説明

車両用充電システム

【課題】 利用者以外の者により、充電が停止されてしまうことを確実に防止することのできる車両用充電システムを提供する。
【解決手段】 制御部7と、車室3に駐車した車両1の電源プラグ8が接続され電源幹線から電力が供給されるコンセント9と、充電の利用者を認定するためのID情報読み取り部22と、を備えた充電ユニット6を備え、制御部7は、充電を終了する際に、ID情報読み取り部22により読み取られたキーID情報が、充電開始時に記録されたキーID情報と一致していると判断した場合にのみ充電を終了させるように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用充電システムに係り、特に、充電の途中で利用者以外の者により、充電が停止されてしまうことを確実に防止することを可能とした車両用充電システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、電気自動車が普及しつつあり、電気自動車に対する充電システムが開発されてきている。このような充電システムにおいては、電気自動車を駐車場に駐車させた際に、複数の車両に対して充電することが行われている。
【0003】
ここで、複数のバッテリに対して充電を行う場合に、初期に電力を供給したときの、電流値の情報に基づいて、充電容量などを表示するようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−238178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記特許文献1に記載の技術においては、充電する対象が、例えば、携帯用ビデオカメラなどの比較的小容量のバッテリに対する技術であり、電気自動車などの大容量のバッテリを備えた車両に対しては、適用が困難である。
【0006】
一方、車両に対して充電する手段としては、一般家庭用の電源を用いた家庭用充電と、急速充電とが考えられる。しかしながら、急速充電は、充電時間は短いものの、設備が大規模となり、設備コストが高くなってしまうという問題を有している。また、家庭用充電は、一般的な商用電力で充電が可能であるが、充電に時間がかかるという問題を有している。
【0007】
一般に、車両に充電を行う場合、満充電になると充電を停止し、充電完了となるが、充電を途中で停止する必要が生じた場合には、従来、充電停止スイッチを押すことで、強制的に充電を終了することが可能となっている。
【0008】
しかしなから、家庭用充電による場合には、充電に時間がかかることから、充電中に、利用者以外の者のいたずらなどにより、コンセントが引き抜かれてしまうおそれがある。このように、充電中に、充電停止スイッチが押されたり、コンセントが引き抜かれてしまうと、希望する充電量まで充電されない事態が生じてしまうという問題を有している。
【0009】
これを防止するため、IDカード、非接触ICカードあるいは鍵などを利用して充電中の充電停止ボタンの操作やコンセントの引き抜きを規制することも可能であるが、IDカードなどを用いた場合には、家族などIDカードを携帯していない利用者が利用することができず、使い勝手が悪いという問題を有している。しかも、カードや鍵などを紛失してしまうと、利用することができなくなり、カードなどの再発行など余計なコストがかかってしまうという問題を有している。
【0010】
本発明は前記した点に鑑みてなされたものであり、利用者以外の者により、充電が停止されてしまうことを確実に防止することのできる車両用充電システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は前記目的を達成するために、請求項1の発明に係る車両用充電システムは、電気車両を駐車可能とした駐車場に設置される複数の車室と、
制御部と、前記車室に駐車した車両の受電側接続器が接続され電源幹線から電力が供給される給電側接続器と、充電の利用者を認定するための利用者認定手段と、を備えた充電ユニットと、を備え、
前記制御部は、充電を終了する際に、前記利用者認定手段により認定される利用者が充電を開始した利用者とが一致していると判断した場合にのみ充電を終了させるように制御することを特徴とする。
【0012】
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記利用者認定手段は、利用者が携帯する車両キーのキーID情報を読み取るID情報読み取り部を備えるとともに、充電開始時に前記ID情報読み取り部により読み取られたキーID情報を記録するメモリをさらに備え、
前記制御部は、充電終了時に前記ID情報読み取り部により読み取られたキーID情報と、充電開始時に前記メモリに記録されたキーID情報とを比較して、両者が一致した場合に充電を終了させることを特徴とする。
【0013】
請求項3に係る発明は、請求項1において、利用者認定手段は、前記車室に駐車している車両の運転動作を検出する車両動作検出手段を備えており、
前記制御部は、充電終了時に、前記車両動作検出手段により車両が運転動作されたことを検出した場合に、充電を終了させることを特徴とする。
【0014】
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項において、前記充電ユニットは、前記給電側接続器に受電側接続器を接続した状態で、受電側接続器が外れないように保持するロック機構をさらに備え、
前記制御部は、充電を終了する際に、前記利用者認定手段により認定される利用者が充電を開始した利用者とが一致していると判断した場合にのみ前記ロック機構を解除するように制御することを特徴とする。
【0015】
請求項5に係る発明は、請求項4において、前記充電ユニットは、前記給電側接続器を被覆するカバー部材を開閉自在に備え、前記ロック機構は、前記カバー部材を閉状態に保持するものであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に係る発明によれば、制御部により、充電を終了する際に、利用者認定手段により認定される利用者が充電を開始した利用者とが一致していると判断した場合にのみ充電を終了させるように制御するようにしているので、充電を開始した利用者と充電を終了する利用者とを認定することができ、利用者以外のものによる不正な充電の停止を確実に防止することができる。また、特別なカードなどを用いるものではないので、カードの紛失などによる利用不能といった事態を確実に防止することができ、カードなどの再発行などによる余計なコストが生じることもない。
【0017】
請求項2に係る発明によれば、記制御部により、充電終了時にID情報読み取り部により読み取られたキーID情報と、充電開始時にメモリに記録されたキーID情報とを比較して、両者が一致した場合に充電を終了させるようにしているので、車両キーのキーID情報により、充電を開始した利用者と充電を終了する利用者とを認定することができ、利用者以外の者による不正な充電の停止を確実に防止することができる。また、車両キーさえ携帯していれば、充電を開始した利用者と、充電を終了する利用者とが異なった場合でも、適正に充電を終了させることができる。
【0018】
請求項3に係る発明によれば、制御部により、充電終了時に車両動作検出手段により車両が運転動作されたことを検出した場合に、充電を終了させるようにしているので、車両の動作により、充電を開始した利用者と充電を終了する利用者とを認定することができ、利用者以外の者による不正な充電の停止を確実に防止することができる。また、車両の動作を行うことができれば、充電を開始した利用者と、充電を終了する利用者とが異なった場合でも、適正に充電を終了させることができる。
【0019】
請求項4に係る発明によれば、充電ユニットに、給電側接続器に受電側接続器を接続した状態で、受電側接続器が外れないように保持するロック機構を設け、制御部により、充電を終了する際に、利用者認定手段により認定される利用者が充電を開始した利用者とが一致していると判断した場合にのみロック機構を解除するように制御するようにしているので、ロック機構により、受電側接続器が給電側接続器から引き抜かれてしまうことを確実に防止することができる。
【0020】
請求項5に係る発明によれば、充電ユニットに、給電側接続器を被覆するカバー部材を開閉自在に備え、ロック機構は、カバー部材を閉状態に保持するようにしているので、ロック機構によりカバー部材を閉状態に保持することにより、受電側接続器が給電側接続器から引き抜かれてしまうことを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係る車両用充電システムの第1実施形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る車両用充電システムの第1実施形態における充電開始動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る車両用充電システムの第1実施形態における充電終了動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る車両用充電システムの第2実施形態を示す概略構成図である。
【図5】本発明に係る車両用充電システムの第2実施形態における充電開始動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る車両用充電システムの第2実施形態における充電終了動作を示すフローチャートである。
【0022】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0023】
図1は本発明に係る車両用充電システムの第1実施形態を示す概略図である。図1に示すように、本実施形態の車両用充電システムは、例えば、電気自動車などのバッテリの電力で走行する車両1を駐車させるため、駐車場2に設置されるものであり、この駐車場2は、複数の車室3を備えている。
【0024】
また、車両用充電システムは、図示しない外部電源からの電力が供給される分電盤4を備えており、分電盤4には、漏電遮断器5が設置されている。また、車両用充電システムは、駐車場2の各車室3に設置された充電ユニット6を備えており、充電ユニット6には、各種制御を行う制御部7が設けられている。各充電ユニット6には、車室3に駐車した車両1の受電側接続器としての電源プラグ8が差し込まれる給電側接続器としてのコンセント9が設けられている。本実施形態においては、コンセント9部分には、コンセント9部分を被覆するカバー部材10が設けられており、このカバー部材10は、図示しないばねなどの弾性部材により、常にカバー部材が閉じる方向に付勢されるように構成されている。さらに、コンセント9部分には、制御部7の制御信号により、カバー部材10を閉状態に保持するロック機構11が設けられている。このロック機構11は、コンセント9に電源プラグ8が差し込まれた状態で、カバー部材10を閉状態に保持するものである。なお、カバー部材10を設けない場合には、ロック機構11として、コンセント9に差し込まれた電源プラグ8が抜けないように保持する機構で構成するようにしてもよい。
【0025】
また、充電ユニット6には、コンセント9に電気的に接続された電力開閉器12が設けられており、電力開閉器12は、電源幹線13との接続を開閉するスイッチであり、分電盤4からの電源幹線13が漏電遮断器14を介して接続されている。また、充電ユニット6には、コンセント9に送られる電流値を検出して制御部7に送る電流センサ15が設けられており、充電ユニット6には、コンセント9に供給される電圧値を検出する電圧検知部16が設けられている。
【0026】
さらに、充電ユニット6には、充電開始スイッチ17および充電終了スイッチ18がそれぞれ配設されており、充電開始スイッチ17を操作することにより、制御部7により電力開閉器12をON動作させるとともに、充電終了スイッチ18を操作することにより、制御部7により電力開閉器12をOFF動作させるように構成されている。そして、電力開閉器12がON動作されると、電源幹線13とコンセント9とを接続してコンセント9に電源が供給され、電力開閉器12がOFF動作されると、電源の供給が停止されるように構成されている。
【0027】
さらに、充電ユニット6には、例えば、充電受付などの所定の案内表示を行う表示部19が設けられている。この表示部19は、例えば、充電開始案内、充電終了案内、キャンセル操作などの案内を表示することができるように構成されている。さらに、充電ユニット6には、メモリ20およびタイマ21が配設されている。
【0028】
ここで、近年、車両1のドアロックを解除するため、車両キーをドアのキー差し込み口に挿入することなく、車両キーの携帯者が車両1に近づいた場合や、車両キーに設けられたロック解除ボタンを押した場合に、車両1のドアロックを解除することができるいわゆるキーレスエントリーシステムが多く用いられるようになってきている。
【0029】
そこで、本実施形態の充電ユニット6には、車両1のキーレスエントリーシステムに用いられる車両キーのキーID情報を読み取る利用者認定手段としてのID情報読み取り部22が設けられている。そして、充電を開始する際に、ID情報読み取り部22に車両キーをかざすことにより、キーID情報を読み取ってメモリ20に記録しておき、充電を終了する際に、ID情報読み取り部22に車両キーをかざすことにより、充電制御部7により、キーID情報を読み取り、このキーID情報とメモリ20に記録されたキーID情報とを比較して両者が一致した場合に、ロック機構11を解除するように制御するように構成されている。
【0030】
次に、本実施形態の動作について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。
【0031】
本実施形態においては、充電を開始する場合は、充電ユニット6のカバー部材10を開いて、コンセント9に、車両1の電源プラグ8を差し込んで、カバー部材10を閉じた後(ST1)、表示部19の案内表示にしたがって充電開始スイッチ17を操作する(ST2)。その後、利用者がID情報読み取り部22に車両キーをかざすことにより、ID情報読み取り部22によりキーID情報を読み取り(ST3)、メモリ20に記録させる(ST4)。キーID情報の記録が完了したら、制御部7によりロック機構11を動作させてカバー部材10をロックさせ(ST5)、ロックが完了したら、制御部7により電力開閉器12をON動作させて充電が開始される(ST6)。
【0032】
次に、充電終了動作について、図3に示すフローチャートを参照して説明する。
【0033】
充電を終了する場合は、利用者が充電終了スイッチ18を操作し(ST10)、車両キーをID情報読み取り部22にかざすことにより、車両キーのID情報を読み取る(ST11)。そして、制御部7により、キーID情報とメモリ20に記録されているキーID情報とを比較し(ST12)、キーID情報が一致している場合は(ST13:YES)、制御部7により電力開閉器12をOFF動作させて、電源の供給を停止して充電を終了するとともに(ST14)、ロック機構11のロックを解除する(ST15)。
【0034】
その後、利用者が、コンセント9から電源プラグ8を取り外すことにより、全ての充電動作が完了する。
【0035】
以上述べたように、本実施形態においては、充電を開始する際に、ID情報読み取り部22により車両キーのキーID情報を読み取って記録し、充電を終了する際に、車両キーのID情報を読み取って、あらかじめ記録されたキーID情報と一致した場合に、充電を終了するとともに、カバー部材10のロック機構11を解除するようにしているので、車両キーのキーID情報により、充電を開始した利用者と充電を終了する利用者とを認定することができ、利用者以外のものによる不正な充電の停止を確実に防止することができる。また、車両キーさえ携帯していれば、充電を開始した利用者と、充電を終了する利用者とが異なった場合でも、適正に充電を終了させることができる。さらに、利用者が携帯する車両キーのキーID情報を利用するものであり、特別なカードなどを用いるものではないので、カードの紛失などによる利用不能といった事態を確実に防止することができ、カードなどの再発行などによる余計なコストが生じることもない。
【0036】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
【0037】
本実施形態においては、利用者認定手段として、車両動作検出手段を用いるようにしたものである。すなわち、図4に示すように、車室3には、車室3に駐車した車両1の動作を撮影するためのカメラ23が設置されており、充電制御ユニットには、カメラ23からの画像を入力してこの画像を解析することにより車両1が動作したか否かを判断する車両動作判定部24が設けられている。そして、カメラ23と車両動作判定部24とにより車両動作検出手段を構成するようになっている。
【0038】
本実施形態においては、充電を終了する際に、利用者が、例えば、車両1をわずかに前進移動または後退移動させたり、ブレーキランプを点灯させるといった動作をさせることができた場合に、利用者が車両1を動作させることができる利用者である、具体的には、車両1の車両キーを携帯している利用者であると判断して、利用者の認定を行うものである。この場合に、利用者が充電終了スイッチ18を操作した際に、表示部19に、車両1の動作を促す案内を表示させるようにすればよい。
【0039】
なお、車両1の動作としては、前述の動作に限定されるものではなく、例えば、ドアの開閉動作など外部から動作を検出することができる動作であれば、いずれの動作であってもよい。また、本実施形態においては、車両1の動作を検出する手段として、カメラ23を用いているが、例えば、車室3にロック板を設けずに、カメラ23の監視のみで車両1の不正出庫を防止するようにした駐車場システムにおいては、この不正出庫監視用のカメラ23と共用するようにしてもよい。さらに、本実施形態においては、車両1の動作を検出する手段として、カメラ23を用いているようにしているが、例えば、光センサなどにより車両1の動作を検出するようにしてもよい。
【0040】
その他の構成は前記第1実施形態と同様であるので、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0041】
次に、本実施形態の動作について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
【0042】
本実施形態においては、充電を開始する場合は、充電ユニット6のカバー部材10を開いて、コンセント9に、車両1の電源プラグ8を差し込んでカバー部材10を閉じた後(ST20)、表示部19の案内表示にしたがって充電開始スイッチ17を操作すると(ST21)、制御部7によりロック機構11を動作させてカバー部材10をロックさせ(ST22)、ロックが完了したら、制御部7により電力開閉器12をON動作させて充電が開始される(ST23)。
【0043】
次に、充電終了動作について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0044】
充電を終了する場合は、利用者が充電終了スイッチ18を操作した後(ST30)、表示部19に車両1を動作させる旨の案内を表示させ(ST31)、これにより、利用者が車両1を動作させる。そして、カメラ23により車両1の画像を撮影し、車両動作判定部24により、この画像を解析して車両1が動作したか否かを判定する(ST32)。
【0045】
そして、車両1が動作したことを確認した場合には(ST32:YES)、制御部7により、電力開閉器12をOFF動作させて、電源の供給を停止して充電を終了するとともに(ST33)、ロック機構11のロックを解除する(ST34)。
【0046】
その後、利用者が、コンセント9から電源プラグ8を取り外すことにより、全ての充電動作が完了する。
【0047】
以上述べたように、本実施形態においては、充電を終了する際に、カメラ23および車両動作判定部24により、車両1の動作を検出し、車両1が動作されたことを確認した場合に、充電を終了するとともに、カバー部材10のロック機構11を解除するようにしているので、車両1の動作により、充電を開始した利用者と充電を終了する利用者とを認定することができ、利用者以外のものによる不正な充電の停止を確実に防止することができる。また、車両1の動作を行うことができれば、充電を開始した利用者と、充電を終了する利用者とが異なった場合でも、適正に充電を終了させることができる。さらに、利用者が車両1を動作させるものであり、特別なカードなどを用いるものではないので、カードの紛失などによる利用不能といった事態を確実に防止することができ、カードなどの再発行などによる余計なコストが生じることもない。
【0048】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0049】
1 車両
2 駐車場
3 車室
4 分電盤
5 漏電遮断器
6 充電ユニット
7 制御部
8 電源プラグ
9 コンセント
10 カバー部材
11 ロック機構
12 電力開閉器
13 電源幹線
14 漏電遮断機
15 電流センサ
16 電圧検知部
17 充電開始スイッチ
18 充電終了スイッチ
19 表示部
20 メモリ
21 タイマ
22 ID情報読み取り部
23 カメラ
24 車両動作判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気車両を駐車可能とした駐車場に設置される複数の車室と、
制御部と、前記車室に駐車した車両の受電側接続器が接続され電源幹線から電力が供給される給電側接続器と、充電の利用者を認定するための利用者認定手段と、を備えた充電ユニットと、を備え、
前記制御部は、充電を終了する際に、前記利用者認定手段により認定される利用者が充電を開始した利用者とが一致していると判断した場合にのみ充電を終了させるように制御することを特徴とする車両用充電システム。
【請求項2】
前記利用者認定手段は、利用者が携帯する車両キーのキーID情報を読み取るID情報読み取り部を備えるとともに、充電開始時に前記ID情報読み取り部により読み取られたキーID情報を記録するメモリをさらに備え、
前記制御部は、充電終了時に前記ID情報読み取り部により読み取られたキーID情報と、充電開始時に前記メモリに記録されたキーID情報とを比較して、両者が一致した場合に充電を終了させることを特徴とする請求項1に記載の車両用充電システム。
【請求項3】
利用者認定手段は、前記車室に駐車している車両の運転動作を検出する車両動作検出手段を備えており、
前記制御部は、充電終了時に、前記車両動作検出手段により車両が運転動作されたことを検出した場合に、充電を終了させることを特徴とする請求項1に記載の車両用充電システム。
【請求項4】
前記充電ユニットは、前記給電側接続器に受電側接続器を接続した状態で、受電側接続器が外れないように保持するロック機構をさらに備え、
前記制御部は、充電を終了する際に、前記利用者認定手段により認定される利用者が充電を開始した利用者とが一致していると判断した場合にのみ前記ロック機構を解除するように制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車両用充電システム。
【請求項5】
前記充電ユニットは、前記給電側接続器を被覆するカバー部材を開閉自在に備え、
前記ロック機構は、前記カバー部材を閉状態に保持するものであることを特徴とする請求項4に記載の車両用充電システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−231581(P2012−231581A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−97611(P2011−97611)
【出願日】平成23年4月25日(2011.4.25)
【出願人】(000004651)日本信号株式会社 (720)
【Fターム(参考)】