説明

車両用ランプ

【課題】自動車のフェンダーに配設したランプにおけるエイミング調整を容易にした車両用ランプを提供する。
【解決手段】自動車CARのフェンダーFDに配設するランプ(右ヘッドランプRHL)は、エイミング調整するためのエイミング操作部材51,61がランプの光照射方向(ランプ光軸)Lxの側方であるランプハウジング1の側面に配設される。エイミング操作部材51,61はフェンダーFDに隣接するエンジンルームER内に露呈されるので、エイミング操作部材51,61を操作してのエイミング調整は容易になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動車のフェンダーに配備されるヘッドランプ等の車両用ランプに関し、特にランプ光軸方向を制御するエイミング機構を備えた車両用ランプに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の自動車、特に車体の小型化を図った自動車では、車体の小型化に伴ってエンジンルームが狭くなり、エンジンルーム内におけるエンジンや各種部品の配設に制約を受け易くなる。このことはエンジンルームに臨んで車体前部に配設しているヘッドランプについても同様であり、エンジンルーム内における部品配設スペースを確保するためにヘッドランプの小型化が要求され、所要の照射光量を確保した小型のヘッドランプの設計、製造が難しくなる。特許文献1ではヘッドランプを自動車の車体前部左右のフェンダーに配設する技術が開示されており、このようにヘッドランプをフェンダーに配設することでエンジンルーム内におけるヘッドランプが占めるスペースが低減でき、その分、各種部品を配設するためのスペースが確保できるとともに、ヘッドランプに対する小型化の要求が緩和されることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−121399号公報
【特許文献2】特開2002−193023号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のようにヘッドランプをフェンダーに配設した場合、ヘッドランプのランプ光軸の方向を上下方向及び左右方向に調整するためのエイミング調整に際しての問題が生じる。すなわち、従来のヘッドランプは、特許文献2に示すようにエイミング調整を行うためのエイミング操作部、例えばエイミングスクリュをランプハウジングの後面に配設しているものが殆どである。そのため、ヘッドランプをフェンダーに配設したときにはエイミングスクリュがヘッドランプの後側のフェンダー裏側の奥に位置されることになる。したがって、エイミング調整を行う際には、自動車のエンジンルームを覆っているボンネットを開けた上でエンジンルーム内からフェンダーの裏側内部を覗き込みながら手を差し入れてエイミングスクリュを操作する必要があり、エイミング調整が極めて困難なものになる。また、エンジンルームの構成によってはヘッドランプの後側が車体の一部によって覆い隠された状態になることもあり、このような場合にはエイミング調整が不可能なものになる。
【0005】
本発明の目的はフェンダーに配設したランプのエイミング調整を容易に行うことが可能な車両用ランプを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は車両のフェンダーに配設するランプであって、ランプをエイミング調整するためのエイミング操作部材がランプの光照射方向の側方に配設されていることを特徴とする。
【0007】
本発明において、ランプを車両のフェンダーに配設したときにエイミング操作部材は当該フェンダーに隣接するエンジンルーム内に露呈される。また、エイミング操作部材を含むエイミング機構は、当該エイミング操作部材によって駆動されるワイヤを含んで構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ランプを車両のフェンダーに配設したときに、ランプの側方に配置されているエイミング操作部材は車両のエンジンルーム内の左又は右位置において露呈されることになる。そのため、エイミング操作部材の操作は容易であり、エイミング調整を極めて容易に行うことができる。また、本発明によれば、エイミング機構の主体はエイミング操作部材によって駆動されるワイヤで構成されるので、エイミング機構ないしはランプの構成の簡略化や小型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明を適用した自動車の概略外観図。
【図2】右ヘッドランプの概略外観図。
【図3】右ヘッドランプの前後方向に沿った断面図。
【図4】右ヘッドランプのエイミング機構の概略外観図。
【図5】左右エイミング部の平面図。
【図6】上下エイミング部の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明を小型自動車、ここでは電気自動車のヘッドランプに適用した実施形態の外観図である。自動車CARは車体前部のエンジンルームERを覆うボンネットBNの左右に設けられた左右の各フェンダーFDの上面が前方に向けて緩やかに下方に傾斜された曲面に形成されており、これら左右のフェンダーFDにそれぞれヘッドランプ、すなわち左ヘッドランプLHLと右ヘッドランプRHLが配設されている。これら左右のヘッドランプLHL,RHLは前記フェンダーFDの上面一部を切り欠いて設けた開口部内に埋設状態に配設されている。また、両ヘッドランプLHL,RHLは光照射の中心軸となるランプ光軸Lxが上下方向及び左右方向のそれぞれにエイミング調整可能に構成されている。
【0011】
前記左右のヘッドランプLHL,RHLのエイミング調整を行うためのエイミング操作部材は、それぞれのランプにおいて自動車の幅方向の内側部位に配設されており、ボンネットBNを開いたときにエンジンルームER内の左右の各位置に露呈されて作業者が容易に調整を行うことが可能とされている。例えば、図2は右ヘッドランプRHLの外観図であり、詳細については後述するが当該右ヘッドランプRHLのエイミング調整を行うためのエイミング操作部材としてのエイミングギア51,61は当該右ヘッドランプRHLの車幅方向内側の側面に配設されており、これらのエイミングギア51,61は図1に示したボンネットBNを開いたときにエンジンルームER内の自動車正面から見て左側位置において露呈され、作業者が容易にエイミングギア51,61の調整を行うことが可能である。図示は省略するが左ヘッドランプLHLはこれと対称にエンジンルームER内の右側位置に露呈される。
【0012】
図3は前記右ヘッドランプRHLの自動車の前後方向に沿った断面図であり、右ヘッドランプRHLは前面から上面にわたる領域が開口された断面形状がL字型をしたランプボディ11と、このランプボディ11の前記開口を覆うように固定された光透過性樹脂からなるアウターレンズ12とでランプハウジング1を構成している。前記ランプハウジング1内にはランプユニット2が内装され、このランプユニット2から出射した光を前記アウターレンズ12を通して自動車CARの前方にランプ光軸Lxに沿って照射する。また、前記ランプハウジング1内にはアウターレンズ12を透してランプハウジング1内のランプユニット2以外の領域が外部に露見することを防止するための疑似リフレクタ(エクステンション)13が配設されている。さらに、前記ランプユニット2のランプ光軸Lxを上下方向及び左右方向に調整するためのエイミング機構3が配設されている。
【0013】
前記ランプハウジング1内に配設されている前記ランプユニット2はプロジェクタ型のランプユニットとして構成されている。このランプユニット2の詳細については省略するが、回転楕円面を基礎としたリフレクタ22と、このリフレクタ22内に配設された光源、ここではLED(発光ダイオード)21と、リフレクタ22で反射されたLED21からの光を前方に向けて照射する照射レンズ23とを含んで構成されている。前記LED21、リフレクタ22、照射レンズ23は下面が平板状とされたベース体24によって一体化されてユニットとして構成され、このランプユニット2を前記エイミング機構3によって上下方向及び左右方向に傾倒させることでエイミング調整を行うようになっている。
【0014】
図4は前記ランプユニット2を含む前記エイミング機構3の概略外観図、図5及び図6はその平面構成と側面構成を示す平面図と側面図である。前記前記ランプユニット2のベース体24の下面には、ランプユニット2の重心位置ないしこれに近い位置にピボットベアリング4が配設されており、ランプユニット2はこのピボットベアリング4により前記ランプボディ11の内底面上に支持されるとともに、このピボットベアリング4を支点にして上下方向、左右方向にそれぞれ傾倒可能とされている。ピボットベアリング4は既に知られている構成であり、前記ランプボディ11の内底面に固定した上端がボール状をしたボール柱体41と、前記ベース体24の下面に固定されて前記ボール柱体41に嵌合して球継ぎ手を構成する凹面体42とで構成されている。そして、前記エイミング機構3は前記ピボットベアリング4を支点にして前記ランプユニット2を水平方向に回動することによってランプ光軸Lxを左右方向に傾倒調整するための左右エイミング部5と、当該ランプユニット2を鉛直方向に回動することによってランプ光軸Lxを上下方向に傾倒調整するための上下エイミング部6を備えた構成とされている。
【0015】
図2に示したように、前記左右エイミング部5と前記上下エイミング部6は、それぞれ前記ランプボディ11のエンジンルームER側に向けられる側壁、すなわち右ヘッドランプRHLの場合には前方からみて右側の側壁に配設された左右エイミングギア51と上下エイミングギア61を備えている。これら左右エイミングギア51と上下エイミングギア61は、詳細は後述するが、それぞれランプボディ11に水平方向に軸転可能に支持されているとともに、その一部にクラウン歯51c,61c(図4参照)を有しており、少なくともこのクラウン歯51c,61cが前記ランプボディ11の外部に露呈され、エンジンルーER内に露呈されるようになっている。したがって、前記したように作業者はボンネットBNを開いてエンジンルームER内に露呈されている当該クラウン歯51c,61cにプラスドライバやインパクトドライバ等を歯合させて回転操作を行うことによって左右エイミングギア51と上下エイミングギア61を水平方向に軸転操作してエイミング調整を行うことが可能である。
【0016】
図4に示したように、前記左右エイミング部5の前記左右エイミングギア51は、軸部51aの一部に一体に設けられた糸巻状の左右スプール51bと、当該軸部51aの上端に一体に形成されたクラウン歯51cを有している。前記左右エイミングギア51はランプボディ11の前記側壁の下側寄りの箇所に水平方向に軸転可能に支持され、前記左右スプール51bは前記ランプユニット2のベース体24とほぼ同じ高さ位置に配設されている。また、前記ランプボディ11の側壁の一部には前記クラウン歯51cに歯合してその軸転を係止することが可能な弾性舌片からなる弾性係止片53が固定支持されている。
【0017】
前記左右スプール51aには左右ワイヤ52が巻掛けられている。この左右ワイヤ52は長さ方向の中間部において前記左右スプール51bに複数回だけ巻掛けられ、両端はランプボディ11の内部に向けて水平方向に延長された上で、その一端52aは前記ランプユニット2のベース体24の前端部位に連結され、他端52bは当該ベース体24の後端部位に連結されている。また、ここでは前記左右ワイヤ52の中間の一部に引っ張りバネからなる緊張バネ54を介挿させており、この緊張バネ54によって左右ワイヤ52の弛みを防止している。
【0018】
前記上下エイミング部6の上下エイミングギア61は、軸部61aの一部に一体に設けられた糸巻状の上下スプール61bと、当該軸部61aの上端に一体に形成されたクラウン歯61cを有している。前記上下エイミングギア61は前記左右エイミングギア51よりも後側の位置に軸転可能に支持されている。また、前記ランプボディ11の側壁の一部には前記クラウン歯61cに歯合してその軸転を係止することが可能な弾性舌片からなる弾性係止片63が固定支持されている。前記上下スプール61bはランプボディ11の内底面に沿った位置に配置されており、この上下スプール61bには上下ワイヤ62が巻掛けられている。この上下ワイヤ62は基端が前記軸部61aに連結されるとともに上下スプール61bに複数回だけ巻掛けられ、先端62aは前記ランプユニット2のベース体24の下面の後端部位に連結されている。この上下ワイヤ62においても中間の一部に引っ張りバネからなる緊張バネ64を介挿させ、この緊張バネ64によって上下ワイヤ62の弛みを防止している。
【0019】
また、前記上下ワイヤ62の先端が前記ベース体24の下面に連結されている箇所の直下の前記ランプボディ11の内底面には水平軸回りに自由に回転できるようにガイドプーリ65が軸支持されており、前記上下ワイヤ62をこのガイドプーリ65に巻掛けることにより、当該上下ワイヤ62は前記ベース体24の下面に対して下側から上方向に向けて連結されている。さらに、前記ピボットベアリング4よりも前側位置の前記ベース体24の下面には前記ランプボディ11の内底面との間に付勢バネ66が配設されている。この付勢バネ66は上端66aが前記ベース体24の下面の前端部位に連結され、他端66bが前記ランプボディ11の内底面に連結された引っ張りバネで構成され、ベース体24の前端部位を下方向に傾動させるように付勢させている。
【0020】
この右ヘッドランプRHLのエイミング機構3によれば、エイミング調整時には、作業者は自動車CARのボンネットBNを開き、エンジンルームER内の左側に露呈されている左右エイミングギア51と上下エイミングギア61を軸転操作する。この軸転操作に際しては、これまでと同様に各ギア51,61のクラウン歯51c,61cにプラスドライバやインパクトドライバを歯合させて当該クラウン歯51c,61cを軸転操作する。この軸転操作ではクラウン歯51c,61cに歯合している弾性係止片53,63を強制的に弾性変形させながらクラウン歯51c,61cを回転することが可能であるが、軸転操作を行わないときには、弾性係止片53,63が弾性復帰してクラウン歯51c,61cに歯合するため、両エイミングギア51,61の軸転は防止される。
【0021】
図5に示すように、左右エイミングギア51を軸転すると左右スプール51bが一体に回動され、この左右スプール51bに巻掛けられている左右ワイヤ52の巻掛け部分が一体的に回動され、左右ワイヤ52が水平方向に向けられた長さ方向に移動される。そのため、左右ワイヤ52の両端に連結されているベース体24がピボットベアリング4を中心にして水平方向に回動され、ランプユニット2は水平方向に傾動される。ここでは、左右エイミングギア51を時計方向に軸転すると左右ワイヤ52はベース板24を時計方向に回動し、反対に左右エイミングギア51を反時計方向に軸転すると左右ワイヤ52はベース板24を反時計方向に回動する。これにより左右エイミングギア51の操作によってランプユニット2のランプ光軸Lxを水平左右方向に偏向させ、左右方向のエイミング調整が可能になる。
【0022】
一方、図6に示すように、上下エイミングギア61を軸転すると上下スプール61bが一体に回動され、当該上下スプール61bに巻掛けられる分の上下ワイヤ62の長さが変化され、当該上下ワイヤ62は水平方向に向けられた長さ方向に移動される。この上下ワイヤ62の水平方向の移動はガイドプーリ65によって上下方向の移動に変化され、当該上下ワイヤ62の先端62aに連結されているベース体24はピボットベアリング4を支点にして後端部位が上下方向に移動される。ここでは、上下エイミングギア61を反時計方向に軸転すると上下ワイヤ62の先端62が下方向に移動され、当該上下ワイヤ62に生じる引っ張り力によってベース体24の後端部位は下方に移動される。このときベース板24は付勢バネ66の付勢力に抗して後端部位が下方に移動される。また、上下エイミングギア61を時計方向に軸転すると上下ワイヤ62の先端62aがベース板24の後端部位を下方に引っ張る力が低減されるため、付勢バネ66の付勢力によってベース体24の前端部位が下方に移動される。これにより、上下エイミングギア61の操作によってランプユニット2はピボットベアリング4を支点にして上下方向に傾動され、当該ランプユニット2のランプ光軸Lxを上下方向にエイミング調整することが可能になる。
【0023】
ここで、左右エイミング調整時や上下エイミング調整時における左右ワイヤ52や上下ワイヤ62の撓みはそれぞれに介挿した緊張バネ54,64の伸縮によって吸収されるため、各ワイヤ52,62は常に緊張状態でベース体24に連結されており、左右方向や上下方向での傾動に際してガタが生じることはない。また、左右エイミング調整を行ったときにベース体24はランプボディ11に対して水平方向に傾動されるためガイドプーリ65に対する上下ワイヤ62の先端62aの相対位置が左右方向に変化されるが、上下エイミング部6は上下ワイヤ62に介在させた緊張バネ64やベース体24の下面に連結した付勢バネ66の伸縮動作によって当該相対位置変化に追従することができる。一方、上下エイミング調整を行ったときにベース体24はランプボディ11に対して上下方向に傾動されるため、左右エイミングギア51に対してベース体24は捩じれた状態になるが、左右エイミング部5は左右ワイヤ52に介挿させた緊張バネ54の伸縮動作によって当該捩じれ状態にかかわらず当該捩じれに追従することができる。
【0024】
左ヘッドランプLHLについては前記した右ヘッドランプRHLと左右対称の構成であり、エイミング調整についてもほぼ同様にして行うことが可能であるので詳細な説明は省略する。
【0025】
このように、ヘッドランプの光照射方向の側方、すなわちランプハウジング1の前面を向いたランプ光軸Lxの側方であるランプハウジング1の車幅方向内側の側面にエイミング調整を行うためのエイミング操作部材、ここではエイミングギア51,61を配設しているので、ヘッドランプLHL,RHLを自動車のフェンダーFDに配設した場合でもエイミングギア51,61を自動車のエンジンルームER内の左側又は右側に露呈させることができる。そのため、ヘッドランプLHL,RHLのエイミング調整に際しては、エンジンルームER内において左右及び上下のエイミングギア51,61を軸転操作することができ、エイミング調整が極めて容易なものになる。
【0026】
また、実施形態におけるエイミング機構3は、左右及び上下のエイミングギア51,61に巻掛けられたワイヤ52,62を利用してランプユニット2の左右及び上下のエイミング調整を行う構成であるので、特許文献2のようにエイミングスクリュやナット部材等から構成されている従来のエイミング機構に比較して部品点数が削減できるとともにランプハウジング内に必要とされるスペースが低減でき、ヘッドランプの構成の簡略化と小型化、さらに軽量化が実現できる。
【0027】
本発明におけるエイミング機構のワイヤは実施形態に記載したように単線状のものに限られるものではなく、ベルト状あるいは鎖状のように動力を伝達する線状の部材であれば利用することが可能である。また、ワイヤを長さ方向に移動させるためのエイミングギアは軸部にスプールを一体に設けた構造のものに限られるものではなく、スクリュギアとこれに歯合する微小ギア、あるいはスクリュとこれに螺合するナット等を利用してワイヤを移動させる構成であってもよい。
【0028】
なお、本発明においては、両エイミング部のエイミング操作部材をランプハウジング1の側面に配設することが可能であれば、特許文献2に示したようなエイミングスクリュを用いた構成としてもよい。あるいは、左右エイミング部5と上下エイミング部6のいずれか一方のみをワイヤを用いた構成とし、他方はエイミングスクリュを用いた構成としてもよい。
【0029】
前記実施形態では本発明を自動車のヘッドランプに適用した例を示したが、自動車のフェンダーに配設されるとともにエイミング調整が必要とされるランプであれば、例えばフォグランプ等の補助ランプについても適用することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は自動車のフェンダーに配設するランプに採用することが可能である。
【符号の説明】
【0031】
CAR 自動車
FD フェンダー
RHL,LHL ヘッドランプ
BN ボンネット
ER エンジンルーム
1 ランプハウジング
2 ランプユニット
3 エイミング機構
4 ピボットベアリング
5 左右エイミング部
6 上下エイミング部
11 ランプボディ
12 アウターレンズ
13 エクステンション
21 光源
22 リフレクタ
23 照射レンズ
24 ベース体
51 左右エイミングギア
52 左右ワイヤ
61 上下エイミングギア
62 上下ワイヤ




【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のフェンダーに配設するランプであって、前記ランプをエイミング調整するためのエイミング操作部材が前記ランプの光照射方向の側方に配設されていることを特徴とする車両用ランプ。
【請求項2】
車両のフェンダーに配設したときに前記エイミング操作部材は当該フェンダーに隣接するエンジンルーム内に露呈されることを備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用ランプ。
【請求項3】
前記エイミング操作部材を含むエイミング機構は、当該エイミング操作部材によって駆動されるワイヤを含んで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ランプ。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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