説明

車両制御装置

【課題】ノーマル走行条件で到達可能な給油所が残り1カ所になった場合でも、ドライバに到達可能な複数の給油所を提示することが可能な車両制御装置を提供する。
【解決手段】ノーマル走行条件で走行した場合に到達可能な給油所(第1供給所)が残り1カ所になった場合には、ガソリンの単位走行距離当たりの消費量が通常消費量より少ない低消費走行条件で走行した場合に到達可能な給油所(第2供給所)を検索して、各給油所を液晶ディスプレイ15の地図上に表示する(S1〜S7)。そして、操作部14を介して低消費走行条件で走行した場合に到達可能な給油所(第2供給所)が選択された場合には、車両2をこの選択された給油所(第2供給所)に対応する低消費走行条件で走行するように制御すると共に、この選択された給油所(第2供給所)への経路を探索して案内する(S8〜S13)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の燃料の残量が所定基準以下の場合に、自車位置から燃料の供給所への経路を探索して表示装置の地図上に表示して案内するように制御する車両制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、車両の燃料の残量が所定基準以下の場合に、自車位置から燃料の供給所への経路を探索して表示装置の地図上に表示して案内するように制御する車両制御装置が種々提案されている。
例えば、設定された出発地と目的地との間の経路を探索する車両制御装置であって、道路ネットワークデータを記憶する第1の記憶部と、車両の駆動装置に供給されるエネルギーの残量を検出する検出部と、経路探索処理を行う処理ユニットとを備え、前記処理ユニットは、前記出発地から前記目的地への第1の経路を、前記第1の記憶部内の道路ネットワークデータを参照して探索し、探索した第1の経路に従って車両を誘導または案内している最中に、前記検出部からの検出結果を受け取ると、当該検出結果が示す残量を所定の基準値と比較し、前記残量が前記基準値以下と判断した場合、前記エネルギーの供給所を検索し、自車位置から、検索した前記供給所への第2の経路を、前記第1の記憶部内の道路ネットワークデータに基づいて探索する車両制御装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2001−317951号公報(段落(0078)〜(0121)、図4〜図9)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記した特許文献1に記載された車両装置では、燃料の単位走行距離当たりの消費量が通常消費量となる通常走行条件で走行した場合に到達可能な燃料の供給所のみを検索するものであり、この通常走行条件で到達可能な燃料の供給所が残り1カ所になった場合には、ドライバが普段使用する系列の供給所でなかったり、目的地に行く方向にそぐわない場所であっても、この検索された燃料の供給所を無条件で選択しなければならないという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、燃料の単位走行距離当たりの消費量が通常消費量となる通常走行条件で到達可能な燃料の供給所が残り1カ所になった場合でも、ドライバに到達可能な複数の燃料の供給所を提示して、希望する燃料の供給所を選択して到達することが可能となるように制御する車両制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するため請求項1に係る車両制御装置は、車両の燃料の残量を検出する残燃料検出手段(13、53、42)と、経路探索処理を行う経路探索手段(13、55)と、車両から所定距離内の前記燃料の供給所を検索し、前記残燃料検出手段によって検出された残量及び前記経路探索手段によって探索された前記供給所までの経路に基づいて自車位置から到達可能な前記燃料の供給所を検索する検索手段(13、54、51)と、前記検索手段によって検索された供給所を表示装置(15)の地図上に表示するように制御する案内制御手段(13、55)と、を備えた車両制御装置(1)において、前記検索手段は、前記燃料の単位走行距離当たりの消費量が通常消費量となる通常走行条件で走行した場合に自車位置から到達可能な第1供給所を検索する通常検索手段(13、22、54、51)と、前記燃料の単位走行距離当たりの消費量が前記通常消費量より少なくなる低消費走行条件で走行した場合に自車位置から到達可能な第2供給所を検索する低消費検索手段(13、22、54、52、51)と、を有し、前記通常検索手段によって検索された第1供給所と前記低消費検索手段によって検索された第2供給所とを前記表示装置の地図上に表示するように制御する情報提示制御手段(13)と、前記情報提示制御手段によって表示された任意の供給所を選択可能な選択手段(14)と、前記選択手段によって選択された供給所が前記第1供給所の場合には、車両を前記通常走行条件で走行するように制御し、該選択手段によって選択された供給所が前記第2供給所の場合には、車両をこの選択された第2供給所に対応する前記低消費走行条件で走行するように制御する走行制御手段(13、56、4、5、6、7)と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に係る車両制御装置は、請求項1に記載の車両制御装置(1)において、前記通常検索手段によって検索された第1供給所が残り1カ所になったか否かを判定する判定手段(13)を備え、前記情報提示制御手段は、前記通常検索手段によって検索された第1供給所が残り1カ所になったと判定された場合に、該第1供給所と前記低消費検索手段によって検索された第2供給所とを前記表示装置の地図上に表示するように制御することを特徴とする。
【0007】
また、請求項3に係る車両制御装置は、請求項1又は請求項2に記載の車両制御装置(1)において、前記選択手段によって選択された供給所が前記第2供給所の場合には、この選択された第2供給所に到達するための前記低消費走行条件を前記表示装置に表示するように制御する走行条件表示制御手段(13、15)と、この表示された低消費走行条件でこの選択された第2供給所へ走行するように指示する走行指示手段(14)と、前記第1供給所と第2供給所とを前記表示装置の地図上に再度表示するように指示する再表示指示手段(14)と、を備え、前記走行指示手段を介して指示がされた場合に、前記走行制御手段は、車両を前記低消費走行条件で走行するように制御し、前記案内制御手段は、この選択された第2供給所への経路を探索して表示装置の地図上に表示して案内するように制御し、前記再表示指示手段を介して指示がされた場合には、前記情報提示制御手段は、前記第1供給所と第2供給所とを前記表示装置の地図上に再度表示するように制御することを特徴とする。
【0008】
また、請求項4に係る車両制御装置は、請求項3に記載の車両制御装置(1)において、前記走行条件表示制御手段は、前記低消費走行条件と共に前記選択された第2供給所の店舗情報を表示することを特徴とする。
【0009】
更に、請求項5に係る車両制御装置は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の車両制御装置(1)において、前記通常走行条件及び低消費走行条件は、前記車両の駆動装置の駆動条件と、該車両の変速機の変速タイミング条件とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
前記構成を有する請求項1に係る車両制御装置では、車両から所定距離内の燃料の供給所を検索する。そして、残燃料検出手段によって検出された燃料の残量と、この検索した各供給所まで探索した経路とに基づいて、燃料の単位走行距離当たりの消費量が通常消費量となる通常走行条件で走行した場合に自車位置から到達可能な燃料の第1供給所を検索すると共に、燃料の単位走行距離当たりの消費量が通常消費量より少ない低消費走行条件で走行した場合に自車位置から到達可能な燃料の第2供給所を検索する。そして、車両制御装置は、この検索した第1供給所と第2供給所とを表示装置の地図上に表示する。続いて、車両制御装置は、選択手段を介してこの表示された第1供給所が選択された場合には、車両を通常走行条件で走行するように制御する。一方、車両制御装置は、選択手段を介してこの表示された第2供給所が選択された場合には、車両をこの選択された第2供給所に対応する低消費走行条件で走行するように制御する。
【0011】
これにより、自車位置から通常走行条件で走行した場合に到達可能な燃料の第1供給所と、低消費走行条件で走行した場合に到達可能な燃料の第2供給所を検索して、該第1供給所と第2供給所とを表示装置の地図上に表示し、この表示された該第1供給所と第2供給所とから希望する燃料の供給所を選択することによって、この選択された第1供給所又は第2供給所に対応する走行条件で車両が走行するように制御されるため、通常走行条件で走行した場合に到達可能な燃料の第1供給所だけでなく、低消費走行条件で走行した場合に到達可能な燃料の第2供給所をドライバに提示することが可能となり、第1供給所又は第2供給所に確実に到達することが可能となる。
【0012】
また、請求項2に係る車両制御装置では、自車位置から到達可能な第1供給所が残り1カ所になった場合に、低消費走行条件で走行した場合に自車位置から到達可能な燃料の第2供給所を検索して、該第1供給所とこの検索された第2供給所とを表示装置の地図上に表示する。
これにより、通常走行条件で到達可能な燃料の第1供給所が残り1カ所になった場合でも、低消費走行条件で走行した場合に自車位置から到達可能な燃料の第2供給所を検索して、該第1供給所とこの検索された第2供給所とを表示装置の地図上に表示し、この表示された該第1供給所と第2供給所とから希望する燃料の供給所を選択することによって、この選択された第1供給所又は第2供給所に対応する走行条件で車両が走行するように制御されるため、通常走行条件で走行した場合に到達可能な燃料の第1供給所が1カ所になった場合でも、ドライバに到達可能な複数の燃料の供給所を提示することが可能となる。
【0013】
また、請求項3に係る車両制御装置では、燃料の供給所として第2供給所が選択された場合には、この選択された第2供給所に到達するための低消費走行条件が表示装置に表示され、ドライバは、この低消費走行条件を確認することが可能となり、走行指示手段を介して選択した第2供給所への走行決定を容易に行うことが可能となると共に、この低消費走行条件で第2供給所へ到達することが可能となる。また、ドライバは、この選択した第2供給所に到達するための低消費走行条件に対して不満足な場合には、再表示指示手段を介して他の第2供給所を選択することが可能となる。
【0014】
また、請求項4に係る車両制御装置では、ドライバが表示装置の地図上から選択した第2供給所に到達するための低消費走行条件と共にこの選択した第2供給所の店舗情報(例えば、店舗名、各種燃料の価格、各種特典、営業時間等の情報である。)が表示されるため、ドライバは、選択した第2供給所への走行決定を更に容易に行うことが可能となる。
【0015】
更に、請求項5に係る車両制御装置では、通常走行条件及び低消費走行条件は、前記車両の駆動装置の駆動条件と、該車両の変速機の変速タイミング条件とを含むため、低消費走行条件を種々変更することが可能となり、低消費走行条件で走行した場合に自車位置から到達可能な第2供給所をより多く検索することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明に係る車両制御装置について具体化した一実施例に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0017】
先ず、本実施例に係る車両制御装置の概略構成について図1に基づいて説明する。図1は本実施例に係る車両制御装置1の概略構成図である。
【0018】
図1に示すように、本実施例に係る車両制御装置1は、車両2に対して設置されたナビゲーション装置3と、このナビゲーション装置3に対して電気的に接続された変速機ECU(Electronic Control Unit)4、エンジンECU5、エアコンECU6、AV(Audiovisual)機器ECU7等から構成されている。
また、ナビゲーション装置3は、車両2の室内のセンターコンソール又はパネル面に備え付けられ、液晶ディスプレイ15に地図や目的地までの探索経路を表示すると共に、スピーカ16によって経路案内に関する音声ガイダンスを出力する。また、ナビゲーション装置3は、所定の条件を満たした場合には、変速機ECU4、エンジンECU5、エアコンECU6、AV機器ECU7等に制御信号を送信し、車両2のエンジン出力や変速機のシフトパターン、空調条件、音響出力等を変化させて、車両2の走行条件を変更できる。また、後述のように、ナビゲーション装置3は、ガソリンの残量が少なくなってガソリンの単位走行距離当たりの消費量が通常消費量となる通常走行条件で走行した場合に、車両2の現在位置(以下、「自車位置」という。)から到達可能なガソリンの給油所(第1供給所)が残り1カ所になった場合には、ガソリンの単位走行距離当たりの消費量が通常消費量より少ない低消費走行条件で自車位置から到達可能なガソリンの給油所(第2供給所)を液晶ディスプレイ15に表示してドライバに報知する等の処理を行う。
【0019】
また、変速機ECU4は、ナビゲーション装置3から受信した制御量データに基づいて、車両2の変速機の変速タイミングを所定シフトパターンで作動するように制御する電子制御ユニットである。また、エンジンECU5は、ナビゲーション装置3から受信した制御量データに基づいて、車両2のエンジンの出力を所定出力で作動するように制御する電子制御ユニットである。また、エアコンECU6は、ナビゲーション装置3から受信した制御量データに基づいて、車両2の空調装置の出力を所定出力で作動するように制御する電子制御ユニットである。また、AV機器ECU7は、ナビゲーション装置3から受信した制御量データに基づいて、車両2の音響映像機器の音響出力等を所定出力で作動するように制御する電子制御ユニットである。
【0020】
次に、本実施例に係る車両制御装置1の制御系に係る構成について特にナビゲーション装置3を中心にして図2に基づき説明する。図2は車両制御装置1の制御系を模式的に示すブロック図である。
図2に示すように、車両制御装置1の制御系は、ナビゲーション装置3と、このナビゲーション装置3に対して電気的に接続された変速機ECU4、エンジンECU5、エアコンECU6、AV機器ECU7を基本にして構成され、各制御装置に対して所定の周辺機器が接続されている。
【0021】
以下に、ナビゲーション装置3を構成する各構成要素について説明する。
ナビゲーション装置3は、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU(Electronic Control Unit)13と、車両2の現在地と進行方向を地図上で特定する現在地検出部11と、地図を表示するための地図データやガソリンの単位走行距離当たりの消費量が通常消費量となる通常走行条件やガソリンの単位走行距離当たりの消費量が通常消費量より少ない低消費走行条件等が記憶されたデータ記録部12と、操作者からの操作を受け付ける操作部14と、車両2の室内のセンターコンソール又はパネル面に備え付けられ、地図や目的地までの探索経路を表示する液晶ディスプレイ15と、経路案内等に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16と、道路交通情報センタ(VICS(登録商標):Vehicle Information and Communication System)等の情報センタとの間で通信を行う通信装置17と、から構成されている。また、ナビゲーションECU13には、車両2の走行速度を検出する車速センサ41、車両2の燃料の残量を検出する残燃料検出センサ42、変速機ECU4、エンジンECU5、エアコンECU6、AV機器ECU7が接続されている。
【0022】
このナビゲーションECU13は、通常の経路探索及び経路案内の処理の他に、後述のように、ガソリンの残量が少なくなってガソリンの単位走行距離当たりの消費量が通常消費量となる通常走行条件で走行した場合に、自車位置から到達可能なガソリンの給油所が残り1カ所になった場合には、ガソリンの単位走行距離当たりの消費量が通常消費量より少ない低消費走行条件で自車位置から到達可能なガソリンの給油所を検索する処理等を行う電子制御ユニットである。尚、ナビゲーションECU13の詳細な構成については後述する。
【0023】
先ず、現在地検出部11は、GPS31、地磁気センサ32、ジャイロセンサ33、ステアリングセンサ34、距離センサ35、高度計(図示せず)等からなり、現在の自車の位置、方位、所定地点からの走行距離等を検出することが可能となっている。
【0024】
具体的には、GPS31は、人工衛星によって発生させられた電波を受信することにより、地球上における自車の現在地及び現在時刻を検出し、地磁気センサ32は、地磁気を測定することによって自車方位を検出する。
【0025】
そして、ジャイロセンサ33は自車の旋回角を検出する。ここで、ジャイロセンサ33としては、例えば、ガスレートジャイロ、振動ジャイロ等が使用される。また、ジャイロセンサ33によって検出された旋回角を積分することにより、自車方位を検出することができる。
【0026】
また、ステアリングセンサ34は自車の舵(だ)角を検出する。ここで、ステアリングセンサ34としては、例えば、ステアリングホイール(図示せず)の回転部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗センサ、車輪に取り付けられた角度センサ等が使用される。
【0027】
更に、距離センサ35はエンジンから一定走行距離毎に発生される車速パルスに基づいて、移動速度(積算移動距離)を検出する。
【0028】
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記憶された地図情報DB21、走行条件DB22及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、本実施例においては、データ記録部12の外部記憶装置及び記憶媒体としてハードディスクが使用されるが、ハードディスクのほかに、フレキシブルディスク等の磁気ディスクを外部記憶装置として使用することができる。また、メモリーカード、磁気テープ、磁気ドラム、CD、MD、DVD、光ディスク、MO、ICカード、光カード等を外部記憶装置として使用することもできる。
【0029】
また、地図情報DB21には、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路(リンク)に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOI(Point of Interest)に関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。また、地図情報DB21の内容は、不図示の地図情報配信センタから通信装置17を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
【0030】
また、走行条件DB22には、ガソリンの単位走行距離当たりの消費量が通常消費量となる通常走行条件となる各種制御データや、後述のガソリンの単位走行距離当たりの消費量が通常消費量より少ない低消費走行条件となる各種制御データを選択する場合に使用する走行条件テーブル61(図3参照)が予め格納されている。
【0031】
ここで、特に地図表示データとしては、10km×10kmで区画された2次メッシュをベースに4分割(長さ1/2)、16分割(1/4)、64分割(1/8)されたユニットで構成されており、各ユニットのデータ量が略同レベルになるように、各地のユニットが設定されている。最も小さい64分割サイズのユニットは、約1.25km四方の大きさである。
【0032】
また、ノードデータとしては、実際の道路の分岐点(交差点、T字路等も含む)、各道路に曲率半径等に応じて所定の距離ごとに設定されたノード点の座標(位置)、ノードが交差点に対応するノードであるか等を表すノード属性、ノードに接続するリンクの識別番号であるリンクIDのリストである接続リンク番号リスト、ノードにリンクを介して隣接するノードのノード番号のリストである隣接ノード番号リスト、各ノード点の高さ(高度)等に関するデータ等が記録される。
【0033】
また、リンクデータとしては、道路を構成する各リンクに関してリンクの属する道路の幅員、勾(こう)配、カント、バンク、路面の状態、道路の車線数、車線数の減少する箇所、幅員の狭くなる箇所、踏切り等を表すデータが、コーナに関して、曲率半径、交差点、T字路、コーナの入口及び出口等を表すデータが、道路属性に関して、降坂路、登坂路等を表すデータが、道路種別に関して、国道、県道、細街路等の一般道のほか、高速自動車国道、都市高速道路、一般有料道路、有料橋等の有料道路を表すデータがそれぞれ記録される。更に、有料道路に関して、有料道路の入口及び出口の取付道(ランプウェイ)、料金所(インターチェンジ)等に関するデータが記録される。
【0034】
また、探索データとしては、設定された目的地までの経路を探索及び表示する際に使用されるデータについて記録されており、ノードを通過する際のコスト(以下、ノードコストという)や道路を構成するリンクのコスト(以下、リンクコストという)からなる探索コストを算出する為に使用するコストデータ、経路探索により選択された誘導経路を液晶ディスプレイ15の地図上に表示するための経路表示データ等から構成されている。
【0035】
また、店舗データとしては、各地域のホテル、病院、ガソリンの給油所、駐車場、観光施設等のPOIに関するデータがPOIを特定するIDとともに記録される。なお、前記地図情報DB21には、所定の情報をナビゲーション装置3のスピーカ16によって出力するための音声出力データも記録される。
【0036】
また、ナビゲーションECU13は、ナビゲーション装置3の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPUの他に、CPUが各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAMや、制御用のプログラムのほか、目的地までの経路の探索、探索した誘導経路の案内を行う経路案内処理プログラム、後述の残ったガソリンで到達可能な給油所を検索して選択された給油所への経路案内及び走行条件の変更制御を行う走行条件変更処理プログラム(図4参照)等が記録されたROM等の内部記憶装置を備えている。尚、前記RAM、ROM等としては半導体メモリ、磁気コア等が使用される。そして、演算装置及び制御装置としては、CPUに代えてMPU等を使用することも可能である。
【0037】
また、ナビゲーションECU13には、航続距離算出部51、燃費向上率算出部52、残燃料検知部53、施設検索部54、経路探索・案内処理部55、制御量データ送信部56を備え、残燃料検出センサ42、現在地検出部11、データ記録部12等から取得した情報に基づいて各種制御を行う。
【0038】
ここで、航続距離算出部51は、残燃料検知部53によって検出されたガソリンの残量に基づいて、ガソリンの単位走行距離当たりの消費量が通常消費量となる通常走行条件で走行した場合に、車両2の航続可能な距離を算出する。
また、燃費向上率算出部52は、走行条件DB22に格納される走行条件テーブル61に基づいて自車位置から走行継続可能な走行延長距離と、それに伴うエンジン出力条件、変速機の変速タイミング条件、空調機器のエアコン出力条件、音響映像機器のAV出力条件等を算出する。
【0039】
また、残燃料検知部53は、残燃料検出センサ42によりガソリンの残量を検出する。
また、施設検索部54は、自車位置から所定半径距離(例えば、半径約20km〜40kmである。)内に存在する各給油所を繰り返し検索する。また、操作部14を介して入力された施設を検索する。
また、経路探索・案内処理部55は、施設検索部54によって検出された自車位置から所定半径距離(例えば、半径約20km〜40kmである。)内に存在する各給油所までの経路探索を行う。また、後述のように操作部14を介して給油所等の目的地が設定された場合には、データ記録部12の地図情報B21に記憶されたノード点データや探索データに基づいて現在地から目的地までの経路探索を行うとともに、設定された誘導経路に従って液晶ディスプレイ15やスピーカ16を用いて経路の案内を行う。
また、制御量データ送信部56は、燃費向上率算出部52によって算出されたエンジンのエンジン出力条件、変速機の変速タイミング条件、空調機器のエアコン出力条件、音響映像機器のAV出力条件等に対応する各制御量データを変速機ECU4、エンジンECU5、エアコンECU6、AV機器ECU7に送信する。
【0040】
また、ナビゲーションECU13に電気的に接続される操作部14は、走行開始時の現在地を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際や給油所等の施設に関する情報の検索を行う際等に操作され、各種のキー等の複数の操作スイッチから構成される。そして、ナビゲーションECU13は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、操作部14としては、キーボード、マウス、バーコードリーダ、遠隔操作用のリモートコントロール装置、ジョイスティック、ライトペン、スタイラスペン等を使用することもできる。更に、液晶ディスプレイ15の前面に設けたタッチパネルによって構成することもできる。
【0041】
また、液晶ディスプレイ15には、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までの誘導経路、誘導経路に沿った案内情報、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。尚、液晶ディスプレイ15の代わりに、CRTディスプレイ、プラズマディスプレイ等を使用したり、車両のフロントガラスにホログラムを投影するホログラム装置等を使用することも可能である。
【0042】
また、スピーカ16は、ナビゲーションECU13からの指示に基づいて、誘導経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスを出力する。ここで、案内される音声ガイダンスとしては、例えば、「200m先、○○交差点を右方向です。」等がある。なお、スピーカ16より出力される音声としては、合成された音声のほかに、各種効果音、予めテープやメモリ等に録音された各種の案内情報を出力することもできる。
【0043】
そして、通信装置17は、地図情報配信センタと通信を行う通信手段であり、地図情報配信センタとの間で最もバージョンの新しい更新地図情報等の送受信を行う。また、地図情報配信センタに加えて、例えば、道路交通情報センタ(VICS)等から送信された渋滞情報、交通規制情報、駐車場情報、交通事故情報、サービスエリアの混雑状況等の各情報から成る道路交通情報を、道路に沿って配設された電波ビーコン装置、光ビーコン装置等を介して電波ビーコン、光ビーコン等として受信する。また、通信装置17はLAN、WAN、イントラネット、携帯電話回線網、電話回線網、公衆通信回線網、専用通信回線網、インターネット等の通信回線網等の通信系において通信を可能とするネットワーク機器である。更に、通信装置17は道路交通情報センタ(VICS)からの情報の他に、ニュース、天気予報等の情報から成るFM多重情報を、FM放送局を介してFM多重放送として受信するFM受信機を備える。尚、前記ビーコンレシーバ及びFM受信機は、ユニット化されてVICSレシーバとして配設されるようになっているが、別々に配設することもできる。
【0044】
また、変速機ECU4は、ナビゲーションECU13から送信された制御情報を受信する制御量データ受信部4Aを備えると共に、この受信した制御情報に基づき変速機の変速タイミングを制御するシフトパターン制御部4Bを備えている。また、エンジンECU5は、ナビゲーションECU13から送信された制御情報を受信する制御量データ受信部5Aを備えると共に、この受信した制御情報に基づきエンジン出力を制御する出力制御部5Bを備えている。また、エアコンECUは6、ナビゲーションECU13から送信された制御情報を受信する制御量データ受信部6Aを備えると共に、この受信した制御情報に基づき空調機器の出力を制御する出力制御部6Bを備えている。また、AV機器ECU7は、ナビゲーションECU13から送信された制御情報を受信する制御量データ受信部7Aを備えると共に、この受信した制御情報に基づき音響映像機器の出力を制御する出力制御部7Bを備えている。
【0045】
次に、データ記録部12の走行条件DB22に格納される走行条件テーブル61の一例について図3に基づいて説明する。
図3に示すように、走行条件テーブル61は、ガソリンの単位走行距離当たりの消費量が通常消費量となる通常走行条件又はこの通常消費量より少ない低消費走行条件で走行した場合に延長される各「走行延長距離」と、それに対応する通常走行条件又は低消費走行条件としての「エンジン出力」、「変速タイミング」、「エアコン出力」、「AV出力」とから構成されている。
【0046】
例えば、図3では、「走行延長距離」には、予め「0km、20km、30km、40km」が格納されている。そして、「走行延長距離」の「0km」に対応して、即ち通常走行条件に対応して「エンジン出力」、「変速タイミング」、「エアコン出力」と「AV出力」に「0%ダウン」が格納されている。また、「走行延長距離」の「20km」に対応して「エンジン出力」と「変速タイミング」に「10%ダウン」、「エアコン出力」と「AV出力」に「0%ダウン」が格納されている。また、「走行延長距離」の「30km」に対応して「エンジン出力」に「30%ダウン」、「変速タイミング」に「20%ダウン」、「エアコン出力」に「10%ダウン」、「AV出力」に「0%ダウン」が格納されている。また、「走行延長距離」の「40km」に対応して「エンジン出力」に「50%ダウン」、「変速タイミング」と「エアコン出力」と「AV出力」に「30%ダウン」が格納されている。
【0047】
続いて、上記のように構成された車両制御装置1のナビゲーションECU13が実行する残ったガソリンで到達可能な給油所を検索して選択された給油所への経路案内及び走行条件の変更制御を行う走行条件変更処理プログラムについて図4乃至図7に基づき説明する。
図4はナビゲーションECU13が実行する残ったガソリンで到達可能な給油所を検索して選択された給油所への経路案内及び走行条件の変更制御を行う走行条件変更処理を示すフローチャートである。図5は図4のステップ5で液晶ディスプレイ15に表示される警告表示の一例を示す図である。図6は図4のステップ7で液晶ディスプレイ15に表示される到達可能な給油所の一覧表示の一例を示す図である。図7は図4のステップ9で液晶ディスプレイ15に表示される走行条件表示の一例を示す図である。
尚、以下の図4にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーションECU13が備えているRAMやROMに記憶されており、CPUにより実行される。
【0048】
図4に示すように、先ず、走行条件変更処理プログラムのステップ(以下、Sと略記する)1において、ナビゲーションECU13は、残燃料検知部53によって残燃料検出センサ42の検出信号から車両2のガソリンの残量を検出してRAMに記憶する。
そして、S2において、ナビゲーションECU13は、RAMからガソリンの残量を読み出し、航続距離算出部51によって、この読み出したガソリンの残量に基づいて、ガソリンの単位走行距離当たりの消費量が通常消費量となる通常走行条件(ノーマル走行条件)で走行した場合に、車両2の航続可能な距離を算出してRAMに記憶する。
【0049】
続いて、S3において、ナビゲーションECU13は、施設検索部54によって、自車位置から所定半径距離(例えば、半径約20km〜40kmである。)内に存在する各給油所(給油地点)を検索する。また、ナビゲーションECU13は、経路探索・案内処理部55によって、この検出した各給油所(給油地点)までの経路探索を行い、この各給油所までの経路の距離を地図情報DB21から読み出した地図データに基づいて算出してRAMに記憶する。そして、ナビゲーションECU13は、RAMから車両2の航続可能な距離と各給油所までの経路の距離とを読み出し、この各経路の距離がノーマル走行条件で走行した場合に航続可能な距離以下の各給油所(第1供給所)、即ち、ノーマル走行条件で到達可能な各給油地点を検索する。
【0050】
その後、S4において、ナビゲーションECU13は、上記S3で検索したノーマル走行条件で到達可能な給油所(第1供給所)が残り1カ所になったか否かを判定する判定処理を走行する。そして、ノーマル走行条件で到達可能な給油所(第1供給所)が残り2カ所以上ある場合は(S4:NO)、ナビゲーションECU13は、再度S1以降の処理を実行する。
【0051】
一方、ノーマル走行条件で到達可能な給油所(第1供給所)が残り1カ所になった場合は(S4:YES)、ナビゲーションECU13は、S5の処理に移行する。S5において、ナビゲーションECU13は、液晶ディスプレイ15にノーマル走行条件で到達可能な給油所(第1供給所)が残り1カ所になった旨を表示して、ドライバにガソリンの補給を促す警告表示を行う。また、ナビゲーションECU13は、液晶ディスプレイ15に、ガソリンの単位走行距離当たりの消費量が通常消費量より少ない低消費走行条件で到達可能な給油所を検索して一覧表示するように指示する「情報の閲覧ボタン」と、「キャンセルボタン」とを表示する。
【0052】
例えば、図5に示すように、ナビゲーションECU13は、液晶ディスプレイ15の中央部にガソリンスタンドを表すシンボルマーク65を表示すると共に、そのシンボルマーク65の上側に「到達可能GSが残り一つです」という警告メッセージ66を表示する。また、このガソリンスタンドのシンボルマーク65の下側に低消費走行条件で到達可能な給油所を検索して一覧表示するように指示する「情報の閲覧ボタン67」と、「キャンセルボタン68」とを表示する。
また、ナビゲーションECU13は、スピーカ16を介してドライバにガソリンの補給を促す警告音声メッセージ(例えば、「到達可能なガソリンスタンドが残り1カ所です。ガソリンを給油して下さい。」等である。)を音声出力する。
【0053】
続いて、S6において、ナビゲーションECU13は、操作部14を介して「情報の閲覧ボタン」が操作されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、操作部14を介して「情報の閲覧ボタン」が操作されなかった場合、即ち、操作部14を介して「キャンセルボタン」が操作された場合には(S6:NO)(例えば、図5に示す「キャンセルボタン68」のタッチパネルが押下された場合である。)、ナビゲーションECU13は、このノーマル走行条件で到達可能な給油所(第1供給所)が選択されたと判定して、S12の処理に移行する。
【0054】
一方、操作部14を介して「情報の閲覧ボタン」が操作された場合には(S6:YES)(例えば、図5に示す「情報の閲覧ボタン67」のタッチパネルが押下された場合である。)、ナビゲーションECU13は、S7の処理に移行する。
S7において、ナビゲーションECU13は、燃費向上率算出部52によって走行条件DB22に格納される走行条件テーブル61の「走行延長距離」のうちの最長距離を読み出す(例えば、図3に示すように、「40km」を読み出す。)。そして、ナビゲーションECU13は、RAMから車両2のノーマル走行条件で航続可能な距離を読み出し、この距離に最長距離を加算して、低消費走行条件で走行した場合に走行可能となる「最大航続可能距離」を算出する。また、ナビゲーションECU13は、上記S3で施設検索部54によって検索した自車位置から所定半径距離(例えば、半径約20km〜40kmである。)内に存在する各給油所(給油地点)までの経路の距離を、RAMから読み出す。続いて、ナビゲーションECU13は、RAMから読み出した各経路の距離が低消費走行条件で走行した場合に航続可能な「最大航続可能距離」以下の各給油所(第2供給所)、即ち、低消費走行条件で到達可能な各給油地点(第2供給所)を検索する。そして、ナビゲーションECU13は、1カ所残ったノーマル走行条件で到達可能な給油所(第1供給所)と、低消費走行条件で走行した場合に到達可能な各給油所(第2供給所)とを液晶ディスプレイ15の地図画像71(図6参照)上に一覧表示する。
【0055】
例えば、図6に示すように、ナビゲーションECU13は、液晶ディスプレイ15の地図画像71上に1カ所残ったノーマル走行条件で到達可能な給油所(第1供給所)を表すガソリンスタンドのシンボルマーク72を表示すると共に、低消費走行条件で走行した場合に到達可能となる各給油所(第2供給所)を表すガソリンスタンドの各シンボルマーク73A〜73Dをガソリンスタンドのシンボルマーク72と区別して視認可能なように表示状態を変えて(例えば、色や大きさを変えて)地図画像71上に表示する。また、ナビゲーションECU13は、液晶ディスプレイ15の地図画像71上に自車位置を表す車両位置マーク75を表示する。また、ナビゲーションECU13は、液晶ディスプレイ15の右下側に、ガソリンスタンドのシンボルマーク72がノーマル走行条件で到達可能な給油所(第1供給所)であり、ガソリンスタンドの各シンボルマーク73A〜73Dが低消費走行条件に走行条件を変更した場合に到達可能な給油所(第2供給所)である旨を説明するメッセージ76を表示する。
【0056】
続いて、S8において、ナビゲーションECU13は、液晶ディスプレイ15の地図画像71上に表示された各給油所のうちの操作部14を操作して選択された給油所、即ち、給油地点がノーマル走行条件で到達可能な給油所(第1供給所)であるか否かを判定する判定処理を実行する。例えば、ナビゲーションECU13は、図6に示すガソリンスタンドのシンボルマーク72のタッチパネルが押下されたか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、液晶ディスプレイ15の地図画像71上に表示された各給油所のうちの操作部14を操作して選択された給油所がノーマル走行条件で到達可能な給油所(第1供給所)の場合には(例えば、図6に示すガソリンスタンドのシンボルマーク72のタッチパネルが押下された場合には)(S8:YES)、ナビゲーションECU13は、このノーマル走行条件で到達可能な給油所(第1供給所)が選択されたと判定して、S12の処理に移行する。
【0057】
一方、液晶ディスプレイ15の地図画像71上に表示された各給油所のうちの操作部14を操作して選択された給油所がノーマル走行条件で到達可能な給油所(第1供給所)でない場合、即ち、低消費走行条件に走行条件を変更して走行した場合に到達可能な給油所(第2供給所)の場合には(例えば、図6に示すガソリンスタンドの各シンボルマーク73A〜73Dのうちのいずれかのタッチパネルが押下された場合には)(S8:NO)、ナビゲーションECU13は、S9の処理に移行する。
【0058】
S9において、ナビゲーションECU13は、上記S8で選択された給油所(第2供給所)までの経路の距離を、上記S3でRAMに記憶した各給油所までの経路の距離データから読み出す。また、ナビゲーションECU13は、上記S2でRAMに記憶した車両2のノーマル走行条件で航続可能な距離を読み出す。そして、ナビゲーションECU13は、この選択された給油所(第2供給所)までの経路の距離から、ノーマル走行条件で航続可能な距離を減算して、低消費走行条件で走行することによって延長しなければならない「延長距離」を算出する。続いて、ナビゲーションECU13は、この算出した「延長距離」を走行条件DB22に格納される走行条件テーブル61の「走行延長距離」として、この「走行延長距離」に対応する低消費走行条件を該走行条件テーブル61から読み出し、走行条件の変更内容としてRAMに記憶すると共に、液晶ディスプレイ15に表示する。また、ナビゲーションECU13は、この上記S8で選択された給油所(第2供給所)に関する店舗情報(例えば、店舗名、各種燃料の価格、各種特典、営業時間等の情報である。)を地図情報DB21から読み出して、液晶ディスプレイ15に表示する。また、ナビゲーションECU13は、この上記S8で選択された給油所(第2供給所)への走行を指示する走行指示ボタン81(図7参照)と、再度、S7の処理に移行するように指示する再表示指示ボタン82(図7参照)とを液晶ディスプレイ15に表示する。
【0059】
例えば、上記S8の処理で、図5に示す給油所(第2供給所)を表すガソリンスタンドのシンボルマーク73Aが選択され、該給油所(第2供給所)までの経路の距離から、ノーマル走行条件で航続可能な距離を減算した「延長距離」が「25km」の場合について、S9の処理で液晶ディスプレイ15に表示された走行条件の変更内容等の一例を図7に基づいて説明する。
図7に示すように、ナビゲーションECU13は、液晶ディスプレイ15の左上に選択された給油所(第2供給所)を表すガソリンスタンドのシンボルマーク73Aを表示すると共に、その右側に選択された給油所(第2供給所)の店舗名85を地図情報DB21から読み出して「○○ガソリンスタンド」と表示する。
【0060】
また、ナビゲーションECU13は、燃費向上率算出部52によって、この「延長距離」の「25km」を含む最小の「走行延長距離」に対応する低消費走行条件を走行条件テーブル61から読み出し、液晶ディスプレイ15の中央部右側に表示する。即ち、ナビゲーションECU13は、「走行延長距離」の「30km」に対応する「エンジン出力」が「30%ダウン」、「変速タイミング」が「20%ダウン」、「エアコン出力」が「10%ダウン」、「AV出力」が「0%ダウン」を走行条件表示欄86に表示する。
また、ナビゲーションECU13は、この選択された給油所(第2供給所)に対応する店舗情報を地図情報DB21から読み出し、液晶ディスプレイ15の中央部左側に表示する。即ち、ナビゲーションECU13は、「ハイオク」が「135円/L」、「レギュラー」が「124円/L」、「ディーゼル」が「104円/L」、「会員特典有り」を店舗情報欄87に表示する。また、ナビゲーションECU13は、この店舗情報欄87の下側に、「ここへ行く」と表示された走行指示ボタン81と「一覧に戻る」と表示された再表示指示ボタン82とを表示する。
【0061】
そして、S10において、ナビゲーションECU13は、操作部14を介して走行指示ボタン81が操作されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、操作部14を介して走行指示ボタン81が操作されなかった場合、即ち、操作部14を介して再表示指示ボタン82が操作された場合には(S10:NO)(例えば、図7に示す「一覧に戻る」と表示された再表示指示ボタン82のタッチパネルが押下された場合である。)、ナビゲーションECU13は、再度、S7以降の処理を実行する。
【0062】
一方、操作部14を介して走行指示ボタン81が操作された場合には(S10:YES)(例えば、図7に示す「ここへ行く」と表示された走行指示ボタン81のタッチパネルが押下された場合である。)、ナビゲーションECU13は、S11の処理に移行する。
S11において、ナビゲーションECU13は、上記S9でRAMに記憶した走行条件の変更内容を再度RAMから読み出す。そして、ナビゲーションECU13は、この読み出した走行条件の変更内容に基づき、燃費向上率算出部52を介してそれに伴うエンジン出力条件、変速機の変速タイミング条件、空調機器のエアコン出力条件、音響映像機器のAV出力条件等を算出し、制御量データ送信部56を介してこの算出した各制御情報を対応する各ECU4、5、6、7に送信する。一方、各ECU4、5、6、7は、それぞれ受信した各制御情報に基づいてエンジン出力条件、変速タイミング条件、エアコン出力条件、AV出力条件を変更する。これにより、車両2は、S8で選択した給油所(第2供給所)に到達可能な低消費走行条件で走行することとなる。
【0063】
例えば、図7に示すように、「エンジン出力」の走行条件の変更内容が、「30%ダウン」の場合には、燃費向上率算出部52を介してエンジンの出力を30%下げるエンジンの制御量データを算出し、制御量データ送信部56を介してこの制御量データをエンジンECU5に送信する。一方、エンジンECU5は、制御量データ受信部5Aを介してエンジンの出力を30%下げるエンジンの制御量データを受信した場合には、出力制御部5Bを介して受信したエンジンの制御量データに基づいてエンジンの出力を30%下げるように駆動制御する。
また、「変速タイミング」の走行条件の変更内容が、「20%ダウン」の場合には、燃費向上率算出部52を介して変速機のシフトタイミングのスロットル開度を20%下げるシフトパターンの制御量データを算出し、制御量データ送信部56を介してこの制御量データを変速機ECU4に送信する。一方、変速機ECU4は、制御量データ受信部4Aを介して変速機のシフトタイミングのスロットル開度を20%下げるシフトパターンの制御量データを受信した場合には、シフトパターン制御部4Bを介して受信したシフトパターンの制御量データに基づいて変速機のシフトタイミングのスロットル開度を20%下げるように駆動制御する。
【0064】
また、「エアコン出力」の走行条件の変更内容が、「10%ダウン」の場合には、燃費向上率算出部52を介して空調機器の出力を10%下げる空調機器の制御量データを算出し、制御量データ送信部56を介してこの制御量データをエアコンECU6に送信する。一方、エアコンECU6は、制御量データ受信部6Aを介して空調機器の出力を10%下げる空調機器の制御量データを受信した場合には、出力制御部6Bを介して受信した空調機器の制御量データに基づいて空調機器の出力を10%下げるように駆動制御する。
また、「AV出力」の走行条件の変更内容が、「0%ダウン」の場合には、燃費向上率算出部52を介して音響映像機器の出力を0%下げる音響映像機器の制御量データ、即ち、通常出力の制御量データを算出し、制御量データ送信部56を介してこの制御量データをAV機器ECU7に送信する。一方、AV機器ECU7は、制御量データ受信部7Aを介して音響映像機器の出力を0%下げる音響映像機器の制御量データ、即ち、通常出力の制御量データを受信した場合には、出力制御部7Bを介して受信した音響映像機器の制御量データに基づいて音響映像機器を駆動制御する。
【0065】
続いて、S12において、ナビゲーションECU13は、上記S6又はS8で選択されたノーマル走行条件で到達可能な給油所(第1供給所)又は上記S9で液晶ディスプレイ15に表示された走行条件の変更により、即ち低消費走行条件で到達可能な給油所(第2供給所)を目的地として設定する。そして、ナビゲーションECU13は、経路探索・案内処理部55を介して、地図情報DB21の地図データに基づいて車両の現在位置、即ち自車位置の周囲における地図画像を描画して液晶ディスプレイ15に表示するとともに、上記S3で実行した経路探索データに基づいて、地図画像上に目的地までの誘導経路を他の道路と区別して視認可能なように表示状態を変えて表示する。また、自車位置を表す車両位置マーク75(図6参照)を地図画像に重ね合わせて表示し、車両の移動に応じて地図画像をスクロールしたり、地図画像を画面に固定し車両位置マーク75を移動させることによって、車両が現在どの地点を走行しているのかを一目でわかるように表示して、この設定された誘導経路に従って走行するように液晶ディスプレイ15やスピーカ16を介して経路の案内を行う。
【0066】
そして、S13において、ナビゲーションECU13は、現在地検出部11を介して自車位置が目的地に到着したか否かを判定する判定処理を実行する。そして、自車位置が目的地に到達していない場合には(S13:NO)、ナビゲーションECU13は、再度S12以降の処理を実行する。
一方、自車位置が目的地に到達した場合には(S13:YES)、ナビゲーションECU13は、残燃料検出センサ42を介して給油を検出後、走行条件テーブル61から通常走行条件(ノーマル走行条件)、即ち「走行延長距離」が「0km」に対応する「エンジン出力」、「変速タイミング」、「エアコン出力」、「AV出力」の各データ「0%ダウン」を読み出す。そして、ナビゲーションECU13は、制御量データ送信部56を介して、このノーマル走行条件に対応するエンジン出力条件「0%ダウン」、変速機の変速タイミング条件「0%ダウン」、空調機器のエアコン出力条件「0%ダウン」、音響映像機器のAV出力条件「0%ダウン」の各制御情報を対応する各ECU4、5、6、7に送信後、当該処理を終了する。
また、各ECU4、5、6、7は、それぞれ受信した各制御情報に基づいてエンジン出力条件「0%ダウン」、変速タイミング条件「0%ダウン」、エアコン出力条件「0%ダウン」、AV出力条件「0%ダウン」に対応するノーマル走行条件に変更する。これにより、車両2は、ノーマル走行条件、即ち、ガソリンの単位走行距離当たりの消費量が通常消費量となる通常走行条件で走行することとなる。
【0067】
尚、本実施例では、残燃料検出センサ42は、ガソリンの残量を検出していた。つまり、車両2には、ガソリンエンジンが搭載されていることになる。しかし、これに限らず、本車両制御装置1は、電気自動車にも搭載することもできる。この場合、残燃料検出センサ42は、車内の電池に充電された電力の残量を検出する。また、本車両制御装置1は、いわゆるハイブリッドカーにも搭載することもできる。この場合、残燃料検出センサ42は、ガソリン及び/又は電力の残量を検出する。
【0068】
以上詳細に説明した通り、本実施例に係る車両制御装置1では、ナビゲーションECU13は、残燃料検出センサ42によって検出されたガソリンの残量に基づいて、ガソリンの単位走行距離当たりの消費量が通常消費量となる通常走行条件(ノーマル走行条件)で走行した場合に自車位置から到達可能な給油所(第1供給所)が残り1カ所になった場合には、ガソリンの単位走行距離当たりの消費量が通常消費量より少ない複数種類の低消費走行条件のそれぞれで走行した場合に自車位置から到達可能な給油所(第2供給所)を検索して、該ノーマル走行条件で到達可能な給油所(第1供給所)と低消費走行条件で到達可能な各給油所(第2供給所)とを液晶ディスプレイ15の地図上に表示する(S1〜S7)。そして、操作部14を介してノーマル走行条件で到達可能な給油所(第1供給所)が選択された場合には、ナビゲーションECU13は、車両2をノーマル走行条件で走行するように制御すると共に、自車位置からこの給油所(第1供給所)への経路を探索して液晶ディスプレイ15の地図上に誘導経路を表示して案内する(S12〜S13)。一方、操作部14を介して低消費走行条件で走行した場合に到達可能な給油所(第2供給所)が選択された場合には、ナビゲーションECU13は、車両2をこの選択された給油所(第2供給所)に対応する低消費走行条件で走行するように制御すると共に、自車位置からこの選択された給油所(第2供給所)への経路を探索して液晶ディスプレイ15の地図上に誘導経路を表示して案内する(S8〜S13)。
【0069】
これにより、ノーマル走行条件で到達可能な給油所(第1供給所)が残り1カ所になった場合でも、複数種類の低消費走行条件のそれぞれで走行した場合に自車位置から到達可能な給油所(第2供給所)を検索して、該ノーマル走行条件で到達可能な給油所(第1供給所)と低消費走行条件で走行した場合に到達可能な給油所(第2供給所)とを液晶ディスプレイ15の地図上に表示し、この表示された各給油所から希望する給油所を選択することによって、この選択されたノーマル走行条件で到達可能な給油所(第1供給所)又は低消費走行条件で走行した場合に到達可能な給油所(第2供給所)に対応する走行条件で車両2が走行するように制御されるため、ノーマル走行条件で走行した場合に到達可能な給油所(第1供給所)が1カ所になった場合でも、ドライバに到達可能な複数の給油所を提示することが可能となると共に、液晶ディスプレイ15の地図上に表示される経路案内に従って走行することによって、ドライバの希望する給油所に確実に到達することが可能となる。
【0070】
また、ドライバの希望する給油所として低消費走行条件で走行した場合に到達可能な給油所(第2供給所)が選択された場合には、この選択された給油所(第2供給所)に到達するための低消費走行条件の変更内容が液晶ディスプレイ15に表示されて(図7参照)、ドライバは、この低消費走行条件を確認することが可能となり、走行指示ボタン81を介して走行決定を容易に行うことが可能となると共に、この低消費走行条件で給油所(第2供給所)へ到達することが可能となる。また、ドライバは、この選択した給油所(第2供給所)に到達するための低消費走行条件に対して不満足な場合には、再表示指示ボタン82を介して他の給油所(第2供給所)を選択することが可能となる。
【0071】
また、ドライバが液晶ディスプレイ15の地図上から選択した給油所(第2供給所)に到達するための低消費走行条件と共にこの選択した給油所(第2供給所)の店舗情報(例えば、店舗名、各種燃料の価格、各種特典、営業時間等の情報である。)が表示されるため、ドライバは、選択した給油所(第2供給所)への走行決定を更に容易に行うことが可能となる。
更に、ノーマル走行条件及び低消費走行条件は、車両2のエンジンのエンジン出力条件、変速機の変速タイミング条件、空調機器のエアコン出力条件、音響映像機器のAV出力条件から構成されるため、低消費走行条件を種々変更することが可能となり、低消費走行条件で走行した場合に自車位置から到達可能な給油所(第2供給所)をより多く検索することが可能となる。
【0072】
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
(A)上記実施例では、ノーマル走行条件で到達可能な給油所(第1供給所)が残り1カ所になった場合に、低消費走行条件で到達可能な給油所(第2供給所)を液晶ディスプレイ15の地図上に表示したが、ノーマル走行条件で到達可能な給油所(第1供給所)が残り2カ所又は3カ所になった場合に、低消費走行条件で到達可能な給油所(第2供給所)を液晶ディスプレイ15の地図上に表示するようにしてもよい。これにより、ドライバは希望する給油所を更に余裕を持って選択することが可能となる。
【0073】
(B)上記実施例では、ノーマル走行条件で到達可能な給油所(第1供給所)が残り1カ所になった場合に、低消費走行条件で到達可能な給油所(第2供給所)を液晶ディスプレイ15の地図上に表示したが、操作部14に、低消費走行条件で到達可能な給油所(第2供給所)を液晶ディスプレイ15の地図上に表示するように指示する「給油所表示ボタン」等を設け、ドライバがこの「給油所表示ボタン」等を押下する等操作した場合にも、低消費走行条件で到達可能な給油所(第2供給所)を地図上に表示するようにしてもよい。これにより、ドライバは、任意の時点で低消費走行条件で到達可能な給油所(第2供給所)を知ることが可能となり、希望する給油所を更に余裕を持って選択することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本実施例に係る車両制御装置の概略構成図である。
【図2】車両制御装置の制御系を模式的に示すブロック図である。
【図3】ナビゲーション装置の走行条件DBに格納される走行条件テーブルの一例を示す図である。
【図4】ナビゲーションECUが実行する残ったガソリンで到達可能な給油所を検索して選択された給油所への経路案内及び走行条件の変更制御を行う走行条件変更処理を示すフローチャートである。
【図5】図4のステップ5で液晶ディスプレイに表示される警告表示の一例を示す図である。
【図6】図4のステップ7で液晶ディスプレイに表示される到達可能な給油所の一覧表示の一例を示す図である。
【図7】図4のステップ9で液晶ディスプレイに表示される走行条件表示の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0075】
1 車両制御装置
2 車両
3 ナビゲーション装置
4 変速機ECU
5 エンジンECU
6 エアコンECU
7 AV機器ECU
13 ナビゲーションECU
14 操作部
15 液晶ディスプレイ
16 スピーカ
17 通信装置
21 地図情報DB
22 走行条件DB
42 残燃料検出センサ
51 航続距離算出部
52 燃費向上率算出部
53 残量検知部
54 施設検索部
55 経路探索・案内処理部
56 制御量データ送信部
61 走行条件テーブル
65、72、73A〜73D シンボルマーク
71 地図画像
75 車両位置マーク
81 走行指示ボタン
82 再表示ボタン
86 走行条件表示欄
73 店舗情報欄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の燃料の残量を検出する残燃料検出手段と、
経路探索処理を行う経路探索手段と、
車両から所定距離内の前記燃料の供給所を検索し、前記残燃料検出手段によって検出された残量及び前記経路探索手段によって探索された前記供給所までの経路に基づいて自車位置から到達可能な前記燃料の供給所を検索する検索手段と、
前記検索手段によって検索された供給所を表示装置の地図上に表示するように制御する案内制御手段と、を備えた車両制御装置において、
前記検索手段は、
前記燃料の単位走行距離当たりの消費量が通常消費量となる通常走行条件で走行した場合に自車位置から到達可能な第1供給所を検索する通常検索手段と、
前記燃料の単位走行距離当たりの消費量が前記通常消費量より少なくなる低消費走行条件で走行した場合に自車位置から到達可能な第2供給所を検索する低消費検索手段と、
を有し、
前記通常検索手段によって検索された第1供給所と前記低消費検索手段によって検索された第2供給所とを前記表示装置の地図上に表示するように制御する情報提示制御手段と、
前記情報提示制御手段によって表示された任意の供給所を選択可能な選択手段と、
前記選択手段によって選択された供給所が前記第1供給所の場合には、車両を前記通常走行条件で走行するように制御し、該選択手段によって選択された供給所が前記第2供給所の場合には、車両をこの選択された第2供給所に対応する前記低消費走行条件で走行するように制御する走行制御手段と、
を備えたことを特徴とする車両制御装置。
【請求項2】
前記通常検索手段によって検索された第1供給所が残り1カ所になったか否かを判定する判定手段を備え、
前記情報提示制御手段は、前記通常検索手段によって検索された第1供給所が残り1カ所になったと判定された場合に、該第1供給所と前記低消費検索手段によって検索された第2供給所とを前記表示装置の地図上に表示するように制御することを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項3】
前記選択手段によって選択された供給所が前記第2供給所の場合には、この選択された第2供給所に到達するための前記低消費走行条件を前記表示装置に表示するように制御する走行条件表示制御手段と、
この表示された低消費走行条件でこの選択された第2供給所へ走行するように指示する走行指示手段と、
前記第1供給所と第2供給所とを前記表示装置の地図上に再度表示するように指示する再表示指示手段と、
を備え、
前記走行指示手段を介して指示がされた場合には、前記走行制御手段は、車両を前記低消費走行条件で走行するように制御し、前記案内制御手段は、この選択された第2供給所への経路を探索して表示装置の地図上に表示して案内するように制御し、
前記再表示指示手段を介して指示がされた場合には、前記情報提示制御手段は、前記第1供給所と第2供給所とを前記表示装置の地図上に再度表示するように制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両制御装置。
【請求項4】
前記走行条件表示制御手段は、前記低消費走行条件と共に前記選択された第2供給所の店舗情報を表示することを特徴とする請求項3に記載の車両制御装置。
【請求項5】
前記通常走行条件及び低消費走行条件は、前記車両の駆動装置の駆動条件と、該車両の変速機の変速タイミング条件とを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の車両制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−178216(P2007−178216A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−375769(P2005−375769)
【出願日】平成17年12月27日(2005.12.27)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】