説明

車両用灯具

【課題】たとえハウジングの肉厚を薄くしても、ハウジングの光軸調整機構の回転支軸部の位置の変動を抑制でき、これにより、灯具光軸にズレが生じるのを防ぐことができ、信頼性のよい配光パターンを保つことのできる車両用灯具を提供する。
【解決手段】ハウジング11のリフレクタ16と反対側の面において、光軸調整機構18の回転支軸18Aの延長上の第1箇所Aに対して車両の高さ方向に対応する側に突起部30が設けられているとともに、第1箇所Aから突起部30に接続する箇所となる第2箇所Bまで延在するリブ25Aが設けられ、リブ25Aの高さは、第1個所Aにおけるハウジング11の面の高さを基準として、第2箇所Bにおいて、第1箇所Aよりも大きくなっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用灯具に係り、特に、光軸調整機構が具備される車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
車両のたとえば前照灯(ヘッドライト)は、ハウジングの開口部に前面レンズが閉塞されて構成される灯室内に、光源とこの光源からの光を前記前面レンズ側へ反射させるリフレクタとが配置されて構成されている。リフレクタは、たとえば放物線の回転面を有する形状をなし、その内側は反射面として構成され、光源は、リフレクタの焦点に配置させることによって、該リフレクタによって反射された光を効率よく車両の前方へ出射させるようになっている。
【0003】
そして、リフレクタは、たとえば下記特許文献1あるいは特許文献2に開示されるように、ハウジングと光軸調整機構を介して取り付けられており、この光軸調整機構によって、ハウジングに対するリフレクタの微移動調整を行い、リフレクタの光軸と前面レンズの光軸とを一致させることができるようになっている。
【0004】
光軸調整機構は、ハウジングとリフレクタの間に、たとえば光源を間にして描かれる仮想の三角形の各頂点の位置に3個設けられ、その一つは、ハウジングに対してリフレクタを回転可能に軸支するいわゆる玉継手から構成され、他の二つは、ハウジングに周軸方向に回転可能に支持されリフレクタに設けられる螺入孔(ナット部)に螺入される螺子部を有するアジャストスクリューから構成されている。
【0005】
このように構成される光軸調整機構は、アジャストスクリューのそれぞれを適当に回転させることによって、リフレクタの螺子孔(ナット部)が形成される部分を微移動させることができる。これにより、玉継手(以下、回転支軸部と称する)が設けられている箇所を中心として、ハウジングに対するリフレクタの傾きを調整させることができ、リフレクタの光軸と前面レンズの光軸とを一致させることができるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平08-315607号公報
【特許文献2】特開2003-175763号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、近年、上述した車両用灯具において、その軽量化を図るため、たとえばハウジングの肉厚を従来よりも薄くする傾向にある。
【0008】
この場合、ハウジングは光軸調整機構を介してリフレクタを支持する構成となっており、ハウジングの薄肉化による剛性の低下やリフレクタを含む灯具ユニットの重量増加により、ハウジングに撓みが生じた場合、それに応じて光軸調整機構においても本来の位置から若干ずれ、この光軸調整機構に取り付けられるリフレクタも同様となる。
【0009】
特に、光軸調整機構の回転支軸部は、この箇所を中心として、ハウジングに対するリフレクタの傾きを調整させることから、該回転支軸部が取り付けられたハウジングの部分で撓みが生じた場合、リフレクタの光軸と前面レンズの光軸とを信頼性よく一致させることができなくなる畏れが生じる。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、たとえハウジングの肉厚を薄くしても、ハウジングの光軸調整機構の回転支軸部の位置の変動を抑制でき、これにより、灯具光軸にズレが生じるのを防ぐことができ、信頼性のよい配光パターンを保つことのできる車両用灯具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、このような目的を達成するために、ハウジングの光軸調整機構の回転支軸部の取り付け箇所において、新規な構成からなるリブの形成によってハウジングの剛性を向上させ、これによって、該回転支軸部のハウジングに対する本来の位置からのずれを回避できるようにしたものである。このため、光軸調整機構によって灯具光軸にズレが生じるのを防ぐことができ、最適な(信頼性のよい)配光パターンを保つことができる調整ができる。
【0012】
本発明は以下の構成によって把握できる。
(1)本発明の車両用灯具は、ハウジングの開口部に前面レンズが閉塞されて構成される灯室内に、光源と前記光源からの光を前記前面レンズ側へ反射させるリフレクタとが配置され、少なくとも前記ハウジングおよび前記リフレクタのうち一方に固定され先端に球体部を有する球体支軸と前記ハウジングおよび前記リフレクタのうち他方に固定され前記球体部を内包する球体軸受とからなる回転支軸部を備え、前記回転支軸部を中心にして前記リフレクタを前記ハウジングに対して傾動し得る光軸調整機構が具備される車両用灯具であって、前記ハウジングの前記リフレクタと反対側の面において、前記回転支軸の延長上の第1箇所に対して車両の高さ方向に対応する側に突起部が設けられているとともに、前記第1箇所から前記突起部に接続する箇所となる第2箇所まで延在するリブが設けられ、前記リブの高さは、第1個所におけるハウジングの面の高さを基準として、前記第2箇所において、前記第1箇所よりも大きくなっていることを特徴とする。
(2)本発明の車両用灯具は、(1)の構成において、前記リブは、前記突起部に接続されるリブとともに、前記第1箇所を中心として放射状に複数設けられていることを特徴とする。
(3)本発明の車両用灯具は、(1)の構成において、前記突起部は、ハウジングに形成された段差部からなり、前記リブと接続する第2箇所は前記段差部の壁面となっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
このように構成された車両用灯具によれば、たとえハウジングの肉厚を薄くしても、ハウジングの光軸調整機構の回転支軸部の位置の変動を抑制でき、これにより、灯具光軸にズレが生じるのを防ぐことができ、信頼性のよい配光パターンを保つことのできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の車両用灯具の実施態様1の要部を拡大して示す断面図である。
【図2】本発明の車両用灯具の実施態様1の全体を示す断面図である。
【図3】本発明の車両用灯具の光軸調整機構の回転支軸部および調整軸部の配置関係を示した図である。
【図4】本発明の車両用灯具に具備されるリブを示した平面図である。
【図5】本発明の車両用灯具の実施態様2を示す説明図である。
【図6】本発明の車両用灯具の実施態様3の一例を示す説明図である。
【図7】本発明の車両用灯具の実施態様3の他の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
(実施態様1)
図2は、本発明の車両用灯具の実施態様1の全体を示す断面図である。図2に示す車両用灯具はたとえば前照灯(ヘッドライト)を示しており、図中左側が車両の前方方向となっている。
【0016】
図2において、車両用灯具10は、車両の前方側が開口されたハウジング11とこのハウジング11の開口部11Aを閉塞する前面レンズ12とで灯室13を構成している。ハウシング11の開口部11Aの周縁には該周縁に沿った溝部11Bが形成され、前面レンズ12はその周辺が該溝部11Bに挿入されるとともに該溝部11Bに予め塗布されたホットメルト14によって、ハウジング11の開口部11Aを密封させるようになっている。
【0017】
車両用灯具10の灯室13内には、バルブからなる光源15と、この光源15からの光を車両前方に反射させるためのリフレクタ16が備えられている。リフレクタ16はたとえば回転放物面からなる反射面16Aを有し、光源15は該反射面16Aの焦点に配置されるようになっている。リフレクタ16は光軸調整機構18(18A、18B)を介してハウジングに取り付けられている。
【0018】
図3は、車両用灯具10を車両前方から観た図であり、光軸調整機構18は、たとえば、一つの回転支軸部18Aと二つの調整軸部18Bとから構成されている。二つの調整軸部18Bはそれぞれ同様の構成となっている。回転支軸部18Aは光源15に対してたとえば図中左上側に配置され、調整軸部18Bの一方は光源15に対してたとえば図中右上側に、他方は光源15に対してたとえば図左下側に配置されている。このような光軸調整機構18(18A、18B)は、調整軸部18Bをそれぞれ独立に操作することにより、ハウジング10と該調整軸部18Bが形成されたリフレクタ16の水平方向(図3の表裏方向)の距離を調整でき、回転支軸部18Aに対するリフレクタ16の傾きを調整することができるようになっている。なお、図2の断面図は、図3におけるII−II線における断面に相当する図となっている。光軸調整機構18(18A、18B)についてはさらに後述する。
【0019】
図2に戻り、光源15はソケット20を介してリフレクタ16に固定されるとともに、該ソケット20の電源供給側の一部はハウジング11に形成された開口11Pを通してハウジング11の外部に配置されるようになっている。ハウジング11の開口11Pとソケット20の間の隙間は、円環状のゴムキャップ22によって閉塞されている。ゴムキャップ22は、その内周辺部がソケット20に、外周辺部がハウジング11に密着され、防水性等を確保するようになっている。また、ゴムキャップ22は、リフレクタ16を光軸調整機構18(18A、18B)によって光軸調整する際に、該リフレクタ16の動きに応じて変形できるようになっている。これにより、リフレクタ16はハウジング11に対して変位可能になっている。
【0020】
光軸調整装置18の回転支軸部18Aは、図2に示すように、ハウジング11に固定され先端に球体部18aを有する球体支軸18bと、リフレクタ16に取り付けられ前記球体部18aを内包する球体軸受18cとから構成されている。球体支軸18bは、その基端側がハウジング11に螺入されることによって該ハウジング11に固定されるようになっている。球体軸受18cは、リフレクタ16から延在して形成される円筒状部材16Dの先端内に球体支軸18bの球体部18aを内包する球体軸受18cを備えて構成されている。このように構成される回転支軸部18Aは、その球体支軸18bの球体部18aが球体軸受18cに内包された状態で一定の範囲内で回転できるようになっている。これにより、リフレクタ16はハウジング11に対して回転支軸部18Aを中心にして一定の範囲内で傾動できるようになっている。
【0021】
また、調整軸部18Bは、図2に示すように、ハウジング11に軸支され該ハウジング11の外側から回転させることのできるアジャストスクリュー18eと、リフレクタ16に取り付けられアジャスタスクリュー18eの螺子を螺合するナット部18fとから構成されている。このように構成される調整軸部18Bは、アジャストスクリュー18eを回転させる(たとえば図中α方向)ことによって、リフレクタ16のナット部18fが取り付けられた部分を該アジャストスクリュー18eの軸方向に沿った前後方向(たとえば図中β方向)に移動させることができる。これにより、リフレクタ16は回転支軸部18Aを中心にして任意の方向に傾動させることができるようになっている。
【0022】
図4は、図2において、ハウジング11の外側の面であって回転支軸部18A(球体支軸18b)の延長上の箇所A(この明細書において第1個所と称する場合がある)およびその周辺を示した図である。
【0023】
図4において、回転支軸部18Aの延長上の第1箇所Aの近傍にはリブ25が形成され、このリブ25は、該第1個所Aを中心として外方へ放射状に延在するたとえば3個のリブ25A、25B、25Cによって形成されている。これらリブ25A、25B、25Cのうち、リブ25Aは図中上方方向(車両の高さ方向に対応する方向)に延在され、他のリブ25B、25Cは、それぞれ、リブ25Aに対してたとえば60°の開き角度を有するようにして配置されている。この場合、第1箇所Aの図中上方方向(車両の高さ方向に対応する方向)には、ハウジング11に予め突起部(段差部)30が形成されており、前記リブ25Aは、第1箇所Aから突起部30の側壁面30Aに接続する箇所B(この明細書において第2箇所と称する場合がある)に至るまで延在されている。なお、リブ25B、25Cにおける第1個所Aからの延在する長さは特に限定されることはないが、この長さを大きくすることによってハウジング11の剛性を向上させる効果を奏するようになる。
【0024】
そして、リブ25Aは、図2の一部拡大図である図1に示すように、前記第1個所Aから第2箇所Bに至る過程で、第1個所Aにおけるハウジング11の面の高さを基準(図中点線Qで示す)として、高さHが順次高くなるように形成されている。なお、リブ25Aの高さを、第1個所Aにおけるハウジング11の面の高さを基準として計るようにしたのは、図1に示すように、ハウジング11において、リブ25Aが形成される箇所に、第1個所Aにおけるハウジング11の面の高さよりも低くなる凹陥部32がある場合に、この凹陥部32によってリブ25Aの高さが高く計測されるのを回避するためである。このようにして、リブ25Aの第1個所Aから第2箇所Bまでに至る高さの変化は、図1に示すように、第1個所Aにおけるハウジング11の面(図中点線Qで示す)に対してθ(たとえば40°〜50°)の範囲内の傾きを有するようになっている。
【0025】
このように構成された車両用灯具10によれば、ハウジング11において肉厚が薄くなる傾向にあっても、前記リブ25(特に、リブ25A)の形成によって、回転支軸部18Aと反対側のハウジング11の面の剛性を大幅に向上させることができる。リブ25Aは、車両の高さ方向に対応する側に予め設けられた突起部(段差部)30にまで延在され該突起部30の側壁面30Aに接続されるとともに、該側壁面30Aの高さ方向に這うようにして形成されている。これにより、ハウジング11の回転支軸部18Aが取り付けられた箇所(第1個所A)において、該回転支持軸18Aの球体部18aが図中下方に垂れる際の変位に対して充分に抵抗し得る強い剛性を持たせる効果を奏するようになる。したがって、図1に示すように、回転支軸部18Aの球体部18aが、図中M方向への変位および図中N方向への引っ張りがなされるのを抑制できるようになる。したがって、回転支軸部18Aの球体部18aが変動することなく本来の定位置に保持されることから、正確な信頼性ある光軸調整を行うことができるようになる。
(実施態様2)
実施態様1では、図3に示したように、回転支軸部18Aがハウジング11の上部に位置づけられ、たとえばハウジング11の外周面に予め形成されている突起部(段差部)30を利用して、ハウジング11のリフレクタ16と反対側の面において、回転支軸部18A(球体支軸18b)の延長上の箇所(第1箇所A)から上方(車両の高さ方向に対応)に位置づけられる前記突起部30に接続されるリブ25Aを形成するようにしたものである。
【0026】
しかし、ハウジング11に前記突起部30が予め形成されていない場合であっても、この突起部30を新たに形成するようにしてもよいことはいうまでもない。このことから、たとえば図3に対応して描かれた図5に示すように、回転支軸部18Aがハウジング11の下部に位置づけられている場合であっても、回転支軸部18Aの延長上の箇所(第1箇所)から図中上方(車両の高さ方向に対応)の部分に1点鎖線枠で示すような突起部30’を新たに形成することにより、実施態様1に示したリブ25Aと同様の機能を有するリブを形成することができる。
【0027】
このことから、突起部(段差部)30は予め形成されている場合には、その突起部30をそのまま利用することができ、予め形成されていない場合でも、新たに形成することにより、本発明を適用させることができるようになる。
(実施態様3)
実施態様1では、図4に示すように、ハウジング11において回転支軸部18Aの延長上の第1箇所Aの近傍に形成するリブ25は、該第1個所Aを中心に放射状に延在する3個のリブ25A、25B、25Cによって形成したものである。しかし、これに限定されることはなく、図6に示すように、リブ25Aのみを設け、他のリブ24B、24Cを特に設けないような構成としてもよい。このようにした場合でも、リブ25Aによってハウジング11の回転支軸部18Aの周囲の剛性を向上させることができるからである。また、リブ25の数は多ければそれだけハウジング11の剛性を向上させることができることから、たとえば、図7に示すように、4個のリブ25A、25B、24C、25Dを用いてこれらを放射状に配置させるようにしてもよい。この場合においても4個のリブ25のうちの一つのリブ25Aは第1箇所Aから突起部30に接続する箇所となる第2箇所Bに至るリブとなる。また、同様の趣旨からリブ25は、2個、あるいは5個以上であってもよいことはもちろんである。
(実施態様4)
実施態様1では、光軸調整機構18の回転支軸部18Aにおいて、ハウジング11の側に球体支軸18bが設けられ、リフレクタ16の側に球体軸受18cが設けられたものとして説明したものである。しかし、これに限定されることはなく、ハウジング11の側に球体軸受18cが設けられ、リフレクタ16の側に球体支軸18bが設けられた構成のものにあっても適用できることはいうまでもない。
(実施態様5)
上述した実施態様1では、ハウジング11と前面レンズ12とで構成される灯室13内に、1個の光源15およびリフレクタ16を配置させた構成について説明したものである。しかし、これに限定されることはなく、光源15およびリフレクタ16は灯室内に複数個配置されていてもよいことはもちろんである。
【0028】
以上、説明したことから明らかなように、本発明による車両用灯具によれば、たとえハウジングの肉厚を薄くしても、ハウジングの光軸調整機構の回転支軸部の位置の変動を抑制でき、これにより、灯具光軸にズレが生じるのを防ぐことができ、最適な(信頼性のよい)配光パターンを保つことができるようになる。
【0029】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0030】
10……車両用灯具、11……ハウジング、11A……開口部、11B……溝部、11P……開口、12……前面レンズ、13……灯室、14……ホットメルト、15……光源、16……リフレクタ、16A……反射面、16D……円筒状部材、18……光軸調整機構、18A……回転支軸部、18a……球体部、18b……球体支軸、18c……球体軸受、18B……調整軸部、18e……アジャストスクリュー、18f……ナット部、20……ソケット、22……ゴムキャップ、25……リブ、30、30’……突起部(段差部)、30A……側壁面、32……凹陥部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングの開口部に前面レンズが閉塞されて構成される灯室内に、光源と前記光源からの光を前記前面レンズ側へ反射させるリフレクタとが配置され、
少なくとも前記ハウジングおよび前記リフレクタのうち一方に固定され先端に球体部を有する球体支軸と前記ハウジングおよび前記リフレクタのうち他方に固定され前記球体部を内包する球体軸受とからなる回転支軸部を備え、前記回転支軸部を中心にして前記リフレクタを前記ハウジングに対して傾動し得る光軸調整機構が具備される車両用灯具であって、
前記ハウジングの前記リフレクタと反対側の面において、前記回転支軸の延長上の第1箇所に対して車両の高さ方向に対応する側に突起部が設けられているとともに、前記第1箇所から前記突起部に接続する箇所となる第2箇所まで延在するリブが設けられ、
前記リブの高さは、第1個所におけるハウジングの面の高さを基準として、前記第2箇所において、前記第1箇所よりも大きくなっていることを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
前記リブは、前記突起部に接続されるリブとともに、前記第1箇所を中心として放射状に複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記突起部は、ハウジングに形成された段差部からなり、前記リブと接続する第2箇所は前記段差部の壁面となっていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−89504(P2013−89504A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−229960(P2011−229960)
【出願日】平成23年10月19日(2011.10.19)
【出願人】(000000136)市光工業株式会社 (774)
【Fターム(参考)】