説明

車両整備用リフトの標示装置

【課題】車両整備用リフトの使用に伴う消費電力を明確に把握できる車両整備用リフトの標示装置を提供することにある。
【解決手段】
標示装置1は、車両整備用リフト30への電源供給ラインに設けられてこの車両整備用リフト30の使用に伴う消費電力を測定する電力測定部10と、その電力測定部10で測定された電力量を所定の測定データに変換する制御部11と、その制御部11で変換された測定データを表示する表示部13とを備えたことにある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両整備用リフトに設けられる標示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のリフト装置には、リフト装置の支持部に荷重センサーを設け、荷重センサーからの荷重検出信号が規定値以上の偏荷重である場合や、変動荷重があると判断された場合に異常を知らせる異常検出装置が知られている(特許文献1)。
また、リフト装置の昇降機構にセンサを取付け、シーケンス制御を行う制御回路部とセンサからの出力信号に応じて昇降機構の異常を判定する判定部を備え、この判定部で判定した異常の有無及び内容を表示部で表示することも知られている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−284714号公報
【特許文献2】特開2009−102158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のリフト装置では、上述のようにリフト装置の昇降時の荷重の変動や、判定部とセンサからの出力信号でリフト装置の状態を知ることは可能であったが、リフト装置の使用に伴う消費電力を測定し、表示するものは存在していなかった。
一方、近年では改正省エネ法の施行が迫っており、一部のディーラーでは、エネルギー使用量の把握と届け出が義務化されるという問題がある。他にも、消費電力削減の観点において、法的な側面ではエネルギーの年1%削減という努力目標や、社会的な側面では環境への貢献が一層求められるという問題もあり、車両整備用リフトにおいてもこのような要請に対応させるのが好ましい。
【0005】
そこで、本発明は、車両整備用リフトの問題点を解消し、車両整備用リフトの使用に伴う消費電力を明確に把握できる車両整備用リフトの標示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車両整備用リフトへの電源供給ラインに設けられて前記車両整備用リフトの使用に伴う消費電力を測定する電力測定部と、その電力測定部で測定された電力量を所定の測定データに変換する制御部と、その制御部で変換された測定データを表示する表示部とを備えたことにある。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加え、前記測定データを記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記測定データを前記記憶部に記憶させて所定の単位時間ごとに積算し、積算した前記測定データを前記表示部へ出力可能としたことにある。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2のいずれかに記載の発明に加え、前記制御部は、前記車両整備用リフトの使用回数及び/又は使用時間を前記記憶部に記憶させて積算し、その積算結果を予め設定された閾値と比較して、前記積算結果が前記閾値を越えた際には、その旨を報知するデータを前記表示部へ出力して前記表示部に報知させることにある。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明に加え、前記記憶部に、前記測定データをCO又はオイルの消費量の換算データに置換するデータテーブルを記憶させて、前記制御部は、前記測定データと共に前記データテーブルによって置換された前記換算データを前記表示部に出力して前記表示部に表示させることにある。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、車両整備用リフトに車両整備用リフトの標示装置を組み合わせることで、消費電力を測定し表示するため、車両整備用リフトの使用状態を把握することが可能となる。
また、新たなセンサ類を、車両整備用リフトに取り付ける必要がないため、新たに設置する車両整備用リフトのみならず、既存の車両整備用リフトに対しても適応可能である。 加えて、車両整備用リフトの代替え時には車両整備用リフトの標示装置の載せ替えのみで済むため、代替えに対しても適応可能である。更に、消費電力の削減効果が容易に視認可能であり、より省エネルギー化を可能とする車両整備用リフトへの代替え促進に繋がる。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、計測した電力の消費履歴を残すことが可能であるため、使用時間ごとに夫々の消費電力の経過を管理することが可能となる。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、車両整備用リフトの現在又は過去の使用回数及び/又は使用時間を元にして、車両整備用リフトに最適のメンテナンス情報や稼働率を表示することが可能である。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、消費電力の表示を、COやオイルの消費に置換して表示するため、環境保全に貢献したのか定量的に知ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】車両整備用リフトの標示装置の構成図を示したものである。
【図2】標示装置の表示部を説明する説明図を示したものである。
【図3】車両整備用リフトの標示装置の制御フローを示したものである。
【図4】設定モードの各設定項目の説明図を示したものである。
【図5】操作モードの各表示項目の説明図を示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は、車両整備用リフトの標示装置の構成図である。図2は、標示装置の表示部を説明する説明図である。図3は、車両整備用リフトの標示装置の制御フローである。図4は、設定モードの各設定項目を示す説明図である。図5は、操作モードの各表示項目を示す説明図である。
【0017】
車両整備用リフトの標示装置1(以下、標示装置1とする)は、図1に示すように、車両整備用リフト30への電源供給ラインに設けられて車両整備用リフト30の使用に伴う消費電力を測定する電力測定部10と、その電力測定部10で測定された電力量を所定の測定データに変換する制御部11と、その制御部11で変換された測定データを表示する表示部13と、測定データを記憶する記憶部12と、表示部13の表示を変更する入力部14とで構成される。
【0018】
このうち、制御部11は、電力測定部10で測定された電力量をリアルタイムで表示部13に表示させる他、測定データを記憶部12に記憶させて所定の単位時間ごとに積算し、積算した測定データを表示部13へ出力可能としている。他にも、制御部11では、車両整備用リフト30の使用回数及び/又は使用時間を記憶部12に記憶させて積算し、その積算結果を予め設定された閾値と比較して、積算結果が閾値を越えた際には、その旨を報知するデータを表示部13へ出力して表示部13に報知させることも可能としている。
また、記憶部12は、測定データをCO又はオイルの消費量の換算データに置換するデータテーブルを記憶させることから、制御部11は、測定データと共にデータテーブルによって置換された換算データを表示部13に出力して表示部13に表示可能としている。
そして、表示部13は、図2に示すように、使用に伴う消費電力を表示するパネル2であり、入力部14は、このパネル2の表示を変更する三角形状のボタン3及びボタン4と、パネル2の表示を決定する決定ボタン5とで構成される。
【0019】
次に、標示装置1の表示制御は、以下のように行われる。まず初めに、図3に示すように、標示装置1の初期設定値を入力する(ST1)。すると、パネル2の表示がオフになる(ST2)。この時に、パネル2の△ボタン3又は▽ボタン4の何れかが押されている場合(ST3)は、△ボタン3と▽ボタン4とを2秒間同時に押されているかを確認し(ST4)、押されている場合には設定のメインメニュー表示へと移行する(ST5)。
これに対し、ST3において、△ボタン3又は▽ボタン4の何れも押されていない場合は、車両整備用リフト30の動作確認を行う(ST25)。また、ST4において、△ボタン3と▽ボタン4とを2秒間同時に押さない場合は、操作のメインメニュー表示へと移行する(ST15)。
【0020】
その後、△ボタン3又は▽ボタン4が押されているかを確認し(ST6)、押されている場合は設定項目の変更へ移行する(ST7)。そして、設定項目を変更した後、決定ボタン5を押すことでST8へと戻る。
【0021】
一方、△ボタン3又は▽ボタン4が押されていない場合は、更に決定ボタン5が押されているか確認する(ST8)。決定ボタン5が押されている場合は各設定モードへ移行する(ST9)。この各設定モードは、図4に示すように、時間の設定を行う時間設定表示と、車両整備用リフト30の設置した年月日を表示する設置時期設定表示と、点検時期を表示する点検時期設定表示と、設置されている車両整備用リフト30の機種を表示する機種設定表示と、消費した電流及び電圧を表示する電流電圧表示とで構成し、△ボタン3又は▽ボタン4を押すことで、夫々の表示へと移行する。
そして、これらの詳細な設定を行う場合は、各設定表示中に△ボタン3と▽ボタン4とを同時に押すことで夫々の設定値の入力や変更を行う各設定の入力モードへと移行する。次に、設定値の入力や変更を行った後、決定ボタン5を押して設定表示画面に切り換わる。更にもう一度決定ボタン5を押すことによって、設定のメインメニュー表示へと移行する(ST5)。
また、決定ボタン5が押されていない場合は、△ボタン3と▽ボタン4とが同時に押されていないか確認する(ST10)。△ボタン3と▽ボタン4とが同時に押されている場合は、ST2へと戻る。一方、△ボタン3と▽ボタン4とが同時に押されていない場合は、ST5の設定のメインメニュー表示へと移行する。
【0022】
次に、ST4において、△ボタン3と▽ボタン4とが同時に2秒間押されてない場合は、操作のメインメニューが表示される(ST15)。この操作のメインメニューの各項目は、図5に示すように、時刻表示と、回数表示と、次回点検表示と、回数履歴TOPと、電力量履歴TOPと、CO換算TOPと、オイル換算TOPと、で構成し、△ボタン3又は▽ボタン4を押すことで、夫々の表示へと移行する(ST16)。
このうち、回数履歴TOP・電力量履歴TOP・CO換算TOP・オイル換算TOPについては、夫々の表示で決定ボタン5を押すと履歴表示に移行する(ST17)。ここで、△ボタン3や▽ボタン4を押すと、使用時間毎における詳細履歴が表示される。そして、決定ボタン5を押すとST16に戻り、更にもう一度決定ボタン5を押すとST15に戻る。
この操作のメインメニューが表示されてから、△ボタン3又は▽ボタン4が押されない未入力の状態で1分以上が経過したときは、ST2へと移行し(ST19)、パネル2の表示が消える。
それに対し、ST20において、△ボタン3又は▽ボタン4が押された後、1分以上入力のない場合でリフト動作もないときはST15へと戻り、リフト動作があったときはST26の電力計測へと移行する。
【0023】
また、ST3において、△ボタン3又は▽ボタン4が押されていない場合は、上述のように車両整備用リフト30の使用確認を行う(ST25)。この時、車両整備用リフト30を使用しない場合は、ST2へと移行する。
これに対し、ST25において、車両整備用リフト30を使用する場合は、電力計測を行う(ST26)。この時には、使用時の消費電力がパネル2に表示される(ST27)。
【0024】
その後、車両整備用リフト30の使用が終了しているかを確認し(ST28)、使用が終了していない場合は、ST26に戻り再度電力計測を継続して行い、使用時の消費電力がパネル2に表示される。
一方、車両整備用リフト30の使用が終了しているときは、今までの車両整備用リフト30を使用した回数に当該使用の回数を加算した、合計使用回数をパネル2に表示する(ST29,30)。
【0025】
そして、車両整備用リフト30の消費電力や合計使用回数、使用時間を確認し(ST31)、これら消費電力や合計使用回数、使用時間が規定値以下の場合は、合計使用回数を10分間表示した後(ST35)、ST2へと移行してパネル2の表示がオフになる。
一方、これら消費電力や合計使用回数、使用時間が規定値(閾値)以上の場合は、合計使用回数をパネル2に1分間表示する(ST32)。そして1分経過後、点検メッセージを、パネル2に10分間表示し(ST33,34)、ST2へと移行してパネル2の表示がオフになる。
【0026】
上記の如く、標示装置1は、車両整備用リフト30への電源供給ラインに設けられてこの車両整備用リフト30の使用に伴う消費電力を測定する電力測定部10と、その電力測定部10で測定された電力量を所定の測定データに変換する制御部11と、その制御部11で変換された測定データを表示する表示部13とを備えたことを特徴としている。
その結果、車両整備用リフト30に標示装置1を組み合わせることで、消費電力を測定し表示するため、使用状態を把握することが可能となる。
また、新たなセンサ類を、車両整備用リフト30に取り付ける必要がないため、新たに設置する車両整備用リフト30のみならず、既存の車両整備用リフト30に対しても適応可能である。また、車両整備用リフト30の代替え時には標示装置1の載せ替えのみで済むため、代替えに対しても適応可能である。更に、消費電力の削減効果が容易に視認可能であり、より省エネルギー化を可能とする車両整備用リフト30への代替え促進に繋がる。
【0027】
また、測定データを記憶する記憶部12を備え、制御部11は、測定データを記憶部12に記憶させて所定の単位時間ごとに積算し、積算した測定データを表示部13へ出力可能としている。
その結果、計測した電力の消費履歴を残すことが可能であるため、使用時間ごとに夫々の消費電力の経過を管理することが可能となる。
【0028】
他にも、制御部11は、車両整備用リフト30の使用回数及び/又は使用時間を記憶部12に記憶させて積算し、その積算結果を予め設定された閾値と比較して、積算結果が閾値を越えた際には、その旨を報知するデータを表示部13へ出力して表示部13に報知させるようにしている。
その結果、車両整備用リフト30の現在又は過去の使用回数及び/又は使用時間を元にして、車両整備用リフト30に最適のメンテナンス情報や稼働率を表示することが可能である。
【0029】
そして、記憶部12に、測定データをCO又はオイルの消費量の換算データに置換するデータテーブルを記憶させて、制御部11は、測定データと共にデータテーブルによって置換された換算データを表示部13に出力して表示部13に表示させることにある。
その結果、消費電力の表示を、COやオイルの消費に置換して表示するため、環境保全に貢献したのか定量的に知ることが可能となる。
【0030】
なお、本発明の標示装置1の構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、車両整備用リフト30の使用に伴う消費電力及び消費電力に関する各種内容を表示するものであれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更することができる。
例えば、消費電力及び消費電力に関する各種内容の他に、更に車両のリフトアップにおいて、過大負荷時には警告を出す等の機能を持たせることも可能である。
【0031】
他にも、△ボタン3と▽ボタン4とを押す時間は、必ずしも2秒間である必要はなく、時間を変更したり、同じ機能を持たせたボタンを新たに設けても良く、適宜変更可能である。
また、車両整備用リフト30の合計使用回数や点検メッセージの表示時間は、必ずしも1分間や10分間である必要はなく、使用者に注意を認識させるものであれば適宜変更可能である。
【0032】
なお、車両整備用リフト30の合計使用回数と使用時間が、規定値(閾値)を越えた場合に点検メッセージを表示する必要はなく、合計使用回数或いは合計使用時間のみであっても良く、更に車両整備用リフト30の消費電力を基とし、車両整備用リフト30の点検に関する判断基準とするものであれば適宜変更可能である。
【0033】
他にも、車両整備用リフト30が複数台設置されている場合において、標示装置1が、各車両整備用リフト30,30・・の消費電力から、車両の重量に応じて消費電力の少ない車両整備用リフトを選択することも可能である。
例えば、第1〜3の車両整備用リフトが設置されている場合に於いて、第1の車両整備用リフトでは、最大昇降能力が4トンで、標準消費電力が3kW、1トン時の消費電力が0.9kW、上昇時間が90秒とする。次に、第2の車両整備用リフトでは、最大昇降能力が3トンで、標準消費電力が2kW、1トン時の消費電力が0.7kW、上昇時間が60秒とする。他にも、第3の車両整備用リフトでは、最大昇降能力が2トンで、標準消費電力が1kW、1トン時の消費電力が0.5kW、上昇時間が30秒とする。
ここで、入力部14には、車両整備用リフトの各種基本能力や、車両の重量を含む基本情報が表示されており、これらの中から該当する条件を選択し、入力可能とするボタンが新たに設けられている。これらの基本情報を入力することで、基本情報が記憶部12に記録されるものとする。
次に、制御部11では、記録部12に記録されている基本情報を基に判断を行う。この場合、車両の重量が1トンであることに対し、第3の車両整備用リフトの消費電力が0.5kWと、これら車両整備用リフト30,30・・の中で最も少ないことに加えて上昇時間が30秒と短時間であることから、最適な車両整備用リフトは、第3の車両整備用リフトであると判断し、その旨を報知するデータを表示部13へ出力して表示部13(パネル2)に表示する。
このように、標示装置1は、車両整備用リフト30のパラメータや、リフトアップさせる車両の重量等の基本情報から条件を選択し、記憶部12に予め記憶させることで、設置された車両整備リフトの中から消費電力が少なく、上昇時間も短い最適な車両整備用リフトを制御部11に選定させて、その結果をパネル2に表示させることが可能である。
更に、標示装置1では、複数の車両を複数の車両整備用リフト装置30,30・・でリフトアップさせる場合にも、基本情報から該当する条件を選択し、記憶部12に記憶させた後、車両と消費電力の少ない車両整備用リフトとの最適な組み合わせを制御部11に選定させて、その旨を報知するデータを表示部13へ出力してパネル2に表示することも可能である。
このうち、標示装置1に入力する車両の情報は、必ずしも車両の重量である必要はなく、車両の形状や大きさ、リフトアップの緊急度等であっても良く、リフト動作に関連して他の車両整備用リフト30との消費電力を比較するものであれば適宜変更可能である。
【0034】
また、車両整備用リフト30,30・・の選択では、車両の重量が車両整備用リフト30の最大昇降能力以上の場合には、各車両整備用リフト30のうち使用可能な車両整備用リフト30や使用した場合の消費電力を提示することも可能であり、消費電力の少ない車両整備用リフト30を選択するものであれば適宜変更可能である。
【0035】
他にも、消費電力の表示を、COやオイルの消費に置換して表示することの他に、木材の消費や他のエネルギーに置換して表示するものであっても良く、環境保全に貢献したのか定量的に知ることが可能なものであれば適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0036】
1・・車両整備用リフトの標示装置、2・・パネル、3・・△ボタン、4・・▽ボタン、5・・決定ボタン、10・・電力測定部、11・・制御部、12・・記憶部、13・・表示部、14・・入力部、20・・電源、30・・車両整備用リフト。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両整備用リフトへの電源供給ラインに設けられて前記車両整備用リフトの使用に伴う消費電力を測定する電力測定部と、その電力測定部で測定された電力量を所定の測定データに変換する制御部と、その制御部で変換された測定データを表示する表示部とを備えたことを特徴とする車両整備用リフトの標示装置。
【請求項2】
前記測定データを記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記測定データを前記記憶部に記憶させて所定の単位時間ごとに積算し、積算した前記測定データを前記表示部へ出力可能としたことを特徴とする請求項1に記載の車両整備用リフトの標示装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記車両整備用リフトの使用回数及び/又は使用時間を前記記憶部に記憶させて積算し、その積算結果を予め設定された閾値と比較して、前記積算結果が前記閾値を越えた際には、その旨を報知するデータを前記表示部へ出力して前記表示部に報知させることを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の車両整備用リフトの標示装置。
【請求項4】
前記記憶部に、前記測定データをCO又はオイルの消費量の換算データに置換するデータテーブルを記憶させて、前記制御部は、前記測定データと共に前記データテーブルによって置換された前記換算データを前記表示部に出力して前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の車両整備用リフトの標示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−126688(P2011−126688A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−288037(P2009−288037)
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【出願人】(390018326)株式会社スギヤス (35)