説明

車両用情報表示装置

【課題】 画面上に情報を表示する情報表示手段を2つ組み合わせて用いることで視認性と操作性の両方を向上させ、状況に応じて各表示手段に表示させる情報内容などに変更を加えることで2つの情報表示手段をより多様に利用できるようにする。
【解決手段】 視認情報を表示する第1画面G1を有する第1モニタD1と、第1画面に表示する視認情報を操作するための操作情報を表示する第2画面G2を有する第2モニタD2と、第2画面の操作情報への乗員の操作を検出する操作検出手段Pdと、操作信号に基づいて第1画面上での情報の表示状態を制御する表示制御部31と、乗員の操作に応じて、第1画面への操作情報の表示及び/又は前記第2画面への視認情報の表示を行わせるアシスト制御部36とを備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画面上に情報を表示する表示手段を備えた車両用情報表示装置、特にかかる表示手段を2つ備えている車両用情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の車両に装備される情報表示装置として、例えば液晶タイプ等の画面上に、例えばナビゲーションシステムによる地図情報等の所要の情報を表示するようにしたものは一般に良く知られている。このような画面上に情報を表示する表示手段を用いることにより、乗員の表示操作等に応じて画面表示を切り換え、1つの画面でも種々の多様な情報を表示させることができる。
【0003】
また、近年では、例えば特許文献1に開示されているように、情報表示装置の視認性と操作性の両方を向上させることを目的として、所要の情報を画像表示する画像表示装置と、この画像表示装置を操作するタッチパネルとしての操作案内表示を行う表示装置とを別物として構成したものが提案されている。
【0004】
この従来技術では、不透明状態と透明状態との状態変化により表示が可能な板状の透過型表示装置と、この透過型表示装置の背面側に所定距離を隔てて配置した奥側の画像表示装置とを設け、乗員にとって手前側に位置する前記透過型表示装置を操作用のタッチパネルとして使用し、このタッチパネル上に表示されたボタン等を接触操作することで、奥側の画像表示装置の表示を制御することができる。この場合、奥側の画像表示装置で表示される画像は、操作用の透過型表示装置(タッチパネル)の背面でより遠方にあるので、運転者が画像を見る際の視認距離が若干長くなり、画像視認時の負担をそれだけ軽減することができる、とされている。
【特許文献1】特開2004−126354号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、画面上に情報を表示する表示手段を2つ備えた場合、上述の従来技術のように、一方の表示手段を所要の操作情報のみを表示する操作専用のものとし、他方の表示手段を所要の視認情報を表示する視認専用の表示手段とすることで、情報表示装置の操作性と視認性の向上を図るようにすることができるのであるが、両表示手段をそれぞれ常に操作専用,視認専用として用いたのでは、折角、多様な情報表示が可能な情報表示手段を2つも備えていても、その利点が十分に活かし切れているとは言えない。
【0006】
すなわち、例えば乗員の操作等によっては、本来では視認専用とされた表示装置の少なくとも一部に、操作情報に関連した情報を表示した方が便利な場合も考えられ、また逆に、本来では操作専用とされた表示装置の少なくとも一部に視認情報に関連した情報を表示した方が便利なことも考えられる。
【0007】
そこで、この発明は、画面上に情報を表示する情報表示手段を2つ備えた情報表示装置について、この2つを組み合わせて用いることで視認性と操作性の両方を向上させ、しかも、状況に応じて各表示手段に表示させる情報内容などに変更を加えることで2つの情報表示手段をより多様に利用し、利便性も高めることができるようにすることを、基本的な目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このため、本願の請求項1の発明(第1の発明)に係る車両用情報表示装置は、画面上に情報を表示する表示手段を備えた車両用情報表示装置であって、視認情報を表示する第1画面を有する第1表示手段と、前記第1画面に表示する前記視認情報を操作するための操作情報を表示する第2画面を有する第2表示手段と、前記第2表示手段に設けられ、前記第2画面に表示された操作情報に対する乗員の操作を検出する操作検出手段と、前記第2画面に表示された前記操作情報と前記操作検出手段からの検出信号に基づいて、操作信号を生成する操作信号生成手段と、該操作信号生成手段で生成された前記操作信号に基づいて、前記第1画面上での情報の表示状態を制御する第1表示制御手段と、前記乗員の操作に応じて、前記第1画面への操作情報の表示及び/又は前記第2画面への視認情報の表示を行わせる第2表示制御手段と、を備えたことを特徴としたものである。
【0009】
また、本願の請求項2の発明(第2の発明)は、前記第1の発明において、前記第2表示制御手段は、前記第2画面上での乗員の操作に応じて、前記第2画面に関連した操作情報を前記第1画面に表示させることを特徴としたものである。
【0010】
更に、本願の請求項3の発明(第3の発明)は、前記第2の発明において、前記第2表示制御手段は、前記操作情報に対する乗員の操作時に、前記第2画面に関連した操作情報として、前記第2画面の操作情報の内容説明を前記第1画面に表示させることを特徴としたものである。
【0011】
また更に、本願の請求項4の発明(第4の発明)は、前記第2の発明において、前記第2表示制御手段は、前記操作情報に対する乗員の操作時に、前記第2画面に関連した操作情報として、前記第2画面の操作情報を簡略化して前記第1画面に表示させることを特徴としたものである。
【0012】
また更に、本願の請求項5の発明(第5の発明)は、前記第2の発明において、前記第2表示制御手段は、前記操作情報に対する乗員の操作時に、前記第2画面に関連した操作情報として、前記第2画面の操作情報の階層的な操作内容を前記第1画面に表示させることを特徴としたものである。
【0013】
また更に、本願の請求項6の発明(第6の発明)は、前記第2の発明において、前記第2表示制御手段は、車両の目的地設定操作時に、目的地に関連した目的地関連情報を前記第1画面に表示させることを特徴としたものである。
【0014】
また更に、本願の請求項7の発明(第7の発明)は、前記第6の発明において、前記第1画面に地図情報が表示されている場合において、前記目的地関連情報は、前記地図情報に重畳して前記第1画面に表示されることを特徴としたものである。
【0015】
また更に、本願の請求項8の発明(第8の発明)は、前記第7の発明において、前記目的地関連情報に基づいて、前記地図情報が変更されることを特徴としたものである。
【0016】
また更に、本願の請求項9の発明(第9の発明)は、前記第2の発明において、前記第2表示制御手段は、五十音検索操作時に、該五十音検索の入力操作により随時絞り込まれる情報を、前記第1画面に表示させることを特徴としたものである。
【0017】
また更に、本願の請求項10の発明(第10の発明)は、前記第2の発明において、前記第2表示制御手段は、混雑情報検索操作時に、前記第2画面に表示される混雑情報の未来予測情報を同時に検索し前記第1画面に表示させることを特徴としたものである。
【0018】
また更に、本願の請求項11の発明(第11の発明)は、前記第10の発明において、前記未来予測情報の時間軸が制御可能であることを特徴としたものである。
【0019】
また更に、本願の請求項12の発明(第12の発明)は、前記第2の発明において、前記第2表示制御手段は、操作情報が多くなる操作時に、当該操作情報の少なくとも一部を前記第1画面に表示させることを特徴としたものである。
【0020】
また更に、本願の請求項13の発明(第13の発明)は、前記第12の発明において、優先度の低い操作情報は前記第1画面に表示されることを特徴としたものである。
【0021】
また更に、本願の請求項14の発明(第14の発明)は、前記第2の発明において、前記第2表示制御手段は、操作情報のスクロール時に、当該スクロールに伴って消去された操作情報の少なくとも一部を前記第1画面に表示させることを特徴としたものである。
【0022】
また更に、本願の請求項15の発明(第15の発明)は、前記第1の発明において、前記第2表示制御手段は、前記第1画面上での操作に応じて、前記第1画面に関連した視認情報を前記第2画面に表示させることを特徴としたものである。
【0023】
また更に、本願の請求項16の発明(第16の発明)は、前記第15の発明において、前記第1画面に地図情報が表示されている場合において、前記第2表示制御手段は、地図情報操作時に、前記第1画面の地図情報を前記第2画面に表示させることを特徴としたものである。
【0024】
また更に、本願の請求項17の発明(第17の発明)は、前記第15の発明において、前記第1画面に地図情報が表示されている場合において、前記第2表示制御手段は、地図スクロール時に、前記第1画面に関連した視認情報として、前記第1画面の地図情報よりも広域の第2の地図情報を第2画面に表示させることを特徴としたものである。
【0025】
また更に、本願の請求項18の発明(第18の発明)は、前記第15の発明において、前記第1画面に地図情報が表示されている場合において、前記第2表示制御手段は、地図縮尺変更時に、前記第1画面に関連した視認情報として、前記第1画面の前記縮尺変更する前の第2の地図情報を前記第2画面に表示させることを特徴としたものである。
【0026】
また更に、本願の請求項19の発明(第19の発明)は、前記第15の発明において、前記第1画面に地図情報が表示されている場合において、前記第2表示制御手段は、地図縮尺変更時に、前記第1画面に関連した視認情報として、前記第1画面の前記縮尺変更とは逆の縮尺変更を行った第2の地図情報を前記第2画面に表示させることを特徴としたものである。
【0027】
また更に、本願の請求項20の発明(第20の発明)は、前記第19の発明において、前記逆の縮尺変更においては、縮尺変更の度合いが一定範囲以内に制限されていることを特徴としたものである。
【0028】
また更に、本願の請求項21の発明(第21の発明)は、前記第15の発明において、前記第1画面にカメラ画像情報が表示されている場合において、前記第2表示制御手段は、前記第1画面のカメラ画像に関連した情報を前記第2画面に表示させることを特徴としたものである。
【0029】
また更に、本願の請求項22の発明(第22の発明)は、前記第15の発明において、前記第2表示制御手段は、視認情報の操作時に、該操作に関連した確認用の視認情報を所定時間だけ前記第2画面に表示させることを特徴としたものである。
【0030】
また更に、本願の請求項23の発明(第23の発明)は、前記第15の発明において、前記第2表示制御手段は、前記第1画面の視認情報が多くなる操作時に、当該視認情報の少なくとも一部を前記第2画面に表示させることを特徴としたものである。
【0031】
また更に、本願の請求項24の発明(第24の発明)は、前記第23の発明において、優先度の低い視認情報は前記第2画面に表示されることを特徴としたものである。
【0032】
また更に、本願の請求項25の発明(第25の発明)は、前記第15の発明において、前記第2表示制御手段は、視認情報のスクロール時に、当該スクロールに伴って消去された視認情報の少なくとも一部を前記第2画面に表示させることを特徴としたものである。
【0033】
また更に、本願の請求項26の発明(第26の発明)は、前記第1〜第25の発明の何れか一において、前記第1画面は、運転中の運転者が前景から比較的小さい視線移動で視認可能な位置に配置され、前記第2画面は、前記第1画面に比して前記視線移動が大きく当該第1画面よりも運転者に近い側に配置されていることを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0034】
本願の第1の発明に係る車両用情報表示装置によれば、視認情報を表示する第1画面を有する第1表示手段とは別に、第1画面に表示する視認情報を操作するための操作情報を表示する第2画面を有する第2表示手段を備えており、第2画面に表示された操作情報と第2表示手段に設けた操作検出手段からの検出信号に基づいて操作信号が生成され、この操作信号に基づいて、第1表示制御手段によって前記第1画面上での情報の表示状態が制御される。従って、第1画面の視認情報に対する視認性に影響を及ぼすことなく、第2画面の操作情報に基づいて第1画面の表示制御の操作を行うことができる。すなわち、視認性の確保と操作性の向上とを両立して得ることが可能になる。また、第2表示制御手段を備えたことにより、乗員の操作に応じて、前記第1画面への操作情報の表示及び/又は前記第2画面への視認情報の表示を行わせることができ、2つの表示手段をより多様に利用して利便性も高めることができる。
【0035】
また、本願の第2の発明によれば、基本的には前記第1の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、乗員の第2画面上での操作に応じて、第2画面だけでなく、第1画面にも第2画面に関連した操作情報を表示させることで、当該第2画面に関連した操作情報をより多様に表示することができ利便性が向上する。
【0036】
更に、本願の第3の発明によれば、基本的には前記第2の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、特に、前記第2画面に関連した操作情報として、第2画面の操作情報の内容説明を第1画面に表示させることで、第2画面の操作情報に対する操作をよりスムースに行えるようになる。
【0037】
また更に、本願の第4の発明によれば、基本的には前記第2の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、前記第2画面に関連した操作情報として、第2画面の操作情報を簡略化して第1画面に表示させることにより、第1画面の表示を徒に複雑化させることなく、第2画面の操作情報を第1画面に表示させることができる。
【0038】
また更に、本願の第5の発明によれば、基本的には前記第2の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、前記第2画面に関連した操作情報として、第2画面の操作情報の階層的な操作内容を第1画面に表示させることで、第2画面の操作情報に対する階層的な操作をよりスムースに行えるようになる。
【0039】
また更に、本願の第6の発明によれば、基本的には前記第2の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、車両の目的地設定操作時には、目的地に関連した目的地関連情報を前記第1画面に表示させることで、目的地設定操作時の利便性を高めることができる。
【0040】
また更に、本願の第7の発明によれば、基本的には前記第6の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、第1画面に地図情報が表示されている場合には、前記目的地関連情報を前記地図情報に重畳して前記第1画面に表示されるので、より利便性が向上し、目的地設定操作をよりスムースに行えるようになる。
【0041】
また更に、本願の第8の発明によれば、基本的には前記第7の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、前記第1画面の地図情報は、前記目的地関連情報に基づいて変更されるので、目的地設定操作時の利便性を一層向上させることができる。
【0042】
また更に、本願の第9の発明によれば、基本的には前記第2の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、五十音検索操作時には、該五十音検索の入力操作により随時絞り込まれる情報が第1画面に表示されることにより、五十音検索操作時の利便性を高めることができる。
【0043】
また更に、本願の第10の発明によれば、基本的には前記第2の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、混雑情報検索操作時には、第2画面に表示される混雑情報の未来予測情報が同時に検索されて第1画面に表示されるので、現在の混雑状況とその未来予測とを知ることができ、利便性を大いに高めることができる。
【0044】
また更に、本願の第11の発明によれば、基本的には前記第10の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、前記未来予測情報の時間軸が制御可能であるので、未来における必要な時点での予測情報を得ることができ、利便性を一層高めることができる。
【0045】
また更に、本願の第12の発明によれば、基本的には前記第2の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、操作情報が多くなる操作時には、当該操作情報の少なくとも一部が第1画面に表示されるので、第2画面の表示が過度に複雑で見辛くなることを回避でき、スムースな操作の確保に寄与できる。
【0046】
また更に、本願の第13の発明によれば、基本的には前記第12の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、優先度の高い操作情報が第2画面に表示されるので、利便性を高めることができる。
【0047】
また更に、本願の第14の発明によれば、基本的には前記第2の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、操作情報のスクロール時には、当該スクロールに伴って消去された操作情報の少なくとも一部が第1画面に表示されるので、スクロールに伴って消去された操作情報を第1画面で確認することができ、スクロールを戻す必要がないため、スクロール時の利便性を高めることができる。
【0048】
また更に、本願の第15の発明によれば、基本的には前記第1の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、乗員の第2画面上での操作に応じて、第1画面だけでなく、第2画面にも第1画面に関連した視認情報を表示させることで、当該第1画面に関連した視認情報をより多様に表示することができ利便性が向上する。
【0049】
また更に、本願の第16の発明によれば、基本的には前記第15の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、第1画面に地図情報が表示されている場合には、地図情報操作時に、第1画面の地図情報が第2画面にも表示されるので、地図情報を見る際の利便性が向上する。
【0050】
また更に、本願の第17の発明によれば、基本的には前記第15の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、第1画面に地図情報が表示されている場合には、地図スクロール時に、第1画面に関連した視認情報として、第1画面の地図情報よりも広域の第2の地図情報を第2画面に表示させることで、当該第2画面を利用してより多様な地図情報を表示することができ利便性が向上する。
【0051】
また更に、本願の第18の発明によれば、基本的には前記第15の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、第1画面に地図情報が表示されている場合には、地図縮尺変更時に、第1画面に関連した視認情報として、第1画面の前記縮尺変更する前の第2の地図情報を第2画面に表示させることで、縮尺変更後の地図情報と縮尺変更前の地図情報の両方を表示させて見比べることができ、より利便性を高めることができる。
【0052】
また更に、本願の第19の発明によれば、基本的には前記第15の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、第1画面に地図情報が表示されている場合には、地図縮尺変更時に、第1画面に関連した視認情報として、第1画面の前記縮尺変更とは逆の縮尺変更を行った第2の地図情報を第2画面に表示させることで、縮尺変更による地図情報と、これとは逆の縮尺変更による地図情報の両方を表示させて見比べることができ、より利便性を高めることができる。
【0053】
また更に、本願の第20の発明によれば、基本的には前記第19の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、前記逆の縮尺変更においては、縮尺変更の度合いが一定範囲以内に制限されているので、前記縮尺変更による地図情報と、これとは逆の縮尺変更による地図情報との間で縮尺の違いが過度に大きくなって見比べ辛くなることを防止できる。
【0054】
また更に、本願の第21の発明によれば、基本的には前記第15の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、第1画面にカメラ画像情報が表示されている場合には、第1画面のカメラ画像に関連した情報を第2画面にも表示させることで、当該カメラ画像に関連した視認情報をより多様に表示することができ利便性が向上する。
【0055】
また更に、本願の第22の発明によれば、基本的には前記第15の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、視認情報の操作時には、該操作に関連した確認用の視認情報が第2画面に表示されるので、視認情報の操作確認が容易に行うことができ利便性が向上する。この場合において、前記確認用の視認情報は、所定時間だけ第2画面に表示させるので、かかる確認用の視認情報の表示が、第2画面の本来の表示を過度に長時間にわたって制限することを防止できる。
【0056】
また更に、本願の第23の発明によれば、基本的には前記第15の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、第1画面の視認情報が多くなる操作時には、当該視認情報の少なくとも一部が第2画面に表示されるので、第1画面の表示が過度に複雑で見辛くなることを回避でき、第1画面の視認性の確保に寄与できる。
【0057】
また更に、本願の第24の発明によれば、基本的には前記第23の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、優先度の低い視認情報は第2画面に表示されるので、優先度の高い視認情報が第2画面に表示されてしまい不便になることを防止できる。
【0058】
また更に、本願の第25の発明によれば、基本的には前記第15の発明と同様の作用効果を奏することができる。特に、操作情報のスクロール時には、当該スクロールに伴って消去された視認情報の少なくとも一部が第2画面に表示されるので、スクロールに伴って消去された視認情報とスクロール後の視認情報とを見比べることができ、スクロール時の利便性を高めることができる。
【0059】
また更に、本願の第26の発明によれば、基本的には前記第1〜第25の発明の何れか一と同様の作用効果を奏することができる。特に、車両運転中の運転者が前景から比較的小さい視線移動で視認可能な位置に第1画面が配置され、この第1画面よりも運転者に近い側に位置する第2画面に表示された操作情報と第2表示手段に設けた操作検出手段からの検出信号に基づいて操作信号が生成され、この操作信号に基づいて、第1表示制御手段によって前記第1画面上での情報の表示状態が制御される。従って、第1画面での情報の表示状態を当該第1画面よりも運転者に近い第2画面に表示された操作情報に基づいて行えるので、第1画面の表示制御の操作性を高めることができる。また、第1画面は、運転者が前景から比較的小さい視線移動で視認できる位置に配置されているので、良好な視認性を確保できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0060】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本実施形態に係る自動車の車室前部を概略的に示す正面説明図、図2は後述するハンドル操作キーの説明図、図3は前記自動車の車体前部を模式的に示した平面説明図である。
自動車1の車室前部には、図1に示すように、車室の前側下部を覆うようにしてインストルメントパネル2が配設され、該インストルメントパネル2の前側上方には、車室の前側上部を覆うフロント(ウインドウ)ガラス3が配設されている。インストルメントパネル2の前縁部は、このフロントガラス3の下縁部近傍に位置している。前記インストルメントパネル2の車幅方向における略中央部分にはセンタコンソール部2cが設けられており、このセンタコンソール部2cよりも右側部分には運転席5(図3参照)が設置され、その前方にステアリングホイール4が配置されている。また、運転席5の左側には助手席6が設置されている。
【0061】
本実施形態では、画面上に情報を表示する表示手段として、第1及び第2の2つのモニタD1及びD2が配設されている。これらモニタD1,D2は、例えば液晶タイプのもので、何れもインストルメントパネル2に取り付けられている。
前記第1モニタD1は、基本的には、乗員が視認することを所望する視認情報を表示するものである。このような視認情報の例としては、ナビゲーションシステムを利用した地図情報などが挙げられる。
【0062】
一方、第2モニタD2は、基本的には、第1モニタD1の表示画面G1(第1画面)上への表示を操作するための操作情報を表示するものである。このような操作情報の例としては、操作用のボタンやスイッチ等の画像などが挙げられる。
この第2モニタD2には、その画面G2(第2画面)に表示された操作情報に対して、乗員が操作行った場合にその操作位置を検出する操作検出手段として、例えば所謂タッチパネル式の位置検出パネルPdが設けられている。このタッチパネル式の位置検出パネルPdは、従来公知のものと同様のもので、第2画面G2の表面側に配置することで、第2画面G2に対する乗員の指等による操作があった場合に、第2画面G2上でのその操作位置を非接触で検出することができる。
【0063】
第1モニタD1はインストルメントパネル2の上部で比較的前方に配置され、フロントガラス3の比較的近くに位置している。従って、運転席5に着座した乗員(運転者:不図示)が、特に運転中に第1モニタD1の表示画面G1(第1画面)を見る際には、フロントガラス3の前方に広がる前景から比較的小さい視線移動で第1画面G1を視認することができる。つまり、運転者にとって視線移動による負担が小さくて済み、また、視認距離も比較的長く確保できるので、この点においても視認時の負担が小さくて済む。この結果、運転中の安全性確保にも寄与することができる。
【0064】
一方、第2モニタD2はインストルメントパネル2の比較的下部で、第1モニタD1よりも運転席5に近い側に配置されている。従って、運転者が特に運転中に第2モニタD2の表示画面G2(第2画面)を見る際には、第1画面G1を見る場合に比べて前述の視線移動は大きくなる。しかし、第1画面G1よりも運転者にとっては近い箇所に配置されているので、それだけ操作はし易いことになる。すなわち、第1画面G1での情報の表示状態を当該第1画面G1よりも運転者に近い第2画面G2に表示された操作情報に基づいて行えるので、第1画面G1の表示制御の操作性を高めることができる。
【0065】
このように、第1モニタD1と第2モニタD2の二つの表示手段を備え、その機能を基本的には分割して、第1モニタD1を視認情報の表示用、第2モニタD2を操作情報表示用とすることで、第1モニタD1の視認情報に対する視認性に影響を及ぼすことなく、第2モニタD2の操作情報に基づいて第1モニタD1の第1画面G1の表示制御を操作することができる。つまり、視認性の確保と操作性の向上とを両立することが可能になる。
特に、運転席5から前方で遠い側の第1モニタD1の画面G1に視認情報を表示し、運転席5から近い側の第2モニタD2の画面G2に操作情報を表示することで、視認性と操作性の両方を確実に向上させることができる。
【0066】
これら第1モニタD1,第2モニタD2及び前記位置検出パネルPdは何れも、例えばインストルメントパネル2内に配設された表示制御用の制御ユニットCUに信号授受可能に接続されている。この制御ユニットCUは、例えばマイクロコンピュータを主要部として構成されている。
図4は、制御ユニットCUを中心とした車両用情報表示システムの構成を概略的に示すブロック構成図である。
【0067】
この図4に示すように、制御ユニットCUには、前記第1,第2モニタD1,D2及び位置検出パネルPd以外に、手元スイッチ10,オーディオユニット11,空調ユニット12,近距離通信手段13,路車間通信手段14,テレビ(TV)チューナ15,車輪速センサ16,ナビゲーション装置17,前方カメラ18,後方カメラ19,データベース20が信号授受可能に接続されている。
【0068】
前記手元スイッチ10は、図1及び図2に示されるように、例えばステアリングスポーク部10aなどに設けられ、二つの操作キー10a,10bを備えており、両者10a,10bを組み合わせて操作することで、後述するアイコン表示部41に対する操作を行うことができる。本実施形態では、操作頻度が比較的高い、例えばオーディオユニット11及び空調ユニット12の操作をこの手元スイッチ10で行えるようになっている。
このような手元スイッチが設けられていることにより、第2画面G2に表示された操作スイッチや操作ボタン等に対する操作を運転者の手元で行うことができ便利である。
【0069】
近距離通信手段13は、比較的近距離内での無線通信を行うもので、例えばリモートコントローラ13R(所謂リモコン)を操作して、第1画面G1に表示された視認情報に対する操作を行うことができる。例えば付近を走行している他の車両との間で車両対車両の、所謂、車車間通信を行うことができる。これにより、例えば、渋滞で並んだ車両間で情報交換などを行うこともできる。
また、路車間通信手段14は、路側に設置された受信及び送信アンテナとの間で無線通信を行うもので、インターネットに接続した路車間通信システムのサーバ14Sに蓄えられた渋滞情報,緊急情報,パーキング情報等のデータを、受信及び送信アンテナを介して入手することができる。
尚、この路車間通信および前記車車間通信は、何れも従来知られたものと同様のものである。
【0070】
車輪速センサ16は、周知のように車輪9(図3参照)の回転速度を測るもので、これにより自車1の車速を知ることができる。
ナビゲーション装置17は、周知のように、例えば所謂GPSシステムを利用して自車位置を検出し、地図上に表示等することができるものである。
【0071】
前方カメラ18及び後方カメラ19は、例えば赤外線カメラで構成され、自車1の前方および後方をそれぞれ撮像し、主として第1画面G1に表示させることができるもので、例えば前方カメラ18の場合には、図3に示されるように、車体の前端近傍に配設されている。
データベース20は、例えばナビゲーション装置17に用いる地図情報等のデータを蓄え、また、オーディオユニット11に用いられるハードディスク等を備えたものである。
【0072】
一方、制御ユニットCUには、表示制御部31,操作信号制御部32,走行状態判定部33,操作判定部34,故障判定部35,アシスト制御部36など、多数の制御要素等が制御回路内に設けられている。
前記操作信号制御部32は、第2モニタD2の位置検出パネルPdと第2画面G2に表示された操作情報に基づいて、第2画面G2に対する乗員の指等による操作があった場合には、その操作位置に応じた(つまり、操作スイッチに応じた)操作信号を生成し、その操作信号を前記表示制御部31に出力するものである。
【0073】
上記表示制御部31は、操作信号制御部32からの操作信号に基づいて、第1画面G1上での情報の表示状態を制御するものである。
走行状態判定部33は、車輪速センサ16からの検出信号に応じて、高速走行(例えば40km/hr以上),低速走行(例えば30km/hr以下)あるいは停車中などの速度で分類される自車1の走行状態を判定するものである。また、ナビゲーション装置17からの自車位置データと地図情報データとから、自車1の走行路が高速道路であるか否か、或いは市街地を走行しているか否かなど、自車1の走行路や走行地域等についても判定することも可能である。
【0074】
操作判定部34は、第2モニタD2の位置検出パネルPdと第2画面G2に表示された操作情報に基づいて、第2画面G2に対する乗員の指等による操作があったか否か、及び操作があった場合には、その操作位置によって操作スイッチを判定するものである。
故障判定部35は、第1モニタD1及び第2モニタD2の少なくとも何れか一方に、故障が発生しているか否かを判定するものである。
【0075】
アシスト制御部36は、乗員の第2画面G2上での操作等に応じて、第1画面G1への第2画面関連情報の表示及び/又は第2画面G2への第1画面関連情報の表示を行わせる表示制御を行うものである。
すなわち、基本的には、前述のように、第1画像G1は、例えば地図情報等の乗員が視認することを所望する視認情報を表示し、第2画像G2は、例えば操作用のボタンやスイッチ等の画像など、第1画面G1上への表示を操作するための操作情報を表示するものであるが、前記アシスト制御部36により、乗員の第2画面G2上での操作等によっては、第1画面G1に第2画面関連情報(操作情報またはそれに関連した情報)を表示したり、第2画面G2に第1画面関連情報(視認情報またはそれに関連した情報)を表示することができるのである。
【0076】
このようなアシスト制御部36を設けたことにより、運転者から遠方に位置する第1画面G1を視認情報表示用とし手近にある第2画面G2を操作情報表示用として視認性と操作性の両方を向上させた上で、乗員の前記第2画面G2上での操作に応じて、第1画面G1への操作関連情報の表示及び/又は第2画面G2への視認関連情報の表示を行わせることができ、2つの表示手段G1,G2をより多様に利用して利便性も高めることができる。
【0077】
図5及び図6は、それぞれ第1画面G1及び第2画面G2の表示例を示す正面説明図である。
図5に示すように、第1画面G1には、基本的には、乗員が視認することを所望する視認情報として、例えばナビゲーション装置17及びデータベース20の地図情報データを利用して、自車位置を含む地図情報が表示されている。
尚、この図5の例では、操作頻度が比較的高く前記手元スイッチ10で操作が行えるオーディオユニット11及び空調ユニット12の操作内容に対応したアイコン表示部41が、例えば第1画面G1の下端部分に設定されている。この場合、このアイコン表示部41を除く残りの表示領域がメイン表示部40になる。
【0078】
このアイコン表示部41には、例えば、オーディオユニット11の操作アイコンとして、CD,MD,TV,HDD等の音源の種類を示すソースアイコン41bと、複数のディスクを取り扱うディスクチェンジャ内におけるディスク番号を特定する、又はHDD内におけるディスク番号を特定するディスクアイコン41cと、当該ディスクでのトラック番号を特定するトラックアイコン41dが、表示されている。
また、空調ユニット12の操作アイコンとしては、測定温度および設定温度をそれぞれ表示する測定温度アイコン41a及び設定温度アイコン41gと、風量を示す風量アイコン41eと、風向きを示す風向きアイコン41fが表示されている。
【0079】
このアイコン表示部41は、車両1の走行中に第1画面G1上に表示されるもので、手元スイッチ10の操作内容に対応したアイコン表示部41が第1画面G1に設定され、車両走行時には、この第1画面G1にアイコン表示部41が表示されることにより、利便性がより向上する。
【0080】
また、図6に示すように、第2画面G2には、基本的には、第1画面G1の表示を操作するための操作情報として、例えば操作用のアイコンやボタンやスイッチ等が画像表示されている。
図6の例は、モードメニュー選択を行う標準的なモード選択表示画像を示しており、第2画面G2の上端部分に、各種の装置やシステムを起動/停止するための操作アイコンを表示したアイコン表示部51が設定されている。
【0081】
このアイコン表示部51には、ナビゲーション装置17用のナビゲーションアイコン51a,交通情報等の走行に役立つ情報のメニューが並ぶ走行アイコン51b,空調ユニット12用の空調アイコン51c,オーディオユニット用のオーディオアイコン1d,自動車電話およびメール用の電話アイコン51e,インターネット通信用のインターネットアイコン51f,オイル交換時期等のサポートメニューが並ぶサポートアイコン51gが表示されている。
【0082】
また、第2画面G2の例えば右端部分には、通常時に頻繁に使用されるスイッチをできるだけ常時表示しておく常用表示部52が設けられ、この常用表示部52には、例えば最も頻繁に使用されるナビゲーション装置17用の簡単モードボタン52a,周辺検索ボタン52b及び地点登録ボタン52cが配置されている。
この場合、アイコン表示部51及び常用表示部52を除く残りの表示領域がメイン表示部50になり、このメイン表示部50に、モードメニューを提示する各種の操作スイッチが表示されており、アシスト制御部36を作動させるアシストモード用のアシストスイッチ50aもこのメイン表示部50に表示されている。
【0083】
次に、前記アシスト制御部36による第1画面G1,第2画面G2の表示制御の具体例について説明する。
図7は、乗員の第2画面G2上での操作時に、第2画面G2に関連した操作情報として、その操作情報の内容説明を第1画面G1に表示させる表示制御を説明するための説明図で、第1画面G1及び第2画面G2の正面説明図である。
前記アシストスイッチ50aがON操作されている状態(つまり、アシストモード状態)において、乗員が第2画面G2上の操作スイッチを操作していない場合には、図7の左図(図7(a))に示すように、第1画面G1には地図情報と前記アイコン表示部41が表示され、第2画面G2には、図6に示した標準的なモード選択表示画像が表示されている。
【0084】
そして、乗員が第2画面G2上の操作情報を(例えば、アイコン表示部51のナビゲーションアイコン51aを)操作すると、図7の右図(図7(b))に示すように、第2画面G2に関連した操作情報として、第2画面G2の各操作スイッチの内容説明が第1画面G1の少なくとも一部(例えばメイン表示部40全体)に表示される。
尚、この場合、第1画面G1中に、アシスト機能が作動中であることを報知する「アシスト機能作動中!!」の報知表示部Kが設けられている。
【0085】
この表示制御を図8のフローチャートに従って説明すれば、システムのスタートに伴って、まず、ステップ#1で各種のデータが読み込まれ、次いで、ステップ#2で、第2画面G2上での乗員の操作が有ったか否かが判定される。この判定結果がYESの場合には、第2画面G2の各操作スイッチの前記内容説明が第1画面G1に表示される(ステップ#3)とともに、この表示後の経過時間を計時するタイマがスタートする(ステップ#4)。そして、ステップ#5で、予め設定された所定時間が経過したか否かが判定され、この判定結果がYESになると表示されていた第1画面G1上の前記内容説明が消去される(ステップ#6)。
一方、ステップ#2での判定結果がNOの場合には、前記内容説明が第1画面G1に表示されることはない(ステップ#7)。
【0086】
このように、乗員の第2画面G2上での操作に応じて、第2画面G2だけでなく、第1画面G1にも第2画面G2に関連した操作情報を表示させることで、当該第2画面G2に関連した操作情報をより多様に表示することができ利便性が向上する。
特に、第2画面G2に関連した操作情報として、第2画面G2の操作スイッチの内容説明を第1画面G1に表示させることで、第2画面G2の操作情報に対する操作をよりスムースに行えるようになる。
この場合において、第2画面G2の操作スイッチの内容説明は、前記所定時間だけ第2画面に表示されるので、かかる操作スイッチの内容説明の表示が、第1画面G1の本来の表示を過度に長時間にわたって制限することはない。
【0087】
図9は、乗員の第2画面G2上での操作時に、第2画面G2に関連した情報として、第2画面G2の操作情報を簡略化して第1画面G1に表示させる表示制御を説明するための説明図で、第1画面G1及び第2画面G2の正面説明図である。
アシストモードで、乗員が第2画面G2上の操作スイッチを操作していない場合には、図9の左図(図9(a))に示すように、第1画面G1には地図情報と前記アイコン表示部41が表示され、第2画面G2には、図6に示した標準的なモード選択表示画像が表示されている。
【0088】
そして、乗員が第2画面G2上の操作情報を(例えば、アイコン表示部51のナビゲーションアイコン51aを)操作すると、図9の右図(図9(b))に示すように、第2画面G2に関連した操作情報として、第2画面G2の操作情報の少なくとも一部(例えばモードメニューM)が第1画面G1の一部(例えば、メイン表示部40の右上部分)に表示される。尚、この場合にも、第1画面G1中に「アシスト機能作動中!!」の報知表示部Kが設けられている。
【0089】
このように、第2画面G2に関連した操作情報として、第2画面G2の操作情報を簡略化して第1画面G1に表示させることにより、第1画面G1の表示を徒に複雑化させることなく、第2画面G2の操作情報を第1画面G1に表示させることができる。
【0090】
図10は、乗員の第2画面G2上での操作時に、第2画面G2に関連した操作情報として、第2画面G2の操作情報の階層的な操作内容を第1画面G1に表示させる表示制御を説明するための説明図で、第1画面G1及び第2画面G2の正面説明図である。
アシストモードで、乗員が第2画面G2上の操作スイッチを操作していない場合には、図10の左図(図10(a))に示すように、第1画面G1には地図情報と前記アイコン表示部41が表示され、第2画面G2には、階層的な操作が行われる操作情報として、オーディオユニット11のCD,MD,TV,HDDの各種スイッチの選択表示画像が表示されている。
【0091】
そして、乗員が第2画面G2上の操作情報を(例えば、アイコン表示部51のオーディオアイコン51dを)操作すると、図10の右図(図10(b))に示すように、第2画面G2に関連した操作情報として、第2画面G2の操作スイッチの階層的な操作内容が第1画面G1の少なくとも一部(例えばメイン表示部40全体)に表示される。尚、この場合にも、第1画面G1中に「アシスト機能作動中!!」の報知表示部Kが設けられている。
【0092】
このように、第2画面G2に関連した操作情報として、第2画面G2の操作スイッチの階層的な操作内容を第1画面G1に表示させることで、第2画面G2の操作スイッチに対する階層的な操作をよりスムースに行えるようになる。尚、車両停車時には、運転者は時間をかけてじっくりと各操作スイッチの内容説明を視認することができるので、この表示制御も車両停車時に特に有効である。
【0093】
図11は、乗員が第2画面G2上で車両の目的地設定操作を行った際に、目的地に関連した目的地関連情報を第1画面G1に表示させる表示制御を説明するための説明図で、第1画面G1及び第2画面G2の正面説明図である。
アシストモードで、乗員が第2画面G2上で車両の目的地設定操作を行っていない場合には、図11の左図(図11(a))に示すように、第1画面G1には地図情報と前記アイコン表示部41が表示され、第2画面G2には、図6に示した標準的なモード選択表示画像が表示されている。
【0094】
そして、乗員が第2画面G2上に設けられた目的地設定用のスイッチ(例えば「以前探した場所」スイッチ50d)を操作すると、図11の右図(図11(b))に示すように、目的地に関連した目的地関連情報として、「以前探した場所」A〜Eが第1画面G1の一部(例えば、メイン表示部40)に、該第1画面G1の地図情報と重畳して表示されるようになっている。
尚、このとき、より好ましくは、第2画面G2には「以前探した場所」A〜Eのリストが表示されている。
【0095】
このように、車両の目的地設定操作時には、目的地に関連した目的地関連情報を第1画面G1に表示させることで、目的地設定操作時の利便性を高めることができる。
特に、第1画面G1に地図情報が表示されている場合において、前記目的地関連情報を第1画面G1の地図情報に重畳して当該第1画面G1に表示されるので、より利便性が向上し、目的地設定操作をよりスムースに行えるようになる。
【0096】
図12は、乗員が第2画面G2上で車両の目的地設定操作を行った際に、目的地関連情報に基づいて第1画面G1の地図情報が変更される表示制御を説明するための説明図で、第1画面G1及び第2画面G2の正面説明図である。
アシストモードで、乗員が第2画面G2上で車両の目的地設定操作を行っていない場合には、図12の左図(図12(a))に示すように、第1画面G1には地図情報と前記アイコン表示部41が表示され、第2画面G2には、図6に示した標準的なモード選択表示画像が表示されている。
【0097】
そして、乗員が第2画面G2上に設けられた目的地設定用のスイッチ(例えば「名称で探す」スイッチ50e)を操作し、この名称として例えば「平和公園」を入力した場合、「平和公園」の名称を有する公園は複数箇所(例えば広島県と沖縄県の2箇所)にあり、これらを共に表示するために、第1画面G1の地図情報は、図12の右図(図12(b))に示すように、縮小して表示される。
尚、このとき、より好ましくは、第2画面G2には、名称で検索された場所のリストが表示されている。
【0098】
このように、車両の目的地設定操作時には、第1画面G1の地図情報が、目的地関連情報に基づいて変更されるので、目的地設定操作時の利便性が一層高いものとなっている。
【0099】
図13は、乗員が第2画面G2上で五十音検索操作を行った際に、該五十音検索の入力操作により随時絞り込まれる情報を第1画面G1に表示させる表示制御を説明するための説明図で、第1画面G1及び第2画面G2の正面説明図である。
アシストモードで、図13の左図(図13(a))に示すように、第2画面G2上に表示されたキーボードBkを用いて、乗員が五十音検索の入力操作を行った場合、図13の右図(図13(b))に示すように、第1画面G1には、現在の絞り込み状態を示すリストが表示されるようになっている。
【0100】
このように、五十音検索操作時には、該五十音検索の入力操作により随時絞り込まれる情報が第1画面に表示されることにより、五十音検索操作時の利便性を高めることができる。
【0101】
図14は、乗員が第2画面G2上で混雑情報検索操作を行った際に、第2画面G2に表示される混雑情報の未来予測情報を同時に検索し、これを第1画面G1に表示させる表示制御を説明するための説明図で、第1画面G1及び第2画面G2の正面説明図である。
アシストモードで、乗員が第2画面G2上で混雑情報検索操作を行っていない場合には、図14の左図(図14(a))に示すように、第1画面G1には地図情報と前記アイコン表示部41が表示され、第2画面G2にはモード選択表示画像が表示されている。
【0102】
そして、乗員が第2画面G2上に設けられた「周辺PA(パーキングエリア)検索」スイッチ50jを操作すると、図14の右図(図14(b))に示すように、第2画面G2に現在(13:00)の混雑情報が表示される。このとき、第2画面G2に表示された(現在の)混雑情報の未来予測情報が同時に検索され、この未来予測情報が第1画面G1に表示されるようになっている。
【0103】
第2画面G2には、前記未来予測情報の時間軸Tjが設けられており、この時間軸Tjは、「過去」から「現在」を経て「未来」にわたる時間設定を行うことができる。この時間軸Tj上で、例えば、現在(13:00)から1時間後の未来(14:00)を指定することにより、1時間後の未来(14:00)の混雑情報の未来予測情報が検索され、この未来予測情報が第1画面G1に表示されるのである。
【0104】
このように、混雑情報検索操作時には、第2画面G2に表示される混雑情報の未来予測情報が同時に検索されて第1画面G1に表示されるので、現在の混雑状況とその未来予測とを知ることができ、利便性を大いに高めることができる。
特に、前記未来予測情報の時間軸Tjが制御可能であるので、未来における必要な時点での予測情報を得ることができ、利便性を一層高めることができる。
【0105】
図15は、乗員の第2画面G2上での操作において操作情報が多くなる操作を行った際に、当該操作情報の少なくとも一部を前記第1画面に表示させる表示制御を説明するための説明図で、第1画面G1及び第2画面G2の正面説明図である。
アシストモードで、乗員が第2画面G2上で操作を行っていない場合には、図15の左図(図15(a))に示すように、第1画面G1にはカメラ画像と前記アイコン表示部41が表示され、第2画面G2には標準的なモード選択表示画像が表示されている。
【0106】
そして、乗員が第2画面G2上に設けられたスイッチのうち、操作情報が多くなる操作スイッチ(例えば「以前探した場所」スイッチ50d)を操作すると、図15の右図(図11(b))に示すように、当該操作による検索情報の少なくとも一部が第1画面G1に表示される。この場合、例えば、アイコン表示部41が消去され、この部分を含む第1画面G1の下部領域に、検索情報のリストの一部が表示される。
このとき、優先度が比較的低い検索情報G,Hのリストが第1画面G1に表示され、優先度が比較的高い検索情報A〜Fのリストは、第2画面G2に表示されるようになっている。
【0107】
このように、操作情報が多くなる操作時には、当該操作情報の少なくとも一部が第1画面G1に表示されるので、第2画面G2の表示が過度に複雑で見辛くなることを回避でき、スムースな操作の確保に寄与できる。
特に、優先度の低い操作情報G,Hは第1画面G1に表示されるので、優先度の高い操作情報A〜Fが第1画面G1に表示されてしまい不便になることを防止できる。
【0108】
図16は、乗員が第2画面G2上で操作情報のスクロールを行った際に、当該スクロールに伴って消去された操作情報の少なくとも一部を前記第1画面に表示させる表示制御を説明するための説明図で、第1画面G1及び第2画面G2の正面説明図である。
アシストモードで、乗員が第2画面G2上で検索操作を行い、図15の左図(図15(a))に示すように、第1画面G1にはカメラ画像と前記アイコン表示部41が表示され、第2画面G2にA〜Fの検索リストが表示された状態から、表示されたリストのスクロール操作を行うと、図15の中央図(図15(b))及び図15の右図(図15(c))に示されるように、スクロールを進めるに従って順次消去された操作情報の少なくとも一部が、第1画面G1に順次表示されるようになっている。図15(c)では、メイン表示部40の全体について、消去されたA〜Fのリストが表示されている。
【0109】
このように、操作情報のスクロール時には、当該スクロールに伴って消去された操作情報の少なくとも一部が第1画面G1に表示されるので、スクロールに伴って消去された操作情報を第1画面G1で確認することができ、スクロールを戻す必要がないため、スクロール時の利便性を高めることができる。
【0110】
図17は、乗員が第1画面G1上での操作、例えば地図情報のスクロール操作を行った際に、第1画面G1に関連した視認情報を第2画面G2に表示させる表示制御を説明するための説明図である。
図17(a)は、第1画面G1及び第2画面G2の初期状態を示しており、この初期状態では、第1画面G1に地図情報と前記アイコン表示部41が表示され、第2画面G2には標準的なモード選択表示画像が表示されている。
【0111】
そして、アシストモードにおいて、乗員が第2画面G2の地図操作スイッチ52cを操作することで、図17(b)に示すように、第2画面G2のメイン表示部50に、地図画面操作キーとして、縮尺変更キー71及びスクロールキー72が表示される。そして、このうちスクロールキー72を操作することで、図17(c)に示すように、第1画面G1の地図画像が移動する。そして、更に、スクロールを進めることにより、図17(d)に示すように、第1画面G1の地図情報が第2画面G2に表示される。より好ましくは、第1画面G1の地図情報よりも広域の第2の地図情報が第2画面G2に表示されるようになっている。
【0112】
このように、乗員の第2画面G2上での操作に応じて、第1画面G1だけでなく、第2画面G2にも第1画面G1に関連した視認情報を表示させることで、当該第1画面G1に関連した視認情報をより多様に表示することができ利便性が向上する。
特に、第1画面G1に地図情報が表示されている場合には、地図情報操作時に、第1画面G1の地図情報が第2画面G2にも表示されるので、地図情報を見る際の利便性が向上する。とりわけ、地図スクロール時に、第1画面G1に関連した視認情報として、第1画面G1の地図情報よりも広域の第2の地図情報を第2画面G2に表示させることで、当該第2画面G2を利用してより多様な地図情報を表示することができ、利便性を更に向上させることができるのである。
【0113】
図18は、乗員が第1画面G1の地図情報について縮尺変更操作を行った際に、第1画面G1に関連した視認情報を第2画面G2に表示させる表示制御を説明するための説明図である。
図18(a)は、第1画面G1及び第2画面G2の初期状態を示しており、この初期状態では、第1画面G1に地図情報と前記アイコン表示部41が表示され、第2画面G2には標準的なモード選択表示画像が表示されている。
【0114】
そして、アシストモードにおいて、乗員が第1画面G1の地図情報について縮尺を変更する縮尺変更操作を行った場合、第1画面G1に関連した視認情報として、第1画面G1の縮尺変更する前の地図情報が第2画面G2に表示される。
すなわち、地図を縮小する操作を行った場合には、図18(b)に示すように、第2画面G2のメイン表示部50に縮尺変更前の地図情報が表示される。また、地図を拡大する操作を行った場合にも、図18(c)に示すように、第2画面G2のメイン表示部50に縮尺変更前の地図情報が表示される。
【0115】
このように、第1画面G1に地図情報が表示されている場合、地図縮尺変更時に、第1画面G1に関連した視認情報として、第1画面G1の前記縮尺変更する前の地図情報を第2画面G2に表示させることで、縮尺変更後の地図情報と縮尺変更前の地図情報の両方を表示させて見比べることができ、より利便性を高めることができる。
【0116】
また、図18(d)に示すように、地図縮尺変更時に、第1画面G1に関連した視認情報として、第1画面G1の前記縮尺変更とは逆の縮尺変更を行った地図情報を第2画面G2に表示させるようにすることもできる。
この逆の縮尺変更においては、縮尺変更の度合いを一定範囲以内に制限することが好ましい。
【0117】
第1画面G1に地図情報が表示されている場合において、地図縮尺変更時に、第1画面G1に関連した視認情報として、第1画面G1の縮尺変更とは逆の縮尺変更を行った地図情報を第2画面G2に表示させることで、縮尺変更による地図情報と、これとは逆の縮尺変更による地図情報の両方を表示させて見比べることができ、より利便性を高めることができる。
前記逆の縮尺変更においては、縮尺変更の度合いを一定範囲以内に制限することで、前記縮尺変更による地図情報と、これとは逆の縮尺変更による地図情報との間で縮尺の違いが過度に大きくなって見比べ辛くなることを防止できる。
【0118】
図19は、第1画面G1にカメラ画像情報が表示されている場合において、乗員がカメラ画像表示操作を行った場合に、第1画面G1のカメラ画像に関連した視認情報を第2画面G2に表示させる表示制御を説明するための説明図である。
図19(a)は、第1画面G1及び第2画面G2の初期状態を示しており、この初期状態では、例えば、後方カメラ19(図4参照)によって自車1の後方の画像が第1画面G1に表示され、第2画面G2には標準的なモード選択表示画像が表示されている。
【0119】
そして、アシストモードにおいて、乗員が第1画面G1のカメラ画像を自車1の前方カメラ18による自車前方のカメラ画像に切り換えた場合、図19(b)に示されるように、第1画面G1に関連した視認情報として、自車1の撮像カメラ(前方カメラ18)の位置と映像対象の位置や画像の調節情報などが、第2画面G2に表示されるようになっている。
【0120】
このように、第1画面G1にカメラ画像情報が表示されている場合には、第1画面G1のカメラ画像に関連した情報を第2画面G2にも表示させることで、当該カメラ画像に関連した視認情報をより多様に表示することができ、利便性が大いに向上する。
【0121】
また、図20は、第1画面G1にカメラ画像情報が表示されている場合において、第1画面G1のカメラ画像に関連した視認情報を第2画面G2に表示させる表示制御の他の例を説明するための説明図である。
この例は、アシストモードにおいて、近距離通信手段13(図4参照)の、所謂、車々間通信機能を用いたもので、渋滞原因となっている工事箇所の近辺の多数の車両の位置が第2画面G2に表示され、これら各車両のうち、自車1を含む少なくとも2つ以上車両の間で近距離通信を行うことで、工事箇所により近い車両(撮影車)の車載カメラで撮像した前方画像が、自車1の第1画面1に表示されている。
【0122】
以上のように、乗員の第1画面G1上での操作に応じて、第1画面に関連した視認情報を第2画面G2に表示させる場合においても、第1画面G1の視認情報が多くなる操作を行う際には、当該視認情報の少なくとも一部を第2画面に表示させるようにすることができる。これにより、第1画面G1の表示が過度に複雑で見辛くなることを回避し、第1画面G1の視認性の確保に寄与できる。
【0123】
この場合、優先度の高い視認情報が第2画面G2に表示されてしまい不便になることを防止する観点から、優先度の低い視認情報を第2画面G2に表示することが好ましい。
【0124】
また、第1画面1の視認情報の操作時に、該操作に関連した確認用の視認情報を所定時間だけ第2画面G2に表示させることもできる。これにより、視認情報の操作確認が容易に行うことができ利便性が向上する。この場合において、前記確認用の視認情報は、所定時間だけ第2画面G2に表示されるので、かかる確認用の視認情報の表示が、第2画面G2の本来の表示を過度に長時間にわたって制限することを防止できる。
【0125】
更に、視認情報のスクロール時に、当該スクロールに伴って消去された視認情報の少なくとも一部を第2画面G2に表示させることもできる。これにより、スクロールに伴って消去された視認情報を第2画面G2で確認することができ、スクロールを戻す必要がないので、スクロール時の利便性を高めることができる。
【0126】
尚、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更や修正を行い得るものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0127】
この発明は、画面上に情報を表示する表示手段を備えた車両用情報表示装置、特にかかる表示手段を2つ備えている車両用情報表示装置に関し、この2つの情報表示装置を組み合わせて用いることで視認性と操作性の両方を向上させ、しかも、状況に応じて各表示手段に表示させる情報内容などに変更を加えることで2つの情報表示手段をより多様に利用し、利便性も高めることができ、例えば、普通乗用車やトラック等の車両用の情報表示装置として、好適に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0128】
【図1】本発明の実施形態に係る自動車の車室前部を概略的に示した正面説明図である。
【図2】前記自動車のハンドルに設けた手元スイッチの平面説明図である。
【図3】前記自動車の車体前部を模式的に示した平面説明図である。
【図4】前記自動車の車両用情報表示システムの構成を概略的に示すブロック構成図である。
【図5】第1画面の表示例を示す正面説明図である。
【図6】第2画面の表示例を示す正面説明図である。
【図7】第2画面上での操作時に第2画面の操作スイッチの内容説明を第1画面に表示させる表示制御を示す第1画面及び第2画面の正面説明図である。
【図8】図7の表示制御を説明するフローチャートである。
【図9】第2画面上での操作時に第2画面の操作情報を簡略化して第1画面に表示させる表示制御を示す第1画面及び第2画面の正面説明図である。
【図10】第2画面上での操作時に第2画面の操作スイッチの階層的な操作内容を第1画面に表示させる表示制御を示す第1画面及び第2画面の正面説明図である。
【図11】第2画面上での目的地設定操作時に目的地関連情報を第1画面に重畳して表示させる表示制御を説明する第1画面及び第2画面の正面説明図である。
【図12】第2画面上での目的地設定操作時に目的地関連情報に基づいて第1画面の地図情報が変更される表示制御を説明する第1画面及び第2画面の正面説明図である。
【図13】第2画面上での五十音検索操作時にその検索入力により絞り込まれる情報を第1画面に表示させる表示制御を説明する第1画面及び第2画面の正面説明図である。
【図14】第2画面上での混雑情報検索操作時に混雑情報の未来予測情報を同時に検索して第1画面に表示させる表示制御を説明する第1画面及び第2画面の正面説明図である。
【図15】操作情報が多くなる操作を行った際に当該操作情報の少なくとも一部を前記第1画面に表示させる表示制御を説明する第1画面及び第2画面の正面説明図である。
【図16】第2画面上で操作情報のスクロールを行った際にスクロールに伴って消去された操作情報の少なくとも一部を第1画面に表示させる表示制御を説明する第1画面及び第2画面の正面説明図である。
【図17】第1画面上での地図情報のスクロール操作を行った際に第1画面関連情報を第2画面に表示させる表示制御を説明する説明図である。
【図18】第1画面上の地図情報について縮尺変更操作を行った際に第1画面関連情報を第2画面に表示させる表示制御を説明する説明図である。
【図19】第1画面上のカメラ画像の表示操作を行った際に第1画面のカメラ画像に関連した情報を第2画面に表示させる表示制御を説明するための説明図である。
【図20】第1画面上に表示されているカメラ画像情報に関連した視認情報を第2画面G2に表示させる表示制御の他の例を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0129】
1 自動車
10 手元スイッチ
11 オーディオユニット
12 空調ユニット
16 車輪速センサ
17 ナビゲーション装置
18 前方カメラ
20 データベース
31 表示制御部
32 操作信号制御部
33 走行状態判定部
34 操作判定部
36 アシスト制御部
40,50 メイン表示部
50a アシストスイッチ
CU 制御ユニット
D1 第1モニタ
D2 第2モニタ
G1 第1画面
G2 第2画面
K 報知表示部
Pd 位置検出パネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面上に情報を表示する表示手段を備えた車両用情報表示装置であって、
視認情報を表示する第1画面を有する第1表示手段と、
前記第1画面に表示する前記視認情報を操作するための操作情報を表示する第2画面を有する第2表示手段と、
前記第2表示手段に設けられ、前記第2画面に表示された操作情報に対する乗員の操作を検出する操作検出手段と、
前記第2画面に表示された前記操作情報と前記操作検出手段からの検出信号に基づいて、操作信号を生成する操作信号生成手段と、
該操作信号生成手段で生成された前記操作信号に基づいて、前記第1画面上での情報の表示状態を制御する第1表示制御手段と、
前記乗員の操作に応じて、前記第1画面への操作情報の表示及び/又は前記第2画面への視認情報の表示を行わせる第2表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする車両用情報表示装置。
【請求項2】
前記第2表示制御手段は、前記第2画面上での乗員の操作に応じて、前記第2画面に関連した操作情報を前記第1画面に表示させることを特徴とする請求項1記載の車両用情報表示装置。
【請求項3】
前記第2表示制御手段は、前記操作情報に対する乗員の操作時に、前記第2画面に関連した操作情報として、前記第2画面の操作情報の内容説明を前記第1画面に表示させることを特徴とする請求項2記載の車両用情報表示装置。
【請求項4】
前記第2表示制御手段は、前記操作情報に対する乗員の操作時に、前記第2画面に関連した操作情報として、前記第2画面の操作情報を簡略化して前記第1画面に表示させることを特徴とする請求項2記載の車両用情報表示装置。
【請求項5】
前記第2表示制御手段は、前記操作情報に対する乗員の操作時に、前記第2画面に関連した操作情報として、前記第2画面の操作情報の階層的な操作内容を前記第1画面に表示させることを特徴とする請求項2記載の車両用情報表示装置。
【請求項6】
前記第2表示制御手段は、車両の目的地設定操作時に、目的地に関連した目的地関連情報を前記第1画面に表示させることを特徴とする請求項2記載の車両用情報表示装置。
【請求項7】
前記第1画面に地図情報が表示されている場合において、前記目的地関連情報は、前記地図情報に重畳して前記第1画面に表示されることを特徴とする請求項6記載の車両用情報表示装置。
【請求項8】
前記目的地関連情報に基づいて、前記地図情報が変更されることを特徴とする請求項7記載の車両用情報表示装置。
【請求項9】
前記第2表示制御手段は、五十音検索操作時に、該五十音検索の入力操作により随時絞り込まれる情報を、前記第1画面に表示させることを特徴とする請求項2記載の車両用情報表示装置。
【請求項10】
前記第2表示制御手段は、混雑情報検索操作時に、前記第2画面に表示される混雑情報の未来予測情報を同時に検索し前記第1画面に表示させることを特徴とする請求項2記載の車両用情報表示装置。
【請求項11】
前記未来予測情報の時間軸が制御可能であることを特徴とする請求項10記載の車両用情報表示装置。
【請求項12】
前記第2表示制御手段は、操作情報が多くなる操作時に、当該操作情報の少なくとも一部を前記第1画面に表示させることを特徴とする請求項2記載の車両用情報表示装置。
【請求項13】
優先度の低い操作情報は前記第1画面に表示されることを特徴とする請求項12記載の車両用情報表示装置。
【請求項14】
前記第2表示制御手段は、操作情報のスクロール時に、当該スクロールに伴って消去された操作情報の少なくとも一部を前記第1画面に表示させることを特徴とする請求項2記載の車両用情報表示装置。
【請求項15】
前記第2表示制御手段は、前記第1画面上での操作に応じて、前記第1画面に関連した視認情報を前記第2画面に表示させることを特徴とする請求項1記載の車両用情報表示装置。
【請求項16】
前記第1画面に地図情報が表示されている場合において、前記第2表示制御手段は、地図情報操作時に、前記第1画面の地図情報を前記第2画面に表示させることを特徴とする請求項15記載の車両用情報表示装置。
【請求項17】
前記第1画面に地図情報が表示されている場合において、前記第2表示制御手段は、地図スクロール時に、前記第1画面に関連した視認情報として、前記第1画面の地図情報よりも広域の第2の地図情報を第2画面に表示させることを特徴とする請求項15記載の車両用情報表示装置。
【請求項18】
前記第1画面に地図情報が表示されている場合において、前記第2表示制御手段は、地図縮尺変更時に、前記第1画面に関連した視認情報として、前記第1画面の前記縮尺変更する前の第2の地図情報を前記第2画面に表示させることを特徴とする請求項15記載の車両用情報表示装置。
【請求項19】
前記第1画面に地図情報が表示されている場合において、前記第2表示制御手段は、地図縮尺変更時に、前記第1画面に関連した視認情報として、前記第1画面の前記縮尺変更とは逆の縮尺変更を行った第2の地図情報を前記第2画面に表示させることを特徴とする請求項15記載の車両用情報表示装置。
【請求項20】
前記逆の縮尺変更においては、縮尺変更の度合いが一定範囲以内に制限されていることを特徴とする請求項19記載の車両用情報表示装置。
【請求項21】
前記第1画面にカメラ画像情報が表示されている場合において、前記第2表示制御手段は、前記第1画面のカメラ画像に関連した情報を前記第2画面に表示させることを特徴とする請求項15記載の車両用情報表示装置。
【請求項22】
前記第2表示制御手段は、視認情報の操作時に、該操作に関連した確認用の視認情報を所定時間だけ前記第2画面に表示させることを特徴とする請求項15記載の車両用情報表示装置。
【請求項23】
前記第2表示制御手段は、前記第1画面の視認情報が多くなる操作時に、当該視認情報の少なくとも一部を前記第2画面に表示させることを特徴とする請求項15記載の車両用情報表示装置。
【請求項24】
優先度の低い視認情報は前記第2画面に表示されることを特徴とする請求項23記載の車両用情報表示装置。
【請求項25】
前記第2表示制御手段は、視認情報のスクロール時に、当該スクロールに伴って消去された視認情報の少なくとも一部を前記第2画面に表示させることを特徴とする請求項15記載の車両用情報表示装置。
【請求項26】
前記第1画面は、運転中の運転者が前景から比較的小さい視線移動で視認可能な位置に配置され、前記第2画面は、前記第1画面に比して前記視線移動が大きく当該第1画面よりも運転者に近い側に配置されていることを特徴とする請求項1〜25の何れか一に記載の車両用情報表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図7】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2007−76381(P2007−76381A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−262741(P2005−262741)
【出願日】平成17年9月9日(2005.9.9)
【出願人】(000003137)マツダ株式会社 (6,115)
【Fターム(参考)】