説明

車両用表示システム

【課題】 ユーザに見やすい地図情報等を提供する車両用表示システムを提供する。
【解決手段】 車載用ナビゲーション装置と車両用メータ装置を含む車両用表示システムにおいて、車載用ナビゲーション装置は、車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器に表示するためのナビデータを作成するナビデータ作成手段と、ナビデータの表示サイズを変更してメータ表示用ナビデータとする表示サイズ変更手段と、メータ表示用ナビデータを車両用メータ装置に送る送信手段とを有し、車両用メータ装置は、送信されてきたメータ表示用ナビデータを受信する受信手段と、メータ表示用ナビデータを表示するためのナビデータ表示領域を有することを特徴とする車両用表示システムとして提供可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用表示システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、車両の計器パネルの表示装置として、従来の機械式メータの他に液晶等の画像表示装置も用いられている。この画像表示装置には、表示のデザインやレイアウトを自在に設定できるという利点がある。
【0003】
そこで、従来のメータ表示に加えて、この画像表示装置において車載用ナビゲーション装置の画面表示を行なう車両用表示装置が考案されている。そして、単に車載用ナビゲーション装置の画面表示を行なうだけではなく、停車時に必要な情報をLCD(Liquid Crystal Display)表示装置中に小画面で表示する停車用モードと、走行時に必要な情報をLCD表示装置中に大画面で表示し、地図、自車位置、経路誘導時には誘導路を含むナビゲーション案内画像をLCD表示装置中に小画面で表示する走行用モードとを、車両の速度に応じて切り換える経路誘導装置が考案されている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平11−051686号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の地図表示装置では、メータパネル内にナビゲーション案内画像を表示しているが、メータの表示を制御するメータECUとの連携動作を行なうわけではなく、LCD表示装置を有効利用しているとはいえない。また、車両の速度に応じて表示画面を切り換えることで、ユーザが知りたい情報が表示されないという問題も起こる。
【0006】
さらに、ユーザは「表示画面のどの位置にどんな情報が表示されるか」を覚えていて、例えば車両の速度を知りたい場合は、「速度計を探す」のではなく「速度計の表示される位置を見る」という動作を行なう。しかし、自動車の速度に応じて表示画面が切り換えられると、「速度計を探す」のに手間取り必要な情報を得ることができないこともある。
【0007】
上記問題を背景として、本発明の課題は、ユーザに見やすい地図情報等を提供する車両用表示システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するための車両用表示システムを提供するものである。すなわち、請求項1によれば、車載用ナビゲーション装置と車両用メータ装置を含む車両用表示システムにおいて、車載用ナビゲーション装置は、車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器に表示するためのナビデータを作成するナビデータ作成手段と、ナビデータの表示サイズを変更してメータ表示用ナビデータとする表示サイズ変更手段と、メータ表示用ナビデータを車両用メータ装置に送る送信手段とを有し、車両用メータ装置は、送信されてきたメータ表示用ナビデータを受信する受信手段と、メータ表示用ナビデータを表示するためのナビデータ表示領域を有することを特徴とする車両用表示システムとして構成される。
【0009】
上記構成によって、メータの表示を制御するメータECUとの連携動作を行なうことが可能となり、メータの表示装置を有効利用することができる。そして、ナビデータの表示サイズを変更することで、ユーザに見やすい地図情報等を提供することが可能となる。また、車両の速度に応じた表示画面の切り換えを行なわないので、ユーザが知りたい情報が表示されないという問題は起きない。さらに、情報が表示される位置が変わらないため、ユーザは表示領域をくまなく見渡す必要もなく短時間で必要な情報を得ることができる。
【0010】
また、請求項2によれば、上記課題を解決するための車両用表示システムは、車載用ナビゲーション装置と車両用メータ装置を含む車両用表示システムにおいて、車載用ナビゲーション装置は、車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器に表示するためのナビデータを作成するナビデータ作成手段と、作成されたナビデータを車両用メータ装置に送る送信手段とを有し、車両用メータ装置は、送信されてきたナビデータを受信する受信手段と、ナビデータの表示サイズを変更してメータ表示用ナビデータとするメータ用表示サイズ変更手段と、メータ表示用ナビデータを表示するためのナビデータ表示領域を有することを特徴とする車両用表示システムとして構成される。
【0011】
上記構成によっても、メータの表示を制御するメータECUとの連携動作を行なうことが可能となり、メータの表示装置を有効利用することができる。そして、ナビデータの表示サイズを変更することで、ユーザに見やすい地図情報等を提供することが可能となる。また、車両の速度に応じた表示画面の切り換えを行なわないので、ユーザが知りたい情報が表示されないという問題は起きない。さらに、情報が表示される位置が変わらないため、ユーザは表示領域をくまなく見渡す必要もなく短時間で必要な情報を得ることができる。加えて、車両用メータ装置で表示サイズを変更可能とすることで、ナビデータ表示領域の大きさに応じた適切な表示サイズにすることが可能となる。
【0012】
また、請求項3によれば、上記課題を解決するための車両用表示システムは、車載用ナビゲーション装置と車両用メータ装置を含む車両用表示システムにおいて、車載用ナビゲーション装置は、車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器に表示するためのナビデータを作成するナビデータ作成手段と、ナビデータの表示サイズを変更して送信用ナビデータとする表示サイズ変更手段と、送信用ナビデータを車両用メータ装置に送る送信手段とを有し、車両用メータ装置は、送信されてきた送信用ナビデータを受信する受信手段と、送信用ナビデータの表示サイズを変更してメータ表示用ナビデータとするメータ用表示サイズ変更手段と、メータ表示用ナビデータを表示するためのナビデータ表示領域を有することを特徴とする車両用表示システムとして構成される。
【0013】
上記構成によっても、メータの表示を制御するメータECUとの連携動作を行なうことが可能となり、メータの表示装置を有効利用することができる。そして、ナビデータの表示サイズを変更することで、ユーザに見やすい地図情報等を提供することが可能となる。また、車両の速度に応じた表示画面の切り換えを行なわないので、ユーザが知りたい情報が表示されないという問題は起きない。さらに、情報が表示される位置が変わらないため、ユーザは表示領域をくまなく見渡す必要もなく短時間で必要な情報を得ることができる。加えて、車両用メータ装置でも表示サイズを変更可能とすることで、ナビデータ表示領域の大きさに応じた適切な表示サイズにすることが可能となる。
【0014】
請求項4によれば、本発明の車両用表示システムにおける車両用メータ装置は、同一表示画面上にナビデータ表示領域とメータ表示領域とを含む構成をとることができる。
【0015】
上記構成によって、例えばLCDのような一画面で構成される表示器の表示領域を有効利用することが可能となる。また、メータの表示を制御するメータECUとの連携動作を一層緊密に行なうことが可能となる。
【0016】
請求項5によれば、本発明の車両用表示システムにおける車両用メータ装置は、メータ表示領域における未表示領域をナビデータ表示領域として含む構成をとることができる。
【0017】
上記構成によって、一定の面積で表示領域を分割する方法に比べて、ナビデータ表示領域を大きくすることができ、表示可能な情報量も多くすることができる。また、表示器の表示領域を有効利用することが可能となり、表示内容によらずメータ表示領域とナビデータ表示領域との境界が常に同じという不自然さも解消される。
【0018】
請求項6によれば、本発明の車両用表示システムにおける車両用メータ装置は、メータ表示領域における未表示領域がメータ表示に使用される場合、ナビデータ表示領域は当該領域をナビデータ表示領域として含まない構成をとることができる。
【0019】
上記構成によって、メータ表示を優先するという条件付きではあるが、ナビデータ表示領域を極力広くすることができ、表示可能な情報量も多くすることができる。また、メータ表示に使用される場合はナビデータ表示を行なわないため、メータ表示とナビデータ表示が重なって表示が見づらくなってしまうこともない。
【0020】
請求項7によれば、本発明の車両用表示システムは、車両の現在位置を検出する位置検出手段を有し、表示サイズ変更手段は検出された車両の現在位置に応じてナビデータの表示サイズを変更する構成をとることができる。
【0021】
上記構成によって、例えば、目的地までの経路案内を実施しているときに、車両の現在位置が予め設定された目標となる建物や右左折する交差点等の案内ポイントに接近した場合、該案内ポイントを拡大表示することで、ユーザに案内ポイントに接近したことをいち早く気付かせることができる。
【0022】
請求項8によれば、本発明の車両用表示システムは、車載用ナビゲーション装置に対して入力操作を行なう入力操作手段と、入力操作を検出する入力操作検出手段とを有し、表示サイズ変更手段は検出された入力操作に応じてナビデータの表示サイズを変更する構成をとることができる。
【0023】
上記構成によって、例えば、目的地までの案内経路を検索する場合等のようなユーザが入力操作を行なう場合、入力操作を行なう場合は車両が停止しているはずであるのでメータ表示はあまり変化せず、ナビデータの表示サイズを大きくすることができる。そして、ユーザは操作画面が大きく表示され見やすくなるので、各種操作を快適に短時間で行なうことが可能となる。
【0024】
請求項9によれば、本発明の車両用表示システムは、外部機器からの情報を取得する外部情報取得手段を有し、表示サイズ変更手段は取得された情報に応じてナビデータの表示サイズを変更する構成をとることができる。
【0025】
外部機器としては車両に搭載された他の制御装置や、通信手段を介してデータの遣り取りを行なう車両の外部に設置された機器がある。上記構成によって、例えば重要度の高い情報は表示サイズを大きくして表示することで、ユーザの注意を喚起することが可能となる。
【0026】
請求項10によれば、本発明の車両用表示システムにおける表示サイズ変更手段はナビデータの表示内容に応じてナビデータの表示サイズを変更する構成をとることができる。
【0027】
ナビデータの表示内容は、地図データの他に各種設定画面,走行経路付近の観光案内,交通情報,天候情報など多岐にわたる。これらを一律の表示サイズで表示すると、ユーザにとって重要な情報を見逃してしまうこともある。上記構成によって、車両が走行中あるいは停車中以外にも表示状態を変更することで、ユーザにとって有用な情報を、ユーザが気付きやすく認識しやすい適切な表示サイズで表示することが可能となる。
【0028】
請求項11によれば、本発明の車両用表示システムは、表示サイズの変更の対象となる条件および表示サイズ変更データを記憶する表示サイズ記憶手段を有し、表示サイズ変更手段は表示サイズ記憶手段の記憶内容に基づいてナビデータの表示サイズを変更する構成をとることができる。
【0029】
上述のように、表示サイズの変更の対象となるナビデータあるいは条件は数多くあり、これら条件に対応する表示サイズをその都度求めることは、表示サイズ変更時の処理負荷の増大につながる。上記構成によって、ナビデータの表示サイズを変更するための時間を短縮することが可能となる。
【0030】
請求項12によれば、本発明の車両用表示システムは、車両の現在位置を検出する位置検出手段を有し、メータ用表示サイズ変更手段は検出された車両の現在位置に応じてナビデータあるいは送信用ナビデータの表示サイズを変更する構成をとることができる。
【0031】
上記構成によって、例えば、目的地までの経路案内を実施しているときに、車両の現在位置が予め設定された目標となる建物や右左折する交差点等の案内ポイントに接近した場合、該案内ポイントを拡大表示することで、ユーザに案内ポイントに接近したことをいち早く気付かせることができる。
【0032】
請求項13によれば、本発明の車両用表示システムは、車載用ナビゲーション装置に対して入力操作を行なう入力操作手段と、入力操作を検出する入力操作検出手段とを有し、メータ用表示サイズ変更手段は検出された入力操作に応じてナビデータあるいは送信用ナビデータの表示サイズを変更する構成をとることができる。
【0033】
上記構成によって、例えば、目的地までの案内経路を検索する場合等のようなユーザが入力操作を行なう場合、入力操作を行なう場合は車両が停止しているはずであるのでメータ表示はあまり変化せず、ナビデータの表示サイズを大きくすることができる。そして、ユーザは操作画面が大きく表示され見やすくなるので、各種操作を快適に短時間で行なうことが可能となる。
【0034】
請求項14によれば、本発明の車両用表示システムは、外部機器からの情報を取得する外部情報取得手段を有し、メータ用表示サイズ変更手段は取得された情報に応じてナビデータあるいは送信用ナビデータの表示サイズを変更する構成をとることができる。
【0035】
外部機器としては車両に搭載された他の制御装置や、通信手段を介してデータの遣り取りを行なう車両の外部に設置された機器がある。上記構成によって、例えば重要度の高い情報は表示サイズを大きくして表示することで、ユーザの注意を喚起することが可能となる。
【0036】
請求項15によれば、本発明の車両用表示システムにおけるメータ用表示サイズ変更手段はナビデータあるいは送信用ナビデータの表示内容に応じてナビデータあるいは送信用ナビデータの表示サイズを変更する構成をとることができる。
【0037】
ナビデータの表示内容は、地図データの他に各種設定画面,走行経路付近の観光案内,交通情報,天候情報など多岐にわたる。これらを一律の表示サイズで表示すると、ユーザにとって重要な情報を見逃してしまうこともある。上記構成によって、車両が走行中あるいは停車中以外にも表示状態を変更することで、ユーザにとって有用な情報を、ユーザが気付きやすく認識しやすい適切な表示サイズで表示することが可能となる。
【0038】
請求項16によれば、本発明の車両用表示システムは、表示サイズの変更の対象となる条件およびメータ表示サイズ変更データを記憶するメータ表示サイズ記憶手段を有し、メータ用表示サイズ変更手段はメータ表示サイズ記憶手段の記憶内容に基づいてナビデータあるいは送信用ナビデータの表示サイズを変更する構成をとることができる。
【0039】
上述のように、表示サイズの変更の対象となるナビデータあるいは条件は数多くあり、これら条件に対応する表示サイズをその都度求めることは、表示サイズ変更時の処理負荷の増大につながる。上記構成によって、ナビデータの表示サイズを変更するための時間を短縮することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
ユーザに見やすい地図情報等を提供する車両用表示システムを提供するという目的を、車載用ナビゲーション装置で表示する画面の表示サイズを表示内容に応じて変更し、その変更された表示サイズで車両用メータ装置で表示する構成により実現した。
【実施例】
【0041】
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例を参照しながら説明する。図1に本発明の車両用表示システムの全体構成を示す。車両用表示システムは、メータECU40およびメータ50,車載用ナビゲーション装置(以下、ナビゲーション装置と略称する)100を含んで構成されている。メータECU40とナビゲーション装置100とは車内LAN(Local Area Network)27によって接続されている。また、データの内容によって車内LAN27を介さず専用のケーブルによってデータを伝送する構成としてもよい。
【0042】
図2はメータECU40およびメータ50の構成を示したブロック図である。メータECU40は、制御部41と、その制御部41に入出力回路であるI/O42を介して接続される、描画部43,LAN I/F44,外部メモリ45を含んで構成される。
【0043】
制御部41は周知のCPU41a,ROM41b,RAM41c,および図示しないA/D変換回路等の周辺回路を含んで構成される。ROM41bにはメータECU40で行なわれる各種処理を実行するためのメータ制御プログラム41pおよびデータが記憶されている。
【0044】
本発明のメータ用表示サイズ変更手段である描画部43は、車内LAN27等から取得したメータ表示に必要なデータに基づいて、メータ50に表示させるためのメータ表示用データを生成するもので、表示用のデータや表示色のデータも記憶されている。取得するデータは、例えばエンジン水温,エンジン回転数,車速,シフトポジション,走行距離,日時,残燃料等である。
【0045】
本発明の受信手段であるLAN I/F44は車内LAN27とのデータの遣り取りを行なうためのインターフェース回路である。
【0046】
本発明の表示サイズ記憶手段である外部メモリ45はEEPROM(Electrically Erasable & Programmable Read Only Memory:電気的消去・プログラム可能・読出し専用メモリ)やフラッシュメモリ等の書き換え可能な半導体メモリによって構成され、メータECU40の動作に必要な情報およびデータが記憶されている。なお、外部メモリ45は、メータECU40がオフ状態になっても、記憶内容が保持されるようになっている。
【0047】
メータ50はマイク51,スピーカ52,LED53,表示器54を含んで構成され、メータECU40からのメータ表示用データを表示する。
【0048】
マイク51は例えば、ナビゲーション装置100の音声入力装置の一部として使用する。マイク51に入力された音声データは車内LAN27を介さず直接ナビゲーション装置100に送られる構成としてもよい。
【0049】
スピーカ52は各種車載機器からの音声メッセージを送出するもので、ナビゲーション装置100の音声メッセージも送出される。なお、スピーカ52とナビゲーション装置100とは車内LAN27を介さず直接接続される構成としてもよい。図4の例では、スピーカ52はメータ近傍のメータフード55内に取り付けられている。
【0050】
LED53は方向指示灯,動作モニタ灯や警告灯などの、主に不定期で表示が行なわれるものに用いられる。
【0051】
表示器54は周知のカラー液晶表示等のパネル54a,バックライト54b,および液晶表示制御を行なうための図示しないドライバ回路を含んで構成されている。ドライバ回路は、例えば、画素毎にトランジスタを付けて目的の画素を確実に点灯させたり消したりすることができるアクティブマトリックス駆動方式が用いられ、メータECU40から送られる描画指令および描画データ(メータ表示用データ)に基づいて表示を行なう。また、表示器54として有機EL(ElectroLuminescence:電界発光)表示器,プラズマ表示器を用いてもよい。
【0052】
図4にメータ50の断面図を示す。表示器54,ドライバ回路等が含まれるメータ基板58,LED53(図示せず)等がケース57に収納されダッシュパネルの所定の位置に取り付けられる。ケースの上下は、主として光の反射や映り込みを抑制してメータ50の視認性を向上させるためのメータフード55で覆われている。また、表示器54の前面には運転者が見やすい適切な倍率で表示させるためのレンズ56が取り付けられている。
【0053】
図3はナビゲーション装置100の構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置100は、位置検出器1,地図データ入力器6,操作スイッチ群7,リモートコントロール(以下リモコンと称する)センサ11,音声案内などを行なう音声合成回路24およびスピーカ15,不揮発メモリ9,表示器10,ハードディスク装置(HDD)21,これらの接続された制御回路8,リモコン端末12を備えている。
【0054】
本発明の位置検出手段である位置検出器1は、周知の地磁気センサ2,ジャイロスコープ3,距離センサ4,および衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS受信機5を有している。これらのセンサ等2,3,4,5は各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお、精度によっては前述したうちの一部のセンサで構成してもよく、さらに、ステアリングの回転センサや各転動輪の車輪センサ例えば車速センサ23等を用いてもよい。
【0055】
操作スイッチ群7は、例えば表示器10と一体になったタッチパネル22もしくはメカニカルなスイッチが用いられる。タッチパネル22は、表示器10の画面上にガラス基盤と透明なフィルムにスペーサと呼ばれる隙間を介してX軸方向、Y軸方向に電気回路が配線され、フィルム上をユーザがタッチすると、押された部分の配線がショートして電圧値が変わるため、これを2次元座標値(X,Y)として検出する、いわゆる抵抗膜方式が広く用いられる。その他に、透明な導電性基盤のガラス面に電気信号を受ける物質を塗布し、指をガラス面に近づけると静電容量の変化を電気信号としてセンサで検知する、いわゆる静電容量方式を用いてもよい。メカニカルスイッチの他に、マウスやカーソル等のポインティングデバイスを用いてもよい。
【0056】
また、マイク31および音声認識ユニット30を用いて種々の指示を入力することも可能である。これは、マイク31から入力された音声信号を、音声認識ユニット30において周知の隠れマルコフモデル等の音声認識技術により処理を行ない、その結果に応じた操作コマンドに変換するものである。これら本発明の入力操作手段である操作スイッチ群7、リモコン端末12、マイク31によって、種々の指示を入力することが可能である。また、メータ50のマイク51を用いてもよい。
【0057】
本発明の外部情報取得手段である送受信機13は、例えばVICS(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム)センタ14から道路交通情報を受信するための装置である。
【0058】
また、ETC(自動料金収受システム,ETC:Electronic Toll Collection)車載器16と通信することにより、ETC車載器16がETC路上器(図示せず)から受信した料金情報などを本ナビゲーション装置100に取り込むことができる。また、ETC車載器16によって外部ネットワークと接続し、VICSセンタ14等との通信を行なう構成をとってもよい。
【0059】
本発明の入力操作検出手段である制御回路8は通常のコンピュータとして構成されており、周知のCPU81,ROM82,RAM83,入出力回路であるI/O84およびこれらの構成を接続するバスライン85が備えられている。CPU81は、HDD21に記憶されたナビプログラム21pおよびデータにより制御を行なう。また、HDD21へのデータの読み書きの制御はCPU81によって行なわれる。A/D変換部86は周知のA/D(アナログ/デジタル)変換回路を含み、例えば位置検出器1などから制御回路8に入力されるアナログデータをCPU81で演算可能なデジタルデータに変換するものである。ROM82に、HDD21が故障した場合にナビゲーション機能のうちで必要最低限の動作を行なうためのプログラムを記憶しておいてもよい。
【0060】
本発明のナビデータ作成手段,表示サイズ変更手段である描画部87は、HDD21等に記憶された表示用のデータや表示色のデータから表示器10あるいはメータ50のナビデータ表示領域66(図8,図9参照)に表示させるための描画データを生成する。
【0061】
本発明の表示サイズ記憶手段でもあるHDD21には、ナビプログラム21pの他に位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、道路の接続を表した道路データを含む地図データ21mが記憶される。地図データ21mは、表示用となる所定の地図画像情報を記憶するとともに、リンク情報やノード情報等を含む道路網情報を記憶する。リンク情報は、各道路を構成する所定の区間情報であって、位置座標、距離、所要時間、道幅、車線数、制限速度等から構成される。また、ノード情報は、交差点(分岐路)等を規定する情報であって、位置座標、右左折車線数、接続先道路リンク等から構成される。また、リンク間接続情報には、通行の可不可を示すデータなどが設定されている。
【0062】
また、HDD21には経路案内の補助情報や娯楽情報、その他にユーザが独自にデータを書き込むことができ、ユーザデータ21uとして記憶される。これらのユーザデータ21uは、操作スイッチ群7,タッチパネル22およびリモコン端末12の操作あるいはマイク31からの音声入力によって内容の書き換えが可能である。また、ナビゲーション装置100の動作に必要なデータや各種情報をデータベース21dとして記憶してもよい。
【0063】
また、地図データ21mおよびユーザデータ21uは、地図データ入力器6を介して記憶媒体20からそのデータの追加・更新を行なうことが可能である。記憶媒体20は、そのデータ量からCD−ROMやDVDを用いるのが一般的であるが、例えばメモリカード等の他の媒体を用いてもよい。また、外部ネットワークを経由してインターネットサーバ等の情報センタからダウンロードしてもよい。
【0064】
不揮発メモリ9はEEPROMやフラッシュメモリ等の書き換え可能な半導体メモリによって構成され、ナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータが記憶されている。なお、不揮発メモリ9は、車両のアクセサリスイッチがオフ状態すなわち、ナビゲーション装置100がオフ状態になっても、記憶内容が保持されるようになっている。
【0065】
また、不揮発メモリ9の代わりにナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータをHDD21に記憶してもよい。さらに、ナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータを不揮発メモリ9とHDD21に分けて記憶してもよい。
【0066】
表示器10は周知のカラー液晶表示器で構成され、ドット・マトリックスLCDおよびLCD表示制御を行なうための図示しないドライバ回路を含んで構成されている。ドライバ回路は、例えば、画素毎にトランジスタを付けて目的の画素を確実に点灯させたり消したりすることができるアクティブマトリックス駆動方式が用いられ、制御回路8から送られる表示指令および表示画面データ(ナビデータ)に基づいて表示を行なう。また、表示器10として有機EL(ElectroLuminescence:電界発光)表示器,プラズマ表示器を用いてもよい。
【0067】
スピーカ15は制御回路8のI/O84に接続される周知の音声合成回路24に接続され、ナビプログラム21pの指令によって不揮発メモリ9あるいはHDD21に記憶されるデジタル音声データを音声合成回路24においてアナログ音声に変換したものが送出される。なお、音声合成の方法には、音声波形をそのままあるいは符号化して蓄積しておき、必要に応じて繋ぎあわせる録音編集方式などがある。また、メータ50のスピーカ52を用いてもよい。
【0068】
車速センサ23は周知のロータリエンコーダ等の回転検出部を含み、例えば車輪取り付け部付近に設置されて車輪の回転を検出してパルス信号として制御回路8に送るものである。制御回路8では、その車輪の回転数を車両の速度に換算して、車両の現在位置から所定の場所までの予想到達時間を算出したり、車両の走行区間毎の平均車速を算出する。
【0069】
本発明の送信手段であるLAN I/F26は車内LAN27とのデータの遣り取りを行なうためのインターフェース回路である。また、LAN I/F26を介して車速センサ23からのデータ取り込み、あるいはETC車載器16との接続を行なってもよい。
【0070】
このような構成を持つことにより、ナビゲーション装置100は、制御回路8のCPU81によりナビプログラム21pが起動されると、ユーザが操作スイッチ群7,タッチパネル22、リモコン端末12の操作あるいはマイク31からの音声入力によって、表示器10上に表示されるメニューから目的地経路を表示器10に表示させるための経路案内処理を選択した場合、次のような処理を実施する。
【0071】
すなわち、ユーザが地図上の任意の地点あるいは施設検索や住所検索、ユーザが設定した登録地などから地点を選択して目的地として設定すると、位置検出器1により車両の現在位置が求められ、該現在位置から目的地までの最適な案内経路を求める処理が行われる。そして、表示器10上の道路地図に案内経路を重ねて表示し、ユーザに適切な経路を案内する。このような自動的に最適な案内経路を設定する手法は、ダイクストラ法等の手法が知られている。また、表示器10およびスピーカ15の少なくとも一方によって、操作時のガイダンスや動作状態に応じたメッセージの報知を行なう。
【0072】
図5を用いて、メータ50で表示するための表示サイズ変更処理について説明する。なお、本処理はナビプログラム21pに含まれ、ナビプログラム21pの他のプログラムとともに繰り返し実行される。まず、位置検出器1によって検出された車両の現在位置に基づいて地図データ21mから車両の現在位置周辺の地図情報を取得し(S1)、ナビゲーション装置100の表示器10に表示するためのナビ用地図描画データを作成する(S2)。なお、これらのステップS1,S2は、ナビゲーション装置100においては周知のものである。
【0073】
次に、車内LAN27を介してメータECU40(図5ではメータ)がナビ表示すなわちナビ用地図描画データを要求しているかを調べる。車内LAN27を介してメータECU40から送られてくるデータはRAM83の所定の領域に格納される。ナビ表示の要求の有無は該データに含まれるナビ表示要求フラグによって表され、ナビ表示の要求がある場合はナビ表示要求フラグがセットされる。
【0074】
ナビ表示の要求がある場合(S3:Yes)、データベース21dに記憶されているメータ表示サイズテーブルを参照し、ステップS2で作成されたナビ用地図描画データの表示サイズをメータ50で表示するための表示サイズに変換して、メータ用地図描画データを作成する(S5)。
【0075】
また、車内LAN27を介して他の車載制御機器から取得した情報,VICSセンタ14等の外部機器から取得した情報で、ステップS2で作成されたナビ用地図描画データよりも優先して表示した方がよいものがある場合は、該取得した情報を基としてナビ用地図描画データを作成する。例えばタッチパネル22、リモコン端末12の操作あるいはマイク31からの音声入力によってユーザが設定操作を行なっている場合は、その設定画面がナビ用地図描画データとなる。
【0076】
図7にメータ表示サイズテーブルの一例を示す。各表示項目毎にID番号が設定され、それぞれ表示サイズが定義されている。表示サイズの定義の基準は例えば以下のようになっている。
(1)ユーザの設定操作を円滑に行なうため、機能設定を行なう画面の表示サイズは大きくする。
(2)ユーザが情報を見落とす可能性が低いため、同じ情報を長時間表示する場合は表示サイズを小さくする。
(3)ユーザに情報をいち早く認識させたい情報の表示サイズは大きくする。
【0077】
図7の例では、通常の地図表示や、高速道路走行時に各種情報を表示するハイウェイモードは、情報の変化が少ないので表示サイズを小さくしている。メニュー画面は、ユーザの設定操作を円滑に行なうため表示サイズを大きくしている。メイン画面とサブ画面を同時に表示する二画面モードでは、例えばメイン画面のようにいずれか一方の画面を中くらいの表示サイズとしている。交差点拡大図のような所定の地点を拡大して表示する場合は、ユーザに情報をいち早く認識させたいため表示サイズを大きくしている。なお、拡大の度合いは拡大率として記憶される。
【0078】
作成されたメータ用地図描画データは車内LAN27を介してメータECU40に送られる(S6)。また、ナビゲーション装置100の表示器10には、ステップS2で作成されたナビ用地図描画データが表示される(S4)。
【0079】
一方、ナビ表示の要求がない場合(S3:No)は、ナビゲーション装置100の表示器10にはステップS2で作成されたナビ用地図描画データが表示される(S4)。
【0080】
メータECU40にメータ用地図描画データを送るタイミングは、ナビ表示の要求があるようなイベント起動型の他に、ナビ表示の要求の有無を条件に用いず、一定周期のような所定のタイミングでメータECU40へ送信する方法としてもよい。
【0081】
図6を用いて、メータECU40におけるメータ表示用データの描画処理について説明する。本処理はメータ制御プログラム41pに含まれ、メータ制御プログラム41pの他のプログラムとともに繰り返し実行される。まず、メータ50でナビ表示が必要かどうかを調べ、ナビ表示が必要な場合(S11:Yes)には、ナビゲーション装置100(ナビ)に地図情報すなわちメータ用地図描画データを要求するナビ表示の要求を車内LAN27を介して送る(S12)。
【0082】
ナビゲーション装置100では、図5のステップS5,S6の処理が行われ、メータ用地図描画データが送られてくるのでこれを取得する(S13)。そして、描画部43において取得したメータ用地図描画データを車速計等の他の描画データと合わせてメータ表示用データを作成してメータ50に送る。メータ50はメータECU40から送られてきたメータ表示用データを表示する(S14)。
【0083】
図8,図9は本発明の構成によるメータ50における表示例である。メータ50では、メータ表示領域に含まれる水温表示領域61,車速表示領域62,エンジン回転数表示領域64,燃料計表示領域65と、ナビデータ表示領域66等が含まれている。図8は通常の地図表示を行なっている状態で、表示サイズは小さくなっている。メータ表示領域に距離計やシフトポジションを表示してもよい。
【0084】
図9は経路案内時に交差点を左折する案内を行なう状態である。表示サイズは大きくなっていて、車速表示領域62,エンジン回転数表示領域64の未使用領域にまで地図が拡大表示されている。
【0085】
地図等のメータ用地図描画データを拡大表示する場合には、ナビデータ表示領域66以外の表示領域(メータ表示領域)と表示が重ならないように拡大率あるいは拡大範囲を定める。また、図9のような拡大表示時に、例えばエンジン回転数が上昇するとエンジン回転数表示領域64のメータ指針64aがナビデータ表示領域66の地図表示と重なる可能性がある。この場合、メータ指針64aや目盛64b等のメータ表示が行なわれている領域から所定の距離(例えば表示ドット数)をおいてメータ用地図描画データを拡大表示すればよい。また、車速表示領域62のメータ指針62aについても同様である。
【0086】
エンジン回転数表示領域64の例では、メータ指針64aに重ならない限り目盛64bの数字の内側まで拡大表示可能である。メータ指針64aが図9の位置から高回転側に移動した場合、その移動につれてメータ指針64aが接近した領域の地図は表示されなくなる。そして、エンジン回転数が下がって図9の位置に戻った場合には、メータ指針64aの低回転側への移動につれてナビデータ表示領域66が拡がって地図が表示されていく。
【0087】
(変形例1)
メータECU40で表示サイズ変更処理を行なう構成を用いてもよい。本構成の場合、ナビプログラム21pでは図5のステップS5は行なわれず、ナビ用地図描画データがそのままメータECU40へ送られる。メータ制御プログラム41pにおいて、図6のステップS13の後に、ナビプログラム21pでは行なわれない図5のステップS5に相当するメータ用地図描画データ作成処理が実行され、ナビ用地図描画データの表示サイズ変更が行なれ、メータ用地図描画データが作成される。また、メータ表示サイズテーブルは外部メモリ45に記憶される。
【0088】
(変形例2)
ナビゲーション装置100とメータECU40との両方で表示サイズ変更処理を行なう構成を用いてもよい。本構成の場合、メータ制御プログラム41pにおいて、図6のステップS13の後に、図5のステップS5に相当するメータ用地図描画データ(送信用ナビデータ)の作成が実行され、ナビゲーション装置100から送られてきた表示サイズ変更済みのメータ用地図描画データ(送信用ナビデータ)の表示サイズ変更が再度行われ、新たなメータ用地図描画データが作成される。また、メータ表示サイズテーブルは外部メモリ45にも記憶される。
【0089】
なお、メータECU40で表示サイズ変更処理を行なう場合、ナビゲーション装置100において、車内LAN27を介して他の車載制御機器から取得した情報,VICSセンタ14等の外部機器から取得した情報,タッチパネル22、リモコン端末12の操作あるいはマイク31からの音声入力によるユーザの設定操作内容は、必要に応じてナビ用地図描画データとともにメータECU40に送られる。また、メータECU40において他の車載制御機器や外部機器から情報を取得してもよい。
【0090】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。例えば、目的地までの案内経路を検索する場合等のようなユーザが入力操作を行なう場合、ナビデータの表示サイズを図8、図9の表示器10の全表示領域の全体に拡大することでも勿論よい。また、ナビ画面の各種メニュー画面を表示する表示サイズも同様に表示器10の全表示領域全体とすることでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】車両用表示システムの全体構成を示す図。
【図2】メータECUおよびメータの構成を示すブロック図。
【図3】車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図。
【図4】メータの断面を示す図。
【図5】車載用ナビゲーション装置における表示サイズ変更処理を説明するためのフロー図。
【図6】メータECUにおける描画処理を説明するためのフロー図。
【図7】メータ表示サイズテーブルの一例を示す図。
【図8】本発明の構成によるメータの表示例を示す図。
【図9】本発明の構成によるメータの別の表示例を示す図。
【符号の説明】
【0092】
1 位置検出器(位置検出手段)
7 操作スイッチ群(入力操作手段)
8 制御回路(入力操作検出手段)
10 表示器
12 リモコン端末(入力操作手段)
13 送受信機(外部情報取得手段)
21 ハードディスク装置(表示サイズ記憶手段)
22 タッチパネル(入力操作手段)
23 車速センサ
26 LAN I/F(送信手段)
27 車内LAN(送信手段,受信手段)
31 マイク(入力操作手段)
40 メータECU
41 制御部
43 描画部(メータ用表示サイズ変更手段)
44 LAN I/F(受信手段)
45 外部メモリ(表示サイズ記憶手段)
50 メータ
54 表示器
87 描画部(ナビデータ作成手段,表示サイズ変更手段)
100 車載用ナビゲーション装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車載用ナビゲーション装置と車両用メータ装置を含む車両用表示システムにおいて、
前記車載用ナビゲーション装置は、
前記車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器に表示するためのナビデータを作成するナビデータ作成手段と、
前記ナビデータの表示サイズを変更してメータ表示用ナビデータとする表示サイズ変更手段と、
前記メータ表示用ナビデータを前記車両用メータ装置に送る送信手段とを有し、
前記車両用メータ装置は、
前記送信されてきたメータ表示用ナビデータを受信する受信手段と、
前記メータ表示用ナビデータを表示するためのナビデータ表示領域を有することを特徴とする車両用表示システム。
【請求項2】
車載用ナビゲーション装置と車両用メータ装置を含む車両用表示システムにおいて、
前記車載用ナビゲーション装置は、
前記車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器に表示するためのナビデータを作成するナビデータ作成手段と、
前記作成されたナビデータを前記車両用メータ装置に送る送信手段とを有し、
前記車両用メータ装置は、
前記送信されてきたナビデータを受信する受信手段と、
前記ナビデータの表示サイズを変更してメータ表示用ナビデータとするメータ用表示サイズ変更手段と、
前記メータ表示用ナビデータを表示するためのナビデータ表示領域を有することを特徴とする車両用表示システム。
【請求項3】
車載用ナビゲーション装置と車両用メータ装置を含む車両用表示システムにおいて、
前記車載用ナビゲーション装置は、
前記車載用ナビゲーション装置に含まれる表示器に表示するためのナビデータを作成するナビデータ作成手段と、
前記ナビデータの表示サイズを変更して送信用ナビデータとする表示サイズ変更手段と、
前記送信用ナビデータを前記車両用メータ装置に送る送信手段とを有し、
前記車両用メータ装置は、
前記送信されてきた送信用ナビデータを受信する受信手段と、
前記送信用ナビデータの表示サイズを変更してメータ表示用ナビデータとするメータ用表示サイズ変更手段と、
前記メータ表示用ナビデータを表示するためのナビデータ表示領域を有することを特徴とする車両用表示システム。
【請求項4】
前記車両用メータ装置は同一表示画面上に前記ナビデータ表示領域とメータ表示領域とを含む請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車両用表示システム。
【請求項5】
前記車両用メータ装置は前記メータ表示領域における未表示領域をナビデータ表示領域として含む請求項4に記載の車両用表示システム。
【請求項6】
前記車両用メータ装置は前記メータ表示領域における未表示領域がメータ表示に使用される場合、前記ナビデータ表示領域は当該領域をナビデータ表示領域として含まない請求項4または5のいずれか1項に記載の車両用表示システム。
【請求項7】
車両の現在位置を検出する位置検出手段を有し、
前記表示サイズ変更手段は前記検出された車両の現在位置に応じて前記ナビデータの表示サイズを変更する請求項1,3ないし6のいずれか1項に記載の車両用表示システム。
【請求項8】
前記車載用ナビゲーション装置に対して入力操作を行なう入力操作手段と、
前記入力操作を検出する入力操作検出手段とを有し、
前記表示サイズ変更手段は前記検出された入力操作に応じて前記ナビデータの表示サイズを変更する請求項1,3ないし7のいずれか1項に記載の車両用表示システム。
【請求項9】
外部機器からの情報を取得する外部情報取得手段を有し、
前記表示サイズ変更手段は前記取得された情報に応じて前記ナビデータの表示サイズを変更する請求項1,3ないし8のいずれか1項に記載の車両用表示システム。
【請求項10】
前記表示サイズ変更手段は前記ナビデータの表示内容に応じて前記ナビデータの表示サイズを変更する請求項1,3ないし9のいずれか1項に記載の車両用表示システム。
【請求項11】
前記表示サイズの変更の対象となる条件および表示サイズ変更データを記憶する表示サイズ記憶手段を有し、
前記表示サイズ変更手段は前記表示サイズ記憶手段の記憶内容に基づいて前記ナビデータの表示サイズを変更する請求項1,3ないし10のいずれか1項に記載の車両用表示システム。
【請求項12】
車両の現在位置を検出する位置検出手段を有し、
前記メータ用表示サイズ変更手段は前記検出された車両の現在位置に応じて前記ナビデータあるいは前記送信用ナビデータの表示サイズを変更する請求項2ないし6のいずれか1項に記載の車両用表示システム。
【請求項13】
前記車載用ナビゲーション装置に対して入力操作を行なう入力操作手段と、
前記入力操作を検出する入力操作検出手段とを有し、
前記メータ用表示サイズ変更手段は前記検出された入力操作に応じて前記ナビデータあるいは前記送信用ナビデータの表示サイズを変更する請求項2ないし6,12のいずれか1項に記載の車両用表示システム。
【請求項14】
外部機器からの情報を取得する外部情報取得手段を有し、
前記メータ用表示サイズ変更手段は前記取得された情報に応じて前記ナビデータあるいは前記送信用ナビデータの表示サイズを変更する請求項2ないし6,12,13のいずれか1項に記載の車両用表示システム。
【請求項15】
前記メータ用表示サイズ変更手段は前記ナビデータあるいは前記送信用ナビデータの表示内容に応じて前記ナビデータあるいは前記送信用ナビデータの表示サイズを変更する請求項2ないし6,12ないし14のいずれか1項に記載の車両用表示システム。
【請求項16】
前記表示サイズの変更の対象となる条件およびメータ表示サイズ変更データを記憶するメータ表示サイズ記憶手段を有し、
前記メータ用表示サイズ変更手段は前記メータ表示サイズ記憶手段の記憶内容に基づいて前記ナビデータあるいは前記送信用ナビデータの表示サイズを変更する請求項2ないし6,12ないし15のいずれか1項に記載の車両用表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−90967(P2007−90967A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−280577(P2005−280577)
【出願日】平成17年9月27日(2005.9.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】