説明

車両用広告呈示システム

【課題】 車両を用いて特定の地域内にて特定の事業者の広告を集中して呈示することを可能とする車両用広告呈示システムを提供すること。
【解決手段】 管理センタ20は、広告を表示する地域(領域)内に存在可能な複数の車両10の現在位置を表す現在位置情報を取得する。そして、これら複数の車両10に対して、広告に関する広告情報を送信する。複数の車両10においては、送信された広告情報に基づき、広告を表示する地域内に存在するときには、それぞれの車両10の車体表示部11間で広告の画像(映像)やメッセージを連動させて或いは同期させて表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両によって広告を表示して呈示する車両用広告呈示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、下記特許文献1に示されているような車両用広告表示方法、広告表示システム及び広告表示車両は知られている。この従来の広告表示システムでは、広告依頼主からの要請を受けて事業主体で広告を作成し、作成した広告を電子化して広告データとして無線サービス会社から車両に送信するようになっている。そして、車両においては、広告データを受信し、受信した広告データのうち走行地域に応じた広告データに基づいて車両に設置した広告表示装置により広告を表示し、車外の人に宣伝するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−63482号公報
【発明の概要】
【0004】
上記従来の広告表示システムにおいては、特定の車両を想定し、この特定の車両が個々に広告データに基づいて広告表示装置を利用して広告を表示するものである。このため、広告を見る人(視聴者)が限られる、言い換えれば、広告の表示密度が低いために良好な広告効果を上げているとは言い難い。ところで、近年、広告の表示密度を高めて広告効果すなわち宣伝効果を上げることを目的として、特定の地域や特定の空間に同一の事業者の広告を集中して(占有して)呈示する手法が採用される場合がある。このように、集中して(占有して)広告を呈示することにより、視聴者が広告を見る機会が増えるため宣伝効果を高めることができると言われている。しかし、車両を用いてこのような手法を採用しようとすると、車両は移動するものであるため、特定の車両が同一地域に同一の事業者の広告を集中して(占有して)呈示することは困難となる。
【0005】
本発明は、上記した問題に対処するためになされたものであり、その目的の一つは、車両を用いて特定の地域内にて特定の事業者の広告を集中して呈示することを可能とする車両用広告呈示システムを提供することにある。
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、車両によって広告を表示して呈示する車両用広告呈示システムにおいて、車両の外方に向けて広告の画像を表示する表示部を有して特定の領域内に存在可能な複数の車両に関する車両情報を取得する車両情報取得手段と、前記複数の車両に対して前記表示部により表示する広告に関する広告情報を送信する広告情報送信手段とを備え、前記送信される広告情報は、前記複数の車両が前記特定の領域内に存在するときに、前記複数の車両が有するそれぞれの前記表示部間で広告の画像を連動して表示する表示態様に関する情報を含むことにある。
【0007】
これによれば、広告情報送信手段は、車両情報取得手段によって取得された車両情報(例えば、車両の現在位置情報等)に基づき、特定の領域内に存在可能な複数の車両に対して広告情報を送信することができる。そして、同一の広告情報を取得した複数の車両が特定の領域内に存在するときには、同一の広告情報に基づいて、複数の車両のそれぞれの表示部は連動して表示する表示態様によって広告の画像を車両の外方に向けて表示することができる。これにより、特定の領域内における複数の車両、より具体的には、複数の車両が有する表示部が、例えば、特定の事業者の広告の画像を集中して(占有して)表示することによって広告密度を効果的に高めることができ、その結果、視聴者が広告を見る機会を増やして広告効果(宣伝効果)を飛躍的に向上させることができる。
【0008】
この場合、前記広告の画像を連動して表示する表示態様には、前記複数の車両が有するそれぞれの前記表示部が広告の画像を同期して表示する表示態様が含まれる。
【0009】
これによれば、複数の車両のそれぞれに設けられた表示部が、例えば、表示する広告の画像を同期(同一と)したり、広告の画像を表示するタイミングを同期(同一と)したりする等、互いに同期して広告の画像を一斉に表示することができる。このように同期して広告の画像を表示することにより、車両の外方に存在する視聴者に対して強い印象を与えることができ、その結果、広告効果(宣伝効果)を飛躍的に向上させることができる。
【0010】
又、これらの場合、前記広告情報は、例えば、同一又は特定の関係にある事業者による広告に関する情報とすることができる。これによれば、特定の領域内にて同一の事業者の広告を集中して(占有して)呈示することができ、広告密度を効果的に高めて広告効果(宣伝効果)を飛躍的に向上させることができる。又、特定の領域内にて特定の関係にある事業者、例えば、コラボレーションしている事業者たちの広告を集中して(占有して)呈示することができ、この場合には、例えば、コラボレーションした商品等の広告効果(宣伝効果)を飛躍的に向上させることができる。
【0011】
又、これらの場合、前記複数の車両は、例えば、前記広告情報に基づいてそれぞれの前記表示部に広告の画像を連動して表示するときに、互いに通信することができる。これによれば、それぞれの表示部が所定の表示態様により広告の画像を表示するとき、具体的には、広告の画像を連動して表示するときや、広告の画像を同期して表示するときに、複数の車両同士が互いに通信することによって、より適切にかつ正確に連動して(同期を含む)広告の画像を表示することができる。従って、このように適切にかつ正確に連動して(同期を含む)広告の画像を表示することによって、広告効果(宣伝効果)を飛躍的に向上させることができる。
【0012】
又、これらの場合、前記広告情報送信手段は、例えば、前記特定の領域内に存在する複数の車両に対して前記広告情報を送信することができる。これによれば、既に、特定の領域内に存在する複数の車両に対してのみ広告情報を送信することができるため、広告情報送信手段による送信処理に係る負担を軽減することができるとともに、広告情報送信手段の構成を簡略化することが可能となる。
【0013】
又、これらの場合、前記広告情報送信手段は、例えば、前記特定の領域内に存在する一の車両に対して前記広告情報を送信し、前記一の車両は、前記特定の領域内に存在する複数の他の車両に対して前記広告情報送信手段から受信して取得した前記広告情報を送信することができる。これによれば、既に、特定の領域内に存在する一の車両に対してのみ広告情報を送信することによって、一の車両が特定の領域内に存在する他の車両に対して同一の広告情報を送信する(伝播させる)ことができるため、広告情報送信手段による送信処理に係る負担を軽減することができるとともに、広告情報送信手段の構成を簡略化することが可能となる。
【0014】
更に、これらの場合、前記表示部は、例えば、前記車両の外板の外表面上に設けられて、前記車両の外方に向けて広告の画像を表示することができる。これによれば、車体全体で広告の画像を表示することができるため、視聴者に対して強い印象を与えることができ、その結果、広告効果(宣伝効果)を飛躍的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態に係り、車両(車体表示部)及び管理センタからなる車両用広告呈示システムを示す概略ブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係り、図1の車両の構成を概略的に示すブロック図である。
【図3】図2の車体表示部を車両の外板の外表面上に設けた状態を説明するための概略図である。
【図4】本発明の実施形態に係り、図1の管理センタの構成を概略的に示すブロック図である。
【図5】本発明の実施形態に係り、図4の管理センタにおける管理サーバによって作成される広告情報を説明するための概略的な図である。
【図6】本発明の実施形態に係り、図2の車両における電子制御ユニット及び図4の管理センタにおける管理サーバが協働して実行する広告呈示プログラムを示すフローチャートである。
【図7】各車両のそれぞれの車体表示部に表示される広告(コンテンツ)の表示態様のうちの連動表示を説明するための概略的な図である。
【図8】各車両のそれぞれの車体表示部に表示される広告(コンテンツ)の表示態様のうちの同期表示を説明するための概略的な図である。
【図9】本発明の変形例に係り、店舗周辺に位置する車両(車体表示部)が広告情報を取得して連携して広告を表示する車両用広告呈示システムを示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態に係る車両用広告呈示システムについて図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る車両用広告呈示システムを概略的に示した概略ブロック図である。この車両用広告呈示システムは、図1に示すように、複数の車両10と管理センタ20とからなり、特定の領域(地域や場所)に存在している車両10のそれぞれに搭載された車体表示部11を連動させたり同期させたりして、特定の領域(地域や場所)にて一定期間だけ各車体表示部11による表示を特定の広告で占有(所謂、広告ジャック)するものである。そして、この車両用広告呈示システムを構成することにより、特定の広告(より具体的には、特定の事業者(企業)の広告)を特定の領域内に存在する車両10(より具体的には、車体表示部11)を広告媒体にして集中的に宣伝することができる。
【0017】
車両10は、図2に概略的に示すように、車両10の外方に向けて画像(映像)やメッセージ等を表示する表示部としての車体表示部11を備えている。車体表示部11は、周知の自発光型表示パネル(例えば、プラズマ表示パネルや有機EL表示パネル等)や透過光型表示パネル(例えば、バックライトを有する液晶表示パネル等)を備えるとともに、これらの表示パネルを作動させるための周知の駆動回路(図示省略)を備えている。
【0018】
ここで、車体表示部11は、車両10の外方に向けて画像(映像)を表示するものである。このため、本実施形態における車体表示部11は、車両10の外板の外表面上に、例えば、上述した薄板状の自発光型表示パネルや透過光型表示パネルを貼付するように設けられる。具体的には、図3に概略的に示すように、車両10の外形を形成するフード(ボンネット)、左右のサイドパネル(フェンダやドアパネル、ピラー等)、ルーフやトランクリッド(リアゲート)、或いは、必要な透明性を確保できる場合にはフロント、リア及びサイドガラスに対して、薄板状に形成された車体表示部11を貼付するとともにこの貼付した車体表示部11の外表面に透明な保護層(例えば、ポリカーボネート等の樹脂材料)を設ける。これにより、貼付された車体表示部11は、種々の画像(映像)やメッセージを車両10の外方に向けて表示(再生)することができる。
【0019】
又、車両10は、図2に示すように、電子制御ユニット12、通信ユニット13、記憶ユニット14及び位置検出ユニット15を備えている。
【0020】
電子制御ユニット12は、CPU、ROM、RAM等を主要構成部品とするマイクロコンピュータであり、各種プログラムを実行することにより、車両10(より詳しくは、車体表示部11)の作動を統括的に制御する。このため、電子制御ユニット12に対して、通信ユニット13、記憶ユニット14及び位置検出ユニット15がそれぞれ電気的に通信可能に接続されている。
【0021】
通信ユニット13は、他の車両10や管理センタ20、或いは管理センタ20と同等の機能を有する店舗等の外部との間における種々の通信を可能とするものである。尚、通信ユニット13による通信方法自体は、本発明に直接関係するものではなく、周知の通信方法(例えば、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)を利用した近・中距離通信、通信基地局を含む携帯電話回線網及びインターネット回線網を利用した通信等)を採用することができる。これにより、例えば、後述するように、電子制御ユニット12が通信ユニット13を利用して管理センタ20に車両10の現在位置情報や広告表示に関する広告情報(例えば、各種画像(映像)データやスケジュールデータ等)を送受信したり、他の車両10と通信したりすることができる。
【0022】
記憶ユニット14は、ハードディスクや半導体メモリ等の記憶媒体及び同記憶媒体のドライブ装置を含むものであり、電子制御ユニット12が車両10(より詳しくは、車体表示部11)の作動を統括的に制御するために必要な後述のプログラムを含む各種プログラム及び各種データを更新可能に記憶している。ここで、記憶ユニット14に記憶される各種データとしては、例えば、管理センタ20から提供される上述した広告情報や車体表示部11を利用した表示に関する輝度等の情報が書き込まれた情報デーブル等がある。
【0023】
位置検出ユニット15は、車両10の現在位置を検出するものである。このため、位置検出ユニット15は、例えば、3つ以上のGPS(Global Positioning System)衛星からそれぞれ送出されるGPS信号を取得し、これらのGPS信号に基づいて車両10の現在位置を検出したり、通信ユニット13と協働して携帯電話回線網用の通信基地局からの送信信号を取得し、この送信信号に基づいて車両10の現在位置を検出したり、或いは、GPS衛星からのGPS信号と通信基地局からの送信信号の両方に基づいて車両10の現在位置を検出する。そして、位置検出ユニット15は、検出した現在位置を表す現在位置情報を電子制御ユニット12に出力するようになっている。
【0024】
管理センタ20は、広告表示を希望する事業者からの広告内容を受け付け、この広告内容に基づく広告情報を編集して作成して管理するものである。そして、管理センタ20は、各車両10の現在位置(或いは、目的地や進行方向)に応じて、或いは、要求に応じて、管理している広告情報を提供するものである。従って、本実施形態における管理センタ20は、本発明における車両情報取得手段と、広告情報送信手段とを備えるものである。
【0025】
このため、管理センタ20は、図4に示すように、管理サーバ21と、通信ユニット22と、記憶ユニット23とを備えている。管理サーバ21は、CPU、ROM、RAM等を主要構成部品とするマイクロコンピュータであり、後述のプログラムを含む各種プログラムを実行することにより、管理センタ20を統括的に制御する。このため、管理サーバ21に対して、通信ユニット22及び記憶ユニット23がそれぞれ電気的に通信可能に接続されている。
【0026】
通信ユニット22は、複数の車両10や、広告表示を希望する事業者が利用する情報端末装置(例えば、携帯電話やスマートフォン、タブレット型端末、パソコン等)との間における種々の通信を可能とするものである。尚、通信ユニット22による通信自体も、本発明に直接関係するものではなく、周知の通信方法(例えば、通信基地局を含む携帯電話回線網及びインターネット回線網を利用した通信等)を採用することができる。これにより、後述するように、広告表示を希望する事業者が利用する情報端末装置から希望する広告内容を表す希望広告内容情報や車両10から車両情報としての現在位置情報(或いは、車両10の目的地情報や進行方向情報等)を受信したり、車両10に対して広告情報を送信(提供)したりすることができる。
【0027】
記憶ユニット23は、ハードディスクや半導体メモリ等の記憶媒体及び同記憶媒体のドライブ装置を含むものであり、管理サーバ21が管理センタ20の作動を統括的に制御するために必要な後述のプログラムを含む各種プログラム及び各種データを予め或は更新可能に記憶している。そして、記憶ユニット23の所定記憶位置には、広告表示を希望する事業者ごとに受け付けた希望広告内容情報を検索可能に記憶する希望広告内容情報データベース23aと、希望広告内容情報に基づいて、例えば、管理サーバ21が広告を呈示する地域ごとに作成した広告情報を検索可能に記憶する広告情報データベース23bとが構築されている。
【0028】
ここで、希望広告内容情報データベース23aに記憶される希望広告内容情報について、具体的に説明しておく。広告表示を希望する事業者(所謂、広告主)は、広告内容として、例えば、集中して(占有して)広告を表示することによって宣伝効果を高めたい広告エリア(地域)と、広告表示を占有する広告占有表示時間帯(時間帯)と、広告に際して表示する内容を表す画像や映像(コンテンツ)と、広告に際して表示する内容を表す画像や映像の表示方式(表示態様)をそれぞれ決定する。そして、事業者は、自身が利用可能な情報端末装置を利用して、例えば、管理センタ20から希望する広告内容を登録するとともに広告内容の表示を依頼する所定のフォーマットを入手する。次に、事業者は、入手した所定のフォーマットに従って、自身を識別するための識別情報、前記決定した地域、時間帯及びコンテンツの表示態様を入力するとともにコンテンツを表す画像(映像)データを添付し、希望広告内容情報として管理センタ20に送信する。
【0029】
管理センタ20においては、管理サーバ21が通信ユニット22を介して、事業者が利用する情報端末装置から送信された希望広告内容情報を取得する。そして、管理サーバ21は、取得した希望広告内容情報に含まれる識別情報に基づいて事業者を特定し、特定した事業者ごとに取得した希望広告内容情報を希望広告内容情報データベース23aに検索可能に記憶する。
【0030】
続いて、広告情報データベース23bに記憶される広告情報について、具体的に説明しておく。管理センタ20においては、管理サーバ21が、希望広告内容情報データベース23aを検索し、広告表示を希望する各事業者から取得した希望広告内容情報に基づいて、広告情報を作成する。すなわち、管理サーバ21は、図5に概略的に示すように、各事業者から取得した希望広告内容情報に基づいて、まず、広告を表示(呈示)すべき地域(広告エリア)ごとに希望広告内容情報を振り分ける。続いて、管理サーバ21は、各事業者ごとに広告を占有して表示(呈示)する時間帯(広告占有表示時間帯)ごとに希望広告内容情報を振り分ける。そして、振り分けた希望広告内容情報に基づき、地域及び時間帯に関連付けて事業者から提供されたコンテンツを表す画像(映像)データを特定し、この特定した画像(映像)データの表示態様を関連付けて特定する。これにより、管理サーバ21は、図5に示したように、各事業者が広告の表示を希望する地域ごとに広告内容の詳細を定めた広告情報を作成し、この作成した広告情報を、例えば、地域ごとに広告情報データベース23bに検索可能に記憶する。
【0031】
次に、上記のように構成した車両用広告呈示システムに適用される車両10(より詳しくは、電子制御ユニット12)及び管理センタ20(より詳しくは、管理サーバ21)の作動を図6を用いて説明する。
【0032】
車両10の電子制御ユニット12は、図6に示す車両10側の広告呈示プログラムの実行を所定の短い時間間隔によりステップS10にて開始する。一方、管理センタ20の管理サーバ21は、図6に示す管理センタ20側の広告呈示プログラムの実行を所定の短い時間間隔によりステップC10にて開始する。
【0033】
車両10においては、電子制御ユニット12が、ステップS11にて、後述する広告占有表示したか否かを表す表示判定フラグFRGの値を、広告占有表示していないことを表す「0」に設定しているか否かを判定する。すなわち、電子制御ユニット12は、表示判定フラグFRGの値を「0」に設定していれば、「Yes」と判定してステップS12に進む。一方、表示判定フラグFRGの値を、広告占有表示したことを表す「1」に設定していれば、電子制御ユニット12は「No」と判定してステップS18に進み、広告占有表示の終了判定処理を実行する。
【0034】
ステップS12においては、電子制御ユニット12は、車両10のユーザによって、搭載されている車体表示部11を利用して広告表示することが許可されているか否かを判定する。具体的に説明すると、車両10のユーザは、図示を省略する入力手段を利用して、例えば、車両10を利用した外出先において広告表示に協力するために車体表示部11を利用させるか否か、より具体的には、他の車両10と連携して広告を占有表示することに参加するか否かを設定することができる。そして、車両10のユーザにより、車体表示部11の利用を許可する、すなわち、広告表示を許可することが設定されていれば、電子制御ユニット12はステップS12にて「Yes」と判定してステップS13に進む。一方、車両10のユーザによって広告表示を許可しないことが設定されていれば、電子制御ユニット12は「No」と判定してステップS20に進み、広告呈示プログラムの実行を終了する。尚、この場合には、車両10のユーザによって広告表示が許可されていないため、電子制御ユニット12は以後の広告呈示プログラムの実行を終了する。
【0035】
ステップS13においては、電子制御ユニット12は、前記ステップS12の判定処理に従い、現在、車両10のユーザによって広告表示が許可されているため、車両10の現在位置情報を管理センタ20に送信する。すなわち、電子制御ユニット12は、位置検出ユニット15によって検出された車両10の現在位置を取得する。そして、電子制御ユニット12は、取得した現在位置を表す現在位置情報とともに、車両10を識別するために予め付与された車両識別情報(例えば、車台番号や通信ユニット13の固有識別情報等)を通信ユニット13を利用して管理センタ20に送信する。
【0036】
管理センタ20においては、管理サーバ21が、ステップC10にて管理センタ20側の広告呈示プログラムの実行を開始しており、ステップC11にて、前記車両10側の広告呈示プログラムにおけるステップS13にて送信された車両10の現在位置情報及び車両識別情報を、車両情報として通信ユニット22を介して受信する。そして、管理サーバ21は、受信して取得した現在位置情報及び車両識別情報を互いに関連付けて、例えば、記憶ユニット23の所定記憶位置に一時的に記憶して、ステップC12に進む。
【0037】
ステップC12においては、管理サーバ21は、前記ステップC11にて一時的に記憶した現在位置情報によって表される車両10の現在位置を用いて広告情報データベース23bを検索し、この現在位置から移動可能な地域を含む広告情報を抽出して取得する。そして、管理サーバ21は、該当する広告情報を取得すると、ステップC13に進む。尚、この検索において、現在位置から移動可能な地域を含む広告情報が存在しない場合には、管理サーバ21は、該当する広告情報が存在しないことを表す報知情報を取得する。
【0038】
ステップC13においては、管理サーバ21は、前記ステップC12にて取得した広告情報又は報知情報を、通信ユニット22を介して、前記ステップC11にて取得した車両識別情報を用いて車両10に送信する。そして、管理サーバ21は、ステップC14に進み、広告呈示プログラムの実行を一旦終了し、所定の短い時間の経過後、再び、ステップC10にて実行を開始する。
【0039】
車両10においては、電子制御ユニット12が、車両10側の広告呈示プログラムにおけるステップS14にて、前記管理センタ20側の広告呈示プログラムにおけるステップC13にて送信された広告情報又は報知情報を、通信ユニット13を介して受信する。そして、電子制御ユニット12は、受信して取得した広告情報又は報知情報を、記憶ユニット14の所定記憶位置に検索可能に記憶し、ステップS15に進む。尚、管理センタ20の管理サーバ21から報知情報を取得した場合には、車両10が移動可能な範囲内にて該当する広告情報が存在しないため、電子制御ユニット12は、例えば、車室内に設けられたディスプレイ又はスピーカから表示すべき広告が存在しないことをユーザに報知することができる。
【0040】
ステップS15においては、電子制御ユニット12は、前記ステップS14にて取得した広告情報に基づいて、広告占有表示を開始するか否かを判定する。以下、この判定を具体的に説明する。
【0041】
電子制御ユニット12は、位置検出ユニット15によって検出されている車両10の現在位置と、前記ステップS14にて取得した広告情報に含まれている広告を表示する特定の地域とを比較し、車両10の現在位置が広告を表示する特定の地域内に存在しているか否かを判定する。又、電子制御ユニット12は、前記ステップS14にて取得した広告情報に含まれている広告を表示する時間帯に基づき、現在の時刻が広告を表示する時間帯に入っているか否かを判定する。そして、電子制御ユニット12は、車両10の現在位置が広告を表示する特定の地域内に存在し、かつ、現在の時刻が広告を表示する時間帯に入っていれば、広告情報に基づいて広告を占有して表示するために「Yes」と判定してステップS16に進む。一方、車両10の現在位置が広告を表示する特定の地域内に存在しない、又は、現在の時刻が広告を表示する時間帯に入っていなければ、未だ広告を占有して表示する必要がないため電子制御ユニット12は「No」と判定してステップS20に進み、広告呈示プログラムの実行を一旦終了する。そして、所定の短い時間の経過後、再び、ステップS10にて同プログラムの実行を開始する。
【0042】
ステップS16においては、電子制御ユニット12は、前記ステップS14にて取得した広告情報に基づいて、広告を表示する特定の地域内にて他の車両10と連携し、特定の広告を占有(ジャック)して表示する。以下、この広告の占有表示を具体的に説明する。
【0043】
前記ステップS14にて取得した広告情報と同一の広告情報を取得した全ての車両10においては、広告を表示する特定の地域内に存在し、かつ、現在の時刻が広告を表示する時間帯に入っていると、取得した広告情報に基づき、該当する全ての車両10が広告表示を希望する事業者から提供されたコンテンツを指定された表示態様により表示する。この場合、該当する車両10は、広告を表示する特定の地域内に点在したり、或いは、駐車場等の一か所に集まっていたりしており、これらの車両10が所定の表示態様によって広告を表すコンテンツを連携して表示することにより、特定の地域内における広告の表示密度が高まってその広告効果すなわち広告表示を希望する事業者の宣伝効果を飛躍的に高めることができる。
【0044】
ここで、広告効果を高めるために広告情報によって指定されるコンテンツの表示態様を具体的に説明しておく。各車両10が取得する広告情報においては、図5に示したように、広告として表示するコンテンツをどのように表示させるか、すなわち、表示態様が指定されている。この表示態様としては、基本的に、複数の車両10、より詳しくは、複数の車体表示部11が連動して所定のコンテンツ(すなわち広告)を表示する「連動表示」であり、この「連動表示」には更に「事業者連動」と「視聴者連動」とが含まれる。又、「連動表示」の一態様として、「同期表示」があり、この「同期表示」には「静止画表示」が含まれる。
【0045】
「連動表示」は、図7に概略的に示すように、例えば、広告を表示する特定の地域内に存在する各車両10において、それぞれの車体表示部11が連動して順に或いは同期して同一又は複数の画像(映像)やメッセージを表示したり、背景の色を変更して同一の画像(映像)やメッセージを表示したりする表示態様である。そして、それぞれの車体表示部11が連動して画像(映像)やメッセージを表示する一例として、特定の関係(所謂、コラボレーションしている関係等)にある複数の事業者に関連する画像(映像)をこれら各事業者の関係に合わせて複数の車両10の車体表示部11が互いに連動して順に表示するすなわち「事業者連動」や、画像(映像)を視聴者の性別や年齢等に合わせて複数の車両10の車体表示部11が互いに連動して順に表示するすなわち「視聴者連動」がある。このような表示態様としての「連動表示」が指定されることにより、特定の地域内を走行する複数の車両10においてそれぞれの車体表示部11が互いに連動して順に画像(映像)やメッセージをを表示することになるため、この画像(映像)やメッセージすなわち広告を見た視聴者に対して宣伝効果を高めることができる。
【0046】
又、「連動表示」の一態様としての「同期表示」は、図8に概略的に示すように、例えば、広告を表示する特定の地域内に存在する各車両10において、それぞれの車体表示部11が同一の画像(映像)やメッセージを同期して一斉に表示したり、視聴者の性別や年齢等に合わせて(視聴者に連動して)、それぞれの車体表示部11が同一の画像(映像)やメッセージを同期して一斉に表示したりする表示態様である。そして、それぞれの車体表示部11が同期して画像(映像)やメッセージを表示する一例として、広告を表示する特定の地域内に存在する各車両10がそれぞれの車体表示部11に同一の静止画像を、広告を表示する時間帯において表示し続けるすなわち「静止画表示」がある。このような表示態様としての「同期表示」が指定されることにより、特定の地域内を走行する複数の車両10においてそれぞれの車体表示部11が全て同期された画像(映像)やメッセージをを一斉に表示することになるため、この画像(映像)やメッセージすなわち広告を見た視聴者に対して強い印象を与えて宣伝効果を高めることができる。
【0047】
従って、電子制御ユニット12は、ステップS16にて、前記ステップS14にて取得した広告情報に基づいて、車体表示部11による表示を制御する。具体的に、電子制御ユニット12は、取得した広告情報に含まれるコンテンツを表す画像(映像)データを駆動回路を介して車体表示部11に供給する。又、電子制御ユニット12は、広告情報に含まれている表示態様を確認し、例えば、図5に示したように、「同期表示」が指定されていれば、通信ユニット13を利用して、他の車両10の電子制御ユニット12と互いに通信することによって表示するコンテンツや表示タイミングを合わせ、車体表示部11に画像(映像)データすなわちコンテンツを同期して表示させる。或いは、広告情報に含まれている表示態様を確認し、例えば、図5に示したように、「連動表示」が指定されていれば、通信ユニット13を利用して、他の車両10の電子制御ユニット12と互いに通信することによってコンテンツ(広告)の表示順序を合わせ、車体表示部11に画像(映像)データすなわちコンテンツを他の車体表示部11と連動して(例えば、スクロールさせて)表示させる。このように、車両10同士が通信することにより、より適切にかつ正確に連動して或いは同期して、コンテンツ、すなわち、広告の画像(映像)やメッセージを表示することができる。
【0048】
このように、広告情報に従い、特定の地域内でコンテンツすなわち広告を占有表示すると、電子制御ユニット12は、表示判定フラグFRGの値を「0」に代えて、広告を占有表示したことを表す「1」に設定する。そして、電子制御ユニット12は、ステップS17に進む。
【0049】
ステップS17においては、電子制御ユニット12は、表示判定フラグFRGが「1」であるか否かを判定する。すなわち、電子制御ユニット12は、前記ステップS16にて広告の占有表示が完了しており表示判定フラグFRGの値を「1」に設定していれば、現在、継続して広告を占有表示しているため、「Yes」と判定してステップS18に進む。一方、例えば、他の車両10(より詳しくは、他の電子制御ユニット12)と連携の調整中であり、未だ表示判定フラグFRGの値を「1」に変更できていない場合には、電子制御ユニット12は「No」と判定してステップS20に進み、広告呈示プログラムの実行を一旦終了する。そして、所定の短い時間の経過後、再び、ステップS10にて同プログラムの実行を開始する。
【0050】
ステップS18においては、電子制御ユニット12は、前記ステップS14にて取得した広告情報に基づいて、広告占有表示を終了するか否かを判定する。すなわち、電子制御ユニット12は、位置検出ユニット15によって検出されている車両10の現在位置と、前記ステップS14にて取得した広告情報に含まれている広告を表示する特定の地域とを比較し、車両10の現在位置が広告を表示する特定の地域内に存在していないか否かを判定する。又、電子制御ユニット12は、前記ステップS14にて取得した広告情報に含まれている広告を表示する時間帯に基づき、現在の時刻が広告を表示する時間帯に入っていないか否かを判定する。
【0051】
そして、電子制御ユニット12は、車両10の現在位置が広告を表示する特定の地域内に存在しない、又は、現在の時刻が広告を表示する時間帯に入っていなければ、広告情報に基づいて広告を占有して表示する必要がないため、「Yes」と判定してステップS19に進む。一方、未だ、車両10の現在位置が広告を表示する特定の地域内に存在し、かつ、現在の時刻が広告を表示する時間帯に入っていれば、広告を継続して占有表示するために「No」と判定してステップS20に進み、広告呈示プログラムの実行を一旦終了する。そして、所定の短い時間の経過後、再び、ステップS10にて同プログラムの実行を開始する。
【0052】
ステップS19においては、電子制御ユニット12は、前記ステップS18「No」判定処理に従い、駆動回路を介して車体表示部11による画像(映像)やメッセージの表示を停止させる。そして、電子制御ユニット12は、ステップS20に進んで広告呈示プログラムの実行を一旦終了し、所定の短い時間の経過後、再び、ステップS10にて同プログラムの実行を開始する。
【0053】
以上の説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、管理センタ20は、車両10から送信された現在位置情報に基づき、広告を表示する特定の地域に移動可能であって特定の地域内に存在可能な複数の車両10に対して広告情報を送信することができる。そして、同一の広告情報を取得した複数の車両10が特定の領域内に存在するときには、同一の広告情報に基づいて、複数の車両10のそれぞれの車体表示部11は連動表示や同期表示によってコンテンツすなわち広告の画像(映像)やメッセージを車両10の外方に向けて表示することができる。これにより、特定の地域内における複数の車両10、より詳しくは、複数の車両10に設けられた車体表示部11が、例えば、特定の事業者やコラボレーションしている事業者の広告の画像(映像)やメッセージを集中して(占有して)表示することによって広告密度を効果的に高めることができ、その結果、視聴者が広告を見る機会を増やしたり、強い印象を与えて、広告効果(宣伝効果)を飛躍的に向上させることができる。
【0054】
上記実施形態においては、管理センタ20が、広告情報に基づき、広告を表示する特定の地域に移動可能な各車両10に対して対応する広告情報を送信(提供)するように実施した。この場合、図9に示すように、少なくとも管理センタ20における広告情報の送信機能(広告情報送信手段)を有していて広告表示を希望する店舗を想定し、この店舗から各種情報を送信できる送信エリア内に存在する全ての車両10に対して、店舗の広告情報を送信(提供)するように実施することも可能である。この場合においても、広告を表示する特定の地域に相当する送信エリア内に位置する車両10の電子制御ユニット12は、上記実施形態の場合と同様に、取得した広告情報に基づいて、送信エリア内で他の車両10の車体表示部11と連携して自身の車体表示部11にコンテンツを所定の表示態様により表示させることができて、広告を占有表示することができる。従って、上記実施形態と同様の効果が期待できるとともに、車両10が送信エリア内に存在するか否かを判定する必要がなく、簡便に店舗の宣伝効果を高めることができる。
【0055】
本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
【0056】
例えば、上記実施形態においては、管理センタ20の管理サーバ21が、管理センタ20に対して現在位置情報を送信した全車両10に対して該当する広告情報を送信するように実施した。この場合、管理センタ20の管理サーバ21が、例えば、一の車両10から現在位置情報を取得し、この一の車両10にのみ該当する広告情報を送信するように実施することも可能である。この場合においては、一の車両10の電子制御ユニット12は、例えば、通信ユニット13を利用して、広告を表示する特定の地域内に存在する他の車両10と互いに通信し、これらの他の車両10に対して管理センタ20から取得した広告情報を送信することができる。或いは、一の車両10の電子制御ユニット12が、例えば、広告を表示する特定の地域内にて一の車両10から最も近い距離に存在する他の車両10に対して管理センタ20から取得した広告情報を送信し、他の車両10の電子制御ユニット12が広告を表示する特定の地域内にてこの他の車両10から最も近い距離に存在する他の車両10に対して一の車両10から取得した広告情報を送信することを繰り返し、広告を表示する特定の地域内に存在する各車両10に対して順次広告情報を送信する(伝播させる)こともできる。
【0057】
この場合であっても、広告を表示する特定の地域内に存在する車両10は同一の広告情報を取得することができるため、この広告情報に基づいて、それぞれの車体表示部11がコンテンツを所定の表示態様により表示させることができて、広告を占有表示することができる。従って、上記実施形態と同様の効果が期待できるとともに、管理センタ20の構成をより簡略化することができる。
【0058】
更に、上記実施形態においては、薄板状とされた周知の自発光型表示パネルや透過光型表示パネル等からなる車体表示部11を車両10の外板の外表面上に設置(貼付)するように実施した。この場合、車両10の外方に位置する広告の視聴者に対して見やすい画像(映像)やメッセージを呈示可能であれば、如何なるものを採用して車体表示部11を構成し、実施可能であることは言うまでもない。このような車体表示部11としては、例えば、周知の自発光型表示パネル(例えば、プラズマ表示パネルや有機EL表示パネル等)や透過光型表示パネル(例えば、バックライトを有する液晶表示パネル等)からなる、所謂、筐体を有するディスプレイ装置を採用することができる。或いは、例えば、携帯電話やスマートフォン、タブレット型端末やノートパソコン等の表示部(表示パネル)を3次元的に並べて実施することも可能である。これらの場合においても、図5に示した車両10側の広告呈示プログラムを実行することによって上記実施形態と同様の効果が得られる。
【符号の説明】
【0059】
10…車両、11…車体表示部、12…電子制御ユニット、13…通信ユニット、14…記憶ユニット、15…位置検出ユニット、20…管理センタ、21…管理サーバ、22…通信ユニット、23…記憶ユニット、23a…希望広告内容情報データベース、23b…広告情報データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両によって広告を表示して呈示する車両用広告呈示システムにおいて、
車両の外方に向けて広告の画像を表示する表示部を有して特定の領域内に存在可能な複数の車両に関する車両情報を取得する車両情報取得手段と、
前記複数の車両に対して前記表示部により表示する広告に関する広告情報を送信する広告情報送信手段とを備え、
前記送信される広告情報は、前記複数の車両が前記特定の領域内に存在するときに、前記複数の車両が有するそれぞれの前記表示部間で広告の画像を連動して表示する表示態様に関する情報を含むことを特徴とする車両用広告呈示システム。
【請求項2】
請求項1に記載した車両用広告呈示システムにおいて、
前記広告の画像を連動して表示する表示態様は、
前記複数の車両が有するそれぞれの前記表示部が広告の画像を同期して表示する表示態様を含むことを特徴とする車両用広告呈示システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載した車両用広告呈示システムにおいて、
前記広告情報は、
同一又は特定の関係にある事業者による広告に関する情報であることを特徴とする車両用広告呈示システム。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のうちのいずれか一つに記載した車両用広告呈示システムにおいて、
前記複数の車両は、
前記広告情報に基づいてそれぞれの前記表示部に広告の画像を連動して表示するときに、互いに通信することを特徴とする車両用広告呈示システム。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のうちのいずれか一つに記載した車両用広告呈示システムにおいて、
前記広告情報送信手段は、
前記特定の領域内に存在する複数の車両に対して前記広告情報を送信することを特徴とする車両用広告システム。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のうちのいずれか一つに記載した車両用広告呈示システムにおいて、
前記広告情報送信手段は、
前記特定の領域内に存在する一の車両に対して前記広告情報を送信し、
前記一の車両は、
前記特定の領域内に存在する複数の他の車両に対して前記広告情報送信手段から受信して取得した前記広告情報を送信することを特徴とする車両用広告呈示システム。
【請求項7】
請求項1ないし請求項6のうちのいずれか一つに記載した車両用広告呈示システムにおいて、
前記表示部は、
前記車両の外板の外表面上に設けられて、前記車両の外方に向けて広告の画像を表示することを特徴とする車両用広告呈示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−89096(P2013−89096A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−230273(P2011−230273)
【出願日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)