説明

車両走行通報装置

【課題】車両が近づいてくるのか、遠ざかっていくのかを容易に判断することのできる「車両走行通報装置」を提供するものである。
【解決手段】車両の走行を通報するための音を発する車両走行通報装置であって、車両の前方に向けて音を発する第1スピーカ15と、前記車両の後方に向けて音を発する第2スピーカ16と、前記第1スピーカ15から発せられる音の特性と、該第1スピーカ15が音を発している間の前記第2スピーカ16から発せられる音の特性とを異なる態様で変化させる発音制御手段10とを有する構成となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気自動車、ハイブリッド自動車等の低騒音車両(QRTV)に搭載され、所定音を出力して当該低騒音車の走行を通報する車両走行通報装置に関する。
【0002】
従来、特許文献1に記載される電気車両(電気自動車)の警報音装置が知られている。この電気車両の警報音装置は、電気車両が走行するときに警報音を発生させるものである(車両走行通報装置)。そして、電気車両の前部と後部とにそれぞれスピーカが設けられ、電気車両が前進あるいは後進するときに、進行方向前方に向くスピーカは、所定の音量となるように制御されるとともに、進行方向後方に向くスピーカは、音量が0となるかあるいは進行方向を向くスピーカより音量が小さくなるように制御される。このような電気車両の警報音装置によれば、走行する電気車両の走行音(エンジン音)そのものは小さくても、その電気車両が近づいてくるときにより大きい警報音が聞こえるので、その電気車両が近づいてくることを容易に判断することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第365073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、様々な音が発せられている環境下において、通行者が電気自動車(電気車両)等の低騒音車両との相対的関係、即ち、低騒音車両が通行者に近づいてくるか、あるいは、低騒音車両が通行者から遠ざかっているかを即座に通行者が認識できることが重要である。しかしながら、前述したような従来の警報音装置(車両走行通報装置)では、進行方向後方に向くスピーカは、音量が0となるかあるいは進行方向を向くスピーカより音量が小さくなるように制御されるので、低騒音車両が近づいてくることは判断できるものの、通行者の脇を通り過ぎた低騒音車両が遠ざかっていくことを把握することが難しい。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、車両が近づいてくるのか、遠ざかっていくのかを容易に判断することのできる車両走行通報装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る車両走行通報装置は、車両の走行を通報するための音を発する車両走行通報装置であって、該車両の前方に向けて音を発する第1スピーカと、前記車両の後方に向けて音を発する第2スピーカと、前記第1スピーカから発せられる音の特性と、該第1スピーカが音を発している間の前記第2スピーカから発せられる音の特性とを異なる態様で変化させる発音制御手段とを有する構成となる。
【0007】
このような構成により、車両が近づいて通行者の脇を通って遠ざかっていく際、通行者は、主に聞こえる音の特性の変化の態様の違いによって、車両が近づいてくるのか、車両が遠ざかっていくのかを判断することができる。
【0008】
本発明に係る車両走行通報装置において、前記車両が前進するか後進するかを判定する前後進判定手段を有し、前記発音制御手段は、前記前後進判定手段により前記車両が前進すると判定されたときに、前記第1スピーカから発せられる音の特性を第1の態様で、前記第2スピーカから発せられる音の特性を第2の態様で変化させ、前記前後進判定手段により前記車両が後進すると判定されたときに、前記第1スピーカから発せられる音の特性を前記第2の態様で、前記第2スピーカから発せられる音の特性を前記第1の態様で変化させる構成とすることができる。
【0009】
このような構成により、車両が前進する場合及び車両が後進する場合の双方の場合に、通行者は、主に聞こえる音の特性が第1の態様で変化するときには、車両が当該通行者に近づいてきていると判断することができ、主に聞こえる音の特性が第2の態様で変化するときには、車両が当該通行者から遠ざかっていると判断することができる。
【0010】
また、本発明に係る車両走行通報装置において、前記発音制御手段は、前記第1スピーカから発せられる音のピッチと、前記第1スピーカが音を発している間の前記第2スピーカから発せられる音のピッチとを異なる態様で変化させるピッチ制御手段を有する構成とすることができる。
【0011】
このような構成により、車両が近づいて通行者の脇を通って遠ざかっていく際、通行者は、主に聞こえる音のピッチの変化の態様の違いによって、車両が近づいてくるのか、車両が遠ざかっていくのかを判断することができる。ここで、音のピッチとは、音の高さを表すものであり、その音の基本の周波数で決まる。
【0012】
また、本発明に係る車両走行通報装置において、前記ピッチ制御手段は、前記第1スピーカ及び前記第2スピーカのうち、前記車両が走行する方向に向けて音を発するスピーカからの音のピッチを、当該ピッチが所定範囲で上がる変化を繰り返すという第1の態様で変化させ、前記車両が走行する方向と逆方向に向けて音を発するスピーカからの音のピッチを、当該ピッチが所定範囲で下がる変化を繰り返すという第2の態様にて変化させる構成とすることができる。
【0013】
このような構成により、車両が前進する場合及び車両が後進する場合の双方の場合に、通行者は、主に聞こえる音のピッチ(高さ)が所定範囲で上がる変化を繰り返している場合(第1の態様)、車両が当該通行者に近づいてきていると判断することができ、主に聞こえる音のピッチ(高さ)が所定範囲で下がる変化を繰り返している場合(第2の態様)、車両が当該通行者から遠ざかっていると判断することができる。
【0014】
前記第1の態様における前記ピッチ(音の高さ)の上がる変化の所定範囲と、前記第2の態様における前記ピッチ(音の高さ)の下がる変化の所定範囲とは、異なるものであっても同じであってもよい。また、前記第1の態様における前記所定範囲でのピッチが上がる変化の繰り返し周期と、前記第2の態様における前記所定範囲でピッチが下がる変化の繰り返し周期とは、異なるものであっても、同じであってもよい。更に、前記第1の態様における前記所定範囲でのピッチが上がる変化の繰り返し周期と、前記第2の態様における前記所定範囲でピッチが下がる変化の繰り返し周期とが同じである場合、前記第1の態様における前記ピッチの所定範囲で上がる変化の繰り返しと、前記第2の態様における前記ピッチの所定範囲で下がる変化の繰り返しとが同期していることが好ましい。
【0015】
更に、本発明に係る車両走行通報装置において、前記車両が前進するか後進するかを判定する前後進判定手段を有し、前記ピッチ制御手段は、前記前後進判定手段により前記車両が前進すると判定されたときに、前記第1スピーカから発せられる音のピッチを第1の態様で、前記第2スピーカから発せられる音のピッチを前記第2の態様でそれぞれ変化させ、前記前後進判定手段により前記車両が後進すると判定されたときに、前記第1スピーカから発せられる音のピッチを前記第2の態様で、前記第2スピーカから発せられる音のピッチを前記第2の態様でそれぞれ変化させる構成とすることができる。
【0016】
このような構成により、車両が前進する場合及び車両が後進する場合の双方の場合に、通行者は、主に聞こえる音のピッチ(高さ)が第1の態様で変化するときには、車両が当該通行者に近づいてきていると判断することができ、主に聞こえる音のピッチ(高さ)が第2の態様で変化するときには、車両が当該通行者から遠ざかっていると判断することができる。
【0017】
また、本発明に係る車両走行通報装置において、前記第1の態様での音のピッチの変化は、当該ピッチが所定範囲で上がる変化を繰り返すという変化であり、前記第2の態様での音のピッチの変化は、当該ピッチが所定範囲で下がる変化を繰り返すという変化である構成とすることができる。
【0018】
このような構成により、車両が前進する場合及び車両が後進する場合の双方の場合に、通行者は、主に聞こえる音のピッチ(高さ)が所定範囲で上がる変化を繰り返すときには、車両が当該通行者に近づいてきていると判断することができ、主に聞こえる音のピッチ(高さ)が所定範囲で下がる変化を繰り返すときには、車両が当該通行者から遠ざかっていると判断することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る車両走行通報装置によれば、聞こえる音の音量の違い等の音の特性そのものの違いではなく、主に聞こえる音の特性の変化の態様の違いによって、車両が近づいてくるのか、車両が遠ざかっていくのかを判断することができるので、様々な音が発せられる環境下であっても、車両が近づいてくるのか、遠ざかっていくのかを容易に判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施の一形態に係る車両走行通報装置の構成を示すブロック図である。
【図2】車両走行通報装置におけるスピーカの設置位置を示す図である。
【図3A】進行方向用音素データが表す音素のピッチの変化例を示す図である。
【図3B】反進方向用音素データが表す音素のピッチの変化例を示す図である。
【図4】進行方向用音素データに基づいて発せられる音のピッチの変化の態様(a)と、反進行方向用音素データに基づいて発せられる音のピッチの変化の態様(b)とを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0022】
本発明の実施の一形態に係る車両走行通報装置は、図1に示すように構成される。
【0023】
図1において、この車両走行通報装置は、発音コントローラ10、進行方向用音素データを格納する第1レジスタ11、反進行方向用音素データを格納する第2レジスタ12、出力回路13、14、第1スピーカ15、第2スピーカ16、及び進行方向検出回路17を有している。第1スピーカ15は、図2に示すように、電気自動車等の低騒音車両20の前部に当該低騒音車両20の前方に向けて音を発するように設置され、第2スピーカ16は、低騒音車両20の後部に当該低騒音車両20の後方に向けて音を発するように設置されている。第1レジスタ11に格納される進行方向用音素データは、例えば、図3Aに示すように、期間T1で、ピッチが低値pL1から高値pU1までの範囲Δp1で上がるように変化する音素を表す。第2レジスタ12に格納される反進行方向用音素データは、例えば、図3Bに示すように、期間T2で、ピッチが高値pU2から低値pL2までの範囲Δp2で下がるように変化する音素を表す。前記期間T1とT2とは同じであっても、異なってもよい。また、進行方向用音素データにて表される音素のピッチの変化範囲Δp1(低値pL1−高値pU1)と、反進行方向用音素データにて表される音素のピッチの変化範囲Δp2(高値pU2−低値pL2)についても、同じであっても、異なっていてもよい。
【0024】
進行方向検出回路17(前後進判定手段)は、低騒音車両20におけるシフトレバーのポジションを表すシフトレバー信号に基づいて当該低騒音車両20が前進しているか後進しているかを表す走行方向検出信号を出力する。発音コントローラ10(発音制御手段、ピッチ制御手段)は、第1レジスタ11に格納された進行方向用音素データ(図3A参照)に基づいて、図4(a)に示すように、ピッチが所定範囲Δp1(低値pL1−高値pU1)で上がる変化を所定周期T1で繰り返す第1の態様で変化する音を表す第1音信号を生成する。また、発音コントローラ10は、第2レジスタ12に格納された反進行方向音素データ(図3B参照)に基づいて、図4(b)に示すように、ピッチが所定範囲Δp2(高値pU2−低値pL2)で下がる変化を所定周期T2で繰り返す第2の態様で変化する音を表す第2音信号を生成する。なお、第1音声信号(図4(a)参照)におけるピッチの変化範囲Δp1と第2音声信号(図4(b)参照)におけるピッチの変化範囲Δp2とは同じ(Δp1=Δp2)に設定されるとともに、第1音声信号におけるピッチの変化の繰り返し周期T1と第2音声信号におけるピッチの変化の繰り返し周期T2とも同じ(T1=T2)に設定されている。
【0025】
そして、発音コントローラ10は、進行方向検出回路17からの走行方向検出信号に基づいて判定される低騒音車両20が走行する方向に向けて音を発するように設置されたスピーカ(15または16)に、対応する出力回路(13または14)を介して図4(a)に示すような第1音声信号を、前記走行方向検出信号に基づいて判定される低騒音車両20の走行方向と反対の方向に向けて音を発するように設置されたスピーカ(15または16)に、対応する出力回路(13または14)を介して図4(b)に示すような第2音声信号を、それぞれ同期させて供給する。
【0026】
上述したような車両走行通報装置では、低騒音車両20が前進走行している際に、当該低騒音車両20の前部に設置された第1スピーカ15から、図4(a)に示す第1音信号に基づいて、ピッチが所定範囲(Δp1)で上がる変化を所定周期T1で繰り返す態様(第1の態様)で変化する音が発せられる。また、このとき、当該低温騒音車両20の後部に設置された第2スピーカ16から、図4(b)に示す第2音信号に基づいて、ピッチが所定範囲Δp2=(Δp1)で下がる変化を所定周期T2(=T1)で繰り返す態様(第2の態様)で変化する音が発せられる。また、低騒音車両20が後進走行している際には逆に、当該低騒音車両20の前部に設置された第1スピーカ15から、図4(b)に示す第2音信号に基づいてピッチが所定範囲Δp2で下がる変化を所定周期T2で繰り返す態様(第2の態様)で変化する音が発せられ、このとき、当該低騒音車両20の後部に設置された第2スピーカ16から、図4(a)に示すように第1音信号に基づいてピッチが所定範囲Δp1(=Δp2)で上がる変化を所定周期T1(=T2)で繰り返す態様(第1の態様)で変化する音が発せられる。
【0027】
このように低騒音車両20の前部に設けられた第1スピーカ15から発せられる音のピッチの変化の態様と低騒音車両20の後部に設けられた第2スピーカ16から発せられる音のピッチの変化の態様とが異なるので、低騒音車両20が近づいて通行者の脇を通って遠ざかっていく際、通行者は、主に聞こえる音のピッチの変化の態様によって、低騒音車両20が近づいてくるのか、低騒音車両20が遠ざかっていくのかを判断することができる。また、低騒音車両20が前進する場合及び低騒音車両20が後進する場合のどちらの場合であっても、通行者は、ピッチ(高さ)が所定範囲で上がる変化を繰り返す態様で変化する音(例えば、図4(a)参照)が主に聞こえてくれば、低騒音車両20が当該通行者に近づいてきていると判断することができ、ピッチ(高さ)が所定範囲で下がる変化を繰り返す態様で変化する音(例えば、図4(b)参照)が主に聞こえてくれば、低騒音車両20が当該通行者から遠ざかっていると判断することができる。
【0028】
上述したような車両走行通報装置によれば、聞こえる音の音量そのものの違いではなく、主に聞こえる音の特に聞き分けやすいピッチの変化の態様の違いによって、低騒音車両20が近づいてくるのか、低騒音車両20が遠ざかっていくのかを判断することができるので、様々な音が発せられる環境下であっても、低騒音車両20が近づいてくるのか、遠ざかっていくのかを容易に判断することができる。
【0029】
なお、上述した本発明の実施の形態に係る車両走行通報装置では、低騒音車両20の進行方向に向けて発する音のピッチの変化の態様と、進行方向と逆の方向に向けて発する音のピッチの変化の態様とを異なるようにしたが、これに限られず、低騒音車両20の前後方向においてピッチ以外の音の特性(音量、周波数特性、音質等)の変化の態様を異ならせることもできる。
【0030】
また、通行者の安全性をより考慮することから、低騒音車両20の進行方向に向けて発する音の音量を、その進行方向と逆の方向に向けて発する音の音量より大きくすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
以上、説明したように、本発明に係る車両走行通報装置は、車両が近づいてくるのか、遠ざかっていくのかを容易に判断することができるという効果を有し、電気自動車、ハイブリッド自動車等の低騒音車両(QRTV)に搭載され、所定音を出力して当該低騒音車の走行を通報する車両走行通報装置として有用である。
【符号の説明】
【0032】
10 発音コントローラ(発音制御手段、ピッチ制御手段)
11 第1レジスタ
12 第2レジスタ
13、14 出力回路
15 第1スピーカ
16 第2スピーカ
17 進行方向検出回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の走行を通報するための音を発する車両走行通報装置であって、
該車両の前方に向けて音を発する第1スピーカと、
前記車両の後方に向けて音を発する第2スピーカと、
前記第1スピーカから発せられる音の特性と、該第1スピーカが音を発している間の前記第2スピーカから発せられる音の特性とを異なる態様で変化させる発音制御手段とを有する車両走行通報装置。
【請求項2】
前記車両が前進するか後進するかを判定する前後進判定手段を有し、
前記発音制御手段は、前記前後進判定手段により前記車両が前進すると判定されたときに、前記第1スピーカから発せられる音の特性を第1の態様で、前記第2スピーカから発せられる音の特性を第2の態様で変化させ、前記前後進判定手段により前記車両が後進すると判定されたときに、前記第1スピーカから発せられる音の特性を前記第2の態様で、前記第2スピーカから発せられる音の特性を前記第1の態様で変化させる請求項1記載の車両走行通報装置。
【請求項3】
前記発音制御手段は、前記第1スピーカから発せられる音のピッチと、前記第1スピーカが音を発している間の前記第2スピーカから発せられる音のピッチとを異なる態様で変化させるピッチ制御手段を有する請求項1記載の車両走行通報装置。
【請求項4】
前記ピッチ制御手段は、前記第1スピーカ及び前記第2スピーカのうち、前記車両が走行する方向に向けて音を発するスピーカからの音のピッチを、当該ピッチが所定範囲で上がる変化を繰り返すという第1の態様で変化させ、前記車両が走行する方向と逆方向に向けて音を発するスピーカからの音のピッチを、当該ピッチが所定範囲で下がる変化を繰り返すという第2の態様にて変化させる請求項3記載の車両走行通報装置。
【請求項5】
前記第1の態様における前記ピッチの上がる変化の所定範囲と、前記第2の態様における前記ピッチの下がる変化の所定範囲とは、同じである請求項4記載の車両走行通報装置。
【請求項6】
前記第1の態様における前記所定範囲でのピッチが上がる変化の繰り返し周期と、前記第2の態様における前記所定範囲でピッチが下がる変化の繰り返し周期とは、同じである請求項4または5記載の車両走行通報装置。
【請求項7】
前記第1の態様における前記ピッチの所定範囲で上がる変化の繰り返しと、前記第2の態様における前記ピッチの所定範囲で下がる変化の繰り返しとが同期している請求項6記載の車両走行通報装置。
【請求項8】
前記車両が前進するか後進するかを判定する前後進判定手段を有し、
前記ピッチ制御手段は、前記前後進判定手段により前記車両が前進すると判定されたときに、前記第1スピーカから発せられる音のピッチを第1の態様で、前記第2スピーカから発せられる音のピッチを前記第2の態様でそれぞれ変化させ、前記前後進判定手段により前記車両が後進すると判定されたときに、前記第1スピーカから発せられる音のピッチを前記第2の態様で、前記第2スピーカから発せられる音のピッチを前記第2の態様でそれぞれ変化させる請求項3記載の車両走行通報装置。
【請求項9】
前記第1の態様での音のピッチの変化は、当該ピッチが所定範囲で上がる変化を繰り返すという変化であり、
前記第2の態様での音のピッチの変化は、当該ピッチが所定範囲で下がる変化を繰り返すという変化である請求項8記載の車両走行通報装置。
【請求項10】
前記第1の態様における前記ピッチの上がる変化の所定範囲と、前記第2の態様における前記ピッチの下がる変化の所定範囲とは、同じである請求項9記載の車両走行通報装置。
【請求項11】
前記第1の態様における前記所定範囲でのピッチが上がる変化の繰り返し周期と、前記第2の態様における前記所定範囲でピッチが下がる変化の繰り返し周期とは、同じである請求項9または10記載の車両走行通報装置。
【請求項12】
前記第1の態様における前記ピッチの所定範囲で上がる変化の繰り返しと、前記第2の態様における前記ピッチの所定範囲で下がる変化の繰り返しとが同期している請求項11記載の車両走行通報装置。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−52732(P2013−52732A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−191409(P2011−191409)
【出願日】平成23年9月2日(2011.9.2)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】