説明

車体前部構造

【課題】 フロントサイドフレームとクロスメンバとの接合強度を高める。
【解決手段】 車体10は、左右のフロントサイドフレーム20,20にサブフレーム支持用ブラケット50,50を設け、フロントサイドフレーム間にクロスメンバ40を掛け渡し、これらにフロアパネル61を張ったものである。サブフレーム支持用ブラケットはフロントサイドフレームの車幅中央側の側板22,22に沿わせた箱状部材である。各箱状部材の内部で、フロントサイドフレームの側板とサブフレーム支持用ブラケットの車幅中央側の側板52,52との間に、スティフナ74,74を掛渡して互いに対向させた。スティフナの延長線Ls上で、サブフレーム支持用ブラケットの側板にクロスメンバの端部を接合することで、フロントサイドフレームにスティフナ及びサブフレーム支持用ブラケットを介してクロスメンバを接合した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体前部で左右のフロントサイドフレームの後部間にクロスメンバを掛け渡した、車体前部構造の改良技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に車体は、前部及び後部において、左右のサイドフレーム間にクロスメンバを掛け渡すことによって車体剛性を確保するようにした構成を採用している。このような車体には、クロスメンバの接合部分にサブフレームを取付けるようにした構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平6−211167号公報(図1−2、図6−7)
【0003】
特許文献1に示す従来の車体後部構造を、次の図7に基づいて説明する。
図7は従来の車体後部構造の概要図である。従来の車体後部構造は、車両100の後部で前後に延びた左右のリヤサイドフレーム101(一方のみを示す。以下同じ。)と、左右のリヤホイルハウスインナ102と、リヤサイドフレーム101から下方にオフセットするとともに車幅方向に延びたクロスメンバ103と、クロスメンバ103の上に張ったフロアパン104とからなる。
左右のリヤホイルハウスインナ102は、左右のリヤサイドフレーム101における車幅方向の外面に接合した部材である。
【0004】
フロアクロスメンバ103は、両端をリヤサイドフレーム101及びリヤホイルハウスインナ102に接合した部材である。このようなクロスメンバ103は、リヤサイドフレーム101よりも車幅方向内寄りの位置及びリヤサイドフレーム101の真下の位置が、隔壁(バルクヘッド)105,106にて長手方向に仕切られるとともに、これらの隔壁105,106の下にリインフォースクロスメンバ107を沿わせ、このリインフォースクロスメンバ107の位置にサブフレーム108を取付けたものである。
【0005】
ところが、車種によっては車体前部のように、サイドフレームの高さに対してクロスメンバの高さが一致するとともに、クロスメンバを通す位置に対してサブフレームの位置が前後にオフセットする場合がある。このような構成について、次の図8に基づき説明する。
【0006】
図8(a),(b)は従来の車体前部構造の概要図であり、(a)は車体前部の左半分を上から見た断面構造を示し、(b)は(a)の構造でフロアパネル204を張った平面構造を示す。Frは前側、Rrは後側、CLは車幅中心を示す。
【0007】
従来の車体前部構造は、車体200の前部で前後に延びた左右のフロントサイドフレーム201(一方のみを示す。以下同じ。)と、左右のフロントサイドフレーム201の後部間に掛け渡したクロスメンバ202と、クロスメンバ202の直前に且つ左右のフロントサイドフレーム201に設けた左右のサブフレーム支持用ブラケット203と、左右のフロントサイドフレーム201の後部、クロスメンバ202並びに左右のサブフレーム支持用ブラケット203の上に張ったフロアパネル204と、からなる。
【0008】
より詳しくは、左右のフロントサイドフレーム201は、側部から車幅中心CL側へ断面視上開放コ字状のブラケット205を延ばしたものである。これら左右のブラケット205の先端部に断面視上開放コ字状のクロスメンバ202の両端を差し込んで、溶接にて接合することができる。
左右のサブフレーム支持用ブラケット203は、ブラケット205の前面に溶接にて接合し、サブフレーム206をボルト208にて取付けたものである。サブフレーム206は、図示せぬエンジンやサスペンションを搭載することができる。
【0009】
ところで、車体前方からサブフレーム206に衝突エネルギーE2が作用したときには、衝突エネルギーE2はサブフレーム206からサブフレーム支持用ブラケット203を介してブラケット205の前板207に伝わることで、前板207を後方へ変形させようとする。
【0010】
車体200の前部において、サブフレーム206を取付ける部分は車体200の操縦安定性の観点から高剛性であることが求められる。このため、左右のフロントサイドフレーム201の後部間に掛け渡すクロスメンバ202とブラケット205との接合部分の強度を高めることは極めて重要である。
さらには、クロスメンバ202やブラケット205の上にはフロアパネル204が張られているので、衝突エネルギーE2に対して、フロアパネル204における乗員の足元(足置きスペース)部分の変形を抑制するには、クロスメンバ202とブラケット205との接合部分の強度を高める必要がある。
しかも、車体は構成の簡略化並びに構成部品数の削減化が求められる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、車体前部で左右のフロントサイドフレームの後部間にクロスメンバを掛け渡すとともに、サブフレーム支持用ブラケットを設けた車体前部構造において、(1)サイドフレームに対するクロスメンバの接合部分の強度をより高め、(2)衝突エネルギーに対して、車室内の保護性能をより高める上で大きい寄与度を有する「乗員足元のフロア変形を抑制する」ことができる技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1に係る発明は、車体前部で前後に延びた左右のフロントサイドフレームの後部にそれぞれサブフレーム支持用ブラケットを設けるとともに、左右のフロントサイドフレームの後部間にクロスメンバを掛け渡し、これら左右のフロントサイドフレームの後部、左右のサブフレーム支持用ブラケット並びにクロスメンバの上にフロアパネルを張った車体前部構造において、
左右のサブフレーム支持用ブラケットは、左右のフロントサイドフレームにおける各車幅中央側の側板に各々沿わせて接合することで互いに対向し合う箱状部材であり、
これら左右の箱状部材の内部で、且つ、フロントサイドフレームの側板とサブフレーム支持用ブラケットの車幅中央側の側板との間にスティフナを掛け渡すことで、これら左右のスティフナを互いに対向させ、
これら左右のスティフナの延長線上で、左右のサブフレーム支持用ブラケットにおける車幅中央側の側板にクロスメンバの両端部を接合することで、左右のフロントサイドフレームに左右のスティフナ及び左右のサブフレーム支持用ブラケットの側板を介して、クロスメンバの両端部を接合したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明では、スティフナの延長線上にクロスメンバを配置するとともに、フロントサイドフレームにスティフナ及びサブフレーム支持用ブラケットの側板を介してクロスメンバの端部を接合したので、スティフナはクロスメンバの延長部材、すなわち、クロスメンバの一部であると、考えることができる。
さらには、スティフナにサブフレーム支持用ブラケットの側板を介してクロスメンバの端部を接合したので、サブフレーム支持用ブラケットの側板は、クロスメンバの延長部材としてのスティフナとクロスメンバとの間を仕切る隔壁(バルクヘッド)、すなわち、クロスメンバを長手方向で仕切る隔壁を兼ねると、考えることができる。
このように、フロントサイドフレームに対するクロスメンバの接合部分に隔壁を設けたので、この接合部分の強度を、より高めることができる。
【0014】
車体前部において、フロントサイドフレームに取付けられたサブフレーム支持用ブラケットには、エンジンやサスペンション等が搭載されたサブフレームを取付けることができる。
車体前方からサブフレームに衝突エネルギーが作用したとき、衝突エネルギーはサブフレームからサブフレーム支持用ブラケットを介してクロスメンバに伝わる。これに対し、フロントサイドフレーム及びサブフレーム支持用ブラケットで構成した箱状部材によって、クロスメンバの接合部分の強度を高めたので、この上に張ったフロアパネルの変形を、より一層抑制することができる。
【0015】
ところで、フロアパネルのうち、前記接合部分の上は乗員の足置きスペースであることが多い。このような足置きスペースにおけるフロアパネルの変形を、より一層抑制することができる。しかも、サブフレーム支持用ブラケットがクロスメンバの隔壁を兼ねるので、別部材からなる新たな隔壁を設ける必要はなく、簡単な構成で部品数が少なくてすむ。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側、CLは車幅中心(車体中心)を示す。
【0017】
図1は本発明に係る車体前部の平面図であり、左右のフロントサイドフレーム20,20の後部周りを示す。自動車等の車両における車体10は、車体前部で前後に延びた左右のフロントサイドフレーム20,20と、これらのフロントサイドフレーム20,20の後端から後方へ延びた左右のフロアフレーム31,31と、左右のフロントサイドフレーム20,20の後部側部に接合した左右のサイドアウトリガー32,32と、これらのサイドアウトリガー32,32の後部から後方へ延びた左右のサイドシル33,33と、左右のフロントサイドフレーム20,20の後部間に掛け渡したクロスメンバ40とを、前部の主要な構成メンバとした車体フレームである。
左右のサイドシル33,33は、左右のフロアフレーム31,31よりも車幅方向の外側に配置することになる。
【0018】
このような車体10は、左右のフロントサイドフレーム20,20の後部にそれぞれサブフレーム支持用ブラケット50,50を設けるとともに、左右のフロントサイドフレーム20,20の後部、左右のフロアフレーム31,31、クロスメンバ40、左右のサブフレーム支持用ブラケット50,50の後部の上にフロアパネル61を張ったものである。
左右のサブフレーム支持用ブラケット50,50は、図示せぬエンジンやサスペンション等が搭載されたサブフレーム62を取付けることができる。
【0019】
次に、左のフロントサイドフレーム20に対するクロスメンバ40の左端部45、左のサブフレーム支持用ブラケット50の取付け構造について説明する。なお、右のフロントサイドフレーム20に対するクロスメンバ40の右端部45、右のサブフレーム支持用ブラケット50の取付け構造は、左側と同じ構成なので、説明を省略する。
【0020】
図2は本発明に係る左のフロントサイドフレーム、クロスメンバの左端部、左のサブフレーム支持用ブラケット周りの斜視図である。
図3(a),(b)は本発明に係る左のフロントサイドフレーム、クロスメンバの左端部、左のサブフレーム支持用ブラケット周りの模式的構成図であり、(a)はフロアパネルを外した構成の平面構成を示し、(b)はフロアパネル61を張った構成の平面構成を示す。
図4は図2の4−4線断面図である。図5は図2の5矢視断面図である。図6は図2の6−6線断面図である。
【0021】
図2に示すように、フロントサイドフレーム20は、底板21と車幅中央CL側の側板22と車幅外側の側板23とからなる、上開放コの字状断面体であり、開放された両端に上部フランジ24,24を備えた、いわゆるハット状断面の部材である。このフロントサイドフレーム20は、上部フランジ24,24に上板25を接合することで、閉断面体としたものである。
一方、クロスメンバ40も図2に示すように、底板41と前板42と後板43とからなる、上開放コの字状断面体であり、開放された両端に上部フランジ44,44を備えた、いわゆるハット状断面の部材である。
【0022】
図1及び図2に示すように、左右のサブフレーム支持用ブラケット50,50(以下、単に「ブラケット50,50」と言う。)は、左右のフロントサイドフレーム20,20における各車幅中央CL側の側板22,22に各々沿わせて接合することで互いに対向し合う部材である。
詳しく説明すると、ブラケット50は図2〜図4に示すように、底板51と車幅中央CL側の側板52と前板53と後板54とからなり、フロントサイドフレーム20に臨む側方及び上方を開放し、開放された側端に前の側部フランジ55(図4参照)及び後の側部フランジ56を備えるとともに、上端に上部フランジ57を備える。
【0023】
フロントサイドフレーム20における車幅中央CL側の側板22に、側部フランジ55,56をスポット溶接等によって接合することで、フロントサイドフレーム20にブラケット50を接合して取付けることができる。この結果、ブラケット50は車幅方向外側の開放端がフロントサイドフレーム20によって閉鎖された、箱状部材となる。
この箱状部材からなるブラケット50は、車体前後に細長い平面視略矩形状を呈する。図2に示すように底板51は、フロントサイドフレーム20の底板21と概ね同一高さの水平な平板である。上部フランジ57は、フロントサイドフレーム20の上部フランジ24と概ね同一高さである。
【0024】
図2〜図4に示すように、上述のフロントサイドフレーム20の上部フランジ24,24の後部、クロスメンバ40の上部フランジ44,44の少なくとも一部、ブラケット50の上部フランジ57の後部には、フロアパネル61を上から重ねてスポット溶接等によって接合することができる。
【0025】
このようなブラケット50は、サブフレーム62を支持する補助ブラケット部70を内蔵した構成である。補助ブラケット部70は、ブラケット50の底板51から上方へ一定の間隔を有して配置された前部の水平な上板71と、上板71の後端から底板51まで垂下した縦板状の垂下板72と、垂下板72から底板51に沿って後方へ延びた水平な下板73と、下板73の後端からブラケット50の上端まで起立した縦板状の起立板74とからなる、金属板のプレス成型品である。
【0026】
上板71は、ブラケット50でサブフレーム62を支持する位置に配置された部分である。底板51と上板71との間に鉛直なパイプ状のカラー75を貫通させて掛け渡すことで、カラー75を貫通させた図示せぬボルトによって、ブラケット50にサブフレーム62を取付けることができる。
このような補助ブラケット部70は、下板73を底板51に接合し、前部フランジ76を前板53に接合し、左右両側部の側部フランジ77,77をフロントサイドフレーム20の車幅中央CL側の側板22、及び、ブラケット50の車幅中央CL側の側板52に接合することで、フロントサイドフレーム20及びブラケット50に一体的に組付けることができる。
【0027】
起立板74は補強部材の役割を果す。起立板74のことを以下「スティフナ74」と言うことにする。このようにスティフナ74(補強部材74)は、箱状部材からなるブラケット50の内部で、且つ、フロントサイドフレーム20の車幅中央CL側の側板22とブラケット50の車幅中央CL側の側板52との間に掛け渡したものである。この結果、図1に示すように、左右のスティフナ74,74同士を互いに対向させることができる。
【0028】
図1に示すように車体10は、左右のスティフナ74,74の延長線Ls上、すなわち左右のスティフナ74,74を通る直線Ls上で、左右のブラケット50,50における車幅中央CL側の側板52,52にクロスメンバ40の両端部45,45を接合することで、左右のフロントサイドフレーム20,20に左右のスティフナ74,74及び左右のブラケット50,50の側板52,52を介して、クロスメンバ40の両端部45,45を接合したことを特徴とする。
【0029】
具体的には図2、図3及び図6に示すように、クロスメンバ40の端部45をブラケット50の側板52に突当てたものである。
より詳しく説明すると、車体10は(1)クロスメンバ40における前板42の先端を側板52を介してスティフナ74に対向させ、その先端の前部フランジ46を側板52に重ねるとともに、前部フランジ46並びに側板52をスティフナ74部分の側部フランジ77にスポット溶接等にて接合し、(2)クロスメンバ40における後板43の先端を延長してブラケット50の後板54に後方から重ねてスポット溶接等にて接合し、(3)クロスメンバ40における底板41の先端を延長してブラケット50の底板51に下方から重ねてスポット溶接等にて接合することで、クロスメンバ40をブラケット50及びスティフナ74を介して、フロントサイドフレーム20に接合した構成である。
【0030】
次に、上記構成の車体前部構造の作用について、図1及び図3に基づき説明する。
図1に示すように、本発明の車体前部構造は、スティフナ74,74の延長線Ls上にクロスメンバ40を配置するとともに、フロントサイドフレーム20,20にスティフナ74,74及びブラケット50,50の側板52,52を介してクロスメンバ40の両端部45,45を接合したので、スティフナ74,74はクロスメンバ40の延長部材、すなわち、クロスメンバ40の一部であると、考えることができる。
【0031】
さらには、スティフナ74,74にブラケット50,50の側板52,52を介してクロスメンバ40の端部45,45を接合したので、ブラケット50,50の側板52,52は、クロスメンバ40の延長部材としてのスティフナ74,74とクロスメンバ40との間を仕切る隔壁(バルクヘッド)、すなわち、クロスメンバ40を長手方向(車幅方向)で仕切る隔壁を兼ねると、考えることができる。
【0032】
このように、フロントサイドフレーム20,20に対するクロスメンバ40の接合部分に隔壁52,52、すなわち、左右のブラケット50,50における車幅中央CL側の側板52,52を設けたので、この接合部分の強度を、より高めることができる。
【0033】
車体10の前部において、フロントサイドフレーム20,20に取付けられたブラケット50,50には、エンジンやサスペンション等が搭載されたサブフレーム62を取付けることができる。
車体10前方からサブフレーム62に衝突エネルギーE1(図3参照)が作用したとき、衝突エネルギーE1はサブフレーム62からブラケット50,50を介してクロスメンバ40に伝わる。これに対し、フロントサイドフレーム20,20及びブラケット50,50で構成した箱状部材によって、クロスメンバ40の接合部分の強度を高めたので、この上に張ったフロアパネル61の変形を、より一層抑制することができる。
【0034】
ところで、フロアパネル61のうち、前記接合部分の上は乗員の足置きスペースであることが多い。このような足置きスペースにおけるフロアパネル61の変形を、より一層抑制することができる。しかも、ブラケット50,50がクロスメンバ40の隔壁を兼ねるので、別部材からなる新たな隔壁を設ける必要はなく、簡単な構成で部品数が少なくてすむ。
【0035】
なお、本発明は実施の形態では、スティフナ74,74を補助ブラケット部70と別部材によって構成することは任意である。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の車体前部構造は、左右のフロントサイドフレーム20,20の後部間にクロスメンバ40を掛け渡すとともに、左右のサブフレーム支持用ブラケット50,50を設けた、乗用車等の車両に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に係る車体前部の平面図である。
【図2】本発明に係る左のフロントサイドフレーム、クロスメンバの左端部、左のサブフレーム支持用ブラケット周りの斜視図である。
【図3】本発明に係る左のフロントサイドフレーム、クロスメンバの左端部、左のサブフレーム支持用ブラケット周りの模式的構成図である。
【図4】図2の4−4線断面図である。
【図5】図2の5矢視断面図である。
【図6】図2の6−6線断面図である。
【図7】従来の車体後部構造の概要図である。
【図8】従来の車体前部構造の概要図である。
【符号の説明】
【0038】
10…車体、20…フロントサイドフレーム、22…フロントサイドフレームにおける各車幅中央側の側板、40…クロスメンバ、45…クロスメンバの端部、50…サブフレーム支持用ブラケット(箱状部材)、52…サブフレーム支持用ブラケットの車幅中央側の側板、61…フロアパネル、62…サブフレーム、74…スティフナ、E1…衝突エネルギー、Ls…左右のスティフナの延長線。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体前部で前後に延びた左右のフロントサイドフレームの後部にそれぞれサブフレーム支持用ブラケットを設けるとともに、前記左右のフロントサイドフレームの後部間にクロスメンバを掛け渡し、これら左右のフロントサイドフレームの後部、左右のサブフレーム支持用ブラケット並びにクロスメンバの上にフロアパネルを張った車体前部構造において、
前記左右のサブフレーム支持用ブラケットは、前記左右のフロントサイドフレームにおける各車幅中央側の側板に各々沿わせて接合することで互いに対向し合う箱状部材であり、
これら左右の箱状部材の内部で、且つ、前記フロントサイドフレームの前記側板と前記サブフレーム支持用ブラケットの車幅中央側の側板との間にスティフナを掛け渡すことで、これら左右のスティフナを互いに対向させ、
これら左右のスティフナの延長線上で、前記左右のサブフレーム支持用ブラケットにおける車幅中央側の側板に前記クロスメンバの両端部を接合することで、左右のフロントサイドフレームに左右のスティフナ及び左右のサブフレーム支持用ブラケットの側板を介して、クロスメンバの両端部を接合したことを特徴とする車体前部構造。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2006−8014(P2006−8014A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−190122(P2004−190122)
【出願日】平成16年6月28日(2004.6.28)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】