説明

車両用収納装置

【課題】物品の飛散を防止する。
【解決手段】車両用収納装置10は、物品が収納される収納部14を有する本体部12と、収容部14の開口14aを開閉するリッド16と、本体部12に配設され、慣性力がリッド16の開き方向に作用した際にリッド16の開放移動を規制するよう作動する規制手段28とを備えている。また車両用収納装置10は、本体部12に配設され、慣性力がリッド16の開き方向に作用した際に、収納部14の開口縁と規制手段28で開放規制されたリッド16との間にできる隙間Sを塞ぐように作動する遮蔽手段34を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両の乗員室に配設される車両用収納装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
乗用車には、乗員室における運転席と助手席との間にコンソールボックスが設けられているものがある(例えば、特許文献1参照)。コンソールボックスは、物品を収納可能な収納部と、この収納部を開閉可能に塞ぐスライド蓋とを有し、収納部をスライド蓋によって塞いで収納部から物品が飛び出さないようになっている。ここで、乗用車では、急制動や衝突などに際して、スライド蓋に作用する慣性力によってスライド蓋が不用意に開かないことが求められる。そこで、コンソールボックスに、急制動や衝突などに際して作用する慣性力によって作動する規制手段を設けることが提案されている。例えば規制手段は、慣性力が作用した際にスライド蓋の開放方向前側に起立することで、開放方向に移動しようとするスライド蓋を係止して該スライド蓋を開放規制する構成がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第2554941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した規制手段は、スライド蓋の移動経路から退避した位置から該移動経路に交差するように起立するまでに僅かであるが時間がかかるので、慣性力が作用してからスライド蓋を開放規制するまでにタイムラグが生じる。従って、慣性力の作用時に収納部を完全に塞ぐ位置でスライド蓋を開放規制することができず、スライド蓋が僅かに開いた隙間から収納部内の物品が飛び出るおそれがある。
【0005】
すなわち本発明は、従来の技術に係る車両用収納装置に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、収納した物品の飛散をより確実に防止し得る車両用収納装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の車両用収納装置は、
物品が収納される収納部を有する本体部と、
前記収納部の開口を塞ぐ閉成位置と該開口を開放する開放位置との間で、前記本体部に対して車両の前後方向にスライド移動可能に配設されたリッドと、
前記本体部に配設され、前記閉成位置にあるリッドを開き方向に移動させる慣性力が作用した際に該リッドの開放移動を規制するよう作動する規制手段と、
前記本体部に配設され、前記慣性力が前記リッドに作用した際に、前記収納部の開口縁と前記規制手段で開放規制されたリッドとの間にできる隙間を塞ぐように作動する遮蔽手段とを備えたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、車両の急制動や衝突などに際して慣性力が作用しても、規制手段で開放規制されたリッドと収納部の開口縁との間にできる隙間を遮蔽手段によって塞ぐので、収納部から外方へ物品が飛散するのを防止できる。また、遮蔽手段によって前記隙間を塞ぐことができるので、慣性力の作用時にリッドが規制手段で開放規制される位置まで到来するタイミングを、規制手段が作動するタイミングに応じて余裕をもって設定することが可能となり、リッドを規制手段でより確実に開放規制することができる。
【0007】
請求項2に係る発明では、前記リッドを開放位置から閉成位置へ向けて付勢して、その付勢力によって該リッドを閉成位置で保持する付勢手段を有し、
前記遮蔽手段は、前記付勢手段による付勢力に抗して前記リッドを開かせる慣性力と同じまたは該慣性力よりも小さい慣性力で作動するよう設定されたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、規制手段が作動するような慣性力が作用した際に遮蔽手段も作動するので、規制手段で開放規制されたリッドと収納部の開口縁との間にできる隙間から外方へ物品が飛散するのを防止できる。
【0008】
請求項3に係る発明では、前記遮蔽手段は、前記収納部に対して前記リッドの閉じ方向側に位置して車両の前後方向に移動可能に配設され、該収納部の内側に対して出没する遮蔽板と、該遮蔽板を前記収納部の内側から退避する方向へ付勢する付勢体とを有し、
前記遮蔽手段は、前記慣性力が作用した際に前記付勢体の付勢力に抗して前記遮蔽板が前記収納部の内側に延出するように構成されたことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、簡単な遮蔽手段の構成で慣性力が作用した際に隙間を塞ぐことができる。
【0009】
請求項4に係る発明では、前記規制手段は、前記リッドにおける閉成位置から開放位置への移動経路に対して出没するように前記本体部に設けられた規制片を有し、前記慣性力が作用した際に該規制片が前記移動経路から退避した位置から該移動経路に突出して前記リッドを開放規制するよう構成されたことを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、簡単な規制手段の構成で慣性力が作用した際にリッドを開放規制し得る。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る車両用収納装置によれば、収納した物品の飛散をより確実に防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の好適な実施例に係る車両用収納装置を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線で破断した概略断面図である。
【図3】実施例の車両用収納装置を下側から見た概略斜視図である。
【図4】実施例の車両用収納装置を上側から見た概略斜視図であって、(a)は遮蔽板が退避した状態を示し、(b)は遮蔽板が延出した状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明に係る車両用収納装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。実施例では、乗用車の乗員室における運転席と助手席との間に設置されたコンソールボックスを、車両用収納装置として例示する。また、車両の前後左右を基準として、車両用収納装置の方向を指称する。なお、図1の下方が車両の前方である。
【実施例】
【0013】
図1,図2および図4に示すように、実施例に係る車両用収納装置10は、物品が収納される収納部14を有する本体部12と、この本体部12の上部に配設されて、収納部14の開口14aを開閉可能に塞ぐリッド16とを備えている。本体部12には、収納部14における左右の上縁部に前後方向に延在する溝部13,13が設けられている。リッド16は、左右の側縁下部に外方へ向けて夫々延出形成された支持部18が、対応する側の溝部13に支持されて、本体部12に対して上下または左右に移動規制される一方、前後方向にスライド可能に配設されている。そして、リッド16は、上方に開放した収納部14の開口14a全体を覆う閉成位置(図1参照)と、収納部14の開口14aを開放する開放位置(図4参照)との間で、本体部12に対してスライド移動可能になっている。なお、実施例では、リッド16を閉成位置から前方へスライド移動して、収納部14が開放される。
【0014】
前記車両用収納装置10は、リッド16を開放位置から閉成位置へ向けて付勢して、その付勢力によってリッド16を閉成位置で保持する付勢手段20を備えている(図1参照)。車両用収納装置10は、溝部13の後端に支持部18が引っ掛かるなどにより閉成位置を越えた後方への移動が規制されたもとで、リッド16の後縁を収納部14の後側開口縁に突き合わせて(図2参照)、付勢手段20の付勢力により収納部14を塞いだ状態で保持される。すなわち、車両用収納装置10は、リッド16を閉成位置で保持するためのロック装置を備えておらず、ロック装置を解除するなどの手間をかけることなく、リッド16を開放移動させることができる。実施例では、付勢手段20として、帯状の金属薄板20aをドラム20bにコイル状に巻いた定荷重ばねが採用されている。ドラム20bは、本体部12において収納部14の前側に延在する部位(以下、前側部位という)12aの略中央に配設され(図1参照)、ドラム20bから引き出された金属薄板20aがリッド16の前端に接続されている。そして、付勢手段20は、リッド16が閉成位置から開放位置に向かうにつれてドラム20bから金属薄板20aが引き出され、後方へ向けた一定荷重の付勢力をリッド16に付与するようになっている。なお、本体部12とリッド16との間にロータリーダンパー等の制動手段を設けて、リッド16の操作荷重を調節してもよい。
【0015】
前記車両用収納装置10は、リッド16を開放位置で保持するロック手段22を備えている。ロック手段22は、開放位置で保持したリッド16を該開放位置を越えて前方にスライド移動することで、ロック状態を解除し得るよう構成されている。より具体的には、ロック手段22は、本体部12に対して略中央部が上下の軸回りに回動可能に支持された回動片23と、この回動片23の後端に上方へ突出するように設けられた係合軸24と、リッド16における係合軸24に臨む下面に設けられ、リッド16のスライド移動に際して係合軸24を案内するカム25とから構成される(図1参照)。なお、回動片23は、本体部12における前側部位12aの左側に配置される。リッド16が閉成位置から開放位置にスライド移動されると、カム25に沿って係合軸24が案内されて、カム25に設けられた係合凹部26に係合軸24が引っ掛かり、付勢手段20の付勢に抗してリッド16が開放位置で保持される。また、リッド16が開放位置を越えて前方へスライド移動されると、カム25に沿って係合軸24がロック時と別の経路に案内されることで係合軸24が係合凹部26から外れて、付勢手段20の付勢によりリッド16が閉成位置に戻るのが許容される。
【0016】
前記車両用収納装置10には、車両の急制動や衝突などに際して該車両用収納装置10に作用する慣性力によって作動して、リッド16の開放規制を行う規制手段28が設けられている(図1または図2参照)。ここで、規制手段28は、付勢手段20による後方への付勢力を越える慣性力が前方(リッド16の開き方向)に作用した際に、すなわち閉成位置にあるリッド16を開き方向へ移動させ得る慣性力が作用した際に作動するよう構成される。具体的には、規制手段28は、本体部12における前側部位12aの右側に設けられた規制片30を有し、この規制片30がリッド16における閉成位置から開放位置への移動経路に対して出没するようになっている。規制片30は、板状の錘部31と、この錘部31における左右の側縁から下方に延出する一対のアーム32,32とを備え、アーム32の下端部が本体部12に対して左右の軸線回りに回動可能に軸支されている。規制片30は、錘部31に対して前方に偏った位置で本体部12に軸支されて、前記慣性力が作用していない通常状態において錘部31の上面が水平になる寝た姿勢で錘部31のバランスにより維持されている(図2の実線参照)。これにより、規制片30が、リッド16の前記移動経路の下方に退避するようになっている。そして、規制片30は、前記慣性力が作用した際に錘部31のバランスが崩れて錘部31が起立するように姿勢変位するよう構成されている(図2の二点鎖線参照)。すなわち、規制片30は、前記慣性力が作用した際に前記移動経路から退避した位置から移動経路に交差するように突出して、リッド16の前縁に当接してリッド16の開放位置へ向けた移動を規制するようになっている。このような簡単な構成の規制手段28によって、前記慣性力が作用した際にリッド16を開放規制することができる。なお、規制片30におけるアーム32と本体部12との間には、トーションばねなどの付勢具(図示せず)が介挿され、この付勢具の付勢によって錘部31のバランスを調節している。なお、実施例の車両用収納装置10は、本体部12の前側部位12aがインストルメントパネル40の内側に隠されている(図2参照)。
【0017】
前記車両用収納装置10には、付勢手段20による付勢力を越える前記慣性力が作用した際に、すなわち閉成位置にあるリッド16を開き方向へ移動させ得る慣性力が作用した際に収納部14における後側開口縁とリッド16の後縁との間にできる隙間S(図2参照)を塞ぐように作動する遮蔽手段34が設けられている。遮蔽手段34は、本体部12に対して前後方向に移動可能に配設され、収納部14の内側に対して出没する遮蔽板35と、この遮蔽板35を収納部14の内側から退避する方向(後方)へ付勢する付勢体36とを有している(図3参照)。遮蔽板35は、本体部12における収納部14の後側部位(リッド16が開く側と反対側)に配置されている。また、遮蔽板35は、収納部14の外側に左右に離間して設けられたガイド溝37,37によって両側縁がスライド可能に支持されて、板面が略水平になるように延在している。遮蔽板35は、収納部14の後部を画成する後壁の上部に開設された通過口38に整合するように配置され、慣性力が作用した際に付勢体36の付勢力に抗して通過口38を介して収納部14の内側に延出するよう構成される。実施例の付勢体36は、遮蔽板35の後縁と本体部12との間に架設されたコイルばねが用いられており、慣性力が作用していない通常時に遮蔽板35を付勢体36で後方へ引っ張って、収納部14の外側に退避させるようになっている。このような簡単な構成の遮蔽手段34によって、慣性力が作用した際に隙間Sを塞ぐことができる。
【0018】
ここで、遮蔽手段34は、遮蔽板35を収納部14の開口14a近傍に配置し、慣性力の作用時に収納部14の内側に向けて前記隙間Sと同じまたは該隙間Sより大きく延出するよう設定されている。また、遮蔽手段34は、付勢手段20による付勢力に抗してリッド16を開かせる慣性力と同じまたは該慣性力よりも小さい慣性力で作動するよう設定されている。すなわち、規制手段28が前記慣性力の作用下に作動する際に、遮蔽手段34も必ず作動するようになっている。更に、規制手段28および遮蔽手段34は、「FMVSS(Federal Motor-Vehicle Safety Standard) No.201」(車内衝突に対する乗員保護)において規定された衝突衝撃(上下10G,前後30Gの荷重時)以下で作動するように設定される。
【0019】
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係る車両用収納装置10の作用について説明する。車両が衝突した際に、リッド16には、前方へ向けて慣性力が作用し、該慣性力が付勢手段20による後方への付勢力を越えると、リッド16が前方へ向けてスライド移動する。また、前記慣性力が作用した際に、起立するように姿勢変位した規制片30がリッド16の移動経路に突出することで、規制片30がリッド16の後縁に当接してリッド16の開放移動を規制する。また、規制片30が作動するような慣性力が作用すると、該慣性力が付勢体36による後方への付勢力を越えるため、遮蔽板35が前方へ移動される。これにより、収納部14におけるリッド16の開き方向と反対側に配置された遮蔽板35は、通過口38を介して収納部14の内側に延出する。ここで、前記慣性力が作用した際に、規制片30が移動経路の下方に退避した状態からリッド16を係止可能な状態まで姿勢変位するまでに僅かなタイムラグがどうしても生じてしまう。すなわち、規制片30をリッド16の前縁に一致させて配置することはできず、規制片30が起立する位置とリッド16の前縁との間に隙Gを設け、この隙Gをリッド16が移動する間に規制片30を姿勢変位させて、規制片30によるリッド16の開放規制を図っている。そして、リッド16が規制片30で開放規制するまでに前方へ僅かに移動することで、リッド16の後縁と収納部14における後側開口縁との間に隙間Sが生じる。しかし、収納部14の内側には、遮蔽板35が後壁上部から延出するので、前記隙間Sが遮蔽板35によって塞がれる。
【0020】
このように、実施例の車両用収納装置10によれば、車両の急制動や衝突などに際して慣性力が作用しても、規制手段28で開放規制されたリッド16の後縁と収納部14の後側開口縁との間にできる隙間Sを遮蔽手段34の遮蔽板35によって塞ぐので、隙間Sを介して収納部14から外方へ物品が飛散するのを防止できる。また、規制手段28が作動するような慣性力が作用した際に遮蔽手段34も作動するので、隙間Sからの物品の飛散をより確実に防止できる。また、遮蔽手段34の遮蔽板35によって隙間Sを塞ぐことができるので、慣性力の作用時にリッド16が規制片30で開放規制される位置まで到来するタイミングを、規制片30が作動するタイミングに応じて余裕をもって設定することが可能となり、リッド16を規制手段28でより確実に開放規制することができる。
【0021】
(変更例)
前述した実施例の構成に限定されず、以下のようにも変更可能である。
(1)コンソールボックスに限定されず、車両において物品の収納に用いられる各種収納装置に適用可能である。
(2)付勢手段および付勢体は、定荷重ばね、コイルばねやトーションばねなどのばね、ゴム等の弾性体、その他の所定方向に力を加えるものであれば採用できる。
(3)遮蔽手段は、遮蔽板が車両の前後方向にスライド移動する構成に限定されず、回動やその他の動作により遮蔽板が隙間を塞ぐように延出してもよい。
(4)遮蔽手段は、収納部の開口上側に重なるように遮蔽板を延出させる構成であってもよい。
(5)リッドを閉成位置から後方へ移動することで収容部を開放する構成であってもよい。この場合、規制手段が本体部において収容部の後側に配設されると共に、遮蔽手段が収容部の前側に配設される。この構成によれば、車両が追突されたときに収容部からの物品の飛散を防止し得る。
(6)車両用収納装置は、リッドを閉成位置に保持するための付勢手段を省略した構成であってもよい。
【符号の説明】
【0022】
12 本体部,14 収納部,14a 開口,16 リッド,20 付勢手段,
28 規制手段,30 規制片,34 遮蔽手段,35 遮蔽板,36 付勢体,S 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品が収納される収納部を有する本体部と、
前記収納部の開口を塞ぐ閉成位置と該開口を開放する開放位置との間で、前記本体部に対して車両の前後方向にスライド移動可能に配設されたリッドと、
前記本体部に配設され、前記閉成位置にあるリッドを開き方向に移動させる慣性力が作用した際に該リッドの開放移動を規制するよう作動する規制手段と、
前記本体部に配設され、前記慣性力が前記リッドに作用した際に、前記収納部の開口縁と前記規制手段で開放規制されたリッドとの間にできる隙間を塞ぐように作動する遮蔽手段とを備えた
ことを特徴とする車両用収納装置。
【請求項2】
前記リッドを開放位置から閉成位置へ向けて付勢して、その付勢力によって該リッドを閉成位置で保持する付勢手段を有し、
前記遮蔽手段は、前記付勢手段による付勢力に抗して前記リッドを開かせる慣性力と同じまたは該慣性力よりも小さい慣性力で作動するよう設定された請求項1記載の車両用収納装置。
【請求項3】
前記遮蔽手段は、前記収納部に対して前記リッドの閉じ方向側に位置して車両の前後方向に移動可能に配設され、該収納部の内側に対して出没する遮蔽板と、該遮蔽板を前記収納部の内側から退避する方向へ付勢する付勢体とを有し、
前記遮蔽手段は、前記慣性力が作用した際に前記付勢体の付勢力に抗して前記遮蔽板が前記収納部の内側に延出するように構成された請求項1または2記載の車両用収納装置。
【請求項4】
前記規制手段は、前記リッドにおける閉成位置から開放位置への移動経路に対して出没するように前記本体部に設けられた規制片を有し、前記慣性力が作用した際に該規制片が前記移動経路から退避した位置から該移動経路に突出して前記リッドを開放規制するよう構成された請求項1〜3の何れか一項に記載の車両用収納装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−103657(P2013−103657A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−249981(P2011−249981)
【出願日】平成23年11月15日(2011.11.15)
【出願人】(000119232)株式会社イノアックコーポレーション (1,145)
【Fターム(参考)】