説明

車両用の凝縮器−アキュムレータ−副クーラアセンブリ

【課題】アキュムレータ内へフィルタを容易かつ安価に設置できる車両用の熱交換アセンブリを提供する。
【解決手段】凝縮器20、副クーラ40およびアキュムレータ30を備える。凝縮器と副クーラは、板の単一群を形成するように互いに連結されている。アキュムレータは、複数の板に形成された複数の貫通開口35によって画定される。凝縮器出口は、1つの凝縮器板と同一平面内に形成され、アキュムレータ入口31と連通する。副クーラ入口は、1つの副クーラ板と同一平面内に形成され、アキュムレータ出口32と連通する。アキュムレータ内には、ケージサポート51とフィルタ媒体を備えたフィルタ50が配置される。ケージサポートは、シールリップ構造56が設けられた第1端と、スペーサ58が設けられた第2端とを有し、フィルタ媒体を介して連通するアキュムレータ入口とアキュムレータ出口の間にシールリップ構造を位置決めする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、
凝縮器入口と凝縮器出口をもち、互いに固定された一群の凝縮器板で形成され、各対の凝縮器板の間に空洞および冷媒流体が流れる空洞を画定する本体を備え、上記凝縮器板に、空洞を凝縮器入口に連通する入口通路と空洞を凝縮器出口に連通する出口通路が設けられた凝縮器と、
上記凝縮器出口と連通するアキュムレータ入口およびアキュムレータ出口を有し、内部にフィルタが挿入されるアキュムレータと、
上記アキュムレータ出口と連通する副クーラ入口および副クーラ出口を有し、互いに固定された一群の副クーラ板で形成され、各対の副クーラ板の間に空洞および冷媒流体が流れる空洞を画定する副クーラを備え、上記副クーラ板に、空洞を副クーラ入口に連通する入口通路と空洞を副クーラ出口に連通する出口通路が設けられた副クーラとを備えた車両用の熱交換アセンブリに関し、
上記凝縮器と副クーラは、単一群の板を成すように互いに連結され、
上記アキュムレータは、上記板を貫いて形成され,板が充填状態(in packing relation)のとき整列する複数の穴で画定され、
上記凝縮器板の出口通路の少なくとも1つは、各凝縮器板と同一平面内に形成され、上記アキュムレータ入口と連通する凝縮器出口を成し、
上記副クーラ板の入口通路の少なくとも1つは、各副クーラ板と同一平面内に形成され、上記アキュムレータ出口と連通する副クーラ入口を成す熱交換アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車両用の冷媒回路内に挿入される凝縮器は、空気-冷媒熱交換器である。
【0003】
このような凝縮器は、溶接された要素をもつ熱交換器であり、ジャケット形フィンと押出管から製造され、一体化されたアキュムレータとフィルタシステムを有する。
【0004】
近年、低温冷媒回路(LTCL)内に挿入すべく、水冷凝縮器(WCDS)が開発されている。
【0005】
このような低温冷媒回路は、自動車市場での増大する要求、汚染物質排出の低減、および燃料消費の低減のため常に開発が続けられている。
【0006】
低温冷媒回路は、エンジンの冷媒回路とは別に、専用のラジエータと電動水ポンプと幾つかの補助熱交換器から構成される。このような低温冷媒回路は、インタークーラ,凝縮器,EGR(排気ガス再循環)クーラおよびハイブリッドまたは電気自動車のための電子機器を冷却するために、低温(略50℃)の冷媒で動作する。
【0007】
低温冷媒回路の利点は、次のとおりである。
−調整システムの構造の簡素化および低い凝縮圧力(その結果として低燃料消費および汚染物質排出の低減)、
−車両の前部の簡素化と標準化、
−給気構造の簡素化、より低い給気温度およびより少ない給気圧の低下、
−自動変速装置作動油クーラ(ATOC)、 排気ガス再循環クーラ、電子機器クーラなどの他の構成部材を統合する場合の柔軟性、
−より良い熱管理能力。
【0008】
低温冷媒回路の分野では、別のモジュレータをもつ板(プレート)凝縮器と副クーラが開発されている。
【0009】
このような技術には、幾つかの欠点がある。即ち、
−複数の別々の構成部材を用いるため、重量と寸法が増大する、
−凝縮器とモジュレータの間およびモジュレータと副クーラの間の多数の接続のため、毎年の冷媒損失が増大する。(これに関して、新欧州規格はこのような冷媒損失の極端な低減を要求していることに注目すべきである。)
【0010】
特許文献FR 2 947 041は、冒頭で述べた種類の熱交換アセンブリを開示する。この熱交換アセンブリは、凝縮器と副クーラとフィルタを内蔵するアキュムレータとからなる統合アセンブリである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、上述の欠点を少なくとも部分的になくすことができる熱交換アセンブリを提供することである。本発明の格別の目的は、アキュムレータ内へフィルタを容易かつ安価に設置できる車両用の熱交換器アセンブリを提供することである。
【0012】
上記目的は、冒頭で述べた種類の熱交換アセンブリにおいて本発明によって達成され、この熱交換アセンブリは、上記フィルタが、ケージサポートとこのケージサポートに配置されるフィルタ媒体を備え、上記ケージサポートが、アキュムレータを画定する貫通開口縁に弾性的に嵌合するシール手段を設けた第1端と、アキュムレータの底部に嵌合するスペーサを設けた第2端を有して、アキュムレータの入口と出口がフィルタ手段のみを介して互いに連通するようにシール手段の位置がアキュムレータの入口と出口の間で設定されるようになっている。
【0013】
本発明の好ましい実施形態は、本明細書の統合された部分を成すと理解されるべき従属請求項に定義される。
【0014】
本発明による熱交換アセンブリの更なる特徴と利点は、添付の図面を参照して限定されない例として示される本発明の実施形態の次の詳細な説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、本発明による熱交換アセンブリの斜視図である。
【図2】図2は、図1の熱交換アセンブリの分解斜視図である。
【図3】図3は、図2の熱交換アセンブリの矢印IIIで示す部分の拡大図である。
【図4】図4は、図3の更なる拡大図である。
【図5】図5は、図1の熱交換アセンブリ用のフィルタの斜視図である。
【図6】図6は、図5のフィルタをアキュムレータ内に取り付ける初期段階を示す図1の熱交換アセンブリの断面図である。
【図7】図7は、図5のフィルタをアキュムレータ内に取り付ける最終段階を示す図1の熱交換アセンブリの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1,図2を参照すると、車両用の熱交換アセンブリは、参照番号10で示される。熱交換アセンブリ10は、中間にアキュムレータが介設された凝縮器および副クーラの機能を果たす低温冷媒回路のための単一で分割できない構造ユニットによって構成される。従来、凝縮器は、ラジエータから流入するガス冷媒を冷却して、部分的に液冷媒に凝縮させる。アキュムレータ30(モジュレータまたは受液器としても知られる)は、液冷媒とガス冷媒を分離して、液冷媒を副クーラに送出する。副クーラは、液冷媒のエンタルピーを増加させるべく液冷媒を更に冷却する。
【0017】
凝縮器,アキュムレータ,副クーラを通る冷媒の流れは、図中の矢印で示される。
【0018】
従って、熱交換器アセンブリ10は、冷媒のための凝縮器入口21と凝縮器出口22をもつ凝縮器20を備える。図には、冷媒を冷却する水のための凝縮器水入口CWIと凝縮器水出口CWOが更に示されている。凝縮器内の水経路は、本発明の目的ではないので、ここでは述べない。
【0019】
凝縮器20は、互いに固定され,一対の板23,23の間に空洞および冷媒が流れるための空洞を画定する一群の凝縮器板23によって形成される本体を有する。特に図3に見られるように、図示の例では、各一対の板は、圧接で互いに連結された2つの板からなり、2つの板は、両者の間に水が流れるための図では見えない空洞を画定する。その代わりに、冷媒が流れる空洞は、分解斜視図のため開かれて見え、より詳しくは後述する。理解できるように、水用の空洞は、冷媒用の空洞と交互に並ぶから、板23は、水と冷媒の間の熱交換面を画定する。従来、仕上がった製品では、板23は互いに溶接される。
【0020】
冷媒が流れる各空洞は、隣接する板23に形成され,実質上鏡面対称な2つの空洞半分で構成される。図では、一方の空洞半分24のみが見られる。理解できるように、各空洞半分24は、板23に沿って延びるU字状通路をもつ凹部で形成され、例えば、板自身の材料を塑性変形させて得られる。より一般的には、板は、熱交換面,通路,空洞を所望の形に画定すべく、波形またはいずれにせよ変化できる複雑な部分を有する。
【0021】
凝縮器入口21に冷媒空洞を連通させるべく板23に入口通路25が形成され、この冷媒空洞を凝縮器出口22に連通させるべく板23に出口通路27,27'が形成される。出口通路の1つ27'は、実際、凝縮器出口22を構成する。この出口通路27'は、特に図4に示されるように、対応する凝縮板23と同一平面内に形成される。
【0022】
凝縮器入口は例外にして、凝縮器板23の入口通路25と出口通路27は、凝縮器板23を貫いて形成された貫通穴によって構成され、この凝縮器板23上に冷媒が流れる空洞の端部が直接開口している。
【0023】
凝縮器板23の充填状態において、凝縮器板23の入口通路25を構成する貫通開口は、互いに整列させて配置され、凝縮器入口21に連通する凝縮器入口ヘッダを画定し、凝縮器板23の出口通路27を構成する貫通開口は、互いに整列させて配置され、凝縮器出口22に連通する凝縮器出口ヘッダを画定する。上記入口ヘッダと出口ヘッダは、熱交換アセンブリの一端側に配置される。
【0024】
熱交換アセンブリ10は、特に図6,7で見られる,凝縮器出口22に連通するアキュムレータ入口31およびアキュムレータ出口32を備える。このアキュムレータの詳細は、後述する。
【0025】
熱交換アセンブリ10は、プレート副クーラ40を更に備える。副クーラ40は、冷媒のための副クーラ入口41および副クーラ出口42を有する。図1には、冷媒冷却用の水のための副クーラ水入口SWIと副クーラ水出口SWOが示されている。副クーラ内の水通路は、本発明の目的ではないので、ここでは述べない。
【0026】
副クーラ40は、単一群の板を成すように凝縮器20に連結される。構造上の観点から、実際、副クーラは、凝縮器20と実質上同じ単一の要素によって構成される。最後の凝縮器板と最初の副クーラ板は、副クーラ40から凝縮器20を流体的に分離するいわゆる接続板を構成する。図3において、接続板は、頂部から下に見て中央の一組の板から成る。図4には、このような接続板が、隣接する副クーラ板と一緒に示されている。
【0027】
副クーラ40は、互いに固定され,一対の板43,43の間に空洞および冷媒が流れるための空洞を画定する一群の副クーラ板43によって形成される本体を有する。特に図3に見られるように、図示の例では、各一対の板は、圧接で互いに連結された2つの板からなり、2つの板は、両者の間に水が流れるための図では見えない空洞を画定する。その代わりに、冷媒が流れる空洞は、分解斜視図のため開かれて見え、より詳しくは後述する。理解できるように、水用の空洞は、冷媒用の空洞と交互に並ぶから、板43は、水と冷媒の間の熱交換面を画定する。従来、仕上がった製品では、副クーラ板43は、凝縮器板23と一緒に互いに溶接される。
【0028】
冷媒が流れる各空洞は、隣接する副クーラ板43に形成され,実質上鏡面対称な2つの空洞半分で構成される。図では、一方の空洞半分44のみが見られる。理解できるように、各空洞半分24は、板23に沿って延びるU字状通路をもつ凹部で形成され、例えば、板自身の材料を塑性変形させて得られる。より一般的には、板は、熱交換面,通路,空洞を所望の形に画定すべく、波形またはいずれにせよ変化できる複雑な部分を有する。
【0029】
副クーラ入口41に冷媒空洞を連通させるべく副クーラ板43に入口通路45,45'が形成され、この冷媒空洞を副クーラ出口42に連通させるべく板43に出口通路47が形成される。入口通路の1つ45'は、実際、副クーラ入口41を構成する。この入口通路45'は、特に図4に示されるように、対応する副クーラ板43と同一平面内に形成される。
【0030】
図3,4,6,7から分かるように、凝縮器出口22/アキュムレータ入口31を構成する出口通路27'および副クーラ入口41/アキュムレータ出口32を構成する入口通路45'は、凝縮器と副クーラの間の少なくとも接続板上に形成される。
【0031】
副クーラ入口/アキュムレータ出口は例外にして、副クーラ板43の入口通路45と出口通路47は、副クーラ板43を貫いて形成された貫通穴によって構成され、この副クーラ板43上に冷媒が流れる空洞の端部が直接開口している。
【0032】
副クーラ板43の充填状態において、副クーラ板43の入口通路45を構成する貫通開口は、互いに整列させて配置され、副クーラ入口41に連通する副クーラ入口ヘッダを画定し、副クーラ板43の出口通路47を構成する貫通開口は、互いに整列させて配置され、副クーラ出口42に連通する副クーラ出口ヘッダを画定する。上記入口ヘッダと出口ヘッダは、熱交換アセンブリの一端側に配置される。
【0033】
アキュムレータ30は、凝縮器板23と副クーラ板43を貫いて形成された複数の貫通開口で画定され、このような板23,43が充填状態になったとき互いに整列する。アキュムレータ30は、熱交換アセンブリの一端側で凝縮器と副クーラの入口ヘッダおよび出口ヘッダの近傍に配置される。
【0034】
アキュムレータ30は、板23,43の貫通開口35を取り囲む板23,43の突出部29,49によって冷媒が流れる空洞から流体的に分離され、充填状態となったとき板は密封状態で互いに連結する。突出部の関係は、板間で空洞を形成する凹部24,44に対して板面の法線方向で定義される。凝縮器出口22/アキュムレータ入口31および副クーラ入口41/アキュムレータ出口32は、幾つかの板23,43の突出部29,49、特に凝縮器と副クーラの間の接続板の突出部を貫いて形成される。凝縮器出口22/アキュムレータ入口31および副クーラ入口41/アキュムレータ出口32は、特に図4から分かるように、アキュムレータと空洞の間に介設された突出部の長さ内に位置し、板の長手方向に平行に延びる。
【0035】
凝縮器板と副クーラ板の入口通路25,45と出口通路27,47を成す貫通開口は、板上の凹部24,44の端部に形成された対応するパンチ穴25a,45a,27a,47aを貫いて形成される。対応するパンチ盲穴25a',27a'は、接続板に配置され(図では、接続板の凝縮器側のパンチ盲穴だけが見え、副クーラ側のパンチ盲穴は隠れている)、流体通路が、凹部24,44を対応する板のアキュムレータの貫通開口35に直接接続する板と同一平面内に配置されているので、他のパンチ穴と整列させて正確に盲穴で配置される。このような配置は、実際に熱交換板の製造過程を簡素化する。なぜなら、パンチ穴が盲穴であり、凝縮器出口通路と副クーラ入口通路が板と同一平面内に配置して形成されるという接続板の特徴のみが異なることを除き、板は実質上同一であるからである(このような出口通路と入口通路は、図示の例,特に図4,6,7に示したように、接続板に接して配置される対応する凝縮器板および副クーラ板にも形成できることは明白であろう)。
【0036】
図5〜7に示すように、熱交換アセンブリ10は、アキュムレータ30に挿入されるフィルタ50を更に備える。このフィルタ10は、ケージサポート51と、ケージサポート51上に配置されたフィルタ媒体53を有する。フィルタ媒体は、冷媒流体に含まれうる任意の異物を捕集する。
【0037】
ケージサポート51は、アキュムレータ30を画定する貫通開口35の縁に弾性的に嵌合するようになっているシール手段56を第1端55に有し、アキュムレータ30の底部に嵌合するようになっているスペーサ部材58を第2端57に有して、アキュムレータの入口と出口がフィルタ手段53のみを介して互いに連通するように、シール手段56の位置をアキュムレータ入口31とアキュムレータ出口32の間に設定する。
【0038】
上記シール手段は、ケージサポート51の一端55上に周方向/周辺方向に配置されたシールリップ構造を備える。
【0039】
上記スペーサ手段は、ケージサポート51の第2端56上に配置され、軸方向に突出する構造からなる。このスペーサ手段の軸方向寸法は、板の数,アキュムレータ入口と出口の配置の関数、従ってアキュムレータ30の軸方向寸法の関数としてかなり大きいのが有利である。
【0040】
フィルタの取付は、熱交換アセンブリのアキュムレータに沿う縦断面を示す図6,7に示すように行われる。フィルタ50は、アキュムレータ30に凝縮器側の端部から第1の凝縮器板23の貫通開口35を通って挿入される(図6)。取り付け過程の間、シールリップ構造35は、板の貫通開口の縁に次々に嵌合し、フィルタは、貫通開口を通過し、屈曲と静止状態への跳ね戻りを繰り返しつつ、アキュムレータ底部に進む。スペーサ手段がアキュムレータ底に当接すると(図7)、フィルタは停止し、シールリップ構造は、アキュムレータの入口と出口の間に正確に位置決めされて、凝縮器と副クーラの間の接続板の貫通開口35の縁に嵌合する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
凝縮器入口(21)と凝縮器出口(22)をもち、互いに固定された一群の凝縮器板(23)で形成され、各対の凝縮器板の間に空洞および冷媒流体が流れる空洞を画定する本体を備え、上記凝縮器板に、空洞を凝縮器入口に連通する入口通路(25)と空洞を凝縮器出口に連通する出口通路(27,27')が設けられた凝縮器(20)と、
上記凝縮器出口と連通するアキュムレータ入口(31)およびアキュムレータ出口(32)を有し、内部にフィルタ(50)が挿入されるアキュムレータ(30)と、
上記アキュムレータ出口(32)と連通する副クーラ入口(41)および副クーラ出口(42)を有し、互いに固定された一群の副クーラ板(43)で形成され、各対の副クーラ板の間に空洞および冷媒流体が流れる空洞を画定する副クーラ(40)を備え、上記副クーラ板に、空洞を副クーラ入口に連通する入口通路(45,45')と空洞を副クーラ出口に連通する出口通路(47)が設けられた副クーラ板とを備えた車両用の熱交換アセンブリであって、
上記凝縮器と副クーラは、単一群の板を成すように互いに連結され、
上記アキュムレータは、上記板を貫いて形成され,板が充填状態(in packing relationship)のとき整列する複数の貫通開口(35)で画定され、
上記凝縮器板(23)の出口通路の少なくとも1つ(27')は、各凝縮器板と同一平面内に形成され、上記アキュムレータ入口(31)と連通する凝縮器出口(22)を成し、
上記副クーラ板(43)の入口通路の少なくとも1つ(45')は、各副クーラ板と同一平面内に形成され、上記アキュムレータ出口(32)と連通する副クーラ入口(41)を成す熱交換アセンブリにおいて、
上記フィルタは、ケージサポート(51)とこのケージサポート上に配置されたフィルタ媒体(53)を有し、上記ケージサポート(51)は、アキュムレータを画定する上記貫通開口の縁に弾性的に嵌合するようになっているシール手段(56)を備えた第1端(55)と、アキュムレータの(30)の底部に嵌合するようになっているスペーサ手段(58)を備えた第2端(57)とを有して、上記アキュムレータ入口(31)とアキュムレータ出口(32)が上記フィルタ媒体(53)のみを介して互いに連通するように、上記シール手段(56)の位置をアキュムレータ入口(31)とアキュムレータ出口(32)の間に設定することを特徴とする熱交換アセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載の熱交換アセンブリにおいて、上記シール手段は、上記ケージサポート(51)の第1端(55)に周方向に配置されたシールリップ構造である熱交換アセンブリ。
【請求項3】
請求項1または2に記載の熱交換アセンブリにおいて、上記アキュムレータは、板が充填状態になったとき,互いに密に結合する板(23,43)の各貫通開口(35)を取り囲む板(23,43)の突出部(29,49)によって、冷媒流体が流れる上記空洞から流体的に分離され、凝縮器出口(22)と副クーラ入口(41)は、アキュムレータと空洞の間に介設された板の上記突出部の長さ内に位置し、板の長手方向延びる熱交換アセンブリ。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1つに記載の熱交換アセンブリにおいて、最後の上記凝縮器板と最初の上記副クーラ板は、凝縮器を上記副クーラから流体的に分離する接続板を構成し、凝縮器出口(22)を構成する出口通路(27')と副クーラ入口(41)を構成ずる入口通路(45')は、少なくとも上記接続板に形成されている熱交換アセンブリ。
【請求項5】
請求項4に記載の熱交換アセンブリにおいて、凝縮器出口(22)と副クーラ入口(41)の例外を除いて、凝縮器板(23)および副クーラ板(43)の入口通路(25,45)および出口通路(27,47)は、上記凝縮器板および副クーラ板を貫いて形成された貫通穴で構成される熱交換アセンブリ。
【請求項6】
請求項5に記載の熱交換アセンブリにおいて、上記板が充填状態のとき、
凝縮器板(23)の入口通路(25)を構成する貫通穴は、互いに整列させて配置され、凝縮器入口ヘッダを画定し、
副クーラ板(43)の入口通路(45)を構成する貫通穴は、互いに整列させて配置され、副クーラ入口ヘッダを画定し、
凝縮器板(23)の出口通路(27)を構成する貫通穴は、互いに整列させて配置され、凝縮器出口ヘッダを画定し、
副クーラ板(43)の出口通路(47)を構成する貫通穴は、互いに整列させて配置され、副クーラ出口ヘッダを画定する熱交換アセンブリ。
【請求項7】
請求項6に記載の熱交換アセンブリにおいて、上記入口ヘッダと出口ヘッダおよび上記アキュムレータは、上記熱交換アセンブリの片側端に配置されている熱交換アセンブリ。
【請求項8】
請求項4乃至7のいずれか1つに記載の熱交換アセンブリにおいて、上記入口通路(25,45)および出口通路(27,47)を構成する貫通穴は、板(23,43)を貫いて形成したパンチ穴(25a,45a,27a,47a)であり、上記接続板は、対応するパンチ盲穴(25a',27a')を有する熱交換アセンブリ。
【請求項9】
熱交換器の板(23,43)を貫いて互いに整列させて形成された複数の貫通開口(35)によって画定されるアキュムレータ(30)を有する板熱交換器(10)のためのフィルタ・アキュムレータにおいて、
上記フィルタは、ケージサポート(51)とこのケージフィルタに配置されたフィルタ媒体(53)を備え、上記ケージサポートは、上記アキュムレータ(30)を画定する上記貫通開口の縁に弾性的に嵌合するようになっているシール手段(56)が設けられた第1端(55)と、上記アキュムレータの底部に嵌合するようになっているスペーサ手段(58)が設けられた第2端(57)を有して、アキュムレータ(30)内でシール手段(56)の位置が設定されるようになっていることを特徴とするフィルタ・アキュムレータ。
【請求項10】
請求項9に記載のフィルタ・アキュムレータにおいて、上記シール手段は、上記ケージサポート(51)の第1端(55)に周方向に配置されたシールリップ構造であるフィルタ・アキュムレータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−11432(P2013−11432A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−101399(P2012−101399)
【出願日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【出願人】(502009646)デンソー・サーマル・システムズ・ソシエタ・ペル・アチオニ (9)
【氏名又は名称原語表記】DENSO THERMAL SYSTEMS Spa
【Fターム(参考)】