説明

車両用情報記録装置

【課題】 車両前方の道路状況を撮影した画像データの記録のために、カーナビゲーション用の地図データの読み込みにも使用される光学ドライブ装置を利用することにより、コストの高騰を伴うことなく大容量の画像データを記録可能にすること。
【解決手段】 ハイブリッド光学ディスク17は、カーナビゲーション用の地図データを記録したDVD−ROM用記録層と画像データを記録可能なDVD−RW用記録層とを備えた形態となっている。制御ユニット2は、自車両が予め決められた特定エリア(交差点など)に到達したか否かを、位置検出器3からの出力及びハイブリッド光学ディスク17から読み取った地図データに基づいて判断し、特定エリアに到達する毎にビデオカメラ11により車両前方を設定期間だけ撮影すると共に、撮影した画像データをDVDドライバ4よりハイブリッド光学ディスク17のDVD−RW用記録層に記録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両前方を撮影した画像データを記録するための車両用情報記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両事故などが発生したときに、その事故の発生原因の究明を容易且つ正確に行うために、車載カメラを利用することが考えられている。特許文献1には、車両事故の発生を例えばエアバッグの動作状況に基づいて検出したときに車両前方及び車内の状況を車載カメラによって撮影し、撮影した画像データを半導体メモリ(VRAM、SRAM、フラッシュメモリなど)に記録して保存する装置が記載されている。
【特許文献1】特開2000−43764号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載された装置では、画像データの記録のために半導体メモリを利用しているため、記録対象の画像データの容量が大きい場合(例えば、記録対象が動画像データであった場合、或いは長期間に渡る画像データを蓄積する必要がある場合)には、必然的に半導体メモリを大容量化する必要があってコストの高騰を来たすという問題が出てくる。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両前方の道路状況を撮影した画像データの記録のために、カーナビゲーション用の地図データの読み込みにも使用される光学ドライブ装置を利用することにより、コストの高騰を伴うことなく大容量の画像データを記録可能になる車両用情報記録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の車両用情報記録装置によれば、自車両が予め決められた特定エリアに到達する毎に車両位置判定手段から動作指令信号が出力されるようになる。制御手段は、このように動作指令信号が出力される毎に、撮影手段により車両前方を設定期間だけ撮影すると共に、撮影した画像データを光学ドライブ装置によりハイブリッド型光学ディスクの書き換え型レコード層に記録するようになる。
【0006】
この場合、上記ハイブリッド光学ディスクは、カーナビゲーション用の地図データを記録した読み出し専用型レコード層と画像データを記録可能な書き換え型レコード層とを備えた形態となっている。従って、画像データの記録のために、カーナビゲーション用の地図データの読み込みにも使用される光学ドライブ装置を利用できることになるから、この種の画像データ記録装置を別途に設ける場合に比べてハードウェアコストの上昇を抑制できるようになる。また、ハイブリッド光学ディスクの記憶容量の対コスト比は、半導体メモリに比べて大幅に低減できるから、前述のようにハードウェアコストの上昇を抑制できることと相俟って、コストの高騰を伴うことなく大容量の画像データを記録可能になるものである。
【0007】
請求項2記載の車両用情報記録装置によれば、自車両が特定エリアに到達したか否かの判定動作が、前記ハイブリッド光学ディスクから光学ドライブ装置を通じて読み取った地図データ及び位置検出器から出力される経緯度情報に基づいて行われるから、その判定動作を正確に行うことができる。また、上記位置検出器は、カーナビゲーション用に設けられたものを利用可能であるから、この面からもハードウェアコストの高騰を抑制できる。
【0008】
請求項3記載の車両用情報記録装置によれば、ハイブリッド光学ディスクの書き換え型レコード層には、データ圧縮された状態の画像データが記憶されるから、その記憶効率が向上することになる。また、上記書き換え型レコード層の残り記憶容量が減少した状態では、画像データのデータ圧縮率が高くなる構成となっているから、残り記憶容量が少なくなった状況下でも画像データの記録を確実に行うことができる。
【0009】
請求項4記載の車両用情報記録装置においても、ハイブリッド光学ディスクの書き換え型レコード層には、データ圧縮された状態の画像データが記憶されるから、その記憶効率が向上することになる。また、そのデータ圧縮率が、撮影動作を行ったときの自車両の走行速度に応じて変更される構成となっているから、例えば、自車両が相対的に高い速度で走行しているとき(特定エリアの通過に要する時間が短めになるとき)には、データ圧縮率を低くして高精度の画像データを再生可能にすることが可能になり、また、自車両が相対的に低い速度で走行しているとき(特定エリアの通過に要する時間が長めになるとき)には、データ圧縮率を高くして必要な記憶容量を抑制することが可能になる。
【0010】
請求項5記載の車両用情報記録装置においても、ハイブリッド光学ディスクの書き換え型レコード層には、データ圧縮された状態の画像データが記憶されるから、その記憶効率が向上することになる。また、そのデータ圧縮率が、撮影動作を行ったときの自車両の走行道路の規格(道路幅など)に応じて変更される構成となっているから、例えば、自車両が道路幅が広い地域を走行しているとき(特定エリアの通過に要する時間が長めになるとき)には、データ圧縮率を高くして要な記憶容量を抑制することが可能になり、また、自車両が道路幅の狭い地域を走行しているとき(特定エリアの通過に要する時間が短めになるとき)には、データ圧縮率を低くして高精度の画像データを再生可能にすることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明に係る車両情報記録装置としての機能が付与されたカーナビゲーション装置1の電気的構成が機能ブロックの組み合わせにより概略的に示されている。この図1において、カーナビゲーション装置1は、そのナビゲーション動作制御用の制御ユニット2(制御手段、車両位置判定手段に相当)に対して、位置検出器3、DVDドライバ4(光学ドライブ装置に相当)、外部メモリ5、表示装置6、操作スイッチ群7、音声出力装置8、リモコン9からの信号を検出するリモコンセンサ10、ビデオカメラ11(撮影手段)による撮影動作を制御する機能などを備えたカメラインタフェース部12などを接続して構成されている。
【0012】
制御ユニット2は、マイクロコンピュータとして構成されたもので、CPU、ROM、RAM、I/Oインタフェース及びこれらを接続するバスなど(何れも図示せず)を備えている。これらのうち、ROMには、カーナビゲーション用のプログラム、画像データ圧縮プログラムなどが格納され、RAMにはプログラム実行時の処理データやDVDドライバ4から取得した道路地図データなどが一時的に格納される。
【0013】
位置検出器3は、絶対方位を検出するための地磁気センサ13、ヨー角速度(ヨーレート)を検出するためのジャイロスコープ14、車両の走行距離を検出するための距離センサ15及びGPS用人工衛星からの信号を受信するGPS受信機16から構成されており、車両の現在位置に対応した経緯度情報を算出する部分である。
【0014】
DVDドライバ4は、大容量の情報記録媒体であるハイブリッド光学ディスク17からデータを読み出す動作並びに当該光学ディスク17にデータを書き込む動作を実行可能な構成となっている。この場合、ハイブリッド光学ディスク17は、図2に模式的な断面構造を示すように、ポリカーボネート基板17a上に、DVD−ROM用記録層17b(読み出し専用型レコード層に相当)とDVD−RW用記録層17c(書き換え型レコード層に相当)とを積層した形態となっている。特に、ハイブリッド光学ディスク17のDVD−ROM用記録層17bには、カーナビゲーション用の地図データ、つまり、多種類の地図描画用データ及びマップマッチング用データの他に、施設名称を例えば50音順に並べた施設名称データベース、この施設名称データベース内の各施設についての具体的情報(施設名称、職種などの区分を示すジャンル名、施設の位置データ(経緯度データ)など)を網羅した施設データベース、電話番号と施設の対応を示す電話番号データベースなど、多様な地図データが記憶されている。
【0015】
外部メモリ5は、フラッシュメモリカードなどにより構成されたもので、例えば他の規格の情報記録媒体に対応するためのプログラムソフトを記憶したり、特定のデータの保存や呼出などを行ったりするために設けられている。
【0016】
表示装置6は、地図画面を表示するための例えばカラー液晶ディスプレイを含んで構成されており、車両の運転席近傍に設置される。操作スイッチ群7は、この表示装置6の周辺に配置されたメカニカルスイッチや表示装置6のカラー液晶ディスプレイ上に形成されたタッチスイッチなどから成り、各種のデータや設定事項などの操作入力を制御ユニット2に与えるために設けられている。尚、リモコンセンサ10も操作入力手段として設けられたもので、リモコン9からの操作入力を受信して制御ユニット2に与えるようになっている。
【0017】
音声出力装置8は、音声合成回路、アンプ、スピーカなどを備えたもので、制御ユニット2からの音声情報に応じた任意の音声出力を発生できるようになっている。
ビデオカメラ11は、例えば車室内に車両前方の道路状況を比較的広い視野範囲で撮影可能な状態で設置されたもので、その動作開始及停止が、制御ユニット2によりカメラインタフェース部12を通じて制御される構成、具体的には、カメラインタフェース部12を通じて撮影開始指令信号(動作指令信号に相当)を受けたときに動作開始され、同じく撮影停止指令信号を受けたときに動作停止される構成となっている。また、このビデオカメラ11により撮影された動画像データは、カメラインタフェース部12を通じて制御ユニット2に与えられ、ここでデータ圧縮された後にDVDドライバ4へ出力される構成となっている。
【0018】
制御ユニット2は、車両の現在位置を地図上に位置付けるマップマッチング処理を実行するという基本的な機能の他に、操作スイッチ群7やリモコン9を通じて目的地や経由地点などの地点データが入力されたときに、その地点データに基づいて現在位置から目的地までの経路探索動作を例えばダイクストラ法を用いて行い、その経路探索結果に応じた案内ルートを地図画面上に表示するという経路計算機能(所謂リルート探索機能も含む)や、この機能により得られた案内ルートに基づいて音声や表示などにより種々のガイドを行う経路案内機能などの周知の機能の他に、以下に述べるような画像データ収集機能を備えた構成となっている。
【0019】
即ち、図3には、制御ユニット2に設定された画像データ収集機能に係る制御ルーチンの基本的内容が示されている。尚、この制御ルーチンは、制御ユニット2のメインプログラムにサブルーチンとして組み込まれたものであり、例えば数m秒以下の比較的早い周期で繰り返し実行されることになる。
【0020】
図3において、制御ユニット2は、車両による交通事故が発生する可能性が比較的高いエリア、例えば、交差点、横断歩道、自動車専用道路の合流路付近、駐車場の出入口付近などのような複数のエリアを、前記地図データと対応付けた状態の特定エリアとして記憶しており、自車両が特定エリアに到達したか否か、並びに自車両が当該特定エリアを脱出したか否かを、ハイブリッド光学ディスク17からDVDドライバ4を通じて読み取った地図データ及び位置検出器3から出力される経緯度情報に基づいて判定する(ステップS1、S2)。これらステップS1及びS2の何れでも「NO」と判断される場合、つまり、自車両が特定エリアと無関係なエリアにある場合には、そのままメインプログラムへリターンする。
【0021】
自車両が特定エリアに到達した場合には、カメラインタフェース部12を通じて撮影開始指令信号を出力するものであり(ステップS3)、これに応じてビデオカメラ11が動作開始されて車両前方の道路状況を撮影するようになる。また、この撮影開始指令信号の出力後には、ビデオカメラ11からの画像データをデータ圧縮してDVDドライバ4に転送することにより、画像データ書き込み処理を開始させる(ステップS4)。これにより、DVDドライバ4が、ビデオカメラ11が撮影した動画像データ(圧縮された状態のデータ)をハイブリッド光学ディスク17のDVD−RW用記録層17cに書き込む処理を開始することになる。
【0022】
この画像データ書き込み処理開始ステップS4の実行後には、自車両が特定エリアを脱出したか否かを判断する前記ステップS2へ移行する。自車両が特定エリアを脱出した場合には、カメラインタフェース部12を通じて撮影停止始指令を出力するものであり(ステップS5)、これに応じてビデオカメラ11が動作停止されるようになる。また、この撮影停止指令信号の出力後には、DVDドライバ4による画像データ書き込み処理を終了させ(ステップS6)、メインプログラムへリターンする。
【0023】
一方、制御ユニット2は、上記制御ルーチン以外に以下(1)〜(3)に述べるような制御も行う構成となっている。
(1)ビデオカメラ11により撮影した動画像データをハイブリッド光学ディスク17のDVD−RW用記録層17cに記録するときのデータ圧縮率を、当該DVD−RW用記録層17cの残り記憶容量の減少に応じて高くする制御。
【0024】
(2)上記DVD−RW用記録層17cに記録した動画像データを、予め設定されたタイミングで消去する制御。この消去タイミングとしては、例えばカーナビゲーション装置1の次回の起動時点や、自車両が撮影対象の特定エリア(或いは連続した複数の特定エリア)を無事通過したタイミングを設定できる。
【0025】
(3)上記DVD−RW用記録層17cに記録した動画像データを、リモコン9などを通じた操作に応じて表示装置6で再生する制御。尚、DVDドライバ4に外部モニタ接続用の映像出力端子を設けることにより、その外部モニタで動画像データの再生を行う構成とすることもできる。
【0026】
要するに、上記した本実施例の構成によれば、制御ユニット2は、自車両が予め設定された複数の特定エリア(交差点、横断歩道、自動車専用道路の合流路付近、駐車場の出入口付近など)に到達する毎に撮影開始指令信号を出力すると共に、自車両が当該特定エリアを脱出する毎に撮影停止指令信号を出力するようになり、それら指令信号はカメラインタフェース部12を通じてビデオカメラ11に与えられる。これにより、ビデオカメラ11が、車両前方の道路状況を設定期間(撮影開始指令信号の出力タイミングから撮影停止指令信号の出力タイミングまでの期間)だけ撮影するようになり、このように撮影された動画像データは、DVDドライバ4によりハイブリッド光学ディスク17のDVD−RW用記録層17cに記録されるようになる。
【0027】
この場合、上記ハイブリッド光学ディスク17は、上記DVD−RW用記録層17cの他に、カーナビゲーション用の地図データを記録したDVD−ROM用記録層17bを備えた形態となっている。つまり、動画像データの記録のために、カーナビゲーション用の地図データの読み込みにも使用されるDVDドライバ4を利用できるから(但し、光学ヘッドの構造を変更する必要が生ずる)、この種の画像データ記録装置を別途に設ける場合に比べてハードウェアコストの上昇を抑制できるようになる。しかも、ハイブリッド光学ディスク17の記憶容量の対コスト比は、半導体メモリに比べて大幅に低減できるから、前述のようにハードウェアコストの上昇を抑制できることと相俟って、コストの高騰を伴うことなく大容量の動画像データを記録可能になるものである。
【0028】
また、制御ユニット2は、自車両が特定エリアに到達したか否かの判定動作を、ハイブリッド光学ディスク17に記憶されている地図データ及び位置検出器3から出力される経緯度情報に基づいて行う構成となっているから、その判定動作を正確に行うことができる。この場合、上記位置検出器3は、カーナビゲーション用に設けられたものであるから、この面からもハードウェアコストの高騰を抑制できる。
【0029】
ハイブリッド光学ディスク17のDVD−RW用記録層17cには、データ圧縮された状態の動画像データが記憶されるから、その記憶効率が向上することになる。また、上DVD−RW用記録層17cの残り記憶容量が減少した状態では、動画像データのデータ圧縮率が高くなる構成となっているから、残り記憶容量が少なくなった状況下でも動画像データの記録を確実に行うことができる。
【0030】
ハイブリッド光学ディスク17のDVD−RW用記録層17cに記録した動画像データを、予め設定されたタイミングで消去する制御を行う構成となっているから、当該DVD−RW用記録層17cの空き容量が無駄に減少する事態を未然に防止できるようになる。
【0031】
(その他の実施の形態)
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のような変形または拡張が可能である。
【0032】
ビデオカメラ11により撮影した動画像データをハイブリッド光学ディスク17のDVD−RW用記録層17cに記録するときのデータ圧縮率を、撮影動作を行ったときの自車両の走行速度に応じて変更する構成としても良い。この構成によれば、例えば、自車両が相対的に高い速度で走行しているとき(特定エリアの通過に要する時間が短めになるとき)には、データ圧縮率を低くして高精度の画像データを再生可能にすることが可能になり、また、自車両が相対的に低い速度で走行しているとき(特定エリアの通過に要する時間が長めになるとき)には、データ圧縮率を高くして必要な記憶容量を抑制することが可能になる。
【0033】
また、自車両の走行道路の規格(道路幅など)に応じてデータ圧縮率を変更する構成としても良い。この構成によれば、例えば、自車両が道路幅の広い地域を走行しているとき(特定エリアの通過に要する時間が長めになるとき)には、データ圧縮率を高くして要な記憶容量を抑制することが可能になり、また、自車両が道路幅が狭い地域を走行しているとき(特定エリアの通過に要する時間が短めになるとき)には、データ圧縮率を低くして高精度の画像データを再生可能にすることが可能になる。
【0034】
特定エリアに対応して設置された路側送信機から当該特定エリアの位置情報を受信する受信機を搭載し、自車両が特定エリアに到達したか否かを当該受信機による受信位置情報に基づいて判定するシステム構成とすることも可能である。
【0035】
上記実施例では、ビデオカメラ11により動画像データを得るとしたが、コマ取りによる静止画像データ群であっても良く、この場合には、撮影手段としてデジタルカメラを設ければ済むことになる。
【0036】
経緯度情報の取得のためにGPS受信機を利用する構成としたが、通信基地局との通信により自車両の現在位置を示す経緯度情報を取得する構成としても良い。
ハイブリッド光学ディスクの形式は、上記実施例に限定されるものではなく、例えば、CD−ROMとCD−RWとの組み合わせ、DVD−ROMとCD−RWとの組み合わせなどであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施例を示す装置全体の機能ブロック図
【図2】ハイブリッド光学ディスクの模式的断面図
【図3】制御ユニットによる制御内容の要部を示すフローチャート
【符号の説明】
【0038】
1はカーナビゲーション装置(車両情報記録装置)、2は制御ユニット(制御手段、車両位置判定手段)、3は位置検出器、4はDVDドライバ(光学ドライブ装置)、11はビデオカメラ(撮影手段)、17はハイブリッド光学ディスク、17bはDVD−ROM用記録層(読み出し専用型レコード層)、17cはDVD−RW用記録層(書き換え型レコード層)を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カーナビゲーション用の地図データを記録した読み出し専用型レコード層と画像データを記録可能な書き換え型レコード層とを備えたハイブリッド光学ディスク用の光学ドライブ装置と、
車両前方の道路状況を撮影可能な撮影手段と、
自車両が予め決められた特定エリアに到達する毎に動作指令信号を出力する車両位置判定手段と、
この車両位置判定手段から動作指令信号が出力される毎に前記撮影手段により車両前方を設定期間だけ撮影すると共に、撮影した画像データを前記光学ドライブ装置により前記ハイブリッド型光学ディスクの前記書き換え型レコード層に記録する制御手段とを備えたことを特徴とする車両用情報記録装置。
【請求項2】
自車両の現在位置を示す経緯度情報を取得する位置検出器を備え、
前記車両位置判定手段は、自車両が前記特定エリアに到達したか否かを、前記ハイブリッド光学ディスクから前記光学ドライブ装置を通じて読み取った地図データ及び前記位置検出器から出力される経緯度情報に基づいて判定することを特徴とする請求項1記載の車両用情報記録装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記撮影手段により撮影した画像データをデータ圧縮した状態で前記書き換え型レコード層に記録するように構成され、そのデータ圧縮率を、当該書き換え型レコード層の残り記憶容量の減少に応じて高くすることを特徴とする請求項1または2記載の車両用情報記録装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記撮影手段により撮影した画像データをデータ圧縮した状態で前記書き換え型レコード層に記録するように構成され、そのデータ圧縮率を、撮影動作を行ったときの自車両の走行速度に応じて変更することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の車両用情報記録装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記撮影手段により撮影した画像データをデータ圧縮した状態で前記書き換え型レコード層に記録するように構成され、そのデータ圧縮率を、自車両の走行道路の規格に応じて変更することを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の車両用情報記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−234638(P2006−234638A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−50866(P2005−50866)
【出願日】平成17年2月25日(2005.2.25)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】