説明

車両用外装部品

【課題】視認性と透過光の指向性に優れた照明効果が得られる車両用外装部品を提供する。
【解決手段】車両に取り付けられる車両用外装部品1において、外装部品1は基体2及び該基体2の外面を覆う光透過性材料からなる外装体3にて構成され、外装体3には光輝性を有すると共に光透過性を備えた表面処理部31を設け、基体2及び外装体3間には発光体32を備えてなり、発光体32の近傍の基体2及び外装体3間には発光体32からの光を遮蔽する弾性部材33を設ける。光を遮蔽する弾性部材33により、発光体32が不作動時には光輝処理された外装体3が意匠面となり、発光体32が作動時には任意の範囲に適切な透過光を放出することで透過光による意匠面の適切な構築が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基体と、この基体の外表面を覆う外装体と、前記基体と外装体との間に設ける発光手段とを備えた車両用外装部品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のものとして、車両に取り付けられる車両用外装部品において、透明性を有する樹脂で部品本体を形成し、この部品本体の表面に光輝性を有する表面処理部を設け、この表面処理部によって外側からの光を反射し、明るい場所において、部品本体の表面を金属色に光り輝かせる外装部品(例えば特許文献1)が知られている。
【0003】
さらに、光源を用いて透過照明効果を付加したものとして、透明な合成樹脂製のフロントパネルに、金属微粒子を蒸着、または、スパッタリングし、前記フロントパネルの少なくとも背面には、合成樹脂フィルムにて形成され、文字、図形等の表示体を透視可能に表示するとともに、その他の部分を不透明部乃至半透明部となした表示シートを接着し、該表示シートの背面側近傍に光源を設け、該光源からの発光により前記表示シートを背面から間接照明することにより、該表示シートに表示された前記表示体を浮かび上がらせるように表示する表示装置(例えば特許文献2)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−105566号公報
【特許文献2】特開2008−105556号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献2の表示装置は、夜間等の暗いときに光源からの光を導光させて、単に発光するものであり、主として視認性の向上のみを図っており、昼間の見え方や光のムラが生じてしまうという問題がある。そして、上記のようなフロントパネルは、意匠面から三次元的な湾曲形状部分を有し、これを部分的に長尺帯状に発光させる場合、その発光箇所の縁に光のムラが発生し易く、好ましい発光状態を得ることが難しいという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記課題を解決するものであり、視認性に優れると共に透過光の指向性に優れた照明効果が得られる車両用外装部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車両に取り付けられる車両用外装部品において、前記外装部品は基体及び該基体の外面を覆う光透過性材料からなる外装体にて構成され、前記外装体には光輝性を有すると共に光透過性を備えた表面処理部を設け、前記基体及び外装体間には発光手段を備えてなり、前記発光手段近傍の前記基体及び外装体間には前記発光手段からの光を遮蔽する光遮蔽部を設けたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に係る発明は、前記光遮蔽部は前記基体及び外装体間を接合する弾性部材からなることを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に係る発明は、前記光遮蔽部は前記基体の外面から前記外装体の内面へ指向する突出部からなることを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に係る発明は、前記光遮蔽部は前記外装体内面に光遮蔽処理を施してなることを特徴とする。
【0011】
また、請求項5に係る発明は、前記外装体内面の前記発光手段からの受光部分には光拡散手段を設けてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の請求項1に記載の車両用外装部品によれば、発光手段が不作動時には光輝処理された外装体が意匠面となり、発光手段が作動時には任意の範囲に適切な透過光を放出することで透過光による意匠面の適切な構築が可能となる。
【0013】
本発明の請求項2に記載の車両用外装部品によれば、弾性部材によるシール方式により光の遮蔽制御を確実に行うことができる。
【0014】
本発明の請求項3に記載の車両用外装部品によれば、基体に一体的に設けた突出部により光遮蔽部を構成することで構造簡易となり、製造コストの削減が図られる。
【0015】
本発明の請求項4に記載の車両用外装部品によれば、光遮蔽処理により遮蔽部の自由度が向上する。
【0016】
本発明の請求項5に記載の車両用外装部品によれば、外装体の内面に凹凸形状などを形成することで光の拡散が促進され光透過による表現の自由度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施例1を示す断面図である。
【図2】同上、正面図である。
【図3】本発明の実施例2を示す断面図である。
【図4】本発明の実施例3を示す断面図である。
【図5】本発明の実施例4を示す要部の正面図ある。
【図6】同上、要部の正面図あり、文字などを表示する例を示す。
【図7】本発明の実施例5を示す断面図である。
【図8】本発明の実施例6を示す断面図である。
【図9】本発明の実施例7を示す発光手段の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して、本発明の車両用外装部品の実施例について説明する。
【実施例1】
【0019】
図1〜図2は本発明の実施例1を示し、同図に示すように、車両用外装部品1は、車両たる自動車のフロントグリル,フロントスポイラーガーニッシュ,サイドスポイラーガーニッシュ,リアウィング,バックドアガーニッシュ,リアスポイラーガーニッシュなどに取り付けられるものであり、以下、ラジエタの開口部の前に設けるフロントグリルを例に説明する。
【0020】
前記外装部品1は、車両に取り付けられる基体2と、この基体2の外面の少なくとも一部を覆う外装体3とを備え、略左右対称な形状をなす。また、前記基体2及び外装体3は合成樹脂製であって、前記基体2は光遮蔽材料からなり、前記外装体3は透光性材料からなる。そして、前記基体2と外装体3との間に、後述する発光手段を収納する収納空間4が形成される。また、外装部品1において、左側は長さ方向一側、右側は長さ方向他側であり、上側は幅方向一側、下側は幅方向他側である。
【0021】
図2の正面図に示すように、前記基体2は、その基体中央部11の左右に基体側部12,12を一体に有し、これら左右の基体側部12,12は左右外側に向かって徐々に上下幅狭になるように形成されており、それら左右の基体側部12,12の上下方向下側には、前記ラジエタの開口部に連通する連通孔13が左右方向に並んで複数貫通形成されている。また、前記外装体3は、正面視が略U字状の外装体中央部21の左右に帯状の外装体側部22,22を一体に有し、これら左右の外装体側部22,22は左右外側に向かって徐々に上下幅狭になるように形成されており、その外装体側部22は前記基体側部12の上下方向略中央で該基体側部12に取り付けられ、この取付状態で、外装体側部22の下方に前記連通孔13が位置する。また、前記外装体中央部21は前記基体中央部11の下側と左右両側を覆うように取り付けられる。
【0022】
また、図1の断面図に示すように、前記基体2の基体側部12の上下方向中央には、く字状をなす上傾斜板部14と取付板部15が設けられ、この取付板部15は、上側が前側に向いて僅かに傾斜し、前記上傾斜板部14は上側が後側に向いて傾斜している。また、前記上傾斜板部14の上縁に、前側に突出する湾曲板部16を連続して設け、この湾曲板部16の上端は上方に延設されて前記基体側部12の上縁を構成する。さらに、前記取付板部15の下縁には、前後方向の横板部17を連結し、この横板部17の前縁17Mは前記取付板部15より前側に突出し、後縁側は取付板部15より後方に延設されている。また、横板部17の下部に前記連通孔13が形成され、この連通孔13の下方には、前記基体側部12の下縁12Sが設けられている。尚、図1は、図2のA−A線断面図である。
【0023】
さらに、前記外装中央部21は、凸状に湾曲した前板部23と、この前板部23の上縁に設けた湾曲状屈曲部24と、この湾曲状屈曲部24により前記前板部23の上部に連結された上側傾斜板部25と、前記前板部23の下縁から後方に向かって突設され前記横板部17の前縁17Mに当接又は近接する底板部26とを一体に備え、この底板部26は前記横板部17と同様に前後方向に配置されている。また、前記前板部23及び上側傾斜板部25は前記取付板部15及び上側傾斜板部14に略対応し、その前板部23は上側が垂直側に近い斜め下向きをなし、前記上側傾斜板部25は上側が後側に向いて傾斜し、その上側傾斜板部25の上縁25Uは略前後方向で後ろ向きをなし、取付状態で、その上縁25Uが前記上側傾斜板部14の上部前面に当接する。尚、前記前板部23と取付板部15との間隔は、前記上側傾斜板部25,14の間隔より広い。また、図2に示すように、外装体側部22及びその前板部23は、略直線状であって、中央側から左右外側に向かって僅かに上下幅狭になるように形成されている。
【0024】
前記外装体3は、光輝性を有すると共に光透過性を備え、光輝性を付与するため、外面又は/及び内面に金属微粒子を蒸着、または、スパッタリングして表面処理部31を設けており、この例では外面の略全面に表面処理部31を設け、外光が表面処理部31において反射することにより外面が直接的に光輝いて視認される。また、前記前板部23の前面には発光手段たる発光体32が設けられ、この発光体32は、上下幅が略一定であって、長さ方向において略均一に発光するものが好ましい。尚、図1に示すように、取付板部15と発光体32と前板部23は略平行に配置されている。
【0025】
上記のような外装部品1において、本実施例では前記基体2と外装体3とを接合する帯状の弾性部材33を用い、この弾性部材33は、光遮光性を有するゴム系発泡体であって、例えば耐候性及び水密性に優れたエプトシーラー(登録商標)などが例示される。図2に示すように、弾性部材33は断面略長方形形状をなす。そして、湾曲状屈曲部24の近傍位置で上傾斜板部14の内面と上側傾斜板部25の外面とを、上側の弾性部材33により接着し、この弾性部材33は厚さ方向の両側面に粘着面34を有する。
【0026】
また、前記横板部17の前縁17Mには、その前側上部に下側の弾性部材33に対応する凹部18を形成し、この凹部18と前記底板部26の後縁とを弾性部材33により接着接合し、この弾性部材33は凹部18と底板部26に当る面が粘着面34となっている。尚、粘着面34は弾性部材33の表面に粘着剤などを塗布して形成される。そして、上下の弾性部材33は、前記発光体32を挟むように配置されると共に、該発光体32の略全長に渡って配置されており、上下の弾性部材33,33の間隔は中央から左右外側に向かって徐々に幅狭になる。
【0027】
上記のような外装部品1においては、発光体32が不作動時には、外光により光輝処理された外装体3が光り輝いて視認され、意匠性に優れたものとなり、一方、発光体32が発光すると、光輝処理された部分を光が透過する透過照明により優れた意匠性が得られ、この際、発光体32の長さ方向に配置した弾性部材33,33により、不要部分から光が漏れることを防止できると共に、透過光の指向性を向上でき、また、外装体側部22における発光範囲の上下の輪郭が従来に比べて明確となり、優れた透過照明効果が得られる。このように光漏れなどの意図しない事象を排除することができ、光のムラなどを低減でき、また、複雑な構造でなく、部品点数も少ないことから、容易に製造・組立が可能となり、さらに、デザイン的な変化を持たせることも容易となる。尚、図2では発光範囲を一点鎖線で示している。
【0028】
また、光遮蔽部である弾性部材33が、基体2に外装体3を接合する接合手段を兼用するから、基体2と外装体3との組付け作業性を向上することができ、しかも、発光体32を挟んで弾性部材33,33を配置したから、これら弾性部材33,33により収納空間4のシール性を確保し、ゴミや水の浸入を防止することができる。
【0029】
このように本実施例では、請求項1に対応して、車両に取り付けられる車両用外装部品1において、外装部品1は基体2及び該基体2の外面を覆う光透過性材料からなる外装体3にて構成され、外装体3には光輝性を有すると共に光透過性を備えた表面処理部31を設け、基体2及び外装体3間には発光手段たる発光体32を備えてなり、発光体32の近傍の基体2及び外装体3間には発光体32からの光を遮蔽する光遮蔽部たる弾性部材33を設けたから、発光体32が不作動時には光輝処理された外装体3が意匠面となり、発光体32が作動時には任意の範囲に適切な透過光を放出することで透過光による意匠面の適切な構築が可能となる。
【0030】
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、光遮蔽部は基体2及び外装体3間を接合する弾性部材33からなるから、弾性部材33によるシール方式により光の遮蔽制御を確実に行うことができる。さらに、弾性部材33の弾性により外装体3のがたつきを防止することができる。
【0031】
また、実施例上の効果として、発光体32を上下で挟む位置に弾性部材33,33を配置したから、上下の弾性部材33,33の範囲で外装体3を発光表示することができる。また、弾性部材33は基体2に外装体3を接合するだけでなく、弾性部材33により収納空間4のシール性を確保することができる。さらに、従来の特許文献2では、外装容器,内容器及びフロントパネルと部品数が多かったのに対して、本実施例では、基体2及び外装体3の二部品により構成されるから、構造が簡易となる。また、弾性部材33は外装体33の内面に隙間なく接しているから、光の漏れを防止できる。
【実施例2】
【0032】
図3は、本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例の光遮蔽部は、前記基体2に設けた突出部41であり、この突出部41は、基体2の成型時に一体成型される。そして、前記突出部41は、前記上側傾斜板部14の外面から略水平に突出形成されており、この突出部41の先端は前記上側傾斜板部25の内面に近接又は当接する。また、前記突出部41は外装体側部22の略全長に設けられている。尚、光遮蔽部たる突出部41は、少なくとも発光体32の略全長に渡って形成されていればよい。
【0033】
したがって、光遮蔽材料からなる突出部41により、発光体32による外装体3の発光範囲を規制し、任意の範囲で適切な透過照明を行うことができる。また、突出部41は基体2に一体成型されているから、別部材の光遮蔽部が不要となる。
【0034】
このように本実施例では、請求項3に対応して、光遮蔽部は基体2の外面から外装体3の内面へ指向する突出部41からなり、基体2に一体的に設けた突出部41により遮蔽部を構成することで構造簡易となり、製造コストの削減を図ることができる。
【実施例3】
【0035】
図4は、本発明の実施例3を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例の光遮蔽部は前記外装体3の内面に光遮蔽処理を施した光遮蔽層51であり、この光遮蔽層51としては、外装体3の内面に印刷処理して形成したものや、その内面に光を遮蔽する粘着テープを貼付処理して構成したものが例示される。
【0036】
また、図4に示すように、下側には、前記底板部26の内面に光遮蔽層51を設け、上側には、発光体32の上縁高さ位置に略対応する位置から上側で前記上側傾斜板部25の内面に光遮蔽層51を設ける。尚、図中51Fは上側の光遮蔽層51の下縁である。また図4では、上縁24U側の内面には光遮蔽層51を設けていないが、下縁51Fの位置から上方の外装体側部22の内面の全面に光遮蔽層51を設けることが好ましい。
【0037】
したがって、光遮蔽層51により発光体32による外装体3の発光範囲を規制し、任意の範囲で適切な透過照明を行うことができる。
【0038】
このように本実施例では、請求項4に対応して、前記光遮蔽部は外装体3の内面に光遮蔽処理を施してなるから、遮蔽処理してなる光遮蔽層51により遮蔽部の自由度を向上することができる。
【実施例4】
【0039】
図5及び図6は、本発明の実施例4を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では実施例3の光遮蔽層51に表示部を設けており、図5では、上側の光遮蔽層51の下縁51Fに山形が連続する形状表示部52を設けており、図6では、上側の光遮蔽層51に文字,数字や図形などを表す形状の表示部53を設け、この表示部53は光透過性を有し、印刷処理の場合は抜き印刷、粘着テープの場合はその形状を切り抜いて形成される。
【0040】
したがって、発光体32を作動すると、図5では、発光範囲の上縁が表示部52の形状に倣った山形が連続する形状として表れ、図6では、光遮蔽層51内の文字などを表す表示部53が発光して視認され、マスキングなどの処理により光遮蔽層51の形状を自由に設定して発光範囲の形状を変えたり、光遮蔽層51内においてに発光する表示部53などを設けたりすることができる。
【実施例5】
【0041】
図7は、本発明の実施例5を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では外装体側部22の内面で光遮蔽部により区切った部分に光拡散手段たる凹凸部61を設けており、具体的には弾性部材33,33により挟まれた範囲に前記凹凸部61を設けている。
【0042】
このように本実施例では、請求項5に対応して、外装体3の内面の発光体32からの受光部分には光拡散手段たる凹凸部61などを設けたり、光拡散手段たる梨地状処理を施したりすることで光の拡散が促進され光透過による表現の自由度が向上し、発光範囲における均一な透過照明効果を得ることができる。
【実施例6】
【0043】
図8は、本発明の実施例6を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では、光遮蔽部として前記突出部41と光遮蔽層51とを組み合わせて用いており、前記突出部41は光遮蔽層51の下縁51Fの位置より上方に位置し、その突出部41の先端は光遮蔽層51に当接するか、近接している。尚、隙間を設けないようにするには当接することが好ましい。
【0044】
したがって、突出部41により発光体32の光が基体2と外装体3の間を通って上縁24U側に漏れることがなく、一層、光遮蔽効果に優れたものとなる。
【実施例7】
【0045】
図9は、本発明の実施例7を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。同図は、前記発光体32の一例を示し、この発光体32は、コア71とクラッド72からなる棒状導光体73を備え、外周が前記棒状導光体73の発光面74あり、断面略楕円形で、長さ方向に同一幅に形成されている。前記クラッド72は、フッ素樹脂を用いてチューブ状に成形される。このように成形されたクラッド72は可撓性あるいは柔軟性を有し、比較的容易に三次元形状の変形をさせることができる。また、コア71も可撓性あるいは柔軟性を有する材料からなり、具体的にはポリオキシプロピレントリオールとヘキサメチレンジイソシアネートの重合体などから製作される。
【0046】
また、前記棒状導光体73の両端の少なくとも一方には、光源(図示せず)が備えられている。具体的には光源は発光ダイオードが用いられる。発光ダイオードは低電圧かつ小電力で駆動できる上に寿命が長く、大量生産されていることから安価であるという長所を有している。尚、発光体32は接着材たる両面粘着テープ(図示せず)により前記取付板部15の外面に取り付ける。
【0047】
上記の発光体32によれば、二次元若しくは三次元的な曲面で構成された部材の表面への取り付け適合性が高いものとなり、光源からはなれた位置では光が減衰するが、略均一な照明効果が得られる。
【0048】
尚、本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、光遮蔽部は実施例のものに限定されず、各種のものを用いることができる。また、光遮蔽部である弾性部材の縁に、直線以外の各種形状の形状表示部53を設けたり、弾性部材に表示部53を設けたりしてもよい。
【符号の説明】
【0049】
1 車両用外装部品
2 基体
3 外装体
22 外装体側部
31 表面処理部
32 発光体(発光手段)
33 弾性部材(光遮蔽部)
41 突出部(光遮蔽部)
51 光遮蔽層(光遮蔽部)
61 凹凸部(光拡散手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に取り付けられる車両用外装部品において、前記外装部品は基体及び該基体の外面を覆う光透過性材料からなる外装体にて構成され、前記外装体には光輝性を有すると共に光透過性を備えた表面処理部を設け、前記基体及び外装体間には発光手段を備えてなり、前記発光手段近傍の前記基体及び外装体間には前記発光手段からの光を遮蔽する光遮蔽部を設けたことを特徴とする車両用外装部品。
【請求項2】
前記光遮蔽部は前記基体及び外装体間を接合する弾性部材からなることを特徴とする請求項1記載の車両用外装部品。
【請求項3】
前記光遮蔽部は前記基体の外面から前記外装体の内面へ指向する突出部からなることを特徴とする請求項1記載の車両用外装部品。
【請求項4】
前記光遮蔽部は前記外装体内面に光遮蔽処理を施してなることを特徴とする請求項1記載の車両用外装部品。
【請求項5】
前記外装体内面の前記発光手段からの受光部分には光拡散手段を設けてなることを特徴とする請求項1記載の車両用外装部品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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