説明

車両用指示ランプシステム

【課題】 車両の様々な状態に対応して異なる表示を行うことができるとともに、他の車両、もしくは歩行者などから確認しやすい指示ランプ表示装置を具える車両用指示ランプシステムを提供すること。
【解決手段】 制御システムと電気的に接続する車両用指示ランプシステムであって、指示ランプ表示装置を含んでなり、該指示ランプ表示装置は車両後尾部の底端縁部より所定の距離だけ高い位置に設けられ、該制御システムの異なるタイプのコマンドに基づいて異なるアクティブ信号及び/もしくは表示を表現して車両の状態を表示するように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、方向指示器に関し、特に車両に用いる方向指示ランプシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車両用指示ランプシステムは通常、車両の後尾部の両端縁に設けられる二組の指示ランプを具え、一般に第一指示ランプ、第二指示ランプと称する。該第一指示ランプ、第二指示ランプは、一般に車両の方向転換の状態を指示するか、もしくはブレーキを踏んだ場合、車をバックさせる場合、または故障が発生した場合等に警告シグナルを発する。第一指示ランプ、第二指示ランプのシステムは一般に車両の制御システムによって制御される。
【0003】
従来技術文献は車両制御システムを提供するものであって、自動車用のステアリングハンドルを構成する取っ手と、シャフトに接続するハブと、該ハブから水平に延伸して該取っ手に至るスポークと、該ハブに形成するスイッチ開口、もしくはスイッチ孔と、該スイッチ孔に設ける一対の押しボタンとを含んでなり、該一対の押しボタンはそれぞれスイッチ孔から侵出して左押しボタンスイッチと、右押しボタンスイッチとを構成する(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】米国特許第5,955,944号明細書
【0004】
別の従来技術文献などの特許文献は、上述と類似した制御システムを提供するものであって、手動のコレクト装置(押しボタン、もしくはレバー等の形状)によって対応する方向指示ランプの開閉を行う。即ち、自動車の運転手が車両を右折、もしくは左折させようとする場合、右もしくは左のコレクト装置を押さなければならず、また車両の方向転換が完了した後、対応するコレクトスイッチをリセットしなければならない。係る操作によって方向指示ランプの開閉を行い、歩行者、もしくは周囲のその他車両に警告を与える。また、これら特許においては、複数種の自動制御システムも開示している。但し、これらシステムは本発明に類似しない。よって、ここでは詳述しない(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献2】米国特許第6,034,600号明細書
【0005】
また別の従来技術文献には劣悪な天候用の自動テールランプシステムが開示される。即ち、劣悪な天候時にテールランプを自動的に起動するシステムである。該システムは一つ、もしくは複数の可視光線を照射する光源を具え、劣悪な天候、もしくは煙、埃等によって視界不良の状況に至ると、該光源の発光強度を増強させるシステムである。その構造は、車両のリアルタイムの状態、環境条件、視界の状況、環境の光の強度等を収集、受信、整合する装置と、制御装置とを具え、該制御装置は視界の状況が視界不良の臨界値を下回ると、テールランプシステムを自動的に起動し、視界の状況が視界不良の臨界値に至らない場合はテールランプシステムを自動的に閉じるものである(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献3】米国特許第6,552,492号明細書
【0006】
上述のまた別の従来技術文献では、ブレーキランプ、方向転換シグナル/緊急の状況における非常灯の発光が分からなくなることを防ぐため、これらランプの発光強度を劣悪な天候時におけるテールランプよりも高くなるように増強する。よって、劣悪な天候時におけるテールランプシステムは、視界の状況によって自動的に起動し、発光強度は徐々に増強するか、もしくは徐々に低くなる。
【0007】
但し、後方の車両の前部が比較的高いか、比較的大きい場合、後方の車両の運転手は、ブレーキをかけた前方の車両の指示ランプの点滅が確認しにくい。これは一般に、第一指示ランプと第二指示ランプが車両後部の比較的低い部分に位置するからである。よってこれは相当の危険を伴い、車両の衝突が用意に発生する。
【0008】
いわゆる第三位置のブレーキ指示ランプは、車両後部の比較的高い位置に設けられ、衝突の危険を回避させる作用を有する。よって上述する前部の比較的高い、もしくは比較的大きい車両の運転手は前方の車両のブレーキ指示ランプの点滅が確認がしやすくなる。
【0009】
第三のブレーキ指示ランプは、一般に車内の後方シートの後ろに設けられ、リアウィンドウを介して確認することができる。もしくはリアウィンドウの上端縁部で車両のルーフのすぐ下方に設ける。よってブレーキランプが点滅した場合容易に確認することができる。
【0010】
車両のブレーキをかけると、従来の第三ブレーキ指示ランプは全体的に点滅する。ブレーキを掛ける動作が終了すると、従来の第三ブレーキ指示ランプは全体が消灯する。即ち、ブレーキを掛けたときのみ発光する。よって指示ランプは所定の範囲の改善を必要とする。即ち人々が日々裕福になり、多彩な生活を求めるニーズを満足させるためであって、また、異なる運転状態を指示するためである。
【0011】
さらにまた別の従来技術文献に記載のものは車両のブレーキランプシステムの改良構造を提供するものであって、ブレーキペダルの動作を感知するブレーキセンサーと、ブレーキペダルの動作に対応して徐々に発光強度が強くなるか、弱くなって消灯するブレーキランプ表示装置とを含む。該ブレーキランプ表示装置は車両の後部に設けられ、ブレーキ状態の変化を表示する発光ダイオードを含む(例えば、特許文献4参照)。
【特許文献4】米国特許第6,573,830号明細書
【0012】
ブレーキランプ表示装置はブレーキペダルに加えられる力の強度に基づき、発光ダイオードを外から中へ順次点滅させる。よってブレーキペダルに軽く触れただけでは、外側の一部発光ダイオードが点灯する。逆にブレーキペダルを完全に踏み込んだ場合、即ち急ブレーキをかける状況においては、全ての発光体が外側から内側へ順次点滅する。
【0013】
上記従来技術文献4に開示されるブレーキランプ表示装置は、車線を変更するときに点滅させることができる。但し、前述する第一指示ランプと第二指示ランプの位置の問題が存在する。しかも、発光ダイオードの発光変換パターンはブレーキペダルに加えられる圧力に関連する。よってその応用にはかなり制限が存在する。
【0014】
更に一歩進んで説明すると、既存する第三指示ランプは取付ける車両のブレーキの状態を指示するだけの単一の機能しかない。また、車両の方向転換、もしくはバックするときに類似する問題がやはり改善されていない。前の部分の比較的高い、もしくは比較的大きい自動車の運転手が前方の車両の方向転換指示、もしくはバックの状態を指示する第一指示ランプ、もしくは第二指示ランプを確認しようとする場合、やはり不便である。この点からいけば車両が衝突する可能性はやはり完全に解消されていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は、車両の様々な状態に対応して異なる表示を行うことができるとともに、他の車両、もしくは歩行者などから確認しやすい指示ランプ表示装置を具える車両用指示ランプシステムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
そこで、本発明者は従来の技術に鑑み鋭意研究を重ねた結果、制御システムと電気的に接続する車両用指示ランプシステムであって、指示ランプ表示装置を含んでなり、該指示ランプ表示装置は車両後尾部の底端縁部より所定の距離だけ高い位置に設けられ、該制御システムの異なるタイプのコマンドに基づいて異なるアクティブ信号及び/もしくは表示を表現して車両の状態を表示する車両用指示ランプシステムによって課題を解決できる点に着眼し、かかる知見に基づいて本発明を完成させた。
以下本発明について具体的に説明する。
【0017】
請求項1に記載する車両用指示ランプシステムは、制御システムと電気的に接続する車両用指示ランプシステムであって、指示ランプ表示装置を含んでなり、該指示ランプ表示装置は車両後尾部の底端縁部より所定の距離だけ高い位置に設けられ、該制御システムの異なるタイプのコマンドに基づいて異なるアクティブ信号及び/もしくは表示を表現して車両の状態を表示する。
【0018】
請求項2に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項1における制御システムが左折、もしくは右折に対応した信号を該指示ランプシステムに出力すると、該指示ランプシステムが第1パターンのシグナル及び/もしくは表示によって車両の方向転換の状態を表示する。
【0019】
請求項3に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項2におけるシグナル及び/もしくは表示の第1パターンが左、もしくは右方向を指す矢印である。
【0020】
請求項4に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項2におけるシグナル及び/もしくは表示の第1パターンが車両の方向転換状態を表現する言葉か略語である。
【0021】
請求項5に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項1における制御システムがブレーキに対応した信号を該指示ランプシステムに出力すると、該指示ランプ表示装置が第2パターンのシグナル及び/もしくは表示によって車両のブレーキ状態を表示する。
【0022】
請求項6に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項5におけるシグナル及び/もしくは表示の第2パターンが複数配列された発光ダイオードの点滅である。
【0023】
請求項7に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項5におけるシグナル及び/もしくは表示の第2パターンが車両のブレーキ状態を表現する言葉か略語である。
【0024】
請求項8に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項1における制御システムがバックに対応した信号を該指示ランプシステムに出力すると、該指示ランプシステムが第3パターンのシグナル及び/もしくは表示によって車両のバックの状態を表示する。
【0025】
請求項9に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項8におけるシグナル及び/もしくは表示の第3パターンが車両のバックの状態を表現する言葉か略語である。
【0026】
請求項10に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項8におけるシグナル及び/もしくは表示の第3パターンが「!」の符号であって、後方の車両及び/もしくは歩行者に車両がバック中であることの警告を与える。
【0027】
請求項11に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項1における制御システムが車両の方向転換と同時にバックする状態に対応した信号を該指示ランプシステムに出力すると、該指示ランプシステムが第4パターンのシグナル及び/もしくは表示によって車両の方向転換と同時にバックする状態を表示する。
【0028】
請求項12に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項11におけるシグナル及び/もしくは表示の第4パターンが左、もしくは右方向を指す矢印を含み、かつ該アクティブ符号が複数の点滅する発光ダイオードによってなる。
【0029】
請求項13に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項1から請求項12までのいずれか1項における指示ランプ表示装置が車両の後尾部の中間部に近接した位置に設けられる。
【0030】
請求項14に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項13における指示ランプ表示装置が車両のリアウィンドウの底端部に近接した位置に設けられる。
【0031】
請求項15に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項13における指示ランプ表示装置が車両のリアウィンドウの真下の位置に設けられる。
【0032】
請求項16に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項1から請求項12までのいずれか1項における指示ランプ表示装置が車内に設けられ、かつリアウィンドウを介して後方の車両から確認できる。
【0033】
請求項17に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項1から請求項12までのいずれか1項における指示ランプ表示装置が車両のトランクの後尾部に設けられる。
【0034】
請求項18に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項1から請求項12までのいずれか1項における記指示ランプ表示装置が車両のリアウイングの後部に設けられる。
【0035】
請求項19記載の車両用指示ランプシステムは、請求項1から請求項12までのいずれか1項における指示ランプ表示装置が配列された複数の発光ダイオードを含み、かつ該複数の発光ダイオードが所定の規則にしたがって選択的に点滅してアクティブなシグナル及び表示を行う。
【0036】
請求項20に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項19におけるアクティブなシグナル及び表示が異なる色の発光ダイオードの光線によって異なる色で表示される。
【0037】
請求項21に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項19におけるアクティブなシグナル及び表示が移動する方式で表示される。
【0038】
請求項22に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項1における制御システムが車両の異なる状態を制御する。
【0039】
請求項23に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項1における制御システムが車内に設けられる。
【0040】
請求項24に記載する車両用指示ランプシステムは、制御装置と電気的に接続する車両用指示ランプシステムであって、指示ランプセットを含んでなり、該指示ランプセットは車両後尾部の底端縁部より所定の距離だけ高い位置に設けられ、該制御システムの異なるタイプのコマンドに基づいて異なるアクティブなパターンで車両の状態を表示する。
【0041】
請求項25に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項24における制御システムが左折、もしくは右折に対応した信号を該指示ランプシステムに出力すると、該指示ランプシステムが第1パターンによって車両の方向転換の状態を表示する。
【0042】
請求項26に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項25における第1パターンが左、もしくは右方向を指す矢印である。
【0043】
請求項27に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項25における第1パターンが車両の方向転換状態を表現する言葉か略語である。
【0044】
請求項28に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項24における制御システムがブレーキに対応した信号を該指示ランプシステムに出力すると、該指示ランプセットが第2パターンによって車両のブレーキ状態を表示する。
【0045】
請求項29に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項28における第2パターンが複数配列された発光ダイオードの点滅である。
【0046】
請求項30に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項28における第2パターンが車両のブレーキ状態を表現する言葉か略語である。
【0047】
請求項31に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項24における制御システムがバックに対応した信号を該指示ランプシステムに出力すると、該指示ランプシステムが第3パターンによって車両のバックの状態を表示する。
【0048】
請求項32に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項31における第3パターンが「!」の符号であって、後方の車両及び/もしくは歩行者に車両がバック中であることの警告を与える。
【0049】
請求項33に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項31における第3パターンが車両のバックの状態を表現する言葉か略語である。
【0050】
請求項34に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項24における制御システムが車両の方向転換と同時にバックする状態に対応した信号を該指示ランプシステムに出力すると、該指示ランプシステムが第4パターンによって車両の方向転換と同時にバックする状態を表示する。
【0051】
請求項35に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項34における第4パターンが左、もしくは右方向を指す矢印を含み、かつ該アクティブ符号が複数の点滅する発光ダイオードによってなる。
【0052】
請求項36に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項24における指示ランプセットが配列された複数の発光ダイオードを含み、かつ該複数の発光ダイオードが所定の規則にしたがって選択的に点滅してアクティブなシグナル及び表示を行う。
【0053】
請求項37に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項24におけるアクティブなシグナル及び表示が移動する方式で表示される。
【0054】
請求項38に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項24におけるアクティブなシグナル及び表示が異なる色の発光ダイオードの光線によって異なる色で表示される。
【0055】
請求項39に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項24から請求項38までのいずれか1項における指示ランプセットが車両の後尾部の中間部に近接した位置に設けられる。
【0056】
請求項40に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項39における指示ランプセットが車両のリアウィンドウの底端部に近接した位置に設けられる。
【0057】
請求項41に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項39における指示ランプセットが車両のリアウィンドウの真下の位置に設けられる。
【0058】
請求項42に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項24から請求項38までのいずれか1項における指示ランプセットが車内に設けられ、かつリアウィンドウを介して後方の車両から確認できる。
【0059】
請求項43に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項24から請求項38までのいずれか1項における指示ランプセットが車両のトランクの後尾部に設けられる。
【0060】
請求項44記載する車両用指示ランプシステムは、請求項24から請求項38までのいずれか1項における指示ランプセットが車両のリアウイングの後部に設けられる。
【0061】
請求項45に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項24における制御システムが車両の異なる状態を制御する。
【0062】
請求項46に記載する車両用指示ランプシステムは、請求項24における制御システムが車内に設けられる。
【発明の効果】
【0063】
本発明の車両用指示ランプシステムは、車両の様々な状況に応じて異なる表示を行うことができるとともに、他の車両から警告、車両の状態を表示するパターンなどが確認しやすく、車両の操作における安全性を高めるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0064】
本発明は、車両用の指示ランプシステムを提供するものであって、制御システムと電気的に接続する車両用指示ランプシステムであって、指示ランプ表示装置を含んでなり、該指示ランプ表示装置は車両後尾部の底端縁部より所定の距離だけ高い位置に設けられ、該制御システムの異なるタイプのコマンドに基づいて異なるアクティブ信号及び/もしくは表示を表現して車両の状態を表示するように構成して車両の様々な状況に応じて異なる表示を行うことができるとともに他の車両から警告や車両の状態を表示するパターンなどが確認しやすくするという目的を実現した。
かかる構成の自車両用指示ランプシステムの構造と特徴を詳述するために、具体的な実施例を挙げ、図示を参考にして以下に説明する。
[実施形態]
【0065】
本発明は車両用指示ランプシステム(図示しない)を提供するものであって、図1に開示するように車両1は、ボディ11と、ルーフ10と、該ルーフ10及びボディ11の後部との間に位置するリアウィンドウ12を具える。2組の従来の方向指示ランプ13、14はボディ11の後尾部の両側に設けられ、通常は後尾部の底端に近接した位置に設けられる。
【0066】
本発明による指示ランプシステムは車両内に設けられる制御システム(図示しない)と電気的に接続する。指示ランプ表示装置2を含んでなり、該指示ランプ表示装置2は後尾部の底端から所定の距離だけ高い位置に設けられる。通常は従来の方向指示ランプ13、14より高い位置に設ける。よって本発明の指示ランプ表示装置2は容易に確認できる位置に設けられ、後方の車両が前部の高くて大きい車両であっても運転手が容易に確認できる。
【0067】
指示ランプ表示装置2の位置はボディ11を取り巻く後部の中間の位置に設ける。例えば車両のリアウィンドウ12の底部に近接した位置に設けるか、もしくは図1、図2に開示するようにリアウィンドウ12とボディ11との間に近接する領域に設ける。指示ランプ表示装置2は車両1のルーフ10の真下に設け、及び/もしくはリアウィンドウ1の上端か、上部に設ける。一般に指示ランプ表示装置2は車両1内に設ける。よって制御システムと容易に接続することができ、リアウィンドウ12を介して確認することができる。
【0068】
指示ランプ表示装置2は複数の発光ダイオード20を配列してなり、これら発光ダイオード20は所定の順序に従って選択的に点灯し、制御システムの異なるタイプのコマンドに基づきアクティブ信号、及び/もしくは表示を行う。指示ランプ表示装置2のアクティブ信号、及び/もしくはパターンは、移動の方式で表現する。例えばアクティブ信号、及び/もしくは表示は、図3A、図3B、図3Cに開示するように指示ランプ表示装置2の一端から流動的に、もしくは転がるように他端に移動する。その過程について以下に詳述する。
【0069】
車両の運転手が車両1を右折させようとする場合、制御システムの右折スイッチを入れる。制御システムは右折コマンドを本発明の指示ランプシステムに対して即送信する。当然のことながらこの過程は制御システム、及び/もしくはその他車両1内に設けられた適宜な装置によって自動的に行われるものであって、運転手が操作する必要はない。
【0070】
制御システムの右折コマンドを受信すると同時に、指示ランプシステムは指示ランプ表示装置2を制御し、信号、及び/もしくは表示の第一パターンを表示し、車両1の方向転換状態を表示する。
【0071】
更に図3A,図3B、図3Cに開示するように指示ランプ表示装置2の第一パターン25は、右方向を指示する矢印「⇒」であって、該矢印はアクティブなものである。即ち指示ランプ表示装置2の左端251を第一位置とし、指示ランプ表示装置2の中間252を第二位置とし、指示ランプ表示装置2の右端253を第三位置とした場合、該第一位置から第二位置に流れるか、もしくは移動し、更に該第三位置に至る。
【0072】
よって、指示ランプ表示装置2の第一パターンの動態は少なくとも該第一パターン25の移動状態と、矢印の形式によって転換方向を指示する特徴を具える。該矢印は点滅状態であってもよい。即ち係る組み合わせは矢印の形状の発光ダイオードがアクティブに移動する第一パターンを表示すると同時に点滅する。
【0073】
第一パターン25は、その他適宜なパターン、もしくは表示であってもよい。例えば車両1の方向転換の状態をはっきりと表示する言葉、もしくは略語などであってもよい。また、第一パターン25の右側と、もしくは底端発光ダイオードのみが点灯して車両の右折を表示し、左折する場合、第一パターン25の左側の発光ダイオードが点灯するようにしてもよい。
【0074】
運転手が車両1に対してブレーキをかける動作を行った場合、制御システムはこれに同期してブレーキコマンドを本発明の指示ランプシステムに送信する。よって、指示ランプ表示装置2は車両1のブレーキ状態を示す第二パターン(図示しない)の信号、及び/もしくは表示を行う。
【0075】
該第二パターンは例えば図4のパターン261のように発光する全ての発光ダイオードによって構成されるか、もしくは一部分の指示ランプ表示装置2の発光ダイオードを点灯させる。もしくは一つのワードであってもよく、例えば、「ブレーキ」、もしくは略語などで直接、且つはっきりと車両1のブレーキの状態を表示する。またはその他適宜なパターンか、または第二パターンのパターンであってもよい。これらパターンはアクティブであると同時に点滅してもよい。これは上述する指示ランプ表示装置2の第一パターンに係る説明の通りである。
【0076】
運転手が車両1をバックさせようとして制御システムの対応するスイッチを入れると、本発明の指示ランプシステムが制御システムからの対応するフィードバックコマンドを受信する。よって指示ランプ表示装置2は第三パターンの信号、及び/もしくはパターンによって車両1のバックの状態を表示する。
【0077】
第三パターンは、図5に開示する符合271のように「!」によって後方の車両、もしくは歩行者に対して車両1がバックしていると警告を与える。もしくは例えば「バック」、またはその他略語などで直接、はっきりと車両1のバックの状態を表示するか、その他適宜なパターンで表示するか、または第三パターンとなるパターンであってもよい。これらパターンはアクティブであると同時に点滅してもよい。これは上述する指示ランプ表示装置2の第一パターンに係る説明の通りである。
【0078】
運転手は通常車両1にブレーキをかけると同時に車両1の進行方向を転換させる操作を行う。このように方向転換とブレーキが同時に存在する状態を表示するための指示ランプ表示装置の信号、及び/もしくはパターンである第四パターンが必要である。
【0079】
図4に開示するように、第四パターン26は左、もしくは右方向を指示する矢印を構成するパターン260と、該アクティブな矢印のパターン260上において点滅する発光ダイオードパターン261を含む。
【0080】
また、その他適宜なパターンの組み合わせによって図2におけるパターン260と261の代替とし、車両1の方向転換とブレーキの状態をはっきりと表示するように構成してもよい。例えば図5に開示するように指示ランプ表示装置2の別の第四パターン27は、車両1の方向転換とブレーキの状態を同時に表示する。パターン271は車両1が減速していることを表すアクティブな記号「!」であって、矢印のパターン270は車両1が右折することを顕かに表す。
【0081】
ここで注意すべき点は、方向指示ランプ表示装置2のパターン25、26、27、及びその他開示していないパターンは、アクティブなものであって、少なくとも一以上の運動状態を含む。その運動の方向は指示ランプ表示装置2の右端から左端に到るか、もしくはその逆であり、該方向は予め行われた設定に基づくものである。そのアクティブなパターンは、パターン25、26、27、もしくはその他図示しないパターンの点滅状態を含む。
【0082】
また、本発明による指示ランプ表示装置2は、異なるアクティブパターンの組み合わせによって車両1の異なる状態を表示する。これら状態は、例えば車両1が単に方向転換するか、ブレーキをかけるか、もしくはバックするのにならず、例えば上述するように方向転換と同時にブレーキをかける状態等の混合運動か操作の状態を含む。
【0083】
更に発光ダイオードは、異なる色の光線を照射することができる。図4に開示するパターン260、261、図5に開示するパターン270、271は、対応する発光ダイオードが異なる色の光線を照射し、異なる色で表現してもよい。例えばパターン260が赤色で、パターン261が黄色であり、もしくはパターン270が青色で、パターン271が緑色等である。
【0084】
以上は本発明の好ましい実施例であって、本発明の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、本発明の精神の下においてなされ、本発明に対して均等の効果を有するものは、いずれも本発明の特許請求の範囲に属するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明による指示ランプシステムを具えた自動車の背面図である。
【図2】本発明による指示ランプシステムの指示ランプ装置の拡大説明図である。
【図3A】本発明における指示ランプ表示装置のパターンと表示の過程を示した説明図である。
【図3B】本発明における指示ランプ表示装置のパターンと表示の過程を示した他の説明図である。
【図3C】本発明における指示ランプ表示装置のパターンと表示の過程を示したその他説明図である。
【図4】本発明における指示ランプ装置の他のパターンを示した説明図である。
【図5】本発明における指示ランプ装置のその他のパターンを示した説明図である。
【符号の説明】
【0086】
1 車両
2 指示ランプ表示装置
10 ルーフ
11 ボディ
12 アウィンドウ
13、14 方向指示ランプ
20 発光ダイオード
25 第一パターン
251 左端
252 中間
253 右端
26 第四パターン
260 矢印のパターン
261 パターン
27 別の第四パターン
270 矢印のパターン
271 符合

【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御システムと電気的に接続する車両用指示ランプシステムであって、
指示ランプ表示装置を含んでなり、該指示ランプ表示装置は車両後尾部の底端縁部より所定の距離だけ高い位置に設けられ、該制御システムの異なるタイプのコマンドに基づいて異なるアクティブ信号及び/もしくは表示を表現して車両の状態を表示することを特徴とする車両用指示ランプシステム。
【請求項2】
前記制御システムが左折、もしくは右折に対応した信号を該指示ランプシステムに出力すると、該指示ランプシステムが第1パターンのシグナル及び/もしくは表示によって車両の方向転換の状態を表示することを特徴とする、請求項1に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項3】
前記シグナル及び/もしくは表示の第1パターンが左、もしくは右方向を指す矢印であることを特徴とする、請求項2に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項4】
前記シグナル及び/もしくは表示の第1パターンが車両の方向転換状態を表現する言葉か略語であることを特徴とする、請求項2に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項5】
前記制御システムがブレーキに対応した信号を該指示ランプシステムに出力すると、該指示ランプ表示装置が第2パターンのシグナル及び/もしくは表示によって車両のブレーキ状態を表示することを特徴とする、請求項1に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項6】
前記シグナル及び/もしくは表示の第2パターンが複数配列された発光ダイオードの点滅であることを特徴とする、請求項5に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項7】
前記シグナル及び/もしくは表示の第2パターンが車両のブレーキ状態を表現する言葉か略語であることを特徴とする、請求項5に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項8】
前記制御システムがバックに対応した信号を該指示ランプシステムに出力すると、該指示ランプシステムが第3パターンのシグナル及び/もしくは表示によって車両のバックの状態を表示することを特徴とする、請求項1に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項9】
前記シグナル及び/もしくは表示の第3パターンが車両のバックの状態を表現する言葉か略語であることを特徴とする、請求項8に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項10】
前記シグナル及び/もしくは表示の第3パターンが「!」の符号であって、後方の車両及び/もしくは歩行者に車両がバック中であることの警告を与えることを特徴とする、請求項8に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項11】
前記制御システムが車両の方向転換と同時にバックする状態に対応した信号を該指示ランプシステムに出力すると、該指示ランプシステムが第4パターンのシグナル及び/もしくは表示によって車両の方向転換と同時にバックする状態を表示することを特徴とする、請求項1に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項12】
前記シグナル及び/もしくは表示の第4パターンが左、もしくは右方向を指す矢印を含み、かつ該アクティブ符号が複数の点滅する発光ダイオードによってなることを特徴とする、請求項11に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項13】
前記指示ランプ表示装置が車両の後尾部の中間部に近接した位置に設けられることを特徴とする、請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項14】
前記指示ランプ表示装置が車両のリアウィンドウの底端部に近接した位置に設けられることを特徴とする、請求項13に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項15】
前記指示ランプ表示装置が車両のリアウィンドウの真下の位置に設けられることを特徴とする、請求項13に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項16】
前記指示ランプ表示装置が車内に設けられ、かつリアウィンドウを介して後方の車両から確認できることを特徴とする、請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項17】
前記指示ランプ表示装置が車両のトランクの後尾部に設けられることを特徴とする、請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項18】
前記指示ランプ表示装置が車両のリアウイングの後部に設けられることを特徴とする、請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項19】
前記指示ランプ表示装置が配列された複数の発光ダイオードを含み、かつ該複数の発光ダイオードが所定の規則にしたがって選択的に点滅してアクティブなシグナル及び表示を行うことを特徴とする、請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項20】
前記アクティブなシグナル及び表示が異なる色の発光ダイオードの光線によって異なる色で表示されることを特徴とする、請求項19に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項21】
前記アクティブなシグナル及び表示が移動する方式で表示されることを特徴とする、請求項19に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項22】
前記制御システムが車両の異なる状態を制御することを特徴とする、請求項1に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項23】
前記制御システムが車内に設けられることを特徴とする、請求項1に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項24】
制御装置と電気的に接続する車両用指示ランプシステムであって、
指示ランプセットを含んでなり、該指示ランプセットは車両後尾部の底端縁部より所定の距離だけ高い位置に設けられ、該制御システムの異なるタイプのコマンドに基づいて異なるアクティブなパターンで車両の状態を表示することを特徴とする車両用指示ランプシステム。
【請求項25】
前記制御システムが左折、もしくは右折に対応した信号を該指示ランプシステムに出力すると、該指示ランプシステムが第1パターンによって車両の方向転換の状態を表示することを特徴とする、請求項24に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項26】
前記第1パターンが左、もしくは右方向を指す矢印であることを特徴とする、請求項25に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項27】
前記第1パターンが車両の方向転換状態を表現する言葉か略語であることを特徴とする、請求項25に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項28】
前記制御システムがブレーキに対応した信号を該指示ランプシステムに出力すると、該指示ランプセットが第2パターンによって車両のブレーキ状態を表示することを特徴とする、請求項24に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項29】
前記第2パターンが複数配列された発光ダイオードの点滅であることを特徴とする、請求項28に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項30】
前記第2パターンが車両のブレーキ状態を表現する言葉か略語であることを特徴とする、請求項28に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項31】
前記制御システムがバックに対応した信号を該指示ランプシステムに出力すると、該指示ランプシステムが第3パターンによって車両のバックの状態を表示することを特徴とする、請求項24に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項32】
前記第3パターンが「!」の符号であって、後方の車両及び/もしくは歩行者に車両がバック中であることの警告を与えることを特徴とする、請求項31に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項33】
前記第3パターンが車両のバックの状態を表現する言葉か略語であることを特徴とする、請求項31に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項34】
前記制御システムが車両の方向転換と同時にバックする状態に対応した信号を該指示ランプシステムに出力すると、該指示ランプシステムが第4パターンによって車両の方向転換と同時にバックする状態を表示することを特徴とする、請求項24に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項35】
前記第4パターンが左、もしくは右方向を指す矢印を含み、かつ該アクティブ符号が複数の点滅する発光ダイオードによってなることを特徴とする、請求項34に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項36】
前記指示ランプセットが配列された複数の発光ダイオードを含み、かつ該複数の発光ダイオードが所定の規則にしたがって選択的に点滅してアクティブなシグナル及び表示を行うことを特徴とする、請求項24に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項37】
前記アクティブなシグナル及び表示が移動する方式で表示されることを特徴とする、請求項24に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項38】
前記アクティブなシグナル及び表示が異なる色の発光ダイオードの光線によって異なる色で表示されることを特徴とする、請求項24に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項39】
前記指示ランプセットが車両の後尾部の中間部に近接した位置に設けられることを特徴とする、請求項24から請求項38のいずれか1項に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項40】
前記指示ランプセットが車両のリアウィンドウの底端部に近接した位置に設けられることを特徴とする、請求項39に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項41】
前記指示ランプセットが車両のリアウィンドウの真下の位置に設けられることを特徴とする、請求項39に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項42】
前記指示ランプセットが車内に設けられ、かつリアウィンドウを介して後方の車両から確認できることを特徴とする、請求項24から請求項38までのいずれか1項に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項43】
前記指示ランプセットが車両のトランクの後尾部に設けられることを特徴とする請求項24から請求項38までのいずれか1項に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項44】
前記指示ランプセットが車両のリアウイングの後部に設けられることを特徴とする、請求項24から請求項38までのいずれか1項に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項45】
前記制御システムが車両の異なる状態を制御することを特徴とする、請求項24に記載の車両用指示ランプシステム。
【請求項46】
前記制御システムが車内に設けられることを特徴とする、請求項24に記載の車両用指示ランプシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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