説明

車両用バッテリの冷却システム及び冷却方法

【課題】 車両搭載性を高くでき、バッテリを長寿命化できる車両用バッテリの冷却システムを提供すること。
【解決手段】 駆動に用いるよう車両に設置されたバッテリ3を冷却する車両用バッテリの冷却システムであって、車両の燃料タンク2とバッテリ3が密接して熱伝達を行う配置にし、燃料タンク2の上部にバッテリ3を載置する構造にし、燃料タンク2に前端部21と後端部22を設けるようにして前後に凹形状となるようにし、バッテリ3の下面と、前後面を燃料タンク2に接触させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に設置され車両の駆動に使用する車両用バッテリの冷却システム及び冷却方法の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
従来では、水素貯蔵タンクを囲うように配設された冷却風導入ダクトから、タンクにて発生する冷熱により冷却された空気を二次電池に導入し、二次電池の冷却を行っている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2003−291655号公報(第2−5頁、全図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来にあっては、冷却システムが大型なため、車両搭載性が低いものであった。
【0004】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、車両搭載性を高くでき、バッテリを長寿命化できる車両用バッテリの冷却システム及び冷却方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明では、駆動に用いるよう車両に設置されたバッテリを冷却する車両用バッテリの冷却システムであって、車両の燃料タンクと前記バッテリが密接して熱伝達を行う配置にした、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
よって、本発明にあっては、車両搭載性を高くでき、バッテリを長寿命化できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の車両用バッテリの冷却システム及び冷却方法を実現する実施の形態を、請求項1,2,4,7に係る発明に対応する実施例1と、請求項1,2,4,5,7に係る発明に対応する実施例2と、請求項1,2,4,5,6,7に係る発明に対応する実施例3と、請求項1,3,4,7に係る発明に対応する実施例4と、請求項1,3,4,5,7に係る発明に対応する実施例5と、請求項1,3,4,5,6,7に係る発明に対応する実施例6に基づいて説明する。
【実施例1】
【0008】
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の車両用バッテリの冷却システムの説明図である。図2は図1のA−A断面の説明図である。
実施例1の車両用バッテリの冷却システム1は、車両が備える燃料タンク2からなり、駆動用のバッテリ3を保護する。燃料タンク2は、車両の駆動のための燃料供給のために設けられている。
燃料タンク2は、図1に示すように、車両の前後方向に長く、前後の両端を上方へ伸ばした前端部21、後端部22を有する形状である。
また、燃料タンク2は、内部に燃料ポンプやフィルタ等を有し、燃料を収容する。そして、車両の燃料系に燃料を供給する。収容する燃料としては、ガソリンを例として挙げておく。
【0009】
バッテリ3は、金属製のケース31の内部に複数の電池パック32を備えた構造である。
そして、燃料タンク2の上で且つ燃料タンク2の前端部21と後端部22の間に、バッテリ3を載置する。バッテリ3のケース31と燃料タンク2は、ケース31の下面と燃料タンク2の上面が広い面積で接触するようにし、且つ、ケース31の前後面と前端部21及び後端部22が広い面積で接触する構成にする。
また、バッテリ3と燃料タンク2の取付は、金具等により取付けるものとする。
【0010】
作用を説明する。
[バッテリの冷却作用及び搭載性の向上作用]
実施例1では、例えば燃料タンク2がガソリンを収容しているとする。ガソリンは燃焼のための成分構成から気化しやすく、その温度状態に応じて気化することになる。すると気化熱の分、ガソリン及び燃料タンク2は冷却されることになる。
燃料タンク2は、上面の一部、前端部21及び後端部22の内側が、バッテリ3のケース31に接触している。また、ケース31は熱伝導性に優れた金属製にしている。そのため、バッテリ3がその使用により温度上昇すると、その熱は、燃料タンク2に吸熱されることになる。
よって、バッテリ3は冷却され、バッテリ温度も上昇を抑制されることになる。そして、これによりバッテリ3の劣化が防止され、電池寿命を向上させる。
この電池寿命の向上は、車両の電池交換をユーザーが余儀なくされることを生じにくくする。
【0011】
さらに、バッテリ3は燃料タンク2に取り付けられることにより、燃料タンク2と一体化する。すると、車両への搭載スペースの確保、車両への搭載作業、つまり車両への搭載性は、燃料タンク2を基準とすることになる。
燃料タンク2の搭載性は、既存の車両において充分に確保されており、且つ車両が衝突することも考慮して確保されている。そのため、バッテリ3においては、非常に好ましい車両への搭載位置となる。
【0012】
また、バッテリ3は、燃料タンク2と熱伝導する構成にすることにより、バッテリ3の内部に冷却ファンを搭載しなくても済むか、あるいは搭載するとしても小型なものになる。そのため、冷却ファンへ吸排出する管路の取り回し等を含めて、バッテリ3が小型化する。
これによりさらに車両搭載性が向上する。
【0013】
また、駆動のために車両に設置されるバッテリ3を、もし燃料タンク2と別体に設けるならば、燃料タンク2の上部に設けられることになる。つまり、車両のリアシート後方の近い位置に、燃料タンク2とバッテリ3が設けられることになる。そのため、実施例1のように一体化して車両に搭載することは、車両の車室スペースやトランクルームスペースの確保の点で望ましいものとなる。
【0014】
効果を説明する。
実施例1の車両用バッテリの冷却システムにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1)駆動に用いるよう車両に設置されたバッテリ3を冷却する車両用バッテリの冷却システムであって、車両の燃料タンク2とバッテリ3が密接して熱伝達を行う配置にしたため、燃料タンク2が収容する燃料の気化熱により、バッテリ3の発熱を吸熱するようにして、車両搭載性を高くでき、バッテリを長寿命化できる。
【0015】
(2)燃料タンク2の上部にバッテリ3を載置する構造にしたため、載置により密接する面から熱伝達を行うようにして、燃料タンク2が収容する燃料の気化熱により、バッテリ3の発熱を吸熱するようにして、車両搭載性を高くでき、バッテリを長寿命化できる。
【0016】
(4)燃料タンク2に前端部21と後端部22を設けるようにして前後に凹形状となるようにし、バッテリ3の下面と、前後面を燃料タンク2に接触させたため、より広い面積で熱伝達が行われるようにして、バッテリ3の発熱を吸熱するようにして、車両搭載性を高くでき、バッテリを長寿命化できる。
【0017】
(7)駆動に用いるよう車両に設置されたバッテリ3を、車両の燃料タンク2と密接した配置にして燃料タンク2との熱伝達によりバッテリ3を冷却するため、燃料タンク2が収容する燃料の気化熱により、バッテリ3の発熱を吸熱するようにして、車両搭載性を高くでき、バッテリを長寿命化できる。
【実施例2】
【0018】
実施例2は燃料タンクにヒートパイプを配設した例である。
構成を説明する。
図3は実施例2の車両用バッテリの冷却システムの説明図である。
実施例2では、ヒートパイプ4を燃料タンク2に配設する。
ヒートパイプ4は、内部に冷媒を封入したパイプ形状のものであり、パイプを環状にして冷媒を還流させる形状であってもよいし、パイプの両端で折り返すようにしたものであってもよい。以下、両端を有する形状として説明する。
ヒートパイプ4の一部は、空冷部41として、車両の下床7より下方の車外に配置し、空冷フィン42を複数設けるようにする。
なお、この空冷部41は、図3に示すように車両の前後方向に長く設けられる。
そして、ヒートパイプ4の両端は、燃料タンク2の前部と後部にそれぞれ接触させて固定する。
その他構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。
【0019】
作用を説明する。
[バッテリの冷却作用及び搭載性の向上作用]
実施例2では、ヒートパイプ4の内部の冷媒が空冷部41で冷却されると、冷媒は空冷部41より温度の高い燃料タンク2との接触部分へ移動し、燃料タンク2との接触部分で吸熱した冷媒は空冷部41へ移動する。このようにして冷媒が内部を循環するようにして、燃料タンク2が冷却される。
【0020】
そして、この冷却された燃料タンク2と、接触していることにより熱が伝達され、バッテリ3の発熱を吸熱して冷却する。
ヒートパイプ4は走行風により冷却される。駆動に用いられるバッテリ3は、走行負荷が高いと温度上昇が高くなる。この方向性が同じであることは、高度な制御が行われなくてもバッテリ3の負荷にある程度比例して冷却効果が高められることになる。
【0021】
また、燃料タンク2を介して冷却されることは、燃料タンク2の収容したガソリンの気化熱による冷却がヒートパイプ4による冷却と相乗して行われることのほかに、次のような作用を有する。つまり燃料タンク2への蓄冷作用である。これにより急なバッテリ3の温度上昇に対して、より充分な冷却がされることになる。
また、このヒートパイプ4による冷却は、燃料タンク2、バッテリ3の構成をほとんど大型化しない。そのため、システム全体としては、ファン等の他の冷却を担当する部分や、冷却への配慮からスペースや部材を設けた部分の省略などを進めることになり、小型化する。これにより、さらに車両搭載性が進むことになる。
【0022】
効果を説明する。実施例2の車両用バッテリの冷却システムにあっては、上記(1),(2),(4),(7)に加えて以下の効果を有する。
(5)内部の冷媒の状態遷移により冷却を行うヒートパイプ4を燃料タンク2に配設したため、走行風により冷却した内部冷媒によりヒートパイプ4が燃料タンク2を冷却し、収容する燃料の気化熱によっても冷却される燃料タンク2を介して、バッテリ3の発熱を吸熱するようにして、車両搭載性を高くでき、バッテリを長寿命化できる。
その他作用効果は実施例1と同様であるので説明を省略する。
【実施例3】
【0023】
実施例3は燃料タンク及びバッテリにヒートパイプを配設した例である。
構成を説明する。
図4は実施例3の車両用バッテリの冷却システムの説明断面図である。
実施例3では、燃料タンク2に配設したヒートパイプ4に加えて、バッテリ3を冷却するヒートパイプ5を配設する。
ヒートパイプ5の一部は、空冷部51として、車両の下床7より下方の車外に配置し、空冷フィン52を複数設けるようにする。
なお、この空冷部51は、図4に示すように車両の左右方向に長く設けられる。
そして、ヒートパイプ5の両端は、燃料タンク2を迂回するようにバッテリ3の左右部分にそれぞれ接触させて固定する。
その他構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。
【0024】
作用を説明する。
[バッテリの冷却作用及び搭載性の向上作用]
実施例3では、ヒートパイプ4により燃料タンク2を冷却するのに加えて、ヒートパイプ5によりバッテリ3を冷却する。
ヒートパイプ5は車外に配置した空冷部51と、バッテリ3に接触させた両端部の間で内部の冷媒を循環させるようにして冷却を行う。
これによりバッテリ3は、燃料タンク2に収容したガソリンの気化熱による冷却、ヒートパイプ4による燃料タンク2を介した冷却、ヒートパイプ5による直接冷却により冷却される。
そのため、非常に高い冷却性能を備えることになる。よって電池寿命は非常によく向上することになる。また、ヒートパイプ4、ヒートパイプ5による冷却は、燃料タンク2、バッテリ3の構成をほとんど大型化しない。そのため、システム全体としては、ファン等の他の冷却を担当する部分や、冷却への配慮からスペースや部材を設けた部分の省略などを進めることになり、小型化する。これにより、さらに車両搭載性が進むことになる。
【0025】
効果を説明する。実施例3の車両用バッテリの冷却システムにあっては、上記(1),(2),(4),(5),(7)に加えて以下の効果を有する。
(6)内部の冷媒の状態遷移により冷却を行うヒートパイプ5をバッテリ3に配設したため、走行風により冷却した内部冷媒によりヒートパイプ5がバッテリ3を直接冷却し、バッテリ3の発熱を吸熱するようにして、車両搭載性を高くでき、バッテリを長寿命化できる。
その他作用効果は実施例1、実施例2と同様であるので説明を省略する。
【実施例4】
【0026】
実施例4は、バッテリを燃料タンクの下部に搭載した例である。
構成を説明する。
図5は実施例4の車両用バッテリの冷却システムの説明図である。
実施例4の燃料タンク6は、図5に示すように、車両の前後方向に長く、前後の両端を下方へ伸ばした前端下部61、後端下部62を備えた形状にする。
そして、燃料タンク6の下部で且つ燃料タンク6の前端下部61と後端下部62の間に、バッテリ3を載置する。バッテリ3のケース31と燃料タンク6は、ケース31の上面と燃料タンク6の下面が広い面積で接触するようにし、且つ、ケース31の前後面と前端下部61及び後端下部62が広い面積で接触する構成にする。
また、バッテリ3と燃料タンク2の取付は、金具等により取付けるものとする。
その他構成は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
【0027】
作用を説明する。
[バッテリの冷却作用及び搭載性の向上作用]
実施例4では、バッテリ3を燃料タンク6の下部に搭載する。バッテリ3は内部に複数の電池単位を備えるものであり、比較的重い物であるため、車両の下床7に支持させることが容易な構成となる。バッテリ3と燃料タンク6を密接させるのに有する取り付け構造をさらに容易にする。これにより、さらに搭載性を向上させることができる。また、車両の下床7は車外に露出している部分により走行風で冷却されるため、燃料タンク6に冷却されないバッテリ3の下面を車両の下床7に熱伝達可能に設置すれば、さらに冷却を行うことになり、電池寿命の向上にさらに寄与する。
【0028】
効果を説明する。実施例4の車両用バッテリの冷却システムにあっては、上記(1),(4),(7)に加えて以下の効果を有する。
(3)燃料タンク6の下部にバッテリ3を搭載する構造にしたため、バッテリ3の支持構造を容易に車両の下床7で得られるようにでき、更に搭載性を向上させることができる。
その他作用効果は実施例1と同様であるので説明を省略する。
【実施例5】
【0029】
実施例5はバッテリを燃料タンクの下部に搭載した構成で、燃料タンクにヒートパイプを配設した例である。
構成を説明する。
図6は実施例5の車両用バッテリの冷却システムの説明図である。
実施例5では、ヒートパイプ4を燃料タンク6に配設する。
ヒートパイプ4の一部は、空冷部41として、車両の下床7より下方の車外に配置し、空冷フィン42を複数設けるようにする。
なお、この空冷部41は、図6に示すように車両の前後方向に長く設けられる。
そして、ヒートパイプ4の両端は、燃料タンク6の前部と後部にそれぞれ接触させて固定する。
その他構成は実施例2と同様であるので説明を省略する。
【0030】
作用を説明する。
[バッテリの冷却作用及び搭載性の向上作用]
実施例5では、ヒートパイプ4の内部の冷媒が空冷部41で冷却されると、冷媒は空冷部41より温度の高い燃料タンク6との接触部分へ移動し、燃料タンク2との接触部分で吸熱した冷媒は空冷部41へ移動する。このようにして冷媒が内部を循環するようにして、燃料タンク6が冷却される。
そして、この冷却された燃料タンク6と、接触していることにより熱が伝達され、バッテリ3の発熱を吸熱して冷却する。
【0031】
効果を説明する。実施例2の車両用バッテリの冷却システムにあっては、上記(1),(3),(4),(7)に加えて以下の効果を有する。
(5)´内部の冷媒の状態遷移により冷却を行うヒートパイプ4を燃料タンク6に配設したため、走行風により冷却した内部冷媒によりヒートパイプ4が燃料タンク6を冷却し、収容する燃料の気化熱によっても冷却される燃料タンク6を介して、バッテリ3の発熱を吸熱するようにして、車両搭載性を高くでき、バッテリを長寿命化できる。
その他作用効果は実施例2と同様であるので説明を省略する。
【実施例6】
【0032】
実施例6はバッテリを燃料タンクの下部に搭載した構成で、燃料タンク及びバッテリにヒートパイプを配設した例である。
構成を説明する。
図7は実施例6の車両用バッテリの冷却システムの説明断面図である。
実施例6では、燃料タンク6に配設したヒートパイプ4に加えて、バッテリ3を冷却するヒートパイプ5を配設する。
ヒートパイプ5の一部は、空冷部51として、車両の下床7より下方の車外に配置し、空冷フィン52を複数設けるようにする。
なお、この空冷部51は、図7に示すように車両の左右方向に長く設けられる。
そして、ヒートパイプ5の両端は、燃料タンク2を迂回するようにバッテリ3の左右部分にそれぞれ接触させて固定する。
その他構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。
【0033】
作用を説明する。
[バッテリの冷却作用及び搭載性の向上作用]
実施例6では、ヒートパイプ4により燃料タンク2を冷却するのに加えて、ヒートパイプ5によりバッテリ3を冷却する。
ヒートパイプ5は車外に配置した空冷部51と、バッテリ3に接触させた両端部の間で内部の冷媒を循環させるようにして冷却を行う。
これによりバッテリ3は、燃料タンク6に収容したガソリンの気化熱による冷却、ヒートパイプ4による燃料タンク6を介した冷却、ヒートパイプ5による直接冷却により冷却される。
そのため、非常に高い冷却性能を備えることになる。よって電池寿命は非常によく向上することになる。
【0034】
効果を説明する。実施例6の車両用バッテリの冷却システムにあっては、上記(1),(2),(3),(5),(7)に加えて以下の効果を有する。
(6)´内部の冷媒の状態遷移により冷却を行うヒートパイプ5をバッテリ3に配設したため、走行風により冷却した内部冷媒によりヒートパイプ5がバッテリ3を直接冷却し、バッテリ3の発熱を吸熱するようにして、車両搭載性を高くでき、バッテリを長寿命化できる。
その他作用効果は実施例3と同様であるので説明を省略する。
【0035】
以上、本発明の車両用バッテリの保護装置及び方法を実施例1〜実施例6に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0036】
実施例3、実施例6では、燃料タンクを冷却するヒートパイプの空冷部を車両の前後方向に長く、バッテリを冷却するヒートパイプの空冷部を車両の左右方向に長く配設したが、並列した構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】実施例1の車両用バッテリの冷却システムの説明図である。
【図2】図1のA−A断面の説明図である。
【図3】実施例2の車両用バッテリの冷却システムの説明図である。
【図4】実施例3の車両用バッテリの冷却システムの説明断面図である。
【図5】実施例4の車両用バッテリの冷却システムの説明図である。
【図6】実施例5の車両用バッテリの冷却システムの説明図である。
【図7】実施例6の車両用バッテリの冷却システムの説明断面図である。
【符号の説明】
【0038】
1 車両用バッテリの冷却システム
2 燃料タンク
21 前端部
22 後端部
3 バッテリ
31 ケース
32 電池パック
4 ヒートパイプ
41 空冷部
42 空冷フィン
5 ヒートパイプ
51 空冷部
52 空冷フィン
6 燃料タンク
61 前端下部
62 後端下部
7 (車両の)下床

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動に用いるよう車両に設置されたバッテリを冷却する車両用バッテリの冷却システムであって、
車両の燃料タンクと前記バッテリが密接して熱伝達を行う配置にした、
ことを特徴とする車両用バッテリの冷却システム。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用バッテリの冷却システムにおいて、
前記燃料タンクの上部に前記バッテリを載置する構造にした、
ことを特徴とする車両用バッテリの冷却システム。
【請求項3】
請求項1に記載の車両用バッテリの冷却システムにおいて、
前記燃料タンクの下部に前記バッテリを搭載する構造にした、
ことを特徴とする車両用バッテリの冷却システム。
【請求項4】
請求項2又は請求項3に記載の車両用バッテリの冷却システムにおいて、
前記燃料タンクを前後に凹形状となるようにし、
前記バッテリの上下面のどちらか1面と、前後面を前記燃料タンクに接触させた、
ことを特徴とする車両用バッテリの冷却システム。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の車両用バッテリの冷却システムにおいて、
内部の冷媒の状態遷移により冷却を行うヒートパイプを前記燃料タンクに配設した、
ことを特徴とする車両用バッテリの冷却システム。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の車両用バッテリの冷却システムにおいて、
内部の冷媒の状態遷移により冷却を行うヒートパイプを前記バッテリに配設した、
ことを特徴とする車両用バッテリの冷却システム。
【請求項7】
駆動に用いるよう車両に設置されたバッテリを、車両の燃料タンクと密接した配置にして前記燃料タンクとの熱伝達により前記バッテリを冷却する、
ことを特徴とする車両用バッテリの冷却方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−184392(P2009−184392A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−23392(P2008−23392)
【出願日】平成20年2月2日(2008.2.2)
【出願人】(000004765)カルソニックカンセイ株式会社 (3,404)
【Fターム(参考)】