説明

車両用情報記録装置、および、車両用情報記録システム

【課題】揮発性記憶手段に記憶されている車両情報を不揮発性記憶手段に記憶するタイミングを任意に設定可能とし、不揮発性記憶手段に記憶される車両情報の用途を広げる。
【解決手段】車両用情報記録装置10、或いは、車両用情報記録システム11によれば、揮発性メモリ16は、車両用情報記録装置10が搭載された車両14に関する情報を車両情報として逐次記憶する。不揮発性メモリ17は、揮発性メモリ16に記憶された車両情報を記憶する。トリガ情報受信部18は、車両14の外部から入力される記憶指令情報を受信する。制御部15は、トリガ情報受信部18が受信した記憶指令情報に基づいて、揮発性メモリ16から車両情報を読み出して不揮発性メモリ17に記憶する記憶処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載され当該車両に関する情報を車両情報として記録する車両用情報記録装置、および、当該車両用情報記録装置を備える車両用情報記録システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、この種の装置は、イベントデータレコーダやドライブレコーダとして利用されている。例えば特許文献1に記載の装置は、イベントデータレコーダに関するものであり、揮発性メモリに車両情報を逐次記憶し、トリガ信号が入力されると、揮発性メモリに記憶されている情報を不揮発性メモリに記憶する。
ところで、上記のような従来技術においては、トリガ信号として、車両の内部で生成される信号(例えば、エアバッグ装置の駆動信号やイグニッションスイッチの動作信号など)が用いられている。そのため、車両が所定の状態、つまり、トリガ信号が生成される状態にならない限り、揮発性メモリに記憶されている情報を不揮発性メモリに記憶することができない。このように限られたタイミングでしか不揮発性メモリに記憶されない車両情報は、例えば事故解析用のデータとしてしか利用することができず、情報としての用途が非常に限られてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−85234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明の目的は、揮発性記憶手段に記憶されている車両情報を不揮発性記憶手段に記憶するタイミングを任意に設定することができ、不揮発性記憶手段に記憶される車両情報の用途を広げることができる車両用情報記録装置、および、当該車両用情報記録装置を備える車両用情報記録システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の車両用情報記録装置によれば、揮発性記憶手段は、当該車両用情報記録装置が搭載された車両に関する情報を車両情報として逐次記憶する。なお、車両に関する情報とは、車両に搭載される各種の装置類、センサ類、スイッチ類から出力される信号により特定される各種の情報であり、例えば、エンジン制御装置から出力される燃料噴射量やエンジン回転数、加速度センサから出力される車両の加速度、イグニッションスイッチから出力されるイグニッションのオンオフ状態などのほか、例えば生体センサから出力される生体情報(車両の運転手の血圧や心拍数など)も含む情報群である。不揮発性記憶手段は、揮発性記憶手段に記憶された車両情報を記憶する。記憶指令情報受信手段は、車両の外部から入力される記憶指令情報を受信する。記憶制御手段は、記憶指令情報受信手段が受信した記憶指令情報に基づいて、揮発性記憶手段から車両情報を読み出して不揮発性記憶手段に記憶する記憶処理を実行する。
これにより、揮発性記憶手段に記憶されている車両情報を不揮発性記憶手段に記憶するタイミングを、車両の内部で生成される信号ではなく車両の外部から入力される信号(記憶指令情報)に基づいて任意に設定することができ、不揮発性記憶手段に記憶される車両情報の用途を広げることができる。
【0006】
請求項2に記載の車両用情報記録装置によれば、記憶指令情報は、記憶処理を実行する条件を特定する記憶処理実行条件特定情報を含む。記憶制御手段は、現在時刻又は/及び車両情報が記憶処理実行条件特定情報によって特定される条件に合致すると判断したとき、記憶処理を実行する。
これにより、記憶制御手段が記憶処理を実行するタイミングを、記憶処理実行条件特定情報によって具体的に指定することができる。
【0007】
また、請求項3に記載の車両用情報記録装置によれば、記憶指令情報は、車両情報の属性を特定する属性特定情報を含む。記憶制御手段は、属性特定情報によって特定される属性の車両情報を揮発性記憶手段から抽出し、不揮発性記憶手段に記憶する。
これにより、記憶指令情報に基づいて不揮発性記憶手段に記憶される車両情報を具体的に設定することができる。
【0008】
請求項4に記載の車両用情報記録装置によれば、記憶指令情報受信手段は、無線通信により記憶指令情報を受信する。これにより、有線通信により記憶指令情報を受信する構成とは異なり、記憶指令情報を受信できる領域が著しく制限されてしまうことがない。
【0009】
請求項5に記載の車両用情報記録装置によれば、記憶指令情報は、場所を特定する場所特定情報を含む。記憶制御手段は、車両が場所特定情報によって特定される場所を走行する場合に記憶処理を実行する。また、請求項6に記載の車両用情報記録装置によれば、記憶指令情報は、日時を特定する日時特定情報又は時刻を特定する時刻特定情報を含む。記憶制御手段は、現在日時が日時特定情報によって特定される日時になったとき、又は、現在時刻が時刻特定情報によって特定される時刻になったときに、記憶処理を実行する。また、請求項7に記載の車両用情報記録装置によれば、記憶制御手段は、車両情報が所定の条件に合致するときに、記憶処理を実行する。
これにより、記憶処理を実行するタイミングを具体的に設定することができる。
【0010】
請求項8に記載の車両用情報記録装置によれば、記憶制御手段は、現在時刻又は/及び車両情報が記憶処理実行条件特定情報によって特定される条件に合致している間、記憶処理を継続する。
これにより、例えば特定の道路区間や特定の時間帯における車両情報、つまり、所定の幅を有する車両情報が不揮発性記憶手段に記憶されるようになり、不揮発性記憶手段に記憶される車両情報の用途を一層広げることができる。
【0011】
請求項9に記載の車両用情報記録装置によれば、提示手段は、記憶指令情報受信手段が記憶指令情報を受信したときに当該記憶指令情報を受信したことを提示し、又は/及び、記憶制御手段が記憶処理を実行したときに当該記憶処理を実行したことを提示する。
これにより、外部の第三者は、例えばイベントなどを企画した場合に記憶指令情報を発信させることにより、その旨を各車両用情報記録装置のユーザに伝えることができる。一方、車両用情報記録装置のユーザは、提示手段に提示される内容に基づいて、外部の第三者がイベントなどを企画していることを認識することができる。また、車両用情報記録装置のユーザに対し、第三者が企画するイベントなどへの期待(ワクワク感)を与えることができる。
【0012】
請求項10に記載の車両用情報記録装置によれば、記憶指令情報は、不揮発性記憶手段に車両情報を記憶した状態を維持する期限を指定する期限指定情報、又は、不揮発性記憶手段に車両情報を記憶した状態を維持する期間を指定する期間指定情報を含む。記憶制御手段は、現在時刻が期限指定情報によって指定される期限に到達すると、又は、車両情報を不揮発性メモリに記憶してからの経過時間が期間指定情報によって指定される期間に到達すると、不揮発性記憶手段に記憶した車両情報を消去する。
これにより、古い車両情報や不要な車両情報を随時消去することができ、記憶容量に限りのある不揮発性記憶手段を有効に活用することができる。
【0013】
請求項11に記載の車両用情報記録システムによれば、車両に搭載される車両用情報記録装置と、車両の外部に設置される第三者側装置と、を備える。車両用情報記録装置は、揮発性記憶手段と、不揮発性記憶手段と、記憶指令情報受信手段と、記憶制御手段と、を備える。揮発性記憶手段は、車両用情報記録装置が搭載された車両に関する情報を車両情報として逐次記憶する。不揮発性記憶手段は、揮発性記憶手段に記憶された車両情報を記憶する。記憶指令情報受信手段は、車両の外部から入力される記憶指令情報を受信する。記憶制御手段は、記憶指令情報受信手段が受信した記憶指令情報に基づいて、揮発性記憶手段から車両情報を読み出して不揮発性記憶手段に記憶する記憶処理を実行する。第三者側装置は、記憶指令情報生成手段と、記憶指令情報発信手段と、発信動作制御手段と、を備える。記憶指令情報生成手段は、記憶指令情報を生成する。記憶指令情報発信手段は、記憶指令情報生成手段が生成した記憶指令情報を車両用情報記録装置に発信する。発信動作制御手段は、記憶指令情報発信手段による記憶指令情報の発信動作を制御する。
これにより、揮発性記憶手段に記憶されている車両情報を不揮発性記憶手段に記憶するタイミングを、車両の外部に設置される第三者側装置から入力される信号(記憶指令情報)に基づいて任意に設定することができ、不揮発性記憶手段に記憶される車両情報の用途を広げることができる。
【0014】
請求項12に記載の車両用情報記録システムによれば、車両のユーザが所有するユーザ側装置は、イベント情報受信手段と、イベント情報提示手段と、提示動作制御手段と、を備える。イベント情報受信手段は、第三者側装置から送信されるイベント情報を受信する。イベント情報提示手段は、イベント情報受信手段が受信したイベント情報を提示する。提示動作制御手段は、イベント情報提示手段によるイベント情報の提示動作を制御する。
これにより、車両のユーザは、自己が所有するユーザ側装置を介して、第三者が企画するイベントなどに関する情報を把握することができる。
【0015】
請求項13に記載の車両用情報記録システムによれば、第三者側装置は、イベント情報を送信する送信先を限定する送信先限定手段をさらに備える。
これにより、イベントやキャンペーンの参加対象となるユーザを絞り込むことができ、第三者は、企画したイベントなどを効率良く実施することができる。
【0016】
請求項14に記載の車両用情報記録システムによれば、車両情報送信手段は、車両用情報記録装置の不揮発性記憶手段に記憶されている車両情報を第三者側装置に送信する。
これにより、記憶処理によって不揮発性記憶手段に記憶されている車両情報を車両用情報記録装置から第三者側装置に容易に取り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】第1実施形態に係るものであり、車両用情報記録装置を備える車両用情報記録システムの構成を概略的に示すブロック図
【図2】イベント情報の内容の一例を示す図
【図3】車両用情報記録装置および第三者側装置による制御内容を示すフローチャート
【図4】トリガ情報を受信したことの表示例を示す図
【図5】車両情報を記憶したことの表示例を示す図
【図6】第三者側装置およびユーザ側装置による制御内容を示すフローチャート
【図7】第2実施形態に係るものであり、車両用情報記録装置による制御内容を示すフローチャート
【図8】第3実施形態に係るものであり、幅特定情報の内容を概念的に示す図
【図9】図7相当図
【図10】第4実施形態に係るものであり、車両用情報記録装置による制御内容を示すフローチャート
【図11】第5実施形態に係るものであり、送信先限定画面の表示例を示す図
【図12】第6実施形態に係る図1相当図
【発明を実施するための形態】
【0018】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1から図6を参照しながら説明する。図1は、車両用情報記録装置10を備える車両用情報記録システム11の構成を概略的に示すブロック図である。車両用情報記録システム11は、車両用情報記録装置10と、第三者側装置12と、ユーザ側装置13とを備える。
車両用情報記録装置10は車両14に搭載される。この車両用情報記録装置10は、制御部15と、揮発性メモリ16(揮発性記憶手段に相当)と、不揮発性メモリ17(不揮発性記憶手段に相当)と、トリガ情報受信部18(記憶指令情報受信手段)と、情報提示部19(提示手段に相当)と、コネクタ20とを備える。
制御部15は、図示しないマイクロコンピュータを主体として構成されており、制御プログラムを実行することにより、車両用情報記録装置10の動作全般を制御する。また、制御部15は、制御プログラムを実行することにより、本発明の記憶制御手段をソフトウェアによって仮想的に実現する。
【0019】
揮発性メモリ16は、後述する車両情報検出部31から入力される各種の車両情報を逐次記憶するためのものである。制御部15は、この揮発性メモリ16の記憶容量を超えて車両情報検出部31から車両情報が入力された場合には、その時点で揮発性メモリ16に記憶されている最古の車両情報を消去しながら、最新の車両情報を揮発性メモリ16に記憶する(上書きする)。これにより、制御部15は、車両情報検出部31から入力された車両情報を揮発性メモリ16に巡回的に記憶する。なお、車両用情報記録装置10の装置電源がオフすると、揮発性メモリ16に記憶されている記憶内容(車両情報)は消去される。
【0020】
不揮発性メモリ17は、制御部15が実行する記憶処理(詳しくは後述する)に応じて、揮発性メモリ16に記憶された車両情報の少なくとも一部を記憶するためのものである。制御部15は、後述するトリガ情報受信部18によりトリガ情報(記憶指令情報に相当)を受信すると、揮発性メモリ16に記憶されている車両情報の少なくとも一部(受信したトリガ情報によって特定される車両情報)を抽出し、その抽出した車両情報を不揮発性メモリ17に記憶する。つまり、制御部15は、トリガ情報を受信したことに応じて、揮発性メモリ16に記憶されている車両情報の少なくとも一部を不揮発性メモリ17に移動、または、コピーする機能を有する。なお、車両用情報記録装置10の装置電源がオフしても、不揮発性メモリ17に記憶されている記憶内容は消去されずに保持される。
【0021】
トリガ情報受信部18は、無線の通信回線(この場合、携帯電話回線)を経由して、第三者側装置12との間でトリガ情報を含む各種のデータの通信を行う。なお、トリガ情報受信部18と第三者側装置12との間で行う通信は、例えば車両用無線機(DCM:Data Communication Module)を用いて行うようにしてもよい。また、トリガ情報受信部18と第三者側装置12との間で行う通信は、有線通信であってもよいし近距離無線通信であってもよい。有線通信の例としてはUSB通信などが挙げられ、近距離無線通信の例としてはBluetooth(登録商標)通信などが挙げられる。
情報提示部19は、例えば液晶ディスプレイからなる。制御部15は、各種の情報を情報提示部19に表示する。
コネクタ20は、車両用情報記録装置10以外の装置(例えば、後述する第三者側装置12やユーザ側装置13)が備えるコネクタに通信ケーブルなどを介して接続され、接続された装置との間で各種情報の送受信を行うためのものである。
【0022】
この車両用情報記録装置10には、車両14に関する各種の情報を車両情報として検出する車両情報検出部31が車載LANを介して接続されている。この車両情報検出部31は、エンジン制御装置32、ブレーキ制御装置33、トランスミッション制御装置34、エアバッグ制御装置35、ナビゲーション装置36、カメラ装置37などの各種の装置を有する。また、車両情報検出部31は、加速度センサ38、速度センサ39、アクセルセンサ40、ブレーキセンサ41、ステアリングセンサ42、シートベルトセンサ43、生体センサ44、シートセンサ45などの各種のセンサを有する。また、車両情報検出部31は、イグニッションスイッチ46、ヘッドライトスイッチ47などの各種のスイッチを有する。
エンジン制御装置32はエンジンの燃料噴射量を特定可能な信号やエンジン回転数を特定可能な信号を出力し、ブレーキ制御装置33はブレーキ油圧を特定可能な信号を出力し、トランスミッション制御装置34はシフトポジションを特定可能な信号を出力し、エアバッグ制御装置35はエアバッグの開閉状態を特定可能な信号を出力し、ナビゲーション装置36は車両位置を特定可能な信号を出力し、カメラ装置37はカメラで撮影された画像の信号を出力する。
【0023】
加速度センサ38は車両の加速度を特定可能な信号を出力し、速度センサ39は車両の速度(車速)を特定可能な信号を出力し、アクセルセンサ40はアクセル開度を特定可能な信号を出力し、ブレーキセンサ41はブレーキ踏み量を特定可能な信号を出力し、ステアリングセンサ42はステアリング角度を特定可能な信号を出力し、シートベルトセンサ43はシートベルト装着状態を特定可能な信号を出力する。生体センサ44は、例えば車両のステアリングに備えられ、車両の運転手の血圧や心拍数などの生体情報を特定可能な信号を出力する。シートセンサ45は、例えば車両の座席シートに設置され、乗員の着座状態を特定可能な信号を出力する。各座席シートのシートセンサ45の値に基づいて、乗車人数を特定することが可能である。
イグニッションスイッチ46はイグニッションのオンオフを特定可能な信号を出力する。ヘッドライトスイッチ47は、ヘッドライトのオンオフを特定可能な信号を出力する。なお、車両情報検出部31を構成する装置、センサ、スイッチは、上述したものに限られるものではなく、例えば、時刻や時間を特定可能な信号を出力するタイマーや車両の走行距離を特定可能な信号を出力する走行距離検出装置など車両に搭載される各種の装置類、センサ類、スイッチ類を含む。これら各種の装置類やセンサ類やスイッチ類から出力される信号により特定される各種の情報は、本発明の車両情報に相当する。
【0024】
このように構成された車両用情報記録装置10は、車両に搭載されている状態では、上記したイグニッションスイッチ46からイグニッション信号を入力することでイグニッションスイッチ46のオンオフと連動するように接続されており、イグニッションスイッチ46がオンである場合に装置電源がオンし(起動し)、イグニッションスイッチ46がオフである場合に装置電源がオフする(停止する)ように構成されている。
【0025】
次に、第三者側装置12の構成について説明する。
第三者側装置12は、車両14の外部に設置されるものであって、例えば自動車ディーラが店舗に備えるパーソナルコンピュータなどからなり、制御部51と、トリガ情報発信部52(記憶指令情報発信手段に相当)と、情報提示部53と、イベント情報発信部54と、入力装置55とを備える。
制御部51は、図示しないマイクロコンピュータを主体として構成されており、制御プログラムを実行することにより、第三者側装置12の動作全般を制御する。また、制御部51は、制御プログラムを実行することにより、本発明の記憶指令情報生成手段および発信動作制御手段をソフトウェアによって仮想的に実現する。また、制御部51は、入力装置55を介してトリガ情報を作成するための情報(いつ記憶処理を実行するかを指定するための情報、つまり、例えば時刻、日時、時間帯、位置、エリアなどを特定する情報や、記憶処理の対象となる車両情報を指定する情報、つまり、車両情報の属性を特定する情報)が入力されると、その入力された情報を反映したトリガ情報を作成する。
【0026】
このトリガ情報には、タイミング特定情報(記憶処理実行条件特定情報に相当)、属性特定情報、場所特定情報、時間特定情報(日時特定情報、時刻特定情報に相当)などを含むことができる。タイミング特定情報は、車両用情報記録装置10において記憶処理を実行する条件(記憶処理を実行する時刻や、記憶処理を実行するトリガとなる車両情報)を特定するための情報である。属性特定情報は、車両用情報記録装置10において揮発性メモリ16に記憶されている車両情報の属性(種類、項目)を特定するための情報である。この場合、属性特定情報は、車両情報の属性として「燃料噴射量」を特定する。なお、属性特定情報により特定される車両情報の属性は燃料噴射量に限られるものではなく、例えば、車両の位置情報、エンジン回転数、車両の速度、車載カメラの画像、ヘッドライトのオン/オフ状態、車両の乗車人員数、車両の累積走行距離、車両の加速度、運転手の血圧や心拍数を特定するようにしてもよい。場所特定情報は、所定の場所(例えば、自動車ディーラの店舗から所定距離内のエリアなど)を特定するための情報である。時間特定情報は、時間に関する情報を特定するものであり、所定の日時を特定する日時特定情報や、所定の時刻を特定する時刻特定情報を含む。
【0027】
また、制御部51は、入力装置55を介してイベント情報を作成するための情報(例えば、イベントの開催日時や開催期間、イベントの内容、イベントの対象者など)が入力されると、その入力された情報を反映したイベント情報を作成する。図2は、制御部51によって作成されたイベント情報の内容の一例を示す図である。この場合、イベント情報の内容は、トリガ情報の属性特定情報により設定した車両情報の属性に応じて設定されている。即ち、例えば、車両情報の属性として「燃料噴射量」を設定した場合には、イベント情報として「所定のエリアを所定の燃料消費量以下で通過した車両のユーザに対し、エコ運転をしたということで来店時に特典を与える」という情報を設定する。また、車両情報の属性として「速度」を設定した場合には、イベント情報として「所定の道路区間を法定速度以下で走行した車両のユーザに対し、交通ルールを遵守した安全運転をしたということで来店時に特典を与える」という情報を設定する。なお、先にイベント情報の内容を設定してから、そのイベント情報の内容に応じた車両情報の属性を設定してもよい。
【0028】
なお、図2に示すイベント情報の内容に該当するか否かの判断は、例えば、車両情報検出部31から入力される各種の車両情報(車両の位置、エンジン回転数、速度、燃料消費量、時間帯、カメラ画像、ヘッドライトのオン/オフ状態、乗車人員数、時刻、走行距離、加速度、血圧や心拍数など)を車両用情報記録装置10から第三者側装置12に送信し、その第三者側装置12において、当該第三者側装置12の制御部51がソフトウェアによる処理により行うようにしてもよいし、当該第三者側装置12のユーザ(自動車ディーラ)が行うようにしてもよい。また、1つのトリガ情報に複数の属性(例えば、時間帯とカメラ画像の2つの属性)を設定することも可能である。また、イベント情報の内容は、図2に示したものに限られるものではなく、その内容を任意に設定することができる。
【0029】
トリガ情報発信部52は、例えば無線の通信回線を経由して、車両用情報記録装置10との間でトリガ情報を含む各種のデータの通信を行う。
情報提示部53は、例えば液晶ディスプレイからなる。制御部51は、各種の情報を情報提示部53に表示する。
イベント情報発信部54は、例えば無線の通信回線を経由して、ユーザ側装置13との間でイベント情報を含む各種のデータの通信を行う。
入力装置55は、例えばマウスやキーボードなどからなる。第三者側装置12のユーザ(例えば、自動車ディーラ)は、この入力装置55を介して、トリガ情報を作成するための情報、イベント情報を作成するための情報、トリガ情報の送信指令信号、イベント情報の送信指令信号などの各種の情報や信号を入力する。
【0030】
次に、ユーザ側装置13の構成について説明する。
ユーザ側装置13は、例えばユーザが所有する携帯電話などからなり、制御部61と、イベント情報受信部62(イベント情報受信手段に相当)と、イベント情報提示部63(イベント情報提示手段に相当)とを備える。
制御部61は、図示しないマイクロコンピュータを主体として構成されており、制御プログラムを実行することにより、ユーザ側装置13の動作全般を制御する。また、制御部61は、制御プログラムを実行することにより、本発明の提示動作制御手段をソフトウェアによって仮想的に実現する。
イベント情報受信部62は、例えば無線の通信回線を経由して、第三者側装置12との間でイベント情報を含む各種のデータの通信を行う。
イベント情報提示部63は、例えば液晶ディスプレイからなる。制御部61は、各種の情報をイベント情報提示部63に表示する。
【0031】
次に、上記構成の車両用情報記録システム11の動作について説明する。
まず、車両用情報記録システム11を構成する車両用情報記録装置10および第三者側装置12による制御内容を図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
車両用情報記録装置10の制御部15は、イグニッションスイッチ46がオンされると、第三者側装置12からトリガ情報を受信したか否かを判断する(ステップA1)。
一方、第三者側装置12の制御部51は、電源がオンされると、トリガ情報を作成するための情報が入力されたか否かを判断する(ステップB1)。そして、第三者側装置12の制御部51は、トリガ情報を作成するための情報が入力されると(ステップB1:YES)、入力された情報に基づいてトリガ情報を作成し(ステップB2)、ステップB3に移行する。なお、第三者側装置12の制御部51は、トリガ情報を作成するための情報が入力されない場合(ステップB1:NO)には、トリガ情報を作成することなく、ステップB3に移行する。
【0032】
第三者側装置12の制御部51は、ステップB3に移行すると、トリガ情報の送信指令信号が入力されたか否かを判断する。そして、第三者側装置12の制御部51は、送信指令信号が入力されると(ステップB3:YES)、トリガ情報発信部52によりトリガ情報を発信する(ステップB4)。即ち、第三者側装置12の制御部51は、トリガ情報発信部52によるトリガ情報の発信動作を制御する。第三者側装置12の制御部51は、上述のステップB1〜B4の処理を電源がオフされるまで繰り返す。
【0033】
車両用情報記録装置10の制御部15は、第三者側装置12が発信したトリガ情報を受信すると(ステップA1:YES)、トリガ情報を受信したことを情報提示部19に表示する(ステップA2)。図4は、トリガ情報を受信したことを提示するための表示例を示す図である。この場合、車両用情報記録装置10の制御部15は、トリガ信号を受信したことを例えば「キャンペーン情報を受信しました」という具体的なメッセージによりユーザに提示する。なお、車両用情報記録装置10の制御部15は、トリガ信号を受信した際には、例えば「○○店でキャンペーンを実施中、○○店に行くと良いことがあるかも」といったユーザにワクワク感を起こさせるようなメッセージを表示するようにしてもよい。
【0034】
車両用情報記録装置10の制御部15は、トリガ情報を受信したことを情報提示部19に表示すると、受信したトリガ情報によって特定される車両情報を揮発性メモリ16から抽出する(ステップA3)。そして、車両用情報記録装置10の制御部15は、抽出した車両情報を不揮発性メモリ17に記憶する(ステップA4)。
なお、これらステップA3,A4の処理が、本発明の記憶処理、つまり、受信したトリガ情報に基づいて揮発性メモリ16から車両情報を読み出して不揮発性メモリ17に記憶する処理に相当する。この場合、揮発性メモリ16から抽出し不揮発性メモリ17に記憶する車両情報は、トリガ情報に基づいて設定することができる。即ち、受信したトリガ情報に属性特定情報が含まれる場合には、車両用情報記録装置10の制御部15は、その属性特定情報によって特定される属性の車両情報を揮発性メモリ16から抽出し、その車両情報を不揮発性メモリ17に記憶する。
【0035】
また、この記憶処理を実行するタイミングは、トリガ情報を受信したタイミングに限定されるものではない。例えば、トリガ情報に場所特定情報が含まれる場合には、車両用情報記録装置10の制御部15は、車両が場所特定情報によって特定される場所を走行する場合に記憶処理を実行するようにしてもよい。また、トリガ情報に時間特定情報が含まれる場合には、車両用情報記録装置10の制御部15は、時間特定情報によって特定される時間になったとき、つまり、現在日時が日時特定情報によって特定される日時になったとき、又は/及び、現在時刻が時刻特定情報によって特定される時刻になったときに記憶処理を実行するようにしてもよい。
【0036】
車両用情報記録装置10の制御部15は、記憶処理を完了すると、車両情報を記憶したことを情報提示部19に表示する(ステップA5)。図5は、車両情報を記憶したことを提示するための表示例を示す図である。この場合、車両用情報記録装置10の制御部15は、車両情報を記憶したことを例えば「△△駅から□□駅までの燃料噴射量を記憶しました」という具体的なメッセージによりユーザに提示する。車両用情報記録装置10の制御部15は、上述のステップA1〜A5の処理を、イグニッションスイッチ46がオフされるまで繰り返す。
【0037】
次に、車両用情報記録システム11を構成する第三者側装置12およびユーザ側装置13による制御内容を図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
ユーザ側装置13の制御部61は、電源がオンされると、第三者側装置12からイベント情報を受信したか否かを判断する(ステップC1)。
一方、第三者側装置12の制御部51は、電源がオンされると、イベント情報を作成するための情報が入力されたか否かを判断する(ステップD1)。そして、第三者側装置12の制御部51は、イベント情報を作成するための情報が入力されると(ステップD1:YES)、入力された情報に基づいてイベント情報を作成し(ステップD2)、ステップD3に移行する。なお、第三者側装置12の制御部51は、イベント情報を作成するための情報が入力されない場合(ステップD1:NO)には、イベント情報を作成することなく、ステップD3に移行する。
【0038】
第三者側装置12の制御部51は、ステップD3に移行すると、イベント情報の送信指令信号が入力されたか否かを判断する。そして、第三者側装置12の制御部51は、送信指令信号が入力されると(ステップD3:YES)、イベント情報発信部54によりイベント情報を発信する(ステップD4)。第三者側装置12の制御部51は、上述のステップD1〜D4の処理を、電源がオフされるまで繰り返す。
【0039】
ユーザ側装置13の制御部61は、第三者側装置12が発信したイベント情報を受信すると(ステップC1:YES)、受信したイベント情報をイベント情報提示部63に表示する(ステップC2)。即ち、ユーザ側装置13の制御部61は、イベント情報提示部63によるイベント情報の提示動作を制御する。ユーザ側装置13の制御部61は、これらステップC1,C2の処理を、電源がオフされるまで繰り返す。
【0040】
以上に説明したように本実施形態によれば、揮発性メモリ16に記憶されている車両情報を不揮発性メモリ17に記憶するタイミングを、車両14の内部で生成される信号ではなく車両14の外部に設置された第三者側装置12から入力される信号(トリガ情報)に基づいて任意に設定することができる。これにより、不揮発性メモリ17に記憶される車両情報の用途を広げることができる。
また、トリガ情報に属性特定情報を含ませ、車両用情報記録装置10の制御部15は、属性特定情報によって特定される属性の車両情報を揮発性メモリ16から抽出し、不揮発性メモリ17に記憶するように構成した。これにより、トリガ情報に基づいて不揮発性メモリ17に記憶する車両情報を、属性特定情報を介して具体的に設定することができる。
また、トリガ情報受信部18は、無線通信によりトリガ情報を受信する。これにより、有線通信によりトリガ情報を受信する構成とは異なり、トリガ情報を受信できる領域が著しく制限されてしまうことがない。
【0041】
また、トリガ情報に場所特定情報を含ませ、車両用情報記録装置10の制御部15は、車両が場所特定情報によって特定される場所を走行する場合に、記憶処理を実行するように構成した。また、トリガ情報に日時特定情報又は/及び時刻特定情報を含ませ、車両用情報記録装置10の制御部15は、現在日時が日時特定情報によって特定される日時になったとき、又は/及び、現在時刻が時刻特定情報によって特定される時刻になったときに、記憶処理を実行するように構成した。これにより、記憶処理を実行するタイミングを、場所特定情報や時間特定情報(日時特定情報や時刻特定情報)を介して具体的に設定することができる。
【0042】
また、車両用情報記録装置10の制御部15は、情報提示部19を介して、トリガ情報受信部18がトリガ情報を受信したときに当該トリガ情報を受信したことを提示し、また、制御部15が記憶処理を実行したときに当該記憶処理を実行したことを提示するように構成した。これにより、外部の第三者は、例えばイベントやキャンペーンなどを企画した場合にトリガ情報を発信させることにより、その旨を各車両用情報記録装置10のユーザに伝えることができる。一方、車両用情報記録装置10のユーザは、情報提示部19に提示される内容に基づいて、外部の第三者がイベントなどを企画していることを認識することができる。また、車両用情報記録装置10のユーザに対し、第三者が企画するイベントなどへの期待(ワクワク感)を与えることができる。なお、車両用情報記録装置10の制御部15は、「トリガ情報を受信したこと」および「記憶処理を実行したこと」のうち何れか一方のみを情報提示部19に提示するように構成してもよい。
【0043】
また、車両14のユーザが所有するユーザ側装置13は、第三者側装置12から送信されるイベント情報をイベント情報受信部62により受信し、受信したイベント情報をイベント情報提示部63に表示する。これにより、車両14のユーザは、自己が所有するユーザ側装置13を介して、第三者が企画するイベントなどに関する情報を把握することができる。
【0044】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図7を参照しながら説明する。本実施形態は、車両用情報記録装置10による制御内容が上述の実施形態と異なる。以下、上述の実施形態と異なる点のみを説明する。
即ち、車両用情報記録装置10の制御部15は、第三者側装置12が発信したトリガ情報を受信すると(ステップE1:YES)、トリガ情報を受信したことを情報提示部19に表示するとともに(ステップE2)、受信したトリガ情報を揮発性メモリ16に記憶する(ステップE3)。なお、この場合、トリガ情報には、タイミング特定情報として、将来の時刻(例えば、第三者側装置12がトリガ情報を発信した時刻が10:00であるとすると、その将来の時刻である例えば18:00)を特定する情報が含まれている。第三者側装置12の制御部51は、少なくともトリガ情報を発信する時刻よりも後の時刻を将来の時刻として設定する。そして、車両用情報記録装置10の制御部15は、記憶したトリガ情報によって特定される車両情報が揮発性メモリ16に記憶されているか否かを判断する(ステップE4)。即ち、車両用情報記録装置10の制御部15は、記憶したトリガ情報によって特定される車両情報に合致する車両情報が揮発性メモリ16に存在するか否かを判断する。
【0045】
そして、車両用情報記録装置10の制御部15は、記憶したトリガ情報によって特定される車両情報が揮発性メモリ16に記憶されている場合(ステップE4:YES)には、現在時刻が記憶したトリガ情報(タイミング特定情報)によって特定される時刻(この場合、18:00)になったか否かを判断する(ステップE5)。そして、車両用情報記録装置10の制御部15は、現在時刻が特定の時刻(18:00)になると、即ち、現在時刻が特定の時刻に合致すると判断すると(ステップE5:YES)、該当する車両情報(記憶したトリガ情報によって特定される車両情報)を揮発性メモリ16から抽出する(ステップE6)。そして、車両用情報記録装置10の制御部15は、抽出した車両情報を不揮発性メモリ17に記憶する(ステップE7)。そして、車両用情報記録装置10の制御部15は、車両情報を記憶したことを情報提示部19に表示する(ステップE8)。なお、車両用情報記録装置10の制御部15は、記憶したトリガ情報によって特定される車両情報が揮発性メモリ16に記憶されていない場合(ステップE4:NO)には、ステップE1に戻る。また、車両用情報記録装置10の制御部15は、上述のステップE1〜E8の処理を、イグニッションスイッチ46がオフされるまで繰り返す。
【0046】
なお、車両用情報記録装置10の制御部15が記憶処理(ステップE6,E7の処理)を実行するタイミングは、タイミング特定情報によって特定される時刻に限られるものではない。例えば、タイミング特定情報によって日時(特定日時)や時間帯(特定時間帯)を特定するようにし、車両用情報記録装置10の制御部15は、現在日時がその特定日時に合致した場合や、現在時間がその特定時間帯に含まれる場合に、記憶処理を実行するようにしてもよい。また、タイミング特定情報によって位置(特定位置)やエリア(特定エリア)を特定するようにし、車両用情報記録装置10の制御部15は、車両の現在位置がその特定位置に合致した場合や、車両の現在位置がその特定エリアに含まれる場合に、記憶処理を実行するようにしてもよい。また、タイミング特定情報に車両情報特定情報を含ませ、その車両情報特定情報によって所定の車両情報(特定車両情報)を特定するようにし、車両用情報記録装置10の制御部15は、車両情報検出部31から得られる車両情報がその特定車両情報(例えば、車速であれば80km/h)に合致する場合に、記憶処理を実行するようにしてもよい。
また、車両用情報記録装置10の制御部15は、受信したトリガ情報を揮発性メモリ16ではなく不揮発性メモリ17に記憶するように構成してもよい。
【0047】
以上に説明したように本実施形態によれば、トリガ情報にタイミング特定情報を含ませ、車両用情報記録装置10の制御部15は、現在時刻、現在日時、現在時間、車両の現在位置、車両情報検出部31から得られる車両情報などがタイミング特定情報によって特定される条件に合致すると判断したときに、記憶処理を実行するように構成した。これにより、車両用情報記録装置10の制御部15が記憶処理を実行するタイミングを、タイミング特定情報によって具体的に指定することができる。
また、揮発性メモリ16に記憶されている車両情報を不揮発性メモリ17に記憶するタイミングを、車両14の外部から入力されるトリガ情報に基づいて任意に設定することができ、これにより、不揮発性メモリ17に記憶される車両情報の用途を広げることができる。
【0048】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図8および図9を参照しながら説明する。本実施形態は、車両用情報記録装置10による制御内容が上述の実施形態と異なる。以下、上述の実施形態と異なる点のみを説明する。
本実施形態では、トリガ情報には、幅特定情報として記憶開始点情報および記憶終了点情報が含まれている。この場合、図8に示すように、記憶開始点情報として地点Aを特定する情報が含まれ、記憶終了点情報として地点Bを特定する情報が含まれている。即ち、この場合の幅特定情報は、地点Aから地点Bまでの道路区間を特定する。また、トリガ情報には、地点Aから地点Bまでにおける記憶処理の対象となる車両情報の属性として「燃料噴射量」が設定されている。このトリガ情報によれば、車両用情報記録装置10の制御部15は、揮発性メモリ16に逐次記憶される車両情報のうち地点Aから地点Bまでにおける燃料噴射量を、記憶処理において揮発性メモリ16から抽出し不揮発性メモリ17に記憶する。
【0049】
次に、本実施形態の動作について、図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。
車両用情報記録装置10の制御部15は、第三者側装置12が発信したトリガ情報を受信すると(ステップF1:YES)、トリガ情報を受信したことを情報提示部19に表示するとともに(ステップF2)、受信したトリガ情報を揮発性メモリ16に記憶する(ステップF3)。そして、車両用情報記録装置10の制御部15は、記憶したトリガ情報によって特定される車両情報が揮発性メモリ16に記憶されているか否かを判断する(ステップF4)。即ち、車両用情報記録装置10の制御部15は、記憶したトリガ情報によって特定される車両情報に合致する車両情報が揮発性メモリ16に存在するか否かを判断する。
【0050】
そして、車両用情報記録装置10の制御部15は、記憶したトリガ情報によって特定される車両情報が揮発性メモリ16に記憶されている場合(ステップF4:YES)には、記憶したトリガ情報に幅特定情報として記憶開始点情報および記憶終了点情報が含まれているか否かを判断する(ステップF5)。車両用情報記録装置10の制御部15は、記憶したトリガ情報に記憶開始点情報および記憶終了点情報が含まれている場合(ステップF5:YES)には、現在の状況が記憶開始点情報によって特定される状況に合致するか否かを判断する(ステップF6)。この場合、車両用情報記録装置10の制御部15は、車両の現在位置(現在の状況)が地点A(記憶開始点情報によって特定される状況)であるか否かを判断する。車両用情報記録装置10の制御部15は、現在の状況が記憶開始点情報によって特定される状況に合致する場合、つまり、車両の現在位置が地点Aである場合(ステップF6:YES)には、受信したトリガ情報によって特定される車両情報(この場合、燃料噴射量)を揮発性メモリ16から抽出する処理を開始するとともに(ステップF7)、抽出した車両情報(燃料噴射量)を不揮発性メモリ17に記憶する処理を開始する(ステップF8)。
【0051】
そして、車両用情報記録装置10の制御部15は、現在の状況が記憶終了点情報によって特定される状況に合致するか否かを判断する(ステップF9)。この場合、車両用情報記録装置10の制御部15は、車両の現在位置(現在の状況)が地点B(記憶終了点情報によって特定される状況)であるか否かを判断する。そして、車両用情報記録装置10の制御部15は、現在の状況が記憶終了点情報によって特定される状況に合致する場合、つまり、車両の現在位置が地点Bである場合(ステップF9:YES)には、トリガ情報によって特定される車両情報(燃料噴射量)を揮発性メモリ16から抽出する処理を終了するとともに(ステップF10)、抽出した車両情報(燃料噴射量)を不揮発性メモリ17に記憶する処理を終了する(ステップF11)。そして、車両用情報記録装置10の制御部15は、車両情報を記憶したことを情報提示部19に表示する(ステップF12)。
【0052】
一方、車両用情報記録装置10の制御部15は、記憶したトリガ情報に幅特定情報が含まれていない場合(ステップF5:NO)には、受信したトリガ情報によって特定される車両情報(所定の幅を有しない車両情報)を揮発性メモリ16から抽出し(ステップF13)、抽出した車両情報を不揮発性メモリ17に記憶する(ステップF14)。そして、車両用情報記録装置10の制御部15は、車両情報を記憶したことを情報提示部19に表示する(ステップF12)。なお、車両用情報記録装置10の制御部15は、記憶したトリガ情報によって特定される車両情報が揮発性メモリ16に記憶されていない場合(ステップF4:NO)には、ステップF1に戻る。また、車両用情報記録装置10の制御部15は、上述のステップF1〜F14の処理を、イグニッションスイッチ46がオフされるまで繰り返す。
【0053】
以上に説明したように本実施形態によれば、トリガ情報に幅特定情報を含ませ、車両用情報記録装置10の制御部15は、所定の幅を有して車両情報を揮発性メモリ16から抽出し、抽出した幅を有する車両情報を不揮発性メモリ17に記憶するように構成した。即ち、車両用情報記録装置10の制御部15は、車両情報検出部31から得られる車両情報(この場合、車両の現在位置)がトリガ情報によって特定される条件(この場合、幅特定情報によって特定される地点Aから地点Bまでの道路区間)に合致している間(含まれている間)、記憶処理を継続する。これにより、例えば特定の道路区間における車両情報、つまり、所定の幅を有する車両情報が不揮発性メモリ17に記憶されるようになり、不揮発性メモリ17に記憶される車両情報の用途を一層広げることができる。
【0054】
なお、幅特定情報によって特定できる車両情報の幅は、所定の道路区間に限られるものではなく、例えば所定の時間帯を特定するようにしてもよい。この場合、幅特定情報は記憶開始時刻情報および記憶終了時刻情報を含む。そして、車両用情報記録装置10の制御部15は、現在時刻が記憶開始時刻情報によって特定される時刻(記憶開始時刻)から記憶終了時刻情報によって特定される時刻(記憶終了時刻)までの時間帯に合致している間(含まれている間)は、記憶処理を継続する。
また、車両用情報記録装置10の制御部15は、受信したトリガ情報を揮発性メモリ16ではなく不揮発性メモリ17に記憶するように構成してもよい。
【0055】
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図10を参照しながら説明する。本実施形態は、車両用情報記録装置10による制御内容が上述の実施形態と異なる。以下、上述の実施形態と異なる点のみを説明する。
本実施形態では、トリガ情報には、期限指定情報、又は/及び、期間指定情報が含まれる。期限指定情報は、記憶処理により揮発性メモリ16の車両情報の少なくとも一部を不揮発性メモリ17に記憶した場合に、その不揮発性メモリ17に車両情報を記憶した状態を維持する期限を指定する情報である。また、期間指定情報は、記憶処理により揮発性メモリ16の車両情報の少なくとも一部を不揮発性メモリ17に記憶した場合に、その不揮発性メモリ17に車両情報を記憶した状態を維持する期間(不揮発性メモリ17に車両情報を記憶してから当該車両情報を消去するまでの時間)を指定する情報である。
【0056】
次に、本実施形態の動作について、図10に示すフローチャートを参照しながら説明する。
車両用情報記録装置10の制御部15は、記憶処理により不揮発性メモリ17に車両情報を記憶すると、その記憶した車両情報に対応する期限指定情報が受信したトリガ情報に含まれているか否かを判断する(ステップG1)。車両用情報記録装置10の制御部15は、期限指定情報が含まれている場合(ステップG1:YES)には、現在時刻が当該期限指定情報によって指定される期限に到達したか否かを判断する(ステップG2)。ここで、車両用情報記録装置10の制御部15は、期限指定情報によって特定される期限と現在時刻とを比較することで、現在時刻が期限に到達したか否かを判断する。そして、車両用情報記録装置10の制御部15は、現在時刻が期限指定情報によって指定される期限に到達すると(ステップG2:YES)、その期限指定情報に対応する車両情報を不揮発性メモリ17から消去する(ステップG3)。なお、車両用情報記録装置10の制御部15は、不揮発性メモリ17に記憶した車両情報に対応する期限指定情報が受信したトリガ情報に含まれていない場合(ステップG1:NO)には、不揮発性メモリ17に記憶した車両情報を消去しないようになっている。
【0057】
なお、トリガ情報に期間指定情報が含まれている場合には、車両用情報記録装置10の制御部15は、その期間指定情報によって指定される期間(指定期間)と車両情報を不揮発性メモリ17に記憶してからの経過時間とを比較する。そして、車両情報を不揮発性メモリ17に記憶してからの経過時間が指定期間に到達すると、その期間指定情報に対応する車両情報を不揮発性メモリ17から消去する。
【0058】
以上に説明したように本実施形態によれば、トリガ情報に期限指定情報、又は/及び、期間指定情報を含ませ、車両用情報記録装置10の制御部15は、現在時刻が期限指定情報によって指定される期限に到達すると、又は/及び、車両情報を不揮発性メモリ17に記憶してからの経過時間が期間指定情報によって指定される期間に到達すると、不揮発性メモリ17に記憶した車両情報(期限指定情報に対応する車両情報、又は/及び、期間指定情報に対応する車両情報)を消去するように構成した。これにより、古い車両情報や不要な車両情報を随時消去することができ、記憶容量に限りのある不揮発性メモリ17を有効に活用することができる。
【0059】
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図11を参照しながら説明する。本実施形態は、第三者側装置12による制御内容が上述の実施形態と異なる。以下、上述の実施形態と異なる点のみを説明する。
即ち、第三者側装置12の制御部51は、制御プログラムを実行することにより、本発明の送信先限定手段をソフトウェアによって仮想的に実現する。図11は、第三者側装置12の制御部51が情報提示部53に表示する送信先限定画面の表示例を示す図である。第三者側装置12のユーザは、この送信先限定画面を介して、イベント情報を送信する送信先を選択することができる。この場合、イベント情報の送信先として、ユーザ属性が「女性」であるサービス契約者(図11において「送信選択」欄に[○]印が付されたサービス契約者)が選択されている。第三者側装置12の制御部51は、この送信先限定画面を介して選択された送信先(この場合、女性が所有するユーザ側装置13)に限定してイベント情報を送信する。なお、サービス契約時に契約者が所有するユーザ側装置13の識別情報(例えば、製造番号やシリアル番号など)を第三者側装置12に登録しておき、第三者側装置12の制御部51は、この識別情報に基づいて送信先となるユーザ側装置13を限定するようにするとよい。また、イベント情報の送信先は、種々の属性(例えば、図11に示すユーザの「性別」、「年齢」、「住所」、ユーザが所有する車両の「車種」、「年式」、「色」など)に基づいて限定することができる。
【0060】
以上に説明したように本実施形態によれば、イベントやキャンペーンなどの参加対象となるユーザを絞り込むことができ、第三者は、企画したイベントなどを効率良く実施することができる。
【0061】
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について図12を参照しながら説明する。本実施形態は、第三者側装置12による制御内容が上述の実施形態と異なる。以下、上述の実施形態と異なる点のみを説明する。
本実施形態では、車両用情報記録装置10は、車両情報送信部71(車両情報送信手段に相当)を備える。この車両情報送信部71は、例えば無線の通信回線を経由して、記憶処理によって不揮発性メモリ17に記憶されている車両情報を第三者側装置12に送信する。なお、この車両情報送信部71による車両情報の送信タイミングは適宜設定することができる。例えば、車両情報送信部71は、記憶処理によって車両情報が不揮発性メモリ17に記憶されるごとに当該車両情報を送信するように構成してもよい。また、車両情報送信部71は、記憶処理によって不揮発性メモリ17に記憶されている車両情報を所定のタイミングで送信するように構成してもよい。また、車両情報送信部71は、第三者である自動車ディーラの店舗に車両が到着したことを条件として、記憶処理によって不揮発性メモリ17に記憶されている車両情報を送信するように構成してもよい。なお、車両が自動車ディーラの店舗に到着したことの検出は、例えばETCシステムのような狭域通信の構成を採用することで実現することができる。
【0062】
以上に説明したように本実施形態によれば、記憶処理によって不揮発性メモリ17に記憶されている車両情報を車両用情報記録装置10から第三者側装置12に容易に取り込むことができる。
【0063】
(その他の実施形態)
本発明は、上述した各実施形態にのみ限定されるものではなく、例えば次のように変形または拡張することができる。
第三者側装置12に、現時点(今)を指定するための現時点指定部を設け、第三者側装置12の制御部51は、現時点指定部を介して現時点を特定する情報(現時点情報)が入力された場合には、当該現時点情報を含むトリガ情報を直ちに作成し、作成したトリガ情報を直ちに発信するように構成するとよい。そして、車両用情報記録装置10の制御部15は、受信したトリガ情報に現時点情報が含まれる場合には、トリガ情報を受信した時点において不揮発性メモリ17に記憶されている車両情報を車両情報送信部71により直ちに第三者側装置12に送信するように構成するとよい。
この構成によれば、例えばイベントに参加する目的以外の目的(例えば車両の修理や点検など)で自動車ディーラの店舗に偶然立ち寄ったユーザの車両に関する車両情報を、即座に第三者側装置12に収集することができ、そのユーザに対しても特典を与えるなどのサービスを行うことができる。
【符号の説明】
【0064】
図面中、10は車両用情報記録装置、11は車両用情報記録システム、12は第三者側装置、13はユーザ側装置、14は車両、15は制御部(記憶制御手段)、16は揮発性メモリ(揮発性記憶手段)、17は不揮発性メモリ(不揮発性記憶手段)、18はトリガ情報受信部(記憶指令情報受信手段)、19は情報提示部(提示手段)、51は制御部(記憶指令情報生成手段、発信動作制御手段、送信先限定手段)、52はトリガ情報発信部(記憶指令情報発信手段)、61は制御部(提示動作制御手段)、62はイベント情報受信部(イベント情報受信手段)、63はイベント情報提示部(イベント情報提示手段)、71は車両情報送信部(車両情報送信手段)を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され当該車両に関する情報を車両情報として記録する車両用情報記録装置であって、
前記車両情報を逐次記憶する揮発性記憶手段と、
前記揮発性記憶手段に記憶された前記車両情報を記憶する不揮発性記憶手段と、
前記車両の外部から入力される記憶指令情報を受信する記憶指令情報受信手段と、
前記記憶指令情報受信手段が受信した前記記憶指令情報に基づいて、前記揮発性記憶手段から前記車両情報を読み出して前記不揮発性記憶手段に記憶する記憶処理を実行する記憶制御手段と、
を備えることを特徴とする車両用情報記録装置。
【請求項2】
前記記憶指令情報は、前記記憶処理を実行する条件を特定する記憶処理実行条件特定情報を含み、
前記記憶制御手段は、現在時刻又は/及び前記車両情報が前記記憶処理実行条件特定情報によって特定される条件に合致すると判断したとき、前記記憶処理を実行することを特徴とする請求項1記載の車両用情報記録装置。
【請求項3】
前記記憶指令情報は、前記車両情報の属性を特定する属性特定情報を含み、
前記記憶制御手段は、前記属性特定情報によって特定される属性の前記車両情報を前記揮発性記憶手段から抽出し、前記不揮発性記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用情報記録装置。
【請求項4】
前記記憶指令情報受信手段は、無線通信により前記記憶指令情報を受信することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の車両用情報記録装置。
【請求項5】
前記記憶指令情報は、場所を特定する場所特定情報を含み、
前記記憶制御手段は、前記車両が前記場所特定情報によって特定される場所を走行する場合に前記記憶処理を実行することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の車両用情報記録装置。
【請求項6】
前記記憶指令情報は、日時を特定する日時特定情報又は時刻を特定する時刻特定情報を含み、
前記記憶制御手段は、現在日時が前記日時特定情報によって特定される日時になったとき、又は、現在時刻が前記時刻特定情報によって特定される時刻になったときに、前記記憶処理を実行することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の車両用情報記録装置。
【請求項7】
前記記憶制御手段は、車両情報が所定の条件に合致するときに、前記記憶処理を実行することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の車両用情報記録装置。
【請求項8】
前記記憶制御手段は、現在時刻又は/及び前記車両情報が前記記憶処理実行条件特定情報によって特定される条件に合致している間、前記記憶処理を継続することを特徴とする請求項2に記載の車両用情報記録装置。
【請求項9】
前記記憶指令情報受信手段が前記記憶指令情報を受信したときに当該記憶指令情報を受信したことを提示し、又は/及び、前記記憶制御手段が前記記憶処理を実行したときに当該記憶処理を実行したことを提示する提示手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の車両用情報記録装置。
【請求項10】
前記記憶指令情報は、前記不揮発性記憶手段に前記車両情報を記憶した状態を維持する期限を指定する期限指定情報、又は、前記不揮発性記憶手段に前記車両情報を記憶した状態を維持する期間を指定する期間指定情報を含み、
前記記憶制御手段は、
現在時刻が前記期限指定情報によって指定される期限に到達すると、又は、前記車両情報を前記不揮発性メモリに記憶してからの経過時間が前記期間指定情報によって指定される期間に到達すると、前記不揮発性記憶手段に記憶した前記車両情報を消去することを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載の車両用情報記録装置。
【請求項11】
車両に搭載され当該車両に関する情報を車両情報として記録する車両用情報記録装置と、前記車両の外部に設置される第三者側装置と、を備える車両用情報記録システムであって、
前記車両用情報記録装置は、
前記車両情報を逐次記憶する揮発性記憶手段と、
前記揮発性記憶手段に記憶された前記車両情報を記憶する不揮発性記憶手段と、
前記車両の外部から入力される記憶指令情報を受信する記憶指令情報受信手段と、
前記記憶指令情報受信手段が受信した前記記憶指令情報に基づいて、前記揮発性記憶手段から前記車両情報を読み出して前記不揮発性記憶手段に記憶する記憶処理を実行する記憶制御手段と、を備え、
前記第三者側装置は、
前記記憶指令情報を生成する記憶指令情報生成手段と、
前記記憶指令情報生成手段が生成した前記記憶指令情報を前記車両用情報記録装置に発信する記憶指令情報発信手段と、
前記記憶指令情報発信手段による前記記憶指令情報の発信動作を制御する発信動作制御手段と、
を備えることを特徴とする車両用情報記録システム。
【請求項12】
前記車両のユーザが所有するユーザ側装置をさらに備え、
前記ユーザ側装置は、
前記第三者側装置から送信されるイベント情報を受信するイベント情報受信手段と、
前記イベント情報受信手段が受信した前記イベント情報を提示するイベント情報提示手段と、
前記イベント情報提示手段による前記イベント情報の提示動作を制御する提示動作制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項11記載の車両用情報記録システム。
【請求項13】
前記第三者側装置は、前記イベント情報を送信する送信先を限定する送信先限定手段をさらに備えることを特徴とする請求項12記載の車両用情報記録システム。
【請求項14】
前記車両用情報記録装置の前記不揮発性記憶手段に記憶されている前記車両情報を前記第三者側装置に送信する車両情報送信手段をさらに備えることを特徴とする請求項11から13の何れか1項に記載の車両用情報記録システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−84053(P2012−84053A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−231507(P2010−231507)
【出願日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】