説明

車両外装品

【課題】防水性を高めることの可能な車両外装品を提供する。
【解決手段】板状のガーニッシュ本体10の車体側に複数の爪部20が設けられる。ガーニッシュ本体10と爪部20との間にシール部材50が取り付けられる。このシール部材50は、複数の爪部20の並ぶ方向に延び、ガーニッシュ本体10とウィンドシールド3との隙間から浸入した水などが車体側に漏出することを抑制する。爪部20からガーニッシュ本体側に突出する突起30は、複数の爪部20の並ぶ方向にシール部材50が移動することを制限する。これにより、複数の爪部20と爪部20との間でシール部材50が弛むことが抑制され、ウィンドシールド3とシール部材50とが確実に当接する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のウィンドシールドに取り付けられる車両外装品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、車両のアウターフードとフロントウィンドシールドとの間を覆うデッキガーニッシュが知られている。
特許文献1に記載のデッキガーニッシュ(特許文献1では、「カウルトップカバー5」)は、特許文献1の図3及び図4に記載されているように、車幅方向に延びる差し込み溝5aにシール材8が挿入される。差し込み溝5aを形成する下面板5cの車幅方向の両端には、シール材8を係止可能な突条10aが設けられている。これにより、差し込み溝5aへシール材8を挿入する作業を容易にしている。シール材8が挿入されたデッキガーニッシュは、差し込み溝5aが車両のウィンドシールド7に嵌め込まれる。これにより、デッキガーニッシュは、アウターフードとフロントウィンドシールドとの間に露出する車体を覆う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−145167号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のデッキガーニッシュは、製造上の公差により、差し込み溝の形状とウィンドシールドの形状に違いが生じると、デッキガーニッシュの差し込み溝をウィンドシールドに嵌め込むことが困難になる。これにより、ウィンドシールドとデッキガーニッシュとの間の隙間が大きくなり、そこから差し込み溝に雨水などが浸入することが懸念される。差し込み溝に溜まった水が凍結により膨張すると、ウィンドシールドの割れ、あるいはデッキガーニッシュが破損し、エンジンルームに水が浸入するおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、防水性を高めることの可能な車両外装品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明によると、車両のウィンドシールドに取り付け可能な車両外装品は、ガーニッシュ本体、複数の爪部、シール部材および移動制限手段を備える。
板状のガーニッシュ本体は、ウィンドシールドの端部、およびウィンドシールドが取り付けられた車体を覆う。このガーニッシュ本体の車体側に設けられる複数の爪部は、ウィンドシールドの端部に嵌め込み可能である。
ガーニッシュ本体と爪部との間に取り付けられるシール部材は、複数の爪部の並ぶ方向に延び、ガーニッシュ本体とウィンドシールドとの隙間から浸入した流体が車体側に漏出することを抑制する。
爪部からガーニッシュ本体側に突出する移動制限手段は、複数の爪部の並ぶ方向にシール部材が移動することを制限する。
【0006】
これにより、爪部と爪部との間でシール部材が弛むことが抑制され、ウィンドシールドとシール部材とが確実に当接する。したがって、ウンドシールドとガーニッシュ本体との隙間から浸入した流体が車体側に漏出することを抑制することができる。
また、例えばガーニッシュ本体にシール部材を両面テープなどによって固定することと比較して、移動制限手段によってシール部材の移動を制限することで、ガーニッシュ本体にシール部材を容易に組み付けることができる。さらに、車両のメンテナンス時などに、ガーニッシュ本体からシール部材を容易に取り外すことができる。
また、ガーニッシュ本体にシール部材を取り付けた状態で配送されるとき、ガーニッシュ本体からシール部材が脱落することを防ぐことができる。
【0007】
請求項2に記載の発明によると、車両外装品は、上リブと下リブを備える。上リブは、複数の爪部と爪部との間でガーニッシュ本体から車体側へ延び、シール部材の厚み方向上側に設けられる。下リブは、上リブに対応した位置でガーニッシュ本体から車体側へ延び、シール部材の厚み方向下側に設けられる。シール部材は、上リブと下リブとの間に挟まれる。
これにより、簡素な構成で、爪部と爪部との間でシール部材が弛むことを抑制することができる。
【0008】
請求項3に記載の発明によると、上リブと下リブとの間隔は、シール部材の厚みよりも狭い。
これにより、上リブと下リブとの間にシール部材を挟み込むことで、シール部材が、ウィンドシールドが嵌め込まれる方向およびその反対方向へシール部材が移動することを制限することができる。
【0009】
請求項4に記載の発明によると、移動制限手段は、爪部のガーニッシュ本体側の面のうち、複数の爪部の並ぶ方向の一方の端に設けられる。
これにより、シール部材を除く車両外装品を射出成形する場合、ガーニッシュ本体を形成する金型に対し、爪部とガーニッシュ本体との間に位置する金型を複数の爪部の並ぶ方向へスライドすることで、ガーニッシュ本体、爪部及び移動制限手段を一体で形成することができる。
【0010】
請求項5に記載の発明によると、移動制限手段は、複数の爪部の並ぶ方向に対して垂直な断面において、複数の爪部の並ぶ方向の一方の側の断面積が、他方の側の断面積以上である。
これにより、シール部材を除く車両外装品を射出成形する場合、爪部とガーニッシュ本体との間に位置する金型を、複数の爪部の並ぶ方向の一方から他方へスライドすることが可能になる。
【0011】
請求項6に記載の発明によると、移動制限手段は、爪部側よりもガーニッシュ本体側が細いくさび状に形成された突起である。
これにより、くさび状の突起がシール部材に刺さることで、シール部材の移動を確実に制限することができる。
【0012】
請求項7に記載の発明によると、爪部は、ガーニッシュ本体から車体側に延びる底部、およびこの底部からガーニッシュ本体と略平行に延びる腕部を有する。
移動制限手段は、腕部のガーニッシュ本体側の面のうち、ウィンドシールドよりも底部側に設けられている。
これにより、爪部をウィンドシールドの端部に嵌め込むときにシール部材が移動制限手段から外れ難い。したがって、シール部材とウィンドシールドとを確実に当接させることができる。
【0013】
請求項8に記載の発明によると、移動制限手段は、複数の爪部に設けられている。
これにより、爪部と爪部との間でシール部材が弛むことを確実に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1実施形態によるデッキガーニッシュが取り付けられた車両の斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態によるデッキガーニッシュを車体側から見た斜視図であり、シール部材を除いた図である。
【図3】図2のIII−III線の断面図である。
【図4】図2のIV−IV線の断面図である。
【図5】図3の要部拡大図である。
【図6】(A)は図5のVI方向の矢視図であり、ガーニッシュ本体およびシール部材を除いた図である。(B)は(A)の斜視図である。
【図7】図5のVII−VII線の断面図であり、デッキガーニッシュの製造方法を示す模式図である。
【図8】本発明の第2実施形態によるデッキガーニッシュの要部拡大図である。
【図9】本発明の第3実施形態によるデッキガーニッシュの要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による車両外装品としてのデッキガーニッシュを図1〜図7に示す。本実施形態のデッキガーニッシュ1は、図1に示すように、車両のアウターフード2とウィンドシールド3との間に設けられている。
図2〜図4に示すように、デッキガーニッシュ1は、ガーニッシュ本体10、爪部20、移動制限手段としての突起30、上リブ40、下リブ41およびシール部材50を備えている。
ガーニッシュ本体10は、例えば樹脂から板状に形成され、ワイパー挿通孔11、通気孔12および複数の取付孔13を有している。ガーニッシュ本体10は、複数の取付孔13に図示しないクリップが差し込まれ、車両のアウターフード2とウィンドシールド3との間に位置する車体4に取り付けられる。
なお、ウィンドシールド3は、アウターフード2側の端部が接着剤5によって車体4に固定されている。
【0016】
ガーニッシュ本体10は、アウターフード2とウィンドシールド3との間に位置する車体4を覆う本体部14、この本体部14からウィンドシールド3に対して略垂直に延びる段部15、この段部15の本体部14と反対側からウィンドシールド3と略平行に延びるフランジ部16、このフランジ部16からウィンドシールド3側に延びる当接部17を有する。フランジ部16および当接部17は、車幅方向の曲率が、ウィンドシールド3の曲率に対応するように形成されている。このため、当接部17は、ウィンドシールド3の外気側の面に密着する。
なお、図3〜図5では、デッキガーニッシュ1をウィンドシールド3に取り付ける前の当接部17の位置を示している。フランジ部16と当接部17とを接続する薄肉部18を起点として当接部17は弾性変形可能である。
【0017】
爪部20は、ガーニッシュ本体10の車体側に複数個設けられる。爪部20は、底部21、腕部22および補強板23を有する。
底部21は、ガーニッシュ本体10の段部15から車体側に延びている。
腕部22は、底部21の車体側の端部からフランジ部16と略平行に延びている。腕部22の底部21と反対側の端部24は、ガーニッシュ本体10から離れる方向に延びている。これにより、ウィンドシールド3の端部に爪部20を嵌め込むとき、腕部22にウィンドシールド3が案内される。これと共に、当接部17がウィンドシールド3によって外気側に曲げられる。したがって、爪部20は、ウィンドシールド3の端部に容易に嵌め込むことが可能である。
補強板23は、ガーニッシュ本体10に対して略垂直の板状に設けられ、腕部22と底部21とガーニッシュ本体10とを接続している。補強板23は、腕部22がガーニッシュ本体10から離れる方向に変形すること、または腕部22がガーニッシュ本体10に近づく方向に変形することを抑制する。
【0018】
シール部材50は、例えば発砲部材で形成され、ガーニッシュ本体10と爪部20との間に取り付けられている。シール部材50は、複数の爪部20の並ぶ方向に延びている。シール部材50は、ガーニッシュ本体10の当接部17とウィンドシールド3との隙間から浸入する雨水等の流体が車体側に漏出することを抑制する。
【0019】
図3に示すように、移動制限手段としての突起30は、ウィンドシールド3よりも底部側に設けられている。突起30は、爪部側よりもガーニッシュ本体側が細いくさび状に形成され、腕部22からガーニッシュ本体側に突出している。突起30は、シール部材50に刺さり、シール部材50が複数の爪部20の並ぶ方向に移動することを制限する。
図6に示すように、突起30は、爪部20のガーニッシュ本体側の面のうち、複数の爪部20の並ぶ方向の一方の端に設けられている。突起30は、図6(A)に示す破線Aにおける断面積が、破線Bにおける断面積以上である。つまり、突起30は、複数の爪部20の並ぶ方向に垂直な断面において、複数の爪部20の並ぶ方向の一方の側の断面積が、他方の側の断面積以上である。
図2に示すように、車幅方向左側に位置する2個の爪部20に設けられる突起30は、爪部20の車幅方向左端に設けられている。図2に示されていないが、車幅方向右側に位置する2個の爪部20に設けられる突起30は、爪部20の車幅方向右端に設けられている。突起30は、4個の爪部20のすべてに1個づつ設けられている。
【0020】
上リブ40および下リブ41は、複数の爪部20と爪部20との間に設けられている。図4に示すように、上リブ40は、シール部材50の厚み方向上側で板状に設けられている。上リブ40は、ガーニッシュ本体10のフランジ部16からシール部材50と平行に車体側へ延びている。
下リブ41は、上リブ40に対応した位置で、シール部材50の厚み方向下側で板状に設けられている。下リブ41は、ガーニッシュ本体10の段部15からシール部材50と平行に車体側へ延びている。
上リブ40と下リブ41との間隔は、シール部材50の厚みよりも狭く形成されている。これにより、上リブ40と下リブ41との間にシール部材50は圧縮された状態で挟まれる。このため、シール部材50は、上リブ40と下リブ41との間から抜け出すことが抑制される。したがって、シール部材50は、ウィンドシールド3が嵌め込まれる方向およびその反対方向への移動が制限される。
【0021】
デッキガーニッシュ1の製造方法を図7を参照して説明する。
本実施形態のデッキガーニッシュ1は、射出成形によって製造される。
射出成形では、ガーニッシュ本体10、爪部20、突起30、上リブ40および下リブ41を形成可能な金型60、61、62に加熱溶融した樹脂を射出注入する。樹脂を保圧、冷却した後、爪部20とガーニッシュ本体10との間に位置するスライド式金型62を図7の矢印Yの方向へスライドさせる。なお、矢印Yは、複数の爪部20の並ぶ方向である。これにより、ガーニッシュ本体10、爪部20、突起30、上リブ40および下リブ41が一体で成形される。
【0022】
本実施形態のデッキガーニッシュ1の取り付け方法を説明する。
ガーニッシュ本体10の長さ方向にシール部材50を合わせ、ガーニッシュ本体10と爪部20との間にシール部材50を挿入する。このとき、シール部材50をガーニッシュ本体側に押圧する。これにより、シール部材50が圧縮されるので、シール部材50と突起30とが干渉することなく、ガーニッシュ本体10と爪部20との間にシール部材50を挿入することが可能である。
爪部20の底部21またはガーニッシュ本体10の段部15とシール部材50とが当接した位置で、シール部材50に与える押圧力を解除する。これにより、シール部材50は爪部20の腕部22側へ膨らむので、突起30がシール部材50に刺さる。
次に、シール部材50を上リブ40と下リブ41との間に挟み込む。なお、この工程は、ガーニッシュ本体10と爪部20との間にシール部材50を挿入する前に行ってもよい。
【0023】
ガーニッシュ本体10と爪部20との間にシール部材50を挿入したデッキガーニッシュ1を車体組立工場に搬送する。
車体組立工場では、ウィンドシールド3の端部に爪部20を嵌め込む。このとき、ウィンドシールド3の端部がシール部材50を押圧し、ウィンドシールド3とシール部材50とが密着する。続いて、ガーニッシュ本体10の取付孔13にクリップを差し込み、車体4にデッキガーニッシュ1を取り付ける。
【0024】
本実施形態では、以下の作用効果を奏する。
(1)本実施形態では、突起30は、爪部20のガーニッシュ本体側の面のうち、複数の爪部20の並ぶ方向の一方の端に設けられる。これにより、デッキガーニッシュ1を射出成形する場合、爪部20とガーニッシュ本体10との間に位置するスライド式金型62を複数の爪部20の並ぶ方向へスライドすることで、ガーニッシュ本体10、爪部20及び突起30を一体で成形することができる。
(2)本実施形態では、突起30は、爪部側よりもガーニッシュ本体側が細いくさび状である。これにより、突起30がシール部材50に刺さり、複数の爪部20の並ぶ方向にシール部材50が移動することを制限することができる。このため、複数の爪部20と爪部20との間でシール部材50が弛むことが抑制されるので、ウィンドシールド3とシール部材50とが確実に当接する。したがって、ウィンドシールド3とガーニッシュ本体10との間からエンジンルームに水などが浸入することを抑制することができる。
また、例えばガーニッシュ本体10にシール部材50を両面テープなどによって固定することと比較して、シール部材50をガーニッシュ本体10に容易に組み付けることができる。さらに、車両のメンテナンス時などに、ガーニッシュ本体10からシール部材50を容易に取り外すことができる。
(3)本実施形態では、複数の爪部20と爪部20との間で、シール部材50を挟む上リブ40と下リブ41が設けられる。これにより、爪部20と爪部20との間でシール部材50が弛むことが抑制される。したがって、簡素な構成でウィンドシールド3とシール部材50とを密着させ、エンジンルームに水などが浸入することを確実に抑制することができる。
(4)本実施形態では、ガーニッシュ本体に複数の爪部が設けられている。これにより、シール部材50に吸収された水などが凍結により膨張した場合でも、ウィンドシールドの割れ、あるいはデッキガーニッシュ1が破損することを抑制することができる。
【0025】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態によるデッキガーニッシュの要部を図8に示す。以下複数の実施形態において、上述した第1実施形態と実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。第2実施形態では、突起31は、先端が複数の爪部20の並ぶ方向に略同じ高さで形成されている。突起31は、爪部20のガーニッシュ本体側の面のうち、複数の爪部20の並ぶ方向の一方の端に設けられている。突起31は、図8(A)に示す破線Aにおける断面積が、破線Bにおける断面積と同じまたはそれ以上である。つまり突起31は、複数の爪部20の並ぶ方向に垂直な断面において、複数の爪部20の並ぶ方向の一方の側の断面積が、他方の側の断面積以上である。これにより、デッキガーニッシュ1の射出成形時において、爪部20とガーニッシュ本体10との間に位置するスライド式金型を矢印Y方向へスライドすることが可能になる。
また、突起31は、複数の爪部20の並ぶ方向の一方の側の端面32と、他方の側の端面33とが、複数の爪部20の並ぶ方向に対して略垂直に形成されている。このため、突起31は、シール部材50が複数の爪部20の並ぶ方向に移動することを確実に制限することができる。
【0026】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態によるデッキガーニッシュの要部を図9に示す。第3実施形態では、突起34の先端が曲面に形成されている。突起34は、シール部材50をガーニッシュ本体側に押圧することが可能である。このため、突起34は、シール部材50が複数の爪部20の並ぶ方向に移動することを制限することができる。
【0027】
(他の実施形態)
上述した実施形態では、車両のフロントウィンドシールドとアウターフードとの間に設けられるデッキガーニッシュについて説明した。これに対し、他の実施形態では、車両のフロントに限らず、サイドまたはリヤなど種々の箇所に取り付けられるウィンドウガラスと、そのウィンドウガラスから露出する車体を覆うようにガーニッシュを取り付けてもよい。
上述した実施形態では、爪部の腕部に突起を設けた。これに対し、他の実施形態では、突起は、爪部の底部、或いはガーニッシュ本体の段部またはフランジ部に設けてもよい。
このように本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態に適用可能である。
【符号の説明】
【0028】
1 ・・・デッキガーニッシュ(車両外装品)
3 ・・・ウィンドシールド
4 ・・・車体
10 ・・・ガーニッシュ本体
20 ・・・爪部
21 ・・・底部
22 ・・・腕部
30,31,34・・・突起(移動制限手段)
40 ・・・上リブ
41 ・・・下リブ
50 ・・・シール部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のウィンドシールドに取り付け可能な車両外装品であって、
前記ウィンドシールドの端部および前記ウィンドシールドが取り付けられた車体を覆う板状のガーニッシュ本体と、
前記ガーニッシュ本体の前記車体側に設けられ、前記ウィンドシールドの端部に嵌め込み可能な複数の爪部と、
前記ガーニッシュ本体と前記爪部との間に取り付けられ、複数の前記爪部の並ぶ方向に延び、前記ガーニッシュ本体と前記ウィンドシールドとの隙間から浸入した流体が前記車体側に漏出することを抑制するシール部材と、
前記爪部から前記ガーニッシュ本体側に突出し、複数の前記爪部の並ぶ方向に前記シール部材が移動することを制限する移動制限手段と、を備えることを特徴とする車両外装品。
【請求項2】
複数の前記爪部と前記爪部との間で前記ガーニッシュ本体から前記車体側へ延び、前記シール部材の厚み方向上側に設けられる上リブと、
前記上リブに対応した位置で前記ガーニッシュ本体から前記車体側へ延び、前記シール部材の厚み方向下側に設けられる下リブと、を備え、
前記シール部材は、前記上リブと前記下リブとの間に挟まれることを特徴とする請求項1に記載の車両外装品。
【請求項3】
前記上リブと前記下リブとの間隔は、前記シール部材の厚みよりも狭いことを特徴とする請求項2に記載の車両外装品。
【請求項4】
前記移動制限手段は、前記爪部の前記ガーニッシュ本体側の面のうち、複数の前記爪部の並ぶ方向の一方の端に設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両外装品。
【請求項5】
前記移動制限手段は、複数の前記爪部の並ぶ方向に対して垂直な断面において、複数の前記爪部の並ぶ方向の一方の側の断面積が、他方の側の断面積以上であることを特徴とする請求項4に記載の車両外装品。
【請求項6】
前記移動制限手段は、前記爪部側よりも前記ガーニッシュ本体側が細いくさび状に形成された突起であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両外装品。
【請求項7】
前記爪部は、前記ガーニッシュ本体から車体側に延びる底部、およびこの底部から前記ガーニッシュ本体と略平行に延びる腕部を有し、
前記移動制限手段は、前記腕部の前記ガーニッシュ本体側の面のうち、前記ウィンドシールドよりも前記底部側に設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両外装品。
【請求項8】
前記移動制限手段は、複数の前記爪部に設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の車両外装品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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