説明

車両用ドアサッシュ構造

【課題】モールの幅を小さくすることができかつ組立作業性に優れた車両用ドアサッシュ構造を提供する。
【解決手段】ドアサッシュ構造100を、閉断面部111及び車幅方向外側に突き出した突出面部112を有するドアサッシュ110と、ドアサッシュにほぼ沿って延在するモール120と、ドアサッシュの突出面部を挟持するクリップ130と、モールから車幅方向内側へ突出して形成され、ドアサッシュの突出面部と対向して配置されるクリップ固定面部124とを備え、クリップとクリップ固定面部とをカシメによって結合する構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等の車両のドアサッシュ構造に関し、特にサッシュのほぼ全幅をモールによって被覆したヒドンタイプのドアサッシュ構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車等の車両のドアウインドウガラスは、その外周縁部に沿って延在し、ガラスを支持するサッシュ(窓枠)が設けられる。このようなサッシュには、外観品質を向上する目的で、意匠用(装飾用)のモールを装着することが知られている。
また、ドアサッシュ部を車外側から見たときに、ドアサッシュのほぼ全体がモール及びウェザーストリップによって被覆され、ドアサッシュ本体が外部に露出しないヒドンタイプの構成としたものが提案されている。
従来、ヒドンタイプのドアサッシュ構造において、モールをサッシュ本体から突き出して形成された平坦部に対してリベットで固定したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−334367号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ヒドンタイプのドアサッシュ構造においては、外観品質をより向上するため、モールの幅を極力細くすることが望ましい。
しかし、上述した従来技術のように、モールをドアサッシュに対してリベットやビス等で固定する場合には、使用されるリベットやビスがサッシュの取付面部から突出するため、そのサイズに応じてある程度のモール幅を確保する必要があった。
さらに、リベットやビスによってモールの固定を行う場合、車両組立ラインにおける作業時間が多くかかり、生産性を低下させる問題があった。
また、リベットやビス等の締結具は、モール等からの突出量が多くかつ変形しにくいため、ドアガラスを昇降可能に支持するゴム製のグラスランと隣接して配置した場合、ガラス上昇時の突き上げ荷重を局部的に受けることになり、グラスランの耐久性が低下してしまう。
上述した問題に鑑み、本発明の課題は、モールの幅を小さくすることができかつ組立作業性に優れた車両用ドアサッシュ構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1の発明は、車両のドアウインドウガラスの縁部に沿って延在し、閉断面部及び前記閉断面部から車幅方向外側に突き出した突出面部を有するドアサッシュと、前記ドアサッシュにほぼ沿って延在しかつ前記車両の外部側に露出した状態で配置されるモールと、前記ドアサッシュの前記突出面部を挟持するクリップと、前記モールから車幅方向内側へ突出して形成され、前記ドアサッシュの前記突出面部と対向して配置されるクリップ固定面部とを備える車両用ドアサッシュ構造であって、前記クリップと前記クリップ固定面部とをカシメによって結合したことを特徴とする車両用ドアサッシュ構造である。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用ドアサッシュ構造において、前記クリップは、前記モールの材料との間に電位差を実質的に生じさせずかつ弾性を有する材料によって形成されることを特徴とする車両用ドアサッシュ構造である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用ドアサッシュ構造において、前記クリップは、ほぼ全面に樹脂系材料からなるコーティングが施されることを特徴とする車両用ドアサッシュ構造である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)ドアサッシュの突出面部を挟持するクリップは、その材料の厚み程度しか突出面部から張り出さないため、例えばリベットやビスを用いる従来技術と比較して、モール固定部の突出面部の法線方向における寸法を小さくすることができ、このためモールの幅を小さくすることができる。
また、ドアガラスを昇降可能に保持するグラスラン側への張り出し量も小さくなることから、ドアガラスの上昇時にグラスランがドアガラス上端とクリップとの間に挟まれても、グラスランに顕著な応力集中が生じず、グラスランの耐久性を向上することができる。
さらに、クリップをモールのクリップ固定面部に対してカシメにより固定することによって、小スペースで安定した結合品質を得ることができる。
(2)クリップがモールの材料との間に電位差を実質的に生じさせない材料で形成されることによって、電蝕の発生を防止し、ドアサッシュ構造の耐久性を向上することができる。また、クリップが弾性を有する材料で形成されることによって、クリップとドアサッシュの突出面部との間のがたつきを防止し、モール表面の面精度を向上して外観品質をよりいっそう向上することができる。
(3)クリップのほぼ全面に樹脂系材料からなるコーティングを施すことによって、クリップをドアサッシュの突出面部に嵌め込む際に、突出面部に傷がつくことを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明は、モールの幅を小さくすることができかつ組立作業性に優れた車両用ドアサッシュ構造を提供する課題を、ステンレス製モールの内面側に一体成型されたクリップ固定面部に、ステンレスのバネ鋼製のU字状のクリップを機械カシメによって結合し、ドアサッシュから突き出した突出面部をクリップで挟持させることによって解決した。
【実施例】
【0008】
以下、本発明を適用した車両用ドアサッシュ構造の実施例について説明する。
図1は、実施例のドアサッシュ構造を備えた車両の模式的側面図である。
車両1は、例えば乗用車であって、キャビン2、ドア3、ドアウインドウガラス4、サイドルーフフレーム5、Aピラー6、Bピラー7、ドアサッシュ部(ドアサッシュ構造体)100を備えている。
【0009】
キャビン(車室)2は、搭乗者等が収容される空間部を備えている。
ドア3は、キャビン2の側部に設けられたドア開口に開閉可能に装着されている。
ドアウインドウガラス4は、ドア3に対して昇降可能に装着された板状の強化ガラスであって、上昇した状態においては、ドア3の上部から突き出した状態で配置され、ドア開口の上部を閉塞するものである。ドアウインドウガラス4は、車両の側面視において、その前端縁部、後端縁部がそれぞれAピラー6、Bピラー7の傾斜に合わせて形成されたほぼ台形状となっている。
【0010】
サイドルーフフレーム5は、キャビン2のルーフの側端部を構成する閉断面部であって、上昇位置におけるドアウインドウガラス4の上端縁部にほぼ沿って車両の前後方向に延在している。
Aピラー6は、ルーフ5の前端部を支持する支柱状の閉断面部であって、フロントウインドウガラスの側端縁部とドアウインドウガラス4の前端縁部との間に挟まれて配置されている。
Bピラー7は、サイドルーフフレーム5の前後方向における中間部分を支持する支柱状の閉断面部であって、ドア3及びドアウインドウガラス4の後端縁部にほぼ沿って延在している。
これらサイドルーフフレーム5、Aピラー6、Bピラー7は、それぞれ例えば鋼板をプレス加工して形成され、車両のモノコック構造の一部を構成している。
【0011】
ドアサッシュ部100は、上昇位置におけるドアウインドウガラス4の前端縁部、上端縁部、後端縁部にほぼ沿って延在し、ドアウインドウガラス4を支持する窓枠である。
このドアサッシュ部100の構成について、以下より詳細に説明する。
図2は、図1のII−II部矢視断面図である。
図3は、図2のIII−III部矢視図である。
図4(a)、図4(b)は、それぞれ図3のA−A部矢視断面図及びB−B部矢視断面図である。
図5は、クリップの四面図である。
ドアサッシュ部100は、ドアサッシュ本体110、モール120、クリップ130(図3〜5参照)、グラスラン140を備えている。
ドアサッシュ本体110は、ドアウインドウガラス4の外周縁部に沿って延在し、ドアウインドウガラス4を支持するフレーム状の部材であって、閉断面部111、突出面部112を備えている。
【0012】
閉断面部111は、ドアサッシュ本体110の長手方向と直交する平面で切って見た横断面形状がほぼ矩形状に形成され、その長辺方向は、車幅方向外側が内側より高くなるように傾斜して配置されている。
また、閉断面部111の車幅方向外側の端面は、上昇位置におけるドアウインドウガラス4の上端部における車室内側の面部と対向して配置されている。
一方、閉断面部111の車幅方向内側の端面は、サイドルーフフレーム5に装着された図示しないドアウェザーストリップと当接し、ドアサッシュ部100上部から車室内への水等の浸入を防止している。
【0013】
突出面部112は、閉断面部111の車幅方向外側における上端部から、車幅方向外側かつ上方側へ突き出して形成された平板状の部分である。
ここで、ドアサッシュ本体110は、例えば一枚ものの鋼板をロールフォーミングすることによって形成されており、突出面部は、その母材となる帯板の幅方向(長手方向と直交する方向)の両端部に相当する部分を重ねて閉じ合わせて構成されている。
そして、突出面部112の幅方向中央部には、図4に示すように、クリップ130の後述する係合突起133と係合する開口(凹部)113が形成されている。開口113は、矩形に形成され、突出面部112を貫通して形成されている。
また、ドアサッシュ本体110の表面には、塗装が施されている。
【0014】
モール120は、ドアサッシュ本体110の車幅方向外側を被覆して設けられた意匠用(装飾用)の部品であって、例えばステンレス鋼の板材をロールフォーミングして成型されている。モール120は、ドアサッシュ部100のうち、例えば、ドアウインドウガラス4の前端縁部及び上端縁部と隣接する領域に装着される。
モール120は、側面部121、下側折返部122、上側折返部123、クリップ固定面部124、内側折返部125を備え、これらは上述したロールフォーミングによって一体に形成されている。
【0015】
側面部121は、車両の外側面側に露出する面部であって、ほぼ平面的な帯板状に形成されている。
下側折返部122は、側面部121の下端部を、車幅方向内側にU字状に折り返した部分であって、このU字状溝は、上方側に開口している。
上側折返部123は、側面部121の上端部を、車幅方向内側に折り返し、側面部121の内面側において横断面形状がほぼS字状となるように折り曲げた部分である。
クリップ固定面部124は、上側折返部123の下端部から車幅方向内側でありかつ斜め下方側に突き出して形成された平板状の部分である。
内側折返部125は、クリップ固定面部124の車幅方向内側の端部から上方側に折り曲げられて形成され、図示しないウェザーストリップを車幅方向内側から支持する部分である。
【0016】
このウェザーストリップは、ゴム系材料等によって形成され、モール120の上部に設けられる。ウェザーストリップは、ドアサッシュ部100の上部とサイドルーフフレーム5との隙間から車室内への水等の浸入を防止するものであって、上側折返部123と内側折返部125との間に嵌め込まれる。
【0017】
クリップ130は、モール120をドアサッシュ本体110に対して固定するものであって、例えばステンレス系のバネ鋼の板材を打ち抜いた後に、プレス加工して形成されている。クリップ130は、ドアサッシュ本体110の長手方向に分散して複数設けられる。
図3等に示すように、クリップ130は、平板部131、挟持部132、係合突起133、モール係合部134を備え、これらは一体に形成されている。
【0018】
平板部131は、その上面がモール120のクリップ固定面部124の下面に対して当接した状態で配置され、このクリップ固定面部124に対して固定される部分である。また、図4に示すように、平板部131は、ドアサッシュ構造を組み立てた状態においては、その下面部がドアサッシュ本体110の突出面部112の上面と当接した状態で配置される。
【0019】
挟持部132は、平板部131の車幅方向外側の端部から突き出して打ち抜かれた帯板状の領域を、平板部131の下側に折り返して形成されている。平板部131と挟持部132とは、図4(a)に示すように、ドアサッシュ部100の長手方向から見たときに、略U字状となっており、ドアサッシュ本体110の突出面部112は、このU字内面側の溝内に挿入され、挟持される。また、挟持部132の先端部(車幅方向内側の端部)は、ドアサッシュ本体110への装着を容易とするため、斜め下側に折り曲げられ、突出面部112の端縁部を平板部131と挟持部132との間に挿入する際にガイドするようになっている。
図5等に示すように、挟持部132は、ドアサッシュ部100の長手方向における平板部131の中央部に設けられている。
【0020】
係合突起133は、挟持部132の一部を切り起こし加工によって上側(突出面部112側)に突き出させて形成されている。この係合突起133は、上述した突出面部112の開口113に挿入され係合することによって、装着後におけるクリップ130のドアサッシュ本体110からの脱落(抜け)を防止するものである。
【0021】
モール係合部134は、平板部131の車幅方向内側の端部であって、挟持部132に対してドアサッシュ部100の長手方向に離間した箇所から上側に突き出して形成されたタブ状の面部である。図4等に示すように、ドアサッシュ部100を組み立てた状態においては、モール係合部134は、その車幅方向外側の面部が、モール120の内側折返部125と当接した状態となっている。
クリップ130には、その全面にわたって、ナイロン樹脂によるコーティングが、例えばディッピングによって施されている。
【0022】
グラスラン140は、ドアサッシュ部100の内周縁部に沿って配置され、ドアウインドウガラス4の外周縁部を昇降可能に支持するとともに、ドアウインドウガラス4の外周縁部からの水等の浸入を防止するものである。グラスラン140は、ゴム系材料等によって形成され、モール120の下側折返部122と、ドアサッシュ本体110の閉断面部111の側面との間に嵌め込まれている。
また、グラスラン140の上面部は、ドアサッシュ本体110の突出面部112の下面、及び、クリップ130の挟持部132と対向して配置され、ドアウインドウガラス4の上昇時には、ドアウインドウガラス4の上端部によって、突出面部112及び挟持部132側に押圧される。
【0023】
次に、上述した車両用ドアサッシュ構造の組立方法について説明する。
先ず、モール120に対して、クリップ130を固定する。クリップ130は、その平板部131の上面部がモール120のクリップ固定面部124の下面部と当接した状態で、これらを機械カシメすることによって固定される。この機械カシメ箇所Cは、図3に示すように、挟持部132をドアサッシュ部100の長手方向に挟んだ両側にそれぞれ設けられている。
【0024】
そして、クリップ130の平板部131と挟持部132との間にドアサッシュ本体110の突出面部112を押し込み、挟持部132が突出面部112を挟持することによって、モール120及びクリップ130はドアサッシュ本体110に装着される。このとき、クリップ130の係合突起133は、ドアサッシュ本体110の開口113内に挿入され、これと係合する。
【0025】
以上説明した実施例によると、以下の効果を得ることができる。
(1)ドアサッシュ本体110の突出面部112を挟持するクリップ130は、その材料の厚み程度しか突出面部112から張り出さないため、例えばリベットやビスを用いる従来技術と比較して、モール固定箇所の突出面部112の法線方向における寸法を小さくすることができ、このためモール120の幅を小さくして外観品質を向上することができる。
また、ドアウインドウガラス4を昇降可能に保持するグラスラン140側への張り出し量も小さくなることから、ドアウインドウガラス4の上昇時にグラスラン140がドアウインドウガラス4の上端とクリップ130の挟持部132との間に挟まれても、グラスラン140に顕著な応力集中が生じず、グラスラン140の耐久性を向上することができる。
また、クリップ130をモール120のクリップ固定面部124に対して機械カシメにより固定することによって、小スペースで安定した結合品質を得られる。また、例えば溶接で固定する場合に対して材料選択の自由度を向上することができ、溶接が困難なバネ鋼でクリップ130を製作した場合であっても、結合品質を確保できる。
また、モールにクリップを固定する手段として、例えばモールに溝部を形成し、ここにクリップを嵌め込むことも考えられるが、本実施例によれば、このような構成よりもモールの形状を簡素化し、ロール成型によって容易に成型可能な形状とすることができ、生産性が向上する。
【0026】
(2)クリップ130がモール120の材料との間に電位差を実質的に生じさせない材料で形成されることによって、電蝕の発生を防止し、ドアサッシュ構造の耐久性を向上することができる。また、クリップ130が弾性を有するバネ材で形成されることによって、クリップ130とドアサッシュ本体110の突出面部112との間のがたつきを防止し、モール120表面の面精度を向上して外観品質をよりいっそう向上することができる。
(3)クリップ130の全面にナイロン樹脂でコーティングを施すことによって、クリップ130をドアサッシュ本体110の突出面部112に嵌め込む際に、突出面部112の塗装に傷がつくことを防止し、防錆性を確保できる。また、クリップ130とモール120のクリップ固定面部124とはカシメにより固定されるので、このようにコーティングを施しても固定箇所の接合品質に影響がない。
【0027】
(変形例)
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
例えば、ドアサッシュ構造を構成する各部材の形状、構造、製法等は適宜変更することができる。また、モールとクリップの材料も実施例の組み合わせに限定されず適宜変更することができるが、組み合わせを変える場合であっても、両者間に実質的に電位差が生じない組み合わせとすることが好ましい。
また、クリップにコーティングされる材料もナイロン樹脂に限らず、他の樹脂系材料であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明を適用した車両用ドアサッシュ構造の実施例を適用した車両の模式的側面図である。
【図2】図1のII−II部矢視断面図である。
【図3】図2のIII−III部矢視図である。
【図4】図3のA−A部及びB−B部矢視断面図である。
【図5】図1のドアサッシュ構造で用いられるクリップの四面図である。
【符号の説明】
【0029】
1 車両 2 キャビン
3 ドア 4 ドアウインドウガラス
5 サイドルーフフレーム 5a ドアウェザーストリップ
6 Aピラー 7 Bピラー
100 ドアサッシュ部 110 ドアサッシュ本体
111 閉断面部 112 突出面部
113 開口
120 モール 121 側面部
122 下側折返部 123 上側折返部
124 クリップ固定面部 125 内側折返部
130 クリップ 131 平板部
132 挟持部 133 係合突起
134 モール係合部
140 グラスラン
C 機械カシメ箇所

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のドアウインドウガラスの縁部に沿って延在し、閉断面部及び前記閉断面部から車幅方向外側に突き出した突出面部を有するドアサッシュと、
前記ドアサッシュにほぼ沿って延在しかつ前記車両の外部側に露出した状態で配置されるモールと、
前記ドアサッシュの前記突出面部を挟持するクリップと、
前記モールから車幅方向内側へ突出して形成され、前記ドアサッシュの前記突出面部と対向して配置されるクリップ固定面部と
を備える車両用ドアサッシュ構造であって、
前記クリップと前記クリップ固定面部とをカシメによって結合したこと
を特徴とする車両用ドアサッシュ構造。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用ドアサッシュ構造において、
前記クリップは、前記モールの材料との間に電位差を実質的に生じさせずかつ弾性を有する材料によって形成されること
を特徴とする車両用ドアサッシュ構造。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の車両用ドアサッシュ構造において、
前記クリップは、ほぼ全面に樹脂系材料からなるコーティングが施されること
を特徴とする車両用ドアサッシュ構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−119966(P2009−119966A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−294484(P2007−294484)
【出願日】平成19年11月13日(2007.11.13)
【出願人】(000005348)富士重工業株式会社 (3,010)
【出願人】(000175766)三恵技研工業株式会社 (50)
【Fターム(参考)】