説明

車両用通信装置および車両用通信システム

【課題】携帯通信端末から車両用通信装置に送信した情報を他人に見られることなく保護する。
【解決手段】携帯電話機が通信可能に接続される車両用通信装置2は、携帯電話機から施設情報を取得する情報取得処理部41と、情報取得処理部41が携帯電話機から取得した施設情報を当該携帯電話機に対応付けて記憶部7に記憶する情報記憶処理部42と、記憶部7に記憶されている施設情報に対応する携帯電話機が再び接続された場合に、記憶部7に記憶されている施設情報を表示する一方、異なる携帯電話機が接続された場合には、記憶部7に記憶されている施設情報を表示しない情報表示処理部43と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯通信端末が接続されると当該携帯通信端末から情報を取得する車両用通信装置、および、当該車両用通信装置を備える車両用通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、近距離通信機能を有する通信装置を車両に搭載し、この通信装置に携帯通信端末(携帯電話機など)を有線あるいは無線によって接続して、当該携帯通信端末に記憶してある各種の情報を車両側の通信装置に送信する技術が考えられている(例えば、特許文献1参照)。このように携帯通信端末から車両用通信装置に送信された情報(例えば、各種施設などに関するPOI(Point Of Interface)情報)は、例えばナビゲーション装置による経路案内の際に設定される目的地や経由地の情報として利用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−248042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のように携帯通信端末から車両用通信装置に送信される情報、つまり、携帯通信端末に記憶してある情報は、その携帯通信端末の所有者の好みや行動パターンなどに応じて変わってくるものであり、従って、個人情報の一種としても捉えることができる。そのため、このような個人情報、つまり、自身の携帯通信端末から車両用通信装置に送信した情報を他人には見られたくないという要望がある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、携帯通信端末から車両用通信装置に送信した情報を他人に見られることなく保護することができる車両用通信装置、および、当該車両用通信装置を備える車両用通信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載した発明によれば、携帯通信端末が通信可能に接続される車両用通信装置において、情報取得手段は、前記携帯通信端末から施設に関する施設情報を取得する。情報記憶手段は、前記携帯通信端末について前記情報取得手段が当該携帯通信端末から取得した施設情報を当該携帯通信端末に対応付けて記憶部に記憶する。情報表示手段は、前記記憶部に記憶されている施設情報に対応する前記携帯通信端末が再び接続された場合に、前記記憶部に記憶されている施設情報を表示部に表示する一方、携帯通信端末とは異なる携帯通信端末が接続された場合には、記憶部に記憶されている施設情報を表示しないように構成されている。
これにより、記憶部に記憶されている施設情報は、その施設情報に対応する携帯通信端末が再び車両用通信装置に接続された場合にのみ表示されるようになり、その施設情報に対応する携帯通信端末とは異なる携帯通信端末が車両用通信装置に接続されたとしても表示されないようになる。従って、携帯通信端末から車両用通信装置に送信した情報(この場合、特に、施設に関する施設情報)を、その携帯通信端末とは異なる携帯通信端末を所有する他人に見られることなく保護することができる。
【0006】
請求項2に記載した発明によれば、情報取得手段は、施設情報を携帯通信端末の識別情報に対応付けて記憶部に記憶するように構成されている。そして、情報表示手段は、接続された携帯通信端末が記憶部に記憶されている識別情報と同一の識別情報を有する携帯通信端末であるか否かを判定し、接続された携帯通信端末が同一の識別情報を有する携帯通信端末であると判定した場合に、記憶部に記憶されている施設情報を表示する一方、接続された携帯通信端末が同一の識別情報を有する携帯通信端末でないと判定した場合には、記憶部に記憶されている施設情報を表示しないように構成されている。
このように、施設情報の記憶処理および表示処理を携帯通信端末の識別情報を関連付けて実行することにより、対象となる携帯通信端末を正確に特定したり判定したりすることができるようになり、処理の正確性を向上することができる。
【0007】
請求項3に記載した発明によれば、情報記憶手段は、1つの携帯通信端末に対してのみ情報取得手段が当該携帯通信端末から取得した施設情報を記憶部に記憶するように構成されている。また、情報更新手段は、前記記憶部に記憶されている前記施設情報を更新する処理を実行可能であり、情報更新許可手段は、前記情報更新手段による前記施設情報の更新の許可または不許可を指示する処理を実行可能である。そして、前記記憶部に記憶されている施設情報に対応する前記携帯通信端末とは異なる携帯通信端末が接続された場合に、前記情報更新許可手段によって前記情報の更新の許可が指示されると、前記情報取得手段は、前記異なる携帯通信端末から施設情報を取得し、前記情報更新手段は、前記記憶部に記憶されている施設情報を、前記異なる携帯通信端末について前記情報取得手段が当該携帯通信端末から取得した施設情報に更新する。
【0008】
これにより、記憶部に記憶されている施設情報に対応する携帯通信端末とは異なる携帯通信端末が車両用通信装置に接続された場合に、記憶部に記憶されている施設情報の更新が許可されると、その異なる携帯通信端末から取得した施設情報が新たに記憶部に記憶されるようになる。即ち、以降においては、その異なる携帯通信端末から車両用通信装置に送信した施設情報を、他人に見られることなく保護することができるようになる。
なお、携帯通信端末は、例えばBluetooth通信回線(Bluetooth:登録商標)など無線の近距離通信回線を介して車両用通信装置に通信可能に接続することができ、従って、請求項4に記載した発明のように、車両用通信装置は、情報取得手段により、近距離無線通信を介して携帯通信端末から施設情報を取得することができる。
【0009】
請求項5に記載した発明は、施設情報保持手段によって外部の情報源から施設に関する施設情報を取得し、施設情報送信手段によってその施設情報を車両用通信装置へ送信する携帯通信端末と、この携帯通信端末から送信された施設情報を取得する請求項1に記載した車両用通信装置とを備える車両用通信システムの発明であり、従って、請求項1に記載した発明と同様の効果を奏することができる。なお、この請求項5に記載した発明に、上記の請求項2から4に記載した発明の特定事項を組み込むことも当然に可能である。
【0010】
請求項6に記載した発明によれば、携帯通信端末の施設情報保持手段は、施設情報送信手段により施設情報を車両用通信装置へ送信した後も、外部の情報源から取得した施設情報を保持し続ける。
従って、施設情報を車両用通信装置に送信した携帯通信端末には、車両用通信装置に送信した施設情報と同内容の施設情報が保持されるようになる。これにより、その携帯通信端末を所有するユーザは、例えばレンタカーなど普段とは異なる車両に乗車した場合であっても、その携帯通信端末に保持されている施設情報を、その異なる車両に搭載された車両用通信装置にも送信(ダウンロード)することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態を示す機能ブロック図
【図2】携帯電話機の動作内容を示すフローチャート
【図3】車両用通信装置の動作内容を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を、近距離無線通信機能としてBluetooth(登録商標)(以下、BTと称する)通信機能を有するBT対応の車両用通信装置に適用した一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、ここでは、車両用通信装置が搭載されている車両の車室内に、BT通信機能を有するBT対応の携帯電話機(以下、単に携帯電話機と称する)が車室内に持込まれ、車両用通信装置と携帯電話機とがBT通信可能(近距離無線通信可能)な状態にあると判定した場合を説明する。
BT通信システム1(本発明でいう車両用通信システムに相当)は、車両に搭載されている車両用通信装置2と、車室内に持込まれた携帯電話機3(本発明でいう携帯通信端末に相当)とから構成される。
【0013】
車両用通信装置2は、制御部4と、BTモジュール5と、USB(Universal Serial Bus)モジュール6と、記憶部7と、音声処理部8と、表示制御部9と、操作入力部10と、信号入力部11などを備えて構成されている。制御部4と、USBモジュール6と、記憶部7と、音声処理部8と、表示制御部9と、操作入力部10と、信号入力部11とは、制御基板12に物理的に実装されており、BTモジュール5は、制御基板12とは別部材であるBTモジュール基板13に物理的に実装されている。制御部4とBTモジュール5とはUSBインタフェースを有し、両者はUSB通信回線を通じて接続されている。
【0014】
制御部4は、周知のマイクロコンピュータからなるCPU、RAM、ROM及びI/Oバスなどを有し、車両用通信装置2の通信動作やデータ管理動作などの動作全般を制御する。また、この制御部4は、CPUにおいて制御プログラムを実行することにより、情報取得処理部41(本発明でいう情報取得手段に相当)、情報記憶処理部42(本発明でいう情報記憶手段に相当)、情報表示処理部43(本発明でいう情報表示手段に相当)、情報更新処理部44(本発明でいう情報更新手段に相当)、更新許可/不許可確認処理部45(本発明でいう情報更新許可手段に相当)をソフトウェアによって仮想的に実現する。
【0015】
BTモジュール5は、後述する携帯電話機3のBTモジュールとの間でBT通信回線を通じてBT通信を実行する機能を有し、BTの通信規格で規定されている複数のプロファイルを同時接続(所謂マルチ接続)可能に構成されている。これら複数のプロファイルは機能毎に定義された通信プロトコルを意味している。これらプロファイルとしては、例えば、仮想シリアルポート化したデータ通信を規定するSPP(Serial Port Profile)、ハンズフリー通話を規定するHFP(Hands Free Profile)、電話帳データの転送を規定するPBAP(Phone Book Access Profile)、同じく電話帳データの転送を規定するOPP(Object Push Profile)、音データの転送を規定するA2DP(Advanced Audio Distribution Profile)、音データの制御に係る制御データの転送を規定するAVRCP(Audio/Video Remote Control Profile)、インターネットへのダイヤルアップ接続を規定するDUN(Dial-up Networking Profile)、電子メールデータの転送を規定するMAP(Message Access Profile)などが規定されている。BTモジュール5と後述する携帯電話機3のBTモジュールとは両者の間でPOI情報など各種の情報をBT通信回線により転送可能である。
【0016】
USBモジュール6は、USB接続ケーブル14の一方の接続端子14aを着脱可能な接続端子6aを有し、USB接続ケーブル14の一方の接続端子14aが接続端子6aに接続され且つUSB接続ケーブル14の他方の接続端子14bが後述する携帯電話機3のUSBモジュールの接続端子に接続されている状態で、USB通信回線を携帯電話機3のUSBモジュールとの間で接続し、USB通信回線によりUSB通信を実行する。USBモジュール6と後述する携帯電話機3のUSBモジュールとは両者の間でPOI情報など各種の情報をUSB通信回線により転送可能である。
記憶部7は、例えばハードディスクドライブなどの不揮発性の記憶媒体からなり、各種データを記憶する記憶領域を有して構成されている。
音声処理部8には車室内にあって例えばハンドルの近傍などのユーザが発した音声を集音し易い部位に配置されているマイクロホン15が接続されていると共に、車両用通信装置2の外部に配置されているオーディオアンプ16が接続されており、オーディオアンプ16にはスピーカ17a,17bが接続されている。
【0017】
音声処理部8は、BTモジュール5と後述する携帯電話機3のBTモジュールとの間でBT通信回線が接続されている状態では、ユーザが発した音声をマイクロホン15から送話音声データとして入力すると、その入力した送話音声データを音声処理してBTモジュール5へ出力し、BTモジュール5から受話音声データを入力すると、その入力した受話音声データをオーディオアンプ16へ出力する。
オーディオアンプ16は、音声処理部8から受話音声データや音データを入力すると、その入力した受話音声データや音データを増幅してスピーカ17a,17bから出力させる。また、オーディオアンプ16にはチューナーデッキ18も接続されており、オーディオアンプ16はチューナーデッキ18が例えば音楽用記録媒体から再生した楽曲音やラジオ放送局から受信したラジオ番組を当該チューナーデッキ18から入力すると、その入力した楽曲音やラジオ番組を増幅してスピーカ17a,17bから出力させる。
【0018】
ディスプレイ装置19は、各種表示画面を表示する表示装置20と、表示画面上にタッチスイッチを形成する操作装置21とを備えて構成されている。この場合、操作装置21は、ディスプレイ装置19の画面上に、携帯電話機からPOI情報を取得(ダウンロード)するためのPOI情報取得スイッチなどを形成する。表示制御部9は、制御部4から表示指令信号を入力すると、その入力した表示指令信号に基づいてディスプレイ装置19における表示装置20の表示動作を制御する。操作入力部10は、ユーザが表示画面上に形成されているタッチスイッチを操作したことに応じて操作装置21から操作検出信号を入力すると、その入力した操作検出信号を制御部4へ出力し、制御部4は、操作入力部10から入力した操作検出信号を解析してユーザの操作を特定する。
【0019】
信号入力部11は、車両に搭載されているACC(アクセサリ)スイッチに接続されており、ACCスイッチから出力されたACC信号を入力すると、その入力したACC信号を制御部4へ出力する。制御部4は、信号入力部11から入力したACC信号のオンオフに基づいて装置電源をオンオフする。即ち、制御部4は、ACC信号がオフからオンに遷移したタイミングで装置電源をオンし(車両用通信装置2を起動し)、ACC信号がオンからオフに遷移したタイミングで装置電源をオフする(車両用通信装置2を停止する)。
【0020】
上記の記憶部7を揮発性の記憶媒体で構成すると、その記憶内容は、ACC信号がオフ(車両用通信装置2が停止)するごとに消去されてしまう。そのため、詳しくは後述するようにして記憶部7に記憶されるPOI情報がACC信号がオフ(車両用通信装置2が停止)するごとに消去されてしまい、従って、ACC信号がオン(車両用通信装置2が起動)する度にPOI情報のダウンロードを毎回実行する必要が生じてしまう。この場合、特に、ダウンロードするPOI情報に含まれる施設件数、つまり、車両用通信装置2に送信すべきデータ量が多いと、通信回線におけるデータ通信量も多くなってしまう。このような事情に鑑み、本実施形態では、記憶部7を不揮発性の記憶媒体とする構成例を開示している。なお、記憶部7を揮発性の記憶媒体で構成することを完全に除外することを意図するものではない。
【0021】
情報取得処理部41は、BT通信回線あるいはUSB通信回線によって携帯電話機が車両用通信装置2に接続されると、これらBT通信回線あるいはUSB通信回線を介して、その携帯電話機からPOI情報および当該携帯電話機の識別情報(その携帯電話機に割り当てられた電話番号、その携帯電話機に付与された製造番号など識別符号)を取得(ダウンロード)する。携帯電話機から取得した識別情報は、車両用通信装置2において、POI情報の送信元である携帯電話機を識別するための情報として利用される。
【0022】
情報記憶処理部42は、1つの携帯電話機について情報取得処理部41が当該携帯電話機から取得(ダウンロード)したPOI情報を当該携帯電話機(当該携帯電話機の識別情報)に対応付けて記憶部7に記憶する。即ち、記憶部7は、POI情報を記憶する記憶領域として、1つの携帯電話機からダウンロードしたPOI情報を記憶するための1つの記憶領域を有している。このように記憶部7に記憶されたPOI情報は、例えばナビゲーション装置による経路案内において設定される目的地や経由地の情報として利用することができる。
【0023】
情報表示処理部43は、記憶部7に記憶されている情報に対応する携帯電話機が車両用通信装置2に接続された場合に、その情報(記憶部7に記憶されている情報)を表示部であるディスプレイ装置19(表示装置20)の画面にリスト表示する。
情報更新処理部44は、記憶部7に記憶されている情報を更新(上書き)する処理を実行可能に構成されている。
【0024】
更新許可/不許可確認処理部45は、図示しない更新許可/不許可確認用画面をディスプレイ装置19(表示装置20)に表示して、当該更新許可/不許可確認用画面を介して、記憶部7に記憶されている情報の更新の許可が指示されたか否か、あるいは、不許可が指示されたか否かを確認する。この更新許可/不許可確認用画面には、例えば、「上書きしますか?」というメッセージとともに、情報の更新(上書き)を許可するための「YES」ボタン、および、情報の更新(上書き)を許可しないための「NO」ボタンなどが設けられる。ユーザは、「YES」ボタンを操作することで、情報を更新することを許可することができ、「NO」ボタンを操作することで、情報の更新を不許可とすることができる。
【0025】
次に、携帯電話機3の構成について説明する。携帯電話機3は、制御部22と、電話通信部23aと、情報通信部23bと、BTモジュール24と、USBモジュール25と、キー入力部26と、記憶部27と、表示部28と、マイクロホン29と、スピーカ30と、電力供給部31などを備えて構成されている。
制御部22は、周知のマイクロコンピュータからなるCPU、RAM、ROM及びI/Oバスなどを有し、携帯電話機3の通信動作やデータ管理動作などの動作全般を制御する。この制御部22は、CPUにおいて制御プログラムを実行することにより、施設情報保持処理部61(本発明でいう施設情報保持手段に相当)および施設情報送信処理部62(本発明でいう施設情報送信手段に相当)をソフトウェアによって仮想的に実現する。電話通信部23aは、電話通信網33との間で電話通信を実行する。なお、電話通信網33は携帯電話基地局や基地局制御装置などの周知の携帯電話通信サービスを提供する設備を含むものである。
【0026】
情報通信部23bは、例えば広域通信網を介して外部の情報センター51(本発明でいう外部の情報源に相当)との間で各種の情報通信を実行する。この情報センター51には、各種の情報が最新の状態で格納されるようになっており、携帯電話機3は、この情報センター51から情報通信部23bを介して種々の情報を獲得(ダウンロード)することが可能である。この場合、携帯電話機3が情報センター51から獲得(ダウンロード)する情報には、例えば店舗、工場、公園といった各種施設などに関するPOI(Point Of Interface)情報、つまり、各種施設の名称や所在地などの情報が1件以上含まれる。
【0027】
BTモジュール24は、前述した車両用通信装置2のBTモジュール5との間でBT通信回線を通じてBT通信を実行する機能を有し、BTの通信規格で規定されている複数のプロファイルを同時接続可能に構成されている。
USBモジュール25は、USB接続ケーブル14の他方の接続端子14bを着脱可能な接続端子25aを有し、USB接続ケーブル14の一方の接続端子14aが車両用通信装置2のUSBモジュール6の接続端子6aに接続され且つUSB接続ケーブル14の他方の接続端子14bが接続端子25aに接続されている状態で、USB通信回線を車両用通信装置2のUSBモジュール6との間で接続し、USB通信回線によりUSB通信を実行する。
【0028】
キー入力部26は、ユーザが操作可能な各種キーを備え、ユーザがキーを操作したことに応じて操作検出信号を制御部22へ出力し、制御部22は、キー入力部26から入力した操作検出信号を解析してユーザの操作を特定する。記憶部27は、各種データを記憶する記憶領域を有して構成されている。この場合、記憶部27には、情報センター51からダウンロードしたPOI情報が記憶されるとともに、当該携帯電話機3の識別情報などが格納されている。なお、携帯電話機3が備える記憶部27は、不揮発性の記憶媒体で構成するとよいが、揮発性の記憶媒体で構成してもよい。
【0029】
表示部28は、例えばディスプレイ装置などの表示装置から構成されており、制御部22から表示指令信号を入力すると、その入力した表示指令信号に基づいて各種表示画面を表示する。マイクロホン29は、ユーザが発した音声を送話音声として入力し、スピーカ30は、通話相手から電話通信部23aにより受信した音声を受話音声として出力する。電力供給部31は、本体に対して着脱可能なバッテリ32から放電される電力を動作電力として各機能ブロックへ供給する。
施設情報保持処理部61は、情報通信部23bを介して、外部の情報源である情報センター51からPOI情報を取得して記憶部27に保持(記憶)する。
施設情報送信処理部62は、BT通信回線あるいはUSB通信回線を介して、記憶部27に保持されているPOI情報を車両用通信装置2へ送信する。
【0030】
車両用通信装置2の通信相手である携帯電話機3は、上記したようにUSB通信回線がUSBモジュール6とUSBモジュール25との間で接続され且つBT通信回線がBTモジュール5とBTモジュール24との間で接続されている状態ではPOI情報を車両用通信装置2へ送信するリソースとしてUSB通信回線とBT通信回線との複数を有することになる。携帯電話機3は、このようにPOI情報を車両用通信装置2へ送信するリソースとしてUSB通信回線とBT通信回線との複数を有する場合には、POI情報の出力開始要求を示すPOI情報出力開始要求コマンドを車両用通信装置2から受信することで、POI情報をUSB通信回線及びBT通信回線のうち何れかのリソースにより車両用通信装置2へ送信する。
【0031】
また、車両用通信装置2および携帯電話機3は、通信回線を介して相互に接続された状態では、それぞれにインストールされた連携プログラムを実行することによって相互に連携して動作するようになっており、これにより、例えば、車両用通信装置2で実行されるアプリケーションを携帯電話機3で操作したり、逆に、携帯電話機3で実行されるアプリケーションを車両用通信装置2で操作したりすること、車両用通信装置2で実行しているアプリケーションを携帯電話機3の表示部28やスピーカ30を介して出力したり、逆に、携帯電話機3で実行しているアプリケーションを車両用通信装置2のディスプレイ装置19やスピーカ17a,17bを介して出力したりすることなどが可能となっている。
【0032】
次に、上記した構成の動作内容について図2および図3を参照して説明する。
図2は、携帯電話機3における動作内容を示している。即ち、携帯電話機3の制御部22は、ユーザによるキー入力部26の操作に応じて、情報センター51からPOI情報を取得(ダウンロード)する(ステップA1)。そして、制御部22は、取得したPOI情報を記憶部27に記憶する(ステップA2)。
図3は、車両用通信装置2における動作内容を示している。即ち、車両用通信装置2の制御部4は、当該車両用通信装置2に携帯電話機が接続されたか否かを監視しており(ステップB1)、携帯電話機(この場合、携帯電話機3)が接続されると(ステップB1:YES)、ユーザによるディスプレイ装置19(操作装置21)のタッチスイッチ(POI情報取得スイッチ)の操作に応じて、その携帯電話機3からPOI情報および当該携帯電話機3の識別情報を取得(ダウンロード)する(ステップB2)。そして、制御部4は、その取得したPOI情報を、そのPOI情報の送信元である携帯電話機(取得した識別情報によって特定される携帯電話機であり、この場合、携帯電話機3)に対応付けて記憶部7に記憶する(ステップB3)。この場合、制御部4は、POI情報を携帯電話機3の識別情報にも対応付けて記憶部7に記憶するように構成するとよい。
【0033】
なお、このとき、POI情報を送信した携帯電話機3の制御部22は、当該携帯電話機3の記憶部27に記憶されているPOI情報は消去しないようになっている。従って、POI情報を送信した携帯電話機3には、車両用通信装置2に送信したPOI情報と同内容のPOI情報が保持されるようになっている。これにより、その携帯電話機3を所有するユーザは、その携帯電話機3からPOI情報を送信した車両用通信装置2を搭載する車両とは異なる車両(例えばレンタカーなど普段とは異なる車両)に乗車した場合であっても、その携帯電話機3に保持されているPOI情報を、その異なる車両に搭載された車両用通信装置にも送信(ダウンロード)することが可能となる。
このように1つの携帯電話機(この場合、携帯電話機3)からPOI情報を取得した車両用通信装置2の制御部4は、その携帯電話機を登録携帯電話機として設定するとともに、その後、携帯電話機(登録携帯電話機以外の携帯電話機を含む)が接続されたか否かを監視する(ステップB4)。そして、再び携帯電話機が接続されると(ステップB4:YES)、制御部4は、その携帯電話機が、登録携帯電話機(この場合、携帯電話機3)であるか否かを判断する(ステップB5)。
【0034】
制御部4は、接続された携帯電話機が登録携帯電話機(この場合、携帯電話機3)である場合(ステップB5:YES)には、その時点において記憶部7に記憶されているPOI情報、即ち、その時点における登録携帯電話機である携帯電話機3から取得したPOI情報のリストをディスプレイ装置19(表示装置20)に表示する(ステップB6)。そして、制御部4は、ディスプレイ装置19に更新許可/不許可確認用画面を表示して、記憶部7に記憶されている情報を更新(上書き)するか否かを確認する(ステップB7)。
ユーザが更新許可/不許可確認用画面を介して情報の更新を許可した場合(ステップB7:YES)には、制御部4は、その時点で接続されている携帯電話機(この場合、登録携帯電話機である携帯電話機3)から新たにPOI情報を取得(ダウンロード)する(ステップB8)。そして、制御部4は、記憶部7に記憶されているPOI情報を、新たに取得したPOI情報に更新して(ステップB9)、この制御を終了する。これにより、登録携帯電話機が車両用通信装置2に接続するたびに、その時点で当該登録携帯電話機が記憶している最新のPOI情報が車両用通信装置2に記憶されるようになる。
【0035】
なお、このとき、制御部4は、登録携帯電話機から全てのPOI情報を新たに取得して、記憶部7に記憶されている全てのPOI情報を更新するように構成してもよいし、車両用通信装置2の記憶部7に記憶されているPOI情報と登録携帯電話機の記憶部27に記憶されているPOI情報とを照合することによってPOI情報の差分(異なる部分)を特定し、そのPOI情報の差分のみを新たに取得してPOI情報を部分的に更新するように構成してもよい。また、上記のステップB7において、ユーザが更新許可/不許可確認用画面を介して情報の更新を許可しなかった場合、つまり、不許可とした場合(ステップB7:NO)には、制御部4は、その時点において記憶部7に記憶されているPOI情報を保持したまま(更新することなく)、この処理を終了する。
【0036】
上記のステップB5において、制御部4は、接続された携帯電話機が登録携帯電話機(この場合、携帯電話機3)でない場合、つまり、登録携帯電話機とは異なる携帯電話機が車両用通信装置2に接続されている場合(ステップB5:NO)には、その時点において記憶部7に記憶されているPOI情報のリストをディスプレイ装置19(表示装置20)に表示することなく、ディスプレイ装置19に更新許可/不許可確認用画面を表示して、記憶部7に記憶されている情報を更新(上書き)するか否かを確認する(ステップB10)。
ユーザが更新許可/不許可確認用画面を介して情報の更新を許可した場合(ステップB10:YES)には、制御部4は、登録携帯電話機とは異なる携帯電話機からPOI情報および当該携帯電話機の識別情報を取得(ダウンロード)する(ステップB11)。そして、制御部4は、新たにPOI情報を取得した携帯電話機(当初の登録携帯電話機とは異なる携帯電話機)を新たな登録携帯電話機として設定するとともに、記憶部7に記憶されているPOI情報を、新たに取得したPOI情報に更新して(ステップB12)、この制御を終了する。
【0037】
なお、この場合も、制御部4は、新たに取得したPOI情報を、その情報の送信元である携帯電話機(更新前の当初の登録携帯電話機とは異なる携帯電話機)に対応付けて記憶部7に記憶するようになっている。また、ユーザが更新許可/不許可確認用画面を介して情報の更新を許可しなかった場合(ステップB10:NO)には、制御部4は、その時点において記憶部7に記憶されているPOI情報を保持したまま(更新することなく)、この処理を終了する。
このように車両用通信装置2に記憶されたPOI情報は、例えばナビゲーション装置での目的地や経由地の設定に利用される。例えば、目的地を設定する際、POI情報のリストをディスプレイ装置19に表示し、ユーザに選択させてもよい。
【0038】
また、POI情報に含まれる施設に関する詳細情報を外部から入手してもよい。この場合、車両用通信装置2(制御部4)および携帯電話機3(制御部22)は、それぞれにインストールされた連携プログラムを実行することによって相互に連携して動作し、携帯電話機3(制御部22)が外部の情報センター51からPOI情報の詳細情報(例えば、その施設で開催されているイベント情報、その施設の営業日、その施設周辺の天候情報、その施設周辺の駐車場情報など)を取得(ダウンロード)し、車両用通信装置2(制御部4)がその詳細情報を携帯電話機3から取得(ダウンロード)してディスプレイ装置19に表示するように構成するとよい。
【0039】
以上に説明したように本実施形態によれば、車両用通信装置2(制御部4)は、携帯電話機が接続されると、情報取得処理部41によって、その携帯電話機からPOI情報を取得する。そして、車両用通信装置2は、その1つの携帯電話機について情報取得処理部41が当該携帯電話機から取得したPOI情報を、情報記憶処理部42によって当該携帯電話機に対応付けて記憶部7に記憶する。そして、車両用通信装置2は、記憶部7に記憶されているPOI情報に対応する携帯電話機(登録携帯電話機)が再び車両用通信装置2に接続された場合に、情報表示処理部43によって、記憶部7に記憶されているPOI情報を表示する。
【0040】
これにより、記憶部7に記憶されているPOI情報は、そのPOI情報に対応する携帯電話機、つまり、登録携帯電話機が再び車両用通信装置2に接続された場合にのみ表示されるようになり、そのPOI情報に対応する携帯電話機とは異なる携帯電話機、つまり、登録携帯電話機とは異なる携帯電話機が車両用通信装置2に接続されたとしても表示されないようになる。従って、携帯電話機から車両用通信装置2に送信したPOI情報を、その携帯電話機とは異なる携帯電話機を所有する他人に見られることなく保護することができる。
車両においては、家族で1台の車両をシェアする場合や、例えば社有車やレンタカーなどのように1台の車両に見ず知らずの他人も乗車する場合もある。本発明は、自身の携帯電話機から車両用通信装置2に送信したPOI情報を他人に見られることなく保護することができる発明であるから、このように1台の車両に他人が乗車することが想定される場合に特に有効である。
【0041】
また、車両用通信装置2(制御部4)は、情報更新処理部44によって、記憶部7に記憶されているPOI情報を更新可能に構成されている。また、車両用通信装置2(制御部4)は、更新許可/不許可確認処理部45が表示する更新許可/不許可確認用画面を介して、情報の更新の許可あるいは不許可を入力可能に構成されている。そして、車両用通信装置2(制御部4)は、記憶部7に記憶されているPOI情報に対応する携帯電話機(登録携帯電話機)とは異なる携帯電話機が接続された場合に、更新許可/不許可確認用画面を介してPOI情報の更新が許可されると、情報取得処理部41によって、その異なる携帯電話機から新たにPOI情報を取得するとともに、情報更新処理部44によって、記憶部7に記憶されている情報を、その異なる携帯電話機について情報取得処理部41が当該携帯電話機から取得したPOI情報に更新する。
【0042】
これにより、当初に記憶部7に記憶されているPOI情報に対応する携帯電話機(登録携帯電話機)とは異なる携帯電話機が車両用通信装置2に接続された場合に、その当初のPOI情報(当初に記憶部7に記憶されているPOI情報)の更新が許可されると、その異なる携帯電話機から取得したPOI情報が新たに記憶部7に記憶されるようになる。即ち、以降においては、その異なる携帯電話機から車両用通信装置2に送信したPOI情報を、他人に見られることなく保護することができるようになる。
【0043】
また、車両用通信装置2(制御部4)は、ステップB5の判断処理(接続された携帯電話機が登録携帯電話機であるか否かの判断処理)を携帯電話機の識別情報も加味して実行するとともに、その判断結果に応じて、POI情報の表示または非表示を決定するように構成するとよい。即ち、制御部4は、接続された携帯電話機が記憶部7に記憶されている識別情報と同一の識別情報を有する携帯電話機であるか否かを判定する。そして、接続された携帯電話機が記憶されている識別情報と同一の識別情報を有する携帯電話機であると判定した場合には、記憶部7に記憶されている施設情報を表示する。一方、接続された携帯電話機が記憶されている識別情報と同一の識別情報を有する携帯電話機でないと判定した場合には、記憶部7に記憶されている施設情報を表示しないように構成する。
このように、施設情報の記憶処理および表示処理を携帯電話機の識別情報を関連付けて実行することにより、対象となる携帯電話機を正確に特定したり判定したりすることができるようになり、処理の正確性を向上することができる。
【0044】
なお、本発明は、上述した一実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば、以下のように変形または拡張することができる。
本発明で扱うことができる情報は、POI情報に限られるものではなく種々の情報(例えば、各種の音声情報、文字情報、画像情報など)を扱うことができる。この場合、携帯通信端末に記憶される情報の中でも、特に、車両側に搭載された各種装置でも利用可能な情報を扱うようにすると有効である。
携帯通信端末は、携帯電話機に限られるものではなく、種々の携帯型の通信端末を採用することができる。
車両用通信装置2は、車両に組み込まれる車載装置のほか、例えば車両に着脱可能な携帯型の無線装置などで構成することができる。
本実施形態でいう近距離通信とは、一般的な車両の車室内をカバーする程度の距離を主として想定しているが、例えば、車両のタイプ(型)や大きさ、車両用通信装置2の通信性能、携帯電話機3の通信性能など種々の要因に応じて、その距離範囲を適宜変更して実施することができ、その距離範囲に適した通信機能を採用することができる。
【符号の説明】
【0045】
図面中、1はBT通信システム(車両用通信システム)、2は車両用通信装置、3は携帯電話機(携帯通信端末)、41は情報取得処理部(情報取得手段)、42は情報記憶処理部(情報記憶手段)、43は情報表示処理部(情報表示手段)、44は情報更新処理部(情報更新手段)、45は更新許可/不許可確認処理部(情報更新許可手段)、61は施設情報保持処理部(施設情報保持手段)、62は施設情報送信処理部(施設情報送信手段)を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯通信端末が通信可能に接続される車両用通信装置であって、
前記携帯通信端末から施設に関する施設情報を取得する情報取得手段と、
前記携帯通信端末について前記情報取得手段が当該携帯通信端末から取得した前記施設情報を当該携帯通信端末に対応付けて記憶部に記憶する情報記憶手段と、
前記記憶部に記憶されている前記施設情報に対応する前記携帯通信端末が再び接続された場合に、前記記憶部に記憶されている前記施設情報を表示する一方、前記携帯通信端末とは異なる携帯通信端末が接続された場合には、前記記憶部に記憶されている前記施設情報を表示しない情報表示手段と、
を備えることを特徴とする車両用通信装置。
【請求項2】
前記情報取得手段は、前記施設情報を前記携帯通信端末の識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶するように構成され、
前記情報表示手段は、接続された携帯通信端末が前記記憶部に記憶されている前記識別情報と同一の識別情報を有する携帯通信端末であるか否かを判定し、接続された携帯通信端末が同一の識別情報を有する携帯通信端末であると判定した場合に、前記記憶部に記憶されている前記施設情報を表示する一方、接続された携帯通信端末が同一の識別情報を有する携帯通信端末でないと判定した場合には、前記記憶部に記憶されている前記施設情報を表示しないように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用通信装置。
【請求項3】
前記情報記憶手段は、1つの前記携帯通信端末に対してのみ前記情報取得手段が当該携帯通信端末から取得した前記施設情報を前記記憶部に記憶するように構成され、
前記記憶部に記憶されている前記施設情報を更新する情報更新手段と、
前記情報更新手段による前記施設情報の更新の許可または不許可を指示する情報更新許可手段と、
をさらに備え、
前記記憶部に記憶されている前記施設情報に対応する前記携帯通信端末とは異なる携帯通信端末が接続された場合に、前記情報更新許可手段によって前記情報の更新の許可が指示されると、
前記情報取得手段は、前記異なる携帯通信端末から施設情報を取得し、
前記情報更新手段は、前記記憶部に記憶されている前記施設情報を、前記異なる携帯通信端末について前記情報取得手段が当該携帯通信端末から取得した施設情報に更新することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用通信装置。
【請求項4】
前記情報取得手段は、近距離無線通信により前記携帯通信端末から前記施設情報を取得することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の車両用通信装置。
【請求項5】
携帯通信端末と、当該携帯通信端末と通信可能に接続される車両用通信装置を備える車両用通信システムであって、
前記携帯通信端末は、
外部の情報源から施設に関する施設情報を取得して保持する施設情報保持手段と、
前記施設情報を前記車両用通信装置へ送信する施設情報送信手段と、
を備え、
前記車両用通信装置は、
前記携帯通信端末から前記施設情報を取得する情報取得手段と、
前記携帯通信端末について前記情報取得手段が当該携帯通信端末から取得した前記施設情報を当該携帯通信端末に対応付けて記憶部に記憶する情報記憶手段と、
前記記憶部に記憶されている前記施設情報に対応する前記携帯通信端末が再び接続された場合に、前記記憶部に記憶されている前記施設情報を表示する一方、前記携帯通信端末とは異なる携帯通信端末が接続された場合には、前記記憶部に記憶されている前記施設情報を表示しない情報表示手段と、
を備えることを特徴とする車両用通信システム。
【請求項6】
前記施設情報保持手段は、前記施設情報送信手段により前記施設情報を前記車両用通信装置へ送信した後も、前記情報源から取得した前記施設情報を保持し続けることを特徴とする請求項5に記載の車両用通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−2996(P2013−2996A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−135170(P2011−135170)
【出願日】平成23年6月17日(2011.6.17)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】