説明

車両用表示装置

【課題】運転席や助手席に座ったユーザが手を伸ばし所望のアイコンをタッチ操作する場合に、座席により近い位置で操作用アイコンを選択的に操作できるようにする。
【解決手段】表示パネル14の画面が複数の操作用アイコンが第1の配置形態にて表示されたアイコン位置変更対象画面であって、且つ車両状態が予め定められた制御開始条件を満足した状態である場合に、ユーザが指を表示パネルに接近させると、指位置検出手段16が、このユーザの指の接近、及び前記表示パネルにおける接近位置を検出し、制御装置2における表示制御手段が、表示パネル14における指の接近位置に対して複数の操作用アイコンを接近させた第2の配置形態にて表示するアイコン接近表示形態とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はユーザによって操作される複数の操作用アイコンを表示パネルに表示するようにした車両用表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーション装置に使用される車両用表示装置では、目的地設定や、地点登録設定、さらにはオーディオ設定などの各種設定、選択を行う場合に、表示パネルに夫々の設定内容に応じた操作用アイコンを表示させるようにしている。
前記表示パネルの前面にはタッチパネルスイッチが設けられており、前記アイコン表示画面において前記操作用アイコンがユーザにタッチ操作されると、当該操作用アイコンの座標に対応するパネルスイッチが動作して、当該操作用アイコンの入力を検出する。
【0003】
上記車両用表示装置の表示パネルは、車両の例えばインストルメントパネルに設けられており、前記操作用アイコンは表示パネルに略均等配置で固定的に配置されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−085207号公報(図18〜図22)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の車両用表示装置の表示パネルは、上述したように車両のインストルメントパネルに設けられている。そのため、運転席や助手席に座ったユーザが所望のアイコンをタッチ操作する場合、特にそのアイコンが座席から遠い位置にあると、目標とするアイコンを目指してさらに手を伸ばさなければならず、又、目標とするアイコンを途中で変更して別のアイコンを操作しようとすると、再度、手全体を表示パネルの前側で動かす必要があり、面倒であった。
【0006】
本発明の目的は、座席により近い位置でアイコンを選択的に操作できる車両用表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明においては、表示パネルの画面が複数の操作用アイコンが第1の配置形態にて表示されたアイコン位置変更対象画面であって、且つ車両状態が予め定められた制御開始条件を満足した状態である場合に、ユーザが指を表示パネルに接近させると、指位置検出手段が、このユーザの指の接近、及び前記表示パネルにおける接近位置を検出し、表示制御手段が、前記表示パネルにおける指の接近位置に対して前記複数の操作用アイコンを接近させた第2の配置形態にて表示するアイコン接近表示形態とする。これにより、座席により近い位置で操作用アイコンを選択的に操作できる。
【0008】
なお、操作用アイコンに対応したタッチパネルスイッチからの入力信号が有るとタッチ操作された当該操作用アイコンに応じて予定された次の所定制御を実行する。
又、請求項2の発明においては、前記制御開始条件を、車両状態が停車中であること、としている。これによれば、車両が停止している状態で前記表示制御手段が動作するから、ユーザがアイコン操作に集中できる。
【0009】
又、請求項3の発明においては、前記表示制御手段が、前記アイコン接近表示形態において、前記複数の操作用アイコンのうち、操作頻度が高い操作用アイコンほど、前記表示パネルにおける指の接近位置に近い位置に表示させるようにしている。これによれば、操作頻度の高い操作用アイコンがユーザの指の最接近位置となるので、指の動作を小さくできる確率が高くなる。
【0010】
又、請求項4の発明においては、前記操作用アイコンの操作頻度を学習する操作頻度学習手段を備えている。これによれば、各操作用アイコンに対してユーザの操作頻度に応じた順位を自動的に設定できる。
又、請求項5の発明においては、前記表示制御手段が、前記アイコン接近表示形態において、操作頻度の高い操作用アイコンを、操作頻度の低い操作用アイコンよりも強調表示するようにしている。これによれば、操作頻度の高い操作用アイコンを良好に視認できる。
【0011】
又、請求項6の発明においては、前記指位置検出手段が、さらに前記表示パネルに対する指の接近状態での当該指の移動の停止も検出し、この指位置検出手段により、前記指の移動の停止が検出されると、前記表示制御手段は、前記表示パネルの表示形態を、当該指の移動の停止が検出された時点でのアイコン接近表示形態に、予め定められた固定解除条件が満足されるまで、固定保持するようにしている。これによれば、ユーザが指の移動を一旦停止すれば、表示パネルの表示形態がアイコン接近表示形態に固定されるから、固定された操作用アイコンを容易にタッチ操作できる。
【0012】
又、請求項7の発明においては、さらに、前記アイコン表示制御手段が、前記制御開始条件が満足されず且つ車両が走行状態であるときにおいて、前記指位置検出手段により前記表示パネルに対する指の接近が検出されると、前記表示パネルにおける指の接近位置に対して前記複数の操作用アイコンを遠ざけた第3の配置形態にて表示するアイコン離隔表示形態とする機能を有するところに特徴を有する。これによれば、走行中における操作用アイコンの操作をし難くすることができる。
【0013】
又、請求項8の発明においては、前記複数の操作用アイコンに、走行規制のある操作用アイコンと、走行規制のない操作用アイコンとがあり、前記アイコン表示制御手段は、前記制御開始条件が満足されず且つ車両が走行状態であるときにおいて、前記指位置検出手段により指の前記表示パネルに対する接近が検出されると、前記表示パネルにおける指の接近位置に対して、前記走行規制のある操作用アイコンを遠ざけ且つ前記走行規制のない操作用アイコンを近づけた第4の配置形態にて表示するアイコン離隔・接近混合表示形態とする機能を有する。これによれば、車両の走行中に、走行規制のない操作用アイコンをより操作しやすくでき、且つ走行規制のある操作用アイコンをより操作し難くできる。
【0014】
又、請求項9の発明においては、チャイルドモードを設定及び解除するチャイルドモード設定手段を備え、当該チャイルドモードが設定されると、前記表示制御手段は、前記ユーザの指接近検出動作及びこれに伴う前記アイコン接近表示形態への表示制御は実行し、タッチパネルスイッチからの入力信号が有ったときには、タッチ操作されたアイコンに応じて予定された前記次の所定制御は実行せずに、当該チャイルドモードで設定されたチャイルドモード用表示制御を実行するようにしている。これによれば、チャイルドモードを設定すると、例えば子供が指を動かしたときに操作用アイコンが移動することで子供を遊ばせることができ、しかもタッチパネルスイッチがタッチ操作されたとしても、タッチ操作されたアイコンに応じて予定された前記次の所定制御は実行せずに、当該チャイルドモードで設定されたチャイルドモード用表示制御を実行するから、タッチ操作は実質的に無効化される。従って、実際的な不具合は発生させずに、子供を楽しませることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】第1実施形態における機能的構成のブロック図
【図2】自動車のインストルメントパネル部分を正面から見た図
【図3】表示パネル部分の正面図
【図4】制御装置の制御内容を示すフローチャート
【図5】アイコン位置変更対象画面を示す図
【図6】操作用アイコンの移動途中の表示画面を示す図
【図7】操作用アイコンの移動後の表示画面を示す図
【図8】第2実施形態における操作用アイコンの移動後の表示画面を示す図
【図9】第3実施形態における操作用アイコンの移動後の表示画面を示す図
【図10】第4実施形態における制御装置の制御内容を示すフローチャート
【図11】図10のステップSbの制御内容を示すフローチャート
【図12】操作用アイコンの移動後の表示画面を示す図
【図13】第5実施形態における操作用アイコンの移動後の表示画面を示す図
【図14】第6実施形態における機能的構成のブロック図
【図15】制御装置の制御内容を示すフローチャート
【図16】操作用アイコンの移動途中の表示画面を示す図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を車載ナビゲーション装置の表示制御装置に適用した第1実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。図1は車載ナビゲーション装置1の全体構成を機能ブロック図により示している。この車載ナビゲーション装置1には、後述する制御装置2、第1接近検出センサ7、第2接近検出センサ8、表示パネル14、タッチパネルスイッチ15、指位置検出手段16等により構成される車両用表示装置23が含まれている。
【0017】
車載ナビゲーション装置1は、制御装置2(本発明でいう表示制御手段、操作頻度学習手段)、位置検出器3、地図データ入力器4、操作スイッチ群5、外部メモリ6、第1接近検出センサ7(本発明でいう指位置検出手段16(後述する)の一部を構成)、第2接近検出センサ8(これも本発明でいう指位置検出手段16(後述する)の一部を構成)、表示器9、音声コントローラ10、音声認識部11、リモコンセンサ12及び車載LAN接続部13を備えて構成されている。
【0018】
制御装置2は、CPU、RAM、ROM及びI/Oバスを有し、制御プログラムを実行して装置全体の動作を制御する。位置検出器3は、Gセンサ3a、ジャイロスコープ3b、距離センサ3c及びGPS受信機3d等を備えて構成され、これらの各構成要素は互いに性質の異なる検出誤差を有している。制御装置2は、これら各構成要素から入力した検出信号を互いに補完して車両の現在位置を検出する(特定する)。この場合、位置検出器3は、要求される検出精度で車両の現在位置を検出可能であれば、これら全ての構成要素を備える必要はなく、又、ステアリングの舵角を検出するステアリングセンサや各車輪の回転を検出する車輪センサ等が組み合わされて構成されていても良い。
【0019】
地図データ入力器4は、CD−ROM、DVD−ROM、メモリカード又はHDD等の記録媒体を装着し、地図データやマップマッチング用データ等を入力する。操作スイッチ群5は、表示器9の周辺に配置されているメカニカルキーやハンドルに設けられたメカニカルキーから構成されており、例えばユーザが何らかの操作(例えばメニュー表示選択、目的地設定、経路探索、経路案内開始、表示画面変更及び音量調整等)を行った旨を検出すると、操作検出信号を制御装置2に出力する。
【0020】
前記表示器9は、図2に示すようにインストルメントパネル21に設けられており、この表示器9は、例えばカラー液晶ディスプレーからなる表示パネル14を備えていると共に、この表示パネル14のパネル面(前面)の全域にタッチパネルスイッチ15を設けて構成されている。前記表示パネル14は、制御装置2により表示制御されるものであり、表示画面は、制御状況によって適宜変更される。表示画面としては、メニュー選択画面、目的地設定画面、経路案内画面等の各種の表示画面を表示すると共に、車両の現在位置を表す現在位置マークや走行軌跡等を地図データの地図上に重ねて表示する。
【0021】
これらの表示画面の中には、操作用アイコンが第1の配置形態にて表示されるアイコン位置変更対象画面、操作用アイコンが第2の配置形態にて表示されるアイコン接近表示形態の画面も含まれる。この場合、上記第1の配置形態は、複数の操作用アイコンが表示パネル14の全域にほぼ均等配置形態で表示される形態をいうが、操作用アイコンを指に接近させたい表示画面つまりアイコン位置変更対象画面としては種々の表示画面があり、操作用アイコンの第1の配置形態は上述のほぼ均等配置形態に限るものではない。又、前記第2の配置形態は複数の操作用アイコンが表示パネル14における指の接近位置に対して近接して表示される配置形態をいう。
【0022】
前記タッチパネルスイッチ15は、前記アイコン部分がタッチ操作されると当該アイコンに対応する入力信号を発生し、前記制御装置2に入力する。
又、前記第1接近検出センサ7及び第2接近検出センサ8は、図3に示すように、前記表示器9の右側及び左側に夫々設けられている。これら第1接近検出センサ7及び第2接近検出センサ8は、例えばカメラから構成されており、これら第1接近検出センサ7及び第2接近検出センサ8の撮像データは制御装置2に入力される。制御装置2では指挙動検出手段を備えており、この指挙動検出手段は、前記撮像データに基づいて表示パネル14に対するユーザの指の接近を検出すると共に、表示パネル14における指の接近位置も検出する。この制御装置2における前記指挙動検出手段と前記第1接近検出センサ7及び第2接近検出センサ8とで指位置検出手段16が構成されている。
【0023】
前記第1接近検出センサ7及び第2接近検出センサ8は表示パネル14の前方領域を撮像しており、これらが撮像した撮像画面には、制御装置2において前記表示パネル14の直前領域に相当する仮想画面フレームが予め設定されている。
【0024】
さらに、前記制御装置2の指挙動検出手段は、第1接近検出センサ7及び第2接近検出センサ8の撮像画面から指を検出するための指検出用画像データを多種備えている。この多種の指検出用画像データには、一つの指に対応する画像データや、複数の指を一括りとした画像データや、一つの指が甲から突出する形態の画像データ、さらには、複数の指が項から突出する形態の画像データなどの種々の指検出用画像データが含まれており、いずれの指検出用画像データにも総合的に一つの指先ポイントを示すデータが含まれている。例えば、図6の形態の指に対応する指検出用画像データの場合、指先部分に指先ポイントYsを設定している。前記仮想画面フレーム内におけるこの指先ポイントYsの位置が、表示パネル14における指接近位置となる。
【0025】
この仮想画面フレーム内の撮像画面に前記指検出用画像データのいずれかと一致もしくは近似する指形状画像を検出したことをもって、表示パネル14に指が接近したことを検出し、この接近検出状態で前記指形状画像が前記仮想画面フレーム内で移動したことをもって、表示パネル1414に対し指の接近状態において指の移動があったことを検出し、当該指の接近検出状態において前記仮想画面フレーム内での前記指形状画像が所定時間動かないことをもって、指の接近状態において指の移動の停止を検出し、前記指形状画像が所定画像サイズ以下となったこと又は消失したことをもって、表示パネル14からの指の退避を検出する。
【0026】
前記音声コントローラ10は、例えば警告音や経路案内の案内音声等をスピーカ17から出力させる。前記音声認識部11は、制御装置2により動作が制御され、起動状態ではマイク18から入力した音声を音声認識アルゴリズムにしたがって音声認識可能な状態となる。リモコンセンサ12は、操作リモコン19から送信された操作検出信号を受信すると、その受信した操作検出信号を制御装置2に出力する。車載LAN接続部13は、車載LAN20との間のインタフェース機能を有しており、車両に搭載されている車速センサ(図示せず)から出力された車速パルスに応じた車速信号や、ACC(アクセサリ)スイッチから出力されたACC信号、パーキングブレーキオン信号、パーキングブレーキオフ信号などを車載LAN20を通じて入力し、それら入力した車速信号、ACC信号、パーキングブレーキオン信号、パーキングブレーキオフ信号などを制御装置2に出力する。
【0027】
又、制御装置2は、その機能毎に、地図データを取得する地図データ取得部、車両の現在位置と地図データ取得部により取得された地図データに含まれている道路データとを使用して車両の現在位置が存在する道路を特定するマップマッチング部、マップマッチング部により特定された車両の現在位置からユーザにより設定された目的地までの経路を探索する経路探索部、経路探索部により探索された経路及び地図データに含まれている道路データや交差点の位置データ等に基づいて経路案内に必要な地点を算出して経路案内する経路案内部、車両の現在位置周辺の地図や高速道路の略図や交差点付近の拡大図等を描画する描画部等を備えて構成されている。
前述した制御装置2、第1接近検出センサ7、第2接近検出センサ8、表示パネル14、タッチパネルスイッチ15、指位置検出手段16等により車両用表示装置23が構成されている。
【0028】
さて、前記制御装置2は表示制御手段、操作頻度学習手段としての機能も備えており、これらの機能を含めた制御装置2の制御内容について図4を参照して説明する。この図4のフローチャートは例えば制御装置2に対してACC信号が入力されたときにスタートする。まず、ステップS1では、表示パネル14に表示されている画面が、操作用アイコンをユーザの指の動きに応じて位置変更させるところの、複数の操作用アイコンが第1の配置形態(略均等配置形態)にて表示されたアイコン位置変更対象画面であるか否かを判断する。このアイコン位置変更対象画面の一例を図5に示す。このアイコン位置変更対象画面は、例えばメニュー画面であり、複数の操作用アイコンIa〜Ihが配置されている。この場合、図5に示すような均等配置でなくても良く、操作用アイコンId、Ic、Ihのみ等、任意の配置でも良い。
【0029】
この複数の操作用アイコンIa〜Ihは、操作内容を形象化した表示形態であったり、操作内容を文字表示した表示形態であったりするが、操作内容は極めて多岐にわたるので、この図5では、各操作用アイコンIa〜Ihの具体的制御内容は示さないが、便宜上、単に他の操作用アイコンと区別できる模様で表示している。
【0030】
前記ステップS1において、表示画面が、このアイコン位置変更対象画面であれば、ステップS2に移行し、制御開始条件である車両状態が停車中であること、例えばパーキングブレーキがオンとなっているか否かを判断する。車両状態が停車中である場合としては、このパーキングブレーキがオンとなっていることに限られず、例えば、車速信号による車速がゼロであることでも良い。
【0031】
パーキングブレーキがオンとなっていれば、ステップS3に移行して、表示パネル14に対してユーザの指が接近したか否かを、既述したように指位置検出手段16の検出結果から判断する。ユーザの指の接近があると判断されると、ステップS4に移行し、図6に示すように、表示パネル14における指(前記指先Ys)の位置(座標)P1を、既述したように指位置検出手段16により検出する。そして、ステップS5に移行して、表示パネル14における指の接近位置P1に対する各操作用アイコンIa〜Ihの表示位置を算出する。この場合、各操作用アイコンIa〜Ihに操作頻度が学習されていない場合には、前記接近位置P1に近い操作用アイコンから順に当該接近位置P1に近くなるように表示位置を算出する。なお、後述より明らかとなるが操作用アイコンIa〜Ihの操作頻度が学習されている場合には、その操作頻度の高い操作用アイコンが前記接近位置P1に最も近くなるように位置算出される。
【0032】
そして、次のステップS6では、操作用アイコンIa〜Ihを、夫々算出された位置に表示する、つまり前記接近位置P1に近づけるように移動配置し表示する(操作用アイコンIa〜Ihを前記接近位置P1に接近させた第2の配置形態にて表示するアイコン接近表示形態とする)。図6は移動途中の表示状態を示し、図7は移動後の表示状態を示している。
【0033】
この場合、先に移動配置表示した操作用アイコンに対して、次の操作用アイコンが重ならないように予め位置が算出されている。
ここで、操作用アイコンIa〜Ihの位置算出の方法としては、例えば、最初に移動させる操作用アイコンの表示位置を、指の位置(接近位置)に合わせるように算出し、その後に移動させる操作用アイコンの表示位置を、先に移動配置した(もしくは移動配置する予定の)操作用アイコンの表示位置及びアイコンサイズを基に算出する方法がとられている。なお、この方法以外にも、表示パネル14の表示領域がマトリックス状(1マスを1つのアイコンサイズとすると良い)になっており、各操作用アイコンを嵌め込むマスを指位置に応じて決定する方法としても良い。又、その他の算出方法が種々考えられる。
【0034】
上記移動途中の表示状態としては、指の接近位置P1に近い操作用アイコンから順に、その大きさ及び色の濃さのまま移動させるようにしても良いし、又、まず表示元の位置の操作用アイコンIa〜Ihを徐々に薄く表示し(フェードアウトし)、移動後の位置で通常の濃さまで順次表示する(フェードインする)ようにしても良い。又、操作用アイコンが移動の途中で他の操作用アイコンに当たるような場合には、わざとぶつけて他の操作用アイコンをどかすような表示形態とするようにしても良い。その他、種々の表示形態が考えられる。
【0035】
次のステップS7では、指位置検出手段16の検出結果に基づいて指の移動が停止したか否か(接近位置P1が前回と同じか否か)を判断し、指の移動が停止していなければ、前記ステップS3に戻り、再度ユーザの指の接近検出が判断される。
前記ステップS7において、指の移動の停止が判断されれば、ステップS8に移行して、表示パネル14の表示形態を、この時点でのアイコン接近表示形態に固定し(操作用アイコンIa〜Ihを固定し)、ステップS9で予め定められたタッチ操作待機時間(固定解除条件)のうちに、ステップS10でいずれかの操作用アイコンIa〜Ihがタッチ操作されたか否かを判断する。
【0036】
そして、操作用アイコンIa〜Ihが操作されないままタッチ操作待機時間が経過すると、ステップS14に移行して、表示パネル14の表示形態の固定制御を解除する。そして、ステップS15に移行して、ユーザの指が表示パネル14から退避したか否かを、既述したように指位置検出手段16の検出結果から判断する。退避したことが判断されると、ステップS16に移行して、操作用アイコンIa〜Ihの移動前の画面に戻してステップS1に戻る。又、ユーザの指が表示パネル14から退避していないことが判断されると、前記ステップS3に戻る。
なお、移動前の画面に戻るトリガとしては、上述した指の退避以外に、移動後の表示画面(固定状態の画面)において、操作用アイコンの無い画面の二度押し又は長押しなどをトリガとしても良い。
【0037】
ここで、前記ステップS10でいずれかの操作用アイコンIa〜Ihがタッチ操作されると、ステップS11に移行し、カスタマイズ処理を実行する。このカスタマイズ処理は、タッチ操作した操作用アイコンを現在の位置に固定し、或いは、現在の位置から移動するといった配置の設定処理である。例えば、特定操作として例えばタッチ操作した操作用アイコンをそのまま長押し操作した場合に、タッチ操作した指を所定時間そのまま動かさなければ、当該操作用アイコンが現在の表示位置に固定し、タッチ操作した指を動かせば、動かした位置に当該操作用アイコンを移動表示させる。このカスタマイズされた操作用アイコンの各表示位置を記憶しておき、次にこのアイコン位置変更対象画面が現出するときに、当該カスタマイズされた表示位置に表示する。なお、上述の特定操作がなされないときには(操作用アイコンが短時間でタッチ操作されたときには)、このカスタマイズ処理はなされずにステップS12に移行する。
【0038】
ステップS12では、タッチ操作された操作用アイコンの種類と操作回数(タッチ操作回数)とを記憶し、且つ操作頻度(当該操作用アイコンの操作回数合計値/当該アイコン位置変更対象画面での全操作回数)を算出(操作頻度学習手段)する。なお、この操作頻度は、操作用アイコンの操作回数の多い、少ないをもって、操作頻度が高、低と学習するようにしても良い。
【0039】
そして、ステップS13では、操作された操作用アイコンに応じて、次の画面を表示すると共に、当該操作用アイコンに応じた制御を実行する。この場合、当該操作用アイコンに応じた制御とは、下層画面への切り替え制御であったり、当該操作用アイコンが例えばエアコン操作に関連するアイコンであれば、エアコンの各種設定制御や調整制御であったりする。
【0040】
ここで、各操作用アイコンIa〜Ihの操作頻度が1回でも算出されると、ステップS5では、各操作用アイコンIa〜Ihの操作頻度に応じて、指の接近位置P1に対する各操作用アイコンIa〜Ihの表示位置を算出することになる。すなわち、操作頻度が高い順(操作頻度が同じのときには接近位置P1に近い順)に接近位置P1に近くなるように各操作用アイコンIa〜Ihの表示位置を算出する。従って、次のステップS6では、操作頻度の高い操作用アイコンがユーザの指の最接近位置となるように表示される。
【0041】
前記ステップS9で「YES」であると(アイコンが操作されないままタッチ操作待機時間が経過すると)、ステップS14を経てステップS15に移行して、ユーザの指が表示パネル14から退避したか否かを判断し、退避したことが判断されると、ステップS16に移行して、画面をアイコン移動前の画面に戻す。又、ステップS15で「NO」であれば、ステップS3に戻る。
【0042】
上述した実施形態によれば、表示パネル14の画面が複数の操作用アイコンIa〜Ihが第1の配置形態にて表示されたアイコン位置変更対象画面であって、且つ車両状態が予め定められた制御開始条件である停車中であること(この実施形態ではパーキングブレーキオン)を満足した状態である場合に、ユーザが指を表示パネル14に接近させると、指位置検出手段16が、このユーザの指の接近、及び前記表示パネル14における接近位置を検出し、制御装置2における表示制御手段が、表示パネル14の表示形態を、前記表示パネル14における指の接近位置に対して前記複数の操作用アイコンIa〜Ihを接近させた第2の配置形態にて表示するアイコン接近表示形態とするようにした。
【0043】
これによれば、ユーザが移動させた指の近くに操作用アイコンを寄せることができ、座席により近い位置で操作用アイコンを選択的にタッチ操作できる。
又、本実施形態によれば、前記制御開始条件を、上述したように、車両状態が停車中であることとしたから、車両が停止している状態で前記表示制御手段が動作し、ユーザがアイコン操作に集中できる。
【0044】
又、本実施形態によれば、表示パネル14における指の接近位置に対して接近配置して表示する複数の操作用アイコンIa〜Ihを、操作頻度が高いものほど、前記表示パネル14における指の接近位置に近い位置に表示させるようにしている。これによれば、操作頻度の高い操作用アイコンがユーザの指の最接近位置となるので、指の動作を小さくできる確率が高くなる。
さらに、本実施形態においては、操作用アイコンIa〜Ihの操作頻度を学習する操作頻度学習手段を備えたから、各操作用アイコンに対してユーザの操作頻度に応じた順位を自動的に設定できる。
【0045】
又、本実施形態によれば、指位置検出手段16により、指接近状態で指の移動の停止が検出されると、表示パネル14の表示形態を、当該指の移動の停止が検出された時点でのアイコン接近表示形態に、予め定められた固定解除条件が満足されるまで、固定保持するようにした。これによれば、ユーザが指の移動を一旦停止すれば、表示パネル14の表示形態がアイコン接近表示形態に固定されるから、固定された操作用アイコンを容易にタッチ操作できる。
【0046】
ここで、移動表示される操作用アイコンIa〜Ihの表示形態については、第2実施形態として示す図8のように、操作頻度の高い操作用アイコンを操作頻度の低い操作用アイコンの大きく表示(強調表示)する形態としても良い。例えば、操作頻度を、段階的に、高い、中間、低い、の3段階とした場合に、操作頻度の高い順に、操作用アイコンの表示サイズ100ピクセル、60ピクセル、30ピクセルとしても良い。この場合、強調表示としては、操作頻度の高い操作用アイコンの輪郭を目立つ色例えば赤色で表示することでも良いし、操作頻度の高い操作用アイコン自体の色の鮮明さをより強くする(濃くする)ことであっても良い。
【0047】
この第2実施形態によれば、操作頻度の高い操作用アイコンを良好に視認できる。
又、第3実施形態として示す図9のように、操作頻度の区分を高い、低い、の2段階として、操作頻度の高い操作用アイコンを移動表示させ、操作頻度の低い操作用アイコンは固定したまま(移動させない)とするようにしても良い。
【0048】
図10〜図12は第4実施形態を示している。この第4実施形態においては、第1実施形態(図4)におけるステップS2の「NO」に続いてステップSa及びステップSbを設けた点が第1実施形態と異なる。すなわち、ステップS2において、制御開始条件である停車中が満足されずに(ステップS2において「NO」)、且つ車両が走行状態であるとき(ステップSaにおいて「YES」)である場合、ステップSbのアイコン離隔表示制御に移行する。
【0049】
このアイコン離隔表示制御は、図11にサブルーチンとして示している。ステップT1においては、指位置検出手段16により、表示パネル14に対してユーザの指が接近したか否かを判断し、ユーザの指の接近があると判断されると、ステップT2に移行し、表示パネル14における指の位置(座標)P1を検出する。そして、ステップT3に移行して、表示パネル14における指の接近位置P1に対する各操作用アイコンIa〜Ihの表示位置を算出する。この場合、前記接近位置P1に対して各操作用アイコンIa〜Ihを遠ざけた表示位置を算出する。
【0050】
そして、次のステップT4では、操作用アイコンIa〜Ihを、夫々算出された位置に表示する。つまり表示パネル14の表示形態を、操作用アイコンIa〜Ihを前記接近位置P1に対して遠ざけた第3の配置形態にて表示するアイコン離隔表示形態とする。その表示の一例を図12に示している。この場合、先に移動配置表示した操作用アイコンに対して、次の操作用アイコンが重ならないように予め位置が算出されている。次のステップT5では、ユーザの指が表示パネル14に対して接近後に退避したか否かを判断し、接近後に退避していない(接近していない、又は接近したが退避していない)と判断されれば、リターンする。
【0051】
上記ステップT5で、接近後に退避したことが判断されると、ステップT6に移行して、操作用アイコンIa〜Ihが移動している表示画面を移動前の表示画面に戻す。
この第4実施形態によれば、表示制御手段が、指位置検出手段16により指の表示パネル14に対する接近が検出されると、表示パネル14における指の接近位置に対して複数の操作用アイコンIa〜Ihを遠ざけた位置に表示するアイコン離隔表示形態とする機能を有するから、走行中に操作用アイコンIa〜Ihの操作をし難くすることができる。
【0052】
ここで、第5実施形態としての図13では、アイコン離隔・接近混合表示形態を示している。すなわち、複数の操作用アイコンに、走行規制のあるアイコン(走行中は操作しない方が良いアイコン)例えば操作用アイコンIi〜Ikと、走行規制のないアイコン(走行中操作しても差し支えがないアイコン)例えば操作用アイコンIl〜Ipとがある場合であって、前記制御開始条件が満足されず且つ車両が走行状態であるときにおいては、表示パネル14に対する指の接近が検出されると、前記表示パネル14における指の接近位置に対して、前記走行規制のあるアイコンIi〜Ikを遠ざけ且つ前記走行規制のないアイコンIl〜Ipを近づけた第4の配置形態にて表示するアイコン離隔・接近混合表示形態とする。
【0053】
この第5実施形態によれば、走行規制がある操作用アイコンと走行規制がないアイコンとが表示される場合に、表示パネル14に接近した指に対して、走行規制がある操作用アイコンは遠ざけて操作し難くし、走行規制のない操作用アイコンは接近させて操作し易くできる。
【0054】
図14〜図16は第6実施形態を示しており、この第6実施形態では、ユーザがチャイルドモードを設定及び解除するためのチャイルドモード設定手段としてのチャイルドモード設定スイッチ22を備えている。このチャイルドモード設定スイッチ22は、例えばインストルメントパネル21に設けられている。又、この第6実施形態では、第1実施形態の図4とは、ステップSc、ステップSdを設けた点が異なる。主に第1実施形態と異なる点について説明する。ステップScはステップS10の「YES」とステップS11との間に設けており、ステップSdはステップScの「YES」とステップS14との間に設けている。
【0055】
ステップS1からステップS10の「YES」までにおいては、前述の第1実施形態において説明した通りであるが、概略的に説明すると、表示画面が、このアイコン位置変更対象画面であって(ステップS1)、パーキングブレーキがオンで(ステップS2)、そして、ユーザの指の接近があると判断され(ステップS3)、表示パネル14における指(指先)の位置(座標)P1が検出されると(ステップS4)、表示パネル14における指の接近位置P1に対する各操作用アイコンIa〜Ihの表示位置が算出される(ステップS5)。そして、操作用アイコンIa〜Ihを、夫々算出された位置に表示する、つまり前記接近位置P1に近づけるように移動配置し表示する(ステップS6)。
【0056】
そして、指の移動が停止したことが判断れれば(ステップS7)、表示パネル14の表示形態を、この時点でのアイコン接近表示形態に固定し(ステップS8)、予め定められたタッチ操作待機時間のうちに(ステップS9)、いずれかの操作用アイコンIa〜Ihがタッチ操作されたか否かを判断する(ステップS10)。
【0057】
さて、このステップS10で、いずれかの操作用アイコンIa〜Ihがタッチ操作されれば、ステップScに移行して、チャイルドモードが予め設定されているか否かを判断し、設定されていれば、次の所定制御であるステップS11、ステップS12、ステップS13は実行せず、ステップSdに移行して、表示を、チャイルドモード用表示制御に変更する。この場合、このチャイルドモード用表示制御とは、タッチ操作されたアイコンを色替え表示、又は点滅表示、又は拡大表示などの表示形態に制御することとしている。ただし、これらの表示形態に限られるものではない。
【0058】
上記ステップScでチャイルドモードが解除されていると判断されると、第1実施形態と同様に、ステップS11〜ステップS13、ステップS1が実行されることになる。
又、このステップSdの後は、ステップS14以降のステップが実行される。
【0059】
この第6実施形態においては、チャイルドモードを設定及び解除するチャイルドモード設定スイッチ22を備え、当該チャイルドモードが設定されると、表示制御手段が、ユーザの指接近検出動作及びこれに伴う前記アイコン接近表示形態への表示制御(ステップS1〜ステップS10)は実行し、タッチパネルスイッチからの入力信号が有ったときには、タッチ操作されたアイコンに応じて予定された前記次の所定制御(ステップS11〜ステップS13)は実行せずに、当該チャイルドモードで設定されたチャイルドモード用表示制御(ステップSd)を実行するようにしている。
【0060】
これによれば、チャイルドモードを設定すると、例えば子供が指を動かしたときに操作用アイコンが移動することで子供を遊ばせることができ、しかもタッチパネルスイッチ15がタッチ操作されたとしても、タッチ操作されたアイコンに応じて予定された前記次の所定制御は実行せずに、当該チャイルドモードで設定されたチャイルドモード用表示制御を実行するから、タッチ操作は実質的に無効化され、子供用の表示がなされる。従って、実際的な不具合は発生させずに、子供を楽しませることができる。
【0061】
なお、前記チャイルドモード設定手段としては、インストルメントパネル21に設けたチャイルドモード設定スイッチ22でなく、操作スイッチ群5やリモコン19のスイッチのうち一つのスイッチの特殊操作(長押しなど)や、複数スイッチの同時押し操作などの特殊操作によってチャイルドモード設定手段を構成するようにしても良い。
又、操作用アイコンを近づけた場合の配置形態としては、指の接近位置P1に対して複数の仮想同心円を想定し、前記接近位置P1に最も近い仮想同心円に操作頻度の高いランクの複数の操作用アイコンを配置表示し、次に近い仮想同心円に、操作頻度の高さが次段のランクの複数の操作用アイコンを配置表示するようにしても良い。
【0062】
又、センサとしての第1接近検出センサ7及び第2接近検出センサ8は、表示パネルの上方部又は下方部の中央に一つ設けても良い。
又、操作用アイコンが略均等配置形態に表示されたアイコン位置変更対象画面において、各操作用アイコンの配置位置はユーザにより予め設定変更するようにしても良い。
その他、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適宜変更して適用可能である。
【符号の説明】
【0063】
図面中、1は車載ナビゲーション装置、2は制御装置(表示制御手段、操作頻度学習手段)、7は第1接近検出センサ(センサ)、8は第2接近検出センサ(センサ)、9は表示器、14は表示パネル、15はタッチパネルスイッチ、16は指位置検出手段、22はチャイルドモード設定スイッチ(チャイルドモード設定手段)、23は車両用表示装置を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによって操作される複数の操作用アイコンを、車両に設けた表示パネルに表示するようにした車両用表示装置であって、
前記表示パネルに対するユーザの指の接近、及び前記表示パネルにおける接近位置を検出する指位置検出手段と、
前記表示パネルの表示内容を制御する表示制御手段と、
前記表示パネルの前面に設けられ、前記アイコン部分がタッチ操作されると当該アイコンに対応する入力信号を発生するタッチパネルスイッチと、
を備え、
前記表示制御手段は、表示パネルの画面が複数の操作用アイコンが第1の配置形態にて表示されたアイコン位置変更対象画面であって、且つ車両状態が予め定められた制御開始条件を満足した状態であるときにおいて、前記指位置検出手段により前記表示パネルに対する指の接近が検出されると、前記第1の配置形態にて表示された前記複数の操作用アイコンを前記表示パネルにおける指の接近位置に対して接近させた第2の配置形態にて表示するアイコン接近表示形態とし、前記タッチパネルスイッチからの入力信号が有るとタッチ操作された操作用アイコンに応じて予定された次の所定制御を実行することを特徴とする車両用表示装置。
【請求項2】
前記制御開始条件を、車両状態が停車中であること、としたことを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記アイコン接近表示形態において、前記複数の操作用アイコンのうち、操作頻度が高い操作用アイコンほど、前記表示パネルにおける指の接近位置に近い位置に表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用表示装置。
【請求項4】
前記操作用アイコンの操作頻度を学習する操作頻度学習手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の車両用表示装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記アイコン接近表示形態において、操作頻度の高い操作用アイコンを、操作頻度の低い操作用アイコンよりも強調表示することを特徴する請求項3又は4に記載の車両用表示装置。
【請求項6】
前記指位置検出手段は、さらに前記表示パネルに対する指の接近状態での当該指の移動の停止も検出し、
この指位置検出手段により、前記指の移動の停止が検出されると、前記表示制御手段は、前記表示パネルの表示形態を、当該指の移動の停止が検出された時点でのアイコン接近表示形態に、予め定められた固定解除条件が満足されるまで、固定保持することを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の車両用表示装置。
【請求項7】
さらに、前記アイコン表示制御手段は、前記制御開始条件が満足されず且つ車両が走行状態であるときにおいて、前記指位置検出手段により前記表示パネルに対する指の接近が検出されると、前記表示パネルにおける指の接近位置に対して前記複数の操作用アイコンを遠ざけた第3の配置形態にて表示するアイコン離隔表示形態とする機能を有することを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載の車両用表示装置。
【請求項8】
前記複数の操作用アイコンには、走行規制のある操作用アイコンと、走行規制のない操作用アイコンとがあり、
前記アイコン表示制御手段は、前記制御開始条件が満足されず且つ車両が走行状態であるときにおいて、前記指位置検出手段により指の前記表示パネルに対する接近が検出されると、前記表示パネルにおける指の接近位置に対して、前記走行規制のある操作用アイコンを遠ざけ且つ前記走行規制のない操作用アイコンを近づけた第4の配置形態にて表示するアイコン離隔・接近混合表示形態とする機能を有することを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載の車両用表示装置。
【請求項9】
チャイルドモードを設定及び解除するチャイルドモード設定手段を備え、
当該チャイルドモードが設定されると、前記表示制御手段は、前記ユーザの指接近検出動作及びこれに伴う前記アイコン接近表示形態への表示制御は実行し、タッチパネルスイッチからの入力信号が有ったときには、タッチ操作されたアイコンに応じて予定された前記次の所定制御は実行せずに、当該チャイルドモードで設定されたチャイルドモード用表示制御を実行することを特徴とする請求項1から8までのいずれかに記載の車両用表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−96736(P2013−96736A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−237156(P2011−237156)
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】