説明

車両用フードクッション装置

【課題】取付部材の取付孔に螺合したフードクッションの回動を、一方向のみならず反対方向についても規制できる車両用フードクッション装置の提供を目的とする。
【解決手段】取付部材51の取付孔55の周縁部56には、螺合用入り口59とは異なる位置に回動規制凹部61を取付孔55の径方向に形成し、フードクッション21のネジ部22におけるネジ溝24の一部の溝底部25には回動規制突起61を形成し、取付部材51の取付孔55にフードクッション21を螺合させ、取付部材51の回動規制凹部61にフードクッション21の回動規制突起61が嵌ることによりフードクッション21の回動を一方向のみならず反対方向へも規制した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のエンジンフード等の閉鎖位置を規制するために車両に設けられ車両用フードクッション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両には、例えば図9に示すように、エンジンフード(ボンネットフードとも称される)101の閉鎖位置を規制するために、車体の前部の上端にフードクッション装置120が設けられている(特許文献1、特許文献2)。図において、符号102はフロントフェンダである。
【0003】
前記フードクッション装置120は、フードクッション121と取付部材131とで構成されている。
前記フードクッション121として、図10〜図12に示すように円柱状の弾性体の外周に螺旋状のネジ部123が形成され、前記ネジ部123のネジ溝123aの底部に、前記フードクッション121の軸線方向(フードクッションの長さ方向)に並設された切除可能な複数の回動規制突起124が形成されたものが提案されている。一方、前記取付部材131は、ラジエターサポートアッパー等の車両構成部の一部で構成され、前記フードクッションのネジ部123が螺合する取付孔132が形成され、前記取付孔132の周縁部134に前記フードクッションのネジ部123に対する螺合用入り口133が前記取付孔132の径方向に切り欠き形成されたものが提案されている。前記取付孔132の周縁部134は、前記螺合用入り口133の一側端133aが高くされ、前記一側端133aから取付孔132の周縁部134を一周するに従って徐々に低くされて、前記螺合用入り口133の他側端133bで最低となるように形成されている。また、前記螺合用入り口133は、前記フードクッション121におけるネジ部123のネジ山123bが挿入可能な大きさで形成されている(特許文献3)。
【0004】
従来のフードクッション装置120においては、前記フードクッション121の所定位置の回動規制突起124を残し、それより先端側(前記取付孔への挿入側)の回動規制突起124を切除し、その状態で前記フードクッションのネジ部123を先端側123cから前記取付部材131の螺合用入り口133に挿入し、残っている前記回動規制突起124が前記螺合用入り口133の一側端133aと衝突するまでフードクッション121を回転させることにより、前記取付部材131からのフードクッション121の突出高さを所定の高さとする。
【0005】
しかしながら、前記取付部材131の螺合用入り口133は、前記フードクッション121におけるネジ部123のネジ山123bを挿入可能な充分な大きさで形成され、しかも一側端133aと他側端133bとの間に段差があるため、前記フードクッション121の一方向R1への回動に対しては、前記一側端133aと前記フードクッション121の回動規制突起124が衝突してフードクッション121の回動を規制することができるが、反対方向R2への前記フードクッション121の回動に対しては、前記回動規制突起124が前記取付部材31の螺合用入り口133における一側端133aと他側端133bとの間の段差部分を通過することができ、回動が可能である。特に車両においては走行時等の振動が前記フードクッション装置120に加わるため、その振動によって前記フードクッション121が前記反対方向R2へ回動し、前記取付部材131からの前記フードクッション121の突出高さが変化する問題がある。前記取付部材131からの前記フードクッション121の突出高さが変化すると、前記エンジンフード101の閉鎖位置が設定位置から変化して前記エンジンフード101と車体の構成部と緩衝したり、閉鎖時にフードクッション101の上端がエンジンフード101と当接しなくなって走行時にエンジンフード101のビビリ音が発生するようになるおそれがある。
【0006】
また、前記ネジ溝123aの底部の幅hを大きくして前記ネジ溝123aの内面と取付孔132の周縁部134との摩擦抵抗を小さくすることにより、フードクッション121を取り付ける際のフードクッションの回転作業を容易にすることができるが、その場合には、取付後のフードクッションが取付方向とは反対の方向にも回動しやすくなって前記フードクッション121の突出高さが変化しやすくなる問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平9−150755号公報
【特許文献2】特開2001−233250号公報
【特許文献3】特開2004−150556号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は前記の点に鑑みなされたものであって、取付部材の取付孔に螺合したフードクッションの回動を、一方向のみならず反対方向についても規制できる車両用フードクッション装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、弾性体の外周に螺旋状のネジ部が形成されたフードクッションと、前記フードクッションのネジ部が螺合する取付孔が形成され、前記取付孔の周縁部に前記フードクッションのネジ部に対する螺合用入り口が前記取付孔の径方向に切り欠き形成された取付部材と、よりなる車両用フードクッション装置において、前記取付部材の前記取付孔の周縁部には、前記螺合用入り口とは異なる位置に回動規制凹部が前記取付孔の径方向に形成され、前記フードクッションのネジ部におけるネジ溝の一部の溝底部には回動規制突起が形成され、前記取付部材の前記取付孔に前記フードクッションが螺合して前記回動規制凹部に前記回動規制突起が嵌ることにより前記フードクッションの回動が規制されることを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1において、前記取付孔の周縁部は、前記螺合用入り口の一側端から前記取付孔の周縁部を一周するに従って徐々に高く又は低くされて、前記螺合用入り口の他側端で前記一側端との高低差が最大となるように形成され、前記回動規制凹部は、前記螺合用入り口よりも前記取付孔の周方向に沿う大きさが小さく形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記回動規制凹部は、前記取付孔の周縁部の複数箇所に形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、取付孔の周縁部に螺合用入り口とは異なる位置に形成された回動規制凹部にフードクッションの回動規制突起が嵌ってフードクッションの回動が規制されるため、一方向のみならず反対方向へのフードクッションの回動を抑えることができる。
【0013】
請求項2の発明によれば、回動規制凹部が螺合用入り口よりも取付孔の周方向の大きさが小さく形成されているため、回動規制凹部に嵌ったフードクッションの回動規制突起が回動規制凹部から外れにくくなり、フードクッションの回動規制をより確実に行うことができる。特に、取付孔の周縁部は、螺合用入り口の一側端から取付孔の周縁部を一周するに従って徐々に低く又は高くされ、螺合用入り口の他側端で前記一側端との高低差が最大となるように形成されて、フードクッションのネジ部のネジ山が螺合用入り口から挿入し易くされているため、回動規制凹部が螺合用入り口と同様に取付孔の周方向に大きく形成されていると、回動規制凹部の一側端と他側端で段差(すなわち開き)が大きくなって、フードクッションに回動力が加わった際に回動規制突起が回動規制凹部の両側端間から外れやすくなる。しかし、請求項2においては、回動規制凹部が螺合用入り口よりも取付孔の周方向の大きさが小さく形成されているため、回動規制突起は、螺合用入り口に嵌った場合よりも回動規制凹部に嵌った方が外れにくくなり、フードクッションの回動をより確実に抑えることができる。
【0014】
請求項3の発明によれば、回動規制凹部を取付孔の周縁部の複数箇所に形成すれば、回動規制凹部を変えてフードクッションの回動規制突起を嵌めることにより、取付部材から突出するフードクッションの突出高さを調節することができ、エンジンフード等の閉鎖位置を調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】第1実施形態に係るフードクッション装置におけるフードクッションと取付部材を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態のフードクッションを取付部材に取り付けた状態のフードクッション装置を示す断面図である。
【図3】図2の3−3断面図である。
【図4】第2実施形態に係るフードクッション装置におけるフードクッションと取付部材を示す斜視図である。
【図5】第3実施形態に係るフードクッション装置におけるフードクッションと取付部材を示す斜視図である。
【図6】第3実施形態のフードクッションを取付部材に取り付けた状態のフードクッション装置を示す断面図である。
【図7】図6の7−7断面図である。
【図8】図7における状態からさらにフードクッションを回転させて第2の係合凹部に嵌合させた状態を示す断面図である。
【図9】エンジンフードとフードクッション装置を主に表したエンジンルームを車両の前方からみた概略断面図である。
【図10】従来のフードクッション装置を示す斜視図である。
【図11】図10のフードクッションを取付部材に取り付けた状態のフードクッション装置を示す断面図である。
【図12】図11の12−12断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1から図3に示す第1実施形態のフードクッション装置10は、図9に示したように、エンジンフード(ボンネットフードとも称される)101の閉鎖位置を規制するために、車体の前部のエンジンルーム内の上端に設けられるものであり、フードクッション21と、取付部材51とよりなる。
【0017】
前記フードクッション21は、円柱状の弾性体の外周にネジ部22が螺旋状に形成されている。前記弾性体の材質は、ゴム・樹脂等からなる。前記ネジ部22は、前記フードクッション21の軸線方向(すなわちフードクッションの長さ方向)に所定のピッチで形成されたネジ溝24と前記ネジ溝24の間のネジ山28とで構成されている。前記ネジ部22は、本実施例では、前記フードクッション21の先端(取付部材51への取付開始側の端)12から他端13より所定量手前までの範囲に形成されている。
【0018】
前記フードクッション21のネジ部22の所定位置には、前記ネジ溝24の底部25に回動規制突起26が、前記フードクッション21の径方向に突出して形成されている。前記回動規制突起26は、前記ネジ部22の両端間に1箇所に限られず、複数箇所設けても良い。前記回動規制突起26におけるネジ溝24の底部25からの突出高さは、適宜設定されるが、高くしすぎると、前記フードクッション21を後述の取付部材51における取付孔55に螺合させて前記回動規制突起26を後述の取付部材51における回動規制凹部61に嵌合するまでフードクッション21を回転させる際に、前記回動規制突起26と取付孔55の周縁部56との摩擦抵抗が大になってフードクッション21を所定の位置まで回転させ難くなる。一方、前記突出高さを低くし過ぎると、前記回動規制突起26が後述の取付部材51における回動規制凹部61に嵌合した後に、前記フードクッション21に回動力が加わった際に、前記合用突起26が回動規制凹部61から外れ易くなってフードクッション21の回動を阻止し難くなる。前記フードクッション21を構成する弾性体の硬度にもよるが、好ましい前記回動規制突起26の大きさとして、前記ネジ山28よりも低くし、例えば、ネジ溝底部25からの回動規制突起26の突出高さ0.5mm〜3mm、ネジ溝24の周方向に沿う回動規制突起26の幅が1mm〜6mm程度とする例を挙げる。また、前記回動規制突起26は、図示のように前記フードクッション21の軸線方向に隣り合うネジ山281、282を連結するように形成されたものでも、あるいは前記フードクッション21の軸線方向に隣り合うネジ山281、282との間に隙間を有するものであってもよい。
【0019】
前記取付部材51は、本実施例では、車両のエンジンルームにおけるラジエターサポートアッパー等の車両構成部の一部で構成されている。前記取付部材51は、金属板状体からなり、前記フードクッション21のネジ部22が螺合する取付孔55が形成されている。前記取付孔55は、該取付孔55の周縁部56が前記フードクッション21のネジ部22におけるネジ溝24に嵌るように孔径が設定されている。
【0020】
前記取付孔55の周縁部56には、前記フードクッション21のネジ部22に対する螺合用入り口59が前記取付孔55の径方向に切り欠き形成されている。前記取付孔55の周縁部56は、前記螺合用入り口59の一側端591から前記取付孔55の周縁部56を一周するに従って徐々に高く又は低くされて(本実施例では低くされて)、前記螺合用入り口59の他側端593で前記一側端591との高低差が最大となるように螺旋状に形成されている。前記螺合用入り口59は、前記フードクッション21のネジ部22におけるネジ山28が挿入可能な大きさで前記一側端591と他側端593間が段差状に開口している。
【0021】
さらに、前記取付孔55の周縁部56には、前記螺合用入り口59とは異なる位置に回動規制凹部61が前記取付孔55の径方向に窪んで形成されている。前記回動規制凹部61は、前記フードクッション21の回動規制突起26が嵌る大きさに形成されている。また、前記回動規制凹部61は、前記取付孔55の周方向に沿う大きさ(すなわち開口の大きさ)eが、前記螺合用入り口59における前記取付孔55の周方向に沿う大きさ(すなわち開口の大きさ)fよりも小さく形成されている。
【0022】
次のようにして前記フードクッション21は、前記取付部材51に取り付けられる。まず、前記取付部材51における取付孔55の周縁部56に形成されている前記螺合用入り口59から、前記フードクッション21の先端12側の前記ネジ山28の先端を挿入し、前記フードクッション21を螺合方向に回転させ、前記取付孔55の周縁部56を前記ネジ山28間のネジ溝24に挿入し、螺合させる。そして、前記回動規制突起26が前記回動規制凹部61に嵌るまで前記フードクッション21を螺合方向に回転させる。前記フードクッション21の回転時、前記回動規制突起26は、前記取付孔55の周縁部56に接触して圧縮された状態となり、前記螺合用入り口59に至った時に一旦圧縮が解放され、その後、再び前記取付孔55の周縁部56に接触して圧縮された状態となり、前記回動規制凹部61の位置に至った時に圧縮が解放されて前記回動規制凹部61に嵌り、前記フードクッション21を固定する。
【0023】
このようにして前記取付部材51に取り付けられたフードクッション21は、前記回動規制突起26が前記取付孔55の周縁部56の回動規制凹部61に嵌っていることにより、一方向のみならず反対方向への回動も規制され、振動等によって前記フードクッション21が回動して前記取付部材51からの突出高さが変化することを防ぐことができる。
【0024】
前記取付部材51からの前記フードクッション21の突出高さは、前記回動規制突起26の位置を、前記フードクッション21の軸線方向に変えることにより調節することができるが、前記回動規制凹部61の位置を、前記取付孔55の周方向に変えることによっても行うことができる。特に、車体の設計時に前記回動規制凹部61の位置を所定位置に設定すれば、前記フードクッション21の設計を車種毎に変更する必要が無くなり、都合がよい。図4に示す第2実施形態のフードクッション装置10Aは、前記取付部材51に形成した回動規制凹部61Aを、前記第1実施形態のフードクッション装置10における前記回動規制凹部61の位置から変更したものであり、他の構成は第1実施形態のフードクッション装置10と同様である。なお、第2実施形態のフードクッション装置10Aにおいて、前記第1実施形態のフードクッション装置10と同一の構成部については、第1実施形態と同一の符号を用いた。
【0025】
前記回動規制凹部61は、前記取付孔55の周縁部56に、前記取付孔55の周方向に沿って複数箇所設け、前記フードクッション21の回動規制突起26を嵌める回動規制凹部を変えることによって、前記取付部材51からのフードクッション21の突出高さを調節することができる。図5から図8に示す第3実施形態のフードクッション装置10Bは、前記取付部材51に第1の回動動規制凹部61Bと第2の回動動規制凹部61Cの2つ回動規制凹部を、前記取付孔55の周方向に沿って離して設けたものであり、他の構成は第1実施形態のフードクッション装置10と同様である。なお、第3実施形態のフードクッション装置10Aにおいて、前記第1実施形態のフードクッション装置10と同一の構成部については、第1実施形態と同一の符号を用いた。
【0026】
前記第3実施形態のフードクッション装置10Bにおいては、例えば、車両個々における組み立て時のバラツキ等によってエンジンフードと前記取付部材51の間隔が僅かに変化した場合、前記フードクッション21の螺合時に、前記第1の回動動規制凹部61Bあるいは前記第2の回動動規制凹部61Cの何れかを選択して前記フードクッション21の回動規制突起26を嵌めることによって、前記取付部材51からの前記フードクッション21の突出高さを調節することができる。また、車種が異なることによって前記取付部材51とエンジンンフードとの間隔が異なる場合にも、前記第1の回動動規制凹部61Bあるいは前記第2の回動動規制凹部61Cの何れかを選択して前記フードクッション21の回動規制突起26を嵌めることによって、前記取付部材51からの前記フードクッション21の突出高さを調節することができる。さらに、前記回動規制凹部同士の間隔を狭くして回動規制凹部の数を増やせば、前記取付部材51からの前記フードクッション21の突出高さを細かく調節することができる。
【0027】
また、前記フードクッション10、10A、10Bのネジ溝24の底部25の幅kを大きくすることにより、前記フードクッション10、10A、10Bを前記取付部材51へ取り付ける際の前記ネジ溝24の内面と取付孔55の周縁部56との摩擦抵抗を小さくし、フードクッションの取付性を良くすることができる。その場合、前記フードクッション10、10A、10Bは、取付時の螺合方向とは反対方向へも回動し易くなるが、前記実施例では、前記回動規制突起26と回動規制凹部61、61A、61B、61Cの嵌合によって前記フードクッション取付時の螺合方向とは反対方向への回動を規制することができ、取付性の向上と前記フードクッションの突出高さの変化防止の両方を実現することができる。
【0028】
このように、本発明のフードクッション装置によれば、フードクッションに形成された回動規制突起が、螺合用入り口とは別に取付部材に形成された回動規制凹部に嵌ってフードクッションの回動を規制するため、一方向のみならず反対方向への回動も防止することができる。なお、前記取付部材は、車体の構成部材の一部で構成する場合に限られず、車体構成部材に固着した別部材としてもよい。
【符号の説明】
【0029】
10、10A、10B フードクッション装置
21 フードクッション
22 ネジ部
24 ネジ溝
25 ネジ溝底部
26 回動規制突起
28 ネジ山
51 取付部材
55 取付孔
56 取付孔の周縁部
59 螺合用入り口
61、61A 回動規制凹部
61B 第1の回動動規制凹部
61C 第2の回動動規制凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性体の外周に螺旋状のネジ部が形成されたフードクッションと、
前記フードクッションのネジ部が螺合する取付孔が形成され、前記取付孔の周縁部に前記フードクッションのネジ部に対する螺合用入り口が前記取付孔の径方向に切り欠き形成された取付部材と、
よりなる車両用フードクッション装置において、
前記取付部材の前記取付孔の周縁部には、前記螺合用入り口とは異なる位置に回動規制凹部が前記取付孔の径方向に形成され、
前記フードクッションのネジ部におけるネジ溝の一部の溝底部には回動規制突起が形成され、
前記取付部材の前記取付孔に前記フードクッションが螺合して前記回動規制凹部に前記回動規制突起が嵌ることにより前記フードクッションの回動が規制されることを特徴とする車両用フードクッション装置。
【請求項2】
前記取付孔の周縁部は、前記螺合用入り口の一側端から前記取付孔の周縁部を一周するに従って徐々に高く又は低くされて、前記螺合用入り口の他側端で前記一側端との高低差が最大となるように形成され、
前記回動規制凹部は、前記螺合用入り口よりも前記取付孔の周方向に沿う大きさが小さく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用フードクッション装置。
【請求項3】
前記回動規制凹部は、前記取付孔の周縁部の複数箇所に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用フードクッション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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