説明

車両用物体検出装置

【課題】 光を発する発光素子と同素子からの光を受ける受光素子とを並設し、物体を介して、発光と受光素子との間に信号路を形成する物体検出装置において、無線装置を有し、運転室内のラジオまたは受信機により信号を受け、室内までの配線接続をすることなく簡単に取り付けられるように構成したことを特徴とする物体検出装置に関する。
【解決手段】 物体検出装置は配線接続を最小にしセンサーのコンパクト化等を図り、最小限の取り付け加工で行えるように制御部3電源の無極性化による誤配線防止及び無線装置を使用する事による配線接続を無くす事で、小型乗用車から大型車バス ダンプ等で使用できるようにした。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本発明は、物体検出装置(A)をコンパクト化し無線装置(D)及び電源接続(10)を無極性とし接続を簡素化した装置を具備し、車両を選ばず前後方の安全を確保する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、物体検出装置の一形態として、例えば 図 1に示すようなものである。
【0003】
これは、一例のセンサーの取り付け位置を示してをりバンパー(E)にセンサーが組み込まれている状態である。
【0004】
此のセンサーには赤外センサー(1)超音波センサー(8)によるものが有り自らの光または、超音波を放し物体からの反射してくる距離を測定する。
【0005】
車両が、物体に近ずいてセンサー(1)(8)を感知する距離に達すると制御部(3)内のブザーまたは室内ディスプレイにて運転者に知らせる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、物体検出装置(A)はディーラーのオプションによって設定されており車種によっては、設定の無い車種もあり簡単に取り付けが出来ないのが現実である。
【0007】
取り付け方法は、センサー部(8)をバンパー(E)に埋め込みまた制御部(3)はトランク内及び運転席パネルに納められている。センサー部(8)と制御部との間にはケーブルが配線接続されており専門家でなければ簡単に取り付けられる装置ではない。
【0008】
この発明は、かかる従来の不具合を改善するためになされたもので、車種を選ばず取り付けが容易な物体検出装置(A)を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の物体検出装置(A)は配線接続を最小にしセンサーのコンパクト化等を図り、最小限の取り付け加工で行えるように制御部(3)電源の無極性化による誤配線防止及び無線装置(D)を使用する事による配線接続を無くす事で、小型乗用車から大型車バス ダンプ等で使用できるようにした。
【0010】
制御部(3)からのアラーム信号については、無線送信機(9)によって電磁波で送られ運転席内のラジオ(6)または受信機(7)用スピーカーからアラーム音が聞こえ物体が近くなった事を知らせる。
【0011】
このことから、物体検出装置(A)から運転席内までの配線接続は無い構成としたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)
以下、本発明の一実施例について添付図面に基づいて説明する。
第 図は、本発明の一実施例 物体検出装置(A)の接続構成図である。 赤外センサー(1)または超音波センサー(8)と制御部(3)無線送信機(9)が一体型ユニットになっている物体検出装置(A)をリア・フロントのバンパー(E)付近に取り付ける。
【0013】
物体検出センサー(A)の電源配線は、バックランプ(11)のリード線とパラレルにコネクタにて接続を行う。
【0014】
この時、物体検出装置(A)の電源は無極性としている為気にせず接続出来、2本のリード線配線で完了する簡単な構造となっている。
【0015】
また物体検出装置(A)と運転席内の受信機(7)またはラジオ(6)との接続は物体検出装置(A)の内蔵送信機から発する電磁波で接続され、アラーム信号
は運転席内の受信機(7)またはラジオ(6)のスピーカから音が出て運転者に知らせる。
【0016】
上記構成において、リア・フロントのバンパー(E)付近に取り付けた物体検出装置(A)の赤外センサー(1)または、超音波センサー(8)に対向する位置に物体(B)が存在し、その物体に車両(F)が接近すると赤外センサー(1)または、超音波センサー(8)から赤外線または、超音波を発生させたその光または、音波が物体(B)に当たり反射され規定距離になると、その光または音波信号を赤外センサー(1)または、超音波センサー(8)が受ける事により制御部(3)が動作し、次に無線送信機(9)を動作させ、光または音波信号は内蔵された無線送信機(9)により電磁波に変換され内蔵アンテナから送信される。
【0017】
送信された電磁波は運転室内の受信機(7)またはラジオ(6)に接続され音に変換された信号はスピーカからアラーム音となり運転者に危険を知らせる。
【0018】
(第2実施例)
第2実施例において第 図は、本発明の一実施例 物体検出装置(A)の接続構成図である。赤外センサー(1)及び超音波センサー(8)の一単体のみと、制御部(3)と無線送信機(9)を箱形の収納ケーシングに納めコンパクトにし2個のユニットにおいて、まず赤外センサー(1)または超音波センサー(8)
ユニットを強力両面テープでリア・フロントバンパー(E)付近に取り付ける。
【0019】
次に制御部(3)無線送信機 (9)が一体型になっているユニットをトランク内に取り付けセンサーユニットと接続する。また制御部(3)の電源配線は、バックランプ(11)のリード線とパラレルにコネクタにて接続を行う。
【0020】
この時、物体検出装置(A)の電源は無極性としている為気にせず接続出来、2本のリード線配線で完了する簡単な構造となっている。
【0021】
また物体検出装置(A)と運転席内の受信機(7)またはラジオ(6)との接続は物体検出装置(A)の内藏送信機から発する電磁波で接続され、アラーム信号
は運転席内の受信機(7)またはラジオ(6)のスピーカと物体検出装置(A)
の内蔵ブザーから音が出て運転者に知らせる。
【0022】
上記構成において、バンパー(E)に取り付けた物体検出装置(A)の赤外センサー(1)または、超音波センサー(8)に対向する位置に物体(B)が存在し、その物体に車両(F)が接近すると赤外センサー(1)または、超音波センサー(8)から赤外線または、超音波を発生させたその光または、音波が物体(B)に当たり反射され規定距離になると、その光または音波信号を赤外センサー(1)または、超音波センサー(8)が受ける事により制御部(3)が動作し、次に無線送信機(9)を動作させ光または音波信号は内蔵された無線送信機(9)により電磁波に変換され内蔵アンテナから送信される。
【0023】
送信された電磁波は運転室内の受信機(7)またはラジオ(6)に接続され音に変換された信号はスピーカからアラーム音となり運転者に危険を知らせる。
【0024】
【考案の効果】
この発明は以上述べたように、赤外センサー(1)または、超音波センサー(8)に対向する位置に物体(B)が存在し、その物体に車両(F)が接近すると赤外センサー(1)または、超音波センサー(8)で検出する装置で電源入力は無極性とし無線装置(D)によるワイヤレス方式により運転室内迄の配線が不要となり車両の後付けが簡単に行える用になった。
【0025】
取り付け配線は、電源の2本だけとし無極性としている為バックランプの線極性に対し迷わず取り付ける事ができる。
【0026】
物体検出装置(A)の小型化により、車のデザインを壊す事無く小型車から大型車バス・ダンプの前後方向の安全を確保する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディラーによる物体検出装置取り付け説明図である。
【図2】本発明に係る第1実施例の物体検出装置取り付け説明図である。
【図3】本発明に係る第2実施例の物体検出装置取り付け説明図である。
【図4】本発明に係る第1実施例の物体検出装置ブロック説明図である。
【図5】本発明に係る第2実施例の物体検出装置ブロック説明図である。
【図6】本発明に係る赤外センサー信号路説明図である。
【符号の説明】
1 赤外センサー
3 制御部
4 発光素子
5 受光素子
6 ラジオ
7 受信機
8 超音波センサー
9 送信機
11 バックランプ
A 物体検出装置

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 赤外センサー(1)と制御部(3)からなる反射型物体検出装置(A)は、光を発する発光素子(4)と同素子からの光を受ける受光素子(5)とを並設し、物体(B)を介して、発光(4)と受光素子(5)との間に 信号路(C)を形成する物体検出装置(A)において、上記物体検出装置(A)は無線装置(D)を有し、運転室内のラジオ(6)または受信機(7)により信号を受け、室内までの配線接続をすることなく簡単に取り付けられるように構成したことを特徴とする物体検出装置。
【請求項2】 上記物体検出装置(A)に、おいて赤外センサー(1)を超音波センサー(8)に置き換えて使用出来る事を特徴とする請求項1記載の物体検出装置。
【請求項3】 上記物体検出装置(A)の、制御部(3)電源接続を無極性とし、簡単に取り付けられるように構成したことを特徴とする請求項1記載の物体検出装置。
【請求項4】 上記物体検出装置(A)の、赤外センサー(1)及び超音波センサー(8)と制御部(3)及び無線送信機(9)を箱形の収納ケーシングに納めてコンパクトにし、簡単に取り付けられるように構成したことを特徴とする請求項1記載の物体検出装置。
【請求項5】 上記物体検出装置(A)の、赤外センサー(1)及び超音波センサー(8)の一単体のみと、制御部(3)と無線送信機(9)を各2種の箱形の収納ケーシングに納めてコンパクトにし、簡単に取り付けられるように構成したことを特徴とする請求項1記載の物体検出装置。

【図4】
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【図6】
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【図1】
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【図2】
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【図5】
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【図3】
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