説明

車両用表示入力装置

【課題】 表示部の表示画面に指を接触させて操作するナビゲーション装置において、操作性および操作フィーリングに優れた車両用表示入力装置を提供する。
【解決手段】 座標に割り当てられたスイッチによるコマンド実行を目的とした通常の操作系か、画面に表示されている情報とは無関係な操作系かを、タッチの回数、間隔、座標を判断材料に判断し、両操作系を共存させる車両用表示入力装置として提供可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されて所定の内容を表示する表示画面として機能するとともに、その表示画面に対するユーザーの接触操作により所定の入力を行なうタッチパネル式の車両用表示入力装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両の走行に伴ってGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)等により現在位置を検出し、その現在位置を表示装置上に道路地図と共に表示して、現在地から目的地までの適切な経路を設定し、表示装置や音声出力装置などによって案内する車両用ナビゲーション装置は、運転者の効率的で安全な運転に貢献している。
【0003】
車両用ナビゲーション装置では、表示入力装置として表示画面に指を接触させて操作を行なうタッチパネルを備えたものもが一般化している。タッチパネル方式による操作は、画面に表示されているボタン情報を頼りにパネルをタッチし、コマンドを実行するというものである。このため、画面から操作できるコマンドは、パネルに表示するボタン情報の量に制限される。よって、階層の深いメニューを操作する場合、ボタンを何回もタッチする必要があって、使用者は容易に当該メニューからの機能を利用できず、車両用ナビゲーション装置の操作時間が増大することで運転に支障をきたすという問題がある。
【0004】
そこで、パーソナル・コンピュータなどにおいて、深い階層のディレクトリに存在するファイルのパスを記憶したショートカットファイルを作成する機能(一般に、「ショートカット機能」、「エイリアス機能」と呼ばれる)が車両用ナビゲーション装置にも採用され、例えば深い階層に存在する操作メニューをショートカットキーなどの操作スイッチ等に登録することが行われている。そして、そのショートカットの登録方法およびショートカットの利用方法を簡便化した車両用ナビゲーション装置が考案されている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開平2004−078888号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の例では、画面に表示するショートカットのようなボタン情報量を増やすことは、ボタンの増加などにより画面が見にくくなる、あるいは地図の表示領域が小さくなるという問題が生じる。また、数多く並べられたショートカットボタンから所望のボタンを探すためにディスプレイを注視しなければならないなど、安全性においても好ましくない一面がある。
【0007】
上記問題を背景として、本発明の課題は、表示部の表示画面に指を接触させて操作するナビゲーション装置において、操作性および操作フィーリングに優れた車両用表示入力装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するための車両用表示入力装置を提供するものである。即ち、請求項1によれば、車両に搭載されて所定の内容を表示する表示画面として機能するとともに、その表示画面に対するユーザーの接触操作により所定の入力を行なうタッチパネル式の車両用表示入力装置であって、表示画面上の所定の座標に割り当てられた通常入力操作手段としてのタッチスイッチと、タッチスイッチに接触されたことが検知されることにより通常入力操作に対応付けられたコマンドを実行する通常入力操作系のコマンド実行手段と、表示画面におけるタッチスイッチ以外の領域が接触操作されたことを示す信号を生成する別系統入力操作手段と、別系統入力操作手段の操作パターンが通常入力操作とは別に予め設定された別系統入力操作に該当する有効な操作パターンであるかどうかを判定する別系統操作判定手段と、別系統入力操作に該当する有効な操作パターンであると判定された場合には、別系統の入力操作に対応付けられているコマンドを実行する別系統入力操作系のコマンド実行手段とを備え、通常入力操作系と別系統入力操作系とがタッチパネル式の表示画面を共通の入力媒体として共存することを特徴とする車両用表示入力装置として構成される。
【0009】
本発明は、画面に表示されている内容とは無関係に、パネルのタッチから行なうことのできる別の操作系を用意することで、車両用表示入力装置におけるタッチパネルによる操作性を向上させることを目的とする。上記構成によって、画面情報とは無関係の操作系を、通常の操作系と共存させることができ、タッチパネルの操作性を向上させることができる。また、ショートカットのようなボタン情報量は増加しないため本来表示すべきものの表示領域が小さくなるという問題が生じない。また、数多く並べられたショートカットボタンから所望のボタンを探すためにディスプレイを注視する必要もないので、操作を迅速に行なうことができる。
【0010】
請求項2によれば、本発明の車両用表示入力装置における別系統操作判定手段は、別系統入力操作として有効と認識される複数の操作パターンを予め記憶する有効操作パターン記憶手段と、別系統操作手段により生成される信号が有効操作パターン記憶手段に記憶された複数の操作パターンのいずれかに一致するかどうかを判定する有効操作パターン判定手段とを備え、有効操作パターンである判定された場合に、別系統入力操作系のコマンド実行手段が当該有効操作パターンに対応付けられているコマンドを実行する構成をとることもできる。
【0011】
タッチスイッチに接触したパターンに対応するコマンドを設定するということは、従来技術のショートカットコマンドを設定することに相当する。しかし、上記構成では画面上にショートカットボタンを表示する必要はなく、限られた画面表示領域を有効に使用することが可能となる。また、数多く並べられたショートカットボタンから所望のボタンを探すためにディスプレイを注視する必要もないので、操作を迅速に行なうことができる。
【0012】
請求項3によれば、本発明の車両用表示入力装置は、表示画面において接触操作された位置がタッチスイッチの領域かそれ以外の領域かどうかを判断する接触位置検出手段と、タッチスイッチ以外の領域が接触操作されたと判断された場合に、接触の操作パターンに関しタッチスイッチ以外の特定の領域が設定時間以内に複数回にわたり接触操作されたかどうかを判断する操作パターン認識手段とを備え、操作パターン認識手段により認識された操作パターンが、有効操作パターン記憶手段に記憶された複数の操作パターンのいずれかに一致する場合に、別系統入力操作系のコマンド実行手段が当該操作パターンに対応付けられているコマンドを実行し、一方、タッチスイッチの領域が接触操作されたと判断された場合には、通常入力操作系のコマンド実行手段がタッチスイッチによる通常入力操作に対応付けられたコマンドを実行する構成をとることもできる。
【0013】
上記構成によって、タッチスイッチに触れる通常入力操作系のコマンド入力か別系統入力操作系のコマンド入力かを判別することが可能となる。また、別系統入力操作系のコマンド入力においても、タッチの回数あるいはパターンによって様々なコマンドの実行が可能となり、車両用表示入力装置の操作の幅を広げることが可能となる。また、上記構成によって、画面上にショートカットボタンを表示する必要はなく、メニューボタンが表示されていない領域を別系統入力操作系のコマンド入力領域と使用するため、限られた画面表示領域を有効に使用することが可能となる。さらに、数多く並べられたショートカットボタンから所望のボタンを探すためにディスプレイを注視する必要もないので、操作を迅速に行なうことができる。
【0014】
請求項4によれば、本発明の車両用表示入力装置は、タッチスイッチ以外の領域が接触操作された場合に、操作パターン認識手段は、接触操作から所定の短時間以内に次の接触操作がなされたかどうかを判断する接触操作間隔判断手段と、複数の接触操作が検出された場合にそれらの接触座標が所定の近接範囲内にあるかどうかを判断する接触座標近接判断手段とを備え、それらの接触操作間隔判断手段と接触座標近接判断手段との判断結果がいずれも肯定的な場合に、別系統操作判定手段は操作パターンが別系統の入力操作として有効な操作パターンかどうかを判定し、有効な操作パターンと判定された場合に別系統入力操作系のコマンド実行手段が操作パターンに対応付けられているコマンドを実行する構成をとることもできる。
【0015】
上記構成では、所定の領域を所定の時間内に所定の回数タッチした場合に別系統入力操作系のコマンドと判定されるため、領域,時間,回数の条件の組み合わせによって様々なコマンドの実行が可能となり、車両用表示入力装置の操作の幅を広げることが可能となる。また、上記構成によって、画面上にショートカットボタンを表示する必要はなく、限られた画面表示領域を有効に使用することが可能となる。さらに、数多く並べられたショートカットボタンから所望のボタンを探すためにディスプレイを注視する必要もないので、操作を迅速に行なうことができる。
【0016】
請求項5によれば、本発明の車両用表示入力装置は、表示画面において接触操作された位置がタッチスイッチの領域かそれ以外の領域かどうかを判断する接触位置検出手段と、タッチスイッチ以外の領域であって互い異なる領域が所定の順番で設定回数ずつ接触操作されたかどうかを判断する操作パターン認識手段とを備え、操作パターン認識手段により認識された操作パターンが、有効操作パターン記憶手段に記憶された複数の操作パターンのいずれかに一致する場合に、別系統入力操作系のコマンド実行手段が操作パターンに対応付けられているコマンドを実行し、一方、タッチスイッチの領域が接触操作されたと判断された場合には、通常入力操作系のコマンド実行手段がタッチスイッチによる通常入力操作に対応付けられたコマンドを実行する構成をとることもできる。
【0017】
上記構成では、異なる領域を所定の順序で所定の回数タッチした場合に別系統入力操作系のコマンドと判定されるため、領域,順序,回数の条件の組み合わせによって様々なコマンドの実行が可能となり、車両用表示入力装置の操作の幅を広げることが可能となる。また、上記構成によって、画面上にショートカットボタンを表示する必要はなく、メニューボタンが表示されていない領域を別系統入力操作系のコマンド入力領域と使用するため、限られた画面表示領域を有効に使用することが可能となる。さらに、数多く並べられたショートカットボタンから所望のボタンを探すためにディスプレイを注視する必要もないので、操作を迅速に行なうことができる。
【0018】
請求項6によれば、本発明の車両用表示入力装置におけるタッチパネル式の表示画面は、車両用ナビゲーション装置における少なくも電子地図を表示する表示画面であって、通常入力操作および別系統入力操作は、車両用ナビゲーション装置またはこれに接続された装置に対する所定の入力のために行われる構成をとることもできる。
【0019】
従来のタッチパネル操作方式を備えた車両用ナビゲーション装置において、タッチパネルを操作する場合は、スイッチが割り当てられた座標を押下してコマンド実行を行っている。この通常の操作系と、画面に表示している情報とは無関係な新しい操作系を共存させることができれば、タッチパネルによるナビゲーション装置の操作性は向上する。また、ショートカットのようなボタン情報量は増加しないため地図の表示領域が小さくなるという問題が生じない。また、数多く並べられたショートカットボタンから所望のボタンを探すためにディスプレイを注視する必要もないので、操作を安全かつ迅速に行なうことができ運転に集中できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
車両に搭載されて所定の内容を表示する表示画面として機能するとともに、その表示画面に対するユーザーの接触操作により所定の入力を行なうタッチパネル式の車両用表示入力装置において、操作性および操作フィーリングに優れたものを提供するという目的を、タッチパネルスイッチによる操作おいて、座標に割り当てられたスイッチによるコマンド実行を目的とした通常の操作系か、画面に表示されている情報とは無関係な操作系かを、タッチの回数、間隔、座標を判断材料に判断し、両操作系を共存させることにより実現した。
【実施例】
【0021】
以下、本発明の実施の形態である車両用表示入力装置について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の車両用表示入力装置を適用した車両用ナビゲーション装置(以下、ナビゲーション装置と略称する)100の全体構成を示すブロック図である。また、本発明の車両用表示入力装置の適用範囲を車両用ナビゲーション装置に限定するものではない。ナビゲーション装置100は、位置検出器1,地図データ入力器6,操作スイッチ群7,リモートコントロール(以下リモコンと称する)センサ11,音声案内などを行なう音声合成回路24およびスピーカ15,半導体記憶装置9,表示装置10,ハードディスク装置(HDD)21,これらの接続された制御回路8,リモコン端末12を備えている。
【0022】
位置検出器1は、周知の地磁気センサ2,ジャイロスコープ3,距離センサ4,および衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPSのためのGPS受信機5を有している。これらのセンサ等2,3,4,5は各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお、精度によっては前述したうちの一部センサで構成してもよく、さらに、ステアリングの回転センサや各転動輪の車輪センサ等を用いてもよい。
【0023】
地図データ入力器6は、位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、道路の接続を表した道路データを含む各種データを記憶媒体20から入力するための装置である。記憶媒体としては、そのデータ量からCD−ROMやDVDを用いるのが一般的であるが、例えばメモリカード等の他の媒体を用いてもよい。
【0024】
地図データは、表示用となる所定の地図画像情報を記憶すると共に、リンク情報やノード情報等を含む道路網情報を記憶する。リンク情報は、各道路を構成する所定の区間情報であって、位置座標、距離、所要時間、道幅、車線数、制限速度等から構成される。また、ノード情報は、交差点(分岐路)等を規定する情報であって、位置座標、右左折車線数、接続先道路リンク等から構成される。また、リンク間接続情報には、通行の可不可を示すデータなどが設定されている。
【0025】
操作スイッチ群7は、本発明のタッチスイッチ,別系統入力操作手段,接触位置検出手段である表示装置10と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチ等が用いられる。タッチスイッチは、表示装置10の画面上に縦横に微細に配置された赤外線センサ、赤外線センサが検出した指等の接触を電気信号に変えるパネル部分、電気信号を外部機器へ送るための信号処理回路、および、これらを制御するコントローラを含んで構成される。例えば指やタッチペンなどでその赤外線を遮断すると、その遮断した位置が2次元座標値(X,Y)として検出される。タッチスイッチとして、ガラス基盤と透明なフィルムにスペーサと呼ばれる隙間を介してX軸方向、Y軸方向に電気回路が配線し、フィルム上を使用者がタッチすると、押された部分の配線がショートして電圧値が変わるため、これを2次元座標値(X,Y)として検出する、いわゆる抵抗膜方式を用いてもよい。あるいは、透明な導電性基盤のガラス面に電気信号を受ける物質を塗布し、指をガラス面に近づけると静電容量の変化を電気信号としてセンサで検知する、いわゆる静電容量方式を用いてもよい。
【0026】
タッチスイッチの他に、マウスやカーソル等のポインティングデバイスを用いてもよい。また、音声認識ユニット30を用いて種々の指示を入力することも可能である。これは、音声認識ユニット30に接続されるマイク31から音声を入力することによって、その音声信号を周知の音声認識技術により音声認識処理して、その結果に応じた操作コマンドに変換するものである。音声認識ユニット30は、マイク31から入力された音声信号を適切なレベルに増幅する増幅器と、増幅後の音声信号をA/D変換した後、周知の隠れマルコフモデル等の音声認識アルゴリズムにより音声を識別するための音声信号処理装置(DSP:Digital Signal Processor)、音声を識別するための基準データが記憶されているメモリ等で構成されており、DSPにより音声信号がその音声に対応した数値情報に変換された後、制御回路8に送られる。これら操作スイッチ群7、リモコン端末12、および音声認識ユニット30によって、種々の指示を入力することが可能である。
【0027】
送受信機13は、例えばVICS(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム)センタ14から道路交通情報を受信するための装置である。
【0028】
また、通信ユニット19に携帯電話機17あるいは自動車電話機等の移動体通信機器を接続することによっても、外部ネットワークとの接続が可能で、インターネット等に接続することができる。さらに、ETC(自動料金収受システム,ETC:Electronic Toll Collection)車載器16と通信することにより、ETC車載器16がETC路上器から受信した料金情報などを本ナビゲーション装置100に取り込むことができる。また、ETC車載器16によって外部ネットワークと接続することも可能である。これら携帯電話機17あるいはETC車載器16を介してVICSセンタ14との通信を行なう構成をとってもよい。
【0029】
本発明の通常入力操作系のコマンド実行手段,別系統操作判定手段,別系統入力操作系のコマンド実行手段,有効操作パターン判定手段,接触操作間隔判断手段,接触座標近接判断手段,操作パターン認識手段である制御回路8は通常のコンピュータとして構成されており、周知のCPU81,ROM82,RAM83,入出力回路であるI/O84およびこれらの構成を接続するバスライン85が備えられている。CPU81は、HDD21に記憶されたナビプログラム21pおよびデータにより制御を行なう。また、HDD21へのデータの読み書きの制御はCPU81によって行なわれる。
【0030】
A/D変換部86は周知のA/D(アナログ/デジタル)変換回路を含み、例えは位置検出器1などから制御回路8に入力されるアナログデータをCPU81で演算可能なデジタルデータに変換するものである。
【0031】
HDD21に地図データを記憶する構成をとってもよい。また、HDD21には経路案内の補助情報や娯楽情報、その他にユーザが独自にデータを書き込むことができる。これらのデータは、操作スイッチ群7およびリモコン端末12の操作あるいはマイク31からの音声入力によって内容の書き換えが可能である。また、地図データ入力器6を用いて記憶媒体20から地図データ等を読み込んでHDD21の内容を更新することも可能である。また、車内の他の制御装置との間でデータの遣り取りを行なう車内LAN(Local Area Network)22を介して受信したデータを記録する構成をとってもよい。
【0032】
本発明の有効操作パターン記憶手段である半導体記憶装置9はEEPROM(Electrically Erasable & Programmable Read Only Memory:電気的消去・プログラム可能・読出し専用メモリ)またはフラッシュメモリ等の書き換え可能な半導体によって構成され、ナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータが記憶されている。なお、半導体記憶装置9は、車両のアクセサリスイッチがオフ状態すなわち、ナビゲーション装置100がオフ状態になっても、記憶内容が保持されるようになっている。
【0033】
また、半導体記憶装置9の代わりにナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータをHDD21に記憶してもよい。さらに、ナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータを半導体記憶装置9とHDD21に分けて記憶してもよい。この場合、HDD21よりも半導体記憶装置9へのアクセス速度の方が速いため、読み書きの頻度が比較的多いものを半導体記憶装置9に記憶し、読み書きの頻度が比較的少ないものをHDD21に記憶するとよい。半導体記憶装置9に記憶された内容をHDD21にバックアップ保存するようにしてもよい。
【0034】
表示装置10は周知のカラー液晶表示器で、例えばドット・マトリックスLCD(Liquid Crystal Display)およびLCD表示制御を行なうためのドライバ回路を含んで構成されている。ドライバ回路は、例えば、画素毎にトランジスタを付けて目的の画素を確実に点灯させたり消したりすることができるアクティブマトリックス駆動方式が用いられ、制御回路8から送られる表示指示および表示画面データに基づいて表示を行なう。表示装置10の画面には位置検出器1から入力された車両の現在位置マークと、記憶媒体20から入力された地図データと、更に地図上に表示する誘導経路等付加データとを重ね合わせて表示すると共に、本画面に経路案内の設定および経路誘導中の案内や画面の切り換え操作を行なうためのメニューボタンが表示される。
【0035】
スピーカ15は制御回路8のI/O34に接続される周知の音声合成回路24に接続され、ナビプログラム21pの指令によって半導体記憶装置9あるいはHDD21に記憶されるデジタル音声データを音声合成回路24においてアナログ音声に変換されたものが送出される。なお、音声合成の方法には、音声波形をそのままあるいは符号化して蓄積しておき、必要に応じて繋ぎあわせる録音編集方式、音声波形を分析してパラメータに変換された形で蓄積し、それを繋ぎ合せて音声合成回路を駆動し音声を作り出すパラメータ編集方式、文字列あるいは音素記号列から、音声学的・言語学的規則に基づいて、音声を作り出す規則合成方式などがある。
【0036】
車速センサ23は周知のロータリエンコーダ等の回転検出部を含み、例えば車輪取り付け部付近に設置されて車輪の回転を検出してパルス信号として制御回路8に送るものである。制御回路8では、その車輪の回転数を車両の速度に換算して、車両の現在位置と所定の場所までの予想到達時間を算出したり、車両の走行区間毎の平均車速を算出する。車速データを車内LAN(Local Area Network)22を介して他の車載機器から取得する方法をとってもよい。また、外部データ入出力器26は、例えば取り外し可能な外部記憶装置と接続するための入出力回路,コネクタを含むものである。外部記憶装置を介して光磁気ディスク等に半導体記憶装置9あるいはHDD21に記憶されている内容の少なくとも一部をバックアップデータとして記憶することができる。
【0037】
このような構成を持つことにより、ナビゲーション装置100は、制御回路8のCPU81によりナビプログラム21pが起動されると、運転者が操作スイッチ群7あるいはリモコン端末12の操作あるいはマイク31からの音声入力によって、表示装置10上に表示されるメニューから目的地経路を表示装置10に表示させるための経路案内処理を選択した場合、次のような処理を実施する。
【0038】
即ち、運転者が表示装置10上の地図に基づいて目的地を入力すると、GPS受信機5から得られる衛星のデータに基づき車両の現在位置が求められ、該現在位置から目的地までの最適な案内経路を求める処理が行われる。そして、表示装置10上の道路地図に案内経路を重ねて表示し、運転者に適切な案内経路を案内する。このような自動的に最適な案内経路を設定する手法は、ダイクストラ法等の手法が知られている。また、表示装置10およびスピーカ15の少なくとも一方によって、操作時のガイダンスや動作状態に応じたメッセージの報知を行なう。
【0039】
ダイクストラ法では、リンク情報,ノード情報,リンク間接続情報を用いて、現在地から各ノードに至るまでの経路評価値(経路計算コスト)を算出し、目的地までの全ての経路評価値の計算が終了した段階で、総評価値が最小となるリンクを接続して目的地までの経路を設定している。この場合の評価値は、道路長・道路種別・道路幅員・車線数・交差点での右左折・信号機の有無などに応じて設定されている。例えば、道路幅員が広いほど評価値が低く、車線数が多いほど評価値が低い。
【0040】
各リンクでの経路計算コストの計算は、例えば次式を用いて行われる。経路計算コスト=リンク長×道路幅員係数×道路種別係数×渋滞度。ここで、道路幅員係数とは道路幅に応じて設定される係数であり、道路種別係数とは有料道路等の道路種別に応じて設定される係数である。そして、渋滞度とは、その道路の渋滞度合に応じて設定される係数である。
【0041】
最適な案内経路が求められると、制御回路8は案内経路の右左折する交差点あるいは案内の目印となる建物等の案内対象点を設定する。そして、設定された案内対象点に対し、車両がある一定距離まで近づいたときに音声により案内すべきポイントとして、案内実施点を決定する。案内実施点は、例えば、案内対象点が交差点の場合、一般道では700m手前,300m手前,100m手前、高速道路では2km手前,1km手前,500m手前といったように複数設定することができる。
【0042】
図2は、CPU81により実行されるナビプログラム21pに含まれる、別系統入力操作系のコマンド実行処理の概念を説明するブロック図である。また、図3は別系統入力操作系のコマンド実行処理の流れを示すフロー図である。使用者が表示装置10の表示画面上のタッチパネルを押下すなわちタッチすると(S1)、表示装置10の表示画面上のタッチパネルに含まれる座標検出部92により押下された箇所の座標を検出する。検出された押下座標情報すなわち第1押下座標はRAM83の第1押下座標記憶領域に記憶されるとともにタイマー部94に送られ、タイマー部94は時間のカウントを開始する(S2)。
【0043】
このとき、例えば0.5秒のような規定時間内に次の押下座標情報を検出できない場合(S3:No)、タイマー部94はその旨の情報をコマンド記憶部95に送る。コマンド記憶部95はRAM83の第1押下座標記憶領域を参照し、当該領域に記憶されている第1押下座標情報に対応したスイッチが割り当てられているかを調べ、スイッチが割り当てられていれば(S8:Yes)、該スイッチに対応したコマンド情報をコマンド実行部96に送る。コマンド実行部96は、送られてきたコマンド内容にしたがって所定の処理を実行する(S9)。これは、従来からある表示装置10の表示画面上に表示されているメニューボタンを押下したときの動作、すなわち通常入力操作系のコマンド実行に相当する。
【0044】
コマンド記憶部95からコマンド情報をコマンド実行部96に送る際に、RAM83の第1押下座標記憶領域の記憶内容を消去してもよい。また、コマンド記憶部95は半導体記憶装置9に領域が確保されるが、ROM83あるいはHDD21に領域を確保してもよい。
【0045】
一方、例えば0.5秒のような規定時間内に表示装置10の表示画面上のタッチパネルが押下され、座標検出部92において押下された箇所の座標を検出された場合(S3:Yes)、検出された押下座標情報すなわち第2押下座標はRAM83の第2押下座標記憶領域に記憶される。そして、タイマー部94は時間のカウントを停止し、第2押下座標が検出された旨の情報を座標比較部93に送る。
【0046】
座標比較部93において、RAM83の第1押下座標記憶領域および第2押下座標記憶領域にそれぞれ記憶されている第1押下座標と第2押下座標とを比較する。その結果、二つの座標の差が規定以内でない場合すなわち二つの座標の距離が所定の範囲内に含まれない場合(S4:No)、別系統入力操作系のコマンドではないと判断し、第1押下座標のみを有効とする旨の情報をコマンド記憶部95に送る。
【0047】
コマンド記憶部95はRAM83の第1押下座標記憶領域を参照し、第1押下座標情報に対応したスイッチが割り当てられているかを調べ、スイッチが割り当てられていれば(S8:Yes)、該スイッチに対応したコマンド情報をコマンド実行部96に送る。コマンド実行部96は、送られてきたコマンド内容にしたがって所定の処理を実行する(S9)。これは、従来からある表示装置10の表示画面上に表示されているメニューボタンを押下したときの動作、すなわち通常入力操作系のコマンド実行に相当する。
【0048】
一方、二つの座標に大きな差がない場合すなわち二つの座標の距離が所定の範囲内に含まれている場合(S4:Yes)、別系統入力操作系のコマンド情報と判定し、その旨の情報を押下情報格納部97に送る。押下情報格納部97は、第1押下座標と第2押下座標のうちのいずれかを押下情報としてRAM83の押下情報記憶領域に格納するとともに、押下情報が確定した旨の情報を格納情報判断部98へ送る(S5)。
【0049】
格納情報判断部98は半導体記憶装置9のコマンド記憶領域を参照し、押下情報記憶領域に格納されている押下情報に対応したコマンドの有無を調べる。当該押下情報に対応したコマンドがある場合(S6:Yes)は、その旨の情報をコマンド記憶部95に送る。コマンド記憶部95は当該コマンドに対応したコマンド情報をコマンド実行部96に送る。コマンド実行部96は、送られてきたコマンド内容にしたがって所定の処理を実行する(S7)。これが別系統入力操作系のコマンド実行に相当する。そして、RAM83の第1押下座標記憶領域および第2押下座標記憶領域の記憶内容と押下情報とを消去する。
【0050】
コマンド記憶部95からコマンド情報をコマンド実行部96に送る際に、RAM83の第1押下座標記憶領域および第2押下座標記憶領域の記憶内容と押下情報とを消去してもよい。
【0051】
なお、別系統入力操作系のコマンドは、格納情報判断部98にコマンド記憶部95の一部を記憶させておき、コマンド記憶部95を通さず直接コマンド実行部に送ってもよい。
【0052】
なお、通常入力操作系において、地名入力画面などの同じ座標を何度も押すような操作が予想される機能あるいはメニューでは、別系統入力操作系の動作を無効にするようにしてもよい。即ち、機能に対応して表示装置10の画面上に表示される各メニュー表示内容に関連付けて、別系統入力操作系のコマンドの入力の可否を別系統入力操作許可フラグとして設定・記憶するものである。別系統入力操作許可フラグは半導体記憶装置9あるいはHDD21に領域が確保される。図3のフロー図を例に挙げれば、ステップS1でパネルを押下した際に、そのメニュー表示画面に対応する別系統入力操作許可フラグの内容を参照し、別系統入力操作が許可されている場合はステップS2以降の処理を行なうものである。
【0053】
図4の表示画面例を用いて本発明についてさらに詳しく説明する。図4(a)のように、表示装置10の表示画面をA,B,C,Dの4つの領域に分割する。このとき、画面の同じ点あるいは領域を例えば0.5秒以内の間隔で2度タッチした場合、上記の領域情報を、別系統入力操作系の操作情報としてRAM83の押下情報記憶領域に格納する。例えば、図4(a)のように領域Aに含まれる点を0.5秒以内で2度押した場合、押下領域情報「A」を押下情報格納部97に格納する。また、押下情報の格納個数を更新する。
【0054】
半導体記憶装置9のコマンド記憶部95には例えば以下のように使用者のタッチ操作と操作コマンドが対応付けられている。
(1)押下領域情報が「A」→「B」→「C」の順に格納された場合:自宅へ帰るための経路を検索する。
(2)押下領域情報が「A」→「B」→「B」の順に格納された場合:最寄りのガソリンスタンド(GS)を探す。
(3)押下領域情報が「A」→「B」→「A」の順に格納された場合:目的地までのルート再検索する。
【0055】
図4(b)のように、領域情報を格納している間は、「コマンド受付中」のように領域情報格納中を示すマークを画面に表示する。格納された領域情報は、例えば5秒間のように決められた時間経過しても次の領域情報が格納されない場合、押下情報記憶領域の内容はクリアされ、操作はキャンセルされる。また、マークも表示されなくなる。
【0056】
また、図4(c)のように、一つ目のコマンドからその後に続くコマンドを画面に表示して、操作の目安となるようにしてもよい。
【0057】
このような操作が続き、押下情報の格納個数が例えば3個のように所定の個数となった場合、格納情報判断部98は半導体記憶装置9のコマンド記憶領域を参照し、押下情報記憶領域に格納されている押下情報群に対応したコマンドの有無を調べる。当該押下情報群に対応したコマンドがある場合は、コマンド記憶部95から当該コマンドに対応したコマンド情報がコマンド実行部96に送られ。コマンド実行部96は、送られてきたコマンド内容にしたがって所定の処理を実行する。例えば、「A」→「B」→「B」の順に格納された場合は、車両の現在位置Pから最寄りの位置にあるガソリンスタンド(GS)間での経路を探索して表示装置10の画面上に表示させ経路案内を行なう。
【0058】
領域情報とコマンドとの組み合わせは、使用者が好みに応じて行なえるものとしてもよい。また、別系統入力操作系の機能に関する設定は、使用者によって一括あるいは個別に行なうかどうかを設定可能としてもよい。即ち、使用者が操作スイッチ群7あるいはリモコン端末12の操作あるいはマイク31からの音声入力によって、表示装置10上に表示されるメニューから機能設定メニューを表示装置10に表示させ、その中から別系統入力操作系に関する設定画面を選択して表示させ、選択・設定を行なう。選択・設定された内容は、半導体記憶装置9あるいはHDD21の所定の領域に記憶される。
【0059】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】ナビゲーション装置の構成を示すブロック図。
【図2】別系統入力操作系のコマンド実行処理の概念を説明するブロック図。
【図3】別系統入力操作系のコマンド実行処理の流れを示すフロー図。
【図4】別系統入力操作系のコマンド実行処理実行時の画面表示例。
【符号の説明】
【0061】
1 位置検出器
7 操作スイッチ群
8 制御回路(通常入力操作系のコマンド実行手段,別系統操作判定手段,別系統入力操作系のコマンド実行手段,有効操作パターン判定手段,接触操作間隔判断手段,接触座標近接判断手段,操作パターン認識手段)
9 半導体記憶装置(有効操作パターン記憶手段)
10 表示装置(タッチスイッチ,別系統入力操作手段,接触位置検出手段)
12 リモコン端末
20 記憶媒体
21 ハードディスク装置
100 ナビゲーション装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されて所定の内容を表示する表示画面として機能するとともに、その表示画面に対するユーザーの接触操作により所定の入力を行なうタッチパネル式の車両用表示入力装置であって、
前記表示画面上の所定の座標に割り当てられた通常入力操作手段としてのタッチスイッチと、
前記タッチスイッチに接触されたことが検知されることにより通常入力操作に対応付けられたコマンドを実行する通常入力操作系のコマンド実行手段と、
前記表示画面における前記タッチスイッチ以外の領域が接触操作されたことを示す信号を生成する別系統入力操作手段と、
前記別系統入力操作手段の操作パターンが前記通常入力操作とは別に予め設定された別系統入力操作に該当する有効な操作パターンであるかどうかを判定する別系統操作判定手段と、
前記別系統入力操作に該当する有効な操作パターンであると判定された場合には、前記別系統の入力操作に対応付けられているコマンドを実行する別系統入力操作系のコマンド実行手段とを備え、
前記通常入力操作系と前記別系統入力操作系とが前記タッチパネル式の表示画面を共通の入力媒体として共存することを特徴とする車両用表示入力装置。
【請求項2】
前記別系統操作判定手段は、
前記別系統入力操作として有効と認識される複数の操作パターンを予め記憶する有効操作パターン記憶手段と、
前記別系統操作手段により生成される信号が前記有効操作パターン記憶手段に記憶された複数の操作パターンのいずれかに一致するかどうかを判定する有効操作パターン判定手段とを備え、
有効操作パターンである判定された場合に、前記別系統入力操作系のコマンド実行手段が当該有効操作パターンに対応付けられているコマンドを実行する請求項1に記載の車両用表示入力装置。
【請求項3】
前記表示画面において接触操作された位置が前記タッチスイッチの領域かそれ以外の領域かどうかを判断する接触位置検出手段と、
前記タッチスイッチ以外の領域が接触操作されたと判断された場合に、前記接触の操作パターンに関し前記タッチスイッチ以外の特定の領域が設定時間以内に複数回にわたり接触操作されたかどうかを判断する操作パターン認識手段とを備え、
前記操作パターン認識手段により認識された操作パターンが、前記有効操作パターン記憶手段に記憶された複数の操作パターンのいずれかに一致する場合に、前記別系統入力操作系のコマンド実行手段が当該操作パターンに対応付けられているコマンドを実行し、
一方、前記タッチスイッチの領域が接触操作されたと判断された場合には、前記通常入力操作系のコマンド実行手段が前記タッチスイッチによる通常入力操作に対応付けられたコマンドを実行する請求項1または2に記載の車両用表示入力装置。
【請求項4】
前記タッチスイッチ以外の領域が接触操作された場合に、
前記操作パターン認識手段は、
前記接触操作から所定の短時間以内に次の接触操作がなされたかどうかを判断する接触操作間隔判断手段と、
複数の接触操作が検出された場合にそれらの接触座標が所定の近接範囲内にあるかどうかを判断する接触座標近接判断手段とを備え、
それらの接触操作間隔判断手段と接触座標近接判断手段との判断結果がいずれも肯定的な場合に、前記別系統操作判定手段は前記操作パターンが別系統の入力操作として有効な操作パターンかどうかを判定し、有効な操作パターンと判定された場合に前記別系統入力操作系のコマンド実行手段が前記操作パターンに対応付けられているコマンドを実行する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車両用表示入力装置。
【請求項5】
前記表示画面において接触操作された位置が前記タッチスイッチの領域かそれ以外の領域かどうかを判断する接触位置検出手段と、
前記タッチスイッチ以外の領域であって互い異なる領域が所定の順番で設定回数ずつ接触操作されたかどうかを判断する操作パターン認識手段とを備え、
前記操作パターン認識手段により認識された操作パターンが、前記有効操作パターン記憶手段に記憶された複数の操作パターンのいずれかに一致する場合に、前記別系統入力操作系のコマンド実行手段が前記操作パターンに対応付けられているコマンドを実行し、
一方、前記タッチスイッチの領域が接触操作されたと判断された場合には、前記通常入力操作系のコマンド実行手段が前記タッチスイッチによる通常入力操作に対応付けられたコマンドを実行する請求項1または2に記載の車両用表示入力装置。
【請求項6】
前記タッチパネル式の表示画面は、車両用ナビゲーション装置における少なくも電子地図を表示する表示画面であって、前記通常入力操作および別系統入力操作は、車両用ナビゲーション装置またはこれに接続された装置に対する所定の入力のために行われるものである請求項1ないし5のいずれか1項に記載の車両用表示入力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−219030(P2006−219030A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−35013(P2005−35013)
【出願日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】