車両用パネル
【課題】交差部及び交差部周りにおけるアウターパネル及びインナーパネルの接合強度を高めるとともに、交差部及び交差部周りにおけるアウターパネルの撓みを防止する。
【解決手段】交差部13cを構成する縦ビーム11の底壁部23に、アウターパネル側に凹陥する凹陥部25を内部に有する隆起部27cを、横ビーム9の底壁部23と隣接するようにアウターパネル側に向かって隆起させる。隆起部27cは、底壁部23からアウターパネル側に延びる周壁部29と、周壁部29の延出端部に設けられて周壁部29とで凹陥部25を構成する奥壁部31とからなる。奥壁部31は、フランジ部19と略面一になっていてフランジ部19と共にアウターパネルに接合されている。
【解決手段】交差部13cを構成する縦ビーム11の底壁部23に、アウターパネル側に凹陥する凹陥部25を内部に有する隆起部27cを、横ビーム9の底壁部23と隣接するようにアウターパネル側に向かって隆起させる。隆起部27cは、底壁部23からアウターパネル側に延びる周壁部29と、周壁部29の延出端部に設けられて周壁部29とで凹陥部25を構成する奥壁部31とからなる。奥壁部31は、フランジ部19と略面一になっていてフランジ部19と共にアウターパネルに接合されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アウターパネルにインナーパネルが接合された車両用パネルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、アウターパネルと、該アウターパネルの裏側に重なるように接合されたインナーパネルとを備えた車両用パネルが開示されている。この車両用パネルのインナーパネルは、凹条溝部を内部に有する突条部と、該突条部の基端から側方に張り出し上記アウターパネルに接合されるフランジ部とで断面ハット型に形成された複数本の補強ビームが、交差部を有しかつ該交差部で両補強ビームの凹条溝部が連続するように一体に成形された樹脂材からなる。上記突条部は、上記フランジ部に連続する一対の側壁部と、これら側壁部の反フランジ部側の端縁を橋絡する底壁部とからなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−201194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1では、両補強ビームの交差部対応部分に、側壁部及びフランジ部を形成していない箇所ができているので、交差部及び当該交差部周りにおける上記アウターパネル及びインナーパネルの接合強度が低下するおそれがある。また、上記交差部及び交差部周りに対応するアウターパネルが表側からの押圧力で撓みやすくなるおそれもある。
【0005】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、交差部及び交差部周りにおけるアウターパネル及びインナーパネルの接合強度を高めるとともに、交差部及び交差部周りにおけるアウターパネルの撓みを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明は、交差部を構成する一方の補強ビームの底壁部に他方の補強ビームの底壁部と隣接又は重なるように隆起部を形成し、該隆起部の奥壁部をアウターパネルに接合したことを特徴とする。
【0007】
具体的には、請求項1に記載の発明は、アウターパネルにインナーパネルが接合された車両用パネルを対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0008】
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記インナーパネルは、凹条溝部を内部に有し上記アウターパネルから離間する方向に突出する突条部と、該突条部の基端から側方に張り出し上記アウターパネルに接合されるフランジ部とで断面ハット型に形成された複数本の補強ビームが、交差部を有するように一体に成形された樹脂材からなり、上記突条部は、上記フランジ部に連続する一対の側壁部と、これら側壁部の反フランジ部側の端縁を橋絡する底壁部とからなり、上記交差部を構成する一方の補強ビームの底壁部には、上記アウターパネル側に凹陥する凹陥部を内部に有する隆起部が、他方の補強ビームの底壁部と隣接又は重なるように、上記アウターパネル側に向かって隆起し、上記隆起部は、上記底壁部からアウターパネル側に延びる周壁部と、該周壁部の延出端部に設けられて該周壁部とで上記凹陥部を構成する奥壁部とからなり、該奥壁部は、上記フランジ部と略面一になっていて該フランジ部と共に上記アウターパネルに接合されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用パネルにおいて、上記一方の補強ビームは、交差部で上記他方の補強ビームの長手方向中途部に連続し、上記隆起部の周壁部が上記交差部を構成する両補強ビームの凹条溝部を遮断するとともに、上記奥壁部が上記他方の補強ビームのフランジ部に連続していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明によれば、隆起部の奥壁部がフランジ部と共にアウターパネルに接合されるので、アウターパネルとインナーパネルとの接合面積を増大させて接合強度を高めることができる。
【0011】
また、隆起部の周壁部が側壁部と共にアウターパネルを裏側から支持するので、上記交差部及び交差部周りに対応するアウターパネルが表側からの押圧力で撓むことを防止できる。
【0012】
請求項2に係る発明によれば、両凹条溝部を遮断する周壁部が、上記他方の補強ビームの側壁部に連続して該側壁部を補強するので、上述のアウターパネルの撓み防止効果をより確実に得ることができる。
【0013】
また、奥壁部が上記他方の補強ビームのフランジ部に連続して該フランジ部を補強するので、フランジ部が撓んでアウターパネルから離脱することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態1に係る車両用パネルとしての自動車のボンネットフードを裏側から見た斜視図である。
【図2】インナーパネルをアウターパネル側から見た斜視図である。
【図3】インナーパネルの交差部周りをアウターパネル側から見た斜視図である。
【図4】インナーパネルの交差部周りを反アウターパネル側から見た斜視図である。
【図5】図3のA−A線に対応するボンネットフードの断面図である。
【図6】図3のB−B線に対応するボンネットフードの断面図である。
【図7】成形型の型締め前における図5対応図である。
【図8】成形型を型締めした状態における図5対応図である。
【図9】実施形態2の図3相当図である。
【図10】実施形態2の図4相当図である。
【図11】実施形態3の図3相当図である。
【図12】実施形態3の図4相当図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0016】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る車両用パネルとしての自動車のボンネットフード1を示す。図1中、矢印が車両前方を示し、このボンネットフード1は、一定の幅で車両前方に向けて延びる後側部分と、車両前方に向かって徐々に幅が狭くなる前側部分とで平面視で左右対称な六角形状をなしている。
【0017】
このボンネットフード1は、熱硬化性樹脂製の略平坦なアウターパネル3を備え、該アウターパネル3は、平面視で上記ボンネットフード1と同一の形状をなしている。
【0018】
また、上記アウターパネル3の裏面には、図2に示すインナーパネル5がアウターパネル3に重なるように接着材4(図5及び図6参照)により接合されている。このインナーパネル5は、上記アウターパネル3の外周縁に沿う環状の補強ビームとしての外周ビーム7と、該外周ビーム7の内側領域の車両前後方向中程で車幅方向に延びる補強ビームとしての横ビーム9と、該横ビーム9の長手方向中途部から車両前方に延びる補強ビームとしての縦ビーム11とが一体に成形された熱硬化性樹脂の樹脂材からなる。上記横ビーム9の長手方向両端部は、上記外周ビーム7とで交差部13aをなし、該交差部13aで外周ビーム7の長手方向中途部に連続している。一方、上記縦ビーム11の長手方向車両前側の端部が、上記外周ビーム7とで交差部13bをなし、該交差部13bで外周ビーム7の長手方向中途部に連続している。さらに、上記縦ビーム11の長手方向車両後側の端部が、図3〜6にも示すように、上記横ビーム9とで交差部13cをなし、該交差部13cで横ビーム9の長手方向中途部に連続している。
【0019】
上記外周ビーム7、横ビーム9、及び縦ビーム11は、それぞれ、凹条溝部15を内部に有する突条部17と、該突条部17の基端から側方に張り出すフランジ部19とで断面ハット型に形成されている。上記突条部17は、フランジ部19に連続する一対の側壁部21と、これら側壁部21の反フランジ部19側の端縁を橋絡する底壁部23とからなる。上記フランジ部19は、上記突条部17が上記アウターパネル3から離間する方向に突出するように上記アウターパネル3の裏面に接合されている。
【0020】
上記交差部13aを構成する横ビーム9の長手方向両端部の底壁部23には、上記アウターパネル3側に凹陥する凹陥部25を内部に有する平面視矩形状の隆起部27aが該底壁部23の幅方向全体に亘って、上記外周ビーム7の底壁部23と隣接するように上記アウターパネル3側に向かって隆起している。また、上記交差部13bを構成する縦ビーム11の長手方向車両前側の端部の底壁部23には、上記隆起部27aと同一の形状を有する隆起部27bが、該底壁部23の幅方向全体に亘って、上記外周ビーム7の底壁部23と隣接するように形成されている。さらに、上記交差部13cを構成する縦ビーム11の長手方向車両後側端部の底壁部23には、上記隆起部27a,27bと同一の形状を有する隆起部27cが、該底壁部23の幅方向全体に亘って、上記横ビーム9の底壁部23と隣接するように形成されている。各隆起部27a,27b,27cは、底壁部23からアウターパネル3側に延びる周壁部29と、該周壁部29の延出端部に設けられて該周壁部29とで上記凹陥部25を構成する奥壁部31とからなる。
【0021】
上記両隆起部27aの車幅方向外側の周壁部29は、上記外周ビーム7の凹条溝部15と上記横ビーム9の凹条溝部15とを遮断して上記外周ビーム7の内側の側壁部21に連続して該側壁部21を補強している。これにより、上記交差部13a及び該交差部13a周りに対応するアウターパネル3が表側からの押圧力により撓むことが防止される。また、これら隆起部27aの奥壁部31は、上記外周ビーム7の内側のフランジ部19に連続して当該フランジ部19を補強している。これにより、このフランジ部19が撓んでアウターパネル3から離脱することが防止される。
【0022】
また、上記隆起部27bの車両前側の周壁部29は、上記外周ビーム7の凹条溝部15と上記縦ビーム11の凹条溝部15とを遮断して上記外周ビーム7の内側の側壁部21に連続して該側壁部21を補強している。これにより、上記交差部13b及び該交差部13b周りに対応するアウターパネル3が表側からの押圧力により撓むことが防止される。また、この隆起部27bの奥壁部31は、上記外周ビーム7の内側のフランジ部19に連続して当該フランジ部19を補強している。これにより、このフランジ部19が撓んでアウターパネル3から離脱することが防止される。
【0023】
さらに、上記隆起部27cの車両後側の周壁部29は、上記横ビーム9の凹条溝部15と上記縦ビーム11の凹条溝部15とを遮断して上記横ビーム9の車両前側の側壁部21に連続して該側壁部21を補強している。これにより、上記交差部13c及び該交差部13c周りに対応するアウターパネル3が表側からの押圧力により撓むことが防止される。また、この隆起部27cの奥壁部31は、上記横ビーム9の車両前側のフランジ部19に連続して当該フランジ部19を補強している。これにより、このフランジ部19が撓んでアウターパネル3から離脱することが防止される。
【0024】
上記各隆起部27a,27b,27cの奥壁部31のアウターパネル3側の面は、上記フランジ部19のアウターパネル3側の面と略面一になっていて、該フランジ部19のアウターパネル3側の面と共に上記アウターパネル3に接合されている。
【0025】
次に、上述のように構成されたボンネットフード1の製造方法について説明する。
【0026】
まず、上記インナーパネル5成形用の熱硬化性樹脂製の略矩形シート状成形材であるSMC(Sheet Molding Compound)33と、図7及び図8に示す圧縮成形型105とを準備する。圧縮成形型105は、上記インナーパネル5のアウターパネル3側の面を成形する略平坦な成形面101aを有する第1成形型101と、上記インナーパネル5の反アウターパネル3側の面を成形する成形面103aを有する第2成形型103とを備えている。上記第2成形型103の成形面103aには、上記隆起部27cの周壁部29に対応する凹溝103bが形成されている。
【0027】
そして、図7に示すように、上記SMC33を上記第2成形型103の成形面103a上に載置し、この状態で第1成形型101を進出させて上記第2成形型103と第1成形型101とを型締めする。これにより、上記SMC33が上記第2成形型103の凹溝103b内に押し込まれて凹溝103b全体に行き渡った状態で圧縮されるとともに、成形型105の型温により加熱されて硬化し、上記インナーパネル5が得られる。
【0028】
また、別途、上記アウターパネル3をSMCを用いて圧縮成形する。
【0029】
最後に、上記インナーパネル5のフランジ部19及び隆起部27a,27b,27cの奥壁部31を上記アウターパネル3の裏面に接着材4により接合することにより上記ボンネットフード1を得る。
【0030】
したがって、本実施形態1によれば、隆起部27a,27b,27cの奥壁部31がフランジ部19と共にアウターパネル3に接合されるので、アウターパネル3とインナーパネル5との接合面積を増大させて接合強度を高めることができる。
【0031】
また、隆起部27a,27b,27cの周壁部29が側壁部21と共にアウターパネル3を裏側から支持するので、上記交差部13a,13b,13c及び交差部13a,13b,13c周りに対応するアウターパネル3が表側からの押圧力により撓むことを防止できる。
【0032】
(実施形態2)
本実施形態2に係る車両用パネルとしてのボンネットフード1では、図9及び図10に示すように、インナーパネル5の隆起部27cが、縦ビーム11の長手方向車両後側端部の底壁部23における車両左側の半分のみに形成され、隆起部27cの周壁部29が上記横ビーム9の凹条溝部15と上記縦ビーム11の凹条溝部15とを遮断していない。そのほかの構成は実施形態1と同じであるので、同一の構成箇所には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0033】
したがって、本実施形態2によれば、実施形態1よりも得られる効果の程度は劣るが、実施形態1と同様に、アウターパネル3とインナーパネル5との接合強度を高めるとともに、交差部13a,13b,13c及び交差部13a,13b,13c周りに対応するアウターパネル3の撓みを防止できる。
【0034】
(実施形態3)
本実施形態3に係るボンネットフード1では、図11及び図12に示すように、インナーパネル5の縦ビーム11が上記交差部13cの車両前後方向両側に延び、当該縦ビーム11の底壁部23には、上記横ビーム9を車両前後方向両側から挟み、かつ当該横ビーム9の底壁部23に隣接するように一対の隆起部27cが形成されている。また、横ビーム9の底壁部23にも、上記縦ビーム11を車幅方向両側から挟み、かつ当該縦ビーム11の底壁部23に隣接するように一対の隆起部27cが形成されている。
【0035】
そのほかの構成は実施形態1と同じであるので、同一の構成箇所には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0036】
したがって、本実施形態3によれば、実施形態1と同様の効果が得られるとともに、交差部13cを4方から囲むように隆起部27cが形成されているので、アウターパネル3とインナーパネル5との接合強度をより大幅に高めるとともに、交差部13c及び交差部13c周りに対応するアウターパネル3の撓みをより確実に防止できる。
【0037】
なお、上記実施形態1〜3では、隆起部27a,27b,27cを、交差部13a,13b,13cを構成する一方の補強ビーム7,9,11の底壁部23に、他方の補強ビーム7,9,11の底壁部と隣接するように形成したが、他方の補強ビーム7,9,11の底壁部23と重なるように形成してもよい。つまり、隆起部27a,27b,27cを、交差部13a,13b,13c内に形成してもよい。
【0038】
また、上記実施形態1〜3では、インナーパネル5を熱硬化性樹脂製としたが、熱可塑性樹脂製とし、射出成形により成形してもよい。
【0039】
また、上記実施形態1〜3では、アウターパネル3を熱硬化性樹脂製としたが、アルミ等の軽金属や他の材料からなるものとしてもよい。
【0040】
また、上記実施形態1〜3では、インナーパネル5を接着材4によりアウターパネル3に接合したが、振動溶着等、他の方法により接合してもよい。
【0041】
また、上記実施形態1〜3では、ボンネットフード1に本発明を適用した例を示したが、本発明は、フェンダーパネル、リヤ側面のパネル等、自動車の他の樹脂パネルにも適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、アウターパネルにインナーパネルが接合された車両用パネルとして有用である。
【符号の説明】
【0043】
1 ボンネットフード(車両用パネル)
3 アウターパネル
5 インナーパネル
7 外周ビーム(補強ビーム)
9 横ビーム(補強ビーム)
11 縦ビーム(補強ビーム)
13a,13b,13c 交差部
15 凹条溝部
17 突条部
19 フランジ部
21 側壁部
23 底壁部
25 凹陥部
27a,27b,27c 隆起部
29 周壁部
31 奥壁部
【技術分野】
【0001】
本発明は、アウターパネルにインナーパネルが接合された車両用パネルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、アウターパネルと、該アウターパネルの裏側に重なるように接合されたインナーパネルとを備えた車両用パネルが開示されている。この車両用パネルのインナーパネルは、凹条溝部を内部に有する突条部と、該突条部の基端から側方に張り出し上記アウターパネルに接合されるフランジ部とで断面ハット型に形成された複数本の補強ビームが、交差部を有しかつ該交差部で両補強ビームの凹条溝部が連続するように一体に成形された樹脂材からなる。上記突条部は、上記フランジ部に連続する一対の側壁部と、これら側壁部の反フランジ部側の端縁を橋絡する底壁部とからなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−201194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1では、両補強ビームの交差部対応部分に、側壁部及びフランジ部を形成していない箇所ができているので、交差部及び当該交差部周りにおける上記アウターパネル及びインナーパネルの接合強度が低下するおそれがある。また、上記交差部及び交差部周りに対応するアウターパネルが表側からの押圧力で撓みやすくなるおそれもある。
【0005】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、交差部及び交差部周りにおけるアウターパネル及びインナーパネルの接合強度を高めるとともに、交差部及び交差部周りにおけるアウターパネルの撓みを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明は、交差部を構成する一方の補強ビームの底壁部に他方の補強ビームの底壁部と隣接又は重なるように隆起部を形成し、該隆起部の奥壁部をアウターパネルに接合したことを特徴とする。
【0007】
具体的には、請求項1に記載の発明は、アウターパネルにインナーパネルが接合された車両用パネルを対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0008】
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記インナーパネルは、凹条溝部を内部に有し上記アウターパネルから離間する方向に突出する突条部と、該突条部の基端から側方に張り出し上記アウターパネルに接合されるフランジ部とで断面ハット型に形成された複数本の補強ビームが、交差部を有するように一体に成形された樹脂材からなり、上記突条部は、上記フランジ部に連続する一対の側壁部と、これら側壁部の反フランジ部側の端縁を橋絡する底壁部とからなり、上記交差部を構成する一方の補強ビームの底壁部には、上記アウターパネル側に凹陥する凹陥部を内部に有する隆起部が、他方の補強ビームの底壁部と隣接又は重なるように、上記アウターパネル側に向かって隆起し、上記隆起部は、上記底壁部からアウターパネル側に延びる周壁部と、該周壁部の延出端部に設けられて該周壁部とで上記凹陥部を構成する奥壁部とからなり、該奥壁部は、上記フランジ部と略面一になっていて該フランジ部と共に上記アウターパネルに接合されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用パネルにおいて、上記一方の補強ビームは、交差部で上記他方の補強ビームの長手方向中途部に連続し、上記隆起部の周壁部が上記交差部を構成する両補強ビームの凹条溝部を遮断するとともに、上記奥壁部が上記他方の補強ビームのフランジ部に連続していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明によれば、隆起部の奥壁部がフランジ部と共にアウターパネルに接合されるので、アウターパネルとインナーパネルとの接合面積を増大させて接合強度を高めることができる。
【0011】
また、隆起部の周壁部が側壁部と共にアウターパネルを裏側から支持するので、上記交差部及び交差部周りに対応するアウターパネルが表側からの押圧力で撓むことを防止できる。
【0012】
請求項2に係る発明によれば、両凹条溝部を遮断する周壁部が、上記他方の補強ビームの側壁部に連続して該側壁部を補強するので、上述のアウターパネルの撓み防止効果をより確実に得ることができる。
【0013】
また、奥壁部が上記他方の補強ビームのフランジ部に連続して該フランジ部を補強するので、フランジ部が撓んでアウターパネルから離脱することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態1に係る車両用パネルとしての自動車のボンネットフードを裏側から見た斜視図である。
【図2】インナーパネルをアウターパネル側から見た斜視図である。
【図3】インナーパネルの交差部周りをアウターパネル側から見た斜視図である。
【図4】インナーパネルの交差部周りを反アウターパネル側から見た斜視図である。
【図5】図3のA−A線に対応するボンネットフードの断面図である。
【図6】図3のB−B線に対応するボンネットフードの断面図である。
【図7】成形型の型締め前における図5対応図である。
【図8】成形型を型締めした状態における図5対応図である。
【図9】実施形態2の図3相当図である。
【図10】実施形態2の図4相当図である。
【図11】実施形態3の図3相当図である。
【図12】実施形態3の図4相当図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0016】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る車両用パネルとしての自動車のボンネットフード1を示す。図1中、矢印が車両前方を示し、このボンネットフード1は、一定の幅で車両前方に向けて延びる後側部分と、車両前方に向かって徐々に幅が狭くなる前側部分とで平面視で左右対称な六角形状をなしている。
【0017】
このボンネットフード1は、熱硬化性樹脂製の略平坦なアウターパネル3を備え、該アウターパネル3は、平面視で上記ボンネットフード1と同一の形状をなしている。
【0018】
また、上記アウターパネル3の裏面には、図2に示すインナーパネル5がアウターパネル3に重なるように接着材4(図5及び図6参照)により接合されている。このインナーパネル5は、上記アウターパネル3の外周縁に沿う環状の補強ビームとしての外周ビーム7と、該外周ビーム7の内側領域の車両前後方向中程で車幅方向に延びる補強ビームとしての横ビーム9と、該横ビーム9の長手方向中途部から車両前方に延びる補強ビームとしての縦ビーム11とが一体に成形された熱硬化性樹脂の樹脂材からなる。上記横ビーム9の長手方向両端部は、上記外周ビーム7とで交差部13aをなし、該交差部13aで外周ビーム7の長手方向中途部に連続している。一方、上記縦ビーム11の長手方向車両前側の端部が、上記外周ビーム7とで交差部13bをなし、該交差部13bで外周ビーム7の長手方向中途部に連続している。さらに、上記縦ビーム11の長手方向車両後側の端部が、図3〜6にも示すように、上記横ビーム9とで交差部13cをなし、該交差部13cで横ビーム9の長手方向中途部に連続している。
【0019】
上記外周ビーム7、横ビーム9、及び縦ビーム11は、それぞれ、凹条溝部15を内部に有する突条部17と、該突条部17の基端から側方に張り出すフランジ部19とで断面ハット型に形成されている。上記突条部17は、フランジ部19に連続する一対の側壁部21と、これら側壁部21の反フランジ部19側の端縁を橋絡する底壁部23とからなる。上記フランジ部19は、上記突条部17が上記アウターパネル3から離間する方向に突出するように上記アウターパネル3の裏面に接合されている。
【0020】
上記交差部13aを構成する横ビーム9の長手方向両端部の底壁部23には、上記アウターパネル3側に凹陥する凹陥部25を内部に有する平面視矩形状の隆起部27aが該底壁部23の幅方向全体に亘って、上記外周ビーム7の底壁部23と隣接するように上記アウターパネル3側に向かって隆起している。また、上記交差部13bを構成する縦ビーム11の長手方向車両前側の端部の底壁部23には、上記隆起部27aと同一の形状を有する隆起部27bが、該底壁部23の幅方向全体に亘って、上記外周ビーム7の底壁部23と隣接するように形成されている。さらに、上記交差部13cを構成する縦ビーム11の長手方向車両後側端部の底壁部23には、上記隆起部27a,27bと同一の形状を有する隆起部27cが、該底壁部23の幅方向全体に亘って、上記横ビーム9の底壁部23と隣接するように形成されている。各隆起部27a,27b,27cは、底壁部23からアウターパネル3側に延びる周壁部29と、該周壁部29の延出端部に設けられて該周壁部29とで上記凹陥部25を構成する奥壁部31とからなる。
【0021】
上記両隆起部27aの車幅方向外側の周壁部29は、上記外周ビーム7の凹条溝部15と上記横ビーム9の凹条溝部15とを遮断して上記外周ビーム7の内側の側壁部21に連続して該側壁部21を補強している。これにより、上記交差部13a及び該交差部13a周りに対応するアウターパネル3が表側からの押圧力により撓むことが防止される。また、これら隆起部27aの奥壁部31は、上記外周ビーム7の内側のフランジ部19に連続して当該フランジ部19を補強している。これにより、このフランジ部19が撓んでアウターパネル3から離脱することが防止される。
【0022】
また、上記隆起部27bの車両前側の周壁部29は、上記外周ビーム7の凹条溝部15と上記縦ビーム11の凹条溝部15とを遮断して上記外周ビーム7の内側の側壁部21に連続して該側壁部21を補強している。これにより、上記交差部13b及び該交差部13b周りに対応するアウターパネル3が表側からの押圧力により撓むことが防止される。また、この隆起部27bの奥壁部31は、上記外周ビーム7の内側のフランジ部19に連続して当該フランジ部19を補強している。これにより、このフランジ部19が撓んでアウターパネル3から離脱することが防止される。
【0023】
さらに、上記隆起部27cの車両後側の周壁部29は、上記横ビーム9の凹条溝部15と上記縦ビーム11の凹条溝部15とを遮断して上記横ビーム9の車両前側の側壁部21に連続して該側壁部21を補強している。これにより、上記交差部13c及び該交差部13c周りに対応するアウターパネル3が表側からの押圧力により撓むことが防止される。また、この隆起部27cの奥壁部31は、上記横ビーム9の車両前側のフランジ部19に連続して当該フランジ部19を補強している。これにより、このフランジ部19が撓んでアウターパネル3から離脱することが防止される。
【0024】
上記各隆起部27a,27b,27cの奥壁部31のアウターパネル3側の面は、上記フランジ部19のアウターパネル3側の面と略面一になっていて、該フランジ部19のアウターパネル3側の面と共に上記アウターパネル3に接合されている。
【0025】
次に、上述のように構成されたボンネットフード1の製造方法について説明する。
【0026】
まず、上記インナーパネル5成形用の熱硬化性樹脂製の略矩形シート状成形材であるSMC(Sheet Molding Compound)33と、図7及び図8に示す圧縮成形型105とを準備する。圧縮成形型105は、上記インナーパネル5のアウターパネル3側の面を成形する略平坦な成形面101aを有する第1成形型101と、上記インナーパネル5の反アウターパネル3側の面を成形する成形面103aを有する第2成形型103とを備えている。上記第2成形型103の成形面103aには、上記隆起部27cの周壁部29に対応する凹溝103bが形成されている。
【0027】
そして、図7に示すように、上記SMC33を上記第2成形型103の成形面103a上に載置し、この状態で第1成形型101を進出させて上記第2成形型103と第1成形型101とを型締めする。これにより、上記SMC33が上記第2成形型103の凹溝103b内に押し込まれて凹溝103b全体に行き渡った状態で圧縮されるとともに、成形型105の型温により加熱されて硬化し、上記インナーパネル5が得られる。
【0028】
また、別途、上記アウターパネル3をSMCを用いて圧縮成形する。
【0029】
最後に、上記インナーパネル5のフランジ部19及び隆起部27a,27b,27cの奥壁部31を上記アウターパネル3の裏面に接着材4により接合することにより上記ボンネットフード1を得る。
【0030】
したがって、本実施形態1によれば、隆起部27a,27b,27cの奥壁部31がフランジ部19と共にアウターパネル3に接合されるので、アウターパネル3とインナーパネル5との接合面積を増大させて接合強度を高めることができる。
【0031】
また、隆起部27a,27b,27cの周壁部29が側壁部21と共にアウターパネル3を裏側から支持するので、上記交差部13a,13b,13c及び交差部13a,13b,13c周りに対応するアウターパネル3が表側からの押圧力により撓むことを防止できる。
【0032】
(実施形態2)
本実施形態2に係る車両用パネルとしてのボンネットフード1では、図9及び図10に示すように、インナーパネル5の隆起部27cが、縦ビーム11の長手方向車両後側端部の底壁部23における車両左側の半分のみに形成され、隆起部27cの周壁部29が上記横ビーム9の凹条溝部15と上記縦ビーム11の凹条溝部15とを遮断していない。そのほかの構成は実施形態1と同じであるので、同一の構成箇所には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0033】
したがって、本実施形態2によれば、実施形態1よりも得られる効果の程度は劣るが、実施形態1と同様に、アウターパネル3とインナーパネル5との接合強度を高めるとともに、交差部13a,13b,13c及び交差部13a,13b,13c周りに対応するアウターパネル3の撓みを防止できる。
【0034】
(実施形態3)
本実施形態3に係るボンネットフード1では、図11及び図12に示すように、インナーパネル5の縦ビーム11が上記交差部13cの車両前後方向両側に延び、当該縦ビーム11の底壁部23には、上記横ビーム9を車両前後方向両側から挟み、かつ当該横ビーム9の底壁部23に隣接するように一対の隆起部27cが形成されている。また、横ビーム9の底壁部23にも、上記縦ビーム11を車幅方向両側から挟み、かつ当該縦ビーム11の底壁部23に隣接するように一対の隆起部27cが形成されている。
【0035】
そのほかの構成は実施形態1と同じであるので、同一の構成箇所には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0036】
したがって、本実施形態3によれば、実施形態1と同様の効果が得られるとともに、交差部13cを4方から囲むように隆起部27cが形成されているので、アウターパネル3とインナーパネル5との接合強度をより大幅に高めるとともに、交差部13c及び交差部13c周りに対応するアウターパネル3の撓みをより確実に防止できる。
【0037】
なお、上記実施形態1〜3では、隆起部27a,27b,27cを、交差部13a,13b,13cを構成する一方の補強ビーム7,9,11の底壁部23に、他方の補強ビーム7,9,11の底壁部と隣接するように形成したが、他方の補強ビーム7,9,11の底壁部23と重なるように形成してもよい。つまり、隆起部27a,27b,27cを、交差部13a,13b,13c内に形成してもよい。
【0038】
また、上記実施形態1〜3では、インナーパネル5を熱硬化性樹脂製としたが、熱可塑性樹脂製とし、射出成形により成形してもよい。
【0039】
また、上記実施形態1〜3では、アウターパネル3を熱硬化性樹脂製としたが、アルミ等の軽金属や他の材料からなるものとしてもよい。
【0040】
また、上記実施形態1〜3では、インナーパネル5を接着材4によりアウターパネル3に接合したが、振動溶着等、他の方法により接合してもよい。
【0041】
また、上記実施形態1〜3では、ボンネットフード1に本発明を適用した例を示したが、本発明は、フェンダーパネル、リヤ側面のパネル等、自動車の他の樹脂パネルにも適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、アウターパネルにインナーパネルが接合された車両用パネルとして有用である。
【符号の説明】
【0043】
1 ボンネットフード(車両用パネル)
3 アウターパネル
5 インナーパネル
7 外周ビーム(補強ビーム)
9 横ビーム(補強ビーム)
11 縦ビーム(補強ビーム)
13a,13b,13c 交差部
15 凹条溝部
17 突条部
19 フランジ部
21 側壁部
23 底壁部
25 凹陥部
27a,27b,27c 隆起部
29 周壁部
31 奥壁部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アウターパネル(3)にインナーパネル(5)が接合された車両用パネルであって、
上記インナーパネル(5)は、凹条溝部(15)を内部に有し上記アウターパネル(3)から離間する方向に突出する突条部(17)と、該突条部(17)の基端から側方に張り出し上記アウターパネル(3)に接合されるフランジ部(19)とで断面ハット型に形成された複数本の補強ビーム(7,9,11)が、交差部(13a,13b,13c)を有するように一体に成形された樹脂材からなり、
上記突条部(17)は、上記フランジ部(19)に連続する一対の側壁部(21)と、これら側壁部(21)の反フランジ部(19)側の端縁を橋絡する底壁部(23)とからなり、
上記交差部(13a,13b,13c)を構成する一方の補強ビーム(9,11)の底壁部(23)には、上記アウターパネル(3)側に凹陥する凹陥部(25)を内部に有する隆起部(27a,27b,27c)が、他方の補強ビーム(7,9,11)の底壁部(23)と隣接又は重なるように、上記アウターパネル(3)側に向かって隆起し、
上記隆起部(27a,27b,27c)は、上記底壁部(23)からアウターパネル(3)側に延びる周壁部(29)と、該周壁部(29)の延出端部に設けられて該周壁部(29)とで上記凹陥部(25)を構成する奥壁部(31)とからなり、
該奥壁部(31)は、上記フランジ部(19)と略面一になっていて該フランジ部(19)と共に上記アウターパネル(3)に接合されていることを特徴とする車両用パネル。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用パネルにおいて、
上記一方の補強ビーム(9,11)は、交差部(13a,13b,13c)で上記他方の補強ビーム(7,9,11)の長手方向中途部に連続し、
上記隆起部(27a,27b,27c)の周壁部(29)が上記交差部(13a,13b,13c)を構成する両補強ビーム(7,9,11)の凹条溝部(15)を遮断するとともに、上記奥壁部(31)が上記他方の補強ビーム(7,9,11)のフランジ部(19)に連続していることを特徴とする車両用パネル。
【請求項1】
アウターパネル(3)にインナーパネル(5)が接合された車両用パネルであって、
上記インナーパネル(5)は、凹条溝部(15)を内部に有し上記アウターパネル(3)から離間する方向に突出する突条部(17)と、該突条部(17)の基端から側方に張り出し上記アウターパネル(3)に接合されるフランジ部(19)とで断面ハット型に形成された複数本の補強ビーム(7,9,11)が、交差部(13a,13b,13c)を有するように一体に成形された樹脂材からなり、
上記突条部(17)は、上記フランジ部(19)に連続する一対の側壁部(21)と、これら側壁部(21)の反フランジ部(19)側の端縁を橋絡する底壁部(23)とからなり、
上記交差部(13a,13b,13c)を構成する一方の補強ビーム(9,11)の底壁部(23)には、上記アウターパネル(3)側に凹陥する凹陥部(25)を内部に有する隆起部(27a,27b,27c)が、他方の補強ビーム(7,9,11)の底壁部(23)と隣接又は重なるように、上記アウターパネル(3)側に向かって隆起し、
上記隆起部(27a,27b,27c)は、上記底壁部(23)からアウターパネル(3)側に延びる周壁部(29)と、該周壁部(29)の延出端部に設けられて該周壁部(29)とで上記凹陥部(25)を構成する奥壁部(31)とからなり、
該奥壁部(31)は、上記フランジ部(19)と略面一になっていて該フランジ部(19)と共に上記アウターパネル(3)に接合されていることを特徴とする車両用パネル。
【請求項2】
請求項1に記載の車両用パネルにおいて、
上記一方の補強ビーム(9,11)は、交差部(13a,13b,13c)で上記他方の補強ビーム(7,9,11)の長手方向中途部に連続し、
上記隆起部(27a,27b,27c)の周壁部(29)が上記交差部(13a,13b,13c)を構成する両補強ビーム(7,9,11)の凹条溝部(15)を遮断するとともに、上記奥壁部(31)が上記他方の補強ビーム(7,9,11)のフランジ部(19)に連続していることを特徴とする車両用パネル。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−232630(P2012−232630A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−101160(P2011−101160)
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(390026538)ダイキョーニシカワ株式会社 (492)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(390026538)ダイキョーニシカワ株式会社 (492)
【Fターム(参考)】
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