説明

車両監視装置

【課題】 正規の人が乗車/降車した場合に、その通常行われる行為を検知し自動的に監視モードの解除やセットを行うことができる車両監視装置を提供すること
【解決手段】 振動センサ7の出力を状態判定部8に与え、そこにおいてセンサ出力に基づいて車室内に侵入者がいるか否かの判断を行い、侵入者がいる場合には、警告ランプやスピーカー等の出力部3を動作させ、所定の警報を出力する。振動センサに加えて、磁界センサ10をさらに設け、両センサの出力を乗降車検出部11に送り、そこにおいて正規の人が乗車/降車したのを検出するようにし、乗車してきたと検出した場合には、状態判定部に対して監視モードの解除(リリース)命令を送り、また降車を検出した場合には、状態判定部に対して監視モードの稼働(セット)命令を送るようになっている。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、車両監視装置に関するもので、より具体的には、正規の人以外の人が車室内に侵入してきたことを検出する装置において、降車時に自動的に監視モードがセットされ、また正規の人が乗車してきた時には自動的に監視モードが解除されるようにした後置きタイプの監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の盗難防止等を図るための車両監視装置としては、その車両監視装置を車室内の所定位置に置いておき、自動車を駐車するに際し、その自動車の持ち主(運転者)が手動操作によりスイッチをオンにした状態で降車する。すると、監視システム(モード)が稼働し、各種のセンサで車室内の状態を監視し、人が侵入してきた場合にそれを検知し、所定の警報を出力するようになっている。一方、正規の人が車室内に侵入する場合には、予め車外からリモコン操作により監視装置のスイッチをオフにして車室内の状態の監視モードを解除した後、乗車するようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した従来の車両監視装置では、運転手等の正規の人が監視モードの実行(セット)/解除(リリース)をマニュアル操作により行わなければならず、その作業が煩雑となる。
【0004】しかも、降車時にセットし忘れると監視モードが作動せず、車両監視装置を置いているにも拘らず、車室内への他人の侵入を検出して警報出力することができなくなる。一方、監視モードの解除をし忘れて車室内に乗車した場合には、警報が発せられてしまう。その場合に、通常は強制解除入力ができて警報を停止することができるものの、警報が鳴ってしまうのはあまり気持ちのよいものではなく、できるならば正規の運転者等が乗車するために室内に乗車してきた場合には警報出力されないようにしてほしいという要求がある。
【0005】本発明は、上記した背景に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、上記した問題を解決し、正規の人が乗車したり、降車したりする場合に、その通常行われる行為を検知し、特別な行為を行うことなく自動的に監視モードの解除(リリース)やセットを行うことができ、セット及びまたは解除のし忘れを可及的に抑制し、正常な監視処理を行うことができる車両監視装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成するため、本発明に係る車両監視装置では、車室内の状態を検出する検出手段と、前記検出手段による検出信号に基づいて侵入者の有無を判断する状態判定手段と、前記状態判定手段の判定結果が侵入者ありの時に所定の警報を出力する出力手段とを備えた車両監視装置を前提とする。
【0007】そして、振動センサと磁界センサを設け、両センサの出力に基づいて正規の人の乗車を検出した場合に前記警報を出力しないようにした(請求項1)。ここで、前記の検出手段と、振動センサ,磁界センサは、その一部または全部が共通していてもよく、或いはそれぞれ別途のものでもよい。なお、実施の形態では、検出手段は振動センサ7に対応し、一部が共通することになる。また、このように検出手段は、実施の形態では振動センサを用いているが、本発明はこれに限ることはなく、焦電センサや赤外線センサなどによる侵入者から発せられる熱を検知するものなど種々のものを用いることができる。但し、実施の形態のように振動センサを用いると、部品の共通化が図れる点で好ましい。
【0008】また、警報を出力しないとは、出力手段を動作させないこと,状態判定手段による判定結果にかかわらず侵入者の検出信号を出力しないこと及び状態判定手段自体を動作させないこと等の他、各種の手法により実現でき、本発明は結果として警報が出力されなければ、内部のどの段階で信号(動作)停止がされているかは問わない。
【0009】係る構成にすると、振動センサにより車室内への入室(乗車)を検出できる。すなわち、入室の際にはドアを開閉するため比較的大きな振動(強振動)が発生するため、係る振動を振動センサにより検出可能となる。また、正常な人が乗車してきた場合には、乗車後にエンジンをかけるため、イグニッションスイッチのONにともない電流が流れ、磁界が発生する。それを磁界センサで検出できる。つまり、磁界センサの出力を監視することにより、エンジンがONになったか否かを判断できる。換言すると、ドアの開閉があった後で、エンジンをかけない場合には、侵入者(正規の人でない)のおそれが高いといえる。このことを利用して、正規の人の乗車を検出する。
【0010】また、この場合の具体的な検出アルゴリズムの一例としては、例えば前記振動センサの出力に基づいてドアの開閉を検出後、一定時間内に磁界センサにより所定の磁力を検出した場合に前記正規の人の乗車と判断するようにすることができる(請求項2)。もちろんこれ以外のアルゴリズムにより正規の人の乗車を検出するようにしてもよい。
【0011】請求項1,2は、正規の人の乗車を検出し、自動的に監視の停止(警報出力停止)を行うためのものであるが、請求項3,4は逆に降車することにより、自動的にそれ以後実際の監視処理が実行されるようにしたものである。
【0012】すなわち、前提となる装置は上記したものと同様で、振動センサを設け、その振動センサの出力に基づいて正規の人の降車を検出した場合に、前記警報の出力を許容するようにしたり(請求項3)、或いは、振動センサと磁界センサを設け、両センサの出力に基づいて正規の人の降車を検出した場合に、前記警報の出力を許容するようにすることができる(請求項4)。
【0013】すなわち、降車する際には、ドアの開閉があるため、比較的大きな振動が発生する。その後は、車室内には人が残らず、またエンジンもOFFになっているので、アイドリングなどに伴う微振動もない。よって、振動の変化(有無等)の状態から降車を判断できる。これを利用したのが請求項3である。また、エンジンがOFFになると、当然のことながら電装関係に電流も流れず、それに伴う磁界も発生しない。よって、強振動の後に振動がないと降車と判断できる。これを利用したのが請求項4である。
【0014】なお、警報の出力を許容するとは、実施の形態では監視モードの実行(セット)のことを意味し、状態判定手段の動作を開始する(それ以前は停止している)ようにしたが、本発明はこれに限ることはなく、請求項1,2と同様に、状態判定手段の出力を行う(それ以前は、判定自体は行っていても検出信号は出力しない)ようにしたり、出力手段の動作を開始する(それ以前は、状態判定手段からの浸入者ありの判定信号があっても出力手段は動作しない)ようにしてもよい。そして、一般に、消費電力が大きいのは出力手段であるため、その出力手段のみの動作を停止するだけでも、好ましい。
【0015】そして、請求項1〜4のいずれの装置も、正規の人が、通常の乗車/降車する行為を行うだけで、それをセンサで検出し自動的に監視装置を稼働させ、警報出力のON/OFF制御を行うことができ(従来手動により行っていたスイッチのON/OFF処理が不要となる)、スイッチの入れ忘れによる侵入者の検出不能やスイッチの切り忘れによる誤警報がされるのを確実に防止できる。
【0016】また、正規の人の乗車/降車の判断を振動センサや磁界センサを用いて行っているので、自動車に実装された各装置とは独立しており、自動車側に影響を与えることがないばかりか、本装置の設置も単に車両の所定位置に置くだけで済むので、簡単に行える。
【0017】一方、請求項1〜4の車両監視装置の駆動電源としては、蓄電池(一次,二次)や、シガレットライター用のソケットを介して供給を受ける自動車のバッテリー等各種のものを用いることができるが、少なくとも太陽電池を備えて構成することができる(請求項5)。そのようにすると、自動車と分離独立した回路構成をとるとともに、電池の容量切れに伴う動作不能(電池を交換すればよいが係る処理が煩雑)にならず装置の寿命も延びる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1,図2は、本発明に係る車両監視装置の好適な実施の形態の一例を示している。図1に示すように、本例では、後付の設置タイプで、筐体1の天面にソーラーパネル2が設置されており、また、前面には警告ランプ3a,スピーカー3bが設置されている。さらに、筐体1の側面にはキー差込口5aが設けられている。そして、係る筐体を例えば自動車のダッシュボードの上等に設置した状態で使用するようになる。
【0019】これにより、昼間はソーラーパネル2による太陽光発電を利用して動作するようになっており、車室内に侵入者が来たときに、警告ランプ3aを点灯させたり、スピーカー3bを介してブザー等の警告音を出力するようになっている。また、キー差込口5aに解除キーを挿入することにより、上記各種の警報が出力されないようになっている。
【0020】そして、上記の処理を行うための装置が、筐体1内に実装されており、具体的には、図2に示すような回路が組み込まれている。すなわち、本例では、振動センサ7の出力を状態判定部8に与え、そこにおいて振動センサ7から出力される波形信号から所定の特徴量を抽出し、車室内に侵入者がいるか否かの判断を行うようになっている。抽出する特徴量としては、ピーク値の大きさや、振動周波数や、しきい値を超えている時間・回数などがある。そして、侵入者がいる場合には、警告ランプ3aやスピーカー3b等の出力部3を動作させ、所定の警報を出力し、侵入者に対する威嚇と、正規及びまたは周囲の人への通報を行うようになっている。
【0021】さらに、状態判定部8は、キー入力部5から与えられる強制リリース命令を取得可能としており、係る強制リリース命令を受けた場合には、状態判定部8の判定結果にかかわらず出力部3への判定結果の出力を停止するようになっている。また、そのように出力を停止するのではなく、状態判定部8における判定自体を行わないようにしてももちろんよい。そして、キー入力部5は、筐体の側面に設けられたキー差込口5aに所定の解除キーを差し込むことにより強制リリース命令が発せられるようになっている。係る構成は、基本的には従来の装置と同様である。
【0022】但し、状態判定部8で侵入者を検出しても、すぐに警報出力を行うのではなく、一定時間経過後(タイムラグをおいて)警報出力をするようにしている。すなわち、本発明の要部となる正規の人の乗車と、侵入者は、当初の振動センサの出力はほぼ同じ(厳密には侵入者の場合にはドアに鍵がかかっているため、それを解除する処理があるため、一致しない)であるので、正規の人の乗車でないと確定されるまで、警報出力を停止するようにしている。係る点では、従来のものと相違する。
【0023】ここで本発明では、状態判定で使用した振動センサ7に加えて、磁界センサ10をさらに設け、各センサ7,10の出力を乗降車検出部11に送り、そこにおいて正規の人が乗車/降車したのを検出するようにしている。そして、正規の人が乗車してきたと検出した場合には、状態判定部8に対して監視モードの解除(リリース)命令を送り、また降車を検出した場合には、状態判定部8に対して監視モードの稼働(セット)命令を送るようになっている。
【0024】乗降車検出部11は、具体的には振動センサ7の出力を受けるドア開閉検出部12と、磁界センサ10の出力を受けるエンジンON検出部13と、両検出部12,13の出力を受け、正規の人の乗降車があるか否かを判断し所定の命令を出力する制御部14とを備えて構成する。
【0025】そして、ドア開閉検出部12は、ドアの開閉を検出し、開閉があった場合に検出信号を出力するものである。すなわち、ドアを開閉すると、特に閉めるときに大きな振動が発生するため、振動センサ7の出力波形のピークも大きくなる。そこで、しきい値処理をし、比較的大きな振動があった場合に、検出信号を出力するようにしている。
【0026】また、エンジンON検出部13は、イグニッションスイッチをONにしてエンジンがかかったことを検出するもので、具体的にはエンジンONに伴いインパネの周りに電流が流れるので、その電流に伴い発生する磁界の変化を磁界センサで検出するようになっている。つまり、駐車中は電装関係がOFFになっているため、電流も流れず磁界の変化もほとんどないため、磁界センサ10の出力もない。一方、イグニッションスイッチがONになると、それに追従して大電流が流れるので、発生する磁力も大きくなる。よって、磁界センサ10の出力が大きくなるので、エンジンON検出部13ではしきい値処理をし、磁界センサ10の出力が一定値以上の時にエンジンONと判断し、検出信号を出力するようになっている。
【0027】制御部14は、両センサ7,10からの与えられる検出信号に基づいて図3(A),(B)に示すような判定フローに従い乗降車の有無を判断し、所定の条件の時に監視モードのセット命令信号や、リリース命令信号を出力するようになっている。
【0028】すなわち、一般に乗車する場合には、まずドアを開けて運転席に座った後にドアを閉め、その後、イグニッションキーをオンにしてエンジンをかける。一方、不正な侵入者の場合には、ドアを開けて車室内に侵入し、内部を物色する。このとき、ドアを開けたままにすることが多く、また、仮にドアを閉めたとしても、エンジンをかけることはない。そこで、同図(A)に示すように、ドアの開閉があった後、エンジンがONになった場合には、正規の人が乗車してきたと判断し、リリース命令を出力するようにしている。換言すれば、ドアの開閉があっても、その後にエンジンがONにならないときには、正規の人の乗車とは判断せず、監視モードを解除しない。
【0029】一方、運転後に運転者が降車する場合には、エンジンを切った(OFF)後、ドアを開閉し、車から離れることになる。つまり、ドアを閉めたときにはすでにエンジンはOFFになっている。そこで、同図(B)に示すように、ドアの開閉があった後にエンジンがOFFの時には、降車したと判断し、一定時間経過後(ディレイタイマー(制御部14に内蔵)作動)にセット信号を出力するようにしている。
【0030】なお、自動車の走行中にも、車両が揺れるために振動センサ7からは、所定の出力波形が出力される。しかし、通常走行に伴う振動の大きさよりも、ドアの開閉に伴う振動の方が大きいので、ドア開閉検出部12におけるしきい値を適宜に設定することにより、走行中は検出信号が出力されず、ドアを開閉したときのみ検出信号を出力させるようにすることにより対応できる。また、仮に段差部分を走行したり、何らかのノイズなどにより、振動センサ7の出力が大きくなり、ドア開閉検出部12から検出信号が出力されるおそれがあるが、係る場合でもエンジンはONになっているため、磁界センサ10がそれを検知するので、降車と誤判断されることはない。
【0031】また、本例では、降車の判断を振動センサ7と磁界センサ10の両方の出力信号に基づいて判断するようにしたが、振動センサ7のみに基づいて判断することもできる。すなわち、降車した場合には、すでにエンジンはOFFになっているので、アイドリングに伴う車両の微振動もなく、ドアを閉じて降りた後は、車両は制止している。そこで、振動センサ7の出力波形から、少なくとも大きな振動と小さな振動の2種類を弁別できるようにしておくことにより、大きな振動(ドアの開閉)のあった後、一定時間振動がない場合には、降車と判断してセット命令を出力するように構成することができる。なお、係る場合に乗車時を考えると、大きな振動(ドアの開閉)のあった後、運転席に座るなどの車室内での移動に伴う小さな振動があるため、上記のような降車の判断アルゴリズムでもって精度よく判定できる。なお、ドアの開閉と、その他の原因に基づく車両の振動の有無の判断は、上記したように振動の大きさに基づく単純なしきい値制御に限ることなく、その他の特徴量抽出により総合的に判断することもできる。係る構成にすることにより精度よく判定が行える。
【0032】図2に示すように、本例では、NiCd電池等の二次電池16を備え、夜間等のソーラーパネル2からの電力供給ができないときには、その二次電池16から各部へ電力供給するようにしている。そして、どちらの電力源から電力供給を行うかは、電源回路15により制御される。また、電源回路15は、昼間の日照量が多いときに、ソーラーパネル2にて発電された電力の一部を二次電池16への充電に使用するようになっている。なお、充電による電池の長寿命化の機能がなくてよければ、夜間用の補助電源として一次電池を用いるようにしてももちろんよい。
【0033】図4は、上記した装置の動作・作用の一例を示している。同図に示すように、メインスイッチ4をオンにし、監視装置を稼働させる(ST1)。するとまず強振動があるか否か、すなわち、ドア開閉検出部12から検出信号があるか否かを判断する(ST2)。そして、強振動があった場合には、ステップ3に飛び、その後一定時間経過しても振動がない場合には、降車と判断し(ST3,ST4)、制御部14はセット命令信号を出力する(ST5)。これにともない、状態判定部8は、監視モードになり振動センサ7からの出力波形を取得し、侵入者の有無を判定し、侵入者がきた時には所定の警報出力を行う。なお、このステップ4における処理は、「エンジンON検出部13からの検出信号がないか?」という分岐判断処理に替えてもよく、無い場合にはステップ5に飛び、ある場合にはステップ2に戻るようにしてもよい。
【0034】このようにセット命令を出力した後は、制御部14は、正規の人が乗車してきたか否かの判定処理に移る。つまりステップ6に飛び、強振動(ドア開閉)があるか否かを判断し、ある場合にはステップ7に飛びタイマー(制御部14に内蔵)を介し、一定時間(例えば30秒)経過する間に磁界センサでエンジンがONになったのを検出するか否か(エンジンON検出部13の検出出力があるか否か)を監視する(ST7〜9)。そして、一定時間たっても検出されない場合には、乗車はなかったと判断し、ステップ6に戻り強振動の有無の判断処理を実行する。また、一定時間以内にエンジンONを検出した場合には、ステップ8の分岐判断でステップ10に飛び、状態判定部8に対してリリース命令を出力し、セキュリティ(監視モード)を解除する。その後、ステップ2に戻り、正規の人が降車したか否かの判定処理に移る。
【0035】なお、ステップ5により監視モードが実行された後は、ステップ10でそれが解除されるまでの間は、制御部14ではステップ6〜9の処理を繰り返し行うが、これと並列して状態判定部8が動作し、侵入を検知した場合には、所定の警報出力を行うことになる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る車両監視装置では、振動センサや磁界センサの出力に基づいて正規の人が乗車したり、降車したりする場合に、その通常行われる行為を検知し、特別な行為を行うことなく自動的に監視モードの解除(リリース)やセットを行うことができる。その結果、セット及びまたは解除のし忘れを可及的に抑制し、正常な監視処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両監視装置の一実施の形態を示す外観図である。
【図2】その内部構造を示す図である。
【図3】制御部の機能を説明する図である。
【図4】制御部の機能を説明する図である。
【符号の説明】
2 ソーラーパネル(太陽電池)
3 出力部
7 振動センサ
8 状態判定部
10 磁界センサ
11 乗降車検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】 自動車の車室内の状態を検出する検出手段と、前記検出手段による検出信号に基づいて侵入者の有無を判断する状態判定手段と、前記状態判定手段の判定結果が侵入者ありの時に所定の警報を出力する出力手段とを備えた車両監視装置において、振動センサと磁界センサを設け、両センサの出力に基づいて正規の人の乗車を検出した場合に前記警報を出力しないようにしたことを特徴とする車両監視装置。
【請求項2】 前記振動センサの出力に基づいてドアの開閉を検出後、一定時間内に磁界センサにより所定の磁力を検出した場合に前記正規の人の乗車と判断するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の車両監視装置。
【請求項3】 自動車の車室内の状態を検出する検出手段と、前記検出手段による検出信号に基づいて侵入者の有無を判断する状態判定手段と、前記状態判定手段の判定結果が侵入者ありの時に所定の警報を出力する出力手段とを備えた車両監視装置において、振動センサを設け、その振動センサの出力に基づいて正規の人の降車を検出した場合に、前記警報の出力を許容するようにしたことを特徴とする車両監視装置。
【請求項4】 自動車の車室内の状態を検出する検出手段と、前記検出手段による検出信号に基づいて侵入者の有無を判断する状態判定手段と、前記状態判定手段の判定結果が侵入者ありの時に所定の警報を出力する出力手段とを備えた車両監視装置において、振動センサと磁界センサを設け、両センサの出力に基づいて正規の人の降車を検出した場合に、前記警報の出力を許容するようにしたことを特徴とする車両監視装置。
【請求項5】 請求項1〜4の車両監視装置の駆動電源が、少なくとも太陽電池を備えたものであることを特徴とする車両監視装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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