車両用荷台支持装置
【課題】 簡単かつ安価な構成で、取り付けなども容易でありながら、荷台等の車両からの離脱を回避することができ、荷台等を車体等に振動等を抑制しつつ支持することができる車両用荷台支持装置を提供する。
【解決手段】 本発明は、車両のフレーム1に荷台を支持させるための車両用荷台支持装置であって、車両のフレーム1に取り付けられるフレーム側部材2Bと、荷台と略一体的な固定用部材(縦根太6)に取り付けられる荷台側部材2Cと、の間に介装される弾性要素2Aを含んで構成され、弾性要素2Aによる通常使用範囲での振動を許容しつつ、固定用部材2Bが車両のフレーム1から離間する方向に所定以上移動するの規制する離脱防止機構が備えられたことを特徴とする。
【解決手段】 本発明は、車両のフレーム1に荷台を支持させるための車両用荷台支持装置であって、車両のフレーム1に取り付けられるフレーム側部材2Bと、荷台と略一体的な固定用部材(縦根太6)に取り付けられる荷台側部材2Cと、の間に介装される弾性要素2Aを含んで構成され、弾性要素2Aによる通常使用範囲での振動を許容しつつ、固定用部材2Bが車両のフレーム1から離間する方向に所定以上移動するの規制する離脱防止機構が備えられたことを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷台等を車体等に振動等を抑制しつつ支持する車両用荷台支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、精密機械などの振動に対してデリケートな物品の輸送に関し、その輸送品質の向上を図ることが望まれており、かかる観点から、車両のフレームと、荷台と、の間にスプリングやエアスプリングなどを介装したものが、特許文献1や特許文献2において提案されている。
【0003】
また、特許文献3には、車両のフレームと、荷台と、の間にエアスプリングを備え、積載荷重が変化しても支持高さを一定に維持でき、かつ、ばね定数を低く維持できると共に、水平方向における位置決めも行なえるようにした制振支持装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−271873号公報
【特許文献2】実開昭57−154575号公報
【特許文献3】特開2006−105223号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、これら特許文献1〜3に記載のものは、荷台に積載される物品の輸送時における具体的な状態などが十分に考慮されておらず、輸送される物品によっては、振動の影響を受けて損傷等が生じ商品価値を低下させてしまうといったことが想定される。
また、特許文献1〜3に記載のものは、スプリング、ショックアブソーバー、ラテラルロッド、エアスプリング等の比較的複雑で高価な構成要素が必要であり、製品コストや取付工数の低減が難しく、また設置スペース等に多くの制限が課されるなどといった実情もある。
【0006】
このような実情に鑑みて、本出願人は、特願2008−54304号において、車両のフレームに荷台を支持させるための車両用荷台支持構造であって、車両のフレームと、荷台と、の間に、弾性要素が介装されると共に、当該弾性要素により、少なくとも10Hzから30Hzの周波数領域の荷台の振動を、当該弾性要素を介装しない場合と比較して低減したことを特徴とする車両用荷台支持構造などを提案した。
【0007】
本発明者等は、引き続き種々の研究実験を行っており、その結果、特願2008−54304号において提案した構造及び装置に対して、更なる変形や改良等についての新たな知見を得た。
【0008】
本発明は、かかる実情に鑑みなされたもので、簡単かつ安価な構成で、取り付けなども容易でありながら、荷台等の車両からの離脱を回避することができ、荷台等を車体等に振動等を抑制しつつ支持することができる車両用荷台支持装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このため、本発明に係る車両用荷台支持装置は、
車両のフレームに荷台を支持させるための車両用荷台支持装置であって、
車両のフレームに取り付けられるフレーム側部材と、荷台と略一体的な固定用部材に取り付けられる荷台側部材と、の間に介装される弾性要素を含んで構成され、
弾性要素による通常使用範囲での振動を許容しつつ、固定用部材が車両のフレームから離間する方向に所定以上移動するの規制する離脱防止機構が備えられたことを特徴とする。
【0010】
本発明において、前記離脱防止機構が、前記固定用部材の周囲の少なくとも一部を所定間隙を持って包囲する一方でフレームに略一体的に取り付けられる離脱防止部材を含んで構成されることを特徴とすることができる。
【0011】
本発明において、前記離脱防止部材が、ワイヤーを含んで構成されることを特徴とすることができる。
【0012】
本発明において、前記弾性要素が、車両前後方向において複数に分割されていることを特徴とすることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、簡単かつ安価な構成で、取り付けなども容易でありながら、荷台等の車両からの離脱を回避することができ、荷台等を車体等に振動等を抑制しつつ支持することができる車両用荷台支持装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る実施の形態を、添付の図面を参照しつつ説明する。なお、以下で説明する実施例により、本発明が限定されるものではない。
【実施例1】
【0015】
実施例1に係る車両用荷台支持構造及び装置は、図1、図2に示すように、例えば輸送用車両の車体フレーム1にマウンティング2が載置され、このマウンティング2は、ラバー要素2Aの図1中下側と係合する下側プレート2Bを介して車体フレーム1に、固定用ボルト3、固定部材4等により取り付けられている。なお、マウンティング2は、例えば、図1に示したように、車両前後方向に延在される左右のそれぞれのフレーム1の車両前後方向において少なくとも2つ備えられることができる。
【0016】
前記マウンティング2の構成要素であるラバー要素(弾性要素)2Aの図1中上側と係合する上側プレート2Cには、木等からなる縦根太(固定用部材)6が前記フレーム1に沿って載置され、固定部材7、固定用ボルト8等を介して、当該上側プレート2Cと前記縦根太6とが締結固定されている。
なお、前記縦根太6には、例えば、当該縦根太6と交差する方向に延在される金属製等の横根太(図示せず)が載置され、この横根太の上に荷台(図示せず)が載置されるようになっている。
【0017】
ここで、図2に示すようなマウンティング2を備えた実施例1に係る車両用荷台支持構造及び装置によれば、簡単かつ安価な構成で、取り付けなども容易でありながら、荷台等を車体等に振動等を抑制しつつ支持することができる車両用荷台支持構造及び装置を提供することができる。
【0018】
なお、本実施例のような構成とすれば、車両用荷台支持装置をフレーム1に取り付けるためにフレーム1に対して特別な加工等が必要ないため、当該車両用荷台支持装置の要求されない車両と共通のフレーム1を用いることができ、以って製品コストの低減等を図ることができる。
【0019】
また、例えば車両の出荷後に荷台(所謂平ボディー、ウィングタイプ、アルミバン、保冷車等の荷台など)を要求に応じて取り付けたり変更することも容易であり、ユーザーフレンドリーな車両用荷台支持装置を提供することができるものである。
【実施例2】
【0020】
例えば、車両衝突や横転などの不測の事態が生じた場合などを想定すると、縦根太6(すなわち、荷台)と、フレーム1と、を引き離す方向に大きな力が作用する場合も想定され、このような力が作用した場合、実施例1のような構成においては、ラバー要素2Aの強度及びラバー要素2Aと下側プレート2B或いは上側プレート2Cとの加硫接着強度に依存することになるため、縦根太6(荷台)のフレーム1からの離脱を防止できる強度を確保することが難しい場合も想定される。
【0021】
そこで、実施例2では、縦根太6(荷台)のフレーム1からの離脱を確実に防止できる離脱防止機構を備えた車両用荷台支持構造及び装置を提供する。
【0022】
すなわち、実施例2では、図3(A)、図3(B)、及び図4に示すように、固定用ボルト3の上端に延長部分30を設け、当該延長部分30の上端付近に螺子部31を形成すると共に、螺子部31と延長部分30との間には径方向における所定の段差32が設けられている。
【0023】
そして、図3(A)、図3(B)、及び図4に示されるように、フレーム1を車幅方向において挟んで両側に配設される一対の固定用ボルト3延いては螺子部31には、縦根太6を跨ぐようにして離脱防止部材33が挿入され、当該離脱防止部材33は前記段差32に突き当てられて、ナット(例えばダブルナット)34により締結固定されるといった離脱防止機構が備えられている。
【0024】
なお、図3(B)に示されるように、離脱防止部材33の下面と、縦根太6の上面と、の間には、ラバー要素2Aによる通常使用範囲での振動を許容することができる所定の隙間が残されており、また、延長部分30と、縦根太6の側面と、の間にも、ラバー要素2Aによる通常使用範囲での振動を許容することができる所定の隙間が残されている。
【0025】
従って、実施例2によれば、ラバー要素2Aにより荷台を弾性的に支持するといった本発明の特徴を阻害しない態様としながら、縦根太6(荷台)がフレーム1から引き離されようとした場合には、前記離脱防止部材33がこれを阻止するように機能するため、縦根太6(荷台)のフレーム1からの離脱を確実に防止することができることになる。
【0026】
なお、一対の固定用ボルト3は、図5に示すような、一対の固定用ボルト35、螺子部36、締結固定用ダブルナット36などを含む構成のものに代替可能である。
【実施例3】
【0027】
図5に示した固定用ボルト35を用いることは、部品点数が少なく組み立て易いなどの利点があるが、固定用ボルト35はボルト頭部から螺子部31や段差32までの途中に螺子部36が設けられる構成であるため、比較的特殊なものであり、入手性やコスト面などで改善すべき点もある。
【0028】
そこで、実施例3では、図6、図7に示すような離脱防止機構を採用する。
実施例3では、図6、図7に示したように、比較的入手容易な固定用ボルト40を採用し、その先端付近の螺子部41にナット42を螺合して、下側プレート2Bと固定部材4とでフレーム1を上下方向から挟むように締結固定する。
【0029】
次に、内周に螺子が切られたパイプ状要素43を螺子部41に螺合させ、内側ナット42に当接させるまでねじ込む。このとき、ナット42が緩み方向に回転しないように、当該パイプ状要素43を所謂ダブルナット(緩み止めナット)として機能させることができる。
なお、パイプ状要素43の外周は、六角形状であったり、或いは一部に二面幅を有する部分が形成されており、スパナなどの工具を用いてパイプ状要素43を締結することができるようになっている。
【0030】
その後、パイプ状要素43の上端に、図6に示すような離脱防止部材33を載置し、ボルト44を介して、パイプ状要素43に離脱防止部材33を締結固定する。
【0031】
なお、図6(B)に示したように、離脱防止部材33の下面と、縦根太6の上面と、の間には、ラバー要素2Aによる通常使用範囲での振動を許容することができる所定の隙間が残されており、また、パイプ状要素43と、縦根太6の側面と、の間にも、ラバー要素2Aによる通常使用範囲での振動を許容することができる所定の隙間が残されている。
【0032】
従って、実施例3によれば、入手容易で低コストな構成で、ラバー要素2Aにより荷台を弾性的に支持するといった本発明の特徴を阻害しない態様としながら、縦根太6(荷台)がフレーム1から引き離されようとした場合には、前記離脱防止部材33がこれを阻止するように機能するため、縦根太6(荷台)のフレーム1からの離脱を確実に防止することができることになる。
【実施例4】
【0033】
実施例4に係る車両用荷台支持構造及び装置の離脱防止機構は、図8(A)、図8(B)に示すように、下側プレート2Bの車幅方向両端から立ち上がり縦根太6の側面を覆うように上方に延在される一対の垂直部材50と、縦根太6を跨ぎ前記一対の垂直部材50間に渡して配設される離脱防止部材51と、を含んで構成され、一対の垂直部材50と離脱防止部材51とをボルト・ナット等の締結要素52にて締結固定するようになっている。
【0034】
或いは、図9(A)、図9(B)に示すように、下側プレート2Bをフレーム1に対して締結固定する固定用ボルト3に共締めされるフランジ部61と、当該フランジ部61から立ち上がり縦根太6の側面を覆うように上方に延在される一対の垂直部材62と、当該一対の垂直部材62から延伸され縦根太6を跨ぐように連結された連結部63と、を備えた離脱防止部材60を含んで構成される。
【0035】
更に、図10(A)、図10(B)に示すように、車幅方向内側に開口箇所があるようなフック形状の離脱防止部材65を、ボルト・ナット等の締結要素66によりフレーム1に略一体的に取り付ける構成とすることも可能である。離脱防止部材65は車幅方向において一対で配設されるため、車幅方向の一方への離脱防止は対応する一方の離脱防止部材65により達成可能であり、車幅方向の他方への離脱防止は対応する他方の離脱防止部材65により達成可能であるため、上述したようなフック形状の採用も可能である。
【0036】
なお、図8(B)、図9(B)、図10(B)に示したように、離脱防止部材51(或いは連結部材63、離脱防止部材65)の下面と、縦根太6の上面と、の間には、ラバー要素2Aによる通常使用範囲での振動を許容することができる所定の隙間が残されており、また、垂直部材50(或いは垂直部材62、離脱防止部材65)と、縦根太6の側面と、の間にも、ラバー要素2Aによる通常使用範囲での振動を許容することができる所定の隙間が残されている。
【0037】
従って、実施例4によれば、簡単かつ安価な構成で、ラバー要素2Aにより荷台を弾性的に支持するといった本発明の特徴を阻害しない態様としながら、縦根太6(荷台)がフレーム1から引き離されようとした場合には、離脱防止部材がこれを阻止するように機能するため、縦根太6(荷台)のフレーム1からの離脱を確実に防止することができることになる。
【実施例5】
【0038】
実施例5に係る車両用荷台支持構造及び装置の離脱防止機構においては、図11(A)、図11(B)に示すように、下側プレート2Bとフレーム1とを締結固定する一対の固定用ボルト3の軸部3Aに環状部材71が挿入され、各環状部材71に連結要素72が取り付けられ、これら環状部材71と連結要素72とにより離脱防止部材70が構成される。
【0039】
或いは、図12(A)、図12(B)に示すように、連結要素72により縦根太6を掛け回し、連結要素72の両端部に取り付けられている環状部材71をフレーム1に締結要素73などを介して直接的に取り付けることで、離脱防止部材70’を構成する。
【0040】
すなわち、実施例5では、可撓性を有する連結要素72により荷台側の少なくとも一部(例えば縦根太6)を掛け回す一方で、連結要素72の両端部(環状部材71)をフレーム1に略一体的に取り付けることで、荷台(縦根太6)がフレーム1から離脱することを防止する構成となっている。
【0041】
前記連結要素72は、ワイヤー、ケーブル、ロープなどとすることができ、例えば金属製やケブラーなどの樹脂製の細い繊維を撚って形成することができる。
また、連結要素72は、チェーンなどの鎖状の連結要素とすることもできる。
【0042】
なお、図11(B)、図12(B)に示したように、連結要素72と、縦根太6と、の間には、ラバー要素2Aによる通常使用範囲での振動を許容することができる所定の隙間(遊び)が残されている。
【0043】
従って、実施例5によれば、簡単かつ安価で設置自由度の高い構成で、ラバー要素2Aにより荷台を弾性的に支持するといった本発明の特徴を阻害しない態様としながら、縦根太6(荷台)がフレーム1から引き離されようとした場合には、離脱防止部材70或いは70’がこれを阻止するように機能するため、縦根太6(荷台)のフレーム1からの離脱を確実に防止することができることになる。
【0044】
なお、図13に示すように、各実施例において、ラバー要素2Aは、車両前後方向において少なくとも2つに分割されることができる。
【0045】
ここで、ラバー要素2Aを車両前後方向において分割すると、上側プレート2C(荷台側)は下側プレート2B(フレーム1側)に対して車両前後方向に相対変位するが、その相対変位方向に略直交するラバー要素表面の面積を2分割することで大きくすることができるため、ラバー要素の劣化等を抑制することに貢献することができる。
【0046】
以上で説明した実施の形態は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることは可能である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明に係る車両用荷台支持構造及び装置の全体的な構成を示す概略的示す全体構成図である。
【図2】(A)は実施例1の車両用荷台支持構造及び装置を拡大して示す図(図1平面と同一面)であり、(B)は(A)を図1のA−Aで断面を取った断面図である。
【図3】(A)は実施例2の車両用荷台支持構造及び装置を拡大して示す図(図1平面と同一面)であり、(B)は(A)を図1のA−Aで断面を取った断面図である。
【図4】実施例2の離脱防止部材を取り付けるための固定用ボルトの構造例を示す図である。
【図5】実施例2の離脱防止部材を取り付けるための固定用ボルトの他の構造例を示す図である。
【図6】(A)は実施例3の車両用荷台支持構造及び装置を拡大して示す図(図1平面と同一面)であり、(B)は(A)を図1のA−Aで断面を取った断面図である。
【図7】実施例3の離脱防止部材を取り付けるための構造例を示す図である。
【図8】(A)は実施例4の車両用荷台支持構造及び装置を拡大して示す図(図1平面と同一面)であり、(B)は(A)を図1のA−Aで断面を取った断面図である。
【図9】(A)は実施例4の車両用荷台支持構造及び装置の他の一例を拡大して示す図(図1平面と同一面)であり、(B)は(A)を図1のA−Aで断面を取った断面図である。
【図10】(A)は実施例4の車両用荷台支持構造及び装置の更なる一例を拡大して示す図(図1平面と同一面)であり、(B)は(A)を図1のA−Aで断面を取った断面図である。
【図11】(A)は実施例5の車両用荷台支持構造及び装置を拡大して示す図(図1平面と同一面)であり、(B)は(A)を図1のA−Aで断面を取った断面図である。
【図12】(A)は実施例5の車両用荷台支持構造及び装置の他の一例を拡大して示す図(図1平面と同一面)であり、(B)は(A)を図1のA−Aで断面を取った断面図である。
【図13】ラバー要素(弾性要素)を車両前後方向において2分割した構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0048】
1 フレーム
2 マウンティング(本発明に係る支持装置)
2A ラバー要素(本発明に係る弾性要素)
2B 下側プレート(本発明に係るフレーム側部材)
2C 上側プレート(本発明に係る荷台側部材)
3 固定用ボルト
6 縦根太
33 離脱防止部材
51 離脱防止部材
60 離脱防止部材
65 離脱防止部材
70 離脱防止部材
70’ 離脱防止部材
71 環状要素
72 連結要素
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷台等を車体等に振動等を抑制しつつ支持する車両用荷台支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、精密機械などの振動に対してデリケートな物品の輸送に関し、その輸送品質の向上を図ることが望まれており、かかる観点から、車両のフレームと、荷台と、の間にスプリングやエアスプリングなどを介装したものが、特許文献1や特許文献2において提案されている。
【0003】
また、特許文献3には、車両のフレームと、荷台と、の間にエアスプリングを備え、積載荷重が変化しても支持高さを一定に維持でき、かつ、ばね定数を低く維持できると共に、水平方向における位置決めも行なえるようにした制振支持装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−271873号公報
【特許文献2】実開昭57−154575号公報
【特許文献3】特開2006−105223号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、これら特許文献1〜3に記載のものは、荷台に積載される物品の輸送時における具体的な状態などが十分に考慮されておらず、輸送される物品によっては、振動の影響を受けて損傷等が生じ商品価値を低下させてしまうといったことが想定される。
また、特許文献1〜3に記載のものは、スプリング、ショックアブソーバー、ラテラルロッド、エアスプリング等の比較的複雑で高価な構成要素が必要であり、製品コストや取付工数の低減が難しく、また設置スペース等に多くの制限が課されるなどといった実情もある。
【0006】
このような実情に鑑みて、本出願人は、特願2008−54304号において、車両のフレームに荷台を支持させるための車両用荷台支持構造であって、車両のフレームと、荷台と、の間に、弾性要素が介装されると共に、当該弾性要素により、少なくとも10Hzから30Hzの周波数領域の荷台の振動を、当該弾性要素を介装しない場合と比較して低減したことを特徴とする車両用荷台支持構造などを提案した。
【0007】
本発明者等は、引き続き種々の研究実験を行っており、その結果、特願2008−54304号において提案した構造及び装置に対して、更なる変形や改良等についての新たな知見を得た。
【0008】
本発明は、かかる実情に鑑みなされたもので、簡単かつ安価な構成で、取り付けなども容易でありながら、荷台等の車両からの離脱を回避することができ、荷台等を車体等に振動等を抑制しつつ支持することができる車両用荷台支持装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このため、本発明に係る車両用荷台支持装置は、
車両のフレームに荷台を支持させるための車両用荷台支持装置であって、
車両のフレームに取り付けられるフレーム側部材と、荷台と略一体的な固定用部材に取り付けられる荷台側部材と、の間に介装される弾性要素を含んで構成され、
弾性要素による通常使用範囲での振動を許容しつつ、固定用部材が車両のフレームから離間する方向に所定以上移動するの規制する離脱防止機構が備えられたことを特徴とする。
【0010】
本発明において、前記離脱防止機構が、前記固定用部材の周囲の少なくとも一部を所定間隙を持って包囲する一方でフレームに略一体的に取り付けられる離脱防止部材を含んで構成されることを特徴とすることができる。
【0011】
本発明において、前記離脱防止部材が、ワイヤーを含んで構成されることを特徴とすることができる。
【0012】
本発明において、前記弾性要素が、車両前後方向において複数に分割されていることを特徴とすることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、簡単かつ安価な構成で、取り付けなども容易でありながら、荷台等の車両からの離脱を回避することができ、荷台等を車体等に振動等を抑制しつつ支持することができる車両用荷台支持装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る実施の形態を、添付の図面を参照しつつ説明する。なお、以下で説明する実施例により、本発明が限定されるものではない。
【実施例1】
【0015】
実施例1に係る車両用荷台支持構造及び装置は、図1、図2に示すように、例えば輸送用車両の車体フレーム1にマウンティング2が載置され、このマウンティング2は、ラバー要素2Aの図1中下側と係合する下側プレート2Bを介して車体フレーム1に、固定用ボルト3、固定部材4等により取り付けられている。なお、マウンティング2は、例えば、図1に示したように、車両前後方向に延在される左右のそれぞれのフレーム1の車両前後方向において少なくとも2つ備えられることができる。
【0016】
前記マウンティング2の構成要素であるラバー要素(弾性要素)2Aの図1中上側と係合する上側プレート2Cには、木等からなる縦根太(固定用部材)6が前記フレーム1に沿って載置され、固定部材7、固定用ボルト8等を介して、当該上側プレート2Cと前記縦根太6とが締結固定されている。
なお、前記縦根太6には、例えば、当該縦根太6と交差する方向に延在される金属製等の横根太(図示せず)が載置され、この横根太の上に荷台(図示せず)が載置されるようになっている。
【0017】
ここで、図2に示すようなマウンティング2を備えた実施例1に係る車両用荷台支持構造及び装置によれば、簡単かつ安価な構成で、取り付けなども容易でありながら、荷台等を車体等に振動等を抑制しつつ支持することができる車両用荷台支持構造及び装置を提供することができる。
【0018】
なお、本実施例のような構成とすれば、車両用荷台支持装置をフレーム1に取り付けるためにフレーム1に対して特別な加工等が必要ないため、当該車両用荷台支持装置の要求されない車両と共通のフレーム1を用いることができ、以って製品コストの低減等を図ることができる。
【0019】
また、例えば車両の出荷後に荷台(所謂平ボディー、ウィングタイプ、アルミバン、保冷車等の荷台など)を要求に応じて取り付けたり変更することも容易であり、ユーザーフレンドリーな車両用荷台支持装置を提供することができるものである。
【実施例2】
【0020】
例えば、車両衝突や横転などの不測の事態が生じた場合などを想定すると、縦根太6(すなわち、荷台)と、フレーム1と、を引き離す方向に大きな力が作用する場合も想定され、このような力が作用した場合、実施例1のような構成においては、ラバー要素2Aの強度及びラバー要素2Aと下側プレート2B或いは上側プレート2Cとの加硫接着強度に依存することになるため、縦根太6(荷台)のフレーム1からの離脱を防止できる強度を確保することが難しい場合も想定される。
【0021】
そこで、実施例2では、縦根太6(荷台)のフレーム1からの離脱を確実に防止できる離脱防止機構を備えた車両用荷台支持構造及び装置を提供する。
【0022】
すなわち、実施例2では、図3(A)、図3(B)、及び図4に示すように、固定用ボルト3の上端に延長部分30を設け、当該延長部分30の上端付近に螺子部31を形成すると共に、螺子部31と延長部分30との間には径方向における所定の段差32が設けられている。
【0023】
そして、図3(A)、図3(B)、及び図4に示されるように、フレーム1を車幅方向において挟んで両側に配設される一対の固定用ボルト3延いては螺子部31には、縦根太6を跨ぐようにして離脱防止部材33が挿入され、当該離脱防止部材33は前記段差32に突き当てられて、ナット(例えばダブルナット)34により締結固定されるといった離脱防止機構が備えられている。
【0024】
なお、図3(B)に示されるように、離脱防止部材33の下面と、縦根太6の上面と、の間には、ラバー要素2Aによる通常使用範囲での振動を許容することができる所定の隙間が残されており、また、延長部分30と、縦根太6の側面と、の間にも、ラバー要素2Aによる通常使用範囲での振動を許容することができる所定の隙間が残されている。
【0025】
従って、実施例2によれば、ラバー要素2Aにより荷台を弾性的に支持するといった本発明の特徴を阻害しない態様としながら、縦根太6(荷台)がフレーム1から引き離されようとした場合には、前記離脱防止部材33がこれを阻止するように機能するため、縦根太6(荷台)のフレーム1からの離脱を確実に防止することができることになる。
【0026】
なお、一対の固定用ボルト3は、図5に示すような、一対の固定用ボルト35、螺子部36、締結固定用ダブルナット36などを含む構成のものに代替可能である。
【実施例3】
【0027】
図5に示した固定用ボルト35を用いることは、部品点数が少なく組み立て易いなどの利点があるが、固定用ボルト35はボルト頭部から螺子部31や段差32までの途中に螺子部36が設けられる構成であるため、比較的特殊なものであり、入手性やコスト面などで改善すべき点もある。
【0028】
そこで、実施例3では、図6、図7に示すような離脱防止機構を採用する。
実施例3では、図6、図7に示したように、比較的入手容易な固定用ボルト40を採用し、その先端付近の螺子部41にナット42を螺合して、下側プレート2Bと固定部材4とでフレーム1を上下方向から挟むように締結固定する。
【0029】
次に、内周に螺子が切られたパイプ状要素43を螺子部41に螺合させ、内側ナット42に当接させるまでねじ込む。このとき、ナット42が緩み方向に回転しないように、当該パイプ状要素43を所謂ダブルナット(緩み止めナット)として機能させることができる。
なお、パイプ状要素43の外周は、六角形状であったり、或いは一部に二面幅を有する部分が形成されており、スパナなどの工具を用いてパイプ状要素43を締結することができるようになっている。
【0030】
その後、パイプ状要素43の上端に、図6に示すような離脱防止部材33を載置し、ボルト44を介して、パイプ状要素43に離脱防止部材33を締結固定する。
【0031】
なお、図6(B)に示したように、離脱防止部材33の下面と、縦根太6の上面と、の間には、ラバー要素2Aによる通常使用範囲での振動を許容することができる所定の隙間が残されており、また、パイプ状要素43と、縦根太6の側面と、の間にも、ラバー要素2Aによる通常使用範囲での振動を許容することができる所定の隙間が残されている。
【0032】
従って、実施例3によれば、入手容易で低コストな構成で、ラバー要素2Aにより荷台を弾性的に支持するといった本発明の特徴を阻害しない態様としながら、縦根太6(荷台)がフレーム1から引き離されようとした場合には、前記離脱防止部材33がこれを阻止するように機能するため、縦根太6(荷台)のフレーム1からの離脱を確実に防止することができることになる。
【実施例4】
【0033】
実施例4に係る車両用荷台支持構造及び装置の離脱防止機構は、図8(A)、図8(B)に示すように、下側プレート2Bの車幅方向両端から立ち上がり縦根太6の側面を覆うように上方に延在される一対の垂直部材50と、縦根太6を跨ぎ前記一対の垂直部材50間に渡して配設される離脱防止部材51と、を含んで構成され、一対の垂直部材50と離脱防止部材51とをボルト・ナット等の締結要素52にて締結固定するようになっている。
【0034】
或いは、図9(A)、図9(B)に示すように、下側プレート2Bをフレーム1に対して締結固定する固定用ボルト3に共締めされるフランジ部61と、当該フランジ部61から立ち上がり縦根太6の側面を覆うように上方に延在される一対の垂直部材62と、当該一対の垂直部材62から延伸され縦根太6を跨ぐように連結された連結部63と、を備えた離脱防止部材60を含んで構成される。
【0035】
更に、図10(A)、図10(B)に示すように、車幅方向内側に開口箇所があるようなフック形状の離脱防止部材65を、ボルト・ナット等の締結要素66によりフレーム1に略一体的に取り付ける構成とすることも可能である。離脱防止部材65は車幅方向において一対で配設されるため、車幅方向の一方への離脱防止は対応する一方の離脱防止部材65により達成可能であり、車幅方向の他方への離脱防止は対応する他方の離脱防止部材65により達成可能であるため、上述したようなフック形状の採用も可能である。
【0036】
なお、図8(B)、図9(B)、図10(B)に示したように、離脱防止部材51(或いは連結部材63、離脱防止部材65)の下面と、縦根太6の上面と、の間には、ラバー要素2Aによる通常使用範囲での振動を許容することができる所定の隙間が残されており、また、垂直部材50(或いは垂直部材62、離脱防止部材65)と、縦根太6の側面と、の間にも、ラバー要素2Aによる通常使用範囲での振動を許容することができる所定の隙間が残されている。
【0037】
従って、実施例4によれば、簡単かつ安価な構成で、ラバー要素2Aにより荷台を弾性的に支持するといった本発明の特徴を阻害しない態様としながら、縦根太6(荷台)がフレーム1から引き離されようとした場合には、離脱防止部材がこれを阻止するように機能するため、縦根太6(荷台)のフレーム1からの離脱を確実に防止することができることになる。
【実施例5】
【0038】
実施例5に係る車両用荷台支持構造及び装置の離脱防止機構においては、図11(A)、図11(B)に示すように、下側プレート2Bとフレーム1とを締結固定する一対の固定用ボルト3の軸部3Aに環状部材71が挿入され、各環状部材71に連結要素72が取り付けられ、これら環状部材71と連結要素72とにより離脱防止部材70が構成される。
【0039】
或いは、図12(A)、図12(B)に示すように、連結要素72により縦根太6を掛け回し、連結要素72の両端部に取り付けられている環状部材71をフレーム1に締結要素73などを介して直接的に取り付けることで、離脱防止部材70’を構成する。
【0040】
すなわち、実施例5では、可撓性を有する連結要素72により荷台側の少なくとも一部(例えば縦根太6)を掛け回す一方で、連結要素72の両端部(環状部材71)をフレーム1に略一体的に取り付けることで、荷台(縦根太6)がフレーム1から離脱することを防止する構成となっている。
【0041】
前記連結要素72は、ワイヤー、ケーブル、ロープなどとすることができ、例えば金属製やケブラーなどの樹脂製の細い繊維を撚って形成することができる。
また、連結要素72は、チェーンなどの鎖状の連結要素とすることもできる。
【0042】
なお、図11(B)、図12(B)に示したように、連結要素72と、縦根太6と、の間には、ラバー要素2Aによる通常使用範囲での振動を許容することができる所定の隙間(遊び)が残されている。
【0043】
従って、実施例5によれば、簡単かつ安価で設置自由度の高い構成で、ラバー要素2Aにより荷台を弾性的に支持するといった本発明の特徴を阻害しない態様としながら、縦根太6(荷台)がフレーム1から引き離されようとした場合には、離脱防止部材70或いは70’がこれを阻止するように機能するため、縦根太6(荷台)のフレーム1からの離脱を確実に防止することができることになる。
【0044】
なお、図13に示すように、各実施例において、ラバー要素2Aは、車両前後方向において少なくとも2つに分割されることができる。
【0045】
ここで、ラバー要素2Aを車両前後方向において分割すると、上側プレート2C(荷台側)は下側プレート2B(フレーム1側)に対して車両前後方向に相対変位するが、その相対変位方向に略直交するラバー要素表面の面積を2分割することで大きくすることができるため、ラバー要素の劣化等を抑制することに貢献することができる。
【0046】
以上で説明した実施の形態は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることは可能である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明に係る車両用荷台支持構造及び装置の全体的な構成を示す概略的示す全体構成図である。
【図2】(A)は実施例1の車両用荷台支持構造及び装置を拡大して示す図(図1平面と同一面)であり、(B)は(A)を図1のA−Aで断面を取った断面図である。
【図3】(A)は実施例2の車両用荷台支持構造及び装置を拡大して示す図(図1平面と同一面)であり、(B)は(A)を図1のA−Aで断面を取った断面図である。
【図4】実施例2の離脱防止部材を取り付けるための固定用ボルトの構造例を示す図である。
【図5】実施例2の離脱防止部材を取り付けるための固定用ボルトの他の構造例を示す図である。
【図6】(A)は実施例3の車両用荷台支持構造及び装置を拡大して示す図(図1平面と同一面)であり、(B)は(A)を図1のA−Aで断面を取った断面図である。
【図7】実施例3の離脱防止部材を取り付けるための構造例を示す図である。
【図8】(A)は実施例4の車両用荷台支持構造及び装置を拡大して示す図(図1平面と同一面)であり、(B)は(A)を図1のA−Aで断面を取った断面図である。
【図9】(A)は実施例4の車両用荷台支持構造及び装置の他の一例を拡大して示す図(図1平面と同一面)であり、(B)は(A)を図1のA−Aで断面を取った断面図である。
【図10】(A)は実施例4の車両用荷台支持構造及び装置の更なる一例を拡大して示す図(図1平面と同一面)であり、(B)は(A)を図1のA−Aで断面を取った断面図である。
【図11】(A)は実施例5の車両用荷台支持構造及び装置を拡大して示す図(図1平面と同一面)であり、(B)は(A)を図1のA−Aで断面を取った断面図である。
【図12】(A)は実施例5の車両用荷台支持構造及び装置の他の一例を拡大して示す図(図1平面と同一面)であり、(B)は(A)を図1のA−Aで断面を取った断面図である。
【図13】ラバー要素(弾性要素)を車両前後方向において2分割した構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0048】
1 フレーム
2 マウンティング(本発明に係る支持装置)
2A ラバー要素(本発明に係る弾性要素)
2B 下側プレート(本発明に係るフレーム側部材)
2C 上側プレート(本発明に係る荷台側部材)
3 固定用ボルト
6 縦根太
33 離脱防止部材
51 離脱防止部材
60 離脱防止部材
65 離脱防止部材
70 離脱防止部材
70’ 離脱防止部材
71 環状要素
72 連結要素
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のフレームに荷台を支持させるための車両用荷台支持装置であって、
車両のフレームに取り付けられるフレーム側部材と、荷台と略一体的な固定用部材に取り付けられる荷台側部材と、の間に介装される弾性要素を含んで構成され、
弾性要素による通常使用範囲での振動を許容しつつ、固定用部材が車両のフレームから離間する方向に所定以上移動するの規制する離脱防止機構が備えられたことを特徴とする車両用荷台支持装置。
【請求項2】
前記離脱防止機構が、前記固定用部材の周囲の少なくとも一部を所定間隙を持って包囲する一方でフレームに略一体的に取り付けられる離脱防止部材を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用荷台支持装置。
【請求項3】
前記離脱防止部材が、ワイヤーを含んで構成されることを特徴とする請求項2に記載の車両用荷台支持装置。
【請求項4】
前記弾性要素が、車両前後方向において複数に分割されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の車両用荷台支持装置。
【請求項1】
車両のフレームに荷台を支持させるための車両用荷台支持装置であって、
車両のフレームに取り付けられるフレーム側部材と、荷台と略一体的な固定用部材に取り付けられる荷台側部材と、の間に介装される弾性要素を含んで構成され、
弾性要素による通常使用範囲での振動を許容しつつ、固定用部材が車両のフレームから離間する方向に所定以上移動するの規制する離脱防止機構が備えられたことを特徴とする車両用荷台支持装置。
【請求項2】
前記離脱防止機構が、前記固定用部材の周囲の少なくとも一部を所定間隙を持って包囲する一方でフレームに略一体的に取り付けられる離脱防止部材を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用荷台支持装置。
【請求項3】
前記離脱防止部材が、ワイヤーを含んで構成されることを特徴とする請求項2に記載の車両用荷台支持装置。
【請求項4】
前記弾性要素が、車両前後方向において複数に分割されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の車両用荷台支持装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−25773(P2011−25773A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−171573(P2009−171573)
【出願日】平成21年7月22日(2009.7.22)
【出願人】(000005463)日野自動車株式会社 (1,484)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月22日(2009.7.22)
【出願人】(000005463)日野自動車株式会社 (1,484)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]