説明

車両外板の取り付け構造

【課題】この発明は、車体の剛性を高くでき、美観を損なうことがなく、シール性を高くできる外板の取り付け構造を提供することを課題とする。
【解決手段】バスの運転席横の外板は、第1ピラーと第2ピラーの間を架橋して前後方向に延設されたウィンドウロアメンバ10とサポートメンバ16との間に嵌め込まれたシールプレート4、およびこのシールプレート4の車幅方向外側を覆うフロントサイドプレート2により構成されている。フロントサイドプレート2の上端がウィンドウロアメンバ10にボルト締結され、下端がフロアメンバ12にボルト締結されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両外板の取り付け構造に係り、特に、バスの運転席横の窓の下にある外板の取り付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、下記特許文献1には、フロントピラーにサイドパネルを溶接により固着したサイドボディーアッセンブリに、フロントパネルをボルトまたはネジにより結合した車両前部構造について開示されている。この構造によると、フロントピラーとサイドパネルを溶接することで、運転席横のドア開口部の剛性を高めることができ、寸法精度を高めることができる。
【0003】
しかし、フロントピラーにサイドパネルを溶接すると、車両走行時における車体フレームの捩れや振動によって、経時的に、溶接箇所に亀裂を生じ、フロントピラーとサイドパネルの間の接合箇所から雨水が浸入する虞がある。
【特許文献1】特開平11−105748
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明の目的は、車体の剛性を高くでき、美観を損なうことがなく、シール性を高くできる外板の取り付け構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明の車両外板の取り付け構造は、フロントパネルの車幅方向端部を固定するよう上下方向に延設された第1ピラーと、この第1ピラーの後方に離間した位置で上下方向に延設された第2ピラーと、運転席横の窓の下端を取り付けるため上記第1および第2ピラー間を架橋して前後方向に延設されたウィンドウロアメンバと、運転席床を取り付けるため上記ウィンドウロアメンバの下方に離間した位置で上記第1および第2ピラー間を架橋して前後方向に延設されたフロアメンバと、上記ウィンドウロアメンバとフロアメンバの間で上記第1および第2ピラー間を架橋して前後方向に延設されたサポートメンバと、上記第1ピラー、第2ピラー、ウィンドウロアメンバ、およびサポートメンバによって囲まれた空間を閉塞するよう取り付けられたシールプレートと、上記第1ピラー、第2ピラー、ウィンドウロアメンバ、およびフロアメンバによって囲まれた部分を車幅方向外側から覆うフロントサイドプレートと、このフロントサイドプレートを上記囲まれた部分に締結する締結部材と、を有する。
【0006】
上記発明によると、車幅方向外側を覆うフロントサイドプレートを締結部材によって締結するようにしたため、フロントサイドプレートを溶接により接合する場合と比較して、車体の捩れに起因して溶接箇所に亀裂を生じる心配が無い。
【0007】
また、上記発明によると、第1ピラー、第2ピラー、ウィンドウロアメンバ、およびサポートメンバによって囲まれた空間を閉塞するようにシールプレートを取り付けたため、この部分の剛性を高めることができ、車両前方からの衝突力を第2ピラーおよびその後方部材へ効果的に分散させることができ、運転席空間を確保することができる。
【発明の効果】
【0008】
(請求項1)この発明の車両外板の取り付け構造を採用すると、車体の剛性を高くでき、美観を損なうことがなく、シール性を高くできる。
【0009】
(請求項2)この発明によると、フロントサイドプレートの上端をウィンドウロアメンバに対してブラケットを介して締結することができ、締結時におけるボルト締め付けに起因した歪み変形がフロントサイドプレートに直接作用することを防止でき、フロントサイドプレートの美観を損なうことがない。
【0010】
また、フロントサイドプレートの下端をフロアメンバに対してブラケットを介して締結することができ、締結時におけるボルト締め付けに起因した歪み変形がフロントサイドプレートに直接作用することを防止でき、フロントサイドプレートの美観を損なうことがない。
【0011】
(請求項3)この発明によると、フロントサイドプレートの上端を位置決めできるとともに、ウィンドウロアメンバとの合沿いを確保できる。また、フロントサイドプレートの上下方向の取り付け誤差を吸収することができ、フロントサイドプレートを適当な位置に取り付けできる。
【0012】
(請求項4)この発明によると、シールプレートを周囲のフレームに溶接した剛性の高い構造を実現でき、車体に捩れや振動が発生した場合であっても、溶接箇所の亀裂およびシール剤の亀裂を防止でき、シール性を高めることができる。
【0013】
(請求項5)この発明によると、前方からの衝突力を第2ピラーおよびその後方部材へ効果的に分散させることができ、運転席空間を確保することができる。
【0014】
(請求項6)この発明によると、車両走行時における振動による干渉音の発生を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1には、バスの運転席横の窓の下にフロントサイドプレート2を取り付けた状態を車両右斜め後方から見た部分拡大外観斜視図を示してある。また、図2には、図1の線II-IIに沿って車両外板を切断した部分拡大断面図を示してある。また、図3には、フロントサイドプレート2の車幅方向内側にシールプレート4を取り付けた状態を車両右側方から見た部分拡大側面図を示してある。さらに、図4には、図3の線IV-IVに沿って車両外板を切断した部分拡大断面図を示してある。なお、図4では、図3で図示していないフロントサイドプレート2を図示してある。
【0016】
図1および図2に示すように、バスのフロントパネル1の車幅方向端部(右側のみを図示)は、上下方向に延設された第1ピラー6に固定されている。第1ピラー6は、図2に示すように、車両外側のアウター鋼板6aと車両内側のインナー鋼板6bを適宜図示のように折り曲げ加工してパイプ状に接合した構造を有する。フロントパネル1の端部は、アウター鋼板6aの外面に沿って車両後方にむけて湾曲した形状で固着されている。
【0017】
第1ピラー6の車両後方に離間した位置には、第2ピラー8が略平行な姿勢で上下方向に延設されている。第2ピラー8は、矩形閉断面を有する略同じ形状の2本の鋼管8a、8bを前後に隣接せしめて接合した構造を有する。第1ピラー6および第2ピラー8の上端は、図示しないルーフアッセンブリに固定されおり、第1ピラー6および第2ピラー8の下端は、ロアメンバ9(図1、3)によって固定されている。
【0018】
図3および図4に示すように、第1ピラー6と第2ピラー8の間には、運転席横の窓(図示せず)の下端を支持固定するためのウィンドウロアメンバ10が取り付けられている。ウィンドウロアメンバ10は、略矩形閉断面の鋼管により形成され、第1ピラー6および第2ピラー8間を架橋して車両前後方向に延設されている。
【0019】
より詳細には、ウィンドウロアメンバ10は、第1ピラー6から第2ピラー8に向けて上方に傾斜して取り付けられている。つまり、ウィンドウロアメンバ10は、運転席側の車体側部周囲の直接視界改善のため、窓の下に略三角形状の小窓を配設するために傾斜させている。
【0020】
ウィンドウロアメンバ10の車幅方向外側面には、フロントサイドプレート2を固定するための3つのネジ孔10a(図3)が前後方向に離間して設けられている。また、ウィンドウロアメンバ10の各ネジ孔10aに対向する車幅方向内側面には、図示しない工具を挿通するための作業孔10b(図4)がそれぞれ鋼管を貫通して形成されている。
【0021】
第1および第2ピラー6、8間で上記ウィンドウロアメンバ10の下方に離間した位置には、要部を中空のパイプ状に形成されたフロアメンバ12が取り付けられている。フロアメンバ12は、第1および第2ピラー6、8間を架橋して前後方向に延設されている。フロアメンバ12は、車体フレームの一部を構成するとともに、運転席の床材を取り付けるための支持部材としても機能する。
【0022】
より詳細には、図4に示すように、フロアメンバ12は、ドライビングボード11の車幅方向端部を支承する支持プレート12a、この支持プレート12aの車幅方向外面に接合された連結プレート12b、およびこの連結プレート12bの車幅方向外面に接合されたリブプレート12cを有する。リブプレート12cを断面ハット状に折り曲げて平らな連結プレート12bに接合することで、中空パイプ構造を実現している。なお、このフロアメンバ12に取り付けたドライビングボード11の上には、運転席の床を構成するフロアボード13が取り付けられている。
【0023】
リブプレート12cの車幅方向外面には、略水平に延びた2つの舌片部14(一方のみを図示)が車両前後方向に離間して取り付けられている。これら2つの舌片部14には、フロントサイドプレート2の下端をフロアメンバ12に固定するためのネジ孔が形成されている。
【0024】
第1および第2ピラー6、8間で上記ウィンドウロアメンバ10とフロアメンバ12の間の中間位置には、補強のためのサポートメンバ16が取り付けられている。サポートメンバ16は、略矩形閉断面の鋼管によって形成されており、第1および第2ピラー6、8間を架橋するよう車両前後方向に延設されている。
【0025】
そして、第1ピラー6、第2ピラー8、ウィンドウロアメンバ10、およびサポートメンバ16によって囲まれた空間18(図2、4参照)を閉塞するように、略矩形の鋼板により形成されたシールプレート4が嵌め込まれて取り付けられる。シールプレート4の周縁部は、車幅方向内側に略直角に折り曲げられている。
【0026】
シールプレート4は、その周囲が隅肉溶接により車体フレーム6、8、10、16に固定される。つまり、シールプレート4の上端がウィンドウロアメンバ10の下端面10cに接合され、シールプレート4の下端がサポートメンバ16の上端面16aに接合され、シールプレート4の左右端がそれぞれ第1、および第2ピラー6、8の対向面に接合される。
【0027】
シールプレート4は、車両の外側に露出することがないため、シールプレート4の溶接箇所は、車体フレームに必要な剛性を考慮して所望する箇所に設定でき、溶接の程度も所望する強度に設定できる。このため、シールプレート4の取り付け部位において、車体フレームの剛性を十分に高めることができる。
【0028】
特に、シールプレート4を溶接するフレーム6、8、10、16を鋼管により形成しているため、シールプレート4の周囲の剛性を極めて高くできる。また、シールプレート4の4辺を溶接により車体フレーム6、8、10、16に接合することで、前方からの衝突力を第2ピラー8およびその後方部材へ効果的に分散させることができ、運転席空間を確保することができる。
【0029】
特に、第2ピラー8を2本の鋼管により形成したため、衝突力の分散効果を高くできる。なお、第2ピラー8a、8bは、車体上下方向においても適宜固着されており、外部からの負荷に対し、一体的に作用する。
【0030】
また、シールプレート4の全周に塗布するシール剤19の量も、所望する量に設定でき、シール性を高めることができる。シール剤19として、例えば、熱硬化性のシール剤が用いられる。また、上述したようにシールプレート4の周囲の剛性を高くできるため、車体フレームに捩れや振動が発生した場合であっても、シールプレート4の周囲を密閉するシール剤19に歪み応力が作用することがなく、亀裂を生じることを防止でき、雨漏りの無い高いシール性を維持できる。
【0031】
また、上述したように、空間18にシールプレート4を嵌め込む構造のため、シールプレート4のサイズを小さくでき、材料コストを低減できる。これに対し、シールプレート4を周囲のフレームに重ねて接合する場合、接合部位に捩れ応力が作用すると、亀裂を生じ易くなり、材料コストも高くなる。
【0032】
シールプレート4の車幅方向外側には、略矩形のフロントサイドプレート2が取り付けられる。フロントサイドプレート2は、図4に示すように、シールプレート4より上下方向のサイズが大きく形成され、車体フレーム10、12にボルト締結される。より詳細には、フロントサイドプレート2は、第1ピラー6、第2ピラー8、ウィンドウロアメンバ10、およびフロアメンバ12のリブプレート12cによって囲まれた部分を車幅方向外側から覆うサイズに形成されている。
【0033】
なお、フロントサイドプレート2は、シールプレート4およびサポートメンバ16と離れて非接触状態で取り付けられる。このように、フロントサイドプレート2をシールプレート4およびサポートメンバ16に対して非接触状態にすることで、車両走行時における振動に起因した干渉音の発生を防止できる。
【0034】
フロントサイドプレート2の車幅方向内側面には、図4に示す締結のための構造物が溶接により予め取り付けられている。つまり、フロントサイドプレート2がウィンドウロアメンバ10に対向する上端内側面には、内部にウェルドナット21を固設した矩形環状のブラケット22が溶接により固定されている。これらブラケット22は、上述したウィンドウロアメンバ10の3つのネジ孔10aに対向する位置にそれぞれ取り付けられている。
【0035】
また、上述したリブプレート12cから突設した2つの舌片部14にそれぞれ対向するフロントサイドプレート2の下端内側面には、上面側にウェルドナット23を溶接により固設した2つの連結片部24が、互いに車両前後方向に離間して溶接により突設されている。より詳細には、連結片部24のウェルドナット23を取り付けた部位が、水平に延びた舌片部14の上に重なるよう、連結片部24が取り付けられている。
【0036】
上記構造のフロントサイドプレート2の上端を締結する場合、ウィンドウロアメンバ10の3つの作業孔10bを介してネジ孔10aの内側からボルト25をそれぞれ挿入し、フロントサイドプレート2の裏面に固設したブラケット22のウェルドナット21にボルト25を螺合せしめる。このとき、ボルト25は、車幅方向に延設される。
【0037】
このように、フロントサイドプレート2の上端を締結するためのボルト25を車幅方向に延設せしめることにより、フロントサイドプレート2の上端を位置決めできるとともに、ウィンドウロアメンバ10との合沿いを確保できる。
【0038】
また、フロントサイドプレート2の下端を締結する際には、フロントサイドプレート2の下端を車幅方向内側に折り曲げた部分に形成された作業孔2aを介して、舌片部14のネジ孔にボルト27が下方から挿通され、フロントサイドメンバ2の裏面に固設された連結片部24のウェルドナット23に螺合される。このとき、ボルト27は、上下方向に延設される。
【0039】
このように、フロントサイドプレート2の下端を締結するためのボルト27を上下方向に延設せしめることにより、フロントサイドプレート2の上下及び車幅方向の取り付け誤差を吸収することができ、フロントサイドプレート2を適当な位置に取り付けできる。
【0040】
また、上記のように、フロントサイドプレート2の上端および下端内側面を、3つのブラケット22、2つの舌片部14、および2つの連結片部24を介して、車体フレーム10、16に締結したため、締結時のボルト締め付けに起因した歪み変形がフロントサイドプレート2に作用することを防止でき、フロントサイドプレート2の美観を損なうことがない。
【0041】
なお、この発明の締結部材として、上述したフロントサイドプレート2の上端をウィンドウロアメンバ10に締結する、ウェルドナット21、ブラケット22、およびボルト25が、第1の締結部材として機能し、フロンドサイドプレート2の下端をフロアメンバ12に締結する、舌片部14、ウェルドナット23、連結片部24、およびボルト27が、第2の締結部材として機能する。
【0042】
以上のように、本実施の形態によると、車体フレーム6、8、10、16で囲まれた空間18に嵌め込んだシールプレート4をフレームに溶接により固定することで、車体フレームの剛性を確保するとともにシール性を確保できるため、外側に配置するフロントサイドプレート2に強度を持たせる必要がなく且つ防水性機能を持たせる必要もない。このため、フロントサイドプレート2を車体フレームに対してボルト締結により固定することができ、溶接の仕上げ処理やシール剤の仕上げ処理も不要となる。言い換えると、シールプレート2を車体フレームに固着する際には、美観を気にすることなく、十分な溶接および十分な防水処理が可能となる。
【0043】
また、車体フレームの剛性はシールプレート4によって十分に高めることができるため、車体フレームに捩れ応力が加わった場合であっても、フロントサイドプレート2に応力が伝わることが殆ど無く、フロントサイドプレート2が歪んで塗装に悪影響を与えることも無い。特に、本実施の形態では、フロントサイドプレート2を車体フレームにボルト締結しているため、車体フレームの捩れがフロントサイドプレート2に直接作用することがなく、ボルトを挿通するネジ孔の遊びにより応力を吸収できる。
【0044】
さらに、本実施の形態によると、フロントサイドプレート2に剛性およびシール機能を持たせる必要がないため、形状、取り付け位置、材質などの設計の自由度を高くでき、例えば、図2に示すように、フロントパネル1の端部と同じ面に沿って連続した外面形状とすることができ、美観を向上させることができる。
【0045】
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】この発明の実施の形態に係るバスのフロントサイドプレートを右斜め後方から見た部分拡大外観斜視図。
【図2】図1の線II-IIに沿って切断した部分拡大断面図。
【図3】図1のフロントサイドプレートの車幅方向内側に取り付けたシールプレートを示す部分拡大側面図。
【図4】図3の線IV-IVで切断した部分拡大断面図。
【符号の説明】
【0047】
1…フロントパネル、2…フロントサイドプレート、4…シールプレート、6…第1ピラー、8…第2ピラー、10…ウィンドウロアメンバ、12…フロアメンバ、14…舌片部、16…サポートメンバ、18…空間、19…シール剤、21、23…ウェルドナット、22…ブラケット、24…連結片部、25、27…ボルト。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロントパネルの車幅方向端部を固定するよう上下方向に延設された第1ピラーと、
この第1ピラーの後方に離間した位置で上下方向に延設された第2ピラーと、
運転席横の窓の下端を取り付けるため上記第1および第2ピラー間を架橋して前後方向に延設されたウィンドウロアメンバと、
運転席床を取り付けるため上記ウィンドウロアメンバの下方に離間した位置で上記第1および第2ピラー間を架橋して前後方向に延設されたフロアメンバと、
上記ウィンドウロアメンバとフロアメンバの間で上記第1および第2ピラー間を架橋して前後方向に延設されたサポートメンバと、
上記第1ピラー、第2ピラー、ウィンドウロアメンバ、およびサポートメンバによって囲まれた空間を閉塞するよう取り付けられたシールプレートと、
上記第1ピラー、第2ピラー、ウィンドウロアメンバ、およびフロアメンバによって囲まれた部分を車幅方向外側から覆うフロントサイドプレートと、
このフロントサイドプレートを上記囲まれた部分に締結する締結部材と、
を有することを特徴とする車両外板の取り付け構造。
【請求項2】
上記囲まれた部分にボルト締結する締結部材は、上記フロントサイドプレートの車幅方向内側面に固着されたブラケットを介して締結することを特徴とする請求項1記載の車両外板の取り付け構造。
【請求項3】
上記フロントサイドプレートと上記ウィンドウロアメンバとの締結ボルトの軸線を車幅方向とした第1の締結部材と、上記フロントサイドプレートと上記フロアメンバとの締結ボルトの軸線を上下方向となるようにした第2の締結部材と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の車両外板の取り付け構造。
【請求項4】
上記シールプレートの周囲は、上記第1ピラー、第2ピラー、ウィンドウロアメンバ、およびサポートメンバに対し、溶接により接合されてシール剤によって密閉されていることを特徴とする請求項1に記載の車両外板の取り付け構造。
【請求項5】
上記第2ピラーは、2本の鋼管を前後方向に並べて接合して構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両外板の取り付け構造。
【請求項6】
上記フロントサイドプレートは、上記サポートメンバおよびシールプレートと非接触状態で取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両外板の取り付け構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−52642(P2010−52642A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−221536(P2008−221536)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【出願人】(303002158)三菱ふそうトラック・バス株式会社 (1,037)
【Fターム(参考)】