説明

車両制御装置

【課題】留置線等において、安定的に停車している車両に対して、非常ブレーキがかかることのない車両制御装置を提供する。
【解決手段】地上装置30は、列車追跡機能及び自動列車制御機能を備えている。車上装置10は、自車両の走行速度が、地上装置30から供給される速度制御信号によって指示される速度より大きいとき、常用ブレーキ信号を出力する。また、速度制御信号が供給されないときは、車両の速度が所定値以下、かつ、ブレーキハンドルが最大位置、かつ、力行ハンドルがオフ状態にあることを条件に、車両が安定的に停車していると判断して、前記常用ブレーキ信号を出力し、上記条件を満たさないときは非常ブレーキ信号を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両制御装置に関する。本発明に係る車上装置及び車両制御装置は、具体的にはATC装置(自動列車制御装置)やATS装置(自働列車停車装置)を構成するものである。
【背景技術】
【0002】
ATC装置は、地上装置において、先行車両の位置条件などに基づき、適切な速度信号(ATC信号)を選択して軌道回路に送信し、軌道回路を構成するレールを介して、ATC信号を車上装置によって受信させる。車上装置は、受信したATC信号によって指示される速度で車両を走行させる。ATC信号が受信された通常状態においては、常用ブレーキによる速度制御が行なわれるが、ATC信号が受信できない場合、つまり、車両側から見てATC信号が無信号のときは、非常ブレーキをかけ、車両運行の安全を確保する。
【0003】
これは、従来、車両側でATC信号が受信できない場合、車両側では制限速度が分からないため、非常ブレーキを出力することにより、安全を確保するという考え方をとっていたことによる。
【0004】
しかし、一旦、非常ブレーキがかかると、再び車両を発車させるまでに、時間や手間がかかり、車両運行ダイヤの乱れの原因になる。
【0005】
そこで、列車が安定的に停車していることが、車両側で判定できれば、ATC信号を受信しなくても、常用ブレーキで引き続き停車させたい。その手段として、例えば、特許文献1などに記載された追跡式ATC装置が知られている。この追跡式ATC装置は、車両の移動を追跡し、車両位置に基づいて、車両毎に割り当てられた送信器により、当該車両宛のATC信号を送信する構成をとる。
【0006】
ところが、駅や留置線等においては、車両が遅滞なく発車できる状態にしておく必要から、車両毎に割り当てられるべき送信器を準備し、送信器によってATC信号を供給し、非常ブレーキがかからないようにしなければならない。
【0007】
このため、駅や留置線などのように、停車、留置の車両が多くなる場所では、送信器数が増加してしまい、送信器数削減という本来の目的に反する結果になっている。
【特許文献1】特開2003−2202号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、駅や留置線等において、安定的に停車している車両に対して、非常ブレーキがかかることのない車上装置、及び、車両制御装置を提供することである。
【0009】
本発明のもう1つの課題は、設備コストの低減を図り得る車上装置、及び、車両制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決するため、本発明に係る車両制御装置は、地上装置と、車上装置とを含む。前記地上装置は、列車追跡機能及び自動列車制御機能、即ち、追跡式ATC装置を構成する。前記車上装置は、自車両の走行速度が、前記地上装置から供給される前記速度制御信号によって指示される速度より大きいとき、常用ブレーキ信号を出力する。一方、前記速度制御信号が供給されないときは、前記車両の速度が所定値以下、かつ、ブレーキハンドルが最大位置、かつ、力行ハンドルがオフ状態にあることを条件に、前記車両が安定的に停車していると判断して、前記常用ブレーキ信号を出力し、上記条件を満たさないときは非常ブレーキ信号を出力する。
【0011】
本発明において、前記地上装置は、列車追跡機能及び自動列車制御機能、即ち、追跡式ATC装置を構成する。したがって、周知の追跡式ATC装置によるメリットを得ることができる。
【0012】
また、車上装置は、自車両の走行速度が、地上装置から供給される速度制御信号によって指示される速度より大きいとき、常用ブレーキ信号を出力するから、通常の車両走行時は、周知のATCによる速度制御を行なうことができる。
【0013】
本発明の特徴は、速度制御信号が供給されないときは、車両が安定的に停車していると判断して、常用ブレーキ信号を出力し、上記条件を満たさないときは非常ブレーキ信号を出力する点にある。車両が安定的に停車しているとは、車両が動き出すことがないような状態で、停車していることをいう。駅又は留置線上の停車がその典型である。
【0014】
ここで、本発明の場合、駅や留置線等に安定的に停車している車両には、非常ブレーキではなく、常用ブレーキがかかる。このため、再び発車させる際、非常ブレーキ解除時のように時間を要することなく、遅滞なく発車させることができる。
【0015】
車両が安定的に停車しているかどうかは、車両の速度が所定値以下、かつ、ブレーキハンドルが最大位置、かつ、力行ハンドルがオフ状態にあるかどうかによって判断する。したがって、車両が安定的に停車しているかどうかを確実に判断することができる。
【0016】
上記の条件を満たさないときは、非常ブレーキ信号を出力する。従って、異常状態が起こっても、車両運行の危険はない。
【0017】
地上装置は、その具体的な構成として、信号処理部と、送信部と、接続切換部とを含むことができる。前記信号処理部は、外部から進路情報及び在線情報を含む入力信号が供給され、前記入力信号に基づいて、速度制御信号を供給すべき閉塞区間、及び、当該閉塞区間に供給されるべき速度信号を判定する。前記送信部は、前記信号処理部から与えられる指示に基づき、速度制御信号を生成し、前記接続切換部は、前記送信部から出力された速度制御信号を、前記信号処理部によって指示された閉塞区間に供給する。
【0018】
上記構成によれば、外部から供給される進路情報及び在線情報に基づいて、特定の閉塞区間に在線する車両に対し、的確な速度制御信号を供給し、車両速度を制御することができる。
【0019】
更に、前記信号処理部は、前記入力信号より前記車両が安定的に停車していると判断できるときは、前記送信部及び前記切換部に対し、前記車両の停止している閉塞区間への接続を切り離し、速度制御信号を出力しない制御を与える。したがって、車両が安定的に停車していれば、その車両に搭載された車上装置には、速度制御信号が供給されないことになるから、速度制御信号を供給しない分だけ、送信部の数を減らすことができ、その分だけ、設備コストを低減することができる。また、設備のメンテナンスにかかる手間を低減することができる。
【発明の効果】
【0020】
以上述べたように、本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
(a)留置線等において、安定的に停車している車両に対して、非常ブレーキがかかることのない車両制御装置を提供することができる。
(b)設備コストの低減を図り得る車両制御装置を提供することができる。
【0021】
本発明の他の特徴及びそれによる作用効果は、添付図面を参照し、実施例によって更に詳しく説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1は本発明に係る車両制御装置の一実施例を説明する図、図2は図1に示した車上装置のフローチャートである。図示の車両制御装置は、例えば、ATCを用いた列車追跡式の車両制御装置である。車両制御装置は、例えば、ATS装置等を用いてもよい。
【0023】
図1において、車両制御装置は、車上装置10と、地上装置30とを含む。軌道6は、複数nの閉塞区間1T〜nTに区分されている。閉塞区間1T〜nTは軌道回路として構成される。
【0024】
車上装置10は、受電器11と、受信部13と、速度検出部12と、信号処理部14と、ブレーキ制御部15とを含む。車上装置10は車両TR1に搭載されている。参照符号21は、車両TR1の車輪である。
【0025】
信号処理部14は、通常、速度制御信号S1、及び、速度検出信号S2が供給され、供給された信号を用いた速度照査をし、これに応じて常用ブレーキ信号S3を生成し、これをブレーキ制御部15に供給する。信号処理部14は、非常ブレーキ信号S4を生成し、ブレーキ制御部15に供給する。
【0026】
信号処理部14は、更に、車両TR1の速度が所定値以下、例えば、5(km/h)以下、かつ、ブレーキハンドルが最大位置、かつ、力行ハンドルがオフ状態であるとき、常用ブレーキ信号S3を出力する。車両TR1の速度は、速度発電機などで構成される速度検出部12から供給される信号S2で与えられる。ブレーキハンドルが最大位置である旨の信号S5、及び、力行ハンドルがオフ状態である旨の信号S6はハンドル操作部から供給される。
【0027】
ブレーキ制御部15は、常用ブレーキ信号S3、又は、非常ブレーキ信号S4の別に応じて、ブレーキ装置22を作動させる。常用ブレーキと、非常ブレーキとは、ブレーキ動作時の機能が異なる。非常時には、非常ブレーキにより車両停車を確実に実現するとともに、通常時には、常用ブレーキの動作及び解除を瞬時に行い、乗客の乗り心地、及び、最適な車両運行ダイヤを考慮した車両運行を実現する必要があるからである。
【0028】
非常ブレーキは、非常ブレーキ動作時には、ブレーキガスを抜ける構成であり、非常ブレーキ動作後、車両を発車させるためには、ブレーキガスを注入しなければならない。ブレーキガスの注入には、例えば、5分程度の時間がかかり、ブレーキガス注入完了までは、車両は発車できず、停車状態を維持することとなる。これに対して、常用ブレーキは、常用ブレーキ動作後、瞬時に、常用ブレーキ動作を解除し、車両を加速することができる。
【0029】
速度検出部12は、例えば、速度発電機により車両速度を検出し、速度検出信号S2を出力する。速度検出部12は、車両速度が完全にゼロでなくても、例えば、速度5(km/h)以下であれば、車両速度がゼロであるとみなすことができる。速度検出部12は、例えば、地上から車両速度の情報を受信する装置であってもよいし、GPS(Global Positioning System)等を用いて車両速度を検出するものであってもよい。
【0030】
図2は地上装置30の具体的な構成を示す図である。図において、地上装置30は、制御部60と、送信部Tx1〜Txmと、接続切替部51〜5mとを含む。個数mは、閉塞区間1T〜nTに在線し得る車両TR1の数であり、一般には、閉塞区間数nよりも小さい。
【0031】
地上装置30は、信号処理部60と、送信部Tx1と、接続切替部51とを含む。地上装置30の信号処理部60は、外部から進路情報及び在線情報を含む入力信号が供給され、入力信号に基づいて、速度制御信号を供給すべき閉塞区間1T〜nT、及び、当該閉塞区間1T〜nTに供給されるべき速度信号を判定する。
【0032】
送信部Tx1〜Txmは、信号処理部60から与えられる指示に基づき、速度制御信号を生成する。送信部Tx1〜Txmは、軌道回路によって構成された複数の閉塞区間1T〜nTのそれぞれに独立して接続され、信号処理部60によって指示された速度制御信号S1を生成する。速度制御信号S1には、例えば、ATC信号、ATS信号等が含まれる。
【0033】
接続切替部51は、送信部Tx1〜Txmから出力された速度制御信号を、信号処理部60によって指示された閉塞区間1T〜nTに供給する。例えば、送信部Tx1に着目すると、送信部TX1を、複数の閉塞区間1T〜nTのうちいずれかに選択的に接続する。接続切替部51は、例えば、リレー、トランジスタスイッチ等を用いて構成することができる。図において、車両TR1が矢印Xの方向に進行する場合、接続切替部51は、送信部Tx1からの信号により、車両TR1を追跡するように、リレースイッチ501〜50nのON状態がシフトする。
【0034】
接続切替部51〜5mは、送信部Tx1〜Txmのそれぞれを、全ての閉塞区間1T〜nTに接続できるスイッチ回路を構成している。従って、閉塞区間1T〜nTへの信号伝送に当たり、送信部Tx1〜Txmにより、相互的に補完する信号伝送系が構成される。
【0035】
また、接続切替部51〜5mの各リレースイッチ501〜50nは、閉塞回路1T〜nTに順次に接続されているので、列車追跡結果に追従して、必要な閉塞回路にATC信号及び情報入力信号を供給できる。列車追跡結果に追従する接続切換部51〜5mの各リレースイッチ501〜50nの動作は、制御部60から供給される制御信号によって実行される。
【0036】
次に、図1及び図2に示した車両制御装置の動作について、図3のフローチャートを参照しながら説明する。まず、地上装置30の送信部Tx1から、接続切替部51のリレースイッチ502を介して、閉塞区間2Tに速度制御信号S1が供給される場合について説明する。
【0037】
この場合は、速度制御信号S1は、受電器11によって受信され、車上装置10の信号処理部14に導かれる。信号処理部14は、速度制御信号S1の指示する制限速度と、速度検出部12で得られた車両速度とを照査し、走行速度が制限速度よりも大きいときは、常用ブレーキ信号S3を出力し、常用ブレーキ制御を行う。走行速度が制限速度よりも小さいときは、常用ブレーキを解除する。この構成によれば、一般的なATC制御及びATS制御を実現することができる。地上装置30は、列車追跡機能及び自動列車制御機能、即ち、追跡式ATC装置を構成するから、周知の追跡式ATC装置によるメリットを得ることができる。
【0038】
次に、本発明の特徴に関連する事項として、速度制御信号が供給されない場合について説明する。この場合は、車上装置10は、車両の速度が所定値以下、かつ、ブレーキハンドルが最大位置、かつ、力行ハンドルがオフ状態にあるかどうかを判断する。そして、その判断が肯定的であったときは、車両が安定的に停車していると判断して、常用ブレーキ信号を出力する。
【0039】
逆に、上記判断が否定的であったとき、つまり、上記条件を満たさないときは非常ブレーキ信号を出力する。
【0040】
上述したように、駅や留置線等において、安定的に停車している車両には、非常ブレーキではなく、常用ブレーキがかかる。このため、再び発車させる際、非常ブレーキ解除時のように時間を要することなく、遅滞なく発車させることができる。
【0041】
車両が安定的に停車しているかどうかは、車両の速度が所定値以下、かつ、ブレーキハンドルが最大位置、かつ、力行ハンドルがオフ状態にあるかどうかによって判断するから、車両が安定的に停車しているかどうかを確実に判断することができる。
【0042】
しかも、上記の条件を満たさないときは、非常ブレーキ信号を出力するから、異常状態が起こっても、車両運行上の危険はない。
【0043】
実施例では、信号処理部60により、外部から供給される進路情報及び在線情報を含む入力信号に基づいて、速度制御信号を供給すべき閉塞区間、及び、当該閉塞区間に供給されるべき速度信号を判定し、送信部Tx1〜Txmにおいて、信号処理部60から与えられる指示に基づき、速度制御信号を生成し、送信部Tx1〜Txmから出力された速度制御信号を、接続切替部51〜5mにより、信号処理部60によって指示された閉塞区間に供給するようになっている。
【0044】
上記構成によれば、外部から供給される進路情報及び在線情報に基づいて、特定の閉塞区間に在線する車両に対し、的確な速度制御信号を供給し、車両速度を制御することができる。
【0045】
更に、信号処理部60は、車両が安定的に停車していると判断できるときは、送信部Tx1〜Txm及び前記切換部に対し、車両の停止している閉塞区間への接続を切り離し、速度制御信号を出力しない制御を与える。したがって、車両が安定的に停車していれば、その車両に搭載された車上装置10には、速度制御信号が供給されないことになるから、速度制御信号を供給しない分だけ、送信部Tx1〜Txmの数を減らすことができ、その分だけ、設備コストを低減することができる。また、設備のメンテナンスにかかる手間を低減することもできる。
【0046】
次に、この点について、図4を参照して説明する。図4は、駅のプラットホームに停車した車両TR1,TR2と、駅の留置線に停車している車両TR3の車両制御を説明する図である。
【0047】
駅のプラットホームに停車している車両TR1,TR2は、安定的に停車していると判断されるから、車両TR1,TR2には、非常ブレーキを回避するために速度制御信号S1を供給しなくてもよい。つまり、閉塞区間8Tに接続されるべき送信部Tx2、及び、閉塞区間3Tに接続されるべき送信部Tx1を、割り当てから外すことができる。
【0048】
留置線上に停車している車両TR3も、安定的に停車していると判断されるから、車両TR3には、非常ブレーキを回避するために速度制御信号S1を供給しなくてもよい。つまり、閉塞区間14Tに接続されるべき送信Tx3、Tx4を、割り当てから外すことができる。このため、駅及び留置線において使用される送信部Tx1〜Txmの数を減らすことができ、その分だけ、設備コストを低減することができる。また、設備のメンテナンスにかかる手間を低減することができる。
【0049】
また、駅、留置線又は車庫等に停車している車両TR1、TR2には、非常ブレーキではなく、常用ブレーキがかかっているから、停車車両TR1、TR2を、再び発車させる際、非常ブレーキ解除時のように時間を要することなく、遅滞なく発車させることができるから、ダイヤの乱れの原因になるおそれがない。
【0050】
しかも、駅や留置線等に安定的に停車している車両TR1、TR2に対して、速度制御信号S1を供給する必要がないので、その分だけ、電力を削減することができる。
【0051】
以上、実施の形態を参照して説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々の変形、変更が可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明に係る車両制御装置の一実施例を説明する図である。
【図2】本発明に係る車両制御装置について地上装置の構成を具体的に示す図である。
【図3】図1及び図2に示した車両制御装置の動作を説明するフローチャートである。
【図4】本発明に係る車両制御装置を、駅、留置線又は車庫などに適用した場合の例を説明する図である。
【符号の説明】
【0053】
30 地上装置
Tx1〜Txm 送信部
51〜5m 接続切替部
10 車上装置
13 受信部
12 速度検出部
14 信号処理部
15 ブレーキ制御部
S1 速度制御信号
S2 速度検出信号
S3 常用ブレーキ信号
S4 非常ブレーキ信号


【特許請求の範囲】
【請求項1】
地上装置と、車上装置とを含む車両制御装置であって、
前記地上装置は、列車追跡機能及び自動列車制御機能を備えており、
前記車上装置は、
自車両の走行速度が、前記地上装置から供給される前記速度制御信号によって指示される速度より大きいとき、常用ブレーキ信号を出力し、
前記速度制御信号が供給されないときは、前記車両の速度が所定値以下、かつ、ブレーキハンドルが最大位置、かつ、力行ハンドルがオフ状態にあることを条件に、前記車両が安定的に停車していると判断して、前記常用ブレーキ信号を出力し、上記条件を満たさないときは非常ブレーキ信号を出力する、
車両制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載された車両制御装置であって、
前記地上装置は、信号処理部と、送信部と、接続切換部とを含んでおり、
前記信号処理部は、外部から進路情報及び在線情報を含む入力信号が供給され、前記入力信号に基づいて、速度制御信号を供給すべき閉塞区間、及び、当該閉塞区間に供給されるべき速度信号を判定し、
前記送信部は、前記信号処理部から与えられる指示に基づき、速度制御信号を生成し、
前記接続切換部は、前記送信部から出力された速度制御信号を、前記信号処理部によって指示された閉塞区間に供給し、
更に、前記信号処理部は、前記入力信号により前記車両が安定的に停車していると判断できるときは、前記送信部及び前記切換部に対し、前記車両の停止している閉塞区間への接続を切り離し、速度制御信号を出力しない制御を与える、
車両制御装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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