説明

車両用光照射表示機

【課題】より操作方法を分かり易く説明できるようにする。
【解決手段】レーザ光を照射してポイント表示を行うレーザ照射装置12と、オペレータによる案内サービスを提供する情報センタ30と通信する車載通信機20が接続されたレーザビームECU11とを備える。オペレータの操作案内に合わせて情報センタ30から操作すべき操作スイッチを示す情報が車載通信機20を介してレーザビームECU11へ入力されるようになっており、レーザビームECU11は、この操作すべき操作スイッチを示す情報に基づいてレーザ光を照射させる操作スイッチを特定し、レーザ照射装置12から操作すべき操作スイッチを照射させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車室内へ発光素子からの可視光を照射してポイント表示を行う車両用光照射表示機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の走行中に車両に搭載されたレーザ発光装置から、車両の進行方向に対して直交する方向にレーザ光を走査させて、路面に進行方向や進路変更地点などの進路情報を点や文字等で表示させる装置がある(例えば、特許文献1参照)。この装置により、運転者は進行方向や進路変更地点などの進路情報を車内に視線を移さずに認識することが可能である。
【特許文献1】特開平9−210716号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、車両内には、ナビゲーション装置、オーディオ装置、車両用空調装置等の装置やインストルメントパネル等に数多くの操作スイッチが配置され、操作方法も複雑化してきている。そこで、例えば、オペレータによる案内サービスを提供する情報センタと通信するテレマティックスを利用することで、オペレータの音声案内に従って所望の操作を実現することが可能となっているが、音声案内による説明だけでは操作方法が分かりにくいといった問題がある。
【0004】
なお、上記特許文献1に記載の装置では、このような車室内に数多く配置された操作スイッチの操作方法を分かり易くするための表示を行うことはできない。
【0005】
本発明は上記点に鑑みたもので、より操作方法を分かり易く説明できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の特徴は、発光素子からの可視光を一点に照射してポイント表示を行ったり、局所的に照射してスポット表示を行う光照射装置(12)と、乗員が操作すべき操作スイッチへ可視光を照射させる照射制御部(11)と、を備えたことである。
【0007】
このような構成では、乗員が操作すべき操作スイッチへ可視光が照射され表示されるので、より操作方法を分かり易く説明することができる。なお、操作スイッチとしては、押ボタンスイッチ、トグルスイッチ、ロータリスイッチ、タッチスイッチ、近接スイッチなどがある。
【0008】
本発明の第2の特徴は、照射制御部には、オペレータによる案内サービスを提供する情報センタと通信する車載通信機(20)が接続されており、オペレータの操作案内に合わせて情報センタから操作すべき操作スイッチを示す情報が車載通信機を介して照射制御部へ入力されるようになっており、照射制御部は、車載通信機を介して情報センタから入力される操作すべき操作スイッチを示す情報に基づいて可視光を照射させる操作スイッチを特定することである。
【0009】
このような構成では、オペレータの操作案内に合わせて情報センタから操作すべき操作スイッチを示す情報が車載通信機を介して照射制御部へ入力され、この操作すべき操作スイッチを示す情報に基づいて可視光を照射させる操作スイッチが特定されるので、オペレータの操作案内に合わせて操作すべき操作スイッチを照射することが可能である。
【0010】
本発明の第3の特徴は、操作方法を案内する操作説明機能を有する車載情報装置(40)が接続されており、操作説明機能による操作方法の案内に合わせて車載情報装置から操作すべき操作スイッチを示す情報が入力されるようになっており、照射制御部は、車載情報装置から入力される操作すべき操作スイッチを示す情報に基づいて可視光を照射させる操作スイッチを特定することである。
【0011】
このような構成では、操作説明機能による操作方法の案内に合わせて車載情報装置から操作すべき操作スイッチを示す情報が入力され、この操作すべき操作スイッチを示す情報に基づいて可視光を照射させる操作スイッチが特定されるので、操作方法の案内に合わせて操作すべき操作スイッチを照射することが可能である。
【0012】
本発明の第4の特徴は、発光素子がレーザダイオードにより構成されていることである。
【0013】
このように、レーザダイオードにより発光素子を構成することができる。
【0014】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る車両用光照射表示機、車載通信機および情報センタの端末装置の全体構成を図1に示す。本車両用光照射表示装置は、レーザビームECU11とレーザ照射装置12を備えたレーザビーム表示機10として構成されている。なお、このレーザビーム表示機10は、レーザビームECU11に接続された車載通信機20とともに車両に搭載されている。
【0016】
車載通信機20は、オペレータによる案内サービスを提供する情報センタ30と通信するテレマティクス端末として構成されている。テレマティクスとは、GPS網、無線移動体電話網、インターネット網等を統合的に利用して様々なサービスを提供するシステムの総称である。
【0017】
情報センタ30には、通信機32に接続された端末装置31が設置されている。情報センタ30のオペレータは、この端末装置31を操作して各種案内サービスを提供するようになっている。
【0018】
レーザビーム表示機10は、図2に示すように、運転席と助手席との間の車両の天井Rに取り付けられ、車載通信機20は、車両のインストルメントパネル内に備え付けられる。
【0019】
レーザビームECU11は、CPU、メモリ、I/O等を備えたコンピュータとして構成されており、CPUは、メモリに記憶されたプログラムに従って各種処理を行う。
【0020】
レーザ照射装置12は、発光素子としてのレーザダイオードからの可視光を車室内へ照射してポイント表示を行ったり、局所的に照射するスポット表示を行うもので、いわゆるレーザポインタと称するものである。
【0021】
本レーザ照射装置12は、レーザビームECU11から入力される信号に応じて直交する2軸(X、Y)方向にレーザ照射位置を可変させるための駆動機構(図示せず)を有し、この駆動機構によりポイント表示するレーザ光の照射位置を変化させることが可能となっている。
【0022】
車載通信機20の前面パネルには、各種操作のための操作スイッチ22および音声出力のためのスピーカ23が設けられている。
【0023】
本実施形態におけるレーザビーム表示機10は、車両のインストルメントパネル内に備えられた車両用空調装置や車載通信機20の各種操作スイッチのうち、特定の操作スイッチへレーザ光を照射して、乗員の操作すべき操作スイッチを案内する機能を有している。
【0024】
車両用空調装置の操作スイッチとしては、オートモードとマニュアルモードの切替を行うためのオートモードスイッチ、内外気モードの切替えを行うための内外気切替スイッチ、吹出モードをマニュアル設定するための吹出モードスイッチ、車室内の希望温度を設定するための温度設定スイッチなどがある。
【0025】
また、車載通信機20の操作スイッチとしては、目的地を設定するための目的地設定スイッチ、メニュー画面を表示させるためのメニュースイッチ、各種操作の決定を指示するための決定スイッチ、情報センタ30へ接続するための接続スイッチ等がある。
【0026】
図3に、車室内に設けられた車載通信機20の前面パネルの外観を示す。車載通信機20の前面パネルには、図2に示した操作スイッチ22、音声出力のためのスピーカ23の他に、各種情報を表示する表示画面21が設けられている。
【0027】
また、車載通信機20は、情報センタ30と通信するための通信モジュールおよび乗員の音声を集音するマイク(いずれも図示せず)を備えている。
【0028】
本実施形態における車載通信機20は、乗員の操作に応じて目的地を設定する目的地設定機能、出発地から目的地に至る最適な案内経路を探索して地図上に表示する経路探索機能、案内経路に従って走行案内を行う経路案内機能、スピーカ23およびスピーカを利用して情報センタ30のオペレータと対話する対話機能等を有している。
【0029】
レーザビームECU11のメモリには、図4に示すような車室内の各操作スイッチに対するレーザ照射装置12の照射座標(X、Y)が定義されたマップが記憶されている。なお、操作スイッチの配置や種類は搭載される車種や車両のグレードにより異なるため、レーザビームECU11のメモリには、車種や車両のグレードに適したマップが記憶されている。
【0030】
レーザビームECU11は、車両用空調装置や車載通信機20から乗員の操作スイッチへの操作を示す信号が入力されると、このマップを参照して照射すべき操作スイッチの照射座標(X、Y)を特定し、レーザ照射装置12へレーザ光の照射を指示する信号を出力する。
【0031】
また、レーザビームECU11には、レーザ光を照射する操作スイッチを有する車両用空調装置や車載通信機20から乗員の操作スイッチへの操作を示す信号が入力されるようになっている。
【0032】
レーザビームECU11は、この乗員の操作スイッチへの操作を示す信号に基づいてレーザ光を照射した操作スイッチを操作したことを判定すると、レーザ光の照射を停止するようになっている。
【0033】
次に、乗員が車載通信機20を操作して情報センタ30のオペレータに所望のスイッチの操作について問い合わせる場合の作動について説明する。
【0034】
乗員が車載通信機20に設けられた接続スイッチを押下すると、車載通信機20から情報センタ30の端末装置31へ回線接続のための信号が送出される。そして、車載通信機20と端末装置31との間の通信が確立すると、情報センタ30のオペレータと乗員との間で通話可能な状態となる。なお、情報センタ30との通信が確立すると、車載通信機20の内部メモリに予め登録された車両識別情報、車種、車両のグレード等の車両情報が情報センタ30の端末装置31へ送信され、端末装置31の表示部に表示されるようになっている。オペレータは、この表示により車種や車両のグレードを認識し、車両用空調装置や車載通信機20の操作スイッチの配置等を把握することが可能となっている。
【0035】
そして、乗員がオペレータに説明して欲しい操作を伝えると、オペレータは端末装置31を操作して、操作すべき操作スイッチを選定し、各操作について説明するようになっている。例えば、「目的地設定スイッチ」の操作について説明する場合、オペレータは端末装置31を操作して、「目的地設定スイッチ」を選定し、「目的地設定スイッチを押してください」といった音声案内を行うようになっている。これにより、操作案内の音声情報が端末装置31から車載通信機20へ送信されるとともに、この操作案内に合わせて操作すべき操作スイッチを示すコードが、端末装置31から車載通信機20を介してレーザビームECU11へ送信されるようになっている。なお、このコードはパケットデータとして送信される。
【0036】
レーザビームECU11は、この操作すべき操作スイッチを示すコードに基づいてレーザ照射装置12から操作すべき操作スイッチへレーザ光を照射させる処理を実施する。
【0037】
次に、図5に従って、このレーザビームECU11の処理について説明する。レーザビームECU11は、上記したように車載通信機20と情報センタ30との通信が確立すると、図5に示す処理を実施する。
【0038】
まず、端末装置31から車載通信機20を介して操作すべき操作スイッチを示すコードが入力されたか否かを判定する(S100)。
【0039】
操作すべき操作スイッチを示すコードが入力されない場合、S100の判定を繰り返す。
【0040】
また、操作すべき操作スイッチを示すコードが入力されると、S100の判定はYESとなり、次に、選定された操作スイッチへのレーザ光の照射を指示する(S102)。具体的には、受信したコードからレーザ光を照射する操作スイッチを特定するとともに、メモリに記憶されたマップを参照してレーザ光を照射する操作スイッチの照射座標(X、Y)を特定し、この照射座標へのレーザ光の照射を指示する信号をレーザ照射装置12へ出力する。
【0041】
この信号によりレーザ照射装置12から選定された操作スイッチへのレーザ光の照射が開始される。例えば、「目的地設定スイッチ」の操作説明に合わせて「目的地設定スイッチ」がレーザ光によりポイント表示される。
【0042】
次に、乗員が照射された操作スイッチを押下したか否かを判定する(S104)。具体的には、レーザ光を照射した操作スイッチを有する車両用空調装置や車載通信機20から入力される信号に基づいて乗員が照射された操作スイッチを押下したか否かを判定する。
【0043】
レーザ光を照射した操作スイッチが押下されない場合、S104の判定はNOとなり、S104の判定を繰り返す。すなわち、操作スイッチへのレーザ光の照射が継続される。
【0044】
そして、レーザ光を照射した操作スイッチが押下されると、S104の判定はYESとなり、次に、必要操作が完了したか否かを判定する(S106)。具体的には、情報センタ30のオペレータが端末装置31を操作して、必要操作が完了したことを示す信号がレーザビームECU11へ入力されたか否かに基づいて必要操作が完了したか否かを判定する。
【0045】
必要操作が完了したことを示す信号が入力されない場合、S100へ戻り、上記した処理を繰り返す。
【0046】
例えば、情報センタ30のオペレータによる説明が「メニュースイッチ」の説明に替わると、「メニュースイッチ」の操作説明に合わせて「メニュースイッチ」へのポイント表示に切り替わる。
【0047】
そして、情報センタ30のオペレータが端末装置31を操作して、必要操作が完了したことを示す信号が端末装置31から車載通信機20を介して入力されると、S106の判定はYESとなり、操作スイッチへのレーザ光の照射停止を指示する(S108)。具体的には、レーザ光の照射の停止を指示する信号をレーザ照射装置12へ出力し、本処理を終了する。この信号により、レーザ照射装置12はレーザ光の照射を停止する。
【0048】
上記した構成によれば、乗員が操作すべき操作スイッチへ可視光が照射されポイント表示されるので、乗員は操作スイッチの位置を直感的に認識することができ、より操作方法を分かり易く説明することができる。なお、操作スイッチとしては、押ボタンスイッチ、トグルスイッチ、ロータリスイッチ、タッチスイッチ、近接スイッチなどがある。
【0049】
また、オペレータの操作案内に合わせて情報センタ30から操作すべき操作スイッチを示す情報が車載通信機20を介してレーザビームECU11へ入力され、この操作すべき操作スイッチを示す情報に基づいてレーザ光を照射させる操作スイッチが特定されるので、オペレータの操作案内に合わせて操作すべき操作スイッチを照射することが可能である。
【0050】
なお、レーザ照射装置12は、発光素子としてのレーザダイオードからの可視光を車室内へ照射してポイント表示を行うものとして説明したが、発光素子としてのレーザダイオードからの可視光を車室内へ局所的に照射してスポット表示するようにしてもよい。これにより、一点へのポイント表示以外に、小さい丸や小さいマークなどある程度の面積を有したスポット表示を行うことができる。
【0051】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る車両用光照射表示機およびナビゲーション装置の全体構成を図6に示す。本車両用光照射表示装置は、ナビゲーション装置40に接続されたレーザビームECU11とレーザ照射装置12を備えたレーザビーム表示機10として構成されている。なお、ナビゲーション装置40とレーザビームECU11は、車載LANを介して接続されている。以下、上記実施形態と同一部分には同一符号を付加して説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
【0052】
図7に、車室内に設けられたナビゲーション装置40の前面パネルの外観を示す。ナビゲーション装置40の前面パネルには、各種情報を表示する表示画面41、操作のための操作スイッチ42および音声出力のためのスピーカ43および操作方法を案内するヘルプ機能を実行するためのヘルプボタン44が設けられている。
【0053】
本実施形態におけるナビゲーション装置40は、自車位置を検出するとともに自車位置周辺の地図上に自車位置マークを重ねて表示する地図表示機能、乗員の操作に応じて目的地を設定する目的地設定機能、出発地から目的地に至る最適な案内経路を探索して地図上に表示する経路探索機能、案内経路に従って走行案内を行う経路案内機能、操作方法を案内するヘルプ機能等を有している。
【0054】
操作スイッチ42には、目的地を設定するための目的地設定スイッチ、メニュー画面を表示させるためのメニュースイッチ、各種操作の決定を指示するための決定スイッチ等がある。
【0055】
本実施形態におけるナビゲーション装置40は、乗員のヘルプボタン44の押下操作に応じてヘルプ画面を表示させ、このヘルプ画面に従って乗員により特定の操作が選択されると、選択された操作についての説明を開始するとともにこの説明に合わせて操作すべき操作スイッチを示すコードをレーザビームECU11へ送出するようになっている。
【0056】
また、レーザビームECU11には、レーザ光を照射する操作スイッチを有する車両用空調装置やナビゲーション装置40から乗員の操作スイッチへの操作を示す信号が入力されるようになっている。
【0057】
レーザビームECU11は、この乗員の操作スイッチへの操作を示す信号に基づいて乗員がレーザ光を照射して操作スイッチを操作したか否かを判定するようになっている。
【0058】
本実施形態におけるレーザビームECU11は、ナビゲーション装置40のヘルプ機能による操作方法の案内に合わせて入力される操作すべき操作スイッチを示すコードに基づいて、図5に示した第1実施形態と同様の処理を実施し、レーザ照射装置12から操作すべき操作スイッチへレーザ光を照射させる処理を実施する。
【0059】
上記した構成によれば、操作説明機能による操作方法の案内に合わせて車載情報装置40から操作すべき操作スイッチを示す情報が入力され、この操作すべき操作スイッチを示す情報に基づいてレーザ光を照射させる操作スイッチが特定されるので、操作方法の案内に合わせて操作すべき操作スイッチを照射することが可能である。
【0060】
(その他の実施形態)
上記第1実施形態では、車両のインストルメントパネル内に備えられた車両用空調装置や車載通信機20の各種操作スイッチのうち、特定の操作スイッチへレーザ光を照射して、乗員の操作すべき操作スイッチを案内する例を示したが、このような例に限定されるものではなく、例えば、オーディオ装置、ETC車載器等の装置や、インストルメントパネルに配置された各種操作スイッチへレーザ光を照射するようにしてもよい。
【0061】
また、上記実施形態では、レーザ照射装置12の照射座標(X、Y)を定義したマップを予めメモリに記憶する例を示したが、レーザ照射装置12の照射座標(X、Y)を定義したマップを変更、追加するように構成してもよい。例えば、レーザ照射装置12の照射座標(X、Y)を定義したマップの変更、追加するための設定操作部をレーザビーム表示機10に設け、この設定操作部を操作することによりレーザ照射装置12の照射座標(X、Y)を変更、追加するように構成してもよい。
【0062】
また、上記実施形態では、車両の天井Rにレーザ照射装置12を取り付け、このレーザ照射装置12から車両用空調装置や車載通信機20、ナビゲーション装置40に配置された操作スイッチをポインタ表示する例を示したが、例えば、更に、給油口カバーを開状態にするためのスイッチやトランクルームを開状態にするためのスイッチへの照射が可能な位置にレーザ照射装置12を備え、これらのスイッチをポインタ表示するようにしてもよい。
【0063】
また、上記実施形態では、オペレータの操作案内に合わせて情報センタ30から操作すべき操作スイッチを示すコードが車載通信機20を介してレーザ照射装置12へ入力される例を示したが、操作すべき操作スイッチを示すコードに限定されるものではなく、例えば、操作すべき操作スイッチの名称や、操作すべき操作スイッチの照射座標がレーザ照射装置12へ入力されるように構成してもよい。
【0064】
また、上記実施形態では、テレマティクス端末としての車載通信機20を用いて情報センタ30の端末装置31と通信する例を示したが、車載通信機20はテレマティクス端末でなくてもよい。
【0065】
また、上記実施形態では、レーザダイオードにより発光素子を構成した例を示したが、レーザダイオード以外の発光素子を用いて構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両用光照射表示機、車載通信機および情報センタの端末装置の全体構成を示す図である。
【図2】レーザビーム表示機および車載通信機の取り付け位置について説明するための図である。
【図3】車室内に設けられた車載通信機の前面パネルの外観を示す図である。
【図4】車室内の各操作スイッチに対するレーザ照射装置の照射座標(X、Y)が定義されたマップについて説明するための図である。
【図5】レーザビームECUの処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2実施形態に係る車両用光照射表示機およびナビゲーション装置の全体構成を示す図である。
【図7】車室内に設けられたナビゲーション装置の前面パネルの外観を示す図である。
【符号の説明】
【0067】
10…レーザビーム表示機、11…レーザビームECU、12…レーザ照射装置、
20…車載通信機、30…情報センタ、31…端末装置、32…通信機。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光素子からの可視光を一点に照射してポイント表示を行ったり、局所的に照射するスポット表示を行う光照射装置(12)と、
乗員が操作すべき操作スイッチへ前記可視光を照射させる照射制御部(11)と、を備えたことを特徴とする車両用光照射表示機。
【請求項2】
前記照射制御部には、オペレータによる案内サービスを提供する情報センタと通信する車載通信機(20)が接続されており、
オペレータの操作案内に合わせて前記情報センタから操作すべき操作スイッチを示す情報が前記車載通信機を介して前記照射制御部へ入力されるようになっており、
前記照射制御部は、前記車載通信機を介して前記情報センタから入力される前記操作すべき操作スイッチを示す情報に基づいて前記可視光を照射させる操作スイッチを特定することを特徴とする請求項1に記載の車両用光照射表示機。
【請求項3】
前記操作方法を案内する操作説明機能を有する車載情報装置(40)が接続されており、
前記操作説明機能による操作方法の案内に合わせて前記車載情報装置から操作すべき操作スイッチを示す情報が入力されるようになっており、
前記照射制御部は、前記車載情報装置から入力される前記操作すべき操作スイッチを示す情報に基づいて前記可視光を照射させる操作スイッチを特定することを特徴とする請求項1に記載の車両用光照射表示機。
【請求項4】
前記発光素子は、レーザダイオードにより構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用光照射表示機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−296606(P2008−296606A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−141476(P2007−141476)
【出願日】平成19年5月29日(2007.5.29)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】