説明

車両用ナビゲーション装置

【課題】 簡単な操作で地図画像のスクロール処理及び縮尺変更処理を同時に行う。
【解決手段】 表示される地図画像のスクロール機能及び縮尺変更機能を備える車両用ナビゲーション装置において、前記地図画像を生成する地図情報を記憶する地図情報記憶部14と、複数の操作を同時に検知可能なタッチパネル15と前記地図画像を表示するディスプレイ16とを有する操作表示部17と、前記タッチパネル15により検知される第1操作による第1操作信号に基づき、前記ディスプレイに表示される前記地図画像をスクロール処理し、前記第1操作による前記第1操作信号と、前記タッチパネルにより検知される第2操作による第2操作信号と、に基づき、前記ディスプレイに表示される前記地図画像の縮尺変更処理を行う制御部11と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ナビゲーション装置に関するものであり、特に、表示される地図画像のスクロール機能及び縮尺変更機能を備える車両用ナビゲーション装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両の走行を支援する装置として、車両の現在位置を地図画像とともに表示部に表示させるようにした車両用ナビゲーション装置が広範に利用されている。このような車両用ナビゲーション装置は、現在位置の周辺の情報をユーザの要求に応じて提供するため、表示されている地図画像を所望の方向にスクロールするスクロール機能や、表示される地図画像の縮尺を変更する縮尺変更機能を備えている。
【0003】
この場合、車両用ナビゲーション装置では、例えば、ドライバが片手で操作できる等、より高い操作性が求められる。そのため、表示部を直接操作することにより、地図画像のスクロール処理や縮尺変更処理を行うことのできるタッチパネル式の表示部を採用したものが多用されている。
【0004】
例えば、下記の特許文献1(特開2011−141340号公報)では、ユーザがタッチパネルをタッチすると、そのタッチ地点にスクロールマークが表示され、スクロールマークが表示部の中心に移動するようにスクロール処理が行われ、また、ユーザがタッチパネルを続けて2回タッチ(ダブルクリック)すると、その地点を中心に地図画像の拡大処理が行われる地図表示装置が開示されている。
【0005】
また、タッチパネル式ではなく、表示部と操作部とが独立に構成されている下記の特許文献2(特開平7−280577号公報)では、ユーザが操作部のスクロールボタンを押圧すると、表示部に表示されている地図画像のスクロール処理が行われ、スクロールボタンの押圧状態が2秒間継続されると、地図画像の縮小処理が行われるナビゲーション装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−141340号公報([請求項1]、[0016])
【特許文献2】特開平7−280577号公報([要約書]、[図5])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記の特許文献1に開示された先行技術では、タッチパネルにタッチするというスクロール指示の操作と、タッチパネルをダブルクリックするという拡大指示の操作とは、独立した操作であり、例えば、地図画像をスクロールさせながら拡大させるような処理を指示できるものではない。
【0008】
また、上記の特許文献2に開示された先行技術では、1つのスクロールボタンを用いて、地図画像のスクロール処理及び縮小処理を行うことができるが、スクロール処理から縮小処理に移行するまでに所定の時間を要することから、地図画像の縮尺を迅速に変更できない、またユーザが縮尺変更を希望する任意のタイミングで地図画像の縮尺を変更できないという欠点がある。
【0009】
本発明は、上記の問題点を解消することを課題とするものであり、簡単な操作で地図画像のスクロール処理及び縮尺変更処理を同時に行うことのできる車両用ナビゲーション装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる発明は、
表示される地図画像のスクロール機能及び縮尺変更機能を備える車両用ナビゲーション装置において、前記地図画像を生成する地図情報を記憶する地図情報記憶部と、複数の操作を同時に検知可能なタッチパネルと、前記地図画像を表示するディスプレイとを有する操作表示部と、前記タッチパネルにより検知される第1操作による第1操作信号に基づき、前記ディスプレイに表示される前記地図画像をスクロール処理し、前記第1操作による前記第1操作信号と、前記タッチパネルにより検知される第2操作による第2操作信号とに基づき、前記ディスプレイに表示される前記地図画像の縮尺変更処理を行う制御部と、を備えることを特徴とする。
【0011】
本願の請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる車両用ナビゲーション装置において、前記制御部は、前記第2操作の操作回数に従い、前記地図画像の拡大縮小処理を行うことを特徴とする。
【0012】
本願の請求項3にかかる発明は、請求項1にかかる車両用ナビゲーション装置において、前記制御部は、前記タッチパネルによる前記第1操作の検知位置と、前記第2操作の検知位置との間の距離に従い、前記地図画像の拡大縮小処理を行うことを特徴とする。
【0013】
本願の請求項4にかかる発明は、請求項1にかかる車両用ナビゲーション装置において、前記制御部は、前記タッチパネルによる前記第1操作の検知位置と、前記第2操作の検知位置との間の距離の変化に従い、前記地図画像の拡大縮小処理を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1にかかる発明においては、表示される地図画像のスクロール機能及び縮尺変更機能を備える車両用ナビゲーション装置において、前記地図画像を生成する地図情報を記憶する地図情報記憶部と、複数の操作を同時に検知可能なタッチパネルと、前記地図画像を表示するディスプレイとを有する操作表示部と、前記タッチパネルにより検知される第1操作による第1操作信号に基づき、前記ディスプレイに表示される前記地図画像をスクロール処理し、前記第1操作による前記第1操作信号と、前記タッチパネルにより検知される第2操作による第2操作信号とに基づき、前記ディスプレイに表示される前記地図画像の縮尺変更処理を行う制御部と、を備える。
【0015】
このように構成することにより、タッチパネルに対する第1操作によって地図画像をスクロールすることができるとともに、任意のタイミングにおけるタッチパネルに対する第2操作によって地図画像の縮尺を変更することができる。地図画像のスクロール処理及び縮尺変更処理を同時に行うことができるため、所望の表示範囲からなる地図画像を効率的にユーザに提供することができる。
【0016】
請求項2に係る発明においては、請求項1にかかる車両用ナビゲーション装置において、表示される地図画像の縮尺は、第2操作の操作回数によって変更することができる。
【0017】
請求項3に係る発明においては、請求項1にかかる車両用ナビゲーション装置において、表示される地図画像の縮尺は、タッチパネルによる第1操作の検知位置と第2操作の検知位置との間の距離によって変更することができる。
【0018】
請求項4に係る発明においては、請求項1にかかる車両用ナビゲーション装置において、表示される地図画像の縮尺は、タッチパネルによる第1操作の検知位置と第2操作の検知位置との間の距離の変化によって変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施例における車両用ナビゲーション装置の構成ブロック図である。
【図2】図1に示す車両用ナビゲーション装置の動作フローチャートである。
【図3】本発明の実施例における操作表示部にユーザが第1指をタッチさせた状態の説明図である。
【図4】図3の状態から第1指を移動させ、地図画像のスクロール処理を行った状態の説明図である。
【図5】図4の状態から操作表示部に第2指をタッチさせ、地図画像の縮小処理を行った状態の説明図である。
【図6】図4の状態から操作表示部に第2指を複数回タッチさせ、地図画像の拡大処理を行った状態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための車両用ナビゲーション装置を例示するものであって、本発明をこの車両用ナビゲーション装置に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の車両用ナビゲーション装置にも等しく適応し得るものである。
【実施例】
【0021】
図1は、本発明の一実施例である車両用ナビゲーション装置10の構成を示すブロック図である。
【0022】
車両用ナビゲーション装置10は、制御部11、現在位置検出部12、経路探索部13、地図情報記憶部14、タッチパネル15とディスプレイ16を有する操作表示部17及びスピーカ18を備えて構成される。
【0023】
制御部11は、CPU19、RAM20及びROM21を備え、RAM20及び/又はROM21に記憶された制御プログラムをCPU19が実行することにより、下記に説明する車両用ナビゲーション装置10の各部の動作を制御・統括する。
【0024】
現在位置検出部12は、所定の時間間隔で地球上空を周回している複数のGPS衛星から時刻情報を含む電波(衛星信号)を受信し、受信した衛星信号に基づき、車両の現在位置を算出する。なお、現在位置検出部12は、加速度センサ、ジャイロセンサ等から取得した加速度や角速度、又は、基地局から発信される電波に基づいて、車両の現在位置を算出する自律航法手段により構成することもできる。
【0025】
経路探索部13は、地図情報記憶部14に記憶された地図情報と、現在位置検出部12を用いて算出した車両の現在位置又は操作表示部17を用いて設定された出発地と、目的地とに基づき、現在位置又は出発地から目的地までの最適な移動経路を探索する。経路探索部13は、現在位置又は出発地に対応する道路のノードから、目的地に対応するノードに至るまでのリンクをダイクストラ法等の手法によって探索し、リンク長(リンクコスト)や所要時間を累積し、総リンク長(走行距離)又は総所要時間が最短となる経路を移動経路として探索する。
【0026】
地図情報記憶部14は、車両の移動経路を探索するための道路データ、建物データ、背景データ、テキストデータから構成される地図情報を記憶する。なお、地図情報は、外部の地図情報提供サーバ(図示せず)から取得し、最新の地図情報として地図情報記憶部14に記憶させるようにしてもよい。
【0027】
道路データは、道路をその屈曲点、分岐点等の結節点をノードとするノードデータと、それぞれのノード間を結ぶ経路をリンクとしたリンクデータとから構成される。ノードデータは、ノード番号、ノードの位置座標(緯度・経度)、交差点情報や交差点名称を示す情報等のノード属性、さらに接続リンク本数、接続リンク番号のデータを含んで構成される。
【0028】
リンクデータは、リンクの始点及び終点となるノード番号、高速道路や一般道や街路等を区別するための道路種別、ノード間の距離及び/又は所要時間、国道○号線のような道路名称のデータを含んで構成される。リンクデータには、上記に加えて、リンク属性として橋、トンネル、踏切、料金所、駐車場等のデータが付与される。建物データは、建物の少なくとも3点からなる位置座標(緯度・経度)、ビル、民家等の建物の種別、表示色のデータを含んで構成される。また、背景データは、海域、湖沼、河川形状、山林等の背景画像情報となる少なくとも3点からなる位置座標(緯度・経度)、表示色のデータを含んで構成される。テキストデータは、それぞれの地名や河川名等の文字(名称)、及びその座標(緯度・経度)のデータを含んで構成される。
【0029】
操作表示部17は、各種メニュー画面、車両の現在位置及び地図画像、探索された移動経路等を表示するディスプレイ16に対して、ユーザによる操作指示を検知するタッチパネル15を配置して構成される。ユーザは、操作表示部17のタッチパネル15を用いて、例えば、経路探索のための出発地及び目的地、表示される地図画像の縮尺の変更、スクロール、所望のランドマークの登録等、各種情報を入力し、車両用ナビゲーション装置10に所望の指示を行うことができる。
【0030】
スピーカ18は、操作表示部17に表示される地図画像や、経路探索部13によって探索された経路に従い、ユーザに対して必要な音声案内を出力する。
【0031】
本実施例の車両用ナビゲーション装置10は、基本的には以上のように構成される。次に、図2に示すフローチャートに従い、車両用ナビゲーション装置10の動作について説明する。
【0032】
車両用ナビゲーション装置10の電源が投入されると、現在位置検出部12は、制御部11の制御下において、GPS衛星から時刻情報を含む衛星信号を受信し、車両の現在位置を算出する。次いで、制御部11は、図3に示すように、算出された車両の現在位置を示すマーク22とともに、現在位置を中心とする所定の縮尺からなる地図画像23を操作表示部17のディスプレイ16に表示させる(ステップS101)。ユーザは、表示された地図画像23に基づき、現在位置や目的地までの経路を確認することができる。
【0033】
目的地までの経路は、経路探索部13を用いて探索することができる。すなわち、ユーザが操作表示部17のタッチパネル15を操作し、出発地及び目的地を入力して経路探索を指示すると、経路探索部13は、地図情報記憶部14に記憶されている地図情報に基づき、出発地から目的地までの最適な経路を探索する。探索された経路は、地図画像23上に表示される。そして、ユーザが表示された経路に従って車両を走行させると、現在位置検出部12は、車両の現在位置を逐次検出し、制御部11は、操作表示部17のディスプレイ16に探索された経路とともに車両の現在位置を表示させる。このようにして、ユーザは、表示された経路に従って目的地まで移動することができる。
【0034】
ここで、ディスプレイ16に一度に表示させることのできる地図画像23の範囲は、ディスプレイ16によって制約される。通常、ディスプレイ16には、車両の現在位置を中心とする所定の縮尺からなる地図画像23が表示されている。ユーザは、この表示範囲外の地図画像の表示(スクロール)、又は、所望の縮尺からなる地図画像の表示(縮尺の変更)を欲することがある。
【0035】
そこで、ユーザが1本の指(第1操作指24)を操作表示部17のタッチパネル15に接触させると(第1操作)、タッチパネル15は、第1操作指24の接触を検知し(ステップS102、YES)、第1操作信号を制御部11に出力する。
【0036】
次いで、ユーザが第1操作指24をタッチパネル15に接触させた状態で、第1操作指24を図4に示す矢印方向に移動させると、制御部11は、第1操作指24の移動動作及び移動方向を検出し、ユーザから地図画像23のスクロールの指示があったものと判定する(ステップS103、YES)。そして、制御部11は、地図情報記憶部14から第1操作指24の移動方向及び移動量に対応した地図情報を読み出し、所望の地図画像25をディスプレイ16に表示させるためのスクロール処理を行う(ステップS104)。
【0037】
なお、地図画像23のスクロール処理は、第1操作指24をタッチパネル15に沿って移動させることなく、接触させるだけで行わせることもできる。すなわち、制御部11は、タッチパネル15から第1操作指24の接触を検知した第1操作信号を受信すると、第1操作指24の接触位置とディスプレイ16に表示されている車両の現在位置(マーク22で示される位置)との位置関係に基づき、地図画像23のスクロール方向を算出し、スクロール処理を行うことができる。例えば、第1操作指24の接触位置が車両の現在位置の左側であれば、地図画像23を左側にスクロールさせ、第1操作指24の接触位置が車両の現在位置の右側であれば、地図画像23を右側にスクロールさせることができる。同様にして、第1操作指24の接触位置が車両の現在位置の上であれば、地図画像23を上にスクロールさせ、第1操作指24の接触位置が車両の現在位置の下であれば、地図画像23を下にスクロールさせることができる。
【0038】
次に、ユーザが第1操作指24をタッチパネル15に接触させた状態で、図5に示すように、2本目の指(第2操作指26)を操作表示部17のタッチパネル15に接触させると(第2操作)、タッチパネル15は、第2操作指26の接触を検知し(ステップS105、YES)、第2操作信号を制御部11に出力する。
【0039】
制御部11は、第1操作指24の接触に基づく第1操作信号が供給された状態において、第2操作指26の接触に基づく第2操作信号がタッチパネル15から供給されると、ディスプレイ16に表示されている地図画像25を縮小処理するのか拡大処理するのか(表示されている地図を縮小する方向に縮尺を変更するのか、拡大する方向に縮尺を変更するのか)を判定する。タッチパネル15に対する第2操作指26の接触が1回のとき(ステップS106、NO)、制御部11は、地図画像25を縮小して広域地図を表示する指示であると判定する。そこで、制御部11は、地図情報記憶部14から縮尺を変更した広域地図にかかる地図情報を読み出し、又は、地図情報に基づいて指定された縮尺の演算処理(圧縮処理)を施し、図5に示すように、縮小された地図画像27をディスプレイ16に表示させる(ステップS107)。
【0040】
また、制御部11は、第1操作指24の接触に基づく第1操作信号が供給された状態において、第2操作指26を所定間隔で複数回タッチパネル15に接触させることで生成される第2操作信号がタッチパネル15から供給されると、地図画像25を拡大して詳細地図を表示する指示であると判定する。制御部11は、地図情報記憶部14から縮尺を変更した詳細地図にかかる地図情報を読み出し、又は、地図情報に基づいて指定された縮尺の演算処理(拡大処理)を施し、図6に示すように、拡大された地図画像28をディスプレイ16に表示させる(ステップS108)。
【0041】
以上の処理は、車両用ナビゲーション装置10の電源がOFFとされるまで適宜行われる(ステップS109)。
【0042】
このように、上述した実施例では、タッチパネル15に第1操作指24を接触させて第1操作指24を所望の方向に移動させ、又は、第1操作指24と車両の現在位置との位置関係に基づき、第1操作指24をタッチパネル15のスクロールさせたい方向を指示する位置に接触させることにより、地図画像23(図3)を所望の移動方向にスクロールさせ、ユーザが知りたい範囲の地図画像25(図4)をディスプレイ16に表示させることができる。
【0043】
また、第1操作指24をタッチパネル15に接触させた状態で、第2操作指26をタッチパネル15に1回接触させることにより、地図画像25(図4)を縮小し、ユーザが知りたい範囲を含む広域の地図画像27(図5)をディスプレイ16に表示させることができる。
【0044】
さらに、第1操作指24をタッチパネル15に接触させた状態で、第2操作指26をタッチパネル15に所定間隔で複数回接触させることにより、地図画像25(図4)を拡大し、ユーザが知りたい地点を含む詳細な地図画像28(図6)をディスプレイ16に表示させることができる。なお、第2操作指26をタッチパネル15に複数回接触させるときの時間間隔が所定時間以上となる場合には、制御部11は、地図画像25を縮小する指示と判断し、地図画像25の縮小処理を行う。
【0045】
このように、ユーザは、2本の指(第1操作指24及び第2操作指26)を用いて、地図画像25をスクロールさせながら、同時に拡大又は縮小させることができるため、所望の表示範囲からなる地図画像を極めて効率的に画像をディスプレイ16に表示させることができる。
【0046】
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更することが可能である。
【0047】
例えば、地図画像25を拡大する際、第1操作指24を検知するタッチパネル15の検知位置と、第2操作指26を検知するタッチパネル15の検知位置との間の距離に従い、地図画像25の縮尺を決定するようにしてもよい。この場合、ユーザは、第1操作指24と第2操作指26との接触位置の間隔により直感的に縮尺を指定することができる。
【0048】
また、第1操作指24及び第2操作指26をタッチパネル15に接触させた状態において、第1操作指24に対して第2操作指26をタッチパネル15に沿って移動させ、第1操作指24と第2操作指26との間の距離を変化させることにより、地図画像25の縮尺を変更することもできる。
【0049】
さらに、上述した実施例では、第1操作指24に次いで、第2操作指26をタッチパネル15に1回だけ接触させたときに地図画像25を縮小し、第2操作指26をタッチパネル15に複数回接触させたときに地図画像25を拡大するようにしているが、縮小及び拡大をこれとは逆の対応で行うようにしてもよい。
【符号の説明】
【0050】
10・・・車両用ナビゲーション装置
11・・・制御部
12・・・現在位置検出部
13・・・経路探索部
14・・・地図情報記憶部
15・・・タッチパネル
16・・・ディスプレイ
17・・・操作表示部
18・・・スピーカ
22・・・マーク
23、25、27、28・・・地図画像
24・・・第1操作指
26・・・第2操作指

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示される地図画像のスクロール機能及び縮尺変更機能を備える車両用ナビゲーション装置において、
前記地図画像を生成する地図情報を記憶する地図情報記憶部と、
複数の操作を同時に検知可能なタッチパネルと、前記地図画像を表示するディスプレイとを有する操作表示部と、
前記タッチパネルにより検知される第1操作による第1操作信号に基づき、前記ディスプレイに表示される前記地図画像をスクロール処理し、前記第1操作による前記第1操作信号と、前記タッチパネルにより検知される第2操作による第2操作信号とに基づき、前記ディスプレイに表示される前記地図画像の縮尺変更処理を行う制御部と、
を備えることを特徴とする車両用ナビゲーション装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記第2操作の操作回数に従い、前記地図画像の拡大縮小処理を行うことを特徴とする請求項1記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記タッチパネルによる前記第1操作の検知位置と、前記第2操作の検知位置との間の距離に従い、前記地図画像の拡大縮小処理を行うことを特徴とする請求項1記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記タッチパネルによる前記第1操作の検知位置と、前記第2操作の検知位置との間の距離の変化に従い、前記地図画像の拡大縮小処理を行うことを特徴とする請求項1記載の車両用ナビゲーション装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−97411(P2013−97411A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−236756(P2011−236756)
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】