説明

車体前部構造

【課題】ダッシュパネルの車両前方側に空間部が形成された構造で、ダッシュパネルに取付けられるユニットの着脱を車両前方側から容易に行うことができる車体前部構造を提供することを目的とする。
【解決手段】車体前部構造100は、車両のエンジンルーム101とインストルメントパネル130との間に立設されインストルメントパネルの側に空調ユニット140が固定されるダッシュパネル110と、ダッシュパネルに取付けられ、車両前方側に延びるカウルフロントパネル150と、少なくともダッシュパネルおよびカウルフロントパネルで区画され、ダッシュパネルの車両前方側に位置する、車幅方向に亘るカウルボックス120とを備え、ダッシュパネルは、空調ユニットが固定される位置に孔部111を有し、カウルフロントパネルは、車両前方側から見て、空間部を隔てて孔部と重なる位置に作業穴155を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インストルメントパネル内に所定のユニットが配設される車体前部構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1および特許文献2には、車両前方側からの取付け作業あるいは取り外し作業が必要とされるユニットを搭載した車体前部構造が開示されている。
【0003】
例えば特許文献1には、空間部に収納されたユニット(ワイパー装置)に対して、車両前方側となるエンジンルーム側からの取付け作業あるいは取り外し作業を行う車体前部構造が開示されている。空間部とは、ダッシュパネルおよびカウルフロントパネルから形成される車幅方向に亘る空間であり、フロントウインドガラスの前端部の下方に位置している。この空間部の堅固な閉断面構造によって、フロントウインドガラスを支持している。
【0004】
この車体前部構造は、ダッシュパネルに固着され、切欠き部が形成された第1のカウルフロントパネルと、切欠き部に着脱自在に取付けられた第2のカウルフロントパネルとを備えている。切欠き部は、第2のカウルフロントパネルを取り外した状態で、空間部と連続する開口となる。このため、この車体前部構造では、第2のカウルフロントパネルを取り外すことで、ユニットの取付け作業あるいは取り外し作業を行うとしている。
【0005】
しかし、特許文献1に記載の車体前部構造では、第2のカウルフロントパネルを切欠き部から取り外して作業を行い、作業終了時には、再び切欠き部に取付ける必要があるので、作業工数が増大していた。さらに、この車体前部構造では、インストルメントパネル内に配設され、ダッシュパネルに取付けられるユニットの取付け作業あるいは取り外し作業については考慮されていない。
【0006】
これに対して、特許文献2には、ダッシュパネルに取付けられるユニット(空調ユニット)に対して、エンジンルーム側から取付け作業あるいは取り外し作業を行う車体前部構造が開示されている。この車体前部構造では、工具を挿入可能な開口(作業穴)がカウルフロントパネルに形成されていて、空間部に突出するボルトを含む取付部材がユニットに固定されている。
【0007】
特許文献2に記載の車体前部構造では、カウルフロントパネルの作業穴に車両前方側から工具を挿入して、ボルトに対してナットを取付ける、あるいは取り外すことで、ユニットの着脱を行うとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】実公平4−2137号公報
【特許文献2】特開平4−43173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
近年では、フロントウインドガラスの前端部をより車両前方側に配置して、フロントウインドガラスを水平に近くなる方向に十分に傾斜させるというデザイン上の要請がある。このデザインを実現するために、ダッシュパネルの車両前方側に空間部を形成してフロントウインドガラスを支持する土台とする車体前部構造が求められている。
【0010】
しかし、特許文献1および特許文献2に記載の車体前部構造では、空間部がダッシュパネルの車両後方側に位置している。したがって、上記のデザイン上の要請を充足するものではない。また、インストルメントパネル内に配設され、ダッシュパネルに取付けられるユニットの着脱は、車両前方側から行う必要がある。したがって、仮にダッシュパネルの車両前方側に空間部を形成しても、空間部が障害となり、車両前方からそうしたユニットの着脱を容易に行うことが困難である。
【0011】
本発明は、このような課題に鑑み、ダッシュパネルの車両前方側に空間部が形成された構造で、ダッシュパネルに取付けられるユニットの着脱を車両前方側から容易に行うことができる車体前部構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、本発明にかかる車体前部構造の代表的な構成は、インストルメントパネル内に所定のユニットが配設される車体前部構造において、車両のエンジンルームとインストルメントパネルとの間に立設されインストルメントパネルの側にユニットが固定されるダッシュパネルと、ダッシュパネルに取付けられ、車両前方側に延びるカウルフロントパネルと、少なくともダッシュパネルおよびカウルフロントパネルで区画され、ダッシュパネルの車両前方側に位置する、車幅方向に亘る空間部とを備え、ダッシュパネルは、ユニットが固定される位置に孔部を有し、カウルフロントパネルは、車両前方側から見て、空間部を隔てて孔部と重なる位置に作業穴を有することを特徴とする。
【0013】
上記構成によれば、ダッシュパネルの車両前方側に形成された空間部を隔てて、孔部と作業穴とが車両前方側から見て重なる位置に形成されている。このため、例えば、作業者(あるいは保守者)が、ユニットに固定されたボルト等の突出部材を孔部から空間部に突出させた状態で、車両前方側から作業穴にナット等と係合する工具を挿入して、工具を用いてボルトにナットを取付ける、あるいはボルトからナットを取り外すという作業を実現できる。したがって、ユニットの着脱を車両前方側から容易に行うことができる。
【0014】
また、ダッシュパネルの車両前方側に形成された空間部が、フロントウインドガラスを支持する土台となることから、フロントウインドガラスの前端部をより車両前方側に配置できる。このため、フロントウインドガラスを水平に近くなる方向に十分に傾斜させたデザインを実現できる。また、インストルメントパネル内でのユニットの配設スペースを拡大できる。さらに、インストルメントパネルの前端部がより車両前方側に位置することになり、車室内の車両前方側の奥行きが増し、居住性の向上を図ることもできる。
【0015】
カウルフロントパネルは、車両前方側から車両後方側に延びる水平部と、水平部から下方に屈曲し、作業穴が形成された縦壁部とを備える。これにより、水平部から連続して縦壁部が形成されているので、カウルフロントパネルの強度が高くなる。また、車両前方側から車両後方側に延びる水平部から下方に屈曲した縦壁部に作業穴が形成されているので、空間部を隔てた作業穴と孔部との距離が小さくなる。距離が小さいので、工具は、一般的な長さを有するものでよく、ユニットの着脱の際に、特殊な工具を用いる必要はない。
【0016】
作業穴を塞ぐ着脱可能なキャップをさらに備える。これにより、ユニットの着脱時を除いて、エンジンルームと空間部との間をキャップによりシールできる。したがって、エンジンルーム内の熱気が空間部に浸入することや、空間部内の水がエンジンルームに浸入することを防止できる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ダッシュパネルの車両前方側に空間部が形成された構造で、ダッシュパネルに取付けられるユニットの着脱を車両前方側から容易に行うことができる車体前部構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本実施形態における車体前部構造を車両前方側から見た正面図である。
【図2】図1に示す車体前部構造の斜視図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図3の一部を拡大して示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0020】
図1は、本実施形態における車体前部構造を車両前方側から見た正面図である。図2は、図1に示す車体前部構造の斜視図である。図3は、図1のA−A断面図である。車体前部構造100は、図3に示すように、エンジンルーム101と車室内102とを区画するダッシュパネル110を有していて、ダッシュパネル110の車両前方側に、車幅方向に亘る空間部(カウルボックス120)を形成している。
【0021】
ダッシュパネル110の車両後方側には、図3に示すように、車室内102の内装部品であるインストルメントパネル130が取付けられている。インストルメントパネル130内には、空調ユニット140が配設されている。空調ユニット140は、ダッシュパネル110のインストルメントパネル130の側に固定されるものであり、ダッシュパネル110に対向する側面の上方に、ボルト141を含む取付部材142が固定されている。
【0022】
カウルボックス120は、ダッシュパネル110と、カウルフロントパネル150と、カウルトップパネル160とで囲まれた空間であり、図3に示すA−A断面では、車幅方向の略中央に位置するブラケット170(図1および図2参照)と共に閉断面構造を成している。ブラケット170は、不図示のワイパーを駆動させるモータ等を、カウルボックス120内に収納するための部材である。ブラケット170は、図1および図2に示すように平板状であり、下方の一端部171がカウルフロントパネル150に取付けられ、上方の他端部172がカウルトップパネル160に取付けられている。なお、カウルボックス120は、モータ等を収納するだけでなく、例えば空調のための外気を取り入れるために利用される。
【0023】
ここで、図1および図2に示した周辺部品180について説明する。周辺部品180は、車体の一部を構成する部品であり、図中では、ダッシュサイドパネル181と、カウルサイドパネル182と、カウルサイドメンバ183とを示している。ダッシュサイドパネル181は、ダッシュパネル110を相互間で支持する一対の部品であり、ダッシュパネル110の車幅方向の両端部に取付けられている。
【0024】
カウルサイドパネル182は、一対の部品であり、ダッシュサイドパネル181の車両前方側の側端部に取付けられていて、取付けられた状態で車両前方側に延びている。さらに、カウルサイドパネル182は、カウルフロントパネル150およびカウルトップパネル160を相互間で支持するように、カウルフロントパネル150およびカウルトップパネル160の車幅方向の両端部に取付けられている。
【0025】
カウルサイドメンバ183は、一対の部品であり、ダッシュサイドパネル181およびカウルサイドパネル182の一部を覆うように、車幅方向に沿った外側から取付けられていて、補強の役割を果たしている。
【0026】
ダッシュパネル110は、図3に示すように、カウルボックス120の後側壁面の一部を構成していて、後側壁面の鉛直部分には孔部111が形成されている。孔部111は、空調ユニット140の取付部材142のボルト141が挿入可能な形状を有する。図3では、ボルト141が孔部111に挿入され、ボルト141のネジ部143がカウルボックス120内に突出していて、さらに、ボルト141とナット144とが螺合している状態を示している。また、ダッシュパネル110には、車室内102側で車幅方向に亘って配置されるダッシュパネルクロスメンバ184が溶接されている。
【0027】
カウルフロントパネル150は、カウルボックス120の下側壁面を構成する部材であり、一端部151がダッシュパネル110に溶接されていて、他端部152が車両前方側に延びている。また、カウルフロントパネル150は、車両前方側から見て、カウルボックス120を隔ててダッシュパネル110と重なった位置に配置されている。さらに、カウルフロントパネル150は、車両前方側から車両後方側に延びる水平部153と、水平部153から連続して下方に屈曲した縦壁部154とを有する。
【0028】
カウルフロントパネル150の縦壁部154には、図3に示すように車両前方側から見て、カウルボックス120を隔ててダッシュパネル110の孔部111と重なる位置に工具貫通穴(作業穴)155が形成されている(図1参照)。作業穴155は、ボルト141のネジ部143にナット144を締付けるあるいは緩めるための、いわゆるナット回し等の工具190が挿入可能な形状を有する(図3参照)。
【0029】
カウルフロントパネル150では、車両前方側から車両後方側に延びる水平部153から下方に屈曲した縦壁部154に作業穴155が形成されているので、カウルボックス120を隔てた作業穴155と孔部111との距離が小さくなる。また、縦壁部154が形成されているので、カウルフロントパネル150の強度が高くなる。
【0030】
カウルトップパネル160は、図3に示すように、カウルボックス120の上部を構成すると共に、フロントウインドガラス200を支持する部材であり、強度を高めるために、屈曲した形状を有している。すなわち、カウルトップパネル160は、上方に形成された頂部161と、車室内102側に位置していて、車両後方に向けて斜め下方に傾斜する傾斜部162と、車両前方側に位置していて、車両前方に向けて斜め下方に傾斜する傾斜部163とを備える。
【0031】
カウルトップパネル160の傾斜部162の端部164は、図3に示すように、ダッシュパネル110の上方の端部112に溶接されている。また、カウルトップパネル160の頂部161および傾斜部163の近傍には、フロントウインドガラス200が支持されていて、その前端部201がカウルトップパネル160の傾斜部163の端部165付近に位置している。つまり、ダッシュパネル110の車両前方側に形成されたカウルボックス120がフロントウインドガラス200を支持する土台となる。このため、フロントウインドガラス200の前端部201を車両前方側に移動させて水平に近くなる方向に十分に傾斜させるというデザインが実現される。
【0032】
次に、図3を参照して、製造時または保守サービス時に、空調ユニット140をダッシュパネル110に取付けるあるいは取り外す作業について説明する。前提として、空調ユニット140は、インストルメントパネル130内に配設されて一体となっていて、また、カウルボックス120を形成するダッシュパネル110、カウルフロントパネル150、カウルトップパネル160およびブラケット170は、既に溶接で組み付けられているものとする。なお、以下ではA−A断面上に位置する孔部111および作業穴155を用いた取付け作業および取り外し作業についてのみ説明するが、空調ユニット140のサイズや重量を考慮して、例えば車幅方向に沿って不図示の他の孔部および作業穴が複数組存在してもよい。また、空調ユニット140に限らず、ブレーキユニットの車室内102側に位置する部分を、ダッシュパネル110のインストルメントパネル130の側に固定する場合もあり得る。
【0033】
まず、取付け作業について説明する。作業者(あるいは保守者)は、空調ユニット140に固定された取付部材142のボルト141を、ダッシュパネル110の孔部111に挿入する。このとき、ボルト141のネジ部143を、カウルボックス120内に突出した状態とする。次に、作業者は、ナット144の締め付けが可能な工具190にナット144をセットする。
【0034】
次に、作業者は、ナット144がセットされた工具190をエンジンルーム101側からカウルフロントパネル150の作業穴155に挿入する。孔部111と作業穴155との距離は、上記したように縦壁部154を有するカウルフロントパネル150の形状により小さくなっている。このため、工具190は、孔部111と作業穴155との距離よりも長いものであればよい。
【0035】
続いて、作業者は、工具190を操作してボルト141のネジ部143にナット144を締付ける。その結果、図3に示すように、空調ユニット140がダッシュパネル110のインストルメントパネル130の側に取付けられる。そして、作業者は、工具190を作業穴155から抜いた後で、図4(a)および図4(b)に示すように、作業穴155をキャップ202で塞ぐ。キャップ202は、着脱可能なシール部材であり、作業穴155を塞ぐことで、カウルボックス120とエンジンルーム101との間をシールする。このようにして、空調ユニット140の取付け作業が完了する。
【0036】
次に、取り外し作業について説明する。まず、作業者は、作業穴155を塞いでいたキャップ202を取り外し、エンジンルーム101側から作業穴155に工具190を挿入する。次に、作業者は、カウルボックス120内に突出するボルト141のネジ部143と螺合しているナット144に、工具190を係合させる。
【0037】
続いて、作業者は、工具190を操作してナット144を緩めて、ボルト141からナット144を取り外す。そして、工具190を作業穴155から抜いた後で、作業穴155をキャップ202で塞ぎ、カウルボックス120とエンジンルーム101との間をシールする。このようにして、空調ユニット140の取り外し作業が完了する。その後で、作業者は、例えばインストルメントパネル130と共に空調ユニット140を車室内102側から取り外して、ボルト141を孔部111から抜く作業を続けてもよい。
【0038】
このように、車体前部構造100では、カウルフロントパネル150の作業穴155が、車両前方側から見て、カウルボックス120を隔ててダッシュパネル110の孔部111と重なる位置に形成されているので、ダッシュパネル110に取付けられる空調ユニット140の着脱を車両前方側から少ない工数で容易に行うことができる。
【0039】
また、車体前部構造100では、ダッシュパネル110の車両前方側にカウルボックス120が形成されているので、上記したデザインを実現できるだけでなく、例えばダッシュパネル110とインストルメントパネル130とで囲まれる空間を大きく採れる。このため、インストルメントパネル130内での空調ユニット140の配設スペースを拡大できる。また、インストルメントパネル130の前端部131がより車両前方側に位置するので、車室内102の車両前方側の奥行きが増し、居住性の向上を図ることができる。
【0040】
さらに、車体前部構造100では、空調ユニット140の着脱時(工具190の使用時)を除いて、エンジンルーム101とカウルボックス120との間がキャップ202によりシールされている。このため、エンジンルーム101内の熱気がカウルボックス120に浸入することや、カウルボックス120内の水がエンジンルーム101に浸入することを防止できる。
【0041】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、インストルメントパネル内に所定のユニットが配設される車体前部構造として利用することができる。
【符号の説明】
【0043】
100…車体前部構造、101…エンジンルーム、102…車室内、110…ダッシュパネル、111…孔部、120…カウルボックス(空間部)、130…インストルメントパネル、140…空調ユニット、141…ボルト、142…取付部材、144…ナット、150…カウルフロントパネル、153…水平部、154…縦壁部、155…作業穴、160…カウルトップパネル、170…ブラケット、180…周辺部品、190…工具、200…フロントウインドガラス、202…キャップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インストルメントパネル内に所定のユニットが配設される車体前部構造において、
車両のエンジンルームと前記インストルメントパネルとの間に立設され該インストルメントパネルの側に前記ユニットが固定されるダッシュパネルと、
前記ダッシュパネルに取付けられ、車両前方側に延びるカウルフロントパネルと、
少なくとも前記ダッシュパネルおよび前記カウルフロントパネルで区画され、該ダッシュパネルの車両前方側に位置する、車幅方向に亘る空間部とを備え、
前記ダッシュパネルは、前記ユニットが固定される位置に孔部を有し、
前記カウルフロントパネルは、車両前方側から見て、前記空間部を隔てて前記孔部と重なる位置に作業穴を有することを特徴とする車体前部構造。
【請求項2】
前記カウルフロントパネルは、車両前方側から車両後方側に延びる水平部と、前記水平部から下方に屈曲し、前記作業穴が形成された縦壁部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
【請求項3】
前記作業穴を塞ぐ着脱可能なキャップをさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の車体前部構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−126311(P2012−126311A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−280932(P2010−280932)
【出願日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(000002082)スズキ株式会社 (3,196)
【Fターム(参考)】