説明

車両用シート

【課題】シートクッションとレールとの間の隙間を隠す隙隠し部材の見栄えを向上する。
【解決手段】フロントシート10では、シールド50の支持部52が支持ロッド46に回転可能に嵌合されると共に、シールド50の係合ピン54がガイド溝26に相対移動可能に係合されている。これにより、支持ロッド46が回動方向一側へ回動する際には、支持部52が支持ロッド46と共に回動方向一側へ回動して、シールド50の係合ピン54がガイド溝26内を車両前方へ移動することで、シートクッション34の回動に追従したシールド50の揺動が許容される。しかも、シールド50は、上端部から下端部に亘って一体に形成されているため、シートクッション34の移動に伴ってシールド50が揺動する際には、上端部と下端部との間でシールド50が屈曲されない。これにより、シールド50の見栄えを向上できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートクッションとレールとの間の隙間を隠す隙隠し部材を備えた車両用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載の車両用シートのロアシールド(隙隠し部材)では、シート後方下部にロアシールドが設けられている。このロアシールドは、シールド本体とシールド本体の上方に設けられた連結板とシールド本体の下方に設けられたレールカバー部材とを有しており、ロアシールドによってシートの車両後方下部が隠蔽されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−82581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このロアシールドでは、シールド本体と連結板とが第1のヒンジを介して連結されると共に、シールド本体とレールカバー部材とが第2のヒンジを介して連結されている。
【0005】
このため、シートが上方から下方へ移動する際には、第1のヒンジが車両後方へ突出されて、第1のヒンジの部位においてシールド本体と連結板とが屈曲する。これにより、第1のヒンジを視認できるため、ロアシールドの見栄えが悪化する。
【0006】
本発明は、上記事実を考慮し、シートクッションとレールとの間の隙間を隠す隙隠し部材の見栄えを向上できる車両用シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の車両用シートは、車両前後方向に移動可能に構成されたレールと一体に移動される移動部材と、リフター機構を介して前記移動部材に連結されると共に前記レールの上方に配置され、前記リフター機構によって上下方向の位置を調整可能に構成されたシートクッションと、前記シートクッションの車両後方下部と前記レールとの間に延設されて前記シートクッションと前記レールとの間の隙間を隠すと共に、上端部が前記シートクッションに回転可能に連結されると共に下端部が前記移動部材に相対移動可能に連結され又は上端部が前記シートクッションに相対移動可能に連結されると共に下端部が前記移動部材に回転可能に連結され、前記上端部から前記下端部に亘って一体に形成された隙隠し部材と、を備えている。
【0008】
請求項1に記載の車両用シートでは、移動部材がレールと一体に車両前後方向に移動可能に構成されている。また、レールの上方にはシートクッションが配置されており、シートクッションは、リフター機構を介して移動部材に連結されている。これにより、レールを車両前後方向に移動させることで、車両前後方向におけるシートクッションの位置が調整され、リフター機構によって上下方向におけるシートクッションの位置が調整される。
【0009】
また、シートクッションの車両後方下部とレールとの間には、隙隠し部材が延設されており、シートクッションとレールとの間の隙間を隙隠し部材が隠している。これにより、隙隠し部材によって、シートクッションとレールとの間の隙間を視認することが抑制される。
【0010】
ここで、隙隠し部材の上端部がシートクッションに回転可能又は相対移動可能に連結されている。そして、隙隠し部材の上端部がシートクッションに回転可能に連結される際に、隙隠し部材の下端部が移動部材に相対移動可能に連結されている。このため、シートクッションの上下方向の位置が調整される際には、隙隠し部材の上端部がシートクッションと共に移動して、隙隠し部材の下端部が移動部材に対して相対移動する。これにより、シートクッションの移動に追従した隙隠し部材の移動(揺動)が許容されて、シートクッションの移動に伴って隙隠し部材が揺動する。
【0011】
また、隙隠し部材の上端部がシートクッションに相対移動可能に連結される際に、隙隠し部材の下端部が移動部材に回転可能に連結されている。このため、シートクッションの上下方向の位置が調整される際には、隙隠し部材の上端部に対してシートクッションが相対移動することで、シートクッションの移動が許容される。
【0012】
しかも、隙隠し部材は、上端部から下端部に亘って一体に形成されている。このため、シートクッションの移動に伴って隙隠し部材が揺動する際又は隙隠し部材の上端部に対してシートクッションが相対移動する際には、上端部と下端部との間で隙隠し部材が屈曲されないため、隙隠し部材の見栄えを向上できる。
【0013】
請求項2に記載の車両用シートは、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記隙隠し部材の下端部が前記隙隠し部材の上端部に対して車両前方へ配置されている。
【0014】
請求項2に記載の車両用シートでは、隙隠し部材の下端部が隙隠し部材の上端部に対して車両前方へ配置されているため、隙隠し部材が車両前方へ向かうに従い下方へ延設されると共に、シートクッションの下方に隙隠し部材の下端部が配置される。このため、隙隠し部材の下端部と移動部材との連結部分を車両後方から視認することが困難になる。
【0015】
請求項3に記載の車両用シートは、請求項1又は請求項2に記載の車両用シートにおいて、前記隙隠し部材の上端部が前記シートクッションに回転可能に連結されると共に前記隙隠し部材の下端部が前記移動部材に相対移動可能に連結され、前記隙隠し部材の下端部及び前記移動部材の何れか一方に設けられた係合部と、前記隙隠し部材の下端部及び前記移動部材の何れか他方に設けられ、前記係合部が摺動可能に係合される摺動溝と、を備えている。
【0016】
請求項3に記載の車両用シートでは、隙隠し部材の上端部がシートクッションに回転可能に連結されると共に、隙隠し部材の下端部が移動部材に相対移動可能に連結されている。また、隙隠し部材の下端部及び移動部材の何れか一方に設けられた係合部が、隙隠し部材の下端部及び移動部材の何れか他方に設けられた摺動溝に摺動可能に係合されている。このため、摺動溝によって隙隠し部材の揺動(移動)軌跡が設定される。
【0017】
請求項4に記載の車両用シートは、請求項1又は請求項2に記載の車両用シートにおいて、前記隙隠し部材の上端部が前記シートクッションに相対移動可能に連結されると共に前記隙隠し部材の下端部が前記移動部材に回転可能に連結され、前記隙隠し部材の上端部及び前記シートクッションの何れか一方に設けられた係合部と、前記隙隠し部材の上端部及び前記シートクッションの何れか他方に設けられ、前記係合部が摺動可能に係合される摺動溝と、を備えている。
【0018】
請求項4に記載の車両用シートでは、隙隠し部材の上端部がシートクッションに相対移動可能に連結されると共に、隙隠し部材の下端部が移動部材に回転可能に連結されている。また、隙隠し部材の上端部及びシートクッションの何れか一方に設けられた係合部が、隙隠し部材の上端部及びシートクッションの何れか他方に設けられた摺動溝に摺動可能に係合される。このため、シートクッションの上下方向の位置が調整される際のシートクッションの移動軌跡に合わせて摺動溝を形成することで、シートクッションの上下方向の移動が許容される。
【0019】
請求項5に記載の車両用シートは、請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、前記リフター機構の一部を構成し、一端部が前記移動部材に回転可能に連結されると共に他端部が前記シートクッションに回転可能に連結され、回転されることで前記シートクッションの上下方向の位置を調整する連結部材を備え、前記隙隠し部材の上端部から下端部までの距離が前記連結部材の一端部から他端部までの距離に比して短く設定されている。
【0020】
請求項5に記載の車両用シートでは、リフター機構の連結部材の一端部が移動部材に回転可能に連結されており、連結部材の他端部がシートクッションに回転可能に連結されている。また、連結部材が回転されることで、シートクッションの上下方向の位置が調整される。
【0021】
ここで、隙隠し部材の上端部から下端部までの距離が、連結部材の一端部から他端部までの距離に比して、短く設定されている。これにより、シートクッションが最も上方へ配置された際の隙隠し部材のレールに対する傾斜角を大きくできる。このため、シートクッションが最も上方へ配置された際のシートクッションとレールとの間の隙間を効果的に隠すことができる。
【0022】
請求項6に記載の車両用シートは、請求項2〜請求項5の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、前記隙隠し部材の上端が前記シートクッションの車両後方端部に対して車両前方に配置されている。
【0023】
請求項6に記載の車両用シートでは、隙隠し部材の上端がシートクッションの車両後方端部に対して車両前方に配置されているため、シートクッションの車両後方端部の車両前方において、隙隠し部材が車両前方へ向かうに従い下方へ延設される。これにより、シートクッションの車両後方端部によって隙隠し部材の上端とシートクッションとの間の隙間を視認することが困難になる。また、隙隠し部材を車両用シートから車両後方へ突出させずに、シートクッションの上下方向の位置を調整できる。
【0024】
請求項7に記載の車両用シートは、請求項3に記載の車両用シートにおいて、前記摺動溝が前記レールの上方に配置されると共に車両前後方向に延設されている。
【0025】
請求項7に記載の車両用シートでは、摺動溝が、レールの上方に配置されると共に、車両前後方向に延設されているため、隙隠し部材をレールの上方で揺動させることができる。
【0026】
請求項8に記載の車両用シートは、請求項7に記載の車両用シートにおいて、前記シートクッションは、前記隙隠し部材の上端部が嵌合されて前記隙隠し部材の上端部を回転可能に支持する支持軸を備えている。
【0027】
請求項8に記載の車両用シートでは、シートクッションが支持軸を備えており、支持軸に隙隠し部材の上端部が嵌合されて、隙隠し部材の上端部が支持軸に回転可能に支持されている。このため、簡易な構成で隙隠し部材をシートクッションに連結できる。
【発明の効果】
【0028】
請求項1に記載の車両用シートによれば、シートクッションとレールとの間の隙間を隠す隙隠し部材の見栄えを向上できる。
【0029】
請求項2に記載の車両用シートによれば、隙隠し部材の見栄えを一層向上できる。
【0030】
請求項3に記載の車両用シートによれば、隙隠し部材の揺動(移動)軌跡を設定できる。
【0031】
請求項4に記載の車両用シートによれば、摺動溝によってシートクッションの移動を許容できる。
【0032】
請求項5に記載の車両用シートによれば、シートクッションとレールとの間の隙間を効果的に隠すことができる。
【0033】
請求項6に記載の車両用シートによれば、隙隠し部材を車両用シートから車両後方へ突出させずに、シートクッションの上下方向の位置を調整できる。
【0034】
請求項7に記載の車両用シートによれば、レールとシートクッションとの間で隙隠し部材を揺動できる。
【0035】
請求項8に記載の車両用シートによれば、隙隠し部材を組付ける際の組付性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るフロントシートの要部を示す車両右斜め後方から見た斜視図である。
【図2】図1に示されるフロントシートを車両右斜め後方から見た斜視図である。
【図3】図2に示されるフロントシートに用いられるシートクッションが最も上方へ配置された状態を一部破断した車両左方から見た側面図である。
【図4】図2に示されるフロントシートに用いられるシートクッションが最も下方へ配置された状態を一部破断した車両左方から見た側面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るフロントシートの要部を示す車両右斜め後方から見た斜視図である。
【図6】図5に示されるフロントシートに用いられるシートクッションが最も上方へ配置された状態を一部破断した車両左方から見た側面図である。
【図7】図5に示されるフロントシートに用いられるシートクッションが最も下方へ配置された状態を一部破断した車両左方から見た側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
(第1の実施の形態)
【0038】
図1には、本発明の第1の実施の形態に係る車両用シートとしてのフロントシート10の車両左側部における車両後方下部が車両右斜め後方から見た斜視図にて示されており、図2には、フロントシート10の全体が車両右斜め後方から見た斜視図にて示されている。なお、図面に適宜示される矢印FRは車両前方を示し、矢印RHは車両右方(車幅方向一側)を示し、矢印UPは上方を示す。
【0039】
これらの図に示すように、フロントシート10の下部には一対の長尺状のガイドレール12が設けられている。ガイドレール12は車両前後方向に沿って平行に配置されており、ガイドレール12の長手方向両端部が、一対のレッグブラケット14を介して、車両の車体フロアに固定されている。また、ガイドレール12は、断面略C字形状に形成されて、上方へ開放されている。
【0040】
一対のガイドレール12内には、レールとしてのアッパーレール16がそれぞれ設けられており、アッパーレール16は、長尺状に形成されて、ガイドレール12に対して車両前後方向にスライド移動可能に構成されている。
【0041】
図1に示すように、アッパーレール16の上方には、移動部材としてのライザーユニット18がそれぞれ設けられており、ライザーユニット18は、ライザー20とロアフィニッシャ22とを有している。ライザー20は、板金により製作されており、ライザー20の下部がアッパーレール16に固定されている。これにより、ライザー20は、アッパーレール16と一体に車両前後方向に移動可能に構成されている。また、ライザー20には、後述するロアフィニッシャ22を組付けるための複数の係合孔20A(図1では、1つの係合孔20Aのみ示している)が設けられており、係合孔20Aは略矩形状に形成されている。
【0042】
ロアフィニッシャ22は、ライザー20の車幅方向外側(図1では車両左方)に設けられている。ロアフィニッシャ22は、樹脂製で略板状に形成されており、車両前後方向に延設されてライザー20の車幅方向外側部分を覆っている。また、ロアフィニッシャ22には、複数の係合爪22A(図1では、1つの係合爪22Aのみ示している)が設けられており、係合爪22Aはライザー20の係合孔20Aに対応する位置に配置されている。この係合爪22Aは係合孔20Aと係合されており、これにより、ロアフィニッシャ22がライザー20に組付けられている。したがって、ロアフィニッシャ22は、アッパーレール16と一体に車両前後方向に移動可能に構成されている。
【0043】
ロアフィニッシャ22の車両後方の端部には、アッパーレール16の上方において、後述するシールド50の下端部を収容するための収容部24が設けられている。収容部24は、上方及び車両後方へ開放された略直方体箱状に形成されており、収容部24の底壁がアッパーレール16の上面に当接された状態で固定されている。
【0044】
収容部24の車幅方向両側の側壁には、それぞれ摺動溝としてのガイド溝26が車幅方向に貫通形成されている。ガイド溝26は、車両前後方向に延設された直線溝部26Aとこの直線溝部26Aの車両後方端から延設された傾斜溝部26Bとを有している。傾斜溝部26Bは、車両後方へ向かうに従い上方へ傾斜されると共に、車両後方側が凸状となるように湾曲されており、ガイド溝26が全体として車両前後方向へ延設されている。
【0045】
また、ライザー20には、車両前方部分及び車両後方部分において、板金により製作された連結部材としてのリンク32の一端部が回転可能に連結されている(図1では、車両後方に配置されたリンク32のみ示されている)。このリンク32は、リフター機構30の一部を構成しており、リフター機構30は、後述するシートクッション34の上下方向の位置を調整するためのものである。また、リンク32は、車両後方へ向かうに従い上方へ傾斜して配置されている。さらに、リフター機構30は、フロントシート10の側方に配置された図示しない操作レバーを乗員が操作することで、作動されるように構成されている。
【0046】
一方、アッパーレール16(ガイドレール12)の上方には、乗員が着座するシートクッション34が設けられている(図2参照)。シートクッション34内には、シートクッション34の骨格となるクッションフレーム(図示省略)が設けられており、クッションフレームは、車幅方向両側部に一対のサイドフレーム36を有している。サイドフレーム36には、前述したリフター機構30のリンク32の他端部が回転可能に連結されている。これにより、シートクッション34は、リフター機構30を介してライザー20(ライザーユニット18)に連結されている。また、リフター機構30が作動されると、リンク32の一端部を支点としてリンク32が回転することで、シートクッション34が回動方向一側(図3の矢印A方向)又は回動方向他側(図4の矢印B方向)へ回動して、シートクッション34の上下方向の位置を調整できるように構成されている。
【0047】
図1及び図2に示すように、シートクッション34は、車幅方向両側の部分において、樹脂により製作された一対のアウターフィニッシャ38を有している(図2では、便宜上、アウターフィニッシャ38の下部を図示省略している)。アウターフィニッシャ38は、サイドフレーム36の車幅方向外側(図1では車両左方)に配置されて、サイドフレーム36に組付けられている。アウターフィニッシャ38は本体部40を有しており、本体部40は、サイドフレーム36の車幅方向外側において車両前後方向に沿って延設されて、サイドフレーム36を覆っている。アウターフィニッシャ38の車両後方端部には、後側壁42が設けられており、後側壁42は本体部40の車両後方端部から内側(図1の車両右方)へ延在されている。また、アウターフィニッシャ38の車両後方部には、側壁44が設けられており、側壁44は後側壁42の内側端部から車両前方へ延在されて、本体部40と対向して配置されている。
【0048】
さらに、図1に示すように、アウターフィニッシャ38の車両後方部には、後述するシールド50を支持するための支持軸としての支持ロッド46が設けられている。支持ロッド46は、断面円形のシャフト状に形成されると共に、車幅方向に沿って配置されて、本体部40と側壁44とに掛け渡されている。また、支持ロッド46は、前述したガイド溝26に対して、上方かつ車両後方に配置されている。
【0049】
ロアフィニッシャ22の収容部24とアウターフィニッシャ38の支持ロッド46との間には、隙隠し部材としてのシールド50が設けられている。シールド50は、樹脂により製作されて、略板状に形成されている。シールド50の上端部には、支持部52が設けられている。支持部52は、側面視において、車両前方へ一部開口された円環状に形成されており、支持部52の開口部から支持ロッド46が支持部52内に嵌合されて(嵌め込まれて)、支持部52が支持ロッド46に回転可能に支持(連結)されている。また、支持部52はアウターフィニッシャ38の後側壁42(シートクッション34の車両後方端部)に対して車両前方に配置されており、支持部52の外周部と後側壁42の下端部との間には、僅かな隙間が設けられている。
【0050】
また、シールド50は、上端部から下端部に亘って一体に形成されており、シールド50の下端部には、車幅方向両側の部分において、係合部としての一対の係合ピン54が一体に設けられている。係合ピン54は、円柱状に形成されて、シールド50から車幅方向に互いに離間する方向へ突出されている。さらに、シールド50の下端部は、ロアフィニッシャ22の収容部24内に収容されており、一対の係合ピン54がそれぞれロアフィニッシャ22のガイド溝26内に摺動可能に係合されている。これにより、シールド50は、側面視において、車両前方へ向かうに従い下方へ傾斜して配置されると共に、シールド50の下端部がロアフィニッシャ22に相対移動可能に連結されており、シールド50の上端部が移動する際には、係合ピン54がガイド溝26内を摺動することで、シールド50が揺動可能に構成されている。さらにまた、シールド50の支持部52の軸心から係合ピン54の軸心までの距離は、リフター機構30のリンク32の一端部(ライザー20との連結部分)から他端部(サイドフレーム36との連結部分)までの長さに比して短く設定されている。
【0051】
シールド50の車幅方向両側の部分には、一対のシールド側壁56が一体に設けられており、シールド側壁56は、シールド50から延設されて、車幅方向に対して直交する方向に配置されている。また、一対のシールド側壁56は、アウターフィニッシャ38の本体部40と側壁44との間に配置されて、本体部40及び側壁44の下方を隠すように配置されている。
【0052】
次に、第1の実施の形態の作用及び効果について説明する。
【0053】
フロントシート10では、アッパーレール16とシートクッション34との間にシールド50が設けられている。また、シールド50の支持部52がアウターフィニッシャ38の支持ロッド46に回転可能に嵌合されると共に、シールド50の係合ピン54がロアフィニッシャ22のガイド溝26内に係合されている。これにより、アッパーレール16とシートクッション34との間の隙間がシールド50によって隠されている。したがって、シートクッション34とアッパーレール16との間の隙間を視認することが抑制されると共に、車両のリヤシートに着座した乗員の足がシートクッション34とアッパーレール16との間に挟み込まれることが防止されている。
【0054】
また、シートクッション34は、リフター機構30を介してライザー20と連結されており、リフター機構30によってシートクッション34の上下方向の位置が調整されている。図3に示すように、シートクッション34が最も上方へ配置された際には、シールド50の係合ピン54がガイド溝26の直線溝部26Aと傾斜溝部26Bとの境界部分に配置されて、シールド50が車両前方へ向かうに従い下方へ傾斜して配置されている。これにより、シールド50の下端部がシートクッション34の下方に配置されている。
【0055】
この状態からシートクッション34を下方へ配置させる際には、乗員がフロントシート10の側方に設けられた操作レバーを操作する。これにより、リフター機構30が作動されることで、リンク32の一端部を支点としてリンク32が回動すると共に、シートクッション34が回動方向一側(図3の矢印A方向)へ回動する。このため、アウターフィニッシャ38の支持ロッド46が回動方向一側へ回動する。
【0056】
ここで、シールド50の支持部52はシートクッション34の支持ロッド46に回転可能に嵌合(連結)されており、シールド50の係合ピン54がロアフィニッシャ22のガイド溝26に相対移動可能に係合(連結)されている。
【0057】
これにより、支持ロッド46が回動方向一側へ回動する際には、シールド50の支持部52が、支持ロッド46の軸線回りに回転しつつ、支持ロッド46と共に回動方向一側へ回動する。
【0058】
支持部52が回動方向一側へ回動すると、シールド50の係合ピン54がガイド溝26内を車両前方へ移動する(ロアフィニッシャ22に対して相対移動する)ことで、シートクッション34の回動(移動)に追従したシールド50の揺動(移動)が許容される。これにより、シールド50が下方へ傾倒するように揺動する。
【0059】
しかも、シールド50は、上端部(支持部52)から下端部に亘って一体に形成されているため、シートクッション34の回動に伴ってシールド50が揺動する際には、上端部と下端部との間でシールド50が屈曲されない。このため、仮に、シールド50が屈曲可能に構成されて、シールド50が揺動する際にシールド50の屈曲部が視認される場合に比して、シールド50の見栄えを向上できる。
【0060】
また、シールド50の下端部(係合ピン54)がシールド50の上端部(支持部52)に対して車両前方へ配置されているため、シールド50が車両前方へ向かうに従い下方へ延設されると共に、シールド50の係合ピン54がシートクッション34の下方に配置される。このため、シールド50の係合ピン54とロアフィニッシャ22のガイド溝26とを車両後方から視認することを抑制できる。これにより、シールド50の見栄えを一層向上できる。
【0061】
さらに、上述したように、シールド50の係合ピン54が、ロアフィニッシャ22のガイド溝26に摺動可能に係合されており、シールド50の支持部52がアウターフィニッシャ38の支持ロッド46に支持されている。このため、シールド50が揺動(移動)する際の軌跡をガイド溝26によって設定できる。
【0062】
また、リフター機構30のリンク32の一端部(ライザー20との連結部分)から他端部(サイドフレーム36との連結部分)までの距離(長さ)に比して、シールド50の支持部52の軸心から係合ピン54の軸心までの距離(長さ)が短く設定されている。これにより、シートクッション34が最も上方へ配置された際のシールド50のアッパーレール16に対する傾斜角を大きくできる。つまり、シートクッション34が最も上方へ配置された際に、シールド50をアッパーレール16に対して垂直方向に近づくように配置できるため、シートクッション34が最も上方へ配置された際のシートクッション34とアッパーレール16との間の隙間を効果的に隠すことができる。
【0063】
さらに、ガイド溝26が、アッパーレール16の上方に配置されると共に、車両前後方向に延設されている。このため、シールド50をアッパーレール16とシートクッション34との間で揺動させることができる。特に、図4に示すように、アウターフィニッシャ38(シートクッション34)が最も下方へ配置された際には、シールド50の係合ピン54がガイド溝26の直線溝部26A内に配置されて、アウターフィニッシャ38(シートクッション34)とガイドレール12との間にシールド50が傾倒された状態で格納される。これにより、シートクッション34とアッパーレール16との間の狭いスペース内に、シールド50全体を格納できる。
【0064】
また、シールド50の支持部52がアウターフィニッシャ38の後側壁42(シートクッション34の車両後方端部)に対して車両前方に配置されている。このため、後側壁42の車両前方において、シールド50が車両前方へ向かうに従い下方へ延設される。これにより、後側壁42(シートクッション34の車両後方部端部)によってシールド50の支持部52と後側壁42との間の隙間を視認することが困難になる。また、シールド50の係合ピン54はガイド溝26に対して車両前後方向へ相対移動可能に構成されているため、シールド50が揺動する際に、シールド50をフロントシート10から車両後方へ突出させずに揺動させることができる。
【0065】
さらに、支持ロッド46がアウターフィニッシャ38に設けられており、シールド50の支持部52の開口部から支持ロッド46を嵌め込む(嵌合する)ことで、シールド50の支持部52が支持ロッド46に回転可能に支持されている。このため、簡易な構成でシールド50をシートクッション34に連結できる。これにより、シールド50を組付ける際の組付性を向上できる。
【0066】
また、ガイド溝26がロアフィニッシャ22に設けられており、支持ロッド46がアウターフィニッシャ38に設けられている。これにより、既存の部品を利用してシールド50をフロントシート10に設けることができる。
【0067】
なお、第1の実施の形態では、シートクッション34が最も上方に配置された際に、シールド50の係合ピン54が、ガイド溝26の直線溝部26Aと傾斜溝部26Bとの境界部分に配置されて、シートクッション34が最も下方に配置された際に、係合ピン54が、ガイド溝26の直線溝部26Aに配置される。これに替えて、シートクッション34が最も上方に配置された際に、係合ピン54が、ガイド溝26の傾斜溝部26Bに配置されて、シートクッション34が最も下方に配置された際に、係合ピン54が、ガイド溝26の直線溝部26Aに配置されるように、係合ピン54を設定してもよい。この際には、例えば、係合ピン54をシールド50の上端側にずらして配置してもよい。これにより、シートクッション34が最も上方に配置された状態からシートクッション34を下方へ移動させる際に、係合ピン54がガイド溝26の内周部を圧接する力が低くなり、シールド50をスムーズに揺動できる。
【0068】
また、第1の実施の形態では、ガイド溝26が直線溝部26Aと傾斜溝部26Bとを有して構成されているが、ガイド溝26を直線溝部26Aのみで構成してもよい。この場合には、ガイド溝26を車両後方へ向かうに従い上方へ僅かに傾斜させるように配置してもよい。
【0069】
さらに、第1の実施の形態では、ガイド溝26がロアフィニッシャ22に設けられているが、ガイド溝26を設ける部材はこれに限らない。例えば、アッパーレール16に固定されるブラケットを別途設けて、該ブラケットを本発明の移動部材として、該ブラケットにガイド溝26を形成してもよい。つまり、アッパーレール16と一体に移動する部材にガイド溝26を設けてもよい。この場合には、シートクッション34はリフター機構30を介して間接的に該ブラケットに連結される。
【0070】
また、第1の実施の形態では、シールド50の支持部52がアウターフィニッシャ38に回転可能に支持されているが、支持部52を支持する部材はこれに限らない。例えば、支持部52がサイドフレーム36に回転可能に支持されてもよい。つまり、シールド50の支持部52がシートクッション34と一体に回動する部材に支持されていればよい。
【0071】
(第2の実施の形態)
【0072】
第2の実施の形態に係るフロントシート100では、第1の実施の形態に係るフロントシート10と略同様の構成をしているが、以下の点で異なる。
【0073】
フロントシート100では、第1の実施の形態の支持ロッド46及び第1の実施の形態のロアフィニッシャ22の収容部24を備えていない。
【0074】
図5に示すように、ライザー20には、車両後方端部において、ネジ部102が形成されており、ネジ部102には、係合部としての第1段付きネジ104が螺合されている。なお、図5では、アウターフィニッシャ38及びロアフィニッシャ22が図示省略されている。
【0075】
さらに、シールド50は、側面視において車両後方側に凸状になるように湾曲して形成されると共に、断面略U字形状に形成されている。シールド50の車両右側のシールド側壁56には、上部において、支持部52が設けられている。支持部52は凹状に形成されており、支持部52の中央部には、貫通孔52Aが形成されている。貫通孔52A内には、支持軸としての第2段付きネジ106が挿入されて、第2段付きネジ106がシートクッション34のサイドフレーム36に螺合されている。これにより、シールド50がサイドフレーム36に回転可能に支持されている。
【0076】
図6及び図7に示すように、シールド50の上端部は、アウターフィニッシャ38の後側壁42の車両前方に配置されており、シールド50とアウターフィニッシャ38との間には僅かな隙間が設定されている。なお、図6及び図7では、説明の都合上、車幅方向におけるシールド50とライザー20との位置関係を逆にして配置している。
【0077】
図5に示すように、シールド50の下部には、スリット108が設けられている。スリット108は、シールド50の長手方向に沿って形成されると共に、シールド50の下端において開放されている。このスリット108の幅寸法は、ライザー20の板厚寸法に比して僅かに大きく設定されており、スリット108内にライザー20が配置されている。
【0078】
シールド50の車両右側のシールド側壁56には、下端部において、摺動溝としてのガイド溝26が設けられており、ガイド溝26はシールド50の湾曲方向に沿って湾曲して形成されている。これにより、ガイド溝26全体が車両前後方向に延設されている。ガイド溝26内には、第1段付きネジ104が挿通されており、ガイド溝26は第1段付きネジ104に対して摺動可能に構成されている。換言すると、第1段付きネジ104はガイド溝26に対して摺動可能に構成されている。これにより、シールド50の下端部が、ライザー20に対して相対移動可能に構成されている。
【0079】
図6に示すように、シートクッション34が最も上方の位置に配置された際には、第1段付きネジ104がガイド溝26の車両後方部に配置されて、シールド50がアッパーレール16に対して傾斜して配置されている。この状態から、シートクッション34が回動方向一側(図6の矢印A方向)へ回動すると、シールド50が、第2段付きネジ106の軸線回りに回転しつつ、第2段付きネジ106と共に回動方向一側に回動する。
【0080】
さらに、第2段付きネジ106が回動方向一側に回動すると、シールド50のガイド溝26が第1段付きネジ104に対して車両前方へ移動する(ライザー20に対して相対移動する)ことで、シートクッション34の回動(移動)に追従したシールド50の揺動(移動)が許容される。これにより、シールド50が下方へ傾倒するように揺動する。そして、図7に示すように、アウターフィニッシャ38(シートクッション34)が最も下方に配置された際には、アウターフィニッシャ38(シートクッション34)とアッパーレール16との間にシールド50が傾倒された状態で格納される。
【0081】
以上により、第1の実施の形態における支持ロッド46にシールド50の支持部52が嵌合されことを除いて、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏する。
【0082】
なお、第2の実施の形態では、第1段付きネジ104がライザー20に螺合しているが、第1段付きネジ104が螺合する部材はこれに限らない。例えば、アッパーレール16に固定されるブラケットを別途設けて、該ブラケットを本発明の移動部材として、該ブラケットに第1段付きネジ104を螺合してもよい。つまり、アッパーレール16と一体的に移動する部材に第1段付きネジ104を設けてもよい。この場合には、シートクッション34はリフター機構30を介して間接的に該ブラケットに連結される。
【0083】
また、第2の実施の形態では、シールド50の支持部52がサイドフレーム36に回転可能に支持されているが、支持部52を回転可能に支持する部材はこれに限らない。例えば、支持部52がアウターフィニッシャ38に回転可能に支持されてもよい。つまり、シールド50の支持部52がシートクッション34と一体に回動する部材に支持されていればよい。
【0084】
さらに、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、シールド50の上端部(支持部52)がシートクッション34に回転可能に連結されており、シールド50の下端部がライザーユニット18(ライザー20、ロアフィニッシャ22)に対して相対移動可能に連結されている。これに替えて、シールド50の上端部がシートクッション34に対して相対移動可能に連結されて、シールド50の下端部がライザーユニット18(ライザー20、ロアフィニッシャ22)に対して回転可能に連結されてもよい。
【0085】
この場合の一例として第1の実施の形態を用いて説明すると、シールド50の係合ピン54をロアフィニッシャ22に回転可能に連結する。また、支持ロッド46を省略し、アウターフィニッシャ38の本体部40及び側壁44の対向する面にそれぞれ有底状のガイド溝26を設けると共に、シールド50の上端部にガイド溝26内を摺動する係合ピン(本発明の係合部)を新たに設ける。さらに、シートクッション34の上下方向の位置が調整される際のシートクッション34の移動(回動)軌跡に合わせてガイド溝26を形成して、後側壁42の車両前方においてシールド50の上端部をシートクッション34に対して相対移動可能に構成してもよい。
【0086】
また、この場合の他の一例として第2の実施の形態を用いて説明すると、シールド50の下端部に支持部52を設けて、第2段付きネジ106によって支持部52をライザー20に回転可能に連結する。さらに、シールド50の上端部にガイド溝26を設けると共に、ガイド溝26内に第1段付きネジ104を摺動可能に挿通させつつ、サイドフレーム36に第1段付きネジ104を螺合する。そして、シートクッション34の上下方向の位置が調整される際のシートクッション34の移動(回動)軌跡に合わせてガイド溝26を形成して、後側壁42の車両前方においてシールド50の上端部をシートクッション34に対して相対移動可能に構成してもよい。
【0087】
これにより、シートクッション34の上下方向の位置が調整される際に、シールド50の上端部に対してシートクッション34が相対移動することで、シートクッション34の回動が許容される。このため、この場合においても、上端部と下端部との間でシールド50が屈曲されないため、シールド50の見栄えを向上できる。
【符号の説明】
【0088】
10 フロントシート(車両用シート)
16 アッパーレール(レール)
18 ライザーユニット(移動部材)
26 ガイド溝(摺動溝)
30 リフター機構
32 リンク(連結部材)
34 シートクッション
46 支持ロッド(支持軸)
50 シールド(隙隠し部材)
54 係合ピン(係合部)
100 フロントシート(車両用シート)
104 第1段付きネジ(係合部)
106 第2段付きネジ(支持軸)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両前後方向に移動可能に構成されたレールと一体に移動される移動部材と、
リフター機構を介して前記移動部材に連結されると共に前記レールの上方に配置され、前記リフター機構によって上下方向の位置を調整可能に構成されたシートクッションと、
前記シートクッションの車両後方下部と前記レールとの間に延設されて前記シートクッションと前記レールとの間の隙間を隠すと共に、上端部が前記シートクッションに回転可能に連結されると共に下端部が前記移動部材に相対移動可能に連結され又は上端部が前記シートクッションに相対移動可能に連結されると共に下端部が前記移動部材に回転可能に連結され、前記上端部から前記下端部に亘って一体に形成された隙隠し部材と、
を備えた車両用シート。
【請求項2】
前記隙隠し部材の下端部が前記隙隠し部材の上端部に対して車両前方へ配置された請求項1に記載の車両用シート。
【請求項3】
前記隙隠し部材の上端部が前記シートクッションに回転可能に連結されると共に前記隙隠し部材の下端部が前記移動部材に相対移動可能に連結され、
前記隙隠し部材の下端部及び前記移動部材の何れか一方に設けられた係合部と、
前記隙隠し部材の下端部及び前記移動部材の何れか他方に設けられ、前記係合部が摺動可能に係合される摺動溝と、
を備えた請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
【請求項4】
前記隙隠し部材の上端部が前記シートクッションに相対移動可能に連結されると共に前記隙隠し部材の下端部が前記移動部材に回転可能に連結され、
前記隙隠し部材の上端部及び前記シートクッションの何れか一方に設けられた係合部と、
前記隙隠し部材の上端部及び前記シートクッションの何れか他方に設けられ、前記係合部が摺動可能に係合される摺動溝と、
を備えた請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
【請求項5】
前記リフター機構の一部を構成し、一端部が前記移動部材に回転可能に連結されると共に他端部が前記シートクッションに回転可能に連結され、回転されることで前記シートクッションの上下方向の位置を調整する連結部材を備え、
前記隙隠し部材の上端部から下端部までの距離が前記連結部材の一端部から他端部までの距離に比して短く設定された請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の車両用シート。
【請求項6】
前記隙隠し部材の上端が前記シートクッションの車両後方端部に対して車両前方に配置された請求項2〜請求項5の何れか1項に記載の車両用シート。
【請求項7】
前記摺動溝が前記レールの上方に配置されると共に車両前後方向に延設された請求項3に記載の車両用シート。
【請求項8】
前記シートクッションは、前記隙隠し部材の上端部が嵌合されて前記隙隠し部材の上端部を回転可能に支持する支持軸を備えた請求項7に記載の車両用シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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