説明

車両用内装構造

【課題】従来に比べてコスト低減できる車両用内装構造の提供。
【解決手段】車両の内装の一部を構成する第1の内装部材20と、車両の内装の前記一部とは異なる一部を構成する第2の内装部材30と、第1の内装部材20と第2の内装部材30との間に配置されるとともに第1の内装部材20に組付けられる第3の内装部材40と、を有し、第3の内装部材40は、第3の内装部材40の意匠面40aを備える本体部41と、本体部41に設けられており第3の内装部材40の第1の内装部材20への組付け時に第2の内装部材30に接触して第2の内装部材30を弾性変形させる押し広げリブと、を備える、車両用内装構造10。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用内装構造に関する。
【背景技術】
【0002】
図14は、従来の車両用内装構造を示しており、インストルメントパネル2と、コンソールサイドパネル3と、インストルメントパネル2とコンソールサイドパネル3との間に配置されるとともにインストルメントパネル2に組付けられる加飾パネル4と、保護テープ5と、を有する車両用内装構造1を示している。
保護テープ5は、加飾パネル4をインストルメントパネル2に組付ける際に、コンソールサイドパネル3が加飾パネル4の意匠面4aに当たり加飾パネル4の意匠面4aを傷つけることを抑制するために設けられており、加飾パネル4のインストルメントパネル2への組付け完了後に加飾パネル4から取外される(剥がされる)。なお、保護テープに関する公知技術としては、たとえば、特開2004−330926号公報に開示される技術がある。
【0003】
しかし、従来の車両用内装構造には、つぎの問題点がある。
保護テープ5を要するためコスト上改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−330926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、従来に比べてコスト低減できる車両用内装構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 車両の内装の一部を構成する第1の内装部材と、
車両の内装の前記一部とは異なる一部を構成する第2の内装部材と、
前記第1の内装部材と前記第2の内装部材との間に配置されるとともに前記第1の内装部材に組付けられる第3の内装部材と、
を有し、
前記第3の内装部材は、該第3の内装部材の意匠面を備える本体部と、該本体部に設けられており前記第3の内装部材の前記第1の内装部材への組付け時に前記第2の内装部材に接触して該第2の内装部材を弾性変形させ前記第3の内装部材の前記第1の内装部材への組付け完了時に前記第2の内装部材と非接触になる押し広げリブと、を備える、車両用内装構造。
(2) 前記押し広げリブは、前記本体部から前記第2の内装部材に接近する方向に突出する第1の押し広げリブ要素と、該第1の押し広げリブ要素の突出方向先端部から該第1の押し広げリブ要素の突出方向と直交する方向に突出する第2の押し広げリブ要素と、を備える、(1)記載の車両用内装構造。
(3) 前記押し広げリブは、前記第3の内装部材の前記第1の内装部材への組付け完了時に前記第2の内装部材によって車室側から覆われる位置に設けられている、(1)または(2)記載の車両用内装構造。
【発明の効果】
【0007】
上記(1)の車両用内装構造によれば、第3の内装部材が、第3の内装部材の第1の内装部材への組付け時に第2の内装部材に接触して第2の内装部材を弾性変形させる押し広げリブを備えるため、つぎの効果を得ることができる。
押し広げリブにて第2の内装部材を弾性変形させつつ(押し広げつつ)第3の内装部材を第1の内装部材に組付けることができる。そのため、第3の内装部材の意匠面に保護テープを設けなくても、第3の内装部材を第1の内装部材に組付けるときに第2の内装部材が第3の内装部材の意匠面に当たり第3の内装部材の意匠面を傷つけることを抑制できる。よって、保護テープが不要になるため、従来に比べてコスト低減を図ることができる。
【0008】
上記(2)の車両用内装構造によれば、押し広げリブが、第1の押し広げリブ要素と第2の押し広げリブ要素を備えるため、つぎの効果を得ることができる。
押し広げリブが第1の押し広げリブ要素のみを備え第2の押し広げリブ要素を備えていない場合に比べて、第3の内装部材の第1の内装部材への組付け時に押し広げリブと第2の内装部材との接触面積を大にすることができる。そのため、第3の内装部材を第1の内装部材に組付けるときに第3の内装部材が第2の内装部材に対して傾きにくくなる。よって、第3の内装部材が第2の内装部材に対して傾き第3の内装部材の意匠面が第2の内装部材に当たり傷つくことを抑制できる。
【0009】
上記(3)の車両用内装構造によれば、押し広げリブが、第3の内装部材の第1の内装部材への組付け完了時に第2の内装部材によって車室側から覆われる位置に設けられているため、つぎの効果を得ることができる。
第3の内装部材の第1の内装部材への組付け完了後に押し広げリブが車室側から見えることを抑制できる。そのため、第3の内装部材の第1の内装部材への組付け完了後に押し広げリブが車室側から見える場合に比べて、車両用内装構造の意匠性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明実施例の車両用内装構造の部分概略斜視図である。
【図2】本発明実施例の車両用内装構造の、第3の内装部材を第1の内装部材に組付けるときの、部分拡大概略斜視図である。
【図3】本発明実施例の車両用内装構造の第3の内装部材の、車室側から見た斜視図である。
【図4】本発明実施例の車両用内装構造の第3の内装部材の、反車室側から見た斜視図である。
【図5】本発明実施例の車両用内装構造の、第3の内装部材を第1の内装部材に組付けるときの、係合部と係合受け部との位置関係を示す断面図である。
【図6】図5の状態における、押し広げリブと第2の内装部材との位置関係を示す断面図である。
【図7】図5の状態における、押し広げリブと第2の内装部材との位置関係を示す断面図である。
【図8】本発明実施例の車両用内装構造の、第3の内装部材を第1の内装部材に図5の状態よりもさらに組付けていったときの、係合部と係合受け部との位置関係を示す断面図である。
【図9】図8の状態における、押し広げリブと第2の内装部材との位置関係を示す断面図である。
【図10】図8の状態における、押し広げリブと第2の内装部材との位置関係を示す断面図である。
【図11】本発明実施例の車両用内装構造の、第3の内装部材を第1の内装部材に図8の状態よりもさらに組付けていき係合部と係合受け部とが係合したときの、係合部と係合受け部との位置関係を示す断面図である。
【図12】図11の状態における、押し広げリブと第2の内装部材との位置関係を示す断面図である。
【図13】図11の状態における、押し広げリブと第2の内装部材との位置関係を示す断面図である。
【図14】従来の車両用内装構造の部分概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明実施例の車両用内装構造(車両用内装装置といってもよい)を、図面を参照して、説明する。なお、図において、UPは上方を示し、FRは車両前方を示す。
【0012】
本発明実施例の車両用内装構造(車両内装装置といってもよい)10は、図1に示すように、車両の内装の一部を構成する第1の内装部材20と、車両の内装の前記一部とは異なる一部を構成する第2の内装部材30と、第1の内装部材20と第2の内装部材30との間に配置されるとともに第1の内装部材20に組付けられる第3の内装部材40と、を有する。
なお、本発明実施例および図示例では、第1の内装部材20がインストルメントパネルであり、第2の内装部材30がフロアコンソールのサイドパネル(コンソールサイドパネル)であり、第3の内装部材40が加飾パネルである場合を例にとって説明する。ただし、第1、第2、第3の内装部材20,30,40は、それぞれ、上記に限定されるものではない。
【0013】
第1の内装部材20は、樹脂製であり型成形品である。第1の内装部材20は、一部品構成であってもよく、複数部品構成であってもよい。第1の内装部材20は、車両の内装の左側端部から右側端部まで車両左右方向に延びて設けられており、車両左右方向中央部かつ上下方向中間部に、車両後方に張出す張出部21を備える。張出部21には、たとえば、エアコンスイッチ、オーディオ装置、などが設けられる。
【0014】
第2の内装部材30は、樹脂製であり型成形品である。第2の内装部材30は、一部品構成であってもよく、複数部品構成であってもよい。第2の内装部材30は、車両左右方向中央部で車両前後方向に延びて設けられており、車両前側端部(近傍含む)31が張出し部21の下方のスペースに入り込んでいる。車両前側端部31の上端部は、図2に示すように、車両前方かつ上方に傾斜する傾斜部31aと、傾斜部31aに連なり傾斜部31aから車両前方に延びる高さが一定(略一定含む)の一般部31bと、を備えている。一般部31bは、上方かつ車両左右方向中央側に湾曲している(回り込んでいる)。
車両前側端部31の上端部が傾斜部31aと一般部31bを備えており一般部31bが車両左右方向中央側に湾曲しているため、第3の内装部材40を第1の内装部材20に組付ける際に、第3の内装部材40が一般部31bの車両後側端に当たって傷付くおそれがある。この傷付きを保護テープ等の別部材を設けることなく抑制する発明が本発明である。
【0015】
第3の内装部材40は、樹脂製であり型成形品である。第3の内装部材40は、図1に示すように、第1の内装部材20の張出部21と第2の内装部材30の車両前側端部31との間(上下方向間)に配置されて、張出部21と車両前側端部31との間の意匠性を高める部材である。第3の内装部材40は、車両左右方向から見たときに張出部21と車両前側端部31との間のスペースを埋める(覆う)ようにして配置される。第3の内装部材40は、運転席側のみに設けられている。ただし、第3の内装部材40は、助手席側のみに設けられていてもよく、運転席側と助手席側の両方に設けられていてもよい。
第3の内装部材40は、図2に示すように、本体部41と、押し広げリブ42と、剛性向上リブ43と、を備える。
【0016】
本体部41は、車両前後方向に延びる第1の本体部要素41aと、第1の本体部要素41aの車両後側端部から車両左右方向中央側に折れ曲って車両左右方向中央側に延びる第2の本体部要素41bと、第2の本体部要素41bの第1の本体部要素41aと反対側の端部(車両左右方向中央側端部)から車両前側に折れ曲って車両前側に若干量延びる第3の本体部要素41c(図4参照)と、を備える。第1の本体部要素41aの車両左右方向外側面(運転席側面)と、第2の本体部要素41bの車両後側面と、第3の本体部要素41cの車両左右方向中央側面(助手席側面)とは、第3の内装部材40の意匠面40aを構成する。第3の内装部材40の少なくとも意匠面40aには、塗装等が施されていてもよい。
【0017】
本体部41の裏面(意匠面40aと反対側の面)には、図4に示すように、少なくとも1つの係合部44が設けられている。係合部44は、本体部41と一体に形成されていてもよく、本体部41と別体に形成されて本体部41に固定して取付けられていてもよい。係合部44は、図2に示すように、第1の内装部材20に設けられる係合受け部22に係合可能とされている。係合部44は、たとえば弾性変形可能な爪、クリップ等からなり、係合受け部22は、係合部44が弾性変形後復元することで係合する孔等からなる。係合部44を係合受け部22に係合させることで、第3の内装部材40を第1の内装部材20に取付ける(組付ける)ことができる。
【0018】
押し広げリブ42は、第3の内装部材40を第1の内装部材20に組付けるときに、第2の内装部材30の車両前側端部31に接触して車両前側端部31を第3の内装部材40の意匠面40aから離れる方向に(車両左右方向外側に)弾性変形させる(撓ませる)ために設けられる。
押し広げリブ42は、第3の内装部材40を第1の内装部材20に組付けるときに、第2の内装部材30の意匠面以外の部分に接触する。
押し広げリブ42は、第3の内装部材40の第1の内装部材20への組付け完了時には、第2の内装部材30と非接触になる。
【0019】
押し広げリブ42は、本体部41と別体に形成されて本体部41に固定して取付けられていてもよいが、部品点数削減のために本体部41と一体に形成されていることが望ましい。押し広げリブ42は、第3の内装部材40の第1の内装部材20への組付け完了時に第2の内装部材30の車両前側端部31によって車室側(運転席側、車両左右方向外側)から覆われる位置に設けられている。押し広げリブ42は、第1の本体部要素41aの下端部(その近傍を含む)で、第1の本体部要素41aの車両後側端部を除く部分に設けられている。
【0020】
押し広げリブ42は、第1の本体部要素41aの下端部から車両左右方向外側(第2の内装部材30に接近する方向)に突出する第1の押し広げリブ要素42aと、第1の押し広げリブ要素42aの突出方向先端部から下方(第1の押し広げリブ要素42aの突出方向と直交(略直交を含む)する方向)に若干量突出する第2の押し広げリブ要素42bと、を備える。
第2の押し広げリブ要素42bの下端面(突出方向先端面)は、第3の内装部材40を第1の内装部材20に組付けるとき、第2の内装部材30に設けられる台座部32の上面に接触可能とされている。
【0021】
剛性向上リブ43は、第3の内装部材40の剛性を高めるために設けられている。剛性向上リブ43は、第3の内装部材40を第1の内装部材20に組付けるときに、第2の内装部材30から受ける荷重により第3の内装部材40が弾性変形する(撓む)ことを抑制するために設けられる。
【0022】
剛性向上リブ43は、本体部41と別体に形成されて本体部41に固定して取付けられていてもよいが、部品点数削減のために本体部41と一体に形成されていることが望ましい。剛性向上リブ43は、本体部41の下端部(その近傍を含む)に設けられている。剛性向上リブ43は、本体部41の下端部の、押し広げリブ42が設けられていない部分の全体に、連続して設けられている。剛性向上リブ43は、押し広げリブ42の車両後側端部に連なっている。
【0023】
ここで、本発明実施例の車両用内装部材10の組付け方法を説明する。
本発明実施例の車両用内装部材10の組付け方法は、
(i)第1の内装部材20と第2の内装部材30をそれぞれ車両に組付ける第1の工程と、
(ii)第1の工程後に、第3の内装部材40に設けられる押し広げリブ42にて第2の内装部材30の車両前側端部31を第3の内装部材40の意匠面40aから離れる方向に弾性変形させつつ(押し広げつつ)第3の内装部材40を第1の内装部材20に組付けていき、第3の内装部材40の第1の内装部材20への組付け完了時に押し広げリブ42が第2の内装部材30から離れており第2の内装部材30が弾性変形前の状態に復元する、第2の工程と、
を有する。
【0024】
図5〜図13は、上記の第2の工程を示している。
図5〜図7は、第1の工程後、押し広げリブ42を第2の内装部材30の台座部32の上面に載せながら第3の内装部材40を第1の内装部材20に組付けていき、押し広げリブ42が第2の内装部材30の車両前側端部31に当たり始めたときを示している。このとき、図5に示すように、係合部44は係合受け部22に係合しておらず、図6、図7に示すように、第2の内装部材30の車両前側端部31は弾性変形していない。
【0025】
図8〜図10は、図5〜図7の状態から、押し広げリブ42を第2の内装部材30の台座部32の上面に載せながら第3の内装部材40を第1の内装部材20にさらに組付けていき、押し広げリブ42で第2の内装部材30の車両前側端部31を弾性変形させている(撓ませている)ときを示している。このとき、図8に示すように、係合部44は係合受け部22に係合しておらず、図9、図10に示すように、第2の内装部材30の車両前側端部31が第3の内装部材40の意匠面40aから離れる方向に弾性変形している。
【0026】
図11〜図13は、図8〜図10の状態から、押し広げリブ42を第2の内装部材30の台座部32の上面に載せながら第3の内装部材40を第1の内装部材20にさらに組付けていき、第3の内装部材40の第1の内装部材20への組付けが完了したときを示している。このとき、図11に示すように、係合部44は係合受け部22に係合しており、図12、図13に示すように、押し広げリブ42は第2の内装部材30から離れており第2の内装部材30が弾性変形前の状態(図5〜図7に示す状態)に復元している。
【0027】
つぎに、本発明実施例の作用、効果を説明する。
(A)第3の内装部材40に、第3の内装部材40の第1の内装部材20への組付け時に第2の内装部材30に接触して第2の内装部材30を弾性変形させる押し広げリブ42が設けられているため、押し広げリブ42にて第2の内装部材30を弾性変形させつつ(押し広げつつ)第3の内装部材40を第1の内装部材20に組付けることができる。そのため、第3の内装部材40の意匠面40aに保護テープ等の別部材を設けなくても、第3の内装部材40を第1の内装部材20に組付けるときに第2の内装部材30が第3の内装部材40の意匠面40aに当たり第3の内装部材40の意匠面40aを傷付けることを抑制できる。よって、保護テープ等の別部材が不要であるため、従来に比べてコスト低減を図ることができる。
【0028】
(B)押し広げリブ42が第2の押し広げリブ要素42bを備えるため、押し広げリブ42が第2の押し広げリブ要素42bを備えていない場合に比べて、第3の内装部材40を第1の内装部材20に組付けるときに押し広げリブ42と第2の内装部材30との上下方向の接触面積を大にすることができる。そのため、第3の内装部材40を第1の内装部材20に組付けるときに、第3の内装部材40が第2の内装部材30に対して車両左右方向に傾きにくくなる。よって、第3の内装部材40が第2の内装部材30に対して傾き第3の内装部材40の意匠面40aが第2の内装部材30に当たり傷つくことを抑制できる。
また、第3の内装部材40を第1の内装部材20に組付けるときに、第3の内装部材40が第2の内装部材30に対して傾きにくくなるため、係合部44を係合受け部22に係合させ易くなり、第3の内装部材40の第1の内装部材20への組付け性を向上させることができる。
【0029】
(C)押し広げリブ42が、第3の内装部材40の第1の内装部材20への組付け完了時に第2の内装部材30によって車室側から覆われる位置に設けられているため、第3の内装部材40の第1の内装部材20への組付け完了後に押し広げリブ42が車室側から見えることを抑制できる。そのため、第3の内装部材40の第1の内装部材20への組付け完了後に押し広げリブ42が車室側から見える場合に比べて、車両用内装構造10の意匠性を高めることができる。
【0030】
(D)押し広げリブ42の第2の押し広げリブ要素42bの下端面が第2の内装部材30の台座部32の上面に接触可能とされているため、第3の内装部材40を第1の内装部材20に組付けるときに、押し広げリブ42(第3の内装部材40)を台座部32に載せながら組付けることができ、第1、第2の内装部材20,30に対する第3の内装部材40の上下方向位置を規制しながら組付けることができる。よって、第3の内装部材40の第1の内装部材20への組付け性を向上させることができる。
【0031】
(E)剛性向上リブ43が設けられているため、第3の内装部材40を第1の内装部材20に組付けるときに、第3の内装部材40の変形を防止または無視できる程度にしつつ、押し広げリブ42にて第2の内装部材30を変形させることができる。よって、第3の内装部材40が変形して係合部44と係合受け部22との係合が困難になることを抑制できる。
【符号の説明】
【0032】
10 車両用内装構造
20 第1の内装部材
21 張出部
22 係合受け部
30 第2の内装部材
31 第2の内装部材の車両前側端部
31a 傾斜部
31b 一般部
32 台座部
40 第3の内装部材
40a 第3の内装部材の意匠面
41 本体部
41a 第1の本体部要素
41b 第2の本体部要素
41c 第3の本体部要素
42 押し広げリブ
42a 第1の押し広げリブ要素
42b 第2の押し広げリブ要素
43 剛性向上リブ
44 係合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の内装の一部を構成する第1の内装部材と、
車両の内装の前記一部とは異なる一部を構成する第2の内装部材と、
前記第1の内装部材と前記第2の内装部材との間に配置されるとともに前記第1の内装部材に組付けられる第3の内装部材と、
を有し、
前記第3の内装部材は、該第3の内装部材の意匠面を備える本体部と、該本体部に設けられており前記第3の内装部材の前記第1の内装部材への組付け時に前記第2の内装部材に接触して該第2の内装部材を弾性変形させ前記第3の内装部材の前記第1の内装部材への組付け完了時に前記第2の内装部材と非接触になる押し広げリブと、を備える、車両用内装構造。
【請求項2】
前記押し広げリブは、前記本体部から前記第2の内装部材に接近する方向に突出する第1の押し広げリブ要素と、該第1の押し広げリブ要素の突出方向先端部から該第1の押し広げリブ要素の突出方向と直交する方向に突出する第2の押し広げリブ要素と、を備える、請求項1記載の車両用内装構造。
【請求項3】
前記押し広げリブは、前記第3の内装部材の前記第1の内装部材への組付け完了時に前記第2の内装部材によって車室側から覆われる位置に設けられている、請求項1または請求項2記載の車両用内装構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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