画像変形表示部44Eは、ステップS20におけるガイドバー60の変形に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50をガイドバー60の伸縮に追従して伸縮して表示する(ステップS22:外形画像変形表示ステップ)。
すなわち、車両モデルの外形画像50の変形領域52のうち直線部62の部分6202に対応する箇所が直線部62の部分6202の伸縮に追従して伸縮し、これにより外形画像50が実線と破線で示すように変形して表示される。
選択された変更部分がホイールベースの場合、図13に示すように、変形領域52は、第2操作点66の前後方向の移動量に連動して変形するが、その変形度合いは、前後方向において第2操作点66に近い箇所ほど大きく、前後方向において第2操作点68から遠い箇所(第3操作点68に近い箇所)ほど小さくなっている。
したがって、車両モデルの側面の外形画像50が画面に表示された状態で、第2操作点66を前後方向に動かすことにより車両モデルのホイールベース(前輪5010の中心点5012と後輪5030の中心点5032との間隔)が第2操作点66に連動して調整されると共に、車両モデルのボデー前部5020前端からボデー後部5022後端までの寸法が第2操作点66に連動して調整される。
【0050】
(全幅)
次に、変形部分選択ステップにより選択された変形部分が全幅である場合について図5、図15、図16を参照して説明する。
ステップS14により変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図15に示すように、車両モデルの正面が外形画像50として画面に表示される。
【0051】
変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図16に示すように、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する(ステップS16:変形領域設定ステップ)。
【0052】
次に、ガイドバー表示部44Cは、ガイドバー60を画面に表示する(ステップS18:ガイドバー表示ステップ)。
変形部分選択ステップにより選択された変形部分が全幅である場合、図14に示すように、ガイドバー60は、車両モデルの外形画像50の左右側方に間隔をおいて車両モデルの上下方向と平行する方向に延在する直線部62を有している。
直線部62上には、3つの操作点として第4操作点74、第5操作点76、第6操作点78、第2基準点80が表示される。
第4操作点74は、車両モデルの上下方向において外形画像50の上端位置に対応する箇所に表示される操作点である。
第5操作点76は、車両モデルの上下方向において外形画像50の下端位置に対応する箇所、本実施の形態では、ボデーの下端位置に対応する箇所に表示される操作点である。
第6操作点78は、車両モデルの上下方向において第4操作点74と第5操作点76との中間位置に表示される操作点である。
第2基準点80は、車両モデルの外形画像50が変形される際に、第2基準点80に対応する車両モデルの外形画像50の箇所が画面上で移動しない固定点とされる点である。すなわち、第2基準点80を通る水平線は固定点を通る。
図15に示すように、車両モデルの正面の外形画像50が画面に表示された状態で、第2基準点80は、車両モデルのボンネット5002を構成する外板部分とフロントガラス5004とが交差する箇所であるフロントデッキFDを通る水平線上に位置する。
【0053】
次に、表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を移動させて表示する(ステップS20:ガイドバー連動表示ステップ)。
選択された変更部分が全幅の場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第6操作点78上に位置させてクリックした状態を維持して第6操作点78を車両モデルの外形画像50の幅方向内方あるいは、幅方向外方にドラッグする。すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、第6操作点78の動きに連動してガイドバー60を幅方向内方あるいは幅方向外方に移動させて表示する。この際、ガイドバー60は平行移動する。
【0054】
外形画像変形表示部44Eは、ステップS20におけるガイドバー60の移動に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50を変形して表示する(ステップS22:外形画像変形表示ステップ)。
選択された変更部分が全幅の場合、図16に示すように、ガイドバー60の幅方向内方あるいは幅方向外方への移動に連動して変形領域52が幅方向に拡縮変形し、これに伴い外形画像50が実線と破線とで示すように幅方向に変形して表示される。
【0055】
(ボデー上部の傾斜)
次に、変形部分選択ステップにより選択された変形部分がボデー上部の傾斜である場合について図5、図17を参照して説明する。
ステップS14により変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図17に示すように、車両モデルの正面の外形画像50を画面に表示する。
【0056】
変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図17に示すように、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する(ステップS16:変形領域設定ステップ)。
【0057】
次に、ガイドバー表示部44Cは、ガイドバー60を画面に表示する(ステップS18:ガイドバー表示ステップ)。
変形部分選択ステップにより選択された変形部分がボデー上部の傾斜である場合、図17に示すように、ガイドバー60は、車両モデルの外形画像50の側方に間隔をおいて車両モデルの上下方向と平行して延在する直線部62を有している。
直線部62上には、前記選択された変形部分が全幅である場合と同様に、第4操作点74、第5操作点76、第6操作点78、第2基準点80が表示される。
この場合も、第2基準点80に対応する車両モデルの外形画像50の箇所は画面上で移動しない固定点となっている。すなわち、第2基準点80を通る水平線は固定点を通る。
【0058】
次に、表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を変形させて表示する(ステップS20:ガイドバー連動表示ステップ)。
選択された変更部分がボデー上部の傾斜の場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第4操作点74上に位置させてクリックした状態を維持して第4操作点74を車両モデルの外形画像50の幅方向内方あるいは、幅方向外方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、第5操作点76から第2基準点80までの直線部62の部分6212を固定し、かつ、第2基準点80から第4操作点74までの直線部62の部分6210を第4操作点74の幅方向への移動に連動させて表示する。
すなわち、ガイドバー60の変形は、入力装置6Dの操作により、第4操作点74が動かされた場合に、第2基準点80と第4操作点74とを結ぶ直線部62の部分が第2基準点80を支点として第4操作点74の動きに追従して揺動することによってなされる。
【0059】
外形画像変形表示部44Eは、ステップS20におけるガイドバー60の変形に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50をガイドバー60の揺動に追従して変形して表示する(ステップS22:外形画像変形表示ステップ)。
すなわち、車両モデルの外形画像50の変形領域52のうち直線部62の部分6210に対応する箇所が直線部62の部分6210の揺動に追従して変形し、これにより外形画像50が実線と破線で示すように変形して表示される。
選択された変更部分がボデー上部の傾斜である場合の場合、図17に示すように、変形領域52は、第4操作点74の幅方向の移動量に連動して変形するが、その変形度合いは、上下方向において第4操作点74に近い箇所ほど大きく、上下方向において第4操作点74から遠い箇所ほど小さくなっている。
したがって、車両モデルの正面の外形画像50が画面に表示された状態で、第4操作点74を幅方向に動かすことによりボデー上部5050の傾斜度合い(絞り度合い)を調整できる。
【0060】
(デパーチャアングル)
次に、変形部分選択ステップにより選択された変形部分がデパーチャアングルである場合について図5、図18を参照して説明する。
ステップS14により変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図18に示すように、画面に車両モデルの側面の外形画像50が画面に表示される。
変形領域設定部44Bは、図18に示すように、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する(ステップS16:変形領域設定ステップ)。
【0061】
次に、ガイドバー表示部44Cは、ガイドバー60を画面に表示する(ステップS18:ガイドバー表示ステップ)。
変形部分選択ステップにより選択された変形部分がデパーチャアングルである場合、図18に示すように、ガイドバー60が後輪5030の後方に位置する車両モデルのボデーの下縁5060と平行する方向に延在する直線部62を有している。
直線部62には、第7操作点82と第3基準点84とが表示される。
第7操作点82は、直線部62の後端に位置している。
第3基準点84は、下縁5060の前端を通る鉛直線とガイドバー60の直線部62とが交差する箇所である。
第3基準点84に対応する車両モデルの外形画像50の箇所は画面上で移動しない固定点となっており、固定点は、車両モデルのボデーの下縁5060の前端箇所である。
【0062】
次に、表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を変形させて表示する(ステップS20:ガイドバー連動表示ステップ)。
選択された変更部分がデパーチャアングルの場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第7操作点82上に位置させてクリックした状態を維持して第7操作点82を上方あるいは下方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、第3基準点84から第7操作点82までの直線部62の部分を第7操作点82の上下への動きに追従して揺動させる。
すなわち、ガイドバー60の変形は、入力装置6Dの操作により、第7操作点82が動かされた場合に、第3基準点84と第7操作点82とを結ぶ直線部62の部分が第3基準点84を支点として第7操作点82の動きに追従して揺動することによってなされる。
【0063】
外形画像変形表示部44Eは、ステップS20におけるガイドバー60の変形に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50をガイドバー60の揺動に追従して変形して表示する(ステップS22:外形画像変形表示ステップ)。
すなわち、車両モデルの外形画像50の変形領域52のうち直線部62の部分に対応する箇所が、ガイドバー60の直線部62の部分の揺動に追従して変形し、これにより外形画像50が実線と破線で示すように変形して表示される。
選択された変更部分がデパーチャアングルの場合、図18に示すように、変形領域52は、第7操作点82の上下方向の移動量に連動して変形するが、その変形度合いは、前後方向において第7操作点82に近い箇所ほど大きく、前後方向において第7操作点82から遠い箇所ほど小さくなっている。
したがって、車両モデルの側面の外形画像50が画面に表示された状態で、第7操作点82を上下方向に動かすことによりデパーチャアングルを調整できる。
【0064】
(ベルトライン)
次に、変形部分選択ステップにより選択された変形部分がベルトラインの傾斜である場合について図5、図19を参照して説明する。
ステップS14により変形部分の選択がなされると、変形領域設定部44Bは、図19に示すように、画面に車両モデルの側面の外形画像50が画面に表示される。
変形領域設定部44Bは、図19に示すように、画面上で変形部分に対応する外形画像50の領域を変形領域52として設定する(ステップS16:変形領域設定ステップ)。
【0065】
次に、ガイドバー表示部44Cは、ガイドバー60を画面に表示する(ステップS18:ガイドバー表示ステップ)。
変形部分選択ステップにより選択された変形部分がベルトラインの傾斜である場合、図19に示すように、ガイドバー60は、車両モデルの外形画像50のベルトライン5070に沿って延在する直線部62を有し、直線部62(ガイドバー60)の前端とベルトライン5070の前端とが一致している。
直線部62上には、第8操作点86と、第4基準点88が表示される。
第8操作点86は、ガイドバー60の後端に表示される操作点である。
第4基準点88は、ガイドバー60の前端である。
第4基準点88に対応する車両モデルの外形画像50の箇所は画面上で移動しない固定点となっており、固定点は、ベルトライン5070の前端箇所である。
【0066】
次に、表示装置6Eの画面上において、使用者が入力装置6Dの操作により各操作点のうちの1つの操作点を選択して動かすと、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、該操作点の動きに連動してガイドバー60を変形させて表示する(ステップS20:ガイドバー連動表示ステップ)。
選択された変更部分がベルトラインの傾斜の場合、使用者が画面上に表示されるマウスポインタを第8操作点86上に位置させてクリックした状態を維持して第8操作点86を上方あるいは下方にドラッグする。
すると、この操作入力を受け付けたガイドバー連動表示部44Dは、第4基準点88から第8操作点86までの直線部62の部分を第8操作点86の上下への動きに追従して揺動させる。
すなわち、ガイドバー60の変形は、入力装置6Dの操作により、第8操作点86が動かされた場合に、第4基準点88と第8操作点86とを結ぶ直線部62の部分が第4基準点88を支点として第8操作点86の動きに追従して揺動することによってなされる。
【0067】
外形画像変形表示部44Eは、ステップS20におけるガイドバー60の変形に連動して変形領域52を変形させて表示し、これにより外形画像50をガイドバー60の揺動に追従して変形して表示する(ステップS22:外形画像変形表示ステップ)。
すなわち、車両モデルの外形画像50の変形領域52のうち直線部62の部分に対応する箇所が、ガイドバー60の直線部62の部分の揺動に追従して変形し、これにより外形画像50が変形して表示される。
選択された変更部分がベルトラインの傾斜の場合、図19に示すように、変形領域52は、第8操作点86の上下方向の移動量に連動して変形するが、その変形度合いは、前後方向において第8操作点86に近い箇所ほど大きく、前後方向において第8操作点86から遠い箇所ほど小さくなっている。
したがって、車両モデルの側面の外形画像50が画面に表示された状態で、第8操作点86を上下方向に動かすことによりベルトラインの傾斜を調整できる。
【0068】
本実施の形態によれば、車両モデルの外形画像50のうち、変形させようとする変形部分に対応する変形領域52を設定した上で、画面上に表示されたガイドバー60を入力装置6Dによって操作することで外形画像50が変形されて表示されるため、外形画像50の変形操作を部分毎にきめ細かくかつ効率よく行う上で有利となる。
特に、画面上に表示されたガイドバー60は簡単かつ確実に操作できるため、使用者が考える所望のイメージを反映させて車両モデルの外形画像を変形する作業の円滑化を図る上で有利となる。
したがって、例えば、新車両の企画検討の際に車両モデルの外形形状のイメージを作り上げるにあたって、既存車両の外形形状をもとにした車両モデルの外形形状の変形を簡単な操作でかつ短時間に行うといった要求を的確に実現する上で極めて有利となる。
特に、従来技術のように、車両モデルの外形画像の変形の自由度が大きすぎる場合には、部分毎にきめ細かい操作を効率的に行うには無理があり操作性に優れたものとはいえない不利があったが、本発明では、外形画像の変形をきめ細かくかつ効率よく行う上で格段に有利となる。
【0069】
なお、実施の形態では、変形部分選択ステップにより選択された変形部分がベルトラインである場合を除いて、ガイドライン60が車両モデルの外形画像50から離れた画面上の箇所に表示されている場合について説明した。
しかしながら、ガイドライン60を車両モデルの外形画像50と重ねて表示させてもよいことは無論である。
ただし、ガイドライン60を車両モデルの外形画像50から離れた画面上の箇所に表示した方が、ガイドライン60が見やすくなり操作性の向上を図る上で有利となる。
【0070】
また、本実施の形態では、ガイドライン60の操作によって変形された車両モデルの外形画像50が平面上に描画された2次元形状である場合について説明したが、ガイドライン60の操作によって変形された車両モデルの外形画像50が3次元空間上に描画された3次元形状であってもよいことは無論である。
【0071】
また、本実施の形態では、車両が乗用車である場合について説明したが、本発明方法が適用される車両は乗用車に限定されず、従来公知の様々な作業用車両や建築用車両に適用可能である。
【符号の説明】
【0072】
50……外形画像、52……変形領域、60……ガイドバー、S14……変形部分選択ステップ、S16……変形領域設定ステップ、S18……ガイドバー表示ステップ、S20……ガイドバー連動表示ステップ、S22……外形画像変形表示ステップ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両モデルの外形画像を表示装置の画面に表示すると共に、入力装置の操作に応じて前記車両モデルの外形画像を変形する車両モデル変形表示方法であって、
前記車両モデルの外形画像のうち変形させるべき変形部分を選択する変形部分選択ステップと、
前記画面上で前記変形部分に対応する前記外形画像の領域を変形領域として設定する変形領域設定ステップと、
直線状に延在する直線部と、前記直線部に形成された少なくとも1つの操作点とを含むガイドバーを前記変形領域に対応させて前記画面に表示するガイドバー表示ステップと、
前記画面において、前記操作点が前記入力装置の操作により選択されて動かされることにより、該操作点の動きに連動して前記ガイドバーを移動あるいは変形させて表示するガイドバー連動表示ステップと、
前記ガイドバーの移動あるいは変形に連動して前記変形領域を変形させた前記車両モデルの外形画像を表示する外形画像変形表示ステップと、
を含む車両モデル変形表示方法。
【請求項2】
前記ガイドバーは、前記直線部に形成された1つ以上の基準点を有し、
前記基準点に対応する前記車両モデルの外形画像の箇所は、前記外形画像変形ステップが実行される際に、前記画面上で移動しない固定点とされる、
請求項1記載の車両モデル変形表示方法。
【請求項3】
前記ガイドバーの変形は、前記入力装置の操作により前記操作点が動かされた場合に、前記基準点と前記操作点とを結ぶ前記直線部の部分が前記基準点を支点として前記操作点の動きに追従して揺動することによってなされ、
前記変形領域の変形は、前記直線部の部分に対応する前記変形領域の箇所が、前記直線部の部分の揺動に追従して揺動する変形である、
請求項2記載の車両モデル変形表示方法。
【請求項4】
前記ガイドバーの変形は、前記入力装置の操作により前記操作点が動かされた場合に、前記基準点と前記操作点とを結ぶ前記直線部の部分が前記基準点を支点として前記操作点の動きに追従して揺動することによってなされ、
前記変形領域の変形は、前記直線部の部分の中間部に対応する前記変形領域の箇所が、前記直線部の部分の両端に対応する前記変形領域の箇所に対して前記直線部の部分の揺動に追従して前記揺動する方向に変位する変形である、
請求項2または請求項3記載の車両モデル変形表示方法。
【請求項5】
前記ガイドバーの変形は、前記操作点が前記ガイドバー上または前記ガイドバーの延長線上を前記入力装置の操作により動かされた場合に、前記基準点と前記操作点とを結ぶ前記直線部の部分が前記基準点を基準として前記操作点の動きに追従して伸縮することによってなされ、
前記変形領域の変形は、前記直線部の部分に対応する前記変形領域の箇所が、前記直線部の部分の伸縮に追従して伸縮する変形である、
請求項2乃至4に何れか1項記載の車両モデル変形表示方法。
【請求項6】
前記基準点は、前記直線部上における位置が調整可能な可動基準点を含み、
前記ガイドバー連動表示ステップに先立って前記可動基準点の前記直線部上における位置を設定する可動基準点設定ステップがなされる、
請求項3または5記載の車両モデル変形表示方法。
【請求項7】
前記画面に前記車両モデルの側面が表示され、前記ガイドバー表示ステップにより前記ガイドバーが前記車両モデルの前後方向と平行する方向に延在して表示されている場合に、前記基準点は、前記車両モデルのボンネットを構成する外板部分とフロントガラスとが交差する箇所を通る鉛直線と、前記ガイドバーの直線部とが交差する箇所である第1基準点を含み、
前記固定点は、前記車両モデルのボンネットを構成する外板部分とフロントガラスとが交差する箇所である、
請求項2乃至6に何れか1項記載の車両モデル変形表示方法。
【請求項8】
前記画面に前記車両モデルの正面が表示され、前記ガイドバー表示ステップにより前記ガイドバーが前記車両モデルの上下方向と平行する方向に延在して表示されている場合に、前記基準点は、前記車両モデルのボンネットを構成する外板部分とフロントガラスとが交差する箇所を通る水平線と、前記ガイドバーの直線部とが交差する箇所である第2基準点を含み、
前記固定点は、前記車両モデルのボンネットを構成する外板部分とフロントガラスとが交差する箇所である、
請求項2乃至6に何れか1項記載の車両モデル変形表示方法。
【請求項9】
前記画面に前記車両モデルの側面が表示され、前記ガイドバー表示ステップにより前記ガイドバーが後輪の後方に位置する車両モデルのボデーの下縁と平行する方向に延在して表示されている場合に、前記基準点は、前記下縁の前端を通る鉛直線と前記ガイドバーの直線部とが交差する箇所である第3基準点を含み、
前記固定点は、前記車両モデルのボデーの下縁の前端箇所である、
請求項2乃至6に何れか1項記載の車両モデル変形表示方法。
【請求項10】
前記ガイドバーは前記画面上において前記車両モデルの外形画像から離れた箇所に表示されている、
請求項1乃至9に何れか1項記載の車両モデル変形表示方法。
【請求項11】
前記画面に前記車両モデルの側面が表示され、前記ガイドバー表示ステップにより前記ガイドバーが前記車両モデルのベルトラインに沿って延在し前記ガイドバーの前端と前記ベルトラインの前端が一致して表示されている場合、前記基準点は、前記ガイドバーの前端である第4基準点を含み、
前記固定点は、前記ベルトラインの前端箇所である、
請求項2乃至6に何れか1項記載の車両モデル変形表示方法。
【請求項1】
車両モデルの外形画像を表示装置の画面に表示すると共に、入力装置の操作に応じて前記車両モデルの外形画像を変形する車両モデル変形表示方法であって、
前記車両モデルの外形画像のうち変形させるべき変形部分を選択する変形部分選択ステップと、
前記画面上で前記変形部分に対応する前記外形画像の領域を変形領域として設定する変形領域設定ステップと、
直線状に延在する直線部と、前記直線部に形成された少なくとも1つの操作点とを含むガイドバーを前記変形領域に対応させて前記画面に表示するガイドバー表示ステップと、
前記画面において、前記操作点が前記入力装置の操作により選択されて動かされることにより、該操作点の動きに連動して前記ガイドバーを移動あるいは変形させて表示するガイドバー連動表示ステップと、
前記ガイドバーの移動あるいは変形に連動して前記変形領域を変形させた前記車両モデルの外形画像を表示する外形画像変形表示ステップと、
を含む車両モデル変形表示方法。
【請求項2】
前記ガイドバーは、前記直線部に形成された1つ以上の基準点を有し、
前記基準点に対応する前記車両モデルの外形画像の箇所は、前記外形画像変形ステップが実行される際に、前記画面上で移動しない固定点とされる、
請求項1記載の車両モデル変形表示方法。
【請求項3】
前記ガイドバーの変形は、前記入力装置の操作により前記操作点が動かされた場合に、前記基準点と前記操作点とを結ぶ前記直線部の部分が前記基準点を支点として前記操作点の動きに追従して揺動することによってなされ、
前記変形領域の変形は、前記直線部の部分に対応する前記変形領域の箇所が、前記直線部の部分の揺動に追従して揺動する変形である、
請求項2記載の車両モデル変形表示方法。
【請求項4】
前記ガイドバーの変形は、前記入力装置の操作により前記操作点が動かされた場合に、前記基準点と前記操作点とを結ぶ前記直線部の部分が前記基準点を支点として前記操作点の動きに追従して揺動することによってなされ、
前記変形領域の変形は、前記直線部の部分の中間部に対応する前記変形領域の箇所が、前記直線部の部分の両端に対応する前記変形領域の箇所に対して前記直線部の部分の揺動に追従して前記揺動する方向に変位する変形である、
請求項2または請求項3記載の車両モデル変形表示方法。
【請求項5】
前記ガイドバーの変形は、前記操作点が前記ガイドバー上または前記ガイドバーの延長線上を前記入力装置の操作により動かされた場合に、前記基準点と前記操作点とを結ぶ前記直線部の部分が前記基準点を基準として前記操作点の動きに追従して伸縮することによってなされ、
前記変形領域の変形は、前記直線部の部分に対応する前記変形領域の箇所が、前記直線部の部分の伸縮に追従して伸縮する変形である、
請求項2乃至4に何れか1項記載の車両モデル変形表示方法。
【請求項6】
前記基準点は、前記直線部上における位置が調整可能な可動基準点を含み、
前記ガイドバー連動表示ステップに先立って前記可動基準点の前記直線部上における位置を設定する可動基準点設定ステップがなされる、
請求項3または5記載の車両モデル変形表示方法。
【請求項7】
前記画面に前記車両モデルの側面が表示され、前記ガイドバー表示ステップにより前記ガイドバーが前記車両モデルの前後方向と平行する方向に延在して表示されている場合に、前記基準点は、前記車両モデルのボンネットを構成する外板部分とフロントガラスとが交差する箇所を通る鉛直線と、前記ガイドバーの直線部とが交差する箇所である第1基準点を含み、
前記固定点は、前記車両モデルのボンネットを構成する外板部分とフロントガラスとが交差する箇所である、
請求項2乃至6に何れか1項記載の車両モデル変形表示方法。
【請求項8】
前記画面に前記車両モデルの正面が表示され、前記ガイドバー表示ステップにより前記ガイドバーが前記車両モデルの上下方向と平行する方向に延在して表示されている場合に、前記基準点は、前記車両モデルのボンネットを構成する外板部分とフロントガラスとが交差する箇所を通る水平線と、前記ガイドバーの直線部とが交差する箇所である第2基準点を含み、
前記固定点は、前記車両モデルのボンネットを構成する外板部分とフロントガラスとが交差する箇所である、
請求項2乃至6に何れか1項記載の車両モデル変形表示方法。
【請求項9】
前記画面に前記車両モデルの側面が表示され、前記ガイドバー表示ステップにより前記ガイドバーが後輪の後方に位置する車両モデルのボデーの下縁と平行する方向に延在して表示されている場合に、前記基準点は、前記下縁の前端を通る鉛直線と前記ガイドバーの直線部とが交差する箇所である第3基準点を含み、
前記固定点は、前記車両モデルのボデーの下縁の前端箇所である、
請求項2乃至6に何れか1項記載の車両モデル変形表示方法。
【請求項10】
前記ガイドバーは前記画面上において前記車両モデルの外形画像から離れた箇所に表示されている、
請求項1乃至9に何れか1項記載の車両モデル変形表示方法。
【請求項11】
前記画面に前記車両モデルの側面が表示され、前記ガイドバー表示ステップにより前記ガイドバーが前記車両モデルのベルトラインに沿って延在し前記ガイドバーの前端と前記ベルトラインの前端が一致して表示されている場合、前記基準点は、前記ガイドバーの前端である第4基準点を含み、
前記固定点は、前記ベルトラインの前端箇所である、
請求項2乃至6に何れか1項記載の車両モデル変形表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2010−244403(P2010−244403A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−94025(P2009−94025)
【出願日】平成21年4月8日(2009.4.8)
【出願人】(000006286)三菱自動車工業株式会社 (2,892)
【出願人】(509101262)株式会社ワイドソフトデザイン (4)
【出願人】(505173717)株式会社MCOR (5)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月8日(2009.4.8)
【出願人】(000006286)三菱自動車工業株式会社 (2,892)
【出願人】(509101262)株式会社ワイドソフトデザイン (4)
【出願人】(505173717)株式会社MCOR (5)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]