説明

車両用ナビゲーション装置

【課題】 走行案内経路と走行誘導方向とを視線移動することなく、かつ容易に把握することが可能な経路案内装置を提供する。
【解決手段】 車両用ナビゲーション装置100において、車両の現在位置103に基づいて該現在位置103から目的地に至る案内経路120上に走行誘導矢印104を重畳表示させ、かつ、該案内経路120を、該案内経路120以外の道路101に比べて線幅が相対的に太い強調案内経路102として表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用ナビゲーション装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特開平9−105642号公報
【0003】
従来、車両用ナビゲーション装置において、案内経路における交差点や高速道路の入り口を拡大して表示する技術として、特許文献1のような技術の開示がある。ところが、こうした拡大表示は一般的に画面を二分割して、一方に現在位置を確認するための広域地図表示を、他方に進行方向を確認するための交差点や高速道路入り口の拡大図を表示する。この場合、両画面を見て自車両の現在位置と進行方向とを確認する必要があり、煩わしい。
【0004】
これを解決するものとして、画面分割することなく表示された案内画面において、交差点や高速道路の入り口に接近すると、走行案内経路そのものの線幅を拡大して表示するものも提案されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、単に線幅を拡大するだけでは進行方向が明確でなく走行案内としては不十分である。走行誘導矢印を合わせて表示したとしても、その走行誘導矢印と案内経路との関係は、従来の走行誘導矢印の表示形態(表示タイミング、表示位置、表示形状、表示色)ではなかなかに視認しにくいものであって、走行誘導方向の把握は容易とはいえなかった。これは主に、走行誘導矢印の視認性が劣ることに起因している。
【0006】
本発明の課題は、走行案内経路と走行誘導方向とを視線移動することなく、かつ容易に把握することが可能な経路案内装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0007】
上記課題を解決するために本発明の車両用ナビゲーション装置は、
表示装置の画面上に、道路地図と、該道路地図上における車両の現在位置と、該現在位置から設定された目的地までの案内経路とを表示する車両用ナビゲーション装置において、
道路地図上にて案内経路を、該案内経路以外の道路よりも表示線幅が太い強調案内経路として表示する案内経路表示手段と、
強調案内経路に沿う車両の進行方向を示す走行誘導矢印の画像を、車両の現在位置に基づいて、当該強調案内経路上に重畳表示する走行誘導矢印表示手段と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
上記本発明は、車両の現在地に基づいて該現在地から目的地に至る案内経路上に走行誘導矢印を重畳表示させ、かつ、該案内経路を、該案内経路以外の経路に比べて該経路の線幅を相対的に太く表示させるようにした構成である。この構成によれば、画面を分割することなく一画面で案内経路を表示できる。そして、その案内経路の経路幅は、画面上で太く表示されるため、案内経路の把握も容易となる。また、走行誘導矢印の位置から現在位置も把握できる。さらに、その走行誘導矢印は、経路線幅の太い強調案内経路上に重畳表示されるので、一瞬の判断で、現在位置、進むべき案内経路、その走行誘導方向を把握できる。つまり、案内経路の真上に走行誘導矢印が重なって表示されるので、案内経路上における進むべき走行誘導方向を直感的に認識し易い、極めて視認性に優れる走行案内表示画面となるのである。
【0009】
上記本発明の構成における案内経路表示手段は、案内経路上にて直進方向からの分岐路が形成される場合に、該案内経路上の分岐路の分岐点を含む区間を強調案内経路として表示するものとして構成できる。この構成によると、案内経路が直線道路の場合だけでなく、分岐路(交差点等)を通過する場合に、強調矢印を表示することができる。この場合、経路線幅の太い強調案内経路は分岐点を含む区間として表示されるから、分岐点位置を適格に把握することができ、進むべき経路を視認し易くなる。これに加え、上記本発明の構成における走行誘導矢印表示手段を、案内経路上にて直進方向からの分岐路が形成される場合に、分岐点に対応する位置に走行誘導矢印を表示するものとできる。この構成が加わることで、走行誘導矢印は、案内経路の分岐点に対応する位置に表示されるだけでなく、その分岐点を含む区間を線幅の太い強調案内経路として表示した上で、それに重ねて表示されるので、分岐点を曲がるという視覚効果を効果的に訴えることができる。
【0010】
また、上記の構成において、案内経路表示手段は、案内経路上にて直進方向からの分岐路が形成される場合に、案内経路上における分岐点への進入区間と、該分岐点からの分岐路方向への退出区間とにまたがる形で強調案内経路を表示することができる。この構成によると、経路線幅の太い強調案内経路は、分岐点(交差点等)を含む該分岐点の進入路および退出路にかけての範囲内に存在しているから、分岐点位置を適格に把握することができ、進むべき経路を瞬間的に視認することができる。走行誘導矢印を見落としたとしても確実な経路案内を行うことも可能となる。さらに、この構成において、走行誘導矢印表示手段を、案内経路上にて直進方向からの分岐路が形成される場合に、案内経路上における進入区間と退出区間とにまたがる形で走行誘導矢印を表示するものとできる。この構成が加わることで、走行誘導矢印は、分岐点を含む該分岐点の進入路および退出路にかけて連続して表示されるので、その分岐店における曲がり方向を把握し易くなる。さらに、走行誘導矢印は、分岐点を含む上記の区間(進入区間から退出区間にまたがる区間)を線幅の太い強調案内経路として表示した上で、それに重ねて表示されるので、交差点を曲がるという視覚効果を一層効果的に訴えることができる。
【0011】
上記のように、案内経路上にて直進方向からの分岐路が形成される場合に、案内経路表示手段が強調案内経路を表示する構成において、車両の現在位置が分岐点に対し所定の距離内に接近したときに、案内経路表示手段は強調案内経路を、走行誘導矢印表示手段は走行誘導矢印を、一時的に表示するように構成できる。この構成によると、車両が直進する場合は強調案内経路や走行誘導矢印が表示されないため表示がシンプルになる。また、車両が分岐点に接近した場合には強調案内経路及び走行誘導矢印が表示されるから、分岐点から先の進行方向を瞬時に把握できる。
【0012】
本発明の構成における走行誘導矢印表示手段は、走行誘導矢印を、強調案内経路の表示線幅内に収まる線幅にて表示するものとできる。この構成によると、走行誘導矢印は、経路幅の太い強調案内経路の該経路幅内に収まる線幅を有しているから、走行誘導矢印と経路幅の太い走行案内経路との組合せ表示がすっきりしたものとなり、視認性に優れる。さらに、走行誘導矢印表示手段は、走行誘導矢印を、該走行誘導矢印の幅方向両側に強調案内経路の表示領域を一定幅の背景として残す太さで表示するものとできる。この構成とすれば、走行誘導矢印が一層視認しやすくなり、現在位置、これから進むべき案内経路、その走行方向とを一層容易に把握できるようになる。
【0013】
本発明の構成における走行誘導矢印表示手段は、走行誘導矢印を、強調案内経路とは異なる表示状態にて表示するものとできる。この構成によると、強調案内経路は、経路幅が太いことと、表示状態が走行誘導矢印と異なることとが相俟ってより強調して表示される。他方で、その強調案内経路に重畳表示される走行誘導矢印もより強調される。
【0014】
例えば、走行誘導矢印表示手段により、走行誘導矢印と強調案内経路との表示色を異なるよう表示するように構成することができる。この構成によると、互いの表示色に違いを設けるだけで容易に実現可能となる。さらに、走行誘導矢印表示手段により、走行誘導矢印と強調案内経路とを、互いに補色関係にある色にて表示する構成とすれば、走行誘導矢印と強調案内経路との識別化がはっきりしたものとなり、両者の表示を見落とすことがない。具体的には、走行誘導矢印と強調案内経路とのうちの一方を赤系色、他方を青系色にて表示するように構成でき、これにより、走行誘導矢印と強調案内経路との一層明確な識別化表示を行うことができる。
【0015】
なお、本発明においては、「JIS Z 8721」に規定の色相環上における色相知覚差の歩度の隔たりが、50±20の範囲に収まっている色を、補色という。一例として、色相10Rの赤色の補色は、色相10BGを中心として色相10PB〜10GYの範囲内にある色のことである。
【0016】
本発明の構成における案内経路表示手段は、強調案内経路と、該強調案内経路以外の道路とを異なる表示状態にて表示するものとできる。この構成によると、経路線幅の太い強調案内経路は、経路幅が太いことと、他の道路とは表示色が異なることとが相俟って該強調案内経路をより強調して表示される。
【0017】
例えば、案内経路表示手段により、強調案内経路と該強調案内経路以外の道路との表示色が異なるよう表示表示するように構成することができる。この構成によると、互いの表示色に違いを設けるだけで容易に実現可能となる。さらに、案内経路表示手段により、強調案内経路と該強調案内経路以外の道路とを、互いに補色関係にある色にて表示する構成とすれば、両者の識別化がはっきりしたものなり、経路線幅の太い強調案内経路の表示を見落とすことがない。具体的には、強調案内経路と該強調案内経路以外の道路とのうちの一方を赤系色、他方を青系色にて表示するように構成でき、これにより、強調案内経路とそれ以外の道路との一層明確な識別化表示を行うことができる。
【0018】
また、上記本発明の構成における走行誘導矢印表示手段を、車両の現在位置が分岐点の予め定められた距離まで接近した場合に、走行誘導矢印の表示形態を、通常時表示状態から、該分岐点への接近を示す接近時表示状態に切り替える表示切替手段を有するものとできる。これにより、接近時表示状態により、交差点接近を強調表示することができ、表示画面に目を向けさせることができる。具体的には、通常時表示状態を走行誘導矢印の連続表示状態とし、接近時表示状態を走行誘導矢印の点滅表示状態とすることができる。この場合、矢印の点滅・非点滅により、交差点接近の強調表示を容易に実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は車載用ナビゲーション装置の全体構成を示すブロック図である。車載用ナビゲーション装置100は、位置検出器1,地図データ入力器6,操作スイッチ群7,リモートコントロールセンサ11,音声案内などを行う音声合成回路24およびスピーカ15,不揮発メモリ9,表示装置10,ハードディスク装置(HDD)21,これらの接続された制御回路8,リモコン端末12を備えている。
【0020】
位置検出器1は、周知の地磁気センサ2,ジャイロスコープ3,距離センサ4,および衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS受信機5を有している。これらのセンサ等2,3,4,5は各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお、精度によっては前述したうちの一部のセンサで構成してもよく、さらに、ステアリングの回転センサや各転動輪の車輪センサ、例えば周知の車速センサ23等を用いてもよい。
【0021】
制御回路8は通常のコンピュータとして構成されており、周知のCPU81,ROM82,RAM83,入出力回路であるI/O84およびこれらの構成を接続するバスライン85が備えられている。CPU81は、HDD21に記憶されたナビプログラム21pおよびデータにより制御を行う。また、HDD21へのデータの読み書きの制御はCPU81によって行なわれる。CPU81がナビプログラム21pを読み出して実行することにより、本発明の強調矢印表示手段、強調矢印表示制御手段、強調矢印表示切り替え手段、周辺道路区間交通状況表示手段がそれぞれ実現される。なお、ROM82に、HDD21が故障した場合にナビゲーション機能のうちで必要最低限の動作を行うためのプログラムを記憶しておいてもよい。
【0022】
A/D変換部86は、周知のA/D(アナログ/デジタル)変換回路を含み、例えば位置検出器1などから制御回路8に入力されるアナログデータをCPU81で演算可能なデジタルデータに変換するものである。
【0023】
描画部87は、HDD21等に記憶された地図データ21m(後述),表示用のデータや表示色のデータから表示器10に表示させるための表示画面データを生成する。
【0024】
時計IC88は、リアルタイムクロックICとも呼ばれ、CPU81からの要求に応じて時計・カレンダーのデータを送出あるいは設定するものである。CPU81は時計IC88から日時情報を取得する。また、GPS受信機5で受信したGPS信号に含まれる日時情報を用いてもよい。また、CPU81に含まれるリアルタイムカウンタを基にして日時情報を生成してもよい。取得された日時情報は、例えば走行履歴管理に用いられる。
【0025】
HDD21には、ナビプログラム21pの他に位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、道路の接続を表した道路データを含む地図データ21mが記憶される。地図データ21mは、表示用となる所定の地図画像情報を記憶すると共に、リンク情報やノード情報等を含む道路網情報を記憶する。リンク情報は、各道路を構成する所定の区間情報であって、位置座標、距離、所要時間、道幅、車線数、制限速度等から構成される。また、ノード情報は、交差点(分岐路)等を規定する情報であって、位置座標、右左折車線数、接続先道路リンク等から構成される。また、リンク間接続情報には、通行の可不可を示すデータなどが設定されている。
【0026】
また、HDD21には経路案内の補助情報等をユーザーが独自にデータを書き込むことができ、ユーザーデータ21uとして記憶される。これらのユーザーデータ21uは、操作スイッチ群7,タッチパネル22およびリモコン端末12の操作あるいはマイク31からの音声入力によって内容の書き換えが可能である。また、ナビゲーション装置100の動作に必要なデータや各種情報をデータベース21dとして記憶してもよい。
【0027】
また、地図データ21mおよびユーザーデータ21uは、地図データ入力器6を介して記憶媒体20からそのデータの追加・更新を行うことが可能である。記憶媒体20は、そのデータ量からCD−ROMやDVDを用いるのが一般的であるが、例えばメモリカード等の他の媒体を用いてもよい。また、外部ネットワークからダウンロードする構成を用いてもよい。
【0028】
不揮発メモリ9はEEPROM(Electrically Erasable & Programmable Read Only Memory:電気的消去・プログラム可能・読出し専用メモリ)やフラッシュメモリ等の書き換え可能な半導体メモリによって構成され、ナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータが記憶されている。
【0029】
また、不揮発メモリ9の代わりにナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータをHDD21に記憶してもよい。さらに、ナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータを不揮発メモリ9とHDD21に分けて記憶してもよい。
【0030】
表示装置10は周知のカラー液晶表示装置で構成され、ドット・マトリックスLCD(Liquid Crystal Display)およびLCD表示制御を行うための図示しないドライバ回路を含んで構成されている。ドライバ回路は、例えば、画素毎にトランジスタを付けて目的の画素を確実に点灯させたり消したりすることができるアクティブマトリックス駆動方式が用いられ、制御回路8から送られる表示指令および表示画面データに基づいて表示を行う。また、表示装置として有機EL(ElectroLuminescence:電界発光)表示装置,プラズマ表示装置を用いてもよい。
【0031】
操作スイッチ群7は、例えば表示器10と一体になったタッチパネル22もしくはメカニカルなスイッチが用いられる。タッチパネル22は、表示器10の画面上にガラス基盤と透明なフィルムにスペーサと呼ばれる隙間を介してX軸方向、Y軸方向に電気回路が配線され、フィルム上をユーザーがタッチすると、押された部分の配線がショートして電圧値が変わるため、これを2次元座標値(X,Y)として検出する、いわゆる抵抗膜方式が広く用いられる。その他に、周知のいわゆる静電容量方式を用いてもよい。メカニカルスイッチの他に、マウスやカーソル等のポインティングデバイスを用いてもよい。また、表示器10とその周辺を覆い意匠枠となるエスカッションに、操作スイッチ群7のうちのメカニカルスイッチを配置してもよい。
【0032】
また、マイク31および音声認識ユニット30を用いて種々の指示を入力することも可能である。これは、マイク31から入力された音声信号を、音声認識ユニット30において周知の隠れマルコフモデル等の音声認識技術により処理を行い、その結果に応じた操作コマンドに変換するものである。これら操作スイッチ群7,リモコン端末12,タッチパネル22,およびマイク31を操作部とする形で、ユーザーは種々の指示を入力することが可能である。
【0033】
スピーカ15は制御回路8のI/O84に接続される周知の音声合成回路24に接続され、ナビプログラム21pの指令によって不揮発メモリ9あるいはHDD21に記憶されるデジタル音声データを音声合成回路24においてアナログ音声に変換したものが送出される。なお、音声合成の方法には、音声波形をそのままあるいは符号化して蓄積しておき、必要に応じて繋ぎあわせる録音編集方式などがある。
【0034】
送受信機13は、VICSセンタ14から道路交通情報を無線取得するための装置であり、本発明の交通情報取得手段である。送受信機13は、各道路の交通情報を示す交通情報を、予め定められた道路区間毎に無線取得する。
【0035】
このような構成を持つナビゲーション装置100は、制御回路8のCPU81によりナビプログラム21pが起動されると、ユーザーが操作スイッチ群7,タッチパネル22、リモコン端末12の操作あるいはマイク31からの音声入力等のうち、予め定められた操作部を操作することによって、表示装置10上に表示されるメニューから目的地経路を表示装置10に表示させるための経路案内処理を選択した場合、次のような処理を実施する。
【0036】
すなわち、ユーザーが地図上の任意の地点あるいは施設検索や住所検索、ユーザーが設定した登録地などから地点を選択して目的地として設定すると、位置検出器1により車両の現在位置が求められ、該現在位置から目的地までの最適な案内経路を求める処理が行われる。そして、表示装置10上の道路地図に案内経路を重ねて表示し、ユーザーに適切な経路を案内する。このような自動的に最適な案内経路を設定する手法は、ダイクストラ法等の手法が知られている。また、表示装置10およびスピーカ15の少なくとも一方によって、操作時のガイダンスや動作状態に応じたメッセージの報知を行う。
【0037】
上記構成を有する本実施形態の車両用ナビゲーション装置100は、上記操作部の操作により目的地設定がなされると、表示装置10の画面上に、道路地図と、該道路地図上における車両の現在位置と、該現在位置から設定された目的地までの案内経路120とが表示されるとともに、図2に示すように、その道路地図上に設定された案内経路120の少なくとも一部が、該案内経路120以外の道路101よりも表示線幅が太い強調案内経路102として表示される。そして、その強調案内経路102に沿う車両の進行方向を示す走行誘導矢印104の画像を、車両の現在位置に基づいて、当該強調案内経路102上に重畳表示することを特徴とする。
【0038】
なお、本実施形態においては、車両の現在位置が、交差点や三叉路等の分岐点102cに対し予め定められた距離内に接近して、表示装置10に表示される案内経路120上にて直進方向からの分岐路が形成される場合に、強調案内経路102を、案内経路120上における分岐点102cへの進入区間102aから、該分岐点102cからの分岐路方向への退出区間102bにかけてまたがる形で表示し、走行誘導矢印104も、進入区間102aから退出区間102bにかけてまたがる形で表示するものである。そして、分岐点102c通過後には、その強調案内経路102及び走行誘導矢印104を表示しない元の案内表示形態に戻る。
【0039】
つまり、車両の現在位置が分岐点102cに対し予め定められた距離内に接近したときに、表示装置10に表示される案内画面の表示モードを、案内経路と現在位置とを重ね表示する通常案内モードから、案内経路と現在位置とに加えて強調案内経路102と走行誘導矢印104とを表示する強調表示モードに一時的に切り替わる。そして、分岐点102c通過後に、表示モードは通常案内モードに戻るように構成されている。
【0040】
図2は、その強調表示モードにおいて表示装置10に表示される案内画面の一実施例である。図2では、強調して表示される強調案内経路102が、他の案内経路120及びそれら以外の道101よりも太く、かつ表示状態を異にして表示されている。また、強調案内経路102に沿う車両の進行方向を示す走行誘導矢印104を、当該強調案内経路102上にて表示状態を異にする形で重畳表示している。この走行誘導矢印104は、該走行誘導矢印104の幅方向両側に強調案内経路102の表示領域を一定幅の背景として残す太さで表示される。さらに、現在位置103を、走行誘導矢印104上にて表示状態を異にする形で重畳表示している。この現在位置103は、走行誘導矢印104の表示線幅内に収まる線幅で、かつ位置検出器1による自車両の現在位置に基づく位置に表示される。なお、これらの図形の表示状態に関しては、ここでは表示色を異にする形で表示している。つまり、強調案内経路102と、その他の案内経路120と、それら符号102及び120に含まれない他の道101と、走行誘導矢印104と、現在位置103とがそれぞれ異なる表示色(有彩色)にて表示されている。
【0041】
なお、各表示図形(強調案内経路102、その他の道路101、走行誘導矢印104、現在位置103)の表示色に関しては、図2の場合、走行誘導矢印104を青色(10B)、強調案内経路102を赤色(10R)にて表示している。また、強調案内経路102以外の案内経路120を青緑(10BG)、他の道路101を緑色(10G)、現在位置図形を黄色(10Y)で表示している。なお、他の背景部分は無彩色(本実施形態では白)である。
【0042】
本実施形態においては、図3に示す「JIS Z 8721」に規定の色相環上における色相知覚差の歩度の隔たりが、50±20の範囲に収まっている色を、補色と定める。なお、補色の関係を定める上記色相知覚差の歩度の隔たりは、より望ましくは50±10の範囲、さらに望ましくは50±5と定めるとよい。これにより、補色関係にある図形の双方を一層強調できる。
【0043】
本実施形態の強調表示モードでは、青の強調案内経路102と、該強調案内経路102に重畳表示される赤の走行誘導矢印104とが互いに補色関係にある。さらに、走行誘導矢印104と、案内経路120及び他の道路101とも互いに補色関係にある。また、青の強調案内経路102と、走行誘導矢印104上に重畳表示される黄の現在位置図形103とが互いに補色関係にある。現在位置図形103と、案内経路120及び他の道路101とも互いに補色関係にある。他方、青の強調案内経路102と、青緑の案内経路120と、緑の道路101とは、互いの色相知覚差の歩度が近い、近い系統の色が選択されている。従って、強調表示モードとなった場合には、幅が太くなった強調案内経路102が強調表示されるとともに、走行誘導矢印104が、その強調案内経路102や他の道路120,101と補色関係を有する表示色にて強調案内経路102上に表示されるから、強調案内経路102が画面内において一層強調される。さらに、その強調案内経路102上には現在位置103が重畳表示されるので、現在位置102もまた強調される。これにより、強調表示モードとなった際には、一瞬の判断で、現在位置、進むべき案内経路、その走行誘導方向を把握できる。
【0044】
なお、本実施例において表示装置10に表示される案内画面の中で、重畳関係にある図形の表示色を互いに補色関係と定めてもよく、これにより重畳関係をより明確に視認可能とすることもできる。
【0045】
次に、分岐点102cに接近した際の上記のような案内表示処理は、HDD21に記憶され、ナビプログラム21pとともに制御回路8CPU81に実行される分岐点案内表示プログラム21gにより実行される。
【0046】
図4は、分岐点案内表示プログラム21gによる処理の流れを示すフローチャートである。分岐点案内表示プログラム21gは、ナビプログラム21pにより目的地設定がなされ、その案内が開始されたことに基づいて実行される。まず、S11にて分岐点の接近を判定する。分岐点が予め定められた距離まで接近した場合には、S12にて、接近する分岐点を表示するための分岐点地図データを、HDD21の地図データ21mより取得する。
【0047】
取得後、S13では、HDD21より強調表示モードにて表示するための強調案内用データ21cを取得・設定する。具体的には、(1)強調案内経路102の線幅情報と表示色(10R)、(2)強調案内経路102以外の道路101及び120の線幅情報(通常モードと同じ線幅であってもよい)と表示色(10G、10BG)、(3)走行誘導矢印104の表示形状と表示色(10B)、(4)現在位置103の表示形状(通常モードと同じ形状であってもよい)と表示色(10Y:通常モードと同じであってもよい)を取得し、設定する。
【0048】
S14では、位置検出器1より車両の現在位置データを取得し、現在位置図形の表示位置を設定する。S17では、取得した現在位置が分岐点を既に通過しているか否かを判定し、通過前であればS16に進み、S13及びS14で取得・設定したデータを用いて、強調表示モードによる分岐点案内表示を表示装置10の画面上で行う。
【0049】
他方、S17にて分岐点を既に通過していると判定された場合にはS17に進み、強調表示モード用の設定を解除して、通常表示モード用の設定に戻して、本プログラム21gを終了する。
【0050】
次に、上記の分岐点案内表示プログラム21gによる強調表示モードの表示手順について、図5を用いて説明する。通所表示モードにおいては、図5の(A)に示すように、現在位置103と案内経路120と案内経路120以外の道路101´が表示される。この案内経路120の幅a1は道路101´の幅a2よりも広く表示され、表示状態(本実施形態では表示色)も互いに異なる。現在位置103が実線位置から破線位置に移動して、分岐点102cに対し予め定められた距離(ここではD2)まで接近すると、強調表示モードに移行する。
【0051】
具体的には、図5の(B)に示すように、幅a1の案内経路120を、分岐点102cから予め定められた長さD1の区間及び長さD2の区間にかけて、その幅がb1となるよう拡大し、強調案内経路102を作成する。続いて、走行誘導矢印104を作成する。走行誘導矢印104は、進入区間102aにおいて長さD2・幅D3の案内経路に沿った線図形と、退出区間102bにおいて長さD1・幅D3の案内経路に沿った矢印図形とから作成される。また、幅a2の強調案内経路102以外の道路101´を、強調表示としての道路101用の幅b2とする。なお、本実施形態では、道路101、101´の線幅は強調表示モードと通常表示モードとで同じ幅とし、変更を省略している。また、現在位置を表示する図形を、強調表示用の形状・大きさに変更する。この現在位置図形も、強調表示モードと通常表示モードとで同じとし、変更を省略している。
【0052】
このようにして強調表示モードにおける表示図形の作成がなされると、次に、位置検出器1より自車両の現在位置を取得して、現在位置103の表示位置を特定する。そして、図5の(C)に示すように、それぞれの表示図形(強調案内経路102、他の案内経路120、その他の道路101、走行誘導矢印104、現在位置103)を、定められた色にて表示する。現在位置103は、位置検出器1の検出結果に応じた位置に順次変更される。
【0053】
そして、図5の(D)に示すように、現在位置103が実線位置から破線位置のように、分岐点102cを通過すると、図5の(E)に示すように通常表示モードに移行する。
【0054】
なお、図5では、強調案内経路102を除く案内経路120は、通過すると他の道路101と同じ表示となっているが、図2のように、既に通過した案内経路120を未だ通過していない案内経路120と同様に、他の道路101とは異なる表示状態で表示し続けてもよい。特に図2では、侵入区間102a側から続く既に通過した案内経路120を意図的に残す形で表示しており、案内経路120がより把握し易いようになっている。また、強調表示モードとなったときに、現在位置103を除く、強調案内経路120、他の案内経路120、その他の道路101、及び走行誘導矢印104を固定的に表示することで、処理負担を軽減してもよい。
【0055】
本実施形態では、目的地設定後の案内開始操作に伴い表示器10に表示される案内経路において、地図情報に基づいて分岐点に差しかかった際に、経路線幅の太い案内経路上に所定の長さを有する走行誘導矢印が重畳表示される拡大表示モードとなるので、一瞬の判断で、現在位置と、進むべき案内経路と、その走行誘導方向とを把握できる。一方、交差点に差しかかるまでは走行案内経路が一つの線幅の太い表示(通常表示モード)となっているので、通常時には、いたずらに交差点情報に惑わされることがない。
【0056】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
【0057】
例えば、上記実施形態においては、分岐点区間接近時のみ強調表示モードが設定されるが、車両の現在地を基点として該現在地から目的地に至る案内経路のうち、所定の区間を太く表示するようにしても良い。また、表示装置10に画面表示される案内経路全てを、該案内経路以外の道路に比べて線幅を相対的に太く表示させることもできる(図7)。
【0058】
上記実施形態における強調案内経路は、車両の現在地の手前から案内経路の所定の範囲を太く表示しているが、車両の現在地を基点として該基点から先の案内経路の所定範囲を太く表示しても良い。
【0059】
また、強調案内経路の線幅は、地図表示の縮尺によっても変化するようにすることができる。例えば、縮尺が小さいほど線幅が小さくなるよう設定されていることで、太くなった強調案内経路により隠れてしまう領域を減ずることができ、強調案内経路周辺の地図が見やすくなる。なお、この場合、走行誘導矢印や現在位置図形の大きさも、地図表示の縮尺に応じ、縮尺が小さいほど小さくなるよう設定することが望ましい。
【0060】
また、上記実施形態において、走行誘導矢印に重畳表示されている現在位置の表示は三角形状であるが、例えば円形のような形状であってもよい。ただし、上記実施形態の三角形状のように、現在位置を表示する図形が進行方向を指示する方向指示シンボル図形であれば、進行方向視認効果が一層増す。
【0061】
上記実施形態における各表示図形(強調案内経路、その他の道路、走行誘導矢印、現在位置)における表示色は、異なるものに設定できる。例えば、青色(青系色)と赤色(赤系色)とを入れ替えて表示してもよい。また、図6に示すように、走行誘導矢印104を黄色(10Y)、強調案内経路102を赤色(10R)にて表示している。また、強調案内経路102以外の道路101を青色(10B)、現在位置図形を青色(10B)で表示できる。この場合、赤の強調案内経路102と青の道路101とが互いに補色関係にある。黄の走行誘導矢印104と該走行誘導矢印104に重畳表示される青の現在位置図形103とも互いに補色関係にある。なお、図6の赤の強調案内経路102と該強調案内経路102に重畳表示される黄の走行誘導矢印104とは、本発明が定義する互いに補色関係にないが、色相知覚差の歩度の隔たりをそれぞれで変更させることで、赤系色と黄系色との補色関係を持たせることはできる。また、図6では、処理簡略化のため案内経路120の表示がされておらず、該案内経路120を含めて他の道路101として表示しているが、図2のように案内経路120が明確に把握できるよう、案内経路120を表示してもよい。
【0062】
また、上記実施形態における各表示図形(強調案内経路、その他の道路、走行誘導矢印、現在位置)において、補色関係を有する表示色とされた対をなす図形の表示色を、青色と赤色のように、短波長と長波長との組合せとすることができる。この場合、視認性に加えて表示の斬新性も得ることができる。
【0063】
なお、上記実施形態における各表示図形の表示状態の違いは、表示色を異なるように定めて実現しているが、表示色の違いに限られず他の態様であってもよい。例えば、明度差の違いにより実現することもできる。
【0064】
さらに、上記実施形態における強調表示モードにおいて、表示状態を他の図形と異なるものとする図形の対象に、強調案内経路102に含まれない案内経路120を含めることができる。これにより、強調案内経路102、その他の案内経路120、それらを除く道路101、走行誘導矢印104、及び現在位置103を互いに異なる表示状態で表示する態様となる(図5はその態様を反映している)。これにより、分岐点102cから先の案内経路120も明確に表示されるので、自車両の進行方向を一層把握し易くなる。なお、この効果は、強調案内経路以外の案内経路の表示色を、他の表示図形の表示色と補色関係となるように定めることで一層増す。また、上記効果は、道路の線幅を、強調案内経路、その他の案内経路、それらを除く道路の順で小となるよう明確に分けて表示することもにしても増す。
【0065】
また、上記実施形態において、車両の現在位置が分岐点の予め定められた距離まで接近した場合に、走行誘導矢印の表示形態を、通常時表示状態から、該分岐点102cへの接近を示す接近時表示状態に切り替えてもよい。具体的には、通常時表示状態における走行誘導矢印を連続表示状態とし、接近時表示状態における走行誘導矢印を点滅表示状態とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図。
【図2】案内表示画面の第1実施例。
【図3】「JIS Z 8721」に規定の色相環。
【図4】分岐点案内表示プログラムの流れを示すフローチャート。
【図5】強調表示モードと通常表示モードの切替表示を説明する図。
【図6】案内表示画面の第2実施例。
【図7】案内表示画面の第3実施例。
【符号の説明】
【0067】
10 表示装置
100 ナビゲーション装置
101 道路
102 強調案内経路
102a 進入区間
102b 退出区間
102c 分岐点
103 現在位置
104 走行誘導矢印
120 案内経路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置の画面上に、道路地図と、該道路地図上における車両の現在位置と、該現在位置から設定された目的地までの案内経路とを表示する車両用ナビゲーション装置において、
前記道路地図上にて前記案内経路を、該案内経路以外の道路よりも表示線幅が太い強調案内経路として表示する案内経路表示手段と、
前記強調案内経路に沿う前記車両の進行方向を示す走行誘導矢印の画像を、前記車両の現在位置に基づいて、当該強調案内経路上に重畳表示する走行誘導矢印表示手段と、
を備えることを特徴とする車両用ナビゲーション装置。
【請求項2】
前記案内経路上にて直進方向からの分岐路が形成される場合に、前記案内経路表示手段は、該案内経路上の前記分岐路の分岐点を含む区間を前記強調案内経路として表示し、前記走行誘導矢印表示手段は、前記分岐点に対応する位置に前記走行誘導矢印を表示する請求項1記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項3】
前記案内経路上にて直進方向からの分岐路が形成される場合に、前記案内経路表示手段は、前記案内経路上における前記分岐点への進入区間と、該分岐点からの前記分岐路方向への退出区間とにまたがる形で前記強調案内経路を表示し、前記走行誘導矢印表示手段は、前記案内経路上における前記進入区間と前記退出区間とにまたがる形で前記走行誘導矢印を表示する請求項2記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項4】
前記車両の現在位置が前記分岐点に対し所定の距離内に接近したときに、前記案内経路表示手段は前記強調案内経路を、前記走行誘導矢印表示手段は前記走行誘導矢印を、一時的に表示するものである請求項2又は請求項3に記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項5】
前記走行誘導矢印表示手段は、前記走行誘導矢印を、前記強調案内経路の表示線幅内に収まる線幅にて表示するものである請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項6】
前記走行誘導矢印表示手段は、前記走行誘導矢印を、該走行誘導矢印の幅方向両側に前記強調案内経路の表示領域を一定幅の背景として残す太さで表示する請求項5記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項7】
前記走行誘導矢印表示手段は、前記走行誘導矢印を、前記強調案内経路とは異なる表示状態にて表示するものである請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項8】
前記走行誘導矢印表示手段は、前記走行誘導矢印と前記強調案内経路との表示色が異なるよう表示する請求項7記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項9】
前記走行誘導矢印表示手段は、前記走行誘導矢印と前記強調案内経路とを、互いに補色関係にある色にて表示する請求項8記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項10】
前記走行誘導矢印表示手段は、前記走行誘導矢印と前記強調案内経路とのうちの一方を赤系色、他方を青系色にて表示する請求項9記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項11】
前記案内経路表示手段は、前記強調案内経路と、該強調案内経路以外の道路とを異なる表示状態にて表示するものである請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項12】
前記案内経路表示手段は、前記強調案内経路と該強調案内経路以外の道路との表示色が異なるよう表示する請求項11記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項13】
前記案内経路表示手段は、前記強調案内経路と該強調案内経路以外の道路とを、互いに補色関係にある色にて表示する請求項12記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項14】
前記走行誘導矢印表示手段は、前記強調案内経路と該強調案内経路以外の道路とのうちの一方を赤系色、他方を青系色にて表示する請求項13記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項15】
前記走行誘導矢印表示手段は、前記車両の現在位置が前記分岐点の予め定められた距離まで接近した場合に、前記走行誘導矢印の表示形態を、通常時表示状態から、該分岐点への接近を示す接近時表示状態に切り替える表示切替手段を有する請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項16】
前記通常時表示状態は前記走行誘導矢印の連続表示状態であり、前記接近時表示状態は前記走行誘導矢印の点滅表示状態である請求項15記載の車両用ナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−96268(P2008−96268A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−278119(P2006−278119)
【出願日】平成18年10月11日(2006.10.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】